現在、国内公式戦74連勝中、大会3連覇がかかる東福岡は、今年も参加校中随一の戦力で花園に挑む。タレントという点では過去2年に比べ若干スケールダウンした印象もあるが、その分、献身的に体を張れる選手が多く、チームとしてのまとまりでは上を行く。3連覇の偉業を目指すにふさわしい布陣が整ったという印象だ。もちろん今季のチームも将来が楽しみな逸材は多い。

なんといっても注目はFB藤田慶和(3年/早稲田大学進学予定)だ。抜群のスピードと下半身の柔軟性を生かしたスケールの大きい走りで1年時から花園で活躍、過去2年の連覇の原動力となった。今年3月には2年生ながら高校日本代表に選出され、11月の7人制の世界シリーズ豪州大会で7人制日本代表として国際大会デビューも果たした。自陣からでも一気にトライラインまで駆け抜ける脚力は、本人が目標と語るスーパー15(南半球最高のクラブリーグ)での活躍を期待したくなる魅力にあふれている。

他にも180cm、120kgの巨漢ながらスピードがあり、圧巻の縦突破で防御を粉砕するPR平野翔平、180cmのすらりとした長身ながら巧みなパス、キックでチームを牽引するSH岩村昂太、優れた嗅覚と得点感覚を備えるフィニッシャー、WTB中野涼など、多くのポジションにエース級の才能がひしめく。

15人中10人が高校日本代表候補というタレント集団を牽引するのは、FL木村貴大主将だ。175cm、80kgと決して体は大きくないが、優れたゲームセンスで1年時からレギュラーを務めてきた。東福岡初優勝時の主将、山下昂大(現早大4年)に匹敵すると谷崎重幸監督が語るほど、キャプテンシーにも定評がある。日本の高校ラグビーの概念を覆し続ける緑の巨人の快進撃はどこまで続くのか。今大会でも最注目のチームであるのは間違いない。

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直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

お知らせ

◆12月27日(火)全国高校ラグビー大会開幕!
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