ラリー・フィンランドの土曜日の朝のループを終えて、TOYOTA GAZOO Racing WRTがホームイベントで1-2-3態勢を築いている。
金曜日を2位で終えたトヨタのヤリマティ・ラトバラが、土曜日の朝に行われたSS14ピーラヤコスキ(14.90km)、SS15パイヤラ(22.68km)で連続してベストタイムを奪って初日をリードしたエサペッカ・ラッピを逆転、さらにラトバラはSS16オウニンポウヤ(24.38km)、SS17サーラーティ(4.21km)を連続して制し、ラッピとの差を7.8秒に広げることになった。
また、金曜日のサスペンショントラブルで5位まで後退していたユホ・ハンニネンも快調なペースを取り戻し、SS16でテーム・スニネンを抜いて3位へと躍進、トヨタがトップ3を独占して朝のループを終えることになった。
「エサペッカがどんな走りをするか見守っていくけど、確実にいい午前中だった。ここはもっとはっきりと見やすいラインがあってブレーキング・マークも使える。今日はよりレーシングラインで攻めることの方が多くなっている。昨日はもっとサイドウェイになっていたね」とラトバラは快進撃の理由について説明している。
いっぽう、ラッピはリスクを負ってラトバラを追撃することはしないと宣言していたにもかかわらず、勇気と決意の大きさが試されるオウニンポウヤのステージで2.5秒を失ったと知って、不機嫌な表情を見せている。
「全然かなわない。ヤリマティがこのラリーに1度でも3度でも勝利していたとしても、それはどうでもいい、僕はただ彼より速く走りたいだけなんだ。これ以上プッシュしたらコースをキープできない。彼がどこでタイムを縮めてきているのか分からない。彼は本当にいい仕事をしているのだろう。けれど、まだまだ勝負は終わっていないというのは確かだ」とラッピは勝利を諦めてない様子だ。
また、速度制限のためオウニンポウヤには5つのシケインが接しされたが、初日を3位につけていたテーム・スニネンがそのうちの一つでミスしてオーバーシュート、引き返すことになったため20秒を失い4位に後退することになった。3位のハンニネンとはまだわずか1.4秒差にすぎないものの、5位まで順位を上げてきたエルフィン・エバンスが5秒差の背後に近づいている。
初日を4位で終えて表彰台の可能性を残していたシトロエンのクレイグ・ブリーンは、SS15パイヤラでスピン、C3のリヤグリップに自信がもてなくなってしまい6位まで後退、柔らかすぎるサスペンションに不満を述べるヒュンダイのティエリー・ヌービルはペースを上げられず、いまだ7位にとどまったままだ。
クリス・ミークは前日のステアリングトラブルが完全に直ってないC3に苛立ちながら8位となっている。マッズ・オストベルグはオウニンポウヤで岩にぶつけてサスペンションとブレーキに問題を抱え、6位から11位まで後退してしまった。
また、金曜日にクラッシュしてリタイアとなったセバスチャン・オジェは土曜日のスタートリストに名前が入っていたが、立ち木に激しく激突した影響でコドライバーのジュリアン・イングラシアの体調が優れないため、パルクフェルメからマシンを出したあとでサービスでリタイアしている。
イベントの最高医療責任者であるティモ・カウケネンはイングラシアを軽度の脳震盪と診断、イングラシアは15日間競技から離れることに同意したが、Mスポーツは、イベント主催者と協議を行った結果、イングラシアのさらなる回復を待ち、日曜日のパワーステージにむけて最終日に再出走が可能かどうか土曜日の夜に再度確認の作業を行うことで主催者と同意したと発表している。
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