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デイリーサッカーニュース Foot!

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ワールドカップ記事一覧

イタリア vs. イングランドのことを書こうと思ってましたが、
あまりにもフツーに負けていたので気が進まず、
そうこうするうちにウルグアイ戦もフツーに負け、
あの退屈な弱さこそがイングランドなのだよね、
と納得するのがとても簡単で、
それがあまりにもイージーなのでとても戸惑ったりする始末。

これは何かに似ているな、
とふと思ったりするのですが、
別に謎めいているわけでもなく、
これは昨シーズンのユナイテッドそのもの。
リヴァプール&エヴァートンの選手たちで構成されたナショナル・チームとはいえ、
あの退屈な弱さはユナイテッドのものでした。

さて、ジャズ・ワールドカップ・イタリア代表はといえば、
ジャンニ・バッソ。
簡単にアマゾンで買えるアルバムが少ないみたいですけど、
「リカルド・ボサノヴァ」なんかどうでしょう。

51YMABvMteL._SL500_AA300_.jpg


それからもひとり。
ファブリッツィオ・ボッソ。
「ローマ・アフター・ミッドナイト」

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プロデューサー 田口



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さて、昨日はワールドカップのベストイレブン+トゥエルヴをやってみたわけですが、
おそらく今日の企画がワールドカップのカテゴリーでは
最後のエントリーになるでしょう。
予告通り、ベストゲーム5選と行きたいと思います。
第5位から順番にやっていきますね。では、どうぞ!

第5位
7月2日 準々決勝@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ)
(58)ウルグアイ 1×1 PK4×2 ガーナ

http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/07/58_2.html
負傷で出番の限られていたムンタリのロング。
MVP男フォルランのゴラッソFK。
スアレス決死のシュートブロックはハンド。
ギャンのPKがクロスバー直撃。
そしてPK戦での攻防と試合の抑揚あり過ぎ。

第4位
7月3日 準々決勝@ヨハネスブルグ(エリス・パーク)
(60)パラグアイ 0×1 スペイン

http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/07/60.html
開始早々から日本戦とは明らかに違うパラグアイ。
スタメンを6人も入れ替えた狙いが見えてくる。
カルドーソのPKからシャビ・アロンソのPKへのスピード感。
カシージャスとビジャールの競演。
決勝点のスペインらしさと準々決勝らしい濃密な一戦。

第3位
7月10日 3位決定戦@ポートエリザベス
(63)ウルグアイ 2×3 ドイツ

http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/07/633.html
凡戦か激戦かの振れ幅が大きい3位決定戦も今回は大当たり。
帰ってきたミュラーの大会5点目に、献身カバーニの大会初ゴール。
フォルランの超絶ボレーに、ボアテングの超絶クロス。
ケディラの勝ち越しゴールにドイツらしさを感じ、
ラストプレーで見せたフォルランのFKまで見所満載の好ゲーム。

第2位
6月24日 グループF@ヨハネスブルグ(エリス・パーク)
(41)スロヴァキア 3×2 イタリア

http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/41f.html
ここで負けたら、というゲームでは必ずと言っていいほどに
結果を出し続けてきたアズーリがとうとう陥落した一戦。
デ・ロッシのミスパスや、キエッリーニの集中力欠如が失点に。
残り10分でようやく現れたイタリアの必死さへ、
とどめを刺すコプネクの一発も見事だし、
クアリャレッラ弾から最後の5分間も壮絶でスペクタクル度ではピカイチ。

第1位
6月24日 グループE@ラステンブルグ 
(43)日本 3×1 デンマーク

http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/43e.html
もう色々言う必要もなく、
ここ10年くらいでの代表ベストゲームではないかなあ。

まあ、甲子園閉会式の総評的に他の面白かったゲームを挙げると、
(59)準々決勝 アルゼンチン 0×4 ドイツ
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/07/59_1.html
(50)決勝トーナメント1回戦 アメリカ 1×2(延長) ガーナ
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/501.html
(49)決勝トーナメント1回戦 ウルグアイ 2×1 韓国
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/491.html
(28)グループF イタリア 1×1 ニュージーランド
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/28f.html
(22)グループC スロヴェニア 2×2 アメリカ
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/22c.html
(13)グループG コートジボワール 0×0 ポルトガル
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/13g.html
(12)グループF ニュージーランド 1×1 スロヴァキア
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2010/06/12f.html

こんな所だと思います。
もし、4年後もこのホームページがあって
私が番組スタッフをやってたら、このカテゴリーでお会いしましょう!
286world.jpg
AD土屋

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大会期間中にもチョコチョコやっていましたが、
やはり大会終了後にも総括の意味を込めて
ベストイレブンを選んでおきたいと思います。
まあ、そうは言ってもそこはワールドカップだけあって
当たり前ですけどいい選手ばっかりでしたから
大会の規定通り、レギュラー11人に12人を加えた23人を選んでみました。
おなじみ(?)一言メモも一緒にどうぞ!

GK
イケル・カシージャス(スペイン)
☆序盤の不調が嘘のような決勝トーナメントのパフォーマンスはまさに守護神。
DF
マキシ・ペレイラ(ウルグアイ)
☆絶え間ない上下動を90分間続ける能力は圧巻。準決勝のゴールも見事。
パウロ・ダ・シルバ(パラグアイ)
☆闘志と根性と狡猾さを併せ持つ、これぞ南米のCB。風貌も男らしくて好感度高い。
カルレス・プジョール(スペイン)
☆優勝を支えた堅守スペインにおいても、その髪型含めた存在感はピカイチ。
ジオヴァニ・ファンブロンクホルスト(オランダ)
☆各チームに狙われながら綻びを見せず、準決勝ではスーパーミドルまで決めてみせた。
MF
ディエゴ・ペレス(ウルグアイ)
☆今大会最大の発見と言ってもいいくらいに、相手の中盤を獰猛に食い尽くした。
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
☆バラック不在を一切感じさせないこの男の献身が、ドイツ躍進の大きな要因。
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)
☆能力の高さは証明済みだったが、今大会では得点力も改めて見せ付けた。
トーマス・ミュラー(ドイツ)
☆ほとんど代表経験のないまま臨んだ大舞台でいきなり大輪。さすが13番の“ミュラー”。
FW
ダビド・ビジャ(スペイン)
☆4人が並んだ得点王の中でも、優勝を手繰り寄せた4戦連発が燦然と輝く。
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
☆誰もが認めるウルグアイのエースが、ようやく世界にその実力を大きく示した。

SUB
GK
ヴィンセント・エニェアマ(ナイジェリア)
☆規律に欠けたチームの中で雨霰と降り注ぐシュートの嵐に耐え続けた。
マールテン・ステケレンブルフ(オランダ)
☆ようやくこの大会でファン・デル・サールの後継者の座を不動のものにした。
DF
マイコン(ブラジル)
☆低調ブラジルの中では唯一と言っていいほどに奮闘した。
マウリシオ・イスラ(チリ)
☆後先を考えないような上下動なのに、90分間しっかり続く凄まじい運動量は抜群。
ガリー・メデル(チリ)
☆172センチというサイズを感じさせない激しい守備がチリの攻撃を支えていた。
MF
アンドレス・イニエスタ(スペイン)
☆序盤苦しみ、後半は甦ったスペインの中盤でスイッチを入れ続けた。
メスト・エジル(ドイツ)
☆調子の波をほとんど出さずにゴールも数多くマークした活躍に世界が驚いた。
アンドレ・アイェウ(ガーナ)
☆マルセイユ仕込みの華麗なテクニックで、ガーナのアタックを牽引した。
アンソニー・アナン(ガーナ)
☆バイタルに侵入する相手は完璧に消し去り、高い展開力で攻撃の起点にもなった。
FW
ルイス・スアレス(ウルグアイ)
☆ハンドばかりがクローズアップされたが、韓国戦の決勝弾にゴールセンスを感じた。
ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
☆まさにワールドカップ男の面目躍如。オーストラリア戦のヘディングは真骨頂。
カルロス・テベス(アルゼンチン)
☆全力で攻守に駆け回る姿は感動的ですらある。メキシコ戦の2点は印象的。

明日はワールドカップ・ベストゲーム5選あたりをお届けしたいと思います。
写真は、優勝したスペインはカディスの街並み
102.JPG
AD土屋

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決勝
2010/7/11 20:30 サッカー・シティ(ヨハネスブルグ)
オランダ×スペイン

天候:晴れ時々曇り 気温:14度 観客:84,490人
主審:ハワード・ウェブ(イングランド)

【オランダ】
GK
1 マールテン・ステケレンブルフ
DF
2 グレゴリー・ファン・デルヴィール
3 ヨニー・ハイティンハ
4 ヨリス・マタイセン
5 ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト①(C)
MF
6 マルク・ファン・ボメル
8 ナイジェル・デ・ヨンク
11 アリエン・ロッベン②
10 ウェズレイ・スナイデル⑤
7 ディルク・カイト①
FW
9 ロビン・ファン・ペルシー①
SUB
16 ミシェル・フォルム
22 サンデル・ボスフケル
12 ハリド・ブラルーズ
13 アンドレ・オーイエル
14 デミー・デ・ゼーウ
15 エドソン・ブラーフハイト
18 スタイン・スハールス
20 イブラヒム・アフェライ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
17 エルイェロ・エリア
19 ライアン・バベル
21 クラース・フンテラール①
監督
ベルト・ファン・マルヴァイク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------ファン・ペルシー-------
------------------
--カイト---スナイデル---ロッベン-
-----デ・ヨンク--ファン・ボメル-----
-------------------
-ジオ-マタイセン-ハイティンハ-ファン・デル・ヴィール-
-------------------
-------ステケレンブルフ-------

【スペイン】
GK
1 イケル・カシージャス(C)
DF
15 セルヒオ・ラモス
3 ジェラール・ピケ
5 カルレス・プジョール①
11 ジョアン・カブデビラ
MF
16 セルヒオ・ブスケッツ
14 シャビ・アロンソ
8 チャビ・エルナンデス
FW
18 ペドロ・ロドリゲス
7 ダビド・ビジャ⑤
6 アンドレス・イニエスタ①
SUB
12 ビクトル・バルデス
23 ホセ・マヌエル・レイナ
2 ラウール・アルビオル
4 カルロス・マルチェナ
17 アルバロ・アルベロア
10 セスク・ファブレガス
13 ファン・マヌエル・マタ
20 ハビ・マルティネス
21 ダビド・シルバ
22 ヘスス・ナバス
9 フェルナンド・トーレス
19 フェルナンド・ジョレンテ
監督
ビセンテ・デル・ボスケ(スペイン国籍)

(4-3‐3)
--------ビジャ--------
-イニエスタ-----------ペドロ-
---------チャビ-------
---X・アロンソ----------
----------ブスケッツ------
-カプデビラ-プジョール--ピケ--S・ラモス-
-------------------
--------カシージャス--------

【マッチレポート】
2007年8月25日、サモアの首都アピア。
南アフリカへと続く遥かな遥かな旅路の幕開けとなった
タヒチとニューカレドニアの一戦は
9分、ピエール・ワジョカがPKを決めたニューカレドニアが0-1で勝利した。
この日から数えて世界中で重ねられた予選のゲームは848。
それに南アフリカでの63を加えた911試合が既に終了。
あのアピアの激闘から1051日、912試合目として迎えたワールドカップ決勝。
最後の聖戦。
オランダ王国。2大会連続9回目のワールドカップ。
ヨーロッパ予選は8戦全勝で余裕の首位通過。
南アフリカでもグループリーグを全勝で勝ち抜けると、
スロヴァキア、ブラジル、ウルグアイと難敵をなぎ倒し、予選から驚異の14連勝中。
1974年、1978年、共にホスト国へ屈し、
手に入れられなかった優勝の栄冠を、今日我が物に。
スペイン王国。9大会連続13回目のワールドカップ。
ヨーロッパ予選は10戦全勝でアッサリ通過。
南アフリカでは初戦でスイスにいきなり0-1で敗れ、世界に衝撃を与えたが
ホンジュラス、チリをリアリズムに徹して葬ると、
ポルトガル、パラグアイ、ドイツにすべて最少得点差での勝利。
初めてのファイナルで、そのまま初めての戴冠へ突き進む。
ファン・マル・ヴァイクがこの大舞台に送り出したのは
綺麗に1から11まで背番号の並んだ11人。
出場停止もなく、本来考えられたレギュラーが全員顔を揃える。
一方、デル・ボスケの選択はドイツ戦とまったく同じ11人。
不調のトーレスはベンチから。好調のペドロがスタメンに名を連ねた。

黄金に輝くワールドカップを挟んで両チームの選手が登場。
90分後か、120分後か、あるいはPK戦を経てか、
いずれにしろ試合が終わった時に、あのカップを掲げるのは
ファン・ブロンクホルストか、カシージャスか。
無数のフラッシュが光る中、ハワード・ウェブの笛でキックオフ。
開始46秒、ブスケッツにファン・ペルシーがいきなり危険なキックをお見舞い。
これが長く激しい熱戦の狼煙となる。
スペインの布陣を見ると、ドイツ戦とはイニエスタとペドロの配置が違う。
ペドロが右、イニエスタが左。相手の左SBファン・ブロンクホルストを意識してのことか。
5分、セルヒオ・ラモスがファン・ブロンクホルストに倒されて得たFK、
チャビのキックは、ファン・ペルシーに競り勝ったセルヒオ・ラモスの頭に合い、
ボールも枠に飛ぶが、ステケレンブルフが横っ飛びでファインセーブ。
まずはスペインがセットプレーから決定的なシーンを創出する。
構図はポゼッションのスペインと、前から積極的にプレスを掛けるオランダ。
8分、シャビ・アロンソの横パス、
スナイデルのプレスを受けたブスケッツが軽率に流すと、
裏から忍び寄っていたカイトはボールを奪ってフィニッシュ。
シュートはカシージャスがキャッチしたが、
これもオランダが考える1つの狙い。スペインは命拾い。
スペインはボールを回しながら、
斜めに走り出したビジャを使う裏へのパスが10分までに3度。
オランダCBの背後を突いていこうという意識が垣間見れる。
11分、イニエスタが右へ展開、セルヒオ・ラモスはカイトを振り切って
エリア内から強引にシュートを放つと、ハイティンハが何とかクリア。
その流れからショートコーナー、シャビ・アロンソの右クロス、
ファーでフリーのビジャが左足ボレーで狙うも、ボールはサイドネットの外側に。
スペインがラッシュ。畳み掛ける。
タイトさの象徴となる数字が1つ。
開始15分でファン・ペルシーのパス総数は4、ビジャの総数は2。
どちらも1トップにはボールを入れさせない。前で基点を作るのは難しそうだ。
オランダのファーストシュートは18分、
プジョールがイエローカードを受けながらロッベンを潰して取られたFK、
38mの距離をスナイデルが狙うも、カシージャスはガッチリとキャッチする。
ここからはチャンスこそ少ないものの、激しいつばぜり合いが続く。
22分にファン・ボメル、23分にセルヒオ・ラモス、28分にデ・ヨンク、
30分までにイエローカードは両チーム合わせて5枚。
中でもファン・ボメルは常に激しく、そしていい意味でも悪い意味でも汚い。
ここまでのゲームでも相手を挑発するような危険なプレーは目立っていたが、
それでもギリギリでカードを貰わないさまは、芸術的ですらあったと思う。
ただ、デ・ヨンクのファウルは、スパイクの裏がシャビ・アロンソの胸にヒットしていた。
ファイナルの前半とはいえ、これはレッドカードが妥当だったのではないか。
オランダのハイプレスは効いている。スペインのパス回しも、その激しさにブレる。
ポゼッションと主導権は必ずしも結び付いていない。
34分、珍しいシーン。
カシージャスとプジョールの接触でスペインがボールを外へ出した一連から、
ハイティンハがロングキックでスペインに返すが、
バウンドが弾んでカシージャスはキャッチできない。
ファン・ペルシーはCKをカシージャスに返すと、場内からも拍手が起きた。
37分、オランダのCKはサインプレー、
ロッベンのキックはエリア外から走り込んだファン・ボメルが左へ、
このボールはフリーのマタイセンの下へ送られたものの、シュートは当たらず。
おそらく練習どおりの形だったはずだが、ゴールは陥れられず。
38分、ペドロがドリブルから強引な左足ミドルを枠の右側へ。
これがスペインは26分ぶりのシュート。チャンスはなかなか創れない。
前半終了間際がオランダ、スナイデルが蹴ったFKの流れ、
スペインゴール前でオランダがボールを拾い、ファン・ペルシーの落としから、
ロッベンが得意の右サイドからシュートを放つと、カシージャスが弾き出す。
ポゼッションは44%対56%でスペイン。
シュート数も3本のオランダに対して、スペインは4本。
結果的にここまでで最大の決定機はスペインが掴んだ5分のセットプレー。
オランダがうまくスペインを封じ込めた格好で、ファイナル最初の45分間は経過した。

後半もまず立ち上がりはスペインがラッシュ。
48分、チャビのCK、プジョールのヘディング、カプデビラは空振り。
49分、シャビ・アロンソはイニエスタとのワンツーでエリア内へ入ると
ファン・ボメルともつれて倒れるも、ホイッスルは鳴らず。
52分はオランダ、珍しく20秒以上近いキープから、
最後はロッベンがやはり右サイドから狙ったミドルはカシージャスがキャッチ。
それでも、このシーンもそうだが徐々にオランダも
ボールを保持しながら左右の幅を使うようなシーンが出てきている。
キーマンはやはりロッベン。
前半からそうだったが、スペインもここは当然相手のキーだと、
彼が持った時には必ず2人以上で寄せるような形を採っていたにも関わらず、
ファウル以外で止めるのはなかなか難しく、手を焼いていた。
3戦目からの登場だったが、もう本調子と言っていいだろう。
これで本調子じゃなかったらどんだけ凄いんだ。
55分のスペイン、セルヒオ・ラモスが倒される。
倒したファン・ブロンクホルストにはチーム4枚目のイエローカード。
右27mのFKはチャビ、ボールは枠の右に外れる。
セットプレーは取れているが、スペインも流れの中からはいいシーンが生まれない。
57分、ビジャへのファウルでハイティンハにもイエローカード。
スペインはボールをタッチに出し、ファン・ボメルはお返しとして右足アウトで
スペイン陣内深くのスローインになるようなボールを蹴り出す。
場内からはブーイング。スペインの控え選手もベンチ前へ出てくる。
デル・ボスケも嫌味たっぷりに拍手。チャビも元チームメイトの行為に激しい口調。
ルール上は問題ないが、サッカーとして見ればいただけない。
ファン・ボメルは涼しい顔。
60分、先に動いたのはデル・ボスケ。ペドロに替えてヘスス・ナバスを投入。
よりファン・ブロンクホルストのサイドを徹底して攻略する構えか。
しかし、62分にここまでで最大の決定機を掴んだのはオランダ。
カイトとの接触で一旦ピッチを離れたピケが戻った直後、
スペインが一瞬フワフワしたラインコントロールになる。
中盤で高く浮いたボールがこぼれ、拾ったスナイデルはすぐさまスルーパス、
ピケは背後に気付かず、カプデビラはラインコントロールし切れない。
2人の間から抜け出したのはやはりロッベン。完全にGKと1対1。
ギリギリまで動かないカシージャス。ロッベンもタメる。
カシージャスが重心を傾けると、ロッベンは逆にシュート。
直後、頭を抱えるロッベン。ガッツポーズでカシージャスへ駆け寄るプジョール。
体はシュートと逆方向に流れながら、右足だけが反応してボールを弾き出すカシージャス。
これを見たら、他のGKに軽々しく“守護神”なんてフレーズは使えないだろう。
まさにゴールへ立ちはだかった“神”。オランダが掴んだ先制機は泡と消える。
これで勢いを得たスペインが、ここからはオランダを一方的に攻め立てる。
69分、チャビがイニエスタとのワンツーから右へ展開、
ヘスス・ナバスは対面のファン・ブロンクホルストを抜き切らずに高速クロス、
ハイティンハのクリアは小さく、ビジャの目の前へボールはこぼれたが、
ハイティンハが倒れながらシュートブロック。
そのCK、チャビのキックはカイトがクリア、拾ったシャビ・アロンソのクサビから、
カプデビラの枠内シュートはステケレンブルフがキャッチ。
この時間帯、特に“槍”としてチームへ推進力を与えたのはヘスス・ナバス。
オシムさんにはエゴイストだと評されていたようだが、
古くはチキやミチェル、そしてムニティスやデ・ペドロ、ホアキン、ビセンテなど
常に重宝されてきたスペイン代表の純粋なサイドアタッカーの系譜を
今回の代表ではただ1人継承している、この24歳のアグレッシブな仕掛けに、
堅い堅いオランダ守備陣も苦労していたのは間違いない。
ファン・マルヴァイクも71分に動く。
守備に忙殺されていたカイトに替えて、エリアを投入。
ヘスス・ナバスに蹂躙されていた左サイドに、抑止も兼ねてか切り札を送り込む。
74分、イニエスタがハイティンハに倒されて獲得したFK、
中央左、ゴールまで26m、ビジャのキックはゴール右へ外れる。
76分、ヘスス・ナバスはシャビ・アロンソとのワンツーで右サイドを抜け出し、
ファーサイドまで届いたクロス、ビジャのボレーはヒットせず。
1分後、チャビは左に大きく開いたビジャへ展開、
受けたチャビはワンタッチでビジャへ、ビジャはチャビへリターン、
チャビはトラップで中へ入り、自ら空けたスペースにラストパス、
ビジャのシュートはファン・デル・ヴィールがブロックしたものの、
2人だけで4本のパスを繋いでのフィニッシュ。当たり前だがレベルは高い。
直後のCK、チャビのキックにまったくのフリーでセルヒオ・ラモスが
ヘディングで合わせるも、ボールはクロスバーを越える。
スペインからすればあまりにも痛い逸機。スコアを動かせない。
81分、右サイドからシャビ・アロンソのパスを
イニエスタは超人的なファーストタッチでハイティンハを置き去りにして、エリアへ侵入。
ここをスライディングで止めたのはスナイデル。
イニエスタは倒れたが、明らかにボールへ行っている。
イニエスタをスナイデルが抱き起こし、2人は笑顔。フェアな攻防だ。
そして83分、耐えていたオランダにこの日2回目の決定機が訪れる。
デ・ヨンクのクリアをファン・ペルシーが頭ですらすと、
ピケとプジョールを後方から爆発的なスピードでまくったロッベンが追い抜く。
前に入られたプジョールは退場覚悟ですがりつくが、
振り払ったロッベンは右にドリブル、
ところがこれも完全に読み切ったカシージャスが飛び出してキャッチ。
一瞬で押し寄せた恐怖を、またも“守護神”が拭い去る。
90分で決着付かず。
ゲームは前回大会のファイナル同様、延長戦へ突入した。

