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1015horikoshi2.JPG2試合目は野心を隠さない都立校同士の対戦。都立日野台と都立府中東が激突する注目の80分間は、引き続き堀越学園総合グラウンドです。
一昨年度はベスト8、昨年度はベスト16と、選手権予選においても都大会進出の"その先"を明確に目指すだけの成果を積み重ね始めている都立日野台。新チーム初の公式戦となった新人戦では、地区予選で都立松が谷にPK負けを突き付けられ、関東大会予選進出とは行きませんでしたが、インターハイ予選では0-1で敗れたものの、駒澤大学高と接戦を演じるなど、その実力は証明済み。今大会の1次予選でも2試合で25ゴールを奪って、このステージまで。國學院久我山への挑戦権を得るための大事な一戦に挑みます。
一昨年度と昨年度の選手権予選は、一次予選をきっちり勝ち上がって都大会を経験。その他のトーナメントコンペティションでも地区予選や支部予選を潜り抜ける回数が増え、その名前を聞くことも多くなってきた都立府中東。昨年末の新人戦では準決勝で大成に敗れ、関東大会予選進出を逃した中で、インターハイ予選では一次トーナメント進出を果たすと、今大会でも一次予選決勝で都立墨田川を延長の末に5-1で下して、3年連続となる二次予選へ。地区トップリーグでは全勝でグループ優勝を勝ち獲るなど、さらなる躍進を狙うだけの要素は揃っています。高尾の空から降り続く雨は一向に止む気配なし。12時。日野台のキックオフでゲームはスタートしました。


先にシュートを放ったのは2分の日野台。ミドルレンジから山田響(3年・コンフィアール町田)が狙ったシュートはクロスバーを越えましたが、10番が積極的なトライを。一方の府中東は「ちょっと緊張していたのかなというのと、いつもの攻撃の良さが今日は出ていなかったなという感じはありましたね」と本宿博史監督が振り返ったように、なかなか効果的なアタックを繰り出せず。「最初はバタつきましたね」とは林田諒太(3年・FC多摩)。ややうまく行かない時間が続きます
ところが、先にスコアを動かしたのは府中東。25分、左サイドを抜け出した林田がGKをかわして中央へ折り返すと、飛び込んできたのは地区トップリーグでダントツの得点王に輝いた鈴木涼雅(3年・FCトレーロス)。丁寧なシュートが確実にゴールネットを揺らします。「相当走ってますね。もう自由にやっています」という林田のアシストでエースがきっちり一仕事。府中東が1点のアドバンテージを手にしました。
ビハインドを負った日野台も、28分には右から山田がCKを蹴り込みましたが、DFが冷静にクリア。33分は逆に府中東のセットプレー。左サイドで斉藤琉嘉(3年・八王子上柚木中)がショートコーナーを蹴り込み、重久洋輝(3年・府ロクJY)、林田と繋ぎ、鈴木が浮き球で裏を取るも、宗形春希(3年・三鷹F.A.)にはわずかに届かず。36分は日野台。ルーズボールにいち早く反応した山田のシュートは、DFが体でブロック。「キツい時間もあったんですけど、先制点が大きかったですね」とは林田。府中東が1点をリードして、ハーフタイムに入りました


