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201106121336000[1]kurume.jpg第2試合はお互いT2リーグに所属しているとはいえ、実力は都内でもトップクラスの東久留米総合と東京朝鮮の対戦。近年の戦績を考えると、構図としては東久留米に東京朝鮮が挑む形になるかもしれませんが、「下の予選から上がって来たので、勢いはある」と東京朝鮮の高隆志監督。楽しみなカードです。
やや静かな立ち上がりを経て、どちらも主導権を取り切れずに進んでいったゲームが色を変えたのは、11分に東久留米が獲得したCK。キッカーの米倉翼(3年・FC東京U-15むさし)がニアへ蹴ると、GKの前に飛び込んだのは160センチの右SH片岡瞭星(3年・志村四中)。東久留米がアドバンテージを奪いました。
東久留米のスタイルはボールも動かせるものの、基本はトップの佐々木翼(3年・東京久留米FC U-15)と、1.5列目に位置する西田絋崇(3年・練馬FC U-15)を生かした堅守速攻。17分には東京朝鮮のCKを奪うと、カウンターから佐々木が1人でシュートまで持ち込み、相手ゴールを脅かします。
対する東京朝鮮はダイナミックな展開が多い中、驚異的なフィジカルを誇るFWのカン・グァン(3年・東京朝鮮第四中)に自然とボールが入りますが、「少しチームが頼り過ぎてる部分もある」と指揮官が話したように、1人でも打開できてしまうが故にか、周囲のサポートが遅く、なかなか組織で崩すようなシーンが生まれません。
すると31分に次のゴールを挙げたのも東久留米。ゴールラインを割りそうなボールを粘って収めた春山美優士(3年・三菱養和巣鴨)がファーへクロスを送ると、片岡が頭で狙ったシュートはフワリとした軌跡を描いて、ゴールへ吸い込まれます。小柄な片岡がヘディングで2発。リードが広がりました。
「前半は0-0でよかった」(高監督)というプランが脆くも瓦解した東京朝鮮。34分にはロングフィードをしっかり収めたカン・グァンが左へ持ち出し、枠内へ飛ばしたシュートは東久留米GK野中優志(2年・練馬谷原中)がファインセーブで阻止。0-2というスコアでハーフタイムを迎えました。
後半も最初のチャンスは東久留米。41分、きっちり回して左へ展開したボール。米倉のクロスに佐々木がヘディングで合わせるも、東京朝鮮GKリ・ヨンジン(3年・東京朝鮮第五中)がキャッチすると、ここからは東京朝鮮の時間が到来します。46分、カン・グァンが右へ持ち出しながら打ち切ったシュートは野中がセーブ。50分、右サイドをカン・グァンがぶち抜き、中への折り返しをオン・ソンテ(3年・東京朝鮮中)が狙うも、野中がビッグセーブ。51分、スローインの流れからリ・トンジュン(3年・東京朝鮮第五中)のミドルは、わずかに枠の左へ。惜しいシーンは創出しますが、1点がなかなか奪えません。
50分を過ぎると、交互に訪れるチャンス。52分は東久留米。橋詰晃(3年・FC東京U-15むさし)のスルーパスをGKリ・ヨンジンが飛び出してクリア。拾った片岡が無人のゴールへ狙ったシュートは枠の右へ。56分は東京朝鮮。オン・ソンテのCKをハン・ヨンジュン(2年・東京朝鮮第一中)が頭でドンピシャも、野中がファインセーブ。59分は東久留米。スローインから西田のミドルはわずかに枠の上へ。同じく59分は東京朝鮮。右サイドを完全に崩してカン・キソン(3年・東京朝鮮中)の優しいパスに、コ・チファン(2年・東京朝鮮中)が走り込むも、コースへ入ったDFに当たり、わずかにゴール左へ。61分は東久留米のカウンター。西田と佐々木で相手陣内まで運び、佐々木のシュートはリ・ヨンジンがブロック。攻守が目まぐるしく入れ替わる、せわしない展開が続きます。
ただ、やはり東久留米は2点のリードがあるだけに無理な前傾姿勢は取っておらず、西田と佐々木が確実に前へと持ち出す力を有しているため、ある程度余裕のゲーム運び。豊富な運動量で上回るスタイルの東京朝鮮からすれば、本来はグッとペースを引き寄せられるはずの後半に、余力を持って対応されたのも想定外だったのではないでしょうか。
終盤を迎えても、集中力の切れない東久留米ディフェンス。73分には1本のフィードをカン・グァンが収め、シュート体勢へ入った所を松本亮祐(3年・中野五中)が完璧なカット。76分にはカン・グァンも2人のDFの真ん中をぶち抜く、意地のドリブルからフィニッシュに繋げますが、ゴール右に外れ、最後まで東久留米の牙城は陥落せず。0-2で東久留米が、選手権の東京王者・駒澤大学高への挑戦権を勝ち取りました。
やはり早い時間帯で生まれた1点目が、ゲームを左右したと思います。東京朝鮮にしてみれば、それが「自信があったセットプレー」(高監督)からの失点だっただけにダメージも強烈。そして前述した通り、後半に本来のラッシュを掛けられなかったのも、前半の失点が影響していた訳です。個々の力では互角か、あるいは東京朝鮮が上回っていたかもしれませんが、チームとしてのゲームコントロールは東久留米に一日の長があったように感じました。  AD土屋

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201106121136000[1]kugayama.jpg高校サッカー界における2大タイトルの1つがインターハイ。8月に行われる灼熱の全国大会を目指して、各地区で予選が開始されています。首都東京も2つの全国出場枠を手に入れるべく、今日から2次トーナメントがスタート。駒沢補助の第1試合は、共に全国大会の常連とも言うべき暁星と國學院久我山が激突。1回戦屈指の好カードとなりました。
まず先にリズムを掴んだのは暁星。「一生懸命戦う、林先生のチームらしい素晴らしいチーム」と久我山の李済華監督も言及した“一生懸命戦う”部分がボールアプローチの速さに現れ、4分にはスローインの流れから最後は臼倉宏(1年・暁星中)がボレー。6分には矢野峻寛(3年・暁星中)がFKを直接狙い、12分にも矢野のFKから今度は二アで渡邊創太(1年・FC東京U-15深川)がヘディングシュート。久我山ゴールへ迫ります。中でも目を引いたのは2トップの一角に入った岡村悠矢(2年・暁星中)。恵まれた体格に高さとスピードを併せ持ち、ターゲットとして機能。チームに推進力をもたらしていたと思います。
さて、なかなかリズムに乗れない久我山。チームのストロングでもある山本哲平(2年・ジェファFC)と右高静真(3年・横浜F・マリノスJY)の2トップにボールが収まらず、基点ができないために攻撃もうまく回りません。ところが21分に先制ゴールを奪ったのは、その久我山。山本、右高と回ったボールは、ポッカリ空いたバイタルへ。待っていたボランチの小泉洋生(2年・鹿島アントラーズJY)が右足を振り抜くと、ボールは左ポストの内側を叩いて、ゴールの中へ。流れの中から初めて放ったシュートを得点に結び付けるしたたかさを発揮して、久我山が先手を取りました。
ゴールがもたらす効果はやはり絶大。以降は久我山がゲームを支配して進める形に。高い技術を見せる右高にボールが入り始めると、「前への推進力を持っていて、ポストプレーも上手」(李監督)な2トップが生きる構図。こうなると配球に特徴を持つ中盤の選手たちも生き始め、主導権を握ります。特に秀逸だったのは39分のシーン。ボランチの山内寛史(2年・Az'86tokyo-ome)が左へ振ると、SBの井上大(2年・横河武蔵野JY)は一発でサイドチェンジ。受けた右SHの佐藤敦郎(2年・Forza'02)がマイナスに折り返し、中へ走り込んだ左SHの大畑圭輔(3年・柏レイソルJY)がシュート。ゴールにはなりませんでしたが、サイドの幅をいっぱいに使った連動性の高い攻撃を披露。得点以降は久我山のいいシーンが目立つ形で前半は終了しました。
後半も先に決定機を創出したのは久我山。45分、山内が左に出したスルーパスはフリーの大畑に渡るも、トーキック気味のシュートはクロスバーの上へ。続けて47分にも決定的なチャンス。今度は右高が左に出したスルーパスが、再びフリーの大畑に渡るも、シュートはクロスバーの上へ。突き放すことはできません。
逆に中盤の配置をボックスからダイヤモンドへ変えた暁星も50分に決定機。中盤でのボールカットから素早く左へ展開。右SHから2トップ下へスライドした、キャプテンの友納健翔(3年・暁星中)がシュートを放ちましたが、枠は捉えられず。追い付けません。
48分に右SBを平野佑一(1年・東京ヴェルディJY)から市木良(3年・横河武蔵野JY)に入れ替えていた李監督は、52分に山内と萩原優一(1年・横河武蔵野JY)、54分に大畑と渡辺夏彦(1年・FCトリプレッタ)をスイッチ。中盤に1年生2人を起用してきました。そして、この交替策は中盤の引き締めという意味で奏功。「読みが速いからセカンドが拾える」と李監督も話したように、萩原と渡辺はボールへの反応が速く、攻守に渡って躍動します。55分にはいきなり渡辺が山本のチャンスを演出すると、57分にも山本が小さく蹴り出したFKを右高がフィニッシュへ持ち込み、枠の左へ外れるも久我山ペースは継続。68分、小泉が中へ送ると山本はヒール。右高が枠へ飛ばしたシュートは暁星GK関根宏一郎(2年・暁星中)がしっかりキャッチ。70分、右高がうまいトラップから抜け出し、放ったシュートは枠をわずかに逸れ、久我山が押し込みながらも点差は1点で推移していきます。
72分には暁星に大きなチャンス。途中出場の江藤綸太郎(1年・暁星中)が獲得したFK。キッカーは矢野。中央右寄り、ゴールまで約30mの距離から渾身の力を振り絞った一撃はクロスバーの上へ外れ、これが暁星の放った最後のシュート。消耗戦とも言えそうな内容のゲームを1点差で制した久我山が、関東第一の待つ準々決勝へ駒を進める結果となりました。
「少しずつレベルアップしている所です」と李監督も苦笑混じりに話してくれた久我山は、例年より攻撃が縦に速い印象。能力の高い2トップへ、まずはボールを入れてから周囲が動き出すことが多く、連動性という部分はあと一歩といった感じでしょうか。そんな中で、個人的に面白かったのは萩原と渡辺の1年生コンビ。「あの2人は“イメージ”が少しいい」と李監督が表現したように、色々な意味での“イメージ”を描く余地を残しながらプレーできているような2人だけに、彼らの成長もチーム力アップの小さくないファクターになっていくかもしれません。次の準々決勝は、今年の東京高校サッカー界の主役候補の対峙。激戦必至です。  AD土屋