ここから輝いたのは、86分にシャビ・アロンソとの交替で
華麗な中盤にさらなる彩りを加えるべく送り込まれたセスク。
正確な技術は言うまでもなく、十分なエネルギーも搭載している。
92分、中央からの崩し、セスク、イニエスタと繋いで
セスクが接触で転倒、イニエスタも接触で転倒、エリア内でチャビも転倒。
ハワード・ウェブの笛は鳴らず。
チャビのキックは、背後から寄せたハイティンハの左足を捉えていたが、
PKは取ってもらえない。ここでその笛は吹けないか。
95分、オランダのパスを中盤でブスケッツが引っ掛けて縦へ、
イニエスタのスルーパスがセスクに届く。GKと1対1。
シュートはステケレンブルフが左足でブロック。
スペインも決定的なチャンスを迎えたが、ここでもゴールは生まれない。
96分はオランダ、スナイデルのCKに飛び出したカシージャスとセスクが接触、
フリーのマタイセンが頭に当てたが、枠には飛ばせず。
99分のスペイン、今度はセスクのスルーパスからイニエスタが抜け出すも、
判断が一瞬遅れるとファン・ブロンクホルストが体を寄せてピンチを摘み取る。
ここでファン・マルヴァイクは2枚目のカードを切る。
デ・ヨンクを下げて、ファン・デル・ファールトを投入。120分で試合を決めに来たか。
101分はスペインにビッグチャンス、
カシージャスのスローイングはセンターサークルのセスクまで届く。
ビジャが右へ流し、受けたヘスス・ナバスは強引にシュートを狙うと、
対面のファン・ブロンクホルストに当たり、
ステケレンブルフも逆を突かれるが、ボールはわずかに枠の左へ外れる。
104分には中央からセスクがスルスルとドリブルで持ち上がり、
3人に囲まれながら放ったミドルはゴール右へ。
105分、ブラーフハイトとの交替でファン・ブロンクホルストがベンチへ下がる。
南アフリカの地で偉大な選手のキャリアが、その幕を閉じた。
スペイン圧倒もゴールは記録されず、勝負は最後の15分間へ。

デル・ボスケもここで最後のカードを切った。
満を持して登場したのはトーレス。替わるのはビジャ。
今大会5ゴールの得点王から、ノーゴールのエースへ。
ここに来てデル・ボスケが勝負師の顔を覗かせる。
トーレスはファーストタッチもボールが足に着かない。
この状態で何か違いを生み出せるのだろうか。
109分、セスクのクサビをイニエスタがダイレクトで落とすと、
チャビもダイレクトでラストパス、抜け出しかけたイニエスタをハイティンハが倒す。
オランダに出された7枚目、両チーム通じて10枚目のイエローカードは
初めて同じ選手へ2度目の提示。
ハイティンハ退場。残り11分、スペインがここで数的優位を得る。
チャビのFK、21mの距離もボールはクロスバーの上へ。
どうもこのボールとの相性は悪いままだ。
オランダは空いたCBにファン・ボメルが下がった
115分、エリアがドリブルから奪ったFK、
ここまで5ゴールのスナイデルは30m強の距離を直接狙うと、
カベのセスクに当たってゴールの左側へ逸れる。
明らかなコーナーキックだったが、ハワード・ウェブはゴールキックを指示した。
そしてサッカー・シティが鳴動する。
スペインはエリアのドリブルをセスクとセルヒオ・ラモスでストップ、
プジョールがヘスス・ナバスへ付けると、ドリブル開始。
10m、20m、30m、グイグイと突き進み、中へ入るとブラーフハイトがカット、
拾ったイニエスタはノールックのヒールパス、
セスクのパスはロッベンに当たるも、拾ったヘスス・ナバスは左へパス、
受けたトーレスは精度の低いクロスを送るが、
ファン・デル・ファールトは左足に当てるのが精一杯、
こぼれたボールをセスクが拾って、素早く右に開いたイニエスタへラストパス、
浮いたトラップにも構わず、右足をボレーで振り抜くと、
ボールはステケレンブルフの手を弾いて、ゴールネットへ到達した。
その時間、115分55秒。
ベンチからも全員が疾走。広がる歓喜の輪。
カシージャスはゴール前で泣いている。
ユニフォームを脱いだイニエスタのアンダーシャツには
「DANI JARQUE SIEMPRE CON NOSOTROS」の文字。
スペインに、そして亡き友人に捧げた魂の一撃。
これがアンドレス・イニエスタ。スペイン、土壇場で1点のリードを奪う。
着実に1秒1秒と時間を殺していくスペイン。
焦るオランダはパワープレーも精度が上がらない。
セルヒオ・ラモスが、プジョールが、カプデビラが跳ね返す。
トーレスが倒れた。再び負傷か。ピッチの外へ運び出される。ここで人数は9対9に。
ステケレンブルフのキック、2本のヘディングが繋がるも、
ボールはスペインのラインを割ってゴールキックへ。
122分49秒、ヨハネスブルグの闇夜に今大会最後となるホイッスルの音が溶けた。
ピッチに映し出される勝者と敗者の残酷なコントラスト。
ワールドカップにその名を刻む8番目の王者はスペインに!

15試合目で初めて土が付いたオランダ。
“美しく散る”ことを美学とし、
いつの時代でも“いいサッカー”を貫いて来たオレンジ軍団が、
勝利を何よりも希求する指揮官に率いられ、
内包していたモロさを取り去ることで、強いチームを築き上げた。
その挑戦はあと一歩で過去と同じ結果を強いられることとなったが、
やはりオランダは今回も“美しく”散ったと言っていいだろう。

1934年に初めてワールドカップへ参加してから76年。
過去12回の出場中、ベスト8の壁を突破したのは1回のみ。
勝負弱さに定評のあったスペインを、
バルサの成功が、そしてアラゴネスに率いられたEUROの成功が劇的に変えた。
その勝者のメンタリティは、初戦の敗戦から立ち直り、
決勝トーナメントの4試合すべてで1-0の勝利を挙げてきたことによって
十分に証明されただろう。
“一番うまいチーム”から“一番強いチーム”へ。
南アフリカでワールドカップの歴史に新たな伝説が書き加えられた。

オランダ 0×1 スペイン

【得点者】
スペイン:イニエスタ②(116分)
【警告/退場】
オランダ:ファン・ペルシー①(15分)、ファン・ボメル①(22分)、デ・ヨンク①(28分)
      ファン・ボロンクホルスト①(54分)、ハイティンハ①(57分)②(109分)→退場
      ロッベン①(84分)、ファン・デル・ヴィール①(111分)、マタイセン①(117分)
スペイン:プジョール①(16分)、セルヒオ・ラモス①(23分)、カプデビラ①(67分)
      イニエスタ①(118分)、チャビ①(120+1分)
【交替】
オランダ:カイト→エリア(71分)
      デ・ヨンク→ファン・デル・ファールト(99分)
      ファン・ブロンクホルスト→ブラーフハイト(105分)
スペイン:ペドロ→ヘスス・ナバス(60分)
      シャビ・アロンソ→セスク(87分)
      ビジャ→トーレス(106分)
【AD的Man of the Match】
アンドレス・イニエスタ(スペイン)

写真は、関係ないシリーズから
なんか龍馬が降りてきそうな「高知・桂浜」
64試合終わりました。
皆さん、ありがとうございました。
126katsurahama.jpg
AD土屋

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3位決定戦
2010/7/10 20:30 ネルソン・マンデラ・ベイ(ポートエリザベス)
ウルグアイ×ドイツ

天候:曇り時々雨 気温:14度 観客:36,254人
主審:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)

【ウルグアイ】
GK
1 ネストル・ムスレラ
DF
4 ホルヘ・フシーレ
2 ディエゴ・ルガーノ(C)
3 ディエゴ・ゴディン
22 マルティン・カセレス
MF
17 エジディオ・アレバロ
15 ディエゴ・ペレス
16 マキシ・ペレイラ①
10 ディエゴ・フォルラン④
7 エディンソン・カバーニ
FW
9 ルイス・スアレス③
SUB
12 フアン・カスティージョ
23 マルティン・シルバ
6 マウリシオ・ビクトリーノ
19 アンドレス・スコッティ
5 ワルテル・ガルガーノ
8 セバスチャン・エグレン
11 アルバロ・ペレイラ①
14 ニコラス・ロデイロ(負傷)
18 イグナシオ・ゴンサレス
20 アルバロ・フェルナンデス
13 セバスチャン・アブレウ
21 セバスチャン・フェルナンデス
監督
オスカル・タバレス(ウルグアイ国籍)

(4-2-3-1)
--------スアレス----ーーーー
------------------
-カバーニ---フォルラン---M・ペレイラ-
-----アレバロ---ペレス-----
------------------
-カセレス-ゴディン-ルガーノ-フシーレ-
-------------------
--------ムスレラ--------

【ドイツ】
GK
22 ハンス・ヨルク・ブット
DF
20 イェロメ・ボアテンク
17 ペア・メルテザッカー
3 アルネ・フリードリッヒ①
4 デニス・アオゴ
MF
6 サミ・ケディラ
7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー(C)
13 トーマス・ミュラー④
8 メスト・エジル①
2 マルセル・ヤンゼン
FW
19 カカウ①
SUB
1 マヌエル・ノイアー
12 ティム・ヴィーゼ
5 セルダル・タスキ
14 ホルガー・バドシュトゥバー
16 フィリップ・ラーム
15 ピオトル・トロホウスキ
18 トニ・クロース
21 マルコ・マリン
9 シュテファン・キースリンク
10 ルーカス・ポドルスキ②
11 ミロスラフ・クローゼ④
23 マリオ・ゴメス
監督
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ国籍)

(4-2-3-1)
--------カカウ--------
-------------------
-ヤンゼン---エジル---ミュラー-
--シュヴァインシュタイガー-ケディラ----
-------------------
アオゴ-フリードリッヒ-メルテザッカー-ボアテング
-------------------
--------ブット--------

【マッチレポート】
最大の目標であるファイナルへの進出が絶たれて3日と4日。
最後の1試合は3位を決めるこのゲームになってしまったが、
どちらが勝っても初優勝のファイナルとは違って、
ワールドカップでの経験も豊富な両チームの激突。
今大会でおそらく最大のサプライズとも言うべき、ベスト4進出を果たしたウルグアイ。
タバレスが最後の一戦に選んだメンバーは
ここまで左SBとして出場してきたフシーレを右SBで起用し
M・ペレイラが一列上がって右SHへ。
左SBはオランダ戦同様にカセレスで、CBにはルガーノが帰還。
最終ラインを大きく組み替え、前線にはスアレスも出場停止明けで戻ってきた。
対するレーヴは大幅な入れ替えを敢行。
まずGKはノイアーではなく、36歳のブットがワールドカップデビュー。
こちらもここまで左SBだったボアテングが右SBに移り、
その左SBには今大会初出場のアオゴ。
中盤左SHはポドルスキを外してヤンゼンを、CFにはカカウを選択して、
前回に続く2大会連続3位を目指す。
さて、ゲームが始まるとスペイン戦での反省からか、
まずはドイツがボールをしっかり回し、ウルグアイが受け止める展開に。
ただ、いきなり5分にワールドカップデビューのアオゴが、
ペレスに足の裏を向けてタックル。
アルチュンディア主審はイエローカードを提示したが、
レッドでもおかしくないようなプレー。レーヴもちょっとヒヤリとしたことだろう。
先にチャンスを掴んだのは押されていたウルグアイ。
6分、ゴールまで30m強のFKはフォルラン、
蹴ったボールはカベに入っていたカカウがハンドで止めたという判定で
さらに近い位置からのFKへ。カカウにはイエローカード。
今度は20m強の位置から再びフォルランが放ったシュートは、
ボール約2個分、枠の左へ。外れたものの精度は低くない。
10分、今度はドイツにCKのチャンス、
エジルのキックをスアレスに競り勝ったフリードリッヒが頭で合わせると、
ボールはクロスバー直撃、ミュラーが押し込むもゴディンが何とかクリア。
お互いにセットプレーから1回ずつ得点機を創り合った。
ここからはボールを支配するドイツもなかなかゴール前に
迫っていくシーンまで持ち込めないまま、焦れるような時間が続いたが、
1本の積極的なシュートチャレンジがゲームを動かす。チャレンジしたのは、
ラームに替わってキャプテンマークを巻いたシュヴァインシュタイガー。
19分、ショートカウンター気味にケディラから
左サイドの深い位置でボールを受けたヤンゼンに
下がって対応したM・ペレイラのクリアは中央にいたシュヴァインシュタイガーへ、
2タッチで収めると30m以上ある距離から強烈なシュートを見舞う。
揺れて落ちたボールに、ムスレラは弾くのが精一杯。
詰めていたのは、“ゲルト”のような狡猾さでミュラー。
準決勝ではスタンドで苦虫を噛み潰していた20歳が大会5ゴール目。
まずはドイツが1点をリードするが、これがスペクタクルなシーソーゲームの
ほんの序章だとは、この時まだ知る由もない。
ドイツが特にこの立ち上がりの25分くらいまで、
スペイン戦と最も違った部分は、やはり前への推進力だろう。
ミュラーとヤンゼンの両SHが縦へとボールを要求していったのはもちろん、
前の試合ではほとんど攻撃に関与できなかったケディラも
前へと出て行くシーンが目立ち、これにシュヴァインシュタイガーも
うまく後方支援や自身のチャレンジを組み合わせて、中盤を支配していった。
今更ではあるが、これが何でスペイン相手にできなかったのかと思ってしまう。
25分、ウルグアイは右サイド、フシーレが付けたボールを
大きなブーイングを浴びながらスアレスがアオゴを背負って、
強引にクロス気味のシュート、こぼれをフォルランが頭で狙うも
メルテザッカーが体でブロック。ようやく2枚看板で流れの中からチャンスを創る。
すると28分、中盤でボールを持ったシュヴァインシュタイガーへ
ペレスが獰猛に襲い掛かるとボールカットして、すぐにスアレスへ。
カウンターはウルグアイ3人にドイツ2人。
フォルランが右に流れ、スアレスはそれを横目に左のカバーニへラストパス、
ワントラップで素晴らしいコントロールを見せたカバーニは
飛び出したブットの右側へ冷静に流し込む。
まるでドイツのお株を奪うようなカウンター炸裂。1-1、ゲームは振り出しに戻る。
やはり見逃せないのはペレスのボール奪取だろう。
この男とアルバロで組むドイスボランチのボール奪取力、
そして何者をも恐れない果敢なチャレンジは、見る者の胸を熱くさせる。
モナコとペニャロールには多くのオファーが殺到するのではないか。
このゴール以降は、ドイツの攻撃を速いボールアプローチで抑え込む
ウルグアイが攻められながらも、主導権を握っているような展開。
42分もウルグアイ、
ケディラの横パスを全力で戻ったM・ペレイラがカットすると、
ペレスは2タッチで縦へ、フォルランは2タッチでスルーパス、
ボールを奪ってからわずか6秒、2本のパスでスアレスが抜け出す決定機。
シュートはわずかにゴール左へ外れたが、
今日に限っては展開の妙もあってウルグアイのカウンターがハマる。
攻守の切り替えで上回り始めたウルグアイがリズムを引き寄せて
前半は同点のまま、ハーフタイムを迎えた。

後半もまず大きなチャンスを掴んだのはウルグアイ。
48分は左サイド、カバーニ、スアレスと繋いで、
フォルランは右足アウトでダイレクトスルーパス、
フリーで抜け出したカバーニは、やや角度がなくなりブットがセーブ、
こぼれをカバーニが戻して、スアレスのシュートは再びブットがセーブ。
この3人でのアタックは実に危険な香りを漂わせる。
そんな中、今大会でも屈指のゴラッソが生まれたのは51分。
カカウのバックパスをかっさらったアルバロが
スアレスとのワンツーから右サイドを抜け出してクロス、
フォルランは豪快なダイレクトボレーをワンバウンドでネットに突き刺す。
ブット、一歩も動けず。タバレスも吼える。
アイデア、チャレンジスピリット、テクニック、すべてが融合したスーパーな一発。
やはりフォルラン。これでビジャ、スナイデル、そしてミュラーに並ぶ5ゴール目。
ウルグアイが華麗に逆転してみせた。
しかし、ゲルマン魂の発露はその5分後。
56分、右サイドでボールを持ったボアテングは絶妙の弧を描く高速アーリークロス、
これが飛び出したムスレラとフシーレの間を抜けて、ヤンゼンの頭にドンピシャ。
ここまでのゲームとは違うポジションを任された
サイドプレイヤー同士で生み出した同点ゴール。今度はドイツが追い付いてみせる。
ただ、それでも依然としてゲームの流れはウルグアイ。
60分、スアレスはフォルランからのリターンを受けると、
右に持ち出しシュートを放つも、フリードリッヒがブロック。
62分、カウンターから右サイドで受けたスアレスは
カットインから強烈な30mミドルを枠内へ飛ばし、ブットが何とかセーブ。
もはやスアレスはどんどん音量を増す自分へのブーイングを
燃料にしているかの如く、果敢にゴールを狙い続ける。
65分、ブットのキックはカバーニがカット、
スアレスとのワンツーで抜け出しかけるとシュヴァインシュタイガーのクリアは、
メルテザッカーの背中に当たって、フォルランの目の前へ、
シュートは飛び出したブットがブロック。
5分間で3回の決定的なチャンス。ウルグアイがドイツを攻め立てる。
69分、バックスタンド側での攻防、
アオゴに体を入れられたM・ペレイラは、
一度体勢を崩しながらもアオゴへ頭からタックル。
当然ファウルを獲られたが、まるでラグビーのようなプレーに
M・ペレイラの、そしてウルグアイの魂を見る。
これが彼らをここまで押し上げた1つの要因なのは間違いない。
73分、レーヴは1枚目のカードで前線を変える。
カカウOUTでキースリンクIN。なかなか出番の来なかった9番がピッチへ。
76分、左サイドでアオゴとのパス交換から
そのキースリンクがうまくDF2人の間をすり抜けると、シュートはムスレラが正面でブロック。
1ついいシーンを創出する。
77分、タバレスも1枚目のカードを切る。
奮闘したペレスを下げて、オランダ戦2アシストのガルガーノを投入。
中盤をやや攻撃的なメンバー構成にシフトする。
81分、レーヴ2枚目のカードはクロース。
ヤンゼンがベンチに下がり、そのまま左SHに配された。
そして82分、この日2度目の逆転ゴールが生み出される。
エジルの右CK、ファーへ流れたボールをフリードリッヒがヒザで中へ、
ルガーノが懸命にブロックしたが、浮き球へ真っ先に反応したのはケディラ。
フワリと、確実に、ボールは緩やかな軌道を辿り、雨に濡れたゴールネットへ包まれた。
バラック不在を補って余りある働きを、7試合に渡り披露し続けていた
23歳の代表初ゴールは、勝利を大きく引き寄せる貴重な一発。
ドイツが再び1点のアドバンテージを得た。
92分、スアレスがフリードリッヒにエリアすぐ外で倒される。
正真正銘のラストプレー。キッカーは当然フォルラン。
3歩の助走から放たれたキック、狙ったのは85分前と同じゴール左上。
スピードもコースも申し分ない。ブットも届かない。
直後、クロスバーにボールが当たる乾いた音が聞こえ、
その2秒後にアルチュンディア主審は試合終了を告げるホイッスルを吹いた。
両チームがお互いの健闘を讃え合う。
素晴らしい3位決定戦。場内ではいつまでもブブゼラが鳴り響いていた。
7試合で16ゴール。その破壊的な攻撃力で世界を驚かせたドイツ。
大会前にはエンケの不幸、バラックやアドラー、ヴェスターマンの離脱など
不安要素ばかりが目に付く中で、チャンスを得た若い選手が見事に台頭。
中堅、ベテランとの融合も抜群で、新生ドイツを大きくアピールして見せた。
今大会のベストチームという評価は、おそらく全世界が一致する所。
今後へ向けての確かな手応えと銅メダルを胸に、南アフリカを後にする。
グループAを無失点で首位通過。決勝トーナメントに入ってからは、
韓国に競り勝ち、ガーナをPK戦で沈め、オランダにもあと一歩まで肉薄し、
最終的に4位という栄誉を手に入れたウルグアイ。
正直言って、誰が彼らの躍進を予想し得ただろうか。
個々の能力を足した数値なら、もっと上のチームはたくさんあっただろう。
しかし彼らには誰にも真似できない“闘う”スタイルが明確に存在していた。
前回のベスト4は40年前。優勝に至っては60年前まで遡る。
古豪復活と世間は呼ぶかもしれないが、ドイツと同様に
新生ウルグアイの誕生だと私は表現したい。
最後の4チームへ残るにふさわしいグッドルーザーだった。
これで残るはあと1試合。
8カ国目となる新王者誕生の瞬間はもうすぐそこまで来ている。