後半はスタートから日野台に交替が。右サイドハーフの笹沼李空(3年・多摩落合中)に替えて、宮本開(2年・FC府中)を送り込み、サイドのバランスを整えに掛かると、43分には同点のチャンス。ピッチ左寄り、ゴールまで約25mの位置から、山田が直接狙ったFKは強烈な弾道で枠を捉え、府中東のGK道本勝太(3年・田無第四中)がわずかに触って方向の変わった軌道はクロスバーにハードヒット。こぼれを拾った、キャプテンマークを巻く橋本晃輔(3年・町田鶴川第二中)のミドルは枠を越えましたが、あわやというシーンにどよめく場内。
44分も日野台。宮本が右サイドを運んで折り返し、3列目から飛び出した松永祐太郎(3年・FC多摩)のシュートは枠の左へ。47分は府中東。右サイドで得たのは、ゴールまで25m強のFK。林田が蹴ったキックは壁がブロック。49分も府中東。工藤琢斗(2年・FC Branco八王子)のパスを受け、左サイドを切り裂いた斉藤が中へ送り、ニアに入った鈴木のスライディングシュートは日野台のGK勝又祐樹(3年・日野七生中)ががっちりキャッチ。右から岸井雄佑(3年・FC.VIDA)、西谷惇(3年・FUNフットサルクラブ)、小山翔葵(3年・JACPA東京FC)、小田寛樹(3年・稲城第五中)で構成された日野台4バックも、何とか1失点で踏みとどまります。
53分も府中東。右センターバックの高橋了悟(2年・三鷹F.A.)が短く付けると、「『右に来たらもう勝負』とみんなに言われている」という佐藤葵士(3年・JACPA東京FC)はサイドをちぎってシュートを放つも、ボールは枠の左へ。54分は日野台に2人目の交替。効いていた山田を下げ、185センチの長身フォワード高橋幹也(3年・FC府中)を投入し、前線に明確なターゲットを。
ところが、次の得点を記録したのも府中東。57分に相手ディフェンスラインのビルドアップを、「もうこれは絶対来るなと」狙っていた林田がボールを奪うと、「もうかわしたら1点だなと思ったので」冷静にゴールキーパーを外し、無人のゴールへボールを流し込みます。「想定内だったので、アレをずっと狙っていて『来たな』と思いました」という林田の抜け目ない一撃は貴重な追加点。両者の点差は2点に開きました。
苦しくなった日野台は59分、古川竜太郎(3年・FC.VIDA)を起点に高橋幹也がドリブルからシュートを放つも、重久が体でブロック。逆に60分は府中東。鈴木が右へ振り分け、佐藤の枠内シュートは勝又がファインセーブ。日野台は60分に大竹康平(3年・アローレはちきた)、63分に柳沢直哉(3年・東京ウエストFC)と最上級生を相次いでピッチへ送り込み、打ち出したい反発力。65分には宮本のパスから大渕詩音(3年・立川第九中)が打ち切ったシュートは、DFをかすめてわずかにゴール左へ。反撃弾とは行きません。
68分は府中東。右サイドを抜け出した佐藤のクロスに、突っ込んだ斉藤のシュートは勝又がキャッチ。71分も府中東。ここも右サイドをぶっちぎった佐藤が丁寧にクロスを放り込み、ファーに飛び込んだ斉藤のシュートは枠を外れますが、「スピードには自信があります」と言い切る佐藤と斉藤の両サイドアタッカーは、本宿監督も「どことやっても十分通用する子たちかなと思います」ときっぱり。終盤になってもワイドを切り裂き続けます。
まずは1点を返したい日野台。74分には柳沢が左CKを蹴り込むも、林田が確実にクリア。75分に今度は中央から柳沢が放り込んだFKは道本が丁寧にキャッチ。76分にも高橋幹也のパスから宮本が狙ったミドルは、宗形が果敢に顔面ブロック。池田豊嗣(3年・調布中)と児玉尚也(3年・調布神代中)で組むセンターバックを中心に、「結構失点が多いので、ゼロで抑えたい」(佐藤)府中東守備陣の続く高い集中力。
トドメの一撃は福田龍生(2年・調布神代中)が1枚目の交替カードとしてピッチへ解き放たれた直後の78分。自らのドリブルに対するファウルでFKを獲得した林田は、「笛が鳴ってなくて、キーパーがポストで壁の設定をやっていたので、これは打つしかないと思って」すかさず直接ゴールを狙うと、ボールは素晴らしい弾道で左スミのゴールネットへ豪快に飛び込みます。「無回転的なブレ球はずっと練習していたので」という林田の技術と判断力が融合したゴラッソには、本宿監督も「3点目のFKは定石というか、必然性のある彼のこの3年間の努力の賜物で、この夏を過ぎてからパンチのあるシュートを打てるようになったので」と納得の表情。最後は柴田凌雅(3年・FC多摩)を送り込み、ゲームクローズにも成功した府中東に凱歌。優勝候補に挙げられる久我山への挑戦権をもぎ取る結果となりました。