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201106111348000[1]nishigaoka.jpg先日発表されたU-22日本代表に流通経済大所属の3人が選出されるなど、近年ではかなりの熱視線が注がれている関東大学サッカー界。今日は駒沢陸上と西が丘で2試合ずつが行われる中、西が丘の第2試合となる国士舘と慶應義塾のゲームにやってきました。
「細かいミスやそういう所で、今までの戦いは結果が出ていない」と細田三二監督が話したように、3分け3敗の11位と苦しい戦いが続いている国士舘。一方、現在の順位は7位ながら、2位から勝ち点10で並んでいる6チームの中の1チームという位置付けの慶應。前節は中央大に2回先行されながら、追い付いての逆転勝利と浮上のキッカケを掴む一戦に。今日もゲームが始まると開始34秒、日高慶太(4年・桐蔭学園)のパスを右サイドで受けた山浦新(1年・東京ヴェルディユース)のクロスは、中央の河井陽介(4年・藤枝東)へピタリ。ボレーはヒットしなかったものの、いきなり流れを引き寄せると、12分にも右サイドからチャンスメイク。日高とのワンツーから抜け出した山浦が素早くグラウンダーのクロスを送ると、ニアに飛び込んだのは「新がクロスを上げてくれることはわかっていた。狙い通り」という武藤嘉紀(1年・FC東京U-18)。確実に矢印を変えたボールはファーサイドへ飛び込み、早くも慶應が先制点を奪いました。
いきなりビハインドを追い掛けることになった国士舘。13分には佐藤優平(3年・横浜FMユース)のスルーパスから、服部康平(2年・国士舘高)が抜け出し、右足を強振するもボールは左ポストに直撃。同点とはいかず、ここからは慶應が一方的に押し込む時間帯が続きます。16分、松岡淳(3年・慶應湘南藤沢)、日高と繋いだボールを武藤がミドルに持ち込み、国士舘GK石田昇平(1年・FC東京U-18)がファインセーブ。18分、河井の鋭いドリブルシュートは、またも石田がファインセーブ。21分、武藤がシュートを打ち切れず、右に流したボールを日高が放ったシュートはクロスバーの上へ。27分、松岡が左へ付けたボールを、河井がDFともつれながら持ち出してラストパス。武藤のフィニッシュは飛び出した石田が体でブロック。決定機を続けて創り出します。
慶應でポイントになったのは左サイド。細田監督も「河井がウチの右サイドに張り付いていたので危険だと思っていた。あそこを狙われた」と話したように、チームの基点が河井でできるため、慶應から見た左サイドが活性化。185センチのSB黄大城(4年・桐生第一)も再三のオーバーラップから際どいクロスを連発し、国士舘ゴールを脅かします。
26分には早くも池ケ谷颯斗(2年・札幌第一)を下げて、生方翼(4年・千葉国際)を投入した劣勢の国士舘は30分に反撃。田中俊哉(4年・札幌第一)の落としを、替わったばかりの生方がミドル。DFを掠めたボールはわずかに枠を逸れ、同点ならず。そしてこのCKから生まれたゴールは、国士舘ではなく慶應に。
佐藤のCKがこぼれたボールを奪った山浦が縦に付けると、武藤の足元へ。左右を並走する味方へのパスという選択肢も考えられる中、ドリブルから武藤がチョイスしたのは自らのシュート。これがDFに当たり、ボールは反応した石田の逆サイドへゆっくりと吸い込まれていきます。「試合前に石田に『オマエには決めさせないよ』って言われたんです」と話してくれた武藤。数ヶ月前までFC東京U-18のチームメイトだった石田から2ゴール目を奪い、リードを広げました。以降も36分には山浦、45+2分には松下純土(2年・國學院久我山)が決定機を迎えるも石田の好守に阻まれ、3点目は取れませんでしたが、最初の45分間を圧倒した慶應が2点のリードをで終了しました。
後半はスタートから細田監督が決断。田中に替えて、進藤誠司(1年・流通経済大柏)を左SHに送り込み、Jクラブ注目の吉野峻光(4年・静岡学園)は最前線へスライドします。すると50分、進藤が左サイドをドリブルで持ち上がり、枠の右へ飛ばしたシュートが形勢逆転への狼煙。53分、西山峻太(4年・室蘭大谷)の縦パスを吉野はヒールで引っ掛け、慶應GK中川翔太(4年・國學院久我山)と1対1も、シュートはクロスバー。57分、進藤は鋭い出足のパスカットから右でフリーの吉野へ。ところが吉野のシュートは枠を捉えられず。ゲームの流れは掴んだものの、エースの連続逸機で点差は縮まりません。
それでも国士舘の明らかな好転に貢献したのは、やはり進藤。「前へ行く彼のようなプレーは必要」と指揮官も認めたように、なかなかチームとして出てこなかった縦への推進力を一気にもたらし、それが技の吉野と高さの服部で組んだ2トップの持ち味を引き出す効果も生んでいたように思います。
一気に押し込みたい国士舘が、75分に切った最後の交替カードは、本来左SBのレギュラーを務めている瀬川和樹(3年・盈進)。すると効果はわずか3分後に結果として表出。左サイドで西山のパスをうまく収めたSHの瀬川は、絶妙のピンポイントクロス。服部が合わせた高い打点のヘディングが中川を破ります。1-2。途端に勝敗の行方は混沌としてきました。
81分には慶應に追加点のチャンス。武藤が左サイドを抜け出して折り返すと、中にはフリーの森田達見(3年・川崎U-18)。しかしシュートはクロスバーの上へ。「2点目までは取れるが、3点目が取れない課題」(武藤)が慶應にのしかかります。85分は国士舘。進藤のパスは吉野へ渡るも、シュートに時間がかかりサイドネット外側へ。そして89分、右サイドから蛭子順平(3年・国見)の上げたクロスは、服部を経由して瀬川へ。振り抜いた左足。直後、中川に弾かれたボール。国士舘の追撃をなんとか交わし切った慶應が、薄氷の勝ち点3を獲得する結果となりました。
流れのハッキリした好ゲームだったと思います。どちらも決定機は少なくなく、そういう面では「いいシュートでも決められなければただのキックですから」と細田監督が独特の表現で触れた部分は確かにありましたが、攻撃のアイデアは双方が発揮できていた印象です。両者が勝ち点ほどに力の差はなかったことを考えれば、まだまだリーグの混戦は続くであろうことを予感させるようなゲームでした。  AD土屋