ウルグアイ 2×3 ドイツ

【得点者】
ウルグアイ:カバーニ①(28分)、フォルラン⑤(51分)
ドイツ:ミュラー⑤(19分)、ヤンゼン①(56分)、ケディラ①(82分)
【警告/退場】
ウルグアイ:ペレス①(61分)
ドイツ:アオゴ①(5分)、カカウ①(7分)、フリードリッヒ①(90+2分)
【交替】
ウルグアイ:ペレス→ガルガーノ(77分)
        カバーニ→アブレウ(88分)
ドイツ:カカウ→キースリンク(73分)
    ヤンゼン→クロース(81分)
    エジル→タスキ(90+1分)
【AD的Man of the Match】
エジディオ・アレバロ(ウルグアイ)

写真は、ワールドカップクラスの決戦地「関ヶ原」
084sekigahara kessen.jpg
AD土屋

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決勝はオランダ×スペイン!
3位決定戦はウルグアイ×ドイツ!
もうあと2試合ですよ。とうとう終わっちゃうんだなあ。
ということでベスト4ベストイレブンです。相変わらず語呂悪いです。

GK
イケル・カシージャス(スペイン)
☆他の3人と大差はないが、唯一の完封だったしクロースのシュートブロックはキーになった。
DF
マキシ・ペレイラ(ウルグアイ)
☆カイトとの走り合いで消耗した体に鞭打つ92分のゴールは見事。
カルレス・プジョール(スペイン)
☆誰よりも高く飛んだ決勝ゴール。178センチのスーペルマン。
ペア・メルテザッカー(ドイツ)
☆上げられない最終ラインでよくビジャを抑えた。終盤には最前線でも奮闘。
ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト(オランダ)
☆おそらく現役最後のゴールを信じられないロングシュートで飾った。
MF
ワルテル・ガルガーノ(ウルグアイ)
☆初スタメンにも関わらず、中盤の中央で攻守に渡って効いていた。
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)
☆やや幸運もあったが、ここに来ての3戦連発はそれだけで片付けられない。
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
☆スペインの勢いに飲み込まれたチームの中で、ただ1人ゲルマン魂を見せた。
シャビ・アロンソ(スペイン)
☆ドイツ戦の中距離パスはほとんど精密機械。シュートへの意欲も高かった。
FW
ペドロ・ロドリゲス(スペイン)
☆今大会初スタメンに応え、決勝点にも絡む。バルサのカンテラ出身らしい対応力見せた。
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
☆負傷を抱えていたなら、より一層あのゴラッソが光る。3位決定戦にも是非出て欲しい。

最新の得点ランキングです。☆はまだ試合が残っている選手。
①5点 
ダビド・ビジャ(スペイン)☆
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)☆
③4点 
トーマス・ミュラー(ドイツ)☆
ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)☆
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)☆
ロベルト・ヴィッテク(スロヴァキア)
ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
⑧3点
ルイス・スアレス(ウルグアイ)☆
アサモア・ギャン(ガーナ)
ルイス・ファビアーノ(ブラジル)
ランドン・ドノヴァン(アメリカ)

同じく最新のアシストランキング(AD土屋調べ)です。☆も同様。
①3点
トーマス・ミュラー(ドイツ)☆
メスト・エジル(ドイツ)☆
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)☆
ディルク・カイト(オランダ)☆
カカー(ブラジル)
⑤2点
ルーカス・ポドルスキ(ドイツ)☆
ワルテル・ガルガーノ(ウルグアイ)☆
ロビン・ファン・ペルシー(オランダ)☆
キ・ソンヨン(韓国)
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
アルトゥール・ボカ(コートジボワール)
マウリシオ・イスラ(チリ)

決勝でどちらかが点を取って単独得点王となりますかどうか。
過去にこの2つの国から得点王が出たことはありません。
ただ、やっぱり名前的にゲンのいいミュラーと
ワールドカップ史上の得点王もかかってくるクローゼも不気味な存在。
3位決定戦も見逃せませんよ〜
写真は魚津水族館の看板。ここでもパウル君ではないけど、
今なら生まれたばかりのイイダコの赤ちゃんが見られますよ!
DSCF4101uozu.JPG
AD土屋

AD土屋

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準決勝
2010/7/7 20:30 モーゼス・マビダ(ダーバン)
ドイツ×スペイン

天候:曇り 気温:18度 観客:60,960人
主審:ヴィクトル・カサイ(ハンガリー)

【ドイツ】
GK
1 マヌエル・ノイアー
DF
16 フィリップ・ラーム(C)
17 ペア・メルテザッカー
3 アルネ・フリードリッヒ①
20 イェロメ・ボアテンク
MF
6 サミ・ケディラ
7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー
15 ピオトル・トロホウスキ
8 メスト・エジル①
10 ルーカス・ポドルスキ②
FW
11 ミロスラフ・クローゼ④
SUB
12 ティム・ヴィーゼ
22 ハンス・ヨルク・ブット
4 デニス・アオゴ
5 セルダル・タスキ
14 ホルガー・バドシュトゥバー
2 マルセル・ヤンゼン
18 トニ・クロース
21 マルコ・マリン
9 シュテファン・キースリンク
19 カカウ①
23 マリオ・ゴメス
13 トーマス・ミュラー④■■(警告累積による出場停止)
監督
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ国籍)

(4-2-3-1)
--------クローゼ--------
-------------------
-ポドルスキ---エジル---トロホウスキ-
--シュヴァインシュタイガー-ケディラ----
-------------------
ボアテンク-フリードリッヒ-メルテザッカー-ラーム
-------------------
--------ノイアー--------

【スペイン】
GK
1 イケル・カシージャス(C)
DF
15 セルヒオ・ラモス
3 ジェラール・ピケ
5 カルレス・プジョール
11 ジョアン・カブデビラ
MF
16 セルヒオ・ブスケッツ
14 シャビ・アロンソ
8 チャビ・エルナンデス
FW
18 ペドロ・ロドリゲス
7 ダビド・ビジャ⑤
6 アンドレス・イニエスタ①
SUB
12 ビクトル・バルデス
23 ホセ・マヌエル・レイナ
2 ラウール・アルビオル
4 カルロス・マルチェナ
17 アルバロ・アルベロア
10 セスク・ファブレガス
13 ファン・マヌエル・マタ
20 ハビ・マルティネス
21 ダビド・シルバ
22 ヘスス・ナバス
9 フェルナンド・トーレス
19 フェルナンド・ジョレンテ
監督
ビセンテ・デル・ボスケ(スペイン国籍)

(4-3‐3)
--------ビジャ--------
-ペドロ-----------イニエスタ-
-------------------
-----X・アロンソ--チャビ-----
--------ブスケッツ--------
-カプデビラ-プジョール--ピケ--S・ラモス-
-------------------
--------カシージャス--------

【マッチレポート】
EURO2008ファイナルの再戦。
今大会最も高い評価をされていると言っても差し支えないチームと、
今大会最も高い評価をされていたと言っても差し支えないチームが、
ベスト4という大舞台であいまみえる。
前者はイングランド、アルゼンチンと2つの優勝候補に
それぞれ4ゴールをぶち込んで粉砕してきたドイツ。
後者はポルトガルとパラグアイを、
共にビジャの一発で振り切ってきたスペイン。
大会屈指の好ゲームになる可能性を大いに秘めた期待の一戦だ。
レーヴはここまで4ゴール3アシストを挙げているミュラーの出場停止を受けて、
トロホウスキを初スタメンで起用した以外は、おなじみの10人を並べる。
デル・ボスケは一向に調子の上がってこないトーレス外しを敢行。
3トップは右からイニエスタ、ビジャと、大会初スタメンのペドロ、
中盤はブスケッツをアンカーにチャビ、X・アロンソが前に位置する
4-3-3気味をスタートポジションにするが、
実際は3トップを含めた前の5人がかなり流動的に動いていく。
さて、ゲームが始まると想像とは違う展開がそこには待ち受けていた。
キックオフしたドイツは開始20秒でボールを手放してから
再び2本以上のパスを繋げるまでに3分強の時間を要する。
その間にピッチ上で繰り広げられていたのはスペインの滑らかなボール回し。
3トップのワイドに入ったイニエスタとペドロも
中に絞って積極的にボールを受けるシーンが多く、
その空いたスペースにはS・ラモスとカプデビラ、両SBが侵入して
ポゼッションからのサイドアタックを虎視眈々と狙う。
6分、ピケの縦パスから右に流れたペドロは、前を向くとすかさずスルーパス、
裏を取ったビジャのシュートはノイアーが体で止めたものの、
まずは決定的なチャンスを創出する。
14分にもスペイン、
チャビのショートコーナー、ニアでイニエスタがリターン、
チャビのパスを受けたX・アロンソはダイレクトで開いたイニエスタへ、
まったくのフリーから狙い済ました高速クロスに
プジョールがダイビングヘッドで反応し、ボールはバーの上へ消えたが、
セットプレーの面白いアイデアから決定機を掴む。
最初の15分、ボールキープ率は35%対65%でスペイン。
もう少しスペインが高いかと思っていたが、こんなものかという数字。
印象でのキープ率は2:8くらいに見える。
19分のスペイン、左サイドのX・アロンソが素晴らしいサイドチェンジ、
S・ラモスはフリーでワントラップからボレー。
枠は外れたが、ここもボアテングは絞ったペドロに対応していて、
大外の相手SBをケアしきれない。これは逆にも言えることで
トロホウスキとポドルスキは、ボールを回されているため、
比較的高い位置に釣り出されてのプレスを強いられているので、
このサイドチェンジからSBがオーバーラップというのはかなり有効。
しかもこの日のX・アロンソが繰り出す中距離弾は、日本の電車並みに正確だ。
22分、スペインのCKはメルテザッカーがクリア、
クローゼとシュヴァインシュタイガーが繋いで、今大会ナンバーワンのカウンター発動、
エジルが左サイドを上がるポドルスキに渡した時点で
スペインの守備者3人に対して、全力で走り出していたドイツの選手は6人。
しかしポドルスキはフリーにも関わらず、エジルに戻し、パスはズレる。
戻ったペドロがカット。エジルはポドルスキに不満顔。
お得意の必勝パターンもいまひとつ噛み合わない。
23分には再びドイツのショートカウンター、
ポドルスキが縦に付けると、左サイドに流れたエジルは中のクローゼへ柔らかいクロス、
クローゼはピケを切り返しでかわすも、カバーしたプジョールに奪われる。
この時間帯はポゼッションこそスペインが圧倒しているものの、
ドイツももはや主導権を奪い返すのは難しいと判断したか、
前からのプレスもそれほど行かず、ブロックを作って待ち受けるような形。
こうなるとスペインも初戦で証明されていたように、なかなか崩し切るまでには至らない。
30分にX・アロンソが一本打っとけ的な形で放ったミドルが、
チーム11分ぶりのシュート。試合はかなり固まってしまう。
32分にはドイツにようやくいい形が。
クローゼの正確なポストワークから、トロホウスキ、ラームと繋いで、
再び戻ってきたボールをトロホウスキが左足ミドル、
カシージャスがうまくCKに逃げたが、パンチ力のあるシュート。
これでドイツにとってようやくこのゲーム最初のシュートが記録された。
45+1分、少しボールを持てるようになってきたドイツはポゼッションから
トロホウスキがクサビ、クローゼは巧みにターンすると中央フリーのエジルへラストパス、
エジルはS・ラモスともつれて倒れるも、カサイ主審の笛は鳴らず。
スローで見ると、S・ラモスの足は確かにエリアの外でエジルに引っかかっていたが、
転倒はその後で芝生に足を取られて滑ったような形。カサイ主審はよく見ていた。
少しずつスペインペースにドイツがアジャストしていったような展開で前半は終了したが、
試合前の期待感から考えればちょっと拍子抜け。
残念な印象の拭えない45分間はスコアレスとなった。

後半も流れは変わらない。
48分、X・アロンソがルーズボールをワンタッチで正確に右へ、
ペドロは1人で10秒はドリブルして3人を翻弄して中へ戻すと、
上がって来たX・アロンソのシュートはヒットしなかったものの、
かなりハイレベルな形でのフィニッシュ。
50分、チャビ、ペドロ、S・ラモス、チャビと回して
X・アロンソの左足シュートは枠の左に逸れたが、この崩しも秀逸。
スペインは明らかに立ち上がりからギアを上げてきている。
レーヴは52分に1枚目のカードを切った。ハンブルク同士の交替。
左SBのボアテングが下がり、ヤンゼンが入る。
あまりにも高い位置を取られ過ぎているS・ラモスへの抑止力だろう。
ドイツは全体的に押し込まれ続ける中で、
シュヴァインシュタイガーの存在感が際立つ。
中盤でのフィルターとしてこのゲームではただ1人、
相手のボール回しにプレスを掛けて奪うシーンもあり、
無限に生まれるのではないかというようなスペインのチャンスを
可能な限り摘み取っていく。大会屈指のセントラルMFなのは間違いない。
58分、スペインの津波がドイツを飲み込む。
左サイド、イニエスタとのワンツーで抜け出したカプデビラの折り返し、
X・アロンソの落としをペドロがシュート、ノイアーがファインセーブで逃れるも、
こぼれを拾ったX・アロンソはヒール、イニエスタがエリア内は侵入し、
左から中へ送るも、ビジャはわずかに届かず。
ポドルスキがルーズボールを拾ったが、ミスパスをすぐにまた奪われる。
X・アロンソ、S・ラモス、ブスケッツ、チャビと回っている間にも
ドイツはラインを上げられない。
X・アロンソ、チャビと繋いで、ペドロの左足ミドルは枠を外れるも、怒涛の1分あまり。
何とか凌いだドイツ。しかし、このままじゃ最後までもたないだろう。
61分、ドイツの後半初シュート。
左サイドのスローインからヤンゼンのクロス、S・ラモスのヘディングが中へ入ると、
反応したクローゼがムリヤリ左足のボレーで狙い、
ボールはクロスバーの遥か彼方を越えていく。これが精一杯の反攻か。
この1分後、レーヴの決断。ここはある程度予想された交替。
トロホウスキを下げて、20歳のクロースが選択された。
63分、X・アロンソが柔らかいクロスを左サイドから右足で。
飛び込んだS・ラモスは一歩シュートには持ち込めなかったが、
X・アロンソが魅せる硬軟の切れ味は恐ろしい。
また、このシーンでS・ラモスに体を付けて打たせなかったのはポドルスキ。
よく戻っていた献身性が光るとは言え、10番にとってもやはり苦しいゲームだろう。
68分はビジャ、ペドロのパスを受けて、右サイドでヤンゼンと向かい合い、
抜き切らない内にクロス気味の速いシュートを打ち込む。
ノイアーもこぼさずにしっかりキャッチ。続くスペインの攻勢。
ところが、劣勢のドイツも69分にこのゲーム初となる決定機を創り出す。
久々となる10秒以上のボールキープから、左サイドをゆっくりと攻略、
ヤンゼン、ポドルスキ、エジルで8本のパスを繋いで、最後はポドルスキがクロス、
するとスペインディフェンスはピケがサイドへ釣り出されていたために、
1人ずつスライドしたことでクローゼに付いていたカプデビラの裏は、
誰1人ケアできていない。そこにいたのはどフリーのクロース。
インサイドでのボレーは、しかしカシージャスが素晴らしい反応でストップ。
中盤の構成と、3トップの守備位置との関係でできたスペインの大きな穴。
モノにしかけたドイツの前には、キャプテン“聖イケル”が立ち塞がった。
そしてピンチを脱したスペインに、とうとうその時が来る。
72分、イニエスタが奪ったCK、チャビがやや高く蹴ったキック、
ペナルティエリアの外から助走を着けて飛び込んだ178センチのプジョールは、
189センチのケディラにも、そして192センチのピケにも競り勝つ
魂のヘディングをドイツゴールに突き刺してみせる。
スペイン代表におけるもう1人の“カピタン”が挙げた
代表通算3ゴール目は、大きな大きな先制ゴール。
展開を考えてもとてつもなく意味のあるアドバンテージはスペインが得た。
攻めるしかなくなったドイツは81分、
ボランチのケディラを下げて、FWのゴメスを投入。
シュヴァインシュタイガーがワンボランチ気味になる4-4-2で勝負に出る。
81分、デル・ボスケ1枚目の決断は、意外にもビジャを下げてトーレス。
スタジアムはどよめきながら沸いているように聞こえる。
82分、スペインの決定的なカウンター、
チャビが右に出すと、ペドロは完全に一人旅、
中にはフリードリッヒとトーレスしかいない。
セオリー通り、ボールに行ったフリードリッヒ、中でトーレスは完全にフリー、
ところがペドロはフリードリッヒに2回もキレのない切り返しを試み、
よく戻ったクロースがボールをかっさらう。怒りを露にするトーレス。
ゴールを祝おうとベンチを飛び出していたスペインの控えメンバーも頭を抱える。
試合はまだ決まらない。
85分のドイツ、FKの流れからラームのフィード、メルテザッカーが頭で落とし、
シュヴァインシュタイガーがうまいコントロールで前を向くと、プジョールと接触。
ここもカサイ主審のホイッスルは鳴らない。
スローで見るとプジョールの足は掛かっているが、
シュヴァインシュタイガーもファウルをもらいに行っている。
どちらとも取れるシーンだったが、FKは与えられない。
85分、デル・ボスケは奮闘したペドロに替えてシルバを投入。
EUROの優勝メンバーが次々にピッチへ送り込まれる。
ドイツはもう196センチのCBメルテザッカーも最前線に張り付く。
後ろはラーム、フリードリッヒ、ヤンゼンの3枚、
前にはゴメス、メルテザッカー、クローゼが居並び、3-4-3で1点を奪いに行く。
スペインも狡猾に左サイドでのCKを取り続ける。
チャビ、イニエスタ、シルバ、この3人はそう簡単にボールを失わないし、
シュートへの意欲も隠し持つため、
この時間帯のドイツからすれば本当に憎々しいだろう。
93分、スペイン3枚目のカードはX・アロンソに替えて、“クローザー”マルチェナ。
スペインの集中は途切れない。
ピケが、プジョールが、S・ラモスが跳ね返す。
93分21秒、カサイ主審のホイッスルは
ワールドカップの初王者が間違いなく南アフリカで生まれることを決定する合図。
勝ったのはスペイン。圧倒的な攻撃力を評価されてきたチームが
ベスト16以降をすべて1-0の最少得点差で制する勝負強さを発揮して、
同国史上初となるワールドカップファイナリストの栄誉を、まずは手に入れた。
敗れたドイツは悔いが残るのではないか。
ここまでのゲームで見せてきたアグレッシブさは、ついぞ見られず。
一度飲み込まれてしまった流れに、結果的には最後まで抗えず
前回大会と同じく、ベスト4で涙を飲むことになった。
「もっとできた」「勝てるはずだった」「負けた気がしない」
そういう想いが、なかなかピッチを立ち去れなかった選手たちの表情に現れていた。