府中東は前述したように、今シーズンの地区トップリーグで46得点を挙げての7戦全勝という結果を出したのもうなずけるような好チームでした。「基本的には自分のサッカーのイメージは"ハンドボール"」という本宿監督の下、ワイドに佐藤と斉藤というスピード豊かなアタッカーを置きながら、「ゴール前にリトリートされた時の崩し方で、両サイドを余らせると。両サイドに引き付けられれば、今度は中を使う、というコンビネーションや調和がうまくいくという」(本宿監督)アグレッシブなスタイルは非常に魅力的。9月には清水桜が丘に出向いたり、先週は三浦学苑に出向いたりと、他県の強豪とも肌を合わせてきたことが、ここに来てチーム力を一段階引き上げているそうで、指揮官は「今日久々に都大会で結果が出せたというのは、お世話になったいろいろなチームに感謝ですよね」と笑顔を見せました。次の相手は強豪・久我山。「楽しみですね。ずっと強いチームとやってみたかったので」(佐藤)「久我山とは本当にやりたかったです。僕たちの手本となるサッカーをやってくれるので、それにどれだけできるかという所ですね。でも、チャレンジャーなのでやりやすいですよ」(林田)と両選手が期待を口にすれば、「ウチは自分たちでアクションしていくサッカーなので、10点取られても自分たちのサッカーで3点取れるようにというふうには考えていますね。その方が自分たちもやっていて楽しいと思いますし、結果がどうなるかはやってみないとわからないですけど、自分たちのスタイルを通すしかないかなと思います」と本宿監督も力強い決意を。都立府中東。注目しておいて損はなさそうです。        土屋

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20171015horikoshi1.JPG全国出場経験を有する強豪がいきなり初戦で激突。2年前のファイナリストでもある堀越と、昨年度のファイナリストとしての記憶も新しい成立学園の対峙は、堀越学園総合グラウンドです。
2014年度、2015年度と続けて選手権予選で西が丘での白星を奪取。共に全国まではあと一歩及ばなかったものの、古豪復活を強く印象付けた堀越。迎えた今シーズンは関東大会予選の初戦で日本学園に大敗を喫すると、インターハイでも支部予選初戦で都立鷺宮にPK戦で敗れるなど、トーナメントコンペティションでは苦戦が続いたものの、前半戦は1勝も挙げられなかったT2リーグでも、9月には3連勝を達成しており、チーム全体のバイオリズムは上昇傾向に。ホームで戦う選手権予選のファーストマッチに準備万端です。
昨年度は宮内聡監督が好チームを創ってきたものの、インターハイ予選、選手権予選と全国の懸かった一戦で主導権を握りながらも、それぞれPK戦と0-1で屈し、晴れ舞台を踏むことは叶わなかった成立学園。今シーズンはここまで関東大会予選の2回戦で実践学園に競り負け、大成に都立駒場と難敵を一次トーナメントで撃破したインターハイ予選は、駒澤大学高に0-1で惜敗した中で、こちらも9月のT1リーグでは実践学園、FC東京U-18(B)、関東第一とリーグ指折りの強豪相手に3連勝を飾り、宮内聡監督も「割とTリーグの後期は内容が良くなってきたので、みんな自信を持ってやるようになった」と語るなど、チームには確実に成長の跡が。12年ぶりの全国のみに照準を合わせています。残念ながら朝から降り続いている雨は止まず、高尾の空は曇天模様。ビッグマッチは成立のキックオフでスタートしました。