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201106080931000[1]yokohama.jpgペルー戦でスタートから採用された3-4-3がフィーチャーされている日本代表。ザッケローニ監督も「現時点ではオプションの1つ」と話していますが、ケガの前田に替わって李が入った以外は、内田、長友、吉田、本田などの海外組も含めて現状のベストメンバーがスタメンに顔を揃え、オプションとしての可能性を探るには悪くない舞台が整いました。対するチェコは「かなりの主力がいなかったので心配ではあった」とミハル・バラク監督が言及したように、3月にボルドーでインタビューしたので再会を楽しみにしていたプラシルや、ロシツキー、バロシュなど攻撃的なポジションの主力は来日せず。スタメンに国内組が5人起用されるなど、テスト的な要素の強いゲームです。
先に手数を出してきたのはチェコ。5分、カドレツのロングスローからフェニンが繋ぐと、レゼクのボレーはDFに当たって川島がキャッチ。7分、チェフのロングフィードに川島と吉田の連携が悪く、何とか川島がキャッチ。8分、左サイドからレゼクの上げたクロスは、ファーに飛び込んだペトルジェラがわずかに届かず。9分、カドレツのFKにライノフが頭で合わせたボールはクロスバーの上へ。「超満員で圧倒的に日本に有利な雰囲気」(ビレク監督)の中でチェコの攻勢が続きます。
ポゼッションでは上回るものの、なかなかチャンスを創れない日本。11分には本田のFKもカベに跳ね返されますが、直後に流れの中から迎えた好機。川島のフィードを本田と李が収め、長谷部が右サイドから上げたアーリークロスにニアへ飛び込んだのは内田。シュートには至らなかったものの、中盤4枚のアウトサイドがゴール前に詰めていくという、チームとしての攻撃的な意識が垣間見えるシーンでした。
さて、18分から37分まではお互いに1本のシュートも記録されない時間帯が訪れましたが、大きく分けると要因は2つでしょうか。1つは「チェコは高い位置にいる選手が下がってきて対応するなど警戒してきた」とザッケローニ監督も話したように、かなりラインも落としてSHも守備意識が高くなっていったチェコのブロックが堅く、内田と長友も含めたサイドアタックが繰り出せなかったこと。もう1つは3トップに縦方向の速いクサビのパスがほとんど入らなかったこと。右の本田はボールタッチこそ多いとはいえ、大半は低い位置に降りてきて受けるシーンが目立ち、攻撃をテンポアップさせる起動装置が見つからないような印象を受けました。
ただ、そんな状況打開に鞭を入れたのはキャプテンの長谷部。29分、長友のパスを受けた長谷部は素早く縦へ。李が1タッチで落としたボールを本田はトラップミスでシュートまで行けず。35分、またも長谷部の縦パスを岡崎が1タッチで捌き、李とのワンツーで抜け出しかけた所を倒されてFK獲得。遠藤の右スミを狙ったキックはチェフが辛うじて弾き出し、先制とはなりませんでしたが、「チェコはサイドを警戒してきたので中央が空いた」と指揮官も触れたように、縦へのスピードアップで中央からチャンスを創出し始めた日本に流れが傾いた形で、前半は終了しました。
ハーフタイムを挟むと、チェコに選手交替。CBのシボクを下げて、右SBにゲブレ・セラシエを投入。右SBだったロマン・フブニクがCBにスライドします。49分、相手のパスをかっさらった本田のスルーパスに岡崎が反応。うまくDFに体を入れられ、オフェンスファウルを取られましたが、後半も前半終盤の流れをそのまま持ち込むと、52分には決定機。遠藤のショートコーナーを本田が粘ってクロス。ファーで李が柔らかく折り返すと、吉田はフリーでヘディングもボールはクロスバーの上へ。絶好の得点チャンスを生かせません。
61分、遠藤の縦パスはバイタルに潜り込んだ本田へ。本田は左へ展開すると、長友はグラウンダーでクサビ。李がワンタッチで落とすと、走り込んできた本田とはやや呼吸がずれ、シュートには至りませんでしたが、これは後半を象徴するようなプレーだったと思います。というのは、「私と本田で決めた」とザッケローニ監督も言及した通り、後半の本田はワイドに開いている時間より中央にポジションを取ることが多く、前述の49分、61分とチャンスに絡んだシーンは共に中央にいたことで少ない手数でのエリア侵入が可能に。「サイドにはないが、中央はスペースがあるので、トップ下に入りながら岡崎を2トップの一角に押し出すことをやってくれた」とザッケローニ監督。本田も中央の方が持ち味を発揮しやすいのは明確で、これは後半の日本が攻勢の時間を続けられた大きな要因でしょう。
加えて、本田を生かすという意味では、62分にゲブレ・セラシエのクロスから、ややマークがずれて、ファーでフリーのレゼクに枠内ボレーを放たれた直後にザッケローニ監督が槙野と共に投入した家長の存在も見逃せません。遠藤に替わってボランチに入った家長は、投入直後こそなかなかボールに触れなかったものの、70分を過ぎると積極的にゲームメイクへ関与。74分には高く上がったルーズボールをエリア外からダイレクトボレー。枠は大きく外れましたが、高い意欲を覗かせます。
そして本田とのコンビネーションも抜群。70分から77分までに2人のパス交換は9回。短い繋ぎでリズムを生み出すと、78分には2人が10回目に交わしたパスの会話を起点に決定機創出。中盤で家長のパスを受けた本田が粘って左へ。長友のクロスはDFにクリアされますが、拾った本田は再びクロス。ファーで岡崎が叩きつけたヘディングはチェフがファインセーブ。詰めた李のシュートは誰もが入ると確信した中で、伸びたチェフの左手。チェコ・フットボール・オブ・ザ・イヤー受賞4回。UEFAベストGK受賞2回。プレミアゴールデングローブ受賞2回。ザッケローニ監督も「相手の素晴らしいGKを称賛しないといけない」と話した、世界最高峰の実力を遺憾なく発揮。チェコゴールに強固な鍵を掛け、絶大な存在感を見せ付けました。
84分にはまたも日本に形。相手クリアを拾った家長はダイレクトで縦パス。受けた本田が中へ付けたボールは、李が強引にシュートを放ち、DFにブロックされましたが、ここも起点はあの2人。縦関係に配置した場合の相性は代表でも屈指。攻撃面を考えた場合なら、このゲーム最大と言ってもいいくらいの収穫だったのではないでしょうか。ゲームは89分、93分と本田にFKの見せ場はありましたが、どちらも枠は捉え切れず、スコアレスでタイムアップ。大会は3試合共に0-0となり、史上初の3チーム同時優勝となりました。
いわゆる3-4-3問題で言えば、「ここ数日で言ったことを全部やろうと思うな。スタートポジションとフィニッシュの所だけイメージを持って、そのアプローチに関しては特に固執しないように伝えた」というザッケローニ監督の言葉がすべてではないでしょうか。ゲームがうまく回り始めた後半は、本田が中央に入る3-5-2気味の時間も長く、流れの中で数字が変わるのは必然。その中で本田を生かしつつ、守備のバランスもしっかり維持できており、「この数日間の練習だけでここまでできるというのは、容易いことではない」という指揮官の言葉は本音に近い気がします。
あとは3トップ中央のレギュラー候補へ、李が大きくアピールした印象も受けました。まだミスはあるものの、クサビに顔を出すタイミングと回数は十分に及第点。周囲との連携が向上すれば、このままレギュラーとして定着する可能性も小さくないと思います。色々と勉強になった代表戦でした。  AD土屋

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201106041501000[1]shikishima.jpg敷島に移動して、次に見たのはAグループの1回戦。すなわち、各都県のチャンピオンが集まるトーナメントです。オレンジのユニフォームは埼玉を制した市立浦和。青のユニフォームは神奈川を制した湘南工科大附属。前者は選手権全国優勝4回。後者も選手権全国3位2回。名門同士の対戦となりました。
まず、勢いよくピッチで躍動したのは湘南。6分、青戸真之介(3年)のFKから、ルーズボールを徳永峻(3年)が中へ入れると、3トップの中央に入った松本拓也(2年)はフリーでトラップしたものの、シュートまで行けず。8分、GK吉川剛幸(3年)がグラウンダーで縦に付けたボールを、里吉流星(3年)はスライディングで右へ。SBの田邉郁弥(3年)を経由して、青戸のドリブルシュートは枠の右へ外れます。ただ、この8分のシーンは湘南のやりたいスタイルが凝縮されたワンシーン。GKもファーストチョイスは繋ぎのパス。逆三角形の中盤を採用した4-3-3の1枚アンカーを務める山田衛(3年)が、時折左右に開いたCBの間に降りて、ビルドアップを担うバルサスタイルによる小気味よさで立ち上がりの流れを引き寄せます。
ところが、「ボールを自分たちで動かしていこうという話はしていました」と池田一義監督が話した浦和も、徐々にポゼッションを高めながら、3トップ右の栗原幹(3年)が躍動するなどサイドを攻略していくリズムが生まれ、ペースを手繰り寄せます。すると17分、樫村涼平(3年)のパスを受けた名取優(3年)がエリア内で倒され、PKを獲得。白畑快斗(3年)が冷静に沈め、ペースを奪還した浦和が1点のアドバンテージを握りました。さらに27分も浦和。樫村が入れたCKはGKのパンチングが小さく、ゴール前へ。右サイドから栗原が思い切って狙ったシュートを、名取がチョコンと頭で方向を変えると、ボールはゴールへ吸い込まれます。勢いそのままに連続ゴール。点差が広がりました。
すっかり細かいパスワークを封じ込まれてしまった湘南は、この失点前後から方針転換。ミドルパス、ロングパスによる大きな展開に活路を見出だしにかかりましたが、いかんせんイージーミスが多く、「うまく対応できていた」と池田監督が話したように、浦和がしっかりアジャスト。2-0で前半は終了しました。
流れを変えたい湘南は、後半開始からメンバーチェンジ。高橋陸人(2年)を3トップ中央に送り込み、松本を右にスライドさせます。さらに80人近い湘南応援団から期せずして巻き起こった“カントリーロード”の大合唱。流れは変わりました。43分、青戸がゴール左20mの位置から放ったFKはバーの上へ。50分、相手DFラインの裏を完全に取った高橋の独走シュートは、ほんの少し枠の右側へ。53分、中盤のルーズボールを制した高山和也(2年)の30mループはわずかに枠外。58分、松本のラストパスに反応した高橋のシュートは浦和GK三浦拓海(3年)がファインセーブ。小さな展開を捨てたことで、後半に入ると1人1人の持つプレーヴィジョンの距離が少しずつ長くなり、前半は出てこなかったスピード感やダイナミックさが表出。うまくゲームの流れに乗った印象を受けました。
ところが、次に待っていたのは浦和の一刺し。60分、左サイドを名取が個人技で切り裂いて上げたクロスに、5分前に投入されたばかりの笠原直人(3年)が頭から飛び込み、大きな大きな3点目。勝負は決しました。以降も懸命に攻め立てる湘南の前に立ちはだかったのが、浦和のGK三浦。65分に徳永の無回転FKを的確なパンチングで弾き出すと、73分には田村竜也(3年)の強烈なシュートに、ワンハンドで反応する超ファインセーブ。74分にも青戸の難しいシュートに対応するなど、まさに守護神の名にふさわしいパフォーマンスを披露。湘南の猛攻を無失点に抑えた浦和が、見事な勝利を収めました。
ここ2年は全国から遠ざかっているものの、選手権の常連でもある浦和はよく鍛えられているチームでした。「西武台、浦和東、武南がいない中での埼玉制覇というのは選手たちもわかっているので、気の緩みはないと思います」と池田監督。前述のプリンスに参入している3強と、全国への椅子を争う有力候補であることは間違いありません。  AD土屋