ドイツ 0×1 スペイン
【得点者】
スペイン:プジョール①(73分)
【警告/退場】
なし
【交替】
ドイツ:ボアテング→ヤンゼン(52分)
    トロホウスキ→クロース(62分)
    ケディラ→ゴメス(81分)
スペイン:ビジャ→トーレス(81分)
      ペドロ→シルバ(86分)
      X・アロンソ→マルチェナ(90+3分)
【AD的Man of the Match】
カルレス・プジョール(スペイン)

《決勝組み合わせ》
7/11 20:30@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ) 
オランダ×スペイン
《3位決定戦組み合わせ》
7/10 20:30@ポートエリザベス 
ウルグアイ×ドイツ

写真は5年前にプジョールを撮った「カンプノウ」
057puyol.jpg
AD土屋

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準決勝
2010/7/6 20:30 グリーン・ポイント(ケープタウン)
ウルグアイ×オランダ

天候:晴れ 気温:11度 観客:62,479人
主審:ラフシャン・イルマトフ(ウズベキスタン)

【ウルグアイ】
GK
1 ネストル・ムスレラ
DF
16 マキシ・ペレイラ
3 ディエゴ・ゴディン
6 マウリシオ・ビクトリーノ
22 マルティン・カセレス
MF
17 エジディオ・アレバロ
15 ディエゴ・ペレス
5 ワルテル・ガルガーノ
11 アルバロ・ペレイラ①
FW
10 ディエゴ・フォルラン③(C)
7 エディンソン・カバーニ
SUB
12 フアン・カスティージョ
23 マルティン・シルバ
2 ディエゴ・ルガーノ
19 アンドレス・スコッティ
8 セバスチャン・エグレン
14 ニコラス・ロデイロ(負傷)
18 イグナシオ・ゴンサレス
20 アルバロ・フェルナンデス
13 セバスチャン・アブレウ
21 セバスチャン・フェルナンデス
4 ホルヘ・フシーレ■■(警告累積による出場停止)
9 ルイス・スアレス③(退場により出場停止)
監督
オスカル・タバレス(ウルグアイ国籍)

(4-1-3-2)
----カバーニ----フォルラン----
------------------
-A・ペレイラ--ガルガーノ--ペレス-
------------------
--------アレバロ--------
-カセレス-ゴディン-ビクトリーノ-M・ペレイラ-
-------------------
--------ムスレラ--------

【オランダ】
GK
1 マールテン・ステケレンブルフ
DF
12 ハリド・ブラルーズ
3 ヨニー・ハイティンハ
4 ヨリス・マタイセン
5 ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト(C)
MF
6 マルク・ファン・ボメル
14 デミー・デ・ゼーウ
11 アリエン・ロッベン①
10 ウェズレイ・スナイデル④
7 ディルク・カイト①
FW
9 ロビン・ファン・ペルシー①
SUB
16 ミシェル・フォルム
22 サンデル・ボスフケル
13 アンドレ・オーイエル
15 エドソン・ブラーフハイト
18 スタイン・スハールス
20 イブラヒム・アフェライ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
17 エルイェロ・エリア
19 ライアン・バベル
21 クラース・フンテラール①
2 グレゴリー・ファン・デルヴィール■■(警告累積による出場停止)
8 ナイジェル・デ・ヨンク■■(警告累積による出場停止)
監督
ベルト・ファン・マルヴァイク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------ファン・ペルシー-------
------------------
--カイト---スナイデル---ロッベン-
-----デ・ゼーウ--ファン・ボメル-----
-------------------
-ジオ-マタイセン-ハイティンハ-ブラルーズ-
-------------------
-------ステケレンブルフ-------

【マッチレポート】
韓国戦は先制弾に決勝ゴール。ガーナ戦は“大会最高の”セーブ。
決勝トーナメントに入ってからは、色々な意味でもスアレスの活躍で
頂点に輝いた1950年大会以来、60年ぶりとなる準決勝に駒を進めたウルグアイ。
そのスアレスは前述のセーブによって出場停止。
左SBのフシーレも同じく警告累積で出場停止、さらにキャプテンのルガーノは
ヒザの負傷で出場できず、切り札のロデイロも骨折で離脱と、まさに満身創痍。
タバレスは、CBにこちらも負傷を抱えているゴディンを、
左SBには今大会初出場のカセレスを起用。
中盤はアルバロをアンカー気味に配置して、その前に右から
ペレス、初スタメンとなるガルガーノ、A・ペレイラが並び、
フォルラン、カバーニが最前線に張る、4-1-3-2を選択した。
一方、1994年大会準々決勝、1998年大会準決勝と
近年では2度もその行方を阻まれたブラジルを撃破。
初出場から76年目の悲願を確実に視界へと捉え始めたオランダ。
こちらも右SBのファン・デル・ヴィールと、ボランチのデ・ヨンクが出場停止。
そこにはブラルーズとデ・ゼーウがそれぞれ入り、
CBにもブラジル戦はアップ中の負傷によって欠場したマタイセンが復帰。
不動の4-2-3-1で3大会ぶりのベスト4を戦う。
4分、右サイドをロッベンがドリブルで突き進み、後ろへ下げると
スナイデルのクロス、GKムスレラのパンチングは小さい、
拾ったカイトのシュートはバーの上へ越えるが、オランダはいきなり役者たちが魅せる。
6分はウルグアイ、A・ペレイラのGKを見た40mロングはバーの上へ。
いいチャレンジに映ったが、ウルグアイはこのシュートから
次のシュートを放つまでに30分の時間を要することになる。
全体的な流れは予想通りにオランダが高いポゼッション、
ウルグアイが耐えながらチャンスを窺う、という展開。
ウルグアイは相手のキーマン、スナイデルをゾーンで受け渡すが、
基本はアンカーのアレバロがバイタルではマンツーマン気味に対応。
また、過去4試合はいずれもボランチを務め、今日は右SHに入っていたペレスも
対面のカイトがかなりサイドに張っていたため、ある程度そこはSBに任せ、
中央寄りでスナイデルをケアするような格好になっていた。
これで10分前後まではほとんどいい攻撃の形が創れなかったオランダ。
13分には久々のチャンス到来。カセレスはクリアを中央へ、
拾ったスナイデルはアレバロのスライディングを切り返しでいなすと、
ミドルを狙うもファン・ペルシーに当たってしまう。
ウルグアイはその数分前にもクリアがしっかり足に当たらなかったカセレスに
やや不安な部分が見え隠れする。
そんな中、先制ゴールは唐突に。
18分、オランダは中盤でのゆったりとしたボール回し、
スナイデルが右へ何となく付けると、
受けたファン・ブロンクホルストに突如スイッチが入る。
ゴールから優に30mは離れた位置から強烈なミドル、
ボールはムスレラを破り、右のポストを弾いてネットに突き刺さる。
このゲームを含めても、あと2試合で現役生活に別れを告げる35歳のゴラッソ。
キャプテンとして、自らカップを掲げる瞬間を確実に引き寄せる一撃で
やはり優勢を予想されたオランダが、まずはアドバンテージを手にした。
確かに素晴らしいミドルではあったものの、
事故的とも言える出会い頭の一発で失点を喰らったウルグアイも焦りは見えず、
全体的なボールアプローチではむしろ上回り、
リードを許した後もなかなか相手にチャンスまでは持ち込ませない。
31分にはファン・ペルシーのパスを、最高のワンタッチコントロールで
前へ持ち出したロッベンに、この2分前にもデ・ゼーウの顔面を蹴って
イエローカードを受けるなど、不安定なプレーが続いていたカセレスが
体を付けて、シュートを打たせない好ディフェンス。高い集中が続く。
36分にはカバーニの体を張ったポストプレーから、最後はA・ペレイラのミドル。
38分には再びカバーニのポスト、
A・ペレイラの左クロスをニアでフォルランがヘディング。
2本とも決定的なチャンスではなかったものの、少しずつ攻撃にもリズムが生まれる。
すると41分もウルグアイ、ガルガーノの縦パス、
左足でコントロールしたフォルランは前を向くと、右から左へ流れながら、左足一閃。
一瞬逆に動いたステケレンブルフ、
カーブのかかったボールにはわずかに触れるのが精一杯。
やはりウルグアイにはこの男がいる。
いい時間帯でフォルランの今大会4ゴール目が飛び出し、
ウルグアイが追いつく形でゲームはハーフタイムへと折り返した。

先制していたとはいえ、それ以外はどちらかと言えば
ウルグアイに抑え込まれる時間帯の長かったオランダ。
ファン・マルヴァイクは後半開始から決断する。
デ・ゼーウに替えて、送り出したのはファン・デル・ファールト。
基本はそのままボランチに入っていたが、
やはりデ・ゼーウよりも前に出て行く機会がどうしても多くなるため、
ファン・ボメルが1枚でアンカーを務め、
その前にはロッベン、ファン・デル・ファールト、スナイデル、カイトと
豪華な4枚が横並びになる4-1-4-1気味になる時間帯も少なくない。
さて、後半も最初のチャンスはウルグアイに。
51分、ブラルーズが出したバックパスは短い。
カバーニとステケレンブルフが交錯する形になり、
こぼれを拾ったA・ペレイラはGK不在のゴールへループ、
カバーに入ったファン・ブロンクホルストが何とかクリアするが
オランダからすれば後半は嫌な形の入り方になってしまう。
ここからは両チームともなかなか攻撃の手を繰り出せず、かなり膠着した時間帯に。
中盤では相変わらずウルグアイのボールアプローチが速く、
期待された、いわゆる「クリエイティブ4+カイト」もチャンスを創り出せない。
特に今大会初スタメンのガルガーノは、中盤やや前目の位置から
展開という意味でのキーマン、ファン・ボメルにガツガツとプレスを掛ける。
ここを潰したことが、かなり外に張っていたロッベンの抑止にも繋がっていた印象だ。
両チーム通じて久々のチャンスは67分のウルグアイ、
フォルランの左28mFKは枠へ飛ぶも、ステケレンブルフが弾き出す。
68分はオランダ、ファン・ブロンクホルストのフィードを
ファン・ペルシーがうまく収めて落とすと、
ファン・デル・ファールトはワントラップから左足で狙う。
ムスレラのファインセーブ、こぼれを狙ったロッベンの足は右。
大きく枠を外れたものの、止まり掛けていた時計の針が再び動き出す。
そして70分、ロッベンが右サイドからカットイン、
ファン・デル・ファールト、ファン・ペルシーと繋いで、
受けたスナイデルは前を塞いだDF2人にも構わず強引にシュート、
ボールはM・ペレイラとビクトリーノを掠め、
ゴールポストも掠めて、ゴール右スミへ飛び込む。
ただ、ファン・ペルシーはわずかにオフサイドポジションにいたように見える。
シュートを避けたにしても足は出しており、ボールには明らかに関与している。
このゲームを裁いていた32歳のイルマトフ主審は
ほとんど文句の付けようがないジャッジだったと思う。
しかし、バックスタンド側の副審は前半から、特にオフサイド絡みで
かなり微妙な判定が目立っていたのも確か。それは印象に残った。
とにもかくにも、残り20分でオランダが再び1点のリード。
健闘していたウルグアイも、やはりショックは隠せない。
そこを突くのは、したたかなオレンジ軍団。
3分後、大きく左右に揺さぶる展開からスナイデルが左へ、
まったくフリーのカイトがピンポイントクロスを送ると、中でヘディングは意外にもロッベン。
そして意外にもいいコースへ飛んだボールに、ムスレラは一歩も動けず。
畳み掛けたオランダ。一気に点差は2点に広がった。
苦しくなったタバレスが1枚目のカードを切ったのは78分。
A・ペレイラを下げて、アブレウを投入。やや後手に回った感は否めない。
布陣としてはフォルランとアブレウが最前線に陣取り、
カバーニが左サイドに大きく張り出すような変則の3トップに、
中盤はアルバロをアンカーで、その前にはペレスとガルガーノを置くような
4-3-3気味で、最後の反発力に懸ける。
それでも今のオランダはリードしてこそ強さが発揮される。
しっかりブロックを作った上で、ボールを持ったら横幅を最大限に使い、
カウンターもちらつかせる。この徹底ぶりがオランダらしくなくて、実効的だ。
84分、S・フェルナンデスとの交替でフォルランがピッチを後にする。
550分以上戦い抜いてきたエースは限界に来ていた。
86分はロッベン、88分はファン・デル・ファールト、共に枠内シュート。
オランダも最後まで攻撃の手を緩めず、チャンスを創る。
ウルグアイも諦めない。90分を2分過ぎたFKのチャンス、
エリア内に入った6人を全員囮に使うガルガーノのキックは右前方へのパス、
走り出したM・ペレイラはワンタッチで最高の位置へ落とすと、
左足でゴール左スミへ絶妙のコントロールショット。
代表で1度もゴールを記録していない男が、
この大舞台の、この時間帯にかくも冷静かつ大胆なフィニッシュを。
これが世界を2度制した遺伝子を持つ男たちたるゆえんか。
吼えるタバレス、怒るファン・マルヴァイク。1点差。
ロングスローを持つカセレスが恐怖をオランダゴール前に投げ入れる。
1回、2回。アルバロのボレーはファン・ペルシーがハンド気味にブロック。
ウルグアイベンチは猛アピールも、判定はノーファウル。
94分、本当のラストチャンス、
ムスレラが蹴り入れたボールにアブレウが競り勝ち、
収めたS・フェルナンデスのラストパスはカイトが懸命にクリア、
カセレスの左クロス、カバーニはシュートまで持ち込めず
ファン・ブロンクホルストが何とか掻き出すと、大きなホイッスル。
一度は一方に大きく傾きかけたものの、
最後の1秒まで限りなく均衡を保つことになった決勝進出への秤は
水色ではなく、オレンジに歓喜をもたらすこととなった。
それでもその水色が色褪せることはない。
南米最後の砦として、なぜここまで勝ち上がってきたのかを
最後の瞬間まで勇敢に証明して見せた。
340万人と言われる小国で暮らす全国民も、誇りに満ちた大きな拍手を贈ったことだろう。
1974年、1978年に続く、3度目のファイナル進出を果たしたオランダ。
過去には美しく散ってきたチームが、今回は泥臭く勝利する術も手に入れている。
国民にとっても大願と言うべき、世界の頂上まではいよいよあと1つ。

ウルグアイ 2×3 オランダ

【得点者】
ウルグアイ:フォルラン④(41分)、M・ペレイラ①(90+2分)
オランダ:ファン・ブロンクホルスト①(18分)、スナイデル⑤(70分)、ロッベン②(73分)
【警告/退場】
ウルグアイ:M・ペレイラ①(21分)、M・カセレス①(29分)
オランダ:スナイデル①(29分)、ブラルーズ①(78分)、ファン・ボメル①(90+5分)
【交替】
ウルグアイ:A・ペレイラ→アブレウ(78分)
       フォルラン→S・フェルナンデス(84分)
オランダ:デ・ゼーウ→ファン・デル・ファールト(46分)
      ロッベン→エリア(88分)
【AD的Man of the Match】
ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト(オランダ)

《決勝組み合わせ》
7/11 20:30@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ) 
オランダ×ドイツとスペインの勝者
《3位決定戦組み合わせ》
7/10 20:30@ポートエリザベス 
ウルグアイ×ドイツとスペインの敗者

写真は、ジオの出身地「ロッテルダム」
021rotter.jpg
AD土屋

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ウルグアイ、オランダ、ドイツ、スペインが勝ち抜け、
世界の4強が決まったワールドカップ。
今回はベスト8でのベストイレブンという語呂の悪いメンバーを選んでみました。
一言メモも添えてます。

GK
イケル・カシージャス(スペイン)
☆カルドーソのPKを止めていなかったらきっとスペインの勝利はなかった。
DF
アンドレス・スコッティ(ウルグアイ)
☆主将ルガーノの負傷で急遽出場も鉄壁のディフェンスで守り切った。
パウロ・ダ・シルバ(パラグアイ)
☆このゲームもトーレスを完璧に抑え、堅守パラグアイを懸命に体現した。
アンドレ・オーイェル(オランダ)
☆マタイセンの負傷で回ってきたチャンスを見事にモノにしてブラジルを黙らせる。
MF
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
☆3点目のアシストも素晴らしいが、それ以上に中盤へもたらす安定感は抜群。
トーマス・ミュラー(ドイツ)
☆2点目に繋がった倒れながらのパスはまさにゲルマン魂。出場停止は痛い。
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)
☆チームで一番小さい10番のヘディングがベスト4を引き寄せた。
サリー・ムンタリ(ガーナ)
☆負傷もあって不完全燃焼だった想いをぶつける35m先制弾で意地を見せる。
クリスティアン・リベーロス(パラグアイ)
☆前の試合から3人が変わった中盤を引き締め続け、スペインを苦しめた。
FW
ダビド・ビジャ(スペイン)
☆ノッている男にはボールもこぼれてくる。4戦連発で苦しむチームを救い続ける。
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
☆「ジャブラニ」を使いこなしたこの男のプレースキックは常に脅威。

あとはここまでの得点ランキングも掲載しておきます。
①5点 
ダビド・ビジャ(スペイン)
②4点 
トーマス・ミュラー(ドイツ)
ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
ロベルト・ヴィッテク(スロヴァキア)
ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)
⑧3点
ルイス・スアレス(ウルグアイ)
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
アサモア・ギャン(ガーナ)
ルイス・ファビアーノ(ブラジル)
ランドン・ドノヴァン(アメリカ)

そしてあまり見かけないアシストランキングも掲載しましょう。
カウントはAD土屋の独断です。
①3点
トーマス・ミュラー(ドイツ)
メスト・エジル(ドイツ)
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
カカー(ブラジル)
⑤2点
キ・ソンヨン(韓国)
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
ルーカス・ポドルスキ(ドイツ)
ディルク・カイト(オランダ)
アルトゥール・ボカ(コートジボワール)
マウリシオ・イスラ(チリ)

ドイツ多いなあ。
さあ、楽しい楽しいベスト4がやってきます!
写真は、今大会でも屈指の印象に残った選手、
パラグアイのダ・シルバに敬意を表して、彼が所属している「サンダーランド」
DSCF4522sunder.JPG
AD土屋

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準々決勝
2010/7/3 20:30 エリス・パーク(ヨハネスブルグ)
パラグアイ×スペイン

天候:晴れ時々曇り 気温:13度 観客:55,359人
主審:カルロス・バトレス(グアテマラ)

【パラグアイ】
GK
1 フスト・ビジャール(C)
DF
2 ダリオ・ベロン
14 パウロ・ダ・シルバ
21 アントリン・アルカラス①
3 クラウディオ・モレル
MF
8 エドガル・バレット
15 ビクトル・カセレス
16 クリスティアン・リベーロス■
11 ホナタン・サンタナ
FW
7 オスカル・カルドーソ
18 ネルソン・バルデス
SUB
12 ディエゴ・バレット
22 アルド・ボバディージャ
4 デニス・カニサ
5 フリオ・セサル・カセレス
6 カルロス・ボネット
10 エドガル・ベニテス
13 エンリケ・ベラ①■
17 アウレリアーノ・トーレス
20 ネストル・オルティゴサ
9 ロケ・サンタクルス■
19 ルーカス・バリオス
23 ロドルフォ・ガマーラ

監督
ヘラルド・マルティーノ(アルゼンチン国籍)

(4-4-2)
----カルドーソ--バルデス----
-----------------
-サンタナ-----------バレット-
----リベーロス--V・カセレス---
------------------
-モレル-アルカラス-ダ・シルバ-ボネット-
-------------------
-------ビジャール-------