先にシュートを放ったのは堀越。2分に右へ開いた工藤颯太(3年・F.C.Branco八王子)のクロスを、キャプテンの佐々木響希(3年・横浜FC JY)が頭で残し、ルーズを拾った米田悠哉(2年・JACPA東京FC)のミドルはDFがブロック。7分には成立も京谷泰我(3年・ジェフユナイテッド千葉U-15)のパスを左で受けた八木橋俊介(2年・青森山田中)が、カットインから枠の右へ外れるシュートまで。堀越は11分に星野凪砂(3年・相模原上溝中)が短く付け、青木翔(2年・F.C.Branco八王子)のミドルは成立のGK横井健太(3年・FCトリプレッタJY)にキャッチされたものの、ピッチコンディションもあってか、まずはお互いが揃って静かに立ち上がります。
14分は成立。八木橋、佐久間駿希(3年・田口FA)とスムーズにボールが回り、窪田稜(2年・S-P FUTE U-15)のシュートは枠の右へ。17分も成立。窪田が右へ振り分け、上がってきたサイドバックの大野裕輝人(3年・成立ゼブラFC)のクロスを、ファーでフリーになった菅原克海(3年・中野北中野中)が頭で叩くも、ボールはゴール右へ。18分も成立。菅原、八木橋と繋いだボールを窪田は右から中へ戻すと、佐久間の反転シュートは堀越のGK久保田晴也(3年・あきる野東中)がファインセーブで回避しますが、あわやというシーンを創出。そのCKの流れから、八木橋の左クロスに村上渉(3年・クリアージュFC)が競り勝ち、大野がダイビングヘッドで枠へ飛ばした一撃は久保田がキャッチ。「あとはスルーパスの精度が上がれば通るという展開が何本かあった」と窪田。攻勢は成立。
ただ、26分に京谷の左FKをファーで合わせた大野のヘディングも久保田に阻まれ、30分にも鈴木皓(3年・柏レイソルU-15)のパスを佐久間がヒールで流し、村上が出したスライディングパスは窪田に届かず、久保田にキャッチされると、先に歓喜の瞬間を迎えたのは"ホームチーム"。33分にショートカウンターから三根碧斗(2年・あきる野東中)が左へ流し、少し運んだ工藤は目の前のディフェンダーをブラインド気味に使って、右スミギリギリへ綺麗なシュートを突き刺します。「攻めている時に奪われた後のポンと入る、そのボールでポイントを作られているから、リスクマネジメントはもうずっとやっていたんだけど」と宮内監督も嘆く堀越のカウンターはゴールで完結。"ホームチーム"が1点のリードを奪いました。
「インターハイでも先制されて、逆転勝ちみたいなことが多かったんですけど」と窪田も話したように、今シーズンは増えている先制点の献上を、この日も突き付けられた成立。38分には大野を起点に八木橋のパスから窪田が左クロスを上げ切り、佐久間が叩いたシュートは久保田がビッグセーブ。1本のチャンスをしっかり成果に結び付けた堀越が1点のアドバンテージを握って、最初の40分間は終了しました。


ハーフタイムを挟んでも攻勢は成立。48分に左サイドから京谷が右足で上げたクロスに、佐久間が合わせたヘディングは久保田にキャッチされたものの、後半のファーストシュートを打ち切ると、52分には決定機。村上が縦パスを打ち込み、受けた佐久間はすかさずスルーパス。抜け出した窪田はGKと1対1になりましたが、少しドリブルが大きくなった瞬間を久保田が見逃さず、果敢に飛び出してビッグセーブ。守護神の久保田や、CBコンビの串田滉樹(3年・FCヴァリエ都留)と水流大輔(3年・FC.GONA)を中心に、途切れない堀越ディフェンスの集中力。
「ハーフタイムは『このまま同じことを繰り返したら点は取れねえぞ』という話はしたんですけどね」と話す宮内監督は、53分に1人目の交替を決断。左サイドバックの京谷を下げて、田村裕(3年・成立ゼブラFC)を最前線に送り込み、複数ポジションを入れ替える勝負の一手を。59分はセットプレーのチャンス。中央右寄り、ゴールまで約25mの位置から、FKを獲得した佐久間が自ら狙ったキックは枠を捉えるも、久保田が丁寧にキャッチ。62分にも鈴木が左へ流し、八木橋がカットインから左スミへ収めたシュートは、ここも久保田がファインセーブで回避。直後に成立は2人目の交替。菅原に替えて、高木健匠(2年・横浜F・マリノスJY)を入れる「もう行くしかないかという感じ」(宮内監督)の采配を振るいます。
すると、65分に輝いたのは「攻撃陣に『精度を高めれば決めるからパスをくれ』って言ってました」という2年生ストライカー。左サイドでボールを持った八木橋がクロスを上げると、「ファーストタッチでうまい所に止められた」窪田は既にエリア内。「キーパーがニアを消したので、ファーに流し込めば取れると思って」左足で押し出したボールは、絶妙のコースを辿って右スミのゴールネットへ転がり込みます。「2年生のベンチに入れていない人たちから、『点を取ったら来てくれ』と言われていたので、『取ったら行こう』と思って行きました」という窪田は応援団の方向へ一目散に。11番が叩き込んだ貴重な同点弾。ゲームは振り出しに引き戻されました。
粘り強く時計の針を進めていた中で、追い付かれてしまった堀越は66分に最初の交替。左サイドで奮闘した水野洸(2年・田口FA)と寺尾海音(3年・東伊興SC)をスイッチして、サイドの推進力向上に着手。67分には佐々木のパスを工藤が力強く前に運び、こぼれを狙った佐々木のミドルは枠の左に逸れるも、後半最初のシュートを記録。68分にも工藤を起点に寺尾が残し、佐々木がクロスバーを越えるミドルまで。工藤のキープ力が灯す、勝ち越し弾への希望の光。
69分の主役は「シュートがあまり打てていなかったので、どんどん貪欲にシュートを打とうかなと思ってピッチに入った」ゼブラ軍団の13番。右サイドでボールを持った高木は、「ちょっとドリブルがデカくなったかなと思ったんですけど、相手が来なかったので」左足一閃。低い弾道で枠を襲ったボールは、そのままゴールネットへ突き刺さります。「自分でも覚えていないですけど、スタンドの方に走り出して、飛び込んでグチャグチャにされた感じです」という高木も、窪田同様に応援団の真ん中で歓喜の抱擁。「良い仕掛けでしたね。アレは彼の得意なプレーなので」と指揮官も称賛した高木が途中出場で大仕事。4分間で成立がスコアを引っ繰り返しました。
1点のリードから一転、追い掛ける展開となった堀越。70分に佐々木が右へ展開し、高根洋介(3年・朝霞第三中)が狙ったシュートは枠の上へ。71分は成立に3人目の交替。八木橋と武井颯太(3年・成立ゼブラFC)を入れ替え、攻守におけるサイドの強度向上を。73分は堀越にビッグチャンス。右から高根が中央へ戻し、工藤が粘って落としたボールを寺尾は確実に枠へ飛ばすも、ここは横井がファインセーブで仁王立ち。スリリングな局面も両者の点差は変わらず。今度は照山颯人(2年・柏レイソルU-15)と中村海斗(3年・東松山ペレーニア)の成立センターバックコンビに圧し掛かる失点回避のプレッシャー。
74分は堀越。右サイドでの崩しから工藤が裏へ通し、走った高根の折り返しに米田が突っ込むも、主審はオフェンスファウルの判定を。直後に堀越は2人目の交替として、成立の脅威になり続けた工藤を下げて、古澤柊磨(2年・S.T.FC)に託した同点とその先。78分は成立に4人目の交替。同点弾の窪田と田中将太(3年・バリエンテオンセFC)を入れ替え、取り掛かるゲームクローズ。78分は堀越。左サイドで奪ったCKを米田が蹴るも、シュートまでは持ち込めず、これがこのゲームのラストチャンス。「今年のチームは本当に経験不足ですから、勝つか負けるかは本当に大きいんですよね。この子たちには」と宮内監督も安堵の表情を浮かべた成立が、2回戦へと駒を進める結果となりました。