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201106041041000[1]kyoai.jpg今日から群馬県内で開始された関東高校サッカー大会。基本的に各都県の高円宮杯プレミアリーグとプリンスリーグに参戦している高校は予選に参加していないため、いわゆるビッグネームは不在かもしれませんが、逆に考えれば各地区の予選を勝ち抜くことで小さくない自信を付けたであろう、インターハイ予選のジャイアントキリング候補が集結している大会。見逃せません。
共愛学園会場の第1試合に登場するのは、激戦区の千葉を2位で勝ち上がった公立校の船橋北と、今大会の数少ないプリンス参戦組である山梨学院大附属。ただ、現在Jの数クラブが獲得に乗り出していると言われる白崎凌兵(3年)を含めたAチームは不在。実質のBチームで臨むゲームとなりました。
先にチャンスを掴んだのは船橋北。5分、小野田和貴(3年)のスルーパスから、1トップに入った桑田将平(3年)がフリーで抜け出し、力んだシュートは枠の左へ外れましたが、惜しいシーンを創出します。10分には山学。柳沢駿静(3年)のフィードに、うまくDFと入れ替わった伊藤忍(3年)が枠内へ飛ばしたシュートは、船橋北GK松本優太(2年)が弾き出し、先制ならず。24分は船橋北。後方から柳澤匡俊監督もチームの中心と認める10番の石丸純(3年)が、相手DFラインの裏へ落とすスルーパス。抜け出した桑田と、飛び出した山学GK山田純平(2年)がほとんど同時に到達したボールはゴールラインを割り、こちらも先制とはいきません。32分は山学。ロングフィードを1トップの名嘉真朝季(2年)がヒールで落とし、柳沢が狙ったシュートはDFがブロックします。
この両チームのチャンスになったシーンからもわかるように、お互い早めに長いボールを縦に入れるような展開を選択。柳澤監督は「もっとサイドから攻撃したかったんですけど」と話しましたが、同時に「1対1の部分や球際の強さは負けていた」とも言及したように、局面で劣勢になる以上はなかなか狙いとする攻撃を打ち出すまでには至らず、山学も長いボールを選択する機会が多くなれば、ボールが行き交う流れになるのも必然。やや落ち着きのない時間が続きます。前半終了間際には大森涼太(3年)のCKから、最後は粘ってルーズボールを拾った原田信雄(1年)がフィニッシュまで持ち込むも、松本がファインセーブ。最初の40分間はスコアレスで推移しました。
後半は44分に左SBを務める渡辺龍ノ介(2年)が積極的なドリブル突破からミドルを放ち、46分にも石丸のFKに飛び込んだ鎌形周(3年)のヘディングがわずかに枠の左へ逸れるなど、船橋北に勢い。ところがレフェリーの判定がゲームを動かします。52分、ドリブルで突っ掛けた柳沢が船橋北DFとエリア内でもつれて転倒。微妙なプレーでしたが、主審は迷わずPKを指示。これをキャプテンの齋藤裕貴(3年)がど真ん中へ豪快に蹴り込み、山学がリードを奪いました。
以降は重圧から解き放たれたかのように、山学の攻撃が活性化。57分、大森のパスを受けた柳沢が右サイドから絶妙のクロスを送るも、名嘉真のシュートは至近距離にも拘らず、松本がファインセーブ。61分、伊藤が単独で抜け出し、1対1から放ったシュートも松本がファインセーブ。64分、中央をフリーでぶち抜いた名嘉真のシュートはゴール左へ。追加点は奪えません。
こうなると、1点差で勝っているチームがラッシュを食らうのはサッカーの常。船橋北が72分、74分と連続してCKから相手ゴールへ迫ると、75分には最大の同点機到来。途中出場で推進力を生み出していた代田稜一(3年)のロングスローから、桑田が完全にフリーでGKとの1対1。ところが、シュートはわずかにポストの外側を通過。その後、これ以上の決定的なシーンは訪れず、山学が2回戦へ駒を進める結果となりました。
「チャンスはあったんですけど」と柳澤監督が話した通り、船橋北にも勝つチャンスはあったと思いますが、決定機の形と数はやはり山学の方に分があったと思います。「土の校庭で練習している普通の公立校」が挑んだ初の関東大会は「本当にいい経験になった」と柳澤監督。千葉の高円宮杯プレミアとプリンス組は流通経済大柏、市立船橋、八千代と強豪揃いですが、そこに船橋北が割って入れるかどうか。また1つ今後の楽しみができました。  AD土屋

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201105151057000[1]nack.jpgここまで1勝1分け1敗。「ウチを考えたら、そのくらいがちょうどいい結果」と横山雄次監督は笑う大宮アルディージャユースですが、前節は優勝候補筆頭との呼び声も高かった横浜F・マリノスユースを、敗れたものの内容では圧倒。サイド攻撃を明確なコンセプトに掲げる注目のチームです。一方、2勝1敗の前橋育英は昨年度のレギュラーに3年生が多く、ほとんど再構築と言っていいチーム編成。ただ、個の能力で言ったら高体連の中でも全国トップレベル。今年も選手権の頃には仕上がったチームを見られるはずです。
ゲームは開始35秒、育英が横山翔平(3年・図南SC群馬)の落としから高森翔太(3年・クマガヤSC)が枠の右へ外れるミドルでファーストシュートを放ちますが、実質育英にとってはそれが前半唯一のシュート。「前からどんどん行こうという意識があった」(大宮・小山大貴・3年・FC深谷)という大宮が圧倒的攻勢に打って出ます。8分、右サイドでボールを持った平野篤志(3年・大宮アルディージャJY)が寄せるディフェンス2人の門を通すと、飛び込んできたのはSBの飯高颯生(3年・大宮アルディージャJY)。シュートはクロスバーに弾かれたものの、ダイナミックなオーバーラップにどよめくスタンド。10分、左サイドで小山を回って受けたSB菊池翔(2年・大宮アルディージャJY)のクロスは、中に入った吉田圭吾(3年・大宮アルディージャJY)の目前で育英CB唐木澤真也(3年・ザスパ草津U-15)が辛うじてクリア。18分、右サイドで後方から入ったボールを平野がダイレクトで素晴らしいサイドチェンジ。菊池のクロスを小山が叩いたヘッドはゴール右へ逸れましたが、この3つのシーンはいずれもSBが絡んだサイド攻撃から。「サイドから攻めるというコンセプト」(大宮・大山啓輔・1年・大宮アルディージャJY)を今日もしっかり体現します。
一方の育英は、時折中盤で奪ったボールを速く前へと運ぶ意識は窺えますが、なかなかフィニッシュまでは繋がらず。押し込まれる時間が続きます。すると、ようやく大宮の攻撃が結果を出したのは33分。CB工藤将太朗(3年・大宮アルディージャJY)からの縦パスを、大山はスムーズに右へ。飯高はファーストタッチで縦に持ち出しクロス。流れたボールを拾った小山は、ワンテンポ置いて高精度シュートをゴール右スミへ送り届けます。やはりこのシーンもサイドから。狙いがハマった格好で、大宮が先制ゴールを挙げました。38分にも面白いシーン。小沢佑太(1年・大宮アルディージャJY)に当てて、リターンを受けた大山はダイレクトで中央を射抜くスルーパス。吉田は反応できず、チャンスには結び付きませんでしたが、かなりセンス溢れるプレーでした。本人に聞いてみると「サイドからというチームコンセプトの中では出てきにくいプレー。縦に入れてサポートというのは好きなプレーです」とのこと。こういう変化を意識して付けられる辺りが、1年生で10番を背負っている理由でしょう。そのまま大宮が1点をリードして、45分間が経過しました。
さて、ハーフタイムを挟むと流れは一転。育英が攻勢に。52分、白石智之(3年・前橋FC)が縦に付け、松井聖也(3年・前橋FC)は反転からチーム51分ぶりのシュートを放つと、57分にもチャンス。高森から右サイドでパスをもらった横山はカットイン。大宮のブロックも堅く、シュートを打てないまま外に追い出され、最後は後ろに戻さざるを得ず、白石のミドルはバーを越えてしまいましたが、形としては決定機一歩手前といった所。流れを引き寄せます。すると62分に生まれたのは同点弾。松井が右サイドへ下げたボールを、山本裕天(3年・ヴェルディJY)がアーリークロス。これを二アで松井が捉えたヘッドは、ワンバウンドしてゴール左スミを捕獲。これには大宮の大山も「自分も含めたウチの対応ももっとできたけど、ヘディングが上手かった」と言及。リズムそのままに育英が追い付きました。この前後半で勢いが入れ替わったことについて、「セカンドを拾われた」とは小山。「足が止まり始めた」とは大山。「相手はカウンターの精度が時間の経過と共にどんどん上がってくる感じ」とは横山監督。表現は三者三様ですが、やはり暑さの堪えるコンディション下で、大宮は運動量が落ち、育英は落ちなかったというのは、確実にあったと思います。
ただ、スコアが振り出しに戻ってからはお互いがチャンスを創り合う展開に。64分は育英。縦パスをうまく収めた横山はターンから素早くスルーパス。抜け出した外山凌(2年・ヴェルディJY)のシュートは枠の左へ。66分は大宮。青木捷(3年・幸手西中)のスルーパスをふくらんで呼び込んだ小沢のシュートはDFがブロック。72分は大宮。平野とのコンビネーションで右サイドを破った飯高がマイナスの折り返し。中山雄希(2年・FC KASUKABE)は懐の深いキープから左足で枠を捉えるも、育英GK川原雅之(3年・前橋FC)が足でファインセーブ。74分は育英。1本のフィードに飛び出した、投入されたばかりの齋藤祐志(3年・前橋FC)が左クロス。白石が試みたオーバーヘッドはわずかにヒットせず。お互いに負けたくない気持ちが交錯します。
81分、横山監督の決断。キーマンの1人である飯高に替えて、「1対1の強さなど、“個人”に期待して」小泉郁弥(3年・クマガヤSC)を右SBへ送り込みます。ドロー濃厚の気配が漂う90分。幕切れは突然に。右サイドで下げるパスを受けた小泉は「びっくりするくらいのクロス」と横山監督も苦笑した最高のボールを中へ。二アに飛び込んだのは「いつかチャンスが来ると思ってた」という小山。高い打点のヘディングがゴールを捉え、広がるオレンジの歓喜。「勝たなきゃいけない試合」(小山)というチーム全体の想いを、最後の最後で結実させた大宮が“ホーム”で劇的な勝利を収める結果となりました。
育英はほとんど攻撃できなかった前半に引き換え、「鍛えられてるし、全然諦めない」と敵将も舌を巻くような、後半のラッシュは圧巻。やはりただでは終わらない好チームでした。特に白石、横山、松井、外山は揃ってFWも攻撃的な中盤もこなすタイプで、ここの流動性は大きな武器だと思います。今年も各大会でタイガー軍団の強さを見せてくれることでしょう。
「先週負けたのが本当に悔しかった」と横山監督が話したように、内容では圧倒しながら勝利が付いてこなかった前節を経て迎えたゲームだけに、大宮の今日に懸ける気持ちはかなり強かった様子。「最終的に誰が点を取るのかが課題」(横山監督)という中で、小山が2ゴールを挙げたのも収穫。今後に繋がる勝ち点3獲得となったようです。  AD土屋

