日本の高校ラグビーにおける正真正銘の巨星である。花園出場63回、優勝15回はいずれも大会史上最多。通算126勝は、2位天理の96勝を30も上回る。1大会で得られる勝利数が最大でも「6」であることを考えれば、これらの記録が破られることは、当面ないだろう。

かつて秋田工といえば、伝統の白と紺の段柄ジャージーと、雪に閉ざされる冬季の基礎練習によって培われたFWの強さでおなじみだった。東北大会王者として臨む今季のチームはそうした特長を継承しつつ、BKでも勝負できる点が最大の強みとなる。

チームの中心はSOの村井佑太朗主将だ。父は秋田工−明治大−サントリーで活躍した村井成人氏というサラブレッドで、昨年も10番を背負って花園でプレーした。高いレベルでスキルを兼ね備えており、強気なゲームメイクも魅力を感じさせる。

TB陣は1、2年生が並ぶ若い布陣だが、いずれも能力の高い好選手ばかり。WTB三浦直人の力強い走り、CTB佐藤智輝の切れ味鋭い突破にも注目したい。

FWでは194センチの長身LO寺田大樹が目をひく。高さを生かした空中戦の強さは、対戦相手にとって驚異となるはず。小野垣裕樹(112キロ・U17日本代表)、高野憲大(106キロ)と100キロ超の両PRを擁するスクラムも破壊力抜群。強固なセットプレーを軸にFWから圧力をかけ、展開力あるBKにいいボールを配球できるかが、上位進出のカギとなる。

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直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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