「『このまま負けちゃうかな』と思ったけど、今日のこういう試合がやっぱり"初戦の難しさ"ですよね。コイツらも相当緊張していたので、相手のグラウンドに乗り込んでいかないといけないゲームでしたし」と80分間を振り返った宮内監督。終わってみれば今日のゲームは、2年生アタッカーの2人がチームを救う結果となりました。特に決勝ゴールとなった2点目のスコアラーでもある高木は、「自分はいつも途中から出してもらっているんですけど、なかなか点が入らなくて、いつもバーとかに当たっちゃうので、今日は点が入って良かったです」と話した後に、「実はTリーグの開幕戦に点を取って、それ以来のゴールなんです」と続けて笑顔を見せましたが、こういうラッキーボーイの存在もトーナメントコンペティションを勝ち抜く上では非常に重要。また、「まだ1試合に1点ぐらいしか取れていないので、1試合に2点ぐらい取れるようになりたいと思っているんですけど、前期のリーグ戦より夏以降からは成長できている実感は何となくあります」と話す、同点弾を決めた窪田の抜群のスピードも含めたパフォーマンスにも注目する必要がありそうです。「3-0で勝たせてもらうよりも、良い勝ち方かもしれないですけど、それは今度の結果を見て、『あの試合が良かったね』ということになるんでしょうから、ここからですよね」と気を引き締めた宮内監督。12年ぶりの戴冠へ。成立の挑戦はまだまだ続きます。         土屋

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日産スタジアムで行われた
キリンチャレンジカップ2017の
日本×ハイチは3-3のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
ハイチ・マルク コラ監督のコメントです。


(ハイチ・マルク コラ監督)
我々にとって非常に良い結果だったと思います。選手たちは1点リードを守り切れずに残念がっている感じでしたが、非常に私は満足しております。前半20分までは、我々は実際にプレーしていないような状況でした。言ってみれば"観客者"のような感じでした。それは選手も当然理解していて、何とかそこから盛り返してやっていこうと思ったのですが、もう既に2失点してしまった状態だったので、少し難しい状態でした。