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201105141201000[1]swan.jpg第6節が終了した時点で無敗を続けているのは、わずかに2チームとなった北信越プリンス1部。今日行われる折り返しの第7節で、その両者が対峙します。開幕戦で丸岡に10対1という衝撃的なスコアを記録するなど、ここまで5勝1分け、29得点6失点と他を圧倒して首位に立つのはアルビレックス新潟ユース。早川史哉(3年・アルビレックス新潟JY)、川口尚紀(2年・長岡ビルボードFC)、井上丈(2年・アルビレックス新潟JY)と主力3人をU-17日本代表で欠くゲームもある中、丸岡戦で驚異のダブルハットトリックという鮮烈なユースデビューを果たした渡邉新太(1年・FC五十嵐)や石附航(1年・アルビレックス新潟JY)など、1年生の台頭もあって、来年度の高円宮杯プレミア昇格を明確に見据えます。一方、4勝2分けの17得点10失点で2位を追走するのは高体連の雄・星稜。ここまで6ゴールと決定力のある中島秀隆(3年)を軸に、4勝中3試合が1点差と接戦を確実にモノにして、好位置をキープしています。会場もビッグスワンに隣接したスワンフィールド。新潟にとってはトップチームの前座的な位置付けのために、少なくない観衆が詰め掛け、非常にいい雰囲気でキックオフを迎えました。
「お互いにやりにくかったですね」と新潟の片渕浩一郎監督も苦笑するような凄まじい強風が吹く中、ゲームは早い段階で動きます。動かしたのは星稜。左サイドをキッチリと崩すとSBの尾上朋大(3年)が上げたクロスを、2列目から飛び出した辻拓郎(3年・名古屋グランパスU15)が頭で捉えたボールは、ゴールに転がり込み、開始7分でリードを奪ってみせました。続けて8分にも星稜にチャンス。GK近藤大河(1年・名古屋グランパスU15)のフィードは風に乗って最前線へ。中島のボレーはなんとか新潟GK宇野智紀(2年・丸岡FC)がセーブしたものの、まずはコイントスで選択した風上を生かす格好で星稜がリズムを掴みます。
いきなり先制を許した新潟は、「ポストプレーヤータイプがいないこともあって」(片渕監督)早川、川口、齋藤恭志(3年・アルビレックス新潟JY)が流動的にポジションを変えながら、中央に構える井上とのユニットで攻撃を仕掛けるパターンが特徴。立ち上がりは少し噛み合わないシーンもありましたが、徐々に落ち着きを取り戻すと、強風の中でもポゼッションが高まり、ペースを奪還します。すると18分、右サイドに開いてボールを受けた齋藤が強引に上げたクロスをGKがファンブル。詰めた早川が難なく流し込み、あっさりスコアを振り出しに戻しました。
以降は縦にボールを蹴るだけになってしまった星稜を尻目に、新潟がゲームを掌握。34分、相手の横パスをカットした早川がドリブルシュートを枠内へ。GKが弾いた所を川口がゴールネットを揺らしたものの、ここはオフサイド。40分、早川の素早いリスタートから井上が繋ぎ、伊藤航希(2年・アルビレックス新潟JY)の右クロスを早川が収めて放ったシュートはGKキャッチ。41分、抜群の安定感を誇るCB西村竜馬(3年・M.A.C.SALTO)のフィードを受けた川口は、ゴリゴリとドリブルで突き進み、シュートは近藤に阻まれましたがフィニッシュシーンを創出。2点目こそ生まれなかったとはいえ、豊富な攻撃パターンを披露した新潟の一方的なペースで、ハーフタイムに入りました。
後半も流れは新潟。47分、井上のCKはゴール前混戦もDFが何とかクリア。48分、井上、齋藤と回して「攻撃だけなんですけど」と片渕監督が話した右SBの江崎千尋(2年・アビスパ福岡U-15)がクロス。こぼれ球を齋藤が狙ったボレーはDFがブロック。49分、早川が自らタックルで奪い取ったボールを、そのまま持ち込んだミドルは近藤がファインセーブ。攻勢が続きます。
星稜も53分には幸運な決定機。新潟DFの信じられないようなクリアミスをかっさらった辻がGKと1対1を迎えますが、ここは宇野がファインセーブ。千載一遇の好機を生かせません。再び新潟の猛攻。56分、右サイドから齋藤が斜めに入れたパスを井上はスルー。受けた早川は完璧な切り返しでマーカーを転がしながら、シュートはバーの上へ。64分、川口がうまい反転からスルーパスを送り、早川のシュートは星稜キャプテンのCB山田直樹(3年・FC小松)が体でブロック。65分、井上の右CKは早川がドンピシャヘッドも、ボールは左ポストを直撃。勝ち越すまでには至らず。
すると、逆に風下となったことが奏功してか、「ボールを動かしてきた」(片渕監督)星稜にもアンカーに入った植田裕史(2年・京都サンガU-15)を中心に少しずつ攻撃のリズムが生まれ始め、70分にはショートパスが3本繋がり、辻のラストパスから植田が放ったシュートは西村が体を張ってストップしたものの、ボール回しからチャンスを創り出します。それでも81分には新潟。早川、川口、井上とパスが回り、上がってきた江崎が放ったシュートはゴール左へ。83分にも新潟。井上がトラップで1人かわして、振り抜いた左足ミドルは大きくバーの上へ。
そして迎えた85分、「メンタル的にも少し前に行き過ぎて、守備のバランスが崩れた」(片渕監督)相手の隙を突いたのは星稜。右サイドから廣田和将(2年)が上げたクロスに、高い打点のヘディングで呼応したのはエースの中島。劣勢を強いられてきた中で、まさに値千金とも言うべき一撃。残り5分で再び星稜がアドバンテージを握りました。
新潟は渡邉を投入して、何とか同点に追い付こうと試みたものの、92分に江崎のクロスを川口が体勢を崩しながら執念で繋ぎ、早川が合わせた決定的なボレーもわずかに枠を逸れ、タイムアップ。「こういう負け方が一番悔しい」と片渕監督。新潟からすれば、押しているチームが負ける典型のような展開で、勝ち点1のみならず3まで逃す結果となってしまいました。
「ウチになかったのはツキ」という片渕監督の言葉が、ゲームを過不足なく表現していると思います。確かにゴールを奪えなかったことが負けに繋がったのは否めないものの、それでも早川、齋藤、井上たちが織り成す、実に多くのチャンスを創出し続けた多彩な攻撃スタイルは、見る者を大いに楽しませてくれました。なかなか直接取材する機会がないのは残念ですが、次にゲームを見るのが楽しみになるようなチームでした。

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201105081244000[1]MM.jpg今年も最激戦区と言っていいであろう、関東プリンス。今日はおそらく各会場の中で一番近未来っぽい、みなとみらい21トレーニングセンターにやってきました。昨年末のJユースカップではFC東京U-18を延長の末に振り切り、日本一に輝いたものの、関東プリンス1部では勝ち点差1に泣いて、高円宮杯プレミアリーグへの出場権を逃した横浜F・マリノスユース。それでも熊谷アンドリュー(3年・横浜F・マリノスJY追浜)、喜田拓也(2年・横浜F・マリノスJY)、早坂翔(1年・横浜F・マリノスJY)、武颯(1年・横浜F・マリノスJY)など年代別代表選手も抱えるなど、今年もクラブユース界を牽引する存在であるのは間違いありません。
一方、初参戦となった関東プリンス2部をいきなり7勝4分けと無敗で優勝。1部昇格を果たした大宮アルディージャユース。近年は渡部大輔、昨年の宮崎泰右とトッブチームへの昇格選手を輩出。さらに大宮ジュニア1期生で1年生の大山啓輔もU-16日本代表で高い評価を得るなど、「着実にクラブとしての体制も整ってきている」と横山雄次監督も話す、注目のチームです。
さて、そんな両者の激突は立ち上がりから“アウェイ”の大宮が主導権を奪取。いきなり2分には右サイドを完全に崩してSBの飯高颯生(3年・大宮アルディージャJY)のクロスも、ニアの小沢佑太(1年・大宮アルディージャJY)にピタリ。ただ、シュートだけが枠を捉えられず、飯高も思わず「アレは決めて欲しかったですね」と洩らす絶好機を生かせません。大宮で目立ったのは球際の強度。特に中盤での競り合いに対するボールアプローチに躊躇がなく、逆に少し球際が軽かった横浜からセカンドを含めて、ボールを回収していきます。また、2トップの一角に入った吉田圭吾(3年・大宮アルディージャJY)を先鋒にした、前からのハイプレスも強烈。14分には横浜の最終ラインがもたついた所に、吉田が猛ダッシュ。正当かつパワフルなタックルを受けたGKの鹿野洋司(1年・横浜F・マリノスJY)は立ち上がれず、交替を余儀なくされてしまいました。
ただ、それ以上に目を奪われたのは果敢なサイドアタック。「そういう特徴を持った選手がいるので、強みにしたいなと思ってる」と横山監督も話したように、右はSBの飯高とSHの平野篤志(3年・大宮アルディージャJY)が、左もSBの菊池翔(2年・大宮アルディージャJY)とSHの小山大貴(3年・FC深谷)がユニットとして抜群に機能。22分には工藤将太朗(3年・大宮アルディージャJY)の縦パスを受けた小山が、左へスルーパス。走り込んだ菊池のクロスはDFに引っ掛かりましたが2人でチャンスを創出すると、27分は右が躍動。飯高のショートパスを、平野がダイレクトで裏へ落とすと、飛び出した飯高はフリー。クロスは精度を欠き、フィニッシュには結び付かなかったものの、連続して両サイドを完全に崩します。
一方の横浜はここ数年の持ち味だった、前線の絶妙な流動性が影を潜め、前にうまくボールが入らないため、長いボールが増えてしまいます。また、全体的にプレーの判断が遅く、大宮のプレスをモロに受ける格好に。頼みの熊谷もチームパフォーマンスへ引きずられるようにミスが多く、チェンジペースを図れません。
36分には大宮に決定機。菊池のショートコーナーを平野が中へ入れると、吉田のヘディングはGKの正面を突く不運。38分にも大宮に決定機。小山、吉田、青木捷(3年・幸手西中)、平野と繋いで、飯高はクロスではなく、「練習している形ではある」というグラウンダーのパスを選択。小沢がトラップで持ち出し、枠へ飛ばしたシュートはGK鈴木椋大(3年・名古屋グランパス三好)が足でファインセーブ。45+1分にも大宮に決定機。平野が右サイドから切れ込んで打ったシュートは、辛うじて鈴木椋大が触ると、クロスバー直撃。こぼれを狙った青木のボレーはヒットせず。スコアレスながら、大宮が「前半はずっと押していた」(飯高)展開で、45分が終了しました。
ハーフタイムを挟むと、両指揮官が決断。横浜の松橋力蔵監督は宇佐見康介(2年・横浜F・マリノスJY)と汰木康也(1年・横浜F・マリノスJY)をスイッチ。横山監督は、「10番を背負うだけの選手」という大山をボランチへ送り込みます。後半もペースは大宮。49分、菊池が小山とのワンツーから鋭いターンで抜け出し、狙ったシュートはわずかにゴール右へ。51分、小山の横パスを大山はスルー。青木のミドルは枠の右へ外れますが、左サイドを基点に続けてチャンスを生み出します。横浜にようやく決定的なシーンが訪れたのは54分。木村魁人(3年・横浜F・マリノスJY追浜)とのパス交換から、鈴木雄斗(3年・横浜F・マリノスJY)が巧みにフィニッシュ。大宮GK河野隼人(2年・大宮アルディージャJY)が足で弾き出しましたが、昨年の全国制覇メンバーが個の強さを発揮しました。
再び大宮のラッシュ。57分、「アイツは1人で行けるんで」とパートナーの飯高も話す平野が持ち場とは逆の左サイドからドリブルシュートを放つも、鈴木椋大がセーブ。61分、平野のCKにGKのパンチングは小さく、青木のシュートはゴールを捉えるも、DFが何とかクリア。押し込み続けます。62分に横浜はダブルチェンジ。後半はほとんど守備に追われ続けた右サイドをそっくり入れ替え、SBにはFW登録の鈴木浩一郎(1年・横浜F・マリノスJY)、SHに高野遼(2年・横浜F・マリノスJY)を投入。さらに、70分には前線に武も送り込み、1年生2トップで劣勢打開に打って出ました。すると79分、熊谷が左サイドからクロス気味の速いボールを中に送ると、汰木を経由したボールは武の足元へ。シュートは大宮CB高野晃大(2年・大宮アルディージャJY)が捨て身のブロックで阻止しましたが、松橋監督の期待へ応えるかのように、1年生2人が決定機に絡んでみせます。
それでもまだゲームのリズム自体は大宮。ゴールが生まれそうな雰囲気も大宮サイドだったと思います。ところが試合を決めたのは、“個”の輝き。84分、このゲームで初めて前へ駆け上がってきたCBの宮本和輝(3年・横浜F・マリノスJY追浜)が、熊谷のヒールを受けるとエリア内の鈴木雄斗へ。右へ持ち出して角度を付けた位置から、右足に振り抜かれたボールはゴール左スミを捕獲。意地の一撃。苦しみ続けた横浜に先制ゴールは記録されました。
まさかのリードを許した大宮も、87分には平野のクロスがDFに当たり、ゴール方向へ。GKも見送ったボールは、しかしクロスバー。跳ね返りに反応した林崎洸(1年・大宮アルディージャJY)のヘディングも鈴木椋大が掻き出し、同点ならず。「1点入って勝ってれば、いいプレーもあったと褒められるような内容だったんですけど…」と横山監督も悔しそうな表情。大宮にしてみれば、まさに“試合に勝って勝負に負けた”結果で、横浜がリーグ初勝利を収めました。
横浜は伊東海征(2年・横浜F・マリノスJY追浜)と相場遥介(2年・横浜F・マリノスJY)をケガで、喜田を代表で欠いていたとはいえ、正直物足りない内容だったことは否めません。特に気になったのは、イージーミスに対して味方同士で文句を言い合うシーンが見られたこと。チームのまとまりという点でも、まだまだこれからといった印象です。
大宮は敗れたとはいえ、ほとんど狙い通りのゲームだったはず。「前半のいい流れの時にゴールを決めて欲しかった」という飯高の言葉に、ゲームの敗因は集約されていました。それでもサイドを徹底的に生かしたスタイルは魅力十分。「ちょっと出来過ぎでしたけどね」と横山監督は謙遜しましたが、十分今後に繋がる敗戦だったのではないでしょうか。

