エルフィン・エバンスは、ガルセイニオグ(12.61km)の2回目の走行となるSS12でこの日の朝から5連続となるベストタイムを獲得、リードを50.6秒へと拡大する。しかし、次のSS13ダイフィ(25.86km)では彼の連続ステージ勝利を破ってティエリー・ヌービルが初のベストタイムを奪取、さらにSS14チャムレー・キャッスル(1.80km)でも2つめのベストタイムを奪って46.3秒差へと近づいてきた。
土曜日は朝からタイヤ交換なしで110.56kmに及ぶ6つのロングステージと1つのショートステージを連続して走らなければならなかったため、エバンスはタイヤのマネージメントに注意してきたと語った。しかし、彼は柔らかいDMACKタイヤはダイフィの終盤ではグリップが厳しくなったと明かしている。
「タイヤにとってとても長いループだったので(ガルセイニオグでは)タイヤをうまくマネージメントしてきた。ダイフィのスタートでは全て上手く行っていたが、これまでと比較して、最後のほうではグリップが全然無かった。半分を過ぎたころからかなり苦戦した」とエバンスは語った。
すっかり首位追撃モードに入ったヌービルは、朝のステージで抜いたオット・タナックをじょじょに引き離しており、SS14を終えて14.8秒差をつけることになった。「上手く走っている。僕たちはまだチャンピオンシップのために戦い続ける必要があるからね。(ダイフィでは)いくつかのコーナーを慎重に行ったが、ブレーキングで失ったタイムをコーナーの出口で取り返している。トラクションがあるからね」
ヌービルを上回るタイムを出すことができなかったタナックは、ヌービルの速さを称賛することになった。「ティエリーは非常に強く、僕たちが彼に対してできることは何も無い。僕たちには間違いなく何かが欠けている」
4位につけるセバスチャン・オジェはヌービルからは引き離されるも、一時8.8秒もの差をつけられていたタナックとの差をじわじわと縮め、SS14を終えて3.8秒差まで近づいている。それでも彼はタナックに同意し、ヌービルのタイムには追いつかないことを認めた。「明らかに僕たちは少しペースを欠いている。ここの4つのステージでは自分のドライビングには満足している」
朝のSS9でのジャンプスタートの判定が取り消しとなり、アンドレアス・ミケルセンがヤリマティ・ラトバラを抜いて5位へと浮上、オジェに8.3秒差に迫ることになった。6位となったラトバラだが、セッティングを調整しながら走ってきたことで、リヤのグリップはかなり改善してきたようだ。
シトロエンのクリス・ミークはリヤ・ウィングにダメージを負い、空力バランスを崩しながらもラトバラの9.2秒後方に続いている。
また、10位につけていたトヨタのユホ・ハンニネンはSS14に公園ステージで切り株にヒット、サスペンションを壊してリタイアとなってしまった。
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