【スペイン】
GK
1 イケル・カシージャス(C)
DF
15 セルヒオ・ラモス
3 ジェラール・ピケ
5 カルレス・プジョール
11 ジョアン・カブデビラ
MF
16 セルヒオ・ブスケッツ
14 シャビ・アロンソ■
8 チャビ・エルナンデス
6 アンドレス・イニエスタ①
FW
9 フェルナンド・トーレス
7 ダビド・ビジャ④
SUB
12 ビクトル・バルデス
23 ホセ・マヌエル・レイナ
2 ラウール・アルビオル
4 カルロス・マルチェナ
17 アルバロ・アルベロア
10 セスク・ファブレガス
13 ファン・マヌエル・マタ
18 ペドロ・ロドリゲス
20 ハビ・マルティネス
21 ダビド・シルバ
22 ヘスス・ナバス
19 フェルナンド・ジョレンテ
監督
ビセンテ・デル・ボスケ(スペイン国籍)

(4-4‐2)
-----トーレス----ビジャ-----
-------------------
---イニエスタ---チャビ--------
-----X・アロンソ--ブスケッツ-----
-------------------
-カプデビラ-プジョール--ピケ--S・ラモス-
-------------------
--------カシージャス--------

【マッチレポート】
今大会初めてもつれ込んだPK戦の末に日本を振り切って
新しい歴史を築くベスト8進出を決めたパラグアイ。
ここまでの4試合でわずかに1失点と、伝統の堅守は今回も息付いている。
ポルトガル戦ではスコアこそ1-0だったものの、
過去3試合よりは明らかに調子が上向いてきたスペイン。
大会屈指の“盾”を相手に、その攻撃陣がホンモノかどうか試される。
マルティーノの決断には驚きが少々。日本戦からスタメン6人が入れ替わる。
右SBには大会初出場のベロン、中盤は出場停止明けのV・カセレスが
リベーロスとドイスボランチを組み、右にバレット、左にサンタナを起用。
2トップもバルデスにカルドーソと初めての組み合わせにシフトしてきた。
一方のデル・ボスケはメンバーこそ、ここ2試合とまったく同様だが、
4-3-3ではなく、4-4-2に変更。2トップはビジャとトーレスで、
イニエスタが左SH、チャビは中央に位置し、やや右側を空けた
非対象の中盤ボックスを選択する。
まず開始51秒、パラグアイがいい形を創る。
モレルのスローイン、カルドーソが高い打点のヘディングで落とすと、
バレットがダイレクトで繋いで、サンタナのシュートはカシージャスがキャッチ。
いきなり積極的な姿勢を見せると、時間が進む内に
開始早々のチャレンジはパラグアイの決意表明だったことが明らかになっていく。
日本とは違って、スペインがどう出てくるかは世界中が知っている。
ゆえに迷いはない。2トップを筆頭に、前からプレス、プレス。
スペインのボールを持った選手へ連動して襲い掛かって行く。
8分、カシージャスへのバックパスにバルデスがプレス、
クリアをスライディングでカットし、ゴールキックにはなったが意欲は高い。
9分、バルデスが右サイドでキープして落とすと、V・カセレスのクロスを
中でリベーロスが右へ逸れるヘディング。
ただ、このクロッサーとフィニッシャーは共にボランチ。やはりここまでとは一味違う。
この相手の出方は予想外だったか、
まったくリズムが掴めないスペインは10分を過ぎると、布陣を早くも修正。
イニエスタを右へ出して、ビジャが左へ回り、
今大会のベーシックである4-3-3に戻してきた。
これでだいぶポゼッションは取れるようになっていったが、
相変わらずボールアプローチの速さはパラグアイが上。
バイタルやエリア内へは一向に侵入していけない時間が続く。
21分はパラグアイ、モレルの右FKはファーでフリーになったアルカラスへ、
ボールが伸びてわずかに届かなかったものの、惜しいシーン。
モレルの左足は高さで優位に立つパラグアイにとって大きな武器でもある。
25分時点でのポゼッションはスペイン58%にパラグアイ42%。
数字ほどの優勢さはスペインにほとんど感じられない。
何度かビジャやトーレスがサイドをドリブルで崩しかけるも、
最後の中央は鉄壁と表現して差し支えないだろう。
28分、ようやくスペインにチャンスらしいチャンス。
カプデビラのパス、中央で受けたチャビはターンすると
そのまま浮いたボールをボレー。わずかにクロスバーの上へ外れたが、
このゲーム初めてゴール方向へ飛んだシュートが記録される。
33分、スペインの左FK、カプデビラが狙うもカベに当たってGKへ。
直後にもチャンス。ビジャが右へ展開すると、
イニエスタはダイレクトでGKとDFの間に素晴らしいクロス、
ところが中のトーレスはニアに行くでもなく、DFの隙間に入るでもなく、
ただ目の前をボールが通過するのを見送るのみ。不調は深刻か。
少しずつスペインもボール回しからギアを上げるシーンが出てきたが、
決定機を創り出すほどのパワーとスピードまでは出てこない。
逆に41分、パラグアイがシンプルな手数で決定的なシーンを迎える。
右サイド、バレットがストレートに蹴ったアーリークロス、
DFラインの裏へ潜ったバルデスはワントラップからゴールへねじ込む。
しかし、上がった副審のフラッグ。
スローで見てみると、カルドーソはオフサイド位置にいたが、
バルデスの位置は明らかにオンサイド。
確かにカルドーソもクロスに対して飛んでいるので、
オフサイドも致し方ない判定だが、かなり微妙。スペインは命拾い。
45+1分のパラグアイは鋭いカウンター、
アルカラスの縦パスをカルドーソが捌くと、バルデスはプジョールと1対1。
中へ持ち出してシュートを放ち、ボールはバーを越えるがこれも1つの狙い。
こうやって見ると、明らかなスタメンクラスを外して、
何人もフレッシュな選手を起用してきたのは、
このアグレッシブな戦い方を立ち上がりから貫くためだったのならば合点がいく。
前半はマルティーノの思い通りの45分間だったのではないか。
意外にもパラグアイがゲームを掌握して、ハーフタイムを迎えた。

後半に入ると50分、スペインにチャンスの芽が。
ブスケッツからパスを受けたイニエスタ。
うまく反転して前を向いたが、少しドリブルに時間が掛かると見るや、
すぐさまダ・シルバとバレットで囲い込んで、パラグアイがボールを奪う。
直後にもチャビからエリアすぐ外でボールをもらったトーレスは、
トラップで1人かわしてドリブルに入るが、ここもダ・シルバが即座に寄せてクリア。
パラグアイの集中は途切れない。
デル・ボスケの決断は56分、セスクが用意する。替わるのはトーレス。
まあ今日のパフォーマンスを考えれば、デル・ボスケも我慢した方だろう。
57分、この交替直後に試合のヤマが訪れる。
何でもないパラグアイのフィードをS・ラモスが後ろに逸らしてCKに。
バレットのキック、ファーサイドでカルドーソをピケが引きずり倒す。
バトレス主審はホイッスル。指し示したのはペナルティスポット。
間違いない。ピケは言い訳できない。
キッカーはカルドーソ。今シーズンのリーグでも26ゴール中7ゴールはPK。
キックは右へ。ややコースが甘い。カシージャスも反応。ストップ。
顔を覆ったカルドーソ。キャプテンが窮地を冷静に救ってみせる。
そしてその40秒後。
X・アロンソの鋭いスルーパスにビジャが抜け出すと、アルカラスは倒してしまう。
再びバトレス主審はPKの判定。何という展開。
1分間に2度のPKがそれぞれのチームに生まれる。正直、こんなことは記憶にない。
キッカーはX・アロンソ。キック力は折り紙つき。
キックは左へ。ビジャールは逆に飛ぶ。スペイン先制。
いや、バトレス主審はボールを持っている。
スローが流れると、確かにピケがエリア内に入っていた。
でも、だったらカルドーソのPKもセスクとS・ラモスが蹴る前に入ってたよ。
何はともあれ蹴り直し。キッカーは再びX・アロンソ。
キックは1回目と逆の右へ。ビジャールも反応。ストップ。
こぼれ球をセスクが拾い、ビジャールが倒すもここはホイッスルなし、
さらにS・ラモスのシュートはダ・シルバが間一髪でブロック。
こちらもキャプテンが奇跡的なセーブでゴールに鍵を掛ける。
恐ろしく濃厚な2分あまりの攻防。それでもスコアは動かない。
63分、スペインのショートカウンター、
X・アロンソ、セスクと繋いで、イニエスタのコントロールシュートはビジャールセーブ。
マルティーノはここで動いた。64分、バレットに替えてベラを投入。
バレットは特に守備面で要求されたタスクをほぼ100%遂行した。
70分はスペイン、カシージャスを基点にショート、サイドチェンジ含めて
実に22本のパスを続けて繋ぎ、最後はカプデビラの折り返しを
イニエスタがフカしたが、まさにスペインらしい形を創ってみせる。
72分、マルティーノ2枚目のカードはバルデスに替えてサンタクルス。
バルデスも120%で動き回ったが、やはりチーム全体のパワー低下と共に
なかなか前にボールが入らなくなっていたので、この交替はやむを得ない。
75分、セスクが右サイドからエリア内へ入り、カバーに入ったサンタナが
ボールを奪うも、クリアがセスクに当たって、チャビの目の前へ。
トラップなしで狙ったシュートはゴール左へ外れたが、これも惜しいチャンス。
だいぶスペインにゴールの匂いが漂い始めてきた。
デル・ボスケも動く。75分、X・アロンソに替えてペドロを投入。
これで3トップは右からイニエスタ、ビジャ、ペドロ。
新シーズンはこのトリオがそのままクラブで見られる可能性もあるか。
そして83分、スペインはセンターサークルから素早いリスタート。
セスク、ブスケッツ、イニエスタ、セスク、チャビ、
イニエスタはドリブルで2人を抜き去ると、ガラ空きになった右へ、
ペドロのシュートは左ポストを叩いて再びピッチへ、
ボールはビジャの足元に収まり、ワントラップからインサイドで右スミへ、
右のポストに当たり、左のポストに当たり、それからゴールへ転がり込んだ。
やはりビジャ。ここぞという時にはこぼれたボールも彼を選ぶ。
ホンジュラスを、チリを、ポルトガルを葬ってきた男の4戦連発弾。
残り7分で苦しんだ苦しんだスペインが遂にリードを奪った。
デル・ボスケはすぐに手を打つ。プジョールを下げて、マルチェナを投入。
マルティーノもボランチのV・カセレスを下げて、バリオスを投入。
前線には193センチ、189センチ、187センチが並ぶ。
89分、パラグアイにラストチャンス、
リベーロスの縦パスにバリオスが抜け出してシュート、
カシージャスが弾くとサンタクルスがフリーで詰める。
ピケ渾身のブロックも間に合わないが、
カシージャスが再び間合いを縮めて体でブロック。ここもキャプテンが止めた。
94分18秒、ブブゼラを切り裂くバトレス主審のホイッスル。
カシージャスの下にチームメイトが駆け寄る。
涙に暮れるモレルを、同じ元アルゼンチン人のオルティゴサが慰める。
泣き崩れるカルドーソをビジャールが抱きかかえる。
そしてピケが、セルヒオ・ラモスが、セスクが、トーレスがカルドーソに言葉を掛ける。
同じピッチで戦った者だけに許される時間。これもサッカーの魅力の1つだ。
初めてのベスト8を超え、初めてのベスト4には一歩届かなかったパラグアイ。
しかし、ゲームがスタートした瞬間からアグレッシブに戦い抜いたその勇敢さは、
敗れてなお、多くの人の心を打つ。
人口600万人あまりの小国が、世界の歴史に新たな1ページを刻み込み、
ワールドカップから姿を消した。
さて、華麗さというよりも勝負強さが際立つ今大会のスペイン。
60年ぶりのベスト4進出は果たした。
次は史上初となるファイナルへの挑戦権を懸けて、難敵ドイツと雌雄を決する。

パラグアイ 0×1 スペイン
【得点者】
スペイン:ビジャ⑤(83分)
【警告/退場】
パラグアイ:アルカラス①(59分)、V・カセレス③(59分)、モレル①(71分)、
       サンタナ①(88分)
スペイン:ピケ①(57分)、ブスケッツ①(63分)
【交替】
パラグアイ:バレット→ベラ(64分)
       バルデス→サンタクルス(72分)
       V・カセレス→バリオス(84分)
スペイン:トーレス→セスク(56分)
      X・アロンソ→ペドロ(75分)
      プジョール→マルチェナ(84分)
【AD的Man of the Match】
イケル・カシージャス(スペイン)

《ベスト4組み合わせ》
7/7 20:30@ダーバン 
ドイツ×スペイン

写真は、赤つながりということで高知「はりまやばし」
062harimaya.jpg
AD土屋

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準々決勝
2010/7/3 16:00 グリーン・ポイント(ケープタウン)
アルゼンチン×ドイツ

天候:晴れ 気温:16度 観客:64,100人
主審:ラフシャン・イルマトフ(ウズベキスタン)

【アルゼンチン】
GK
22 セルヒオ・ロメロ
DF
15 ニコラス・オタメンディ
2 マルティン・デミチェリス①
4 ニコラス・ブルディッソ
6 ガブリエル・エインセ①■
MF
14 ハビエル・マスチェラーノ(C)■
20 マキシ・ロドリゲス
7 アンヘル・ディ・マリア
10 リオネル・メッシ
FW
9 ゴンサロ・イグアイン④
11 カルロス・テベス②
SUB
1 ディエゴ・ポソ
21 マリアーノ・アンドゥハル
3 クレメンテ・ロドリゲス
12 アリエル・ガルセ
13 ワルテル・サムエル
5 マリオ・ボラッティ■
8 フアン・セバスチャン・ベロン
17 ホナス・グティエレス■
23 ハビエル・パストーレ
16 セルヒオ・アグエロ
18 マルティン・パレルモ①
19 ディエゴ・ミリート
監督
ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン国籍)

(4-4-2)
----イグアイン----テベス----
--------メッシ--------
-ディ・マリア--------M・ロドリゲス-
-------マスチェラーノ-------
------------------
-エインセ-サムエル-デミチェリス-オタメンディ-
-------------------
--------ロメロ--------

【ドイツ】
GK
1 マヌエル・ノイアー
DF
16 フィリップ・ラーム(C)■
17 ペア・メルテザッカー
3 アルネ・フリードリッヒ■
20 イェロメ・ボアテンク
MF
6 サミ・ケディラ■
7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー■
13 トーマス・ミュラー③■
8 メスト・エジル①■
10 ルーカス・ポドルスキ②
FW
11 ミロスラフ・クローゼ②
SUB
12 ティム・ヴィーゼ
22 ハンス・ヨルク・ブット
4 デニス・アオゴ
5 セルダル・タスキ
14 ホルガー・バドシュトゥバー
2 マルセル・ヤンゼン
15 ピオトル・トロホウスキ
18 トニ・クロース
21 マルコ・マリン
9 シュテファン・キースリンク
19 カカウ①■
23 マリオ・ゴメス
監督
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ国籍)

(4-2-3-1)
--------クローゼ--------
-------------------
-ポドルスキ---エジル---ミュラー-
--シュヴァインシュタイガー-ケディラ----
-------------------
ボアテンク-フリードリッヒ-メルテザッカー-ラーム
-------------------
--------ノイアー--------

【マッチレポート】
1986年。アステカの地で男は神になる。
1990年。愛されていたはずの半島で男は絶望を味わう。
勝ち、そして負けた相手は西ドイツ。
ディエゴ・マラドーナにとって、ゲルマン魂を秘めて戦う
ドイツはいつだって傍にいたチームだ。
ここまで危なげなく勝ち上がってきたアルゼンチン。
大会前とは一変して有力な優勝候補という評価を得てきたドイツ。
前回大会でも準々決勝で激突。
PK戦の末にドイツが準決勝へと駒を進めたが、
試合後の乱闘で両者には遺恨が残った。
ここまでで最大の注目カードと言っていい決戦はケープタウンにて。
メンバーは共に前の試合とまったく変わっていない。
ゲームが始まると、ドイツの出足が勝る。
クローゼがマスチェラーノに激しいチェック。ファウルになったが意欲十分。
すると、流れを注視する間もなくスコアが動く。
3分、ポドルスキが奪ったFK、
シュヴァインシュタイガーのキックを、ニアでミュラーが合わせる。
ファウルを与えたのはオタメンディ。ミュラーを離したのもオタメンディ。
“新たな”ミュラーがドイツに早くも先制ゴールをもたらす。自身大会4ゴール目。
5分もドイツ、左サイドをボアテングが駆け上がり、
そこから4本パスを繋いでシュヴァインシュタイガーがシュート、
クリアをまた拾うと右サイドをラームが侵略しクロス、
クリアをまた拾うとラーム、ミュラーと繋いで最後は再びシュヴァインシュタイガー。
ほとんど相手にボールを触らせないまま、2本のフィニッシュ。
とにかくよく選手が顔を出すドイツ。3列目も積極的に攻撃。
シュヴァインシュタイガーが散らし、ケディラもどんどん前へ飛び出す。
凄まじいドイツのラッシュ。アルゼンチンは翻弄される。
無念の離脱となったバラックもスタンドで笑顔を見せていた。納得の表情。
注目のメッシはボールに触れず、もらいたがって低い位置へ降りて来るが、
ドイツも基本はゾーンながら、エリアに入って来た時には
シュヴァインシュタイガーかケディラがマンツーマンで付く形を取り、
最初の20分は片手で数えられるほどしか、10番はボールをもらえない。
ここまでポゼッションは52%対48%でアルゼンチン?何と意味のない数字!
22分、テベスがドリブルから中へ送ると、珍しくメッシが空いた。
刹那、DF3人の間を通す絶妙のスルーパス、
一歩テベスも間に合わず、ノイアーが飛び出してキャッチしたが、
一発の怖さを、一発でドイツに刷り込ませる。
24分はドイツの大きな決定機、
ラームから受けたケディラは右のエジルへダイレクトパス、
エインセが足を伸ばしてカットしたボールを
ミュラーがかっさらってエリアへ入ると、折り返しはフリーのクローゼへ。
ところがボールはクロスバーの上へと消えていく。
悔しがるクローゼ。ドイツは特に右サイドを完全に制圧していた。
どうにも攻撃を繰り出せないアルゼンチンは、
25分過ぎからディ・マリアとM・ロドリゲスが左右を入れ替える。
ボールは回り出している。後はそこからの一手。
31分、テベスが仕掛けて奪ったFK、メッシのキックはクロスバーを越える。
33分、テベスのスルーパスから右サイド、ディ・マリアが
積極的にエリアまで持ち込むと、チーム初の枠内シュート。
35分、オタメンディのクサビを受けたイグアインは
切り返しでフリードリッヒを外すと左足シュート、ノイアーがキャッチしたが、
徐々に“意味のある”ポゼッションと個の力が融合し始めた
アルゼンチンがペースを掴んでいく。
36分もアルゼンチン、メッシのFKはカベに当たるが、
拾ったエインセはシュートフェイントから繊細なグラウンダーのスルーパス、
テベスが抜け出し、イグアインが押し込む。
スローで見れば明らかにオフサイドだが、
ドイツDFは瞬間、誰1人アピールしていない。
ラインはよく押し上げていたものの、狙い通りではないオフサイドだったか。
ドイツも得意のカウンターから何度か反撃を試みるが、
決定的なシーンまでには至らず、枠を外れるミドルが精一杯。
ドイツがリードを奪い圧倒。アルゼンチンが息を吹き返す。
こういった流れで最初の45分間は経過していった。