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201105041025000[1]amino.jpg トップチームと同じ日に実現した、東京VユースとFC東京U-18による、ユース版東京ダービー。舞台も今年から新設された高円宮杯プレミアリーグ。格好のシチュエーションが整いました。会場が味の素スタジアムではなかったのが少し残念ではありましたが、それでも隣接するアミノバイタルフィールドでのゲーム。双方のサポーターも多数集まり、「モチベーションは高かったですよ」(東京V・楠瀬直木監督)「前座的にやれたのは素晴らしいことだね」(FC東京・倉又寿雄監督)と両指揮官。トップチームと同じチャントが響き渡る中、東京頂上対決であり、関東頂上対決であるビッグマッチは幕を開けました。
杉本竜士(3年・ヴェルディJY)が出場停止でトップのベンチ入り、楠美圭史(2年・ヴェルディJY)、中島翔哉(2年・ヴェルディJY)、高木大輔(1年・ヴェルディJY)がU-17日本代表のスロヴァキア遠征、端山豪(3年・ヴェルディJY)と南秀仁(3年・ヴェルディSS相模原)が負傷と、6人の主力クラスを欠いてのゲームとなった東京V。その影響もあってか、「相手のプレッシャーが速くて、どんどん蹴ってしまった」(楠瀬監督)ために、立ち上がりからなかなかボールが落ち着きません。この東京Vを見て「あそこまで蹴ってくるとはね」と倉又監督。ただ、こちらも現在は2種登録でのトップ帯同中ながら、今日はユースでの出場予定だった橋本拳人(3年・FC東京U-15深川)を負傷で、昨年からのレギュラーである村松知稀(3年・FC東京U-15深川)を出場停止で、ボランチの野沢英之(2年・FC東京U-15深川)をU-17日本代表で欠くFC東京もこれに付き合う形となり、ボールが両陣内を行き交う展開になってしまいます。そんな中、ミスが出たのは東京V。10分、ボランチに入った山口陽一朗(1年・ヴェルディJY)が後方に下げたFKは味方と呼吸が合わず、かっさらった岩田拓也(2年・FC東京U-15むさし)が独走。ところがシュートは枠の左に外れ、ため息と歓声がスタンドに交錯しました。次のチャンスもFC東京。14分、右サイドでSHの福森健太(2年・FC東京U-15深川)を追い越した、SBの吉田一彦(2年・FC東京U-15むさし)が中へ。ここにフリーで冷岡幸輝(3年・つくばFC)が飛び込むと、これもフィニッシュは枠の左へ。2度の決定機を生かせません。
一方、東京Vは「全体的にFWの裏ばっかりになって回せなかった」と山口陽一朗も話したように、相変わらず単発のロングボールを多用。20分にはそのフィードから相手のミスを誘い、菅嶋弘希(1年・ヴェルディJY)が仕掛けたドリブルは、FC東京のCB下川陽平(3年・FC東京U-15むさし)がストップ。25分にも長いボールから、頭で高橋愛斗(3年・ヴェルディJY)が競り勝ち、安西幸輝(1年・ヴェルディJY)のランニングボレーはバーの上へ。こちらも2回のチャンスは得ましたが、攻撃の明確な形は打ち出せません。
すると25分は再びFC東京。後方からのフィードに抜け出した左SHの岩木慎也(3年・FC東京U-15むさし)がドリブルから放ったシュートはゴール右へ。さらに30分、再び左サイドを持ち上がった岩木は、カットインからそのまま右足を振り抜くとボールは枠の右へ。「2トップがなかなか収められなかった」(倉又監督)中で、独力突破できる岩木はFC東京にとってやはり大きな武器。ゴールには至らなかったものの、チームに縦への推進力を与えます。38分には東京Vに前半最大のチャンス。エリア内で体の強さを発揮した高橋が、強引な態勢から繰り出したシュートは左ポストに激しくクラッシュ。スタンドもざわめくパワフルなシーンもゴールは生まれず、前半はスコアレスで終了しました。
迎えた後半は、開始から両指揮官が動きます。倉又監督は2トップの一角を務める斎藤凉汰(2年・FC東京U-15深川)に替えて、「スピード勝負では絶対勝っちゃう」という1年生の岸寛太(FC東京U-15深川)を投入。楠瀬監督は前半のパフォーマンスを脅威に感じた岩木対策として、右SBへ田中貴大(3年・ヴェルディJY)を送り込みます。加えて楠瀬監督は「ちょっと繋げって命令した」のと同時に、「相手のボランチの所がスッと空くので、ウチのボランチの舘野(俊祐・3年・SQUARE富山FC)をもう少し前に出した」とのこと。そしてこの指示が、東京Vに“繋ぐ”リズムを甦らせることになります。
本来は左SBを務めているものの、端山と楠美の欠場を受けてボランチに入った舘野は、慣れないポジションということもあって、特に攻撃面での役割がハッキリしていなかったような印象が前半はありましたが、後半は監督の指示が奏功してか、「今年はラインが少し間延びする傾向がある」と楠瀬監督も指摘した、FC東京のライン間でボールをうまく引き出します。すると、彼を中心に高まる東京Vのポゼッション。49分、CB吉野恭平(2年・A.C AZZURRI)のフィードを、安西、菅嶋と繋いで、舘野のミドルはバーの上へ。64分、やはり中盤のルーズボールを高い位置で回収した舘野のミドルは、FC東京のGK谷俊勲(3年・FC東京U-15むさし)がセーブ。流れの中からフィニッシュを取るシーンも増加。同じく64分には山口陽一朗のCKから、前田直輝(2年・ヴェルディJY)のミドルはわずかにゴール左へ。「回せるようになれば相手が疲れてくるので、後半はいつも自分たちのペースになる」という山口陽一朗の言葉を証明するように、流れは緑に傾きます。
もちろん「ボランチの所が空いてきたのはわかってた」倉又監督が策を施したのは69分。福森に替えて、徳田康朗(2年・FC東京U-15むさし)を山口泰志(3年・FC東京U-15深川)と中盤の底へ配し、1トップに入る岸の下へ、岩田、冷岡、岩木を並べる4-2-3-1にシフト。「中盤を厚くして」(倉又監督)バイタルを引き締めにかかります。しかし、そこからわずか4分後に均衡を破ったのは、やはりこの男。73分、右サイドに流れた高橋からのボールを受けた舘野は、バイタルに侵入すると左足一閃。ボールはゴール左スミへ強烈に飛び込みます。「選手がいないからできると言えばできる」(楠瀬監督)布陣で臨んだゲームの中で、ストロングである“繋ぐ”スタイルを取り戻した東京Vがリードを奪いました。
さて、ビハインドを負ったFC東京は76分に3枚目のカードとして、湯浅寿紀(3年・FC東京U-15むさし)を冷岡とスイッチ。再び4-4-2に戻して、ゴールを狙います。80分には東京Vが左サイドを吉野と長田海人(3年・ヴェルディJY)で崩し、前田のシュートは谷がファインセーブ。そして85分、FC東京にビッグチャンス。湯浅からパスを受けた徳田は、相手DFラインの裏へ絶妙のロブ。走り込んだ岸はスピードにも乗っていましたが、トラップで前へ持ち出すことができず、DFに潰され万事休す。ユース版東京ダービーは緑に凱歌。東京Vが2月の東京都クラブユース決勝で敗れた借りを、キッチリ返す結果となりました。
ゲームのポイントは、「ああいう所で1本でも決めてくれてれば」と倉又監督が振り返り、「ウチが凌いだというより外してくれた。今日はあそこですよ」と楠瀬監督も言及したように、前半にFC東京が外した2回の決定的な得点機でしょう。特に10分のシーンは、東京Vからすれば1年生のミスから迎えたピンチでしたし、あれで失点していればユースでの実戦経験が少ないメンバー構成だっただけに、ズルズルと崩壊してしまう可能性もあったと思います。それでも結果はそのメンバーたちが、監督のヒントによってゲームの中で修正を図り、ペースを奪取し、勝利まで掴み取った訳です。そういう意味でも、色々なサッカーのエッセンスが散りばめられた、非常に勉強になるゲームでした。