その後は我々が1点取ることができ、少しチームが盛り返して、その後に戦術を少し変えました。中盤でスペースを多く与え過ぎていたので、そういう状況だと日本相手には非常に難しい状況だったので、そこを修正しました。後半は私たちの選択は良かったというふうに思っております。それで2点目、3点目と点が入って、非常に選手は頑張ってくれたと思いますし、非常に良いプレーをしてくれました。そして日本が3点目を取ったのは、論理的と言えば論理的なのですが、私はこの結果に満足しています。当然多少ガッカリした部分はありますが、全体としては満足しております。


日本のチームについてですが、私は非常に良い印象を持っております。結果は日本にとって勝ちということではなかったですが、非常に多くチャンスも創っていましたし、非常に良い印象がありました。ただ、試合というものはボールを支配したからといって勝つものではないということが、今回証明できたと思います。我々は実際日本に比べて3分の1ぐらいしかチャンスを創ることができなかったですが、この結果になったというのは、我々のチームに決定力があったということの証明だと思います。


Q:最後のコメントで「決定力」というお話がありましたが、日本では試合のたびに取り沙汰されています。日本がチャンスを創りながら、なかなかゴールを決め切れなかったことは、どの辺に原因があるとお考えでしょうか?


A:特に日本にとって大きな原因というものはないと思います。日本は非常に良い道、正しい道を歩んでいると思います。一般的にサッカーというのはチャンスが多ければ、当然ゴールも多く入る可能性があるスポーツで、日本は本日でも6点7点入っていてもおかしくない試合だったと思います。一方で我々はこの3点というのが、現状で取れる点数だったと思っております。日本は確かに3点以上取ることができませんでしたが、私からすると、そんなに心配することはないと思っております。我々は日本がワールドカップに出場する時には一番最初のサポーターになりたいと思います。


Q:中盤の修正の話は、前半の最後に16番の選手(アンドリュー・ジャンバプティステ)を入れたあたりだと思いますが、前半は中盤でかなり苦労していたのはわかりました。あの交替が前半の最後のタイミングになった理由を教えてください。


A:今回の選手交替につきましては、前半を見てチームがうまくいっていないというふうに思っておりました。それで、その前半終了間際のタイミングで選手を入れたというのは、チームメイトと少しでも一緒にプレーをする時間を作って、あとはピッチに慣れたり、そういう様々な状況で、「このタイミングで入れるのが良い」というふうに判断しました。


Q:日本は前半、17番(小林祐希)の選手を中心に中盤を作っていたと思いますが、そこを抑えるために具体的にどのように考えられたでしょうか?


A:前半の我々はそれほど当たりも強くなく、運動量もなかった状態でしたので、日本の選手の足元にアタックして、ボールを取りに行くというプレッシャーを掛けようと思ってやった所、実際それは日本の選手にとっては非常に嫌な感じだったということで、彼らは「プレーをするのがちょっとうまくいかないな」というふうに感じていたと思います。そして後半に入って、我々はもっとアグレッシブにボールホルダーにプレスを掛けに行って、それがうまく機能したと思います。


以上です。


土屋

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松本平広域公園総合球技場で行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第34節の
松本山雅FC×レノファ山口FCは
2-3で山口が勝ちました。
以下、試合後のミックスゾーンにおける
山口・小塚和季、宮城雅史、吉満大介のコメントです。


(山口・小塚和季)
Q:2点目に繋がる右サイドに出したパスは最高でしたね。


A:ゴロのヤツですよね。そうですね。最初は浮かそうと思ったんですけど、相手が多分ちょっとスピードを緩めたのが見えて、「ゴロで行けるな」と思って、うまく裏へ通しました。気持ち良かったですね。「通るかな?ちょっと強いかな?」と思ったんですけど、うまく芝も乾いていたというか、うまく止まってくれたので、結果的に良いパスになりました。


Q:あの3点が入った7分間は、チームの中でも「行ける」という雰囲気がありましたか?


A:やっぱり2点差の時から「1点取ったら流れが変わる」というのはチームの中でもずっと声を掛けてやっていたので、その結果として、1点取った時に相手の出足が遅くなったというか、こっちに勢いが来たので、「行けるな」という気持ちには、みんながなったと思います。


Q:今までの流れを考えても、ここでこういう勝ち方というのは凄かったですね。


A:そうですね。最後まで繋ぐ意識だったり、「ボールを大事に」という意識を貫き通せば、やっぱりゴール前でも人数を掛けられますし、終了間際でもああやって得点ができるというのを確認できたのかなと思います。


Q:このスタジアムで、こういう勝ち方ができたというのも大きいんじゃないですか?