後半は明らかにアルゼンチンが立ち上がりから前へ前へ。
メッシも高い位置でボールを受けるシーンが多くなる。
48分、ディ・マリアの無回転ミドルがわずかに枠の左へ。
54分、右サイドからディ・マリアのクロス、
M・ロドリゲスがチェストで落とすと、テベスのシュートはメルテザッカーが顔面ブロック。
58分はドイツ、左サイドからボアテングのアーリークロス、
クローゼがDFラインの裏へうまく潜り込むも、ロメロがパンチングでクリア。
ドイツも大会随一のカウンターと、クローゼの高さをチラつかせる。
60分を過ぎると、1点を奪うためにアルゼンチンが前掛かるのはわかるが、
ドイツもポゼッションされて動かされた影響からかスペースが空き始め、
お互いオープンに攻め合うような展開に変わっていく。
62分、マスチェラーノのパスからテベスが枠内ミドル。
63分、メッシのスルーパスからイグアインが枠内シュート。
64分、中央からメッシがシュート、DFに当たったこぼれに
イグアインが反応するもラームが寸前でクリア。
65分、マスチェラーノのサイドチェンジ、
ディ・マリアが右サイドからカットインして枠内シュート。
ドイツも最後の一線は超えさせない組織的な守備を見せているが、
ジワジワとアルゼンチンが同点に近付いていく。
しかし、次のゴールを記録したのもドイツ。
68分、左サイドでゆっくりと回しながら、エジルが縦へ1本、
ミュラーはデミチェリスのチェックで倒されたが、倒れながらもパスを出す。
一瞬足を止めたアルゼンチンに対して、
しっかり反応して走っていたポドルスキはフリーで抜け出す。
冷静にロメロとブルディッソの間を速いボールで通すと
そこにはドイツが生んだワールドカップ男・クローゼ。難なくプッシュ。
集中力の差が大事な局面でハッキリと露呈した。
0-2、あまりにも大きな2点目。ドイツは圧倒的優位に立つ。
マラドーナは70分、最初のカードとしてオタメンディOUTでパストーレIN。
パストーレは左SHに入り、M・ロドリゲスが右SBへ回る。
レーヴも72分、ボアテングに替えてヤンゼンを投入。
ディ・マリア、M・ロドリゲスで構成してきた相手の右サイドに
攻撃的なカードをぶつけることで、抑止力にしようという意図か。
そして74分、ゲームは決まる。
ドイツのCK、ショートで始めるとシュヴァインシュタイガーはドリブル開始。
ディ・マリアを振り切ると、パストーレをアッサリかわし、
イグアインも簡単に抜きさってラストパスを送ると、CBのフリードリッヒがプッシュ。
まるで相手のお株を奪うようなドリブル。個人技が輝く。
一瞬、組織が崩れた時に個の底力が顔を出す。
シュヴァインシュタイガーに対応したのはディ・マリア、パストーレ、イグアイン。
3人とも攻撃の選手。守備は確かに本職ではない選手ばかりだ。
では、そこにテベスが加わっていたら、あれ程までいとも簡単に抜かせただろうか。
それが戦える選手と戦えない選手の違いではないのか。
とりわけ4分前に投入されたばかりのパストーレが見せた“軽さ”は無視できない。
これ以降も意図を掴みかねるプレーばかりが目に付く。
ベロンもいた。アグエロもいた。パレルモだって、ミリートだって。
マラドーナの期待に、21歳になったばかりの若者は覚悟を持って応えられなかった。
75分にディ・マリアとのスイッチで送り出されたアグエロも、
効果的にゲームへと入っていけない。
逆にレーヴが77分に送り出した20歳のクロースは
すぐに中央から強烈なミドルを枠内へ飛ばすなど、役割も整理されている。
87分53秒、相手のクリアを中央でエジルが拾う。
ポドルスキを経由して、再びボールを受けたエジルは
ほぼノープレッシャーで柔らかいクロス。
自陣から60mをダッシュしたクローゼはインサイドボレーで
ゴール左スミへ丁寧に流し込む。この時、88分3秒。
クローゼ、お得意の前宙。10秒でアルゼンチンを破壊した。
これでクローゼは伝説のゲルト・ミュラーに並ぶワールドカップ通算14点目。
そしてバトレス主審は意味を為さない追加タイムを
1分だけ取ってゲームを終わらせた。
マラドーナは声も出ない。メッシも呆然とピッチを去る。
マキシは涙が止まらない。クローゼとミュラーが笑顔で並ぶ。
これが新生ドイツ。アルゼンチンでさえも、完膚なきまでに叩きのめされる。
組織が個を上回ったという単純な構図ではない。
個が積み重なった組織が、個を積み重ねられなかった組織を打ち破ったのだ。
にわかには信じがたいスコアではあるが必然と言ってもいい結果で、
ドイツがマラドーナを倒して獲得した20年前以来となる頂点まであと2つに迫った。

アルゼンチン 0×4 ドイツ
【得点者】
ドイツ:ミュラー④(3分)、クローゼ③(68分)④(89分)、フリードリッヒ①(74分)
【警告/退場】
アルゼンチン:オタメンディ①(11分)、マスチェラーノ②(80分)
ドイツ:ミュラー②(35分)
【交替】
アルゼンチン:オタメンディ→パストーレ(70分)
         ディ・マリア→アグエロ(75分)
ドイツ:ボアテング→ヤンゼン(72分)
     ケディラ→クロース(77分)
     ミュラー→トロホウスキ(84分)
【AD的Man of the Match】
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)

《ベスト4組み合わせ》
7/7 20:30@ダーバン 
ドイツ×スペインとパラグアイの勝者

写真は、間違いなく嬉しくてたまらないであろう2人を撮影した「ケルン」
良平さ~1 0703
AD土屋

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準々決勝
2010/7/2 20:30 サッカー・シティ(ヨハネスブルグ)
ウルグアイ×ガーナ

天候:晴れ時々曇り 気温:13度 観客:84,017人
主審:オレガリオ・ベンケレンサ(ポルトガル)

【ウルグアイ】
GK
1 ネストル・ムスレラ
DF
16 マキシ・ペレイラ
2 ディエゴ・ルガーノ(C)■
6 マウリシオ・ビクトリーノ■
4 ホルヘ・フシーレ■
MF
15 ディエゴ・ペレス
17 エジディオ・アレバロ
20 アルバロ・フェルナンデス
7 エディンソン・カバーニ
FW
10 ディエゴ・フォルラン②
9 ルイス・スアレス③
SUB
12 フアン・カスティージョ
23 マルティン・シルバ
3 ディエゴ・ゴディン
19 アンドレス・スコッティ
22 マルティン・カセレス
5 ワルテル・ガルガーノ
8 セバスチャン・エグレン
11 アルバロ・ペレイラ①
14 ニコラス・ロデイロ
18 イグナシオ・ゴンサレス
13 セバスチャン・アブレウ
21 セバスチャン・フェルナンデス
監督
オスカル・タバレス(ウルグアイ国籍)

(4-4-2)
-------------スアレス---
-----フォルラン---------
-カバーニ-------A・フェルナンデス-
-----アレバロ---ペレス-----
-------------------
-フシーレ-ビクトリーノ-ルガーノ-M・ペレイラ-
-------------------
--------ムスレラ--------

【ガーナ】
GK
22 リチャード・キングソン(C)
DF
4 ジョン・パントシル
15 アイザック・ヴォ-サー■
5 ジョン・メンサー
2 ハンス・サルペイ
MF
6 アンソニー・アナン■
23 ケヴィン・プリンス・ボアテング①
7 サミュエル・インコーム
21 クワドウォ・アサモア
11 サリー・ムンタリ
FW
3 アサモア・ギャン③
SUB
1 ダニエル・アギエイ
16 ステファン・アホール
17 イブラヒム・アイェウ
19 リー・アディ■
9 デレク・ボアテング
10 ステファン・アッピアー
12 プリンス・タゴエ■
14 マシュー・アモアー
18 ドミニク・アディアー
20 クインシー・オウス・アベイエ
8 ジョナサン・メンサー■■(警告累積による出場停止)
13 アンドレ・アイェウ■■(警告累積による出場停止)
監督
ミロヴァン・ライェヴァツ(セルビア国籍)

(4-2-3-1)
--------ギャン--------
-------------------
-ムンタリ---アサモア---インコーム-
--K・P・ボアテング--アナン-----
-------------------
サルペイ-ジョン・メンサー-ヴォーサー-パントシル
-------------------
-------キングソン-------

【マッチレポート】
韓国を苦しみながらスアレスの2ゴールで振り切ったウルグアイ。
1970年大会以来のベスト4、そしてその先にも確かに手が届く位置まで来た。
アフリカ唯一の生き残りとして、大陸の期待を一身に背負うガーナ。
延長で難敵アメリカを制したチーム力はホンモノ。
カメルーン、セネガルを上回る、新しいアフリカの歴史を築くことができるか。
タバレスは負傷のゴディンに替わって、最終ラインにはビクトリーノ、
またSHはここまで全試合スタメンだったA・ペレイラを
A・フェルナンデスにスイッチ。彼が右に入り、
今まで右に入っていたカバーニが左へ、と少し変化をつけてきた。
一方のライェヴァッツはジョナサン・メンサーの出場停止を受けて、
負傷明けのヴォーサーを初戦以来となるスタメンに起用。
また、もう1人の出場停止、A・アイェウの所には
CL優勝男ムンタリを今大会初めてスタメンとして送り出す。
8分のガーナ、ムンタリの右FK、DFのクリアをアサモアがボレーで狙う。
まずはとりあえずシュートというのが、ゲームのファーストシュートに。
11分はウルグアイ、左サイドでルーズボールを収めたスアレスが
ヴォーサーをかわして、エリア内から強烈なシュート、
キングソンが1度下に落としながらキャッチしたが、
やはり一瞬でシュートまで持ち込む凄みは今日も健在。
14分はウルグアイ、フォルランが蹴った速い球足の右FK、
キングソンのパンチングは真上に上がって、結果はオフェンスファウル。
18分もウルグアイのCK、フォルランのキックは
ニアでカバーニがわずかに触り、ジョン・メンサーに当たってしまったボールが
ゴールに向かったが、キングソンが抜群の反応で掻き出す。
なかなか流れの中からはお互いにチャンスを創り切れないが、
フォルランという一流のキッカーを持つウルグアイが
セットプレーから何度もいいシーンを創り出し、ペースを握る格好になった。
25分、相手の横パスが乱れると拾ったカバーニはフォルランへ、
一度はトラップが流れて相手ボールになるが、
また拾ったアレバロのパスから、再びフォルランがシュート、
ボールは枠の右側に外れるが、惜しいシーンを創出。
26分は決定機、左サイドからフシーレのスローイン、
スアレスはマーカーのヴォーサーと入れ代わるように中へ抜け出し、
シュートを枠に飛ばすと、キングソンが何とかバーの上へ弾き出す。
20分を過ぎると、徐々にフォルランとスアレスが流れの中でも
よく顔を出すようになったウルグアイが明らかに攻勢へ。
押し込まれる時間が続いていたガーナは、30分に久々のチャンス。
ムンタリの右CK、ヴォーサーはカバーニを振り切り、
ゴディンを外すと高い打点のヘディング、
わずかに枠の左へ外れるが、これがガーナに勇気とパワーをもたらす。
その1分後、メンサーの縦パスをK・P・ボアテングはターンからドリブル開始、
右サイドを切り裂き、中へ折り返すとギャンのダイレクトシュートは
これもわずかにゴール右へ逸れていったが、
この2回の決定機を経て、中盤が落ち着いてボールを回し始めたことで
一気に主導権はガーナに移った。
さらにウルグアイに吹いた逆風は38分、
ヒザにケガを負ってしまったキャプテンのルガーノがプレー続行不可能に。
代わりに34歳のベテラン、スコッティが投入されるが、試合途中でのCBの交替と、
キャプテンの離脱という2つの難題がウルグアイに降りかかる。
39分のガーナ、右サイドで人数を掛けた崩しからアサモアが
左へ長く速いアーリークロスを送ると、ファーでムンタリがヘディング。
44分、ムンタリ、アサモア、K・P・ボアテングと繋いで
ギャンのループ気味ミドルはムスレラがキャッチ。
45分、インコームが右サイドを突破してクロス、
K・P・ボアテングはオーバーヘッドはスネに当たって枠へは飛ばず。
ただ、ラッシュ、ラッシュ。ガーナの圧力が止まらない。
そして規定の45分を2分ほど回ったその時、
ほとんど何もなかったような所から先制ゴールが生み出された。
中盤、ギャンの落としがズレ、ムンタリはゆっくりとボールを拾って前を向く。
すると突如、35m近い距離からロングシュート、
ボールはバウンドして曲がってゴール右スミへ、ムスレラも届かない。
ここまで負傷で満足に出場もできていなかった11番が大事な試合で魅せる。
最高の時間帯でガーナがリードを奪い、ハーフタイムを迎えることとなった。

タバレスは後半開始から決断を下す。
A・フェルナンデスを外して、切り札の21歳ロデイロを早くも投入。
カバーニがいつもの右に回り、ロデイロは左へ位置を取る。
どちらのペースとも言えない形で、ややゆったりと立ち上がっていった後半。
しかし55分、試合を動かしたのはやはりこの男だった。
フシーレがオーバーラップから獲得したウルグアイのFK、
左45度、距離は25m、フォルランが直接狙ったボールは
一度左へ変化しかけながら、右に激しく弧を描く。
これにはさすがのキングソンもお手上げ。
ルガーノから引き継いだキャプテンマークを巻く、ウルグアイの象徴が
圧巻のゴラッソを突き刺し、試合は振り出しに戻された。
ガーナも折れない。
58分、K・P・ボアテングのスルーパスからギャンが思い切ってミドル、
DFのブラインドから出てきたボールをムスレラが何とかセーブ。
59分にはウルグアイの潰し屋ペレスがアサモアへのファウルでイエローカード。
これでアルバロと合わせて、ドイスボランチが共に警告を受けた辺りは、
ガーナ中盤が見せた奮闘の証か。
63分はウルグアイ、左サイドからフォルランのクロスはキングソンを越える、
ファーからフリーで走り込んだスアレスのボレーは、しかし枠を捉えられない。
66分はガーナ、K・P・ボアテングは無理やり狭い所に潜り込むドリブル、
倒されるもベンケレンサ主審のホイッスルは鳴らず、こぼれを狙った
ムンタリの右足シュートも大きく枠外へ消える。
69分もガーナ、中央右27mのFK、ギャンのキックはわずかに右へ逸れる。
70分はウルグアイ、スローインの流れ、
フシーレからパスを受けたロデイロは柔らかいスルーパス、
スアレスのトーキックは何とかキングソンがフィスティングで逃げる。
74分もウルグアイ、右サイド30m以上ある距離からフォルランの直接FKは
ワンバウンドしてゴール右のサイドネット外側をなめる。
交互にと言ってもいい程にチャンスが両チームへと訪れる。
打ち合う、打ち合う。これがワールドカップのベスト8か。
タバレス、ライェヴァッツ、両指揮官もほぼ同じタイミングでカードを切る。
74分はガーナ、インコームOUTでアッピアーIN。
76分はウルグアイ、カバーニOUTでアブレウIN。
78分、フォルランの右FK、ニアでスアレスがフリーのヘディングは
キングソンがファインセーブ。
フォルランのFKは狙っても合わせても相手からすれば実に脅威。
ここからは中央にアブレウ、そこからやや下がり目の横に
フォルランとスアレスを配する3トップに近い布陣にシフトしたウルグアイが、
90分間で決めようと最後の力を振り絞って攻める。
82分、ガーナのCKを奪ったウルグアイのカウンター、
ロデイロ、フォルラン、スアレスと繋いで最後は4対2の局面、
3人へのパスコースがある中で、M・ペレイラの選択はシュート。
ボールは枠の上へ外れる。
同じく82分、やはり中盤でボールを奪ったウルグアイのカウンター、
スアレス、アブレウと繋いで左へ、上がって来たフシーレのミドルはGKキャッチ。
それでもこの時間で両SBがカウンターからフィニッシュへ挑む。
ライェヴァッツも88分に2人目のカード。
先制ゴールのムンタリを下げて、U-20ワールドカップMVPのアディアーを送り込む。
ただ、もはや両者共に疲労は隠せない。
90分を3分過ぎて、ベンケレンサ主審は前後半の終了を告げるホイッスル。
大会ベストゴールに数えられそうな1点を奪い合い、
ゲームにはもう30分間の余韻が加えられる。

延長に入ると、スタミナ面で上回ったガーナがペースを握る。
93分、アッピアーの2連続CKは戻ったアブレウが決死のクリアで逃れる。
95分、中央アサモアのミドルは枠を遥かに越える。
98分、アルバロのクリアを強引に奪ったギャンがエリア内を突き進むが
スコッティが鬼気迫るスライディングで回避する。
このタックルで激しく足首を捻ったギャンは悶絶。
一度はベンチも交替カードを用意しかけたが、根性でピッチに戻る。
エースの意地と自覚。これもワールドカップだからこそか。
逆にウルグアイは1本のシュートも打てないままに、最初の15分が経過していった。

構図は攻めるガーナに守るウルグアイ。
110分、アナンのクサビ、アディアーのポストプレー、
アッピアーの右クロスにニアで合わせたギャンのヘディングはバーの上へ。
113分、アディアーの糸を引くようなフィードは
エリア内のアッピアーにピッタリ合うが、フシーレがシュート寸前でカット。
ウルグアイはこの左SBが攻守にわたって
チームを牽引していると言っても過言ではない。
114分、ようやくウルグアイにもチャンス。
M・ペレイラの右クロス、ヴォーサーのクリアはフォルランが拾う。
シュートは枠を外れたが、相手クリアボールの落下点に入る
フォルランの能力は相当並外れている。
115分のガーナ、アディアーの右クロス、中でギャンは巧みなトラップ、
何とかシュートに持ち込もうとするが、付いていたスコッティも
粘って粘って倒れこみながら右足でクリア、
ボールはウルグアイゴール方向へ転がるが、M・ペレイラが掻き出す。
途中出場のスコッティも、その魂を存分に見せ付ける。
118分、パントシルのロングスロー、フシーレがクリアし切れず、
飛び込んだK・P・ボアテングのヘディングはほんの少し枠の右側へ。
K・P・ボアテングは頭を抱えて叫ぶ。
そして迎えた121分、120分間のゲームにおけるハイライトが
この終盤も終盤、最終盤に訪れた。
右サイドで得たガーナのFK、キッカーはパントシル、
ニアでK・P・ボアテングがすらすと、ジョン・メンサーとムスレラが交錯、
こぼれ球をアッピアーがシュート、ライン上でスアレスが奇跡的にブロック、
アディアーがヘディングで押し込むも、再びスアレスが奇跡的に掻き出したが、
主審に詰め寄るガーナの選手たち。ベンケレンサ主審の胸元から赤いカード。
スロー再生が映る。アッピアーののシュートは確かに足で止めている。
しかし、アディアーのシュートは疑うことなく手でのブロック。
一緒に飛んでいたフシーレも手を出していた。
スアレスは責められない。手を使っていなければ試合は終わっていた。
泣きながらピッチを後にするスアレスをチームメイトが迎える。
ガーナのPK。キッカーはここまで2本のPKを決めているギャン。
助走、キック、ところがボールは魅入られたかのようにクロスバーを選ぶ。
こんなことがあるのか。こんなことが…
顔を覆うギャン。クロスバーを指差し雄たけびを上げるムスレラ。
ガッツポーズで走り回るスアレス。これもワールドカップ。
120分間で決着付かず。
40年ぶりか、それとも大陸初か。
大会2度目のPK戦がベスト4への行方を決めることとなった。

タバレスを中心に円陣を創ったウルグアイ。
パントシルを中心に円陣を創ったガーナ。
歴史を変える。歴史が変わる。我々はそんな瞬間に立ち会っているのだ。
先攻はウルグアイ、後攻はガーナ。
1人目。
フォルランは右スミへ。キングソンは逆。この男は外さない。
キッカーはギャン!右上。絶対にGKは届かない。何というメンタリティ。
2人目。
ビクトリーノは左上へ。キングソンはわずかに届かない。
アッピアーは左上へ。ムスレラは触るも弾き切れず。
3人目。
スコッティは中央へ。キングソンは左へ外された。
ジョン・メンサーは中央右へ。コースが甘くムスレラストップ。助走も短かったか。
4人目。
M・ペレイラはバーの上へ。全力のキックはスタンドへと消えていく。
アディアーは右スミへ。ムスレラは左手一本でセーブ。
5人目。
アブレウは大胆不敵にすくって中央へ。
ゆっくりと、ゆっくりとボールはゴールへ吸い込まれる。

パントシルは座り込んで泣いている。
泣き崩れるギャンをD・ボアテングとスタッフが抱き起こす。
涙で立っていられないアサモアをヴォーサーが支える。
ジョン・メンサーがギャンに声を掛ける。
次は出られないスアレスがフォルランと抱き合っていた。

アフリカとして初のベスト4には、ほんのわずかに届かなかったガーナ。
それでもここまで躍進した価値が薄れるものではない。
あまりにドラマチックな大会との別れが、よりこのチームを浮き立たせる。
眩いばかりの輝きを放ち、アフリカの行く末を照らした“ブラックスターズ”は
細部を彩る脇役を超え、確かな主役として一番星の役割を果たし切り、
静かに南アフリカの地を後にした。
九死に一生を得て、1970年大会以来となる4強の仲間入りを果たしたウルグアイ。
南アフリカを破り、ガーナを破ったこのチームへ
アフリカの大地はどこまで恩恵を授けるのだろうか。
半世紀を超えた、60年ぶりの戴冠まではあとわずかに2勝。