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201104171248000[1]fukagawa.jpg先週から開幕した高円宮杯U-18サッカーリーグ2011プレミアリーグ。今日はイーストの第2節を見に、深川へやってきました。対戦カードは、第1節の青森山田戦が延期となり、実質これが開幕戦となるFC東京U-18と、先週のゲームで清水ユースを4-0と一蹴した浦和ユースの激突。お互いに頂点が明確な目標となる、強豪同士の好カードです。ただ、東京は昨年からのレギュラーだった橋本拳人(3年・FC東京U-15深川)が今日はU-18日本代表のダラスカップで不在ながら、基本的にはトップ帯同。さらにCBの石原良将(3年・FCK MARRY GOLD KUMAMOTO)がインフルエンザで欠場となり、ボランチの野沢英之(2年・FC東京U-15深川)も代表のメキシコ遠征帰りということでベンチスタートとなりました。
軽く汗ばむような陽気の中でキックオフされたゲームは、お互いボールが前に前に進むようなハイスピードな展開に。そんな中、まず個の強さを見せたのは両チームの背番号7。東京の左SHに入った岩木慎也(3年・FC東京U-15むさし)は、「ウチの武器の1つ」と倉又寿雄監督も話したように、持ち前の高いテクニックでサイドの主導権を奪取。15分には左サイドで軽やかなフェイントを披露し、2人を振り切るとシュートはDFにブロックされたものの、11時キックオフにも拘らず、多数詰め掛けたサポーターを沸かせると、20分にも積極的なミドルでゴールを脅かします。一方の浦和では、キックオフ当初4-1-4-1の中盤に当たる4枚の右に入っていた鈴木悠太(3年・浦和レッズJY)がキレのあるドリブルを連発。15分前後から左の堀田稜(3年・浦和レッズJV)と左右を入れ替え、レフティの堀田が右から左ワイドに開く鈴木へ正確なサイドチェンジを送る形も数回繰り出し、26分にはその形からチャンス到来。わずかに鈴木は届かなかったものの、攻撃に横幅の広さが出てきます。
全体を見ると、「グラウンドが良かったらもっと回されてたかもしれない」と倉又監督も認めた通り、ポゼッションでは浦和が優勢。さらに、両者の差として現れたのはFWのキープ力も含めたポストワーク。東京の2トップを務めた斎藤凉汰(2年・FC東京U-15深川)と岩田拓也(2年・FC東京U-15むさし)は、チーム自体が中盤で劣勢を強いられ、長いボールが多くなったという面は考慮の余地がありますが、流れの中へ埋没してしまいます。対する浦和の1トップ高田拓弥(3年・幸手西中)は、長いドリブルで距離を稼いだり、シンプルな捌きでターゲットになったりと、流れの中で十分に機能。この差がそのまま攻撃の回数に直結していたような印象を受けました。すると37分、高い技術で浦和のスイッチになっていた矢島慎也(3年・浦和レッズJY)が右からクロスを入れると、受けた高田を背後から東京のCB小林聖弥(3年・FC東京U-15むさし)が倒してしまい、主審はPKを指示します。キッカーの高田は確実に左スミへ。流れの良かった浦和が先制ゴールを奪って、前半は終了しました。
ハーフタイムで動いた倉又監督。斎藤に替えて、野沢をボランチへ送り込み、冷岡幸輝(3年・つくばFC)を最前線にシフトします。ビハインドを追っていた東京でしたが、「PKはあの前にレフェリーへちょっと文句を言ったので、その印象もあったと思うし、決定的なシーンは創られていなかった」と冷静に捉えていたのは小林。そして東京は、わずか10分で形勢を逆転してみせます。50分、岩木の直接FKはカベに当たりますが、こぼれを素早く山口泰志(3年・FC東京U-15深川)が拾って左へ。受けた岩木は対峙した相手DFをあっさりいなして中へ折り返すと、野沢のインサイドシュートがゴール右スミへゆっくり到達。ドリブルに浦和の4人がプレスを掛けるシーンも見られるなど、前半からキレキレだった岩木がやはり一仕事。同点に追い付きます。さらにその4分後、左サイドでボールを受けた岩木が素早くはたいたボールを、岩田は絶妙のリターン。抜け出した7番は思い切り良く左足を振り抜くと、ボールは右スミへ一直線。岩木、野沢、岩田と昨年から出場機会を得ていた選手たちの躍動。あっと言う間にアドバンテージとビハインドは引っ繰り返ってしまいました。
浦和もすぐさま反攻。60分、鈴木が左サイドを抜け出して中へ送ると、高田のシュートはヒットしませんでしたが、こぼれは繁田秀斗(2年・浦和レッズJY)の目の前へ。しかし、ここは東京GK谷俊勲(3年・FC東京U-15むさし)が体でブロックします。直後も再び浦和に決定機。右サイドを抜け出したのはまたも繁田。放ったシュートはまたも谷がファインセーブ。追い付けません。こうなると「後半は絶対相手が落ちてくると思った」とお馴染みの倉又コメントが飛び出したように、とりわけ中盤で躍動していた浦和の4枚から推進力が失われてしまいます。逆に東京は「コンビで崩すことを考えさせた」(倉又監督)右サイドも活性化。65分には右SBの吉田一彦(2年・FC東京U-15むさし)が中へ切れ込んで、司令塔ばりのスルーパス。冷岡のシュートは枠を外れましたが、惜しいシーンを創出します。
1点を追い掛ける浦和は75分から6分間で岸伯富実(2年・GRANDE FC)、小峯洋介(2年・浦和レッズJY)、西袋裕太(2年・浦和レッズJY)を投入。矢島を最前線に移し、その下に小峯、繁田、西袋、岸を並べて勝負へ出ます。83分、千載一遇の同点機。矢島の右FKに、再三守備面で強さを見せていたCBの小出啓太(3年・浦和レッズJY)がドンピシャヘッド。しかし、ボールは谷の正面へ。86分にもシンプルなフィードから、繁田が右へ流れながらこの日自身3度目の決定的なシュートを放ちましたが、わずかに枠の左へ。どうしても1点を奪えません。すると88分、浦和にアクシデント。DFラインのミスから岩田が完全にフリーで抜け出すと、一瞬躊躇してから飛び出した浦和GK三上綾太(3年・所沢JY)がスライディングで岩田を引っ掛けてしまい、一発レッド。10人での戦いを余儀なくされます。これで数的優位となった東京は91分にダメ押しの3点目。ファウルによって治療を受けていた岩田は、ピッチインしたタイミングで浦和の縦パスをそのまま全速力でカット。「ラッキーでした」と岩田も認める中、右サイドからの折り返しを冷岡がフリーでプッシュ。前半は苦戦を強いられた岩田も、後半は見事な2アシストを挙げて本来の能力を発揮。「自分たちの中でも修正できるようになってきた。いいゲームだったと思う」と指揮官も評価した東京が、終わってみれば3-1と初戦を白星で飾りました。
浦和は個々の技術は相当高かったと思います。パスワークのスムーズさも十分。あとはそれをフィニッシュワークへ繋げる部分が向上すれば、相当強いチームになりそうです。東京は「違うメンバーでもチームとして戦えるようにやってきた」(小林) ことを証明するような逆転勝利。チームの結束を高める意味でも大きな一戦だったのではないでしょうか。昨年は2度も迫りながら、あと一歩で届かなかった唯一の目標へ向けて上々の滑り出し。今後どのように成熟していくのか、非常に楽しみですね。また今年度も高校年代の熱いシーズンが始まりました。