A:気持ち良いですよね。サポーターがあれだけ多くいて、アウェイでできたのは気持ち良かったです。みんなもこのスタジアムで、相手のサポーターに良いサッカーを見せようという共通意識があったので、そういう結果がああいう逆転勝利に繋がったと思います。


Q:これからに弾みの付く1勝になりそうですか?


A:なって欲しいですね。まだ上位との対戦が残っていますけど、松本にもこういう勝ち方ができたので、次の名古屋にも逆転勝ちじゃなくて、普通に勝てるように、守備の面は修正していきたいなと思います。


Q:個人としては好調をキープしてますね。


A:うーん、今日はサイドだったので、あまりボールに触れなかったんですけど、個人としてはそんなに調子は悪くないですし、得点も取れているので、「二桁ゴールは取りたいな」と思ってやっています。今日は長野出身の高校時代の先輩が来ていたのと、長岡JY(※小塚選手の出身クラブ)の中学生が松本に遠征で来ていて、その帰りに応援に駆け付けてくれて、スタンドで見てくれていたので嬉しかったですね。


(山口・宮城雅史)
Q:1点目も2点目も思い切り振り抜いて、昔のJFLの頃を思い出すようなゴールでしたね。


A:そうですね。もう点差も離れていたので「前に行くしかないな」と思っていて、ボランチに変わってからはとりあえず「前へ、前へ」ということを意識していたので、結果に繋がって良かったです。


Q:今までドイスボランチだと、どちらかと言うと宮城選手が下がり目で、もう1人の選手が上がり目ということが多かったですけど、今日はずっと上がり目に来ていませんでしたか?


A:センターバックからボランチに行ったので、正直最初はちょっと頭の切り替えが追い付かなくて、セカンドボールを拾われているので、「もうちょっと弾いた所を取りに行けたらな」と思って、前のポジションを取りに行ったんですけど、それが結果に繋がったので良かったと思います。


Q:1点目もそんなに簡単なシュートではなかったと思いますが、振り返っていただけますか?


A:相手のミスで自分の所に転がってきて、かわした時に「絶対相手が突っ込んでくる」と思ったので、そこで「絶対股が空く」とも思いましたし、そこがちょうど良い所に行って良かったですね。


Q:2点目はこぼれが来ましたが、あれも簡単ではなかったですよね。


A:あれはディフェンスがみんなゴール前で滑ったりしていたので、「もう上しか空いてないな」と思って、「とりあえずフカさないように」と考えながら打ったら入りました。まあ結果に繋がってラッキーです(笑)


Q:2点目が入った後には、どういうことを一番考えていましたか?


A:入った後は正直時間も時間だったので、「引き分けだったら良い方かな」というのはちょっとあって、自分たちの今の立ち位置もありますし、格上相手なのでまさか追加点が取れるとは思っていなかったので、結果オーライですよね(笑) 嬉しいのは嬉しいです。勝ち切れたのは良かったです。


Q:2失点目に繋がったバックパスは宮城選手でしたよね?


A:ああ、そうですね。結果的にはハットトリックしてるのかなと(笑) いえいえ、それは今だから言える冗談なんですけど。「後半の立ち上がりはしっかりしよう」という中でのアレだったので、ちょっと落ちましたけど、何とかそこから立て続けに失点せずに立て直せたのが良かったかなと思います。


Q:あのプレーがあった分、「自分で取り返してやろう」という気持ちはありましたか?


A:まあ少なからずあったかもしれないですけど、そこまではそんなに。チームとしての失点ですし、チームとしての得点でもあるので、そこはただ自分が今回は決めただけなので、そんなにそこは感じていないです。


Q:逆に吉満選手をみんなで救ったようなゲームになりましたね。


A:そうですね。まだ若いですし、経験も浅い中で、ここからこれを糧にしっかり頑張ってもらいたいですね。


Q:久しぶりの『ヤマグチ一番』はどうでしたか?