ウルグアイ 1×1 ガーナ
     PK5×3 

【PK戦】
ウルグアイ1人目:フォルラン○
ガーナ1人目:ギャン○

ウルグアイ2人目:ビクトリーノ○
ガーナ2人目:アッピアー○

ウルグアイ3人目:スコッティ○
ガーナ3人目:ジョン・メンサー×

ウルグアイ4人目:M・ペレイラ×
ガーナ4人目:アディアー×

ウルグアイ5人目:アブレウ○

【得点者】
ウルグアイ:フォルラン③(55分)
ガーナ:ムンタリ①(45+2分)
【警告/退場】
ウルグアイ:フシーレ①(20分)、アルバロ①(48分)、ペレス①(59分)、
        スアレス(120+1分・退場)
ガーナ:パントシル①(54分)、サルペイ①(77分)、ジョン・メンサー①(93分)
【交替】
ウルグアイ:ルガーノ→スコッティ(38分)
        A・フェルナンデス→ロデイロ(46分)
        カバーニ→アブレウ(76分)
ガーナ:インコーム→アッピアー(74分)
     ムンタリ→アディアー(88分)
【AD的Man of the Match】
アンドレス・スコッティ(ウルグアイ)

《ベスト4組み合わせ》
7/6 20:30@ケープタウン 
オランダ×ウルグアイ

写真は、両チームの激闘に敬意を表して
突然シリーズから世界標準ということで、合掌造りで有名な世界遺産「白川郷」
139shirakawa.jpg
AD土屋

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準々決勝
2010/7/2 16:00 ネルソン・マンデラ・ベイ(ポートエリザベス)
オランダ×ブラジル

天候:晴れ 気温:24度 観客:40,186人
主審:西村雄一(日本)

【オランダ】
GK
1 マールテン・ステケレンブルフ■
DF
2 グレゴリー・ファン・デルヴィール■
3 ヨニー・ハイティンハ
13 アンドレ・オーイエル
5 ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト(C)■
MF
6 マルク・ファン・ボメル
8 ナイジェル・デ・ヨンク■
11 アリエン・ロッベン①■
10 ウェズレイ・スナイデル②
7 ディルク・カイト①■
FW
9 ロビン・ファン・ペルシー①■
SUB
16 ミシェル・フォルム
22 サンデル・ボスフケル
4 ヨリス・マタイセン
12 ハリド・ブラルーズ
15 エドソン・ブラーフハイト
14 デミー・デ・ゼーウ
18 スタイン・スハールス
20 イブラヒム・アフェライ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト■
17 エルイェロ・エリア
19 ライアン・バベル
21 クラース・フンテラール①
監督
ベルト・ファン・マルヴァイク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------ファン・ペルシー-------
------------------
--カイト---スナイデル---ロッベン-
-----デ・ヨング--ファン・ボメル-----
-------------------
-ジオ-オーイェル-ハイティンハ-ファン・デル・ヴィール-
-------------------
-------ステケレンブルフ-------

【ブラジル】
GK
1 ジュリオ・セーザル
DF
2 マイコン①
3 ルシオ(C)
4 フアン①■
6 ミシェウ・バストス
MF
8 ジウベルト・シウヴァ
5 フェリペ・メロ■
13 ダニエウ・アウヴェス
10 カカー■
11 ロビーニョ①
FW
9 ルイス・ファビアーノ■③
SUB
12 ゴメス
22 ドニ
14 ルイゾン
15 チアゴ・シウヴァ
16 ジウベルト
7 エラーノ②(負傷)
17 ジョズエ
19 ジュリオ・バチスタ
20 クレベルソン
21 ニウマール
23 グラフィッチ
18 ラミレス■■(警告累積による出場停止)
監督
ドゥンガ(ブラジル国籍)

(4-2‐3-1)
-------L・ファビアーノ-------
-------------------
-ロビーニョ----カカーー---D・アウヴェス-
----フェリペ・メロ--G・シウヴァ----
-------------------
-M・バストス--フアン--ルシオ--マイコン-
-------------------
--------J・セーザル--------

【マッチレポート】
1974年2次リーグは2対0でオランダ。
1994年準々決勝は3対2でブラジル。
1998年準決勝は1対1、PK戦4対2でブラジル。
ワールドカップでの対戦成績は1勝1分け1敗とまったくの五分。
必ず対峙するたび、史上に残る名勝負を繰り広げてきたオランダとブラジル。
このポートエリザベス決戦で、ひとまずの決着は見られるのか。
黄色とオレンジで埋め尽くされたスタンド。いよいよ世界の8強が幕を開けた。
共に不動のシステムである4-2-3-1を採用。
ドゥンガは負傷明けのフェリペ・メロをボランチに戻した以外はチリ戦と同じメンバー。
ファン・マルヴァイクもまったく同じメンバーを選択したが、
ウォームアップ中にマタイセンがヒザを負傷。急遽オーイェルがスタメンに入った。
立ち上がりからテンションが高い。
開始3分、いきなりロビーニョがファン・ボメルに噛み付く。ファン・ボメルは相手にしない。
まず目立ったのはお互いの11番。
ロッベン、ロビーニョ、高いテクニックを持つ2人のドリブラーが試合を動かす。
8分はブラジル、フアンのクサビ、L・ファビアーノのパスにD・アウヴェスが抜け出し、
折り返しをロビーニョがゴールに流し込んだが、判定はD・アウヴェスのオフサイド。
それでもSHが左右を入れ替えて、決定機を創りかけた所はさすがブラジル。
すると10分、たった1本の縦パスから先制ゴールが生まれる。
ブラジルは最終ラインでのパス交換から、降りてきたフェリペ・メロへ、
ターンすると、まさにセンタースポットから長いスルーパス、
ロビーニョのフリーランニングに気付いたのはロッベン1人、それも遅い。
斜めに走り込んだフリーのロビーニョは難なくゴールへ流し込む。
当然ロビーニョの動き出しも素晴らしかったが、オランダからすれば
ハイティンガとオーイェルの間をいとも簡単に通された時点で勝負アリ。
急造CBコンビがいきなり不安さを露呈し、ブラジルがあっさりリードを奪った。
直後の11分、オランダはファン・ボメルのラストパスから
カイトがニアサイドを狙ったシュート、J・セーザルが弾き出したが
ようやくチャンスを掴む。しかし、結果的にこれがオランダにとって
前半は流れの中から掴んだ最初で最後のチャンスになった。
開始15分で興味深いデータの数字がある。
オランダはパス総数69本の内、スナイデルのパスは5本。
ブラジルはパス総数72本の内、カカのパスは5本。
いわゆる“10番”の位置に番号のまま入った両チームのエースは
相手ドイスボランチにうまく消されて、ほとんど仕事ができていなかった。
そこで“5番”のスルーパスに“11番”が走ってゴールを奪ったブラジルと、
“11番”の独力に頼るしかないオランダの違いが見て取れたのではないか。
18分、またロビーニョの凄い形相が映る。点取ったじゃん。カリカリしてるなあ。
25分、ブラジルに追加点の大きなチャンス。
D・アウヴェスの右CK、DFのクリアをG・シウヴァが右へ戻す。
D・アウヴェスは2回の切り返しからクロスを上げると、
フアンがフリーで飛び込むも、シュートは浮いてしまう。
29分もブラジル、D・アウヴェスの右FK、
密集から離れて走り込んだL・ファビアーノはフリーでヘディングも大きくバーの上へ。
オランダはセットプレーから2回続けて相手に付き切れず、シュートを許した。
31分もブラジル、ロビーニョが左サイドでデ・ヨンクを翻弄して中へ、
L・ファビアーノがヒールで落とすと、カカは右スミを狙ったコントロールショット、
ここはステケレンブルフがファインセーブで掻き出したが、ブラジル躍動。
オランダはほとんど反撃の手を繰り出せない。
調子に乗り出すと、ブラジルに本来のリズムが見えてくる。
個人技とパスワークの融合。そして速いボールアプローチからのカウンター。
さらに守備でも集中力の高さを見せたのは35分のシーン。
CKのチャンスにロッベンはわずかにボールへ触って、
あたかもキッカー交替かのように走り出すトリックプレーを試みる。
これをD・アウヴェスは見逃さない。駆け寄ったスナイデルより先に猛然とダッシュ、
ボールをキープしてスナイデルのファウルを誘う。
オランダからすれば何ともバツの悪いプレーになってしまった。
36分、オランダは中央からスナイデルが35m近いFKを直接狙うもGK正面。
45分を1分回った時間帯、デ・ヨンクの縦パスを受けたロッベンが
ドリブルでエリアへ迫ると、フアンが正面で遅らせている間に
フェリペ・メロ、G・シウヴァ、M・バストスが次々に襲い掛かり、ボール奪取。
そしてこの奪った流れから、左SBのM・バストスが敵陣深くへ侵入し、
カカ、D・アウヴェスと繋いで、最後は右SBのマイコンが強烈なシュート。
わずかにステケレンブルフが触って枠を外れたものの、
両SBもカウンターと見るや同時に上がっていくアグレッシブさ。
磐石のブラジル。かなり一方的な展開で前半は終了した。

後半に入ると47分、右サイドでドリブルしていたファン・デル・ヴィールは
フェリペ・メロのプレスに倒れる。ホイッスル。
西村主審の判定はファン・デル・ヴィールのシミュレーション。
スローが流れると、確かにフェリペ・メロは接触していない。
ロビーニョも拍手。ナイスジャッジ。
逆にファン・デル・ヴィールはこれで勝っても次は出られない。焦りが窺える。
しかし53分、信じられないような形から次のゴールが記録される。
決めたのはフェリペ・メロ。ただし、自分のゴールに。
オランダから見た右サイドでロッベンをM・バストスが倒す。
スナイデルのクイックリスタート、ロッベンがリターン、
スナイデルが左足で中へ送ると、何でもないキーパーボールを
フェリペ・メロはJ・セーザルと競り合ってしまい、
結果ボールはフェリペ・メロの頭に当たってブラジルゴールへ。
そこまでの展開や、この試合までの守備を考えれば
思わず目を疑うような凡ミスで、オランダが幸運な同点ゴールを手に入れる。
流れとは不思議なもの。オランダのボールアプローチが速くなる。
パスも回り始める。スナイデルもボールに触る。
為す術がなかったはずのオレンジ軍団が完全に息を吹き返した。
62分、ドゥンガが切った最初のカードは
1枚イエローカードを受けているM・バストスに替えて34歳のジウベルト。
やや勢いを受け始めた時間帯で、何とも“らしい”交替だ。
63分、カイトのパスがDFに当たってブラジルゴール方向へ、
フアンと競ったファン・ペルシーが拾って、
ルシオのクリアはスナイデルが足でブロック、
こぼれ球を再びファン・ペルシーが狙い、最後はルシオがブロックしたが、
前への意欲が強いのはオランダ。形勢が引っ繰り返る。
66分、ブラジルに久々のチャンス、
スローインから右サイドをD・アウヴェスと崩したマイコンのクロス、
オーイェルはクリアし切れず、ボールはカカーの足元へ。
ワントラップから右スミを狙うも、わずかに枠を捉えきれない。
直後のオランダは右サイドでもらったFK、スナイデルがすぐに前へ送ると、
ファン・ペルシーはしっかりフィニッシュまで持ち込んで、ブラジルを慌てさせる。
こういうリスタートにも、ブラジルは前半のような鋭敏さが見られない。
そして迎えた68分、ここまで一貫してスナイデルが蹴っていた右CK、
スポットにはロッベンが向かう。左足のインスイング、
カイトは中央からスルスルとニアへ走ると、L・ファビアーノとマイコンは気付かない。
瞬間で前に入ったカイトが最高のフリックで流したボール、
頭でつついたのはなんとオランダ11人、いや、23人の中で最も小さいスナイデル。
まさに狙い通りの形。前半は瀕死に近かったはずのオランダが、
あの鉄壁を誇ってきたドゥンガのブラジルから2点を奪い、逆転してみせた。
さて、あまりに美しく決まったコーナーキックだったとはいえ、
付いていたはずだったスナイデルを外したのはフェリペ・メロ。
結果的に2失点に絡んでしまう格好になった27歳が5分後、凶行に走る。
73分、ロッベンを倒すと、さらにスパイクの裏で相手の左足を踏みつける。
当然西村主審が提示したカードの色は赤。
ポルトガル戦でもメンタルコントロールの拙さから
前半終了間際の交替でドゥンガにお灸を据えられたはずだった
フェリペ・メロが言い訳のしようもない蛮行で一発退場。
リードを許した上に、数的不利まで被る。一気にブラジルは苦しくなった。
焦りが募るブラジル。ロッベンがD・アウヴェスから明らかにファウルを受けて
倒れると、またもロビーニョがロッベンに人差し指を突き付けて激高する。
明らかに冷静さを失ってしまったセレソン。
77分にドゥンガはL・ファビアーノを下げて、ニウマールを投入。
数的不利とはいえ、どうしてもゴールを奪わなくてはいけない状況で
この交替は果たして正しいのか?一番ゴール挙げてる選手だよ。
ケガとかだったら仕方がないけど。
81分、ブラジルはマイコンのCK3連発も
1本目はルシオのボレーをDFにブロックされ、
2本目はGKがパンチングし切れなかったもののカイトが頭でクリア、
3本目はG・シウヴァのヘディングが弱く、追い付けない。
もはや前に人数を掛けて、何とか1点を奪いにいくブラジル。
何度かカウンターを浴びて迎えた決定的なピンチも水際で押しとどめる。
84分、左サイドをうまく抜け出したカカーが独走、
得意な形に持ち込むが、シュートは戻ったオーイェルにブロックされる。
終盤とはいえ、2人の条件は一緒。スピードに難のある
オーイェルをぶち抜けない辺りに、コンディションの悪さが見て取れるか。
89分、ルシオが魂のオーバーラップから獲得したFK、
集中を高めたD・アウヴェスのシュートはカベに入ったファン・ボメルが頭で阻む。
93分を2秒回ると、西村主審の笛がポートエリザベスの夜空に吸い込まれた。
これがフットボール。たった1つのゴールがすべてを変える。
立ちすくむドゥンガ。その肩を抱くジョルジーニョ。
結果のみを追い求めたセレソンが、その結果からも見放される結末。
前半美しい歌を奏でたカナリアは、その声を失って南アフリカとの別れを迎えた。
16年前の、そして12年前のリベンジを果たし、大きな壁を乗り越えたオランダ。
あとは36年前に、そして32年前に置いてきた忘れ物を取り返すだけだ。

オランダ 2×1 ブラジル
【得点者】
オランダ:フェリペ・メロ=O・G(53分)、スナイデル③(68分)
ブラジル:ロビーニョ①(10分)
【警告/退場】
オランダ:ハイティンガ①(14分)、ファン・デル・ヴィール②(47分)、
      デ・ヨング②(64分)、オーイェル①(76分)
ブラジル:M・バストス①(37分)、フェリペ・メロ(73分・退場)
【交替】
オランダ:ファン・ペルシー→フンテラール(85分)
ブラジル:M・バストス→ジウベルト(62分)
      L・ファビアーノ→ニウマール(77分)
【AD的Man of the Match】
ウェズレイ・スナイデル(オランダ)

《ベスト4組み合わせ》
7/6 20:30@ケープタウン 
ウルグアイとガーナの勝者×オランダ

写真は、オランダのベンチに座っていた人が双子と共同経営している
カフェがある「アムステルダム・アレーナ」
006de bour.jpg
AD土屋

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いよいよ残されたチーム数はたったの8。
残された試合数もたったの8。
もう終わりが見えてきちゃいましたねえ。なんだか寂しいなあ。
でも、ここはせっかく大会期間初のお休みが入ってきたので
ちょっと企画的なことをやっちゃいたいと思います。
グループリーグ第1節から第3節までと決勝トーナメント1回戦、
都合4回分のベストイレブンを一言メモと共にお送りしたいと思います。
異論反論は認めますよ☆では、どうぞ!

【グループリーグ第1節】
GK
ヴィンセント・エニェアマ(ナイジェリア)
☆鬼セーブ連発。1試合で5億円は価値が上がったんじゃ?
DF
マウリシオ・イスラ(チリ)
☆終盤でも最前線でシュートを打っちゃうアグレッシブさは圧巻。
ウィンストン・リード(ニュージーランド)
☆93分の決勝ゴールは体を張り続けたご褒美でしょう。
シュテファン・グリヒティング(スイス)
☆終盤、ヘスス・ナバスのクロス地獄も冷静に対応してアップセットの立役者に。
MF
パク・チソン(韓国)
☆ユナイテッドでは脇役でも、韓国では不動のエース。
メスト・エジル(ドイツ)
☆出すパス出すパスがいちいちチャンスを生み出す。
ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)
☆想像以上に組織的だったチームの中盤を締めた。
シフィウェ・チャバララ(南アフリカ)
☆開幕戦に先制ゴールを開催国が決めたというご祝儀的な意味も込めて。
松井大輔(日本)
☆アフリカ勢との対戦経験が豊富な強みを存分にドリブルで発揮した。
FW
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
☆ゴールはなくても存在感はやっぱり異次元。
アレクシス・サンチェス(チリ)
☆とにかく仕掛けまくる姿勢がチームに勇気をもたらした。

【グループリーグ第2節】
GK
マーク・パストン(ニュージーランド)
☆9分、49分、70分、88分とファインセーブ連発で前回王者を1失点に封じた。
DF
ラフィク・ハリシェ(アルジェリア)
☆イングランドを無力化させた、まさに根性ディフェンスは感動的。
クレイグ・ムーア(オーストラリア)
☆2戦続けて10人となったチームを最終ラインで支え続けた。
ライアン・ネルセン(ニュージーランド)
☆5バック気味の中央で奮闘し続け、90分のピンチも気合のブロックで乗り切る。
MF
ミロシュ・クラシッチ(セルビア)
☆初戦で激しく下げた評価を一夜にして取り戻す、鋭い突破を連発した。
エンリケ・ベラ(パラグアイ)
☆守備に軸足を置きながら勘所を押さえて決勝ゴール。
ラウール・メイレレス(ポルトガル)
☆初戦と違って前へ積極的に出たことが大量点の呼び水となった。
FW
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
☆序盤からシュートを打ちまくって、結果PK含む2ゴールを取り切った。
ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
☆余計なことをしなければ仲間に恵まれてハットトリックも決められる。
ルイス・ファビアーノ(ブラジル)
☆確かに2点目は手を使ったが、それを差し引いても十分ゴラッソ。
ダビド・ビジャ(スペイン)
☆追い込まれた優勝候補を何とか立て直す2ゴールで実力示す。

【グループリーグ第3節】
GK
エドゥアルド(ポルトガル)
☆相手も迫力はなかったが、それでも何度かのファインセーブで完封に貢献。
DF
ジョン・テリー(イングランド)
☆無失点への貢献はもちろん、あの頭からのダイブだけでもチケット代は惜しくない。
ボンガニ・クマロ(南アフリカ)
☆迫力不足のフランスを抑え込み、豪快なヘディングまで決めてみせた。
ファビオ・コエントラン(ポルトガル)
☆ブラジルを相手にしてもそのドリブルは十分通用していた。
MF
ジェームズ・ミルナー(イングランド)
☆初戦で押されかけた失格の烙印を吹き飛ばす、最高のクロスでアシスト記録。
ランドン・ドノヴァン(アメリカ)
☆絶体絶命のチームを救う91分の決勝ゴールで伝説になった。
ユライ・クチュカ(スロヴァキア)
☆1点目に繋がるパスカットなど、前への姿勢がチームの推進力になった。
ファビオ・クアリャレッラ(イタリア)
☆低調過ぎたチームの中で、92分のループゴールなど孤軍奮闘した。
FW
ロベルト・ヴィッテク(スロヴァキア)
☆先制点もよかったが、キエッリーニを出し抜いた2点目の狡猾さが光る。
本田圭佑(日本)
☆今大会初の無回転FKに冷静なアシストで歴史を創った。
ダビド・ビジャ(スペイン)
☆あっさり決めた1点目のミドルは相当難易度が高い。やはり得点王候補。