AD土屋

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201104101304000[1]kanto tokyo.jpg昨年度はインターハイベスト8、選手権ベスト4と飛躍の1年になった関東第一。当時からゲームに出ていたのはほとんどが1、2年生だったこともあって、今年はさらなる躍進が期待されます。一方、東京朝鮮の昨年度は関東大会予選で3位に入りながら、インターハイは1次予選、選手権も地区代表決定戦でまさかの敗退。チームとして今年に懸ける思いの強さは容易に想像できます。カード的にはそれこそベスト8、ベスト4で激突してもおかしくないような一戦は、やはりハイレベルな内容となりました。
ゲームが始まると、先にチャンスを掴んだのは東京朝鮮。3分、リ・トンジュン(3年・東京朝鮮第五中)の高精度CKを、ホン・ユングッ(2年・東京朝鮮中)が頭でジャストミート。関東第一GK澁谷飛翔(2年・ヴェルディSSレスチ)が何とか掻き出しますが、いきなり力強さを見せ付けます。続いて6分も東京朝鮮。FWカン・グァン(3年・東京朝鮮第四中)のパスから、最後は4-1-4-1の中盤4枚センターに入ったカン・キソン(3年・東京朝鮮中)が強烈なミドル。枠は外れたものの、昨年の選手権では2トップを組んでいたアタッカー同士がコンビネーションを発揮。まずは東京朝鮮が流れを引き寄せます。ところが10分、関東第一は沓掛元気(3年・ヴィヴァイオ船橋)がFKを蹴ると、こぼれ球に反応した福島翔太郎(3年・ヴェルディSSレスチ)のシュートがゴール右スミをキッチリ捕獲。劣勢だった関東第一が先にゴールを奪いました。以降も、伝統の強靭なフィジカルに高いテクニックもミックスされた東京朝鮮の攻勢が続く展開となりましたが、次のゴールも関東第一に。23分、1トップを任された大村俊道(2年・FC CONSORTE)が、1トップ下に入った竹本佳(2年・小倉南FC)とのワンツーから抜け出すと、飛び出したGKの脇を破る技アリのシュート。2本のシュートで2ゴールを挙げる効率の良さ。流れとは裏腹に点差が開きます。
関東第一は昨年、最終ラインから“繋ぎ倒す”ようなスタイルの、ある意味特異なサッカーを貫き通して迎えた選手権の準決勝で、帝京を前に1本のシュートも打てずに完敗。小野貴裕監督も「色々と考える所もありました」と話していましたが、それを受けてか選手個々の繋ぐ所と割り切って蹴る所の判断が精査された印象。特に東京朝鮮は前からのプレスが強くて速く、もたつくとすぐに寄せられるため、多少アバウトに蹴るくらいの方がリスク自体は回避できるので、結果的にそれも奏功したかもしれません。あとは、やはり守備の安定という部分も注目すべき部分。CBの塚越拓也(3年・ジェファFC)はフィジカルの強さで相手に対抗し、「上げられたボールはGK」と小野監督が言及したように、ハイボールは186センチのGK澁谷がノーミスでキャッチ。この2枚がいることで、ある程度劣勢の時間が続いても持ち堪えることができていたのは見逃せない要素でしょう。
それでも“やり切る”という意味で東京朝鮮の力強さはやはり魅力。26分には左サイドからハン・ヨンジュン(2年・東京朝鮮第一中)が強烈な枠内ミドル。33分にもカン・グァンが左サイドをドリブルでゴリゴリ切り裂いて、強烈なシュートを枠内へ。36分、今度は中央からカン・グァンがDFを引きずりながらまたも強烈な枠内ミドル。40分、ハン・ヨンジュンがこちらも寄せるDFをものともせずに強引なミドル。チームの中でもハン・ヨンジュンとカン・グァンのが持つフィジカルは驚異的なレベルで、ゴールこそ生まれず、リードも奪われたものの、東京朝鮮の攻撃力が目立った格好で40分は終了しました。
後半も基本構図は攻める東京朝鮮、守る関東第一で推移していく中、徐々に関東第一は相手のリズムに慣れていった部分が見え、フィニッシュまで持ち込まれる場面はほとんどなくなります。体のぶつけ合いでは劣勢を強いられるのであまり目立たなかったかもしれませんが、ここぞという局面では関東第一の各選手も十分なフィジカルで対抗。また、ボールアプローチの速さで相手を上回ることが多かったのも、大きなピンチに繋がりそうな芽を未然に潰せた要因だったように感じました。
お互いにほとんどシュートのないまま経過していく時間。その状況で小野監督は68分、3枚目のカードとして高いテクニックを誇る谷中隆太(3年・ナサロットFC)を送り込みます。すると谷中はいきなり69分、巧みなボールコントロールでタメを創ると、沓掛のスルーパスから辻夏希(3年・トリプレッタ)がフリーでエリア内へ。フィニッシュには結び付きませんでしたが、攻撃のギアを一段上げてみせます。すると73分、輝いたのはやはり谷中。カウンターから中央でボールを持った谷中は、寄せたDFの間をすり抜けると独走状態に。追い付いたDFともつれる格好で打ったシュートは、GKの頭上をフワリと越えると、ゆっくりゆっくりゴールへ吸い込まれる3点目。大勢は決しました。さらに、90分にも後方からのフィードを大村が落とし、竹本が流し込んでダメ押しゴールを奪った関東第一が、実質4本のシュートで4ゴールという結果で2回戦に駒を進めました。
正直、得点差ほどの実力差はなかったと思います。今日はこういうスコアになりましたが、開始3分のシュートが入っていれば、逆のスコアになっていた可能性も十分あったでしょう。1つ間違いないのは、おそらくこの2チームが今シーズンの東京高校サッカー界におけるメインキャストを担い得る2チームであること。関東第一、東京朝鮮も含めて東京の高校サッカーは継続して見て行きたいと思います。

AD土屋

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201104101328000[1]waseda.jpg東京の高校サッカー界にとっては、新人戦と同じ位置付けになる関東大会予選。地区予選を免除され、都大会から登場するチームはこれが新チームになって初の公式戦となります。今日訪れたのはすっかり桜も咲き誇り、いかにも春らしい空気を纏った国分寺は早稲田実業高校。新入生も会場設営に、本部の運営にと忙しそうな様子。いよいよ2011年度の本格的なスタートですね。第1試合にはホームの早稲田実業(以下、早実)が登場。第二地区を勝ち上がってきた都立豊島(以下、豊島)と対戦します。昨年度の選手権ではベスト8。T1リーグでも6位に入るなど、近年では都内のコンペティションでも上位進出の常連。今日のメンバーも昨年からのレギュラーが半分以上を占め、さらに「入学前から頭数に入っていた」(早実・森泉武信監督)という、FWの野田絋暉と左SBの曽我巧はそれぞれ東京ヴェルディJYと大宮アルディージャJY出身の新入生。なかなか面白そうなメンバーが揃いました。
ただ、そんな早実も立ち上がりは「堅かったですねえ」と森泉監督が話したように、なかなか攻撃のいい形を創れず、逆にセットプレーからピンチを招くなど、不安定な時間が続きます。そんな中、28分に鈴木崇文(2年)が左サイドから枠内へシュートを飛ばし、豊島GK小島正太郎(3年)が何とか弾き出すと、これを機に早実怒濤の猛攻が始まりますが、それは同時に小島が魅せるファインセーブショーの幕開けでもありました。29分、西村秀樹(2年)のCKから呉田敬介(3年)のヘディングは小島がセーブ。34分、西村のCKから野田のヘディングはクロスバー直撃。同じく34分、鈴木の左クロスにまたも呉田が合わせたヘディングは小島がセーブ。36分、西村のCKから大丸瞬(3年)のヘディングは枠の左へ。37分、鈴木の折り返しを野田が丁寧なインサイドでコースを突くも、小島がキャッチ。38分、ショートコーナーから曽我の右クロスに野田が合わせるも枠の左へ。早実が圧倒的にボールを保持して攻め続け、「キッカーがいいんで」と森泉監督も認めるセットプレーからもチャンスを創出し続けたにも拘らず、奪ったゴールはゼロ。いわゆるジャイアントキリングが起こる第一要素のようなスコアレスで、前半40分は終了しました。
迎えた後半も同様の展開。46分には平澤遼(3年)の素晴らしいフィードに、牟禮宏晃(3年)が抜け出して中へ送ると、呉田を経由した西村のフィニッシュはバーの上へ。49分、CBのキャプテン奥野裕真(3年)が右へ送ったボールは、またも牟禮、呉田と回り、またも西村がシュートを放ちますが、小島がセーブ。どうしてもゴールを奪えません。ホームに多数詰め掛けた保護者の方々からも、時折聞こえてくる不安な声。嫌な流れの中で、ようやくそれを断ち切ったのは、昨年の絶対的なエースだった上形洋介(現・早稲田大)から10番を引き継ぐ新エース。57分、西村がDFラインの裏へシンプルなフィードを送ると、抜け出したのは呉田。小島との1対1も確実に左スミへ沈めます。新チーム初の公式戦に加え、大当たりの小島という二重のプレッシャーを払拭するゴール。早実が何とか先制に成功しました。こうなるとよく集中力を持続していた豊島も決壊。62分、平澤のスルーパスを受けた野田が、冷静にデビュー戦ゴールとなる2点目を流し込み、点差を広げます。以降は豊島も再び小島が2度決定機を阻止するなど、相変わらずの当たりっぷりを披露しますが、攻撃面では対抗できず。苦しみながらも早実が2回戦へ駒を進める結果となりました。
早実のメンバー表を見ると、例えば奥野は川崎フロンターレ、平澤は浦和レッズ、大丸はFC東京、鈴木は東京ヴェルディ、GKの岸浪卓志(2年)は大宮アルディージャ、渡邉卓馬(2年)はジェフ千葉、さらに前述の新入生2人などJのジュニアユース出身者が他の高校と比べても目立ちますが、セレクションは行っておらず、全員が一般入試か推薦入試での入学とのこと。ただ、森泉監督も「基本は持ち前の“ガンバリズム”を生かしたスタイル」と前置きしながら、「ウチにしては例年より技術がある」と話しています。1、2年生のレギュラーも多く、チームとして成熟していけば東京を掻き回すような、面白い存在になりそうな印象を受けました。

AD土屋

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2月27日、フランス北部に居を構えるスタジアム・リール・メトロポール。
53/54シーズン以来の優勝に向けて首位を快走してきたリールが
3シーズンぶりにトップの地位へ返り咲くべく着々と順位を上げてきたリヨンを、
ホームで迎え撃つ首位攻防戦。
ここ1週間はTV、新聞、雑誌でもこの一戦に関する話題も多く、
フランス国内における注目度の高さが窺い知れます。
共にサスペンションもなく、現状のベストメンバーが揃っただけに激戦必至。
スタンドも「サポーターにも緩さがなかった」と中山さんが振り返ったように、
ある種異様な盛り上がりを見せる中で、大一番はその幕を開けました。

やや様子見のような序盤がゆっくり経過していく中、急な転調は開始8分。
いきなり好調ぶりを見せ付けるようなフルスロットルで飛び出した
ジェルヴィーニョが倒されて獲得したリールのFK。
左サイドからアザールの蹴ったボールは、
ニアでラミがフリックすると魅入られるかのように8番の下へ。
今シーズン幾度となく目にしてきたようにゴールエリア内へ現れた
ムサ・ソウが回転しながらプッシュ。広がるホームチームの咆哮。
エースのリーグ17ゴール目が早々に飛び出し、リールがアドバンテージを握りました。
ただ、ゲーム自体は20分過ぎくらいまで比較的クローズした展開。
ゴールの次に観衆が沸いたのは、革靴を履いたピッチレポーターが
自分に向かってきたボールをダイレクトで蹴り返した時くらいで、
静かに時間が経過していきます。
リヨンのファーストチャンスは20分。
右FWに入りながら、左サイドを抜け出したブリアンが
枠へ飛ばしたシュートはGKランドローがセーブ。
続けて21分、グルキュフが右サイドでうまくボールを持ち出し、
中へ送ったボールをゴミスがヒールで流すと、ここはマヴバが何とかカットしますが、
この一連から双方の動きが少しずつ活発に。
22分はリール。右からