オット・タナックは、金曜日の大雨のなかでタイヤチョイスのギャンブルを成功させたことがラリー・ドイッチュランドでの優勝の決め手になったと語った。
金曜日の午後、突然の雨が降り始めたとき、首位を争っていたセバスチャン・オジェやティエリー・ヌービルがそれまで実戦では使われたことがないレインタイヤ(フルウェットタイヤ)を嫌いソフトタイヤを選んだが、タナックはレインタイヤを3本チョイス、SS6ではコースオフしながらもベストタイムを奪い、午後のループで二人に対してラリーの流れを決定づける30秒近い差をつけた。
タナックはタイヤチョイスには勇気が必要だったと戦いをふり返った。
「大荒れの天候と道路上の多くのダートで非常に難しいスタートを迎えたトリッキーなイベントだった。そのなかで僕たちは勇敢なタイヤの決定をした。チームの皆が反対した時もあったが、それは非常にうまくいった。タイヤの選択がラリー全体を決定したと言っても過言ではないだろう」
いっぽう、オジェはこのときの状況について、ヌービルとの選手権争いのなかでギャンブルをすることはできなかったとふり返っている。
「勝利のチャンスを失うきっかけになっのは、金曜日の午後の間違ったタイヤ選択から始まっている。だけど、僕たちがティエリーと繰り広げているような接近したタイトル争いの中にあると、これまでに使用したことのない、まったく未経験のレインタイヤでいくという選択はしづらい。もう少し下位だったら何か試してみようという気持ちになりやすい。でも僕たちにはこの時点でそれに賭けるというようなチョイスは考えられなかった。最終的にはタイムを失うことになってしまったけどね」
ヌービルが土曜日の朝にリタイアとなったため、ドイツを終えてオジェはヌービルを17ポイント上回り選手権リーダーとなった。しかし、今回の勝利によってタナックもオジェの33ポイント後方に近づくことになった。
「選手権はわからなくなった。僕たちは前にいる2人に近づくことができた。ラリーは残り3戦だが、ギャップはそれほど大きくないので、何が起こるか見てみよう。最後の瞬間までは決して終わりではないし、僕たちはベストを尽くすつもりだよ」とタナックは語っている。
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