【決勝トーナメント1回戦】
GK
マールテン・ステケレンブルフ(オランダ)
☆終盤にPK献上も、67分の大ピンチを防いでいなかったら結果はわからなかった。
DF
カルロス・サルシード(メキシコ)
☆とにかくミドルシュートを打ちまくった、あのアグレッシブさに敬意を表して。
パウロ・ダ・シルバ(パラグアイ)
☆まさにグアラニの末裔と言うべき果敢なディフェンスが光る。リアクションも◎。
中澤佑二(日本)
☆56分の、一度中につられながら瞬時にボールへ寄せてブロックした一連は世界標準。
MF
トーマス・ミュラー(ドイツ)
☆カウンターから2発決めたが、あれだけ走り切った脚力はハンパないでしょ。
アリエン・ロッベン(オランダ)
☆持っているモノの違いを、たった1ゴールで証明してみせた。
フランク・ランパード(イングランド)
☆誤審でのノーゴールも含めて本来の力を見せたが、少し遅過ぎた。
ロビーニョ(ブラジル)
☆ようやくここに来てエンジン全開。本来の“アレグリア”が戻ってきたか。
FW
ルイス・スアレス(ウルグアイ)
☆2点目はゴラッソだが、1点目もバウンドに合わせるのが難しいシュート。センス抜群。
ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
☆2試合ぶり出場の悔しさをワンチャンスに乗せる先制ゴールで男を上げた。
カルロス・テベス(アルゼンチン)
☆2点目で見せた、パスミスからシュートへの修正能力は驚異的。

では、正直ガッカリイレブンもメンバーだけ載せておきます。
理由は察して下さい。

GK
ロバート・グリーン(イングランド)
DF
ファビオ・カンナヴァーロ(イタリア)
MF
サニ・カイタ(ナイジェリア)
ヨアン・グルキュフ(フランス)
ヴァロン・ベーラミ(スイス)
マレク・ハムシク(スロヴァキア)
FW
シドニー・ゴヴ(フランス)
ウェイン・ルーニー(イングランド)
サミュエル・エトー(カメルーン)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
ダビド・スアソ(ホンジュラス)

大国の選手とFW多いな〜
さあ、あと8試合。みんなでお祭りのクライマックスを楽しみましょう!
写真はマルメの日本料理屋。今回の代表の活躍で、ちっとは儲かったかなあ。
DSCF2293sakura.JPG
AD土屋

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決勝トーナメント1回戦
2010/6/29 16:00 ロフタス・ヴァースフェルド(プレトリア)
パラグアイ×日本

天候:曇り 気温:17度 観客:36,742人
主審:フランク・デ・ブリーケレ(ベルギー)

【パラグアイ】
GK
1 フスト・ビジャール(C)
DF
6 カルロス・ボネット
14 パウロ・ダ・シルバ
21 アントリン・アルカラス①
3 クラウディオ・モレル
MF
20 ネストル・オルティゴサ
13 エンリケ・ベラ①■
16 クリスティアン・リベーロス■
FW
9 ロケ・サンタクルス■
19 ルーカス・バリオス
10 エドガル・ベニテス
SUB
12 ディエゴ・バレット
22 アルド・ボバディージャ
2 ダリオ・ベロン
4 デニス・カニサ
5 フリオ・セサル・カセレス
8 エドガル・バレット
11 ホナタン・サンタナ
17 アウレリアーノ・トーレス
7 オスカル・カルドーソ
18 ネルソン・バルデス
23 ロドルフォ・ガマーラ
15 ビクトル・カセレス■■(警告累積による出場停止)
監督
ヘラルド・マルティーノ(アルゼンチン国籍)

(4-3-3)
-------バリオス--サンタクルス-
-ベニテス-------------
-------------------
---リベーロス------ベラ---
-------オルティゴサ-------
-モレル-アルカラス-ダ・シルバ-ボネット-
-------------------
-------ビジャール-------

【日本】
GK
21 川島永嗣
DF
3 駒野友一
22 中澤佑二
4 田中マルクス闘莉王
5 長友佑都■
MF
2 阿部勇樹■
7 遠藤保仁①■
17 長谷部誠(C)
16 大久保嘉人
8 松井大輔
FW
18 本田圭佑②
SUB
1 楢崎正剛
23 川口能活
6 内田篤人
13 岩政大樹
15 今野泰幸
10 中村俊輔
14 中村憲剛
20 稲本潤一
9 岡崎慎二①
11 玉田圭司
12 矢野貴章
19 森本貴幸
監督
岡田武史(日本国籍)

(4-3-3)
---------本田---------
--大久保----------松井--
------------------
----遠藤-------長谷部----
---------阿部---------
--長友--闘莉王---中澤--駒野-
-------------------
---------川島---------

【マッチレポート】
1986年メキシコ大会ではエスタディオ・アステカで
イングランドにリネカーの2発を食らって、敗退。
1998年フランス大会ではチラベルトを中心に感動的な守備で
フランスを苦しめるも、延長でブランの一発に沈み、敗退。
2002年日韓大会では準優勝したドイツに善戦するも、
終了間際にノイビルの決勝弾を浴びて、敗退。
悲願のベスト8へ、これが4回目の挑戦となるパラグアイ。
初出場から数えて4回目のワールドカップ。
カメルーンを破り、デンマークを破り、いわば世界を驚かせて
自国開催以来、2大会ぶりの決勝トーナメントに辿り着いた日本。
こちらも初めてのベスト8進出を懸ける。
どちらの国が新たな歴史を創造するか。決戦の地はプレトリア。
マルティーノは中盤アンカーに入っていたV・カセレスの出場停止を受け、
オルティゴサが大会初出場。3トップはやや左の下がり目に
バルデスではなくベニテス、中央にバリオス、右寄りにサンタクルスを起用してきた。
岡田監督は不動の11人を、この大舞台に送り込む。
開始15秒、いきなり日本がファーストシュート。
左サイドで相手の中途半端なパスを奪った大久保がミドル。
まず1つシュートといった格好だが、意外と決定機。ややもったいなかった感はある。
3分も日本、相手のクリアを高い位置で拾った駒野が積極的なミドルで枠内へ。
最初のシュート、最初の枠内シュートは共に日本へ記録された。
一方のパラグアイは右サイドのサンタクルスにボールが入った時が1つのスイッチだが、
なかなか効果的なアタックは繰り出せず、
日本もそこまで前には出て行かないことで、静かな時間が経過していく。
突如として生まれたゲーム最初の決定機はパラグアイに。
20分、左サイドに流れたサンタクルスのパスを粘って収めたバリオスが後ろへ、
オルティゴサはワンツーのような形でリターンのスルーパス、
バリオスはターンで駒野をかわすと、右足アウトでフィニッシュ、
川島は右ヒザでのファインセーブで逃れたが、
元アルゼンチン人として技術の高さを見せ付ける。
21分は日本にチャンス。
川島のロングフィードは本田が収め、大久保とDFがもつれたルーズボール、
松井は躊躇なくループ気味のミドルを打ち込むと、
ボールはわずかに高くクロスバーを叩く。
瞬時の判断力と、それを実行する高い技術。日本の攻撃はこの男が牽引する。
この時間帯から、パラグアイのポゼッションが高くなっていく。
キーマンはアンカーの、こちらもアルゼンチンからの帰化組オルティゴサ。
序盤はやや焦りからかサイドチェンジのミスが目立ったが、
シンプルに繋ぎ始めてからは、日本も本田、遠藤、長谷部の
ちょうど中間でボールを受けていくので、チェックが難しい。
体形はちょっとペンギンみたいな、まさにずんぐりむっくりなんだけど。
29分、パラグアイはCKからチャンスを迎える。
モレルのキック、中央こぼれたボールにサンタクルスが反応し、
シュートを放つがゴール右へ外れる。本田の飛び込みが目に入ったか。
30分過ぎから日本は中盤の構成が変わる。
阿部と長谷部が横に並び、遠藤がその前に出る正三角形に。
4-2-3-1にして、オルティゴサの監視と、本田へのフォローを強化したか。
35分、自陣でボールを持つオルティゴサを、本田と遠藤が挟み込んでカット、
大久保とのワンツーから本田が左へ出てクロス、
飛び込んだ大久保の前でモレルがクリアするが、狙いは1つ体現できた。
40分、日本に前半最大の決定機。
右サイド、松井が巧みなコントロールから遠藤へ、
下げたボールを長谷部がダイレクトで縦へ送ると松井は独走、
落ち着いて本田へ横パス、本田は左足でフィニッシュも
右から来たボールにやや体が流れてしまい、ボールも左へ流れる。
実際は左にフリーの大久保がいたものの、これも“FW”の意識か。
だいぶゲーム自体は膠着してきた中で、
日本は駒野と松井の右サイドが1つのアクセントになり、
徐々に押し返すような流れの中で、ハーフタイムに突入した。

後半スタート時に微笑ましい光景が。
エンドが変わり、ピッチへ出てきた流れのままで
右サイドを担当する松井が中央での円陣に加わらない。
笑顔で手を叩いて呼びかける長谷部と大久保。
確かに海外では後半が始まる時に円陣って見ないもんなあ。
照れくさそうに輪へ加わった松井。駒野と顔を見合わせて笑う。
海外でのプレーが長い彼だからこその、ちょっとした勘違いに心が和む。
50分、ずんぐりむっくりが機敏な動きで日本に恐怖を与える。
中盤で巧みに阿部をかわすと、バリオスとのワンツーでエリア内へ、
シュート一歩手前で長友が滑り、事無きを得たが、
やはりオルティゴサは要注意人物だ。
54分は日本、右サイドで松井がスローインから長谷部のリターンを受けると、
2枚のチェックをクライフターンばりの切り返しでかわしてクロス、
ダ・シルバのクリアを長友は直接ミドルにチャレンジ、
ブロックに行ったオルティゴサに当たって軌道が変わるが、ビジャールがキャッチ。
56分はパラグアイ、中盤でボールを奪ってからのカウンター、
ベラのパスを受けたベニテスはフリー、
中央をケアしていた中澤は、急遽方向転換して渾身のシュートブロック。
危ないシーンだったが、今日の中澤はいつもよりさらに集中して見える。
59分もパラグアイは左サイド、モレルのスローインをバリオスが返し、
上がったクロスにはボランチのリベーロスが阿部の前に飛び込む。
川島の正面を突いたが、3列目からの飛び出しに肝を冷やした。
ここに来てなかなかセカンドボールが拾えず、
本田と遠藤にボールが入らなくなってきた日本は苦しい時間帯。
マルティーノは一気呵成に60分、ベニテスを下げてバルデスを投入。
日本からすれば、嫌なタイミングで嫌な選手がピッチへ登場する。
63分、押し込まれていた日本のCKは遠藤、
中央の闘莉王へピッタリ合うが、サンタクルスが体を寄せて、枠は外れる。
直後、バルデスの突破に駒野が体を張って対応したシーンは見応え十分。
パラグアイきっての突貫小僧にも怯まない駒野。
大会に入って選択されたサイドバックは、惜しまぬ上下動でチームに貢献する。
岡田監督が切った1枚目のカードは65分、松井に替わって岡崎。
しかしここまで代表ではなかなか輝けなかった松井は、
ようやくここに来て、持てる実力を発揮した。数多のオファーも頷ける。
この辺りから試合は完全に膠着状態。共に無理してリスクは冒さない。
75分、マルティーノはオルティゴサを下げてE・バレットを送り込む。
81分、岡田監督も大きな決断。今大会初めて阿部をベンチへ下げる。
替わって入ったのは中村憲剛。川崎のコンダクターがとうとう南アフリカのピッチに立つ。
ここで岡田監督は1点を奪い切れというメッセージに針を振った。
82分、闘莉王の長いクサビ、中村憲はすぐさまターンして左へ流す、
長友が対面のボネットを振り切って上げたクロス、
大久保はGKへのファウルを取られたものの、
中村憲はファーストタッチで、その起用理由を証明してみせる。
ただ、パラグアイ守備陣の集中も途切れない。
特にCBのダ・シルバは上背こそないものの、闘志の塊のようなプレーの連続。
まさにパラグアイを象徴するような、いいDFだと思う。
92分、遠藤のFK、中澤が頭に当てたボール、
闘莉王が足で飛びつくもわずかに届かず。
94分、パラグアイのラストチャンス、モレルのFKはこぼれる。
ここでデ・ブリーケレ主審のホイッスル。両雄相譲らず。
スコアレスで、ゲームにはもう30分間が追加された。

岡田監督の話に大きな円陣が小さくなる。
長谷部の号令で輪が揺れ、輪が解ける。
ここからは未知のゾーン。日本は初めて世界の361分目を戦う。
まずは91分、カウンターは日本、本田が右へ展開、
受けた中村憲はシュート気味のクロスを打ち込む。ここはアルカラスがクリア。
そのCK、遠藤のボールに岡崎が食らい付くもヒットしない。
94分、パラグアイ最後のカードはサンタクルスを下げて、カルドーソ。
ここで193センチのポルトガル、そしてEL得点王が登場。日本は太刀打ちできるか。
直後にパラグアイのチャンス、バルデスの左クロスにバリオスのヘディング、
川島が正面でキャッチしたが、ちょっと中澤が放してしまった。
97分、パラグアイに絶好の勝ち越しチャンス到来。
左サイドからモレルが岡崎と競りながらカットインから中へ、
バルデスはうまいターンで前を向くとシュートまで持ち込んだが、
飛び出した川島が体に当てる。闘莉王もよく寄せていた。凌ぐ、凌ぐ。
99分、本田は左30m強のFKを狙うも、ビジャールは落ち着いて弾き出す。
101分、モレルのロングスロー、カルドーソが返して、モレルのクロス、
中央こぼれ球をバレットがループで狙うもバーの上へ。
ややパラグアイペースで延長前半も終了した。

岡田監督最後の決断はここ。大久保を下げて、選んだのは玉田。
6年前のアジアカップ、延長でバーレーンを振り切ったゴールが思い出される。
4年前のドイツ、ブラジルを慌てさせたゴールが思い出される。
FW最年長のスピードスターが最終盤に解き放たれた。
109分、モレルの左FK、バルデスのヘディングは川島キャッチ。
110分、長友が玉田とのワンツーからカットイン、
DFの足がかかっていたがプレーオン、拾った岡崎は間違いなくアルカラスに
足をかけられたが、デ・ブリーケレ主審は岡崎のファウルを指示。
不可解。ここからのFKを日本に与えたくないのか?
113分、遠藤の右FK、ファーの闘莉王は折り返しではなくシュートを選択。
ボールは枠を捉えられない。
116分、本田の体を張ったキープに玉田がフォローからドリブル開始、
一旦はカットされたボールを岡崎が拾ってまさかのヒール、
玉田は中途半端に飛び出したビジャールを見て、
シュートではなく折り返しを選択すると、中の中村憲には合わない。
119分58秒、120分に満たないタイミングで試合終了のホイッスル。
死闘は決着付かず。結果はドロー。
次へと進むためだけのロシアンルーレットに、両チームの行方は委ねられる。

川島に歩み寄り、笑顔で抱擁をかわす楢崎と川口。
ビジャールも控えのD・バレット、ボバディージャと笑顔で抱擁。
GK同士の絆はかくも固い。
コイントス。先攻はパラグアイ、後攻は日本。
1人目。
バレットは左スミへ。川島も反応したが届かない。
遠藤は右スミへ。完全にGKの逆を突き、ガッツポーズにも力が入る。
2人目。
バリオスは右スミへ。川島は読んでいたが届かない。
長谷部は左スミへ。ビジャールはわずかに届かなかったが、天国の祖父には届いたはずだ。
3人目。
リベーロスは中央右へ。川島は左に外された。
駒野はクロスバーにぶつける。天を仰ぐ駒野。一歩パラグアイがリード。
4人目。
バルデスは中央へ。川島は左に外された。
本田はビジャールを飛ばして中央へ。まだゲームは終わらない。
5人目。
カルドーソは冷静に左スミへ。

中盤を支えた遠藤と阿部がお互いを讃える。2人とも目が赤い。
中澤が川島を慰める。中澤も目が赤い。
岡田監督が呆然と立ち尽くす駒野を抱きかかえる。
マルティーノもベンチから立ち上がれない。泣いている。
中澤が駒野を包み込む。大久保も泣いている。
松井が駒野の肩を抱く。2人の頬を涙が伝う。

世界との距離に手応えを得て、世界との距離を痛感した。
世界で勝つことの意味を知り、世界で負けることの意味を知った。
最後の最後で、まるでクラブチームのような一体感に包まれた
日本が南アフリカの地で繰り広げた冒険は、ここで幕を閉じた。
4度目の挑戦でいよいよベスト16の壁を突破したパラグアイ。
CBを中心とした堅守は今大会中にもなおまだ進化している。
果たして、世界最高の攻撃陣を持つと称されるスペインと
どういうゲームを繰り広げるのか。
いよいよ大会は2日間の休息を経て、選ばれた8チームでの聖戦に入っていく。

パラグアイ 0×0 日本
     PK5×4
【PK戦】
パラグアイ1人目:バレット○
日本1人目:遠藤○

パラグアイ2人目:バリオス○
日本2人目:長谷部○

パラグアイ3人目:リベーロス○
日本3人目:駒野×

パラグアイ4人目:バルデス○
日本4人目:本田○

パラグアイ5人目:カルドーソ○

【得点者】
なし
【警告/退場】
パラグアイ:リベーロス①(118分)
日本:松井①(58分)、長友②(72分)、本田①(90+3分)、遠藤②(113分)
【交替】
パラグアイ:ベニテス→バルデス(60分)
       オルティコサ→バレット(75分)
       サンタクルス→カルドーソ(94分)
日本:松井→岡崎(65分)
    阿部→中村憲(81分)
    大久保→玉田(106分)
【AD的Man of the Match】
中澤佑二(日本)

《ベスト8組み合わせ》
7/3 20:30@ヨハネスブルグ(エリス・パーク) 
パラグアイ×スペイン

写真は、日本のヒーリングスポット「伊勢神宮」
069ise.jpg
AD土屋

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J SPORTS オンデマンド

J SPORTS見るならスカパー!

今週のFoot!

4/4~4/8のFoot!


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【4/4】コメンテーター:下田恒幸
▽プレミアリーグハイライト
―リヴァプール×トッテナム、レスター×サウサンプトン 他
▽ブンデスリーガハイライト
―バイエルン×フランクフルト、ドルトムント×ブレーメン
▽リーガエスパニョーラ情報

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! MONDAY 配信!»詳しくはこちら

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【4/5】コメンテーター:ベン・メイブリー
▽ベン・メイブリーの分析
▽現地メディアの特集記事を紹介

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! TUESDAY 配信!»詳しくはこちら

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【4/6】コメンテーター:チェーザレ・ポレンギ
▽セリエA第31節振り返り
▽CLACIO NOSTALGIA(カルチョ ノスタルジア)
―2006/07 セリエBを振り返る

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! WEDNESDAY 配信!»詳しくはこちら

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【4/7】ゲスト:中山淳
▽今週の各国ニュース
▽中山さんが気になった選手、プレーなどを紹介

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【4/8】ゲスト:亘崇詞
▽~亘さんを訪ねて 中国・広州~
念願叶い中国での亘監督のお仕事を撮影
現在の中国サッカー事情をお伝えします



※放送内容は変更となる場合がございます。


Foot!について

2000年の番組開始から10年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、倉敷保雄、西岡明彦の両氏が、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
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MC:西岡明彦
ゲスト:下田恒幸 ※野村明弘(最終月曜日)

月曜日は、週末に行われたイングランド プレミアリーグ、ドイツ ブンデスリーガ のゲームハイライトをゲストと共に振り返ります。

火曜日
MC:西岡明彦
ゲスト:ベン・メイブリー

火曜日はベン・メイブリー氏を毎週ゲストに迎え、週末に行われた注目ゲームを映像と黒板を使って分析します。また、英国人ジャーナリストのインタビューのほか、現地メディアの特集記事をご紹介。

水曜日
MC:八塚浩
ゲスト:チェーザレ・ポレンギ

水曜日はチェーザレ・ポレンギが、セリエAを中心としたフットボールのホットな話題をお届け。イタリア人ジャーナリストのインタビューのほか、過去のカルチョを振り返る「カルチョ・ノスタルジア」というコーナーも。

木曜日
MC:倉敷保雄
ゲスト:中山淳、アデマール・ペレイラ・マリーニョ

木曜日は世界各国のサッカーニュースをゲストと一緒に解説します。さらに、ゲストが毎回テーマを決めて選手をピックアップしVTRでご紹介。

金曜日
MC:倉敷保雄 ※ゲストあり

金曜日は”ESPECIAL”と題し、月~木曜日のFoot!とは一線を画したスタイルでお届け。これまでの特集主義を継承しつつ、MC倉敷氏が毎週様々なゲストと共に、世界各国のフットボールをマニアックに分析します。




視聴方法

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