A:まあ久しく聞いてなかったですし、自分はDAZNのインタビューで少し遅れて行ったので、最初から混ざっていなかったんですけど、やっぱりホームでやりたいですよね。


Q:合流したとたんにパクってましたね(笑)


A:バレてます?まあ去年からいた人にはわかるかもしれないですけど、ちょっとパクりました。「『ヤマグチ一番』でやってやろう」という(笑) 今はいないんで自分のモノです(笑) アレはめったにしないので「レアだな」と思ってもらえればいいと思います。


Q:次節に向けてはいかがですか?


A:また強いチームとの連戦になるので、しっかりやることをやって、「自分たちは何ができるのか」というのをもうちょっとハッキリさせて、しっかり攻撃に繋げられるよう、下からのビルドアップとかをもうちょっと徹底してやっていって、しっかりした形で点を取って勝ちたいですね。


Q:そういう意味では今日は良いきっかけになったんじゃないですか?あんなにきれいに3得点なんて今シーズンはなかったですよね?


A:そうですね。しかも2失点してから逆転できたので、今の状況からしてもプラスになるんじゃないかなと思うので、またしっかり気を抜かずに頑張って行きたいです。


(山口・吉満大介)
Q:チームに救ってもらいましたね。


A:そうですね。チームの皆さんにしっかり感謝という気持ちで、また次の試合でしっかり自分が活躍できるように頑張りたいと思います。


Q:勝ったから振り返ってもらいますが、あの失点シーンはどんな感じでしたか?


A:そうですね。ピッチも濡れていて、なおかつバウンドしていて、最後にバウンドもちょっと変わってしまったのもあって、最後に目を切るのが早かったというのもありますし、そういう所の丁寧さが足りなかったかなと思います。


Q:そのあとは切り替えて、いくつも良いセーブがありましたね。


A:「ミスはある」ということは自分の中にもあって、ミスが失点に直結してしまったということに関しては凄く反省しなくてはいけないですけど、あのプレーが終わった後にしっかり気持ちをケアして、1試合を通してしっかり集中することは心掛けました。


Q:あの失点に繋がるバックパスをした宮城選手が2点を取ってくれましたね。


A:そうですね。試合が終わってから10回ほど「ありがとう!」と言いました。


以上です。
なお、選手への質問に関しては
山口放送の竹重雅則アナウンサーにもご協力いただきました。


土屋

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松本平広域公園総合球技場で行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第34節の
松本山雅FC×レノファ山口FCは
2-3で山口が勝ちました。
以下、試合後のミックスゾーンにおける
松本・岩間雄大のコメントです。


(松本・岩間雄大)
Q:悔しい結果になってしまいましたね。


A:ゼロで抑えつつ、チャンスがあればもう1点というような状況の中で、失点してから自分たちでうまくゲームを運べなかったですし、コントロールできなかったという所が、今日の結果に繋がったと思います。勝っている状況なので、もう少しスペースを埋めながら、多少ブロックを作る感じで守っても良かったかなと思いますし、その中でチームの意識として、全体的に前へ前へという所で追加点を取り切れなかったという所が、2失点目、3失点目に繋がってしまったということだと思います。自分たちの目標に辿り着くために、残り8試合でしっかりと結果を1試合ずつ出していくことが大事だと思います。


Q:1点取られた時に、嫌な感じはチームの中にありましたか?


A:2-0の中で、残り時間もありましたし、「ここで1点取られたら苦しい時間が続くな」というのは個人的にも思っていたので、やっぱりなるべく2-0の時間を長くしたかったですし、その中で3点目を取れれば一番良かったですけど、2-1になってしまってから、自分も含めて声出しができなかったですし、チームの意思統一ができなかったという所がこの結果になってしまったかなと思います。


Q:前半もそんなにリズムは良くなかったですよね。


A:そうですね。前から行きたかったですけど、相手もうまくボールサイドに人数を掛けて、外される場面が多かったので、「守備はしっかりとゴール前で跳ね返して耐えよう」ということは話していて、ボールを持ってからは結構スペースもありましたし、もう少しボールをうまく繋げれば良かったですけど、「チャンスはできるな」というふうには思っていたので、前半はあの流れでちょっと耐えながら、「1点取れればいいかな」というようなイメージではいました。


Q:この負けを今後に生かしていかないといけないですよね。


A:そうですね。本当にただ反省するだけじゃなくて、しっかりと次に生かさないと、残り8試合で大事な試合が続く中で、また同じミスを繰り返したら絶対に自分たちの目標に辿り着かないと思うので、これを反省しつつ、良い糧にしたいですね。


以上です。


土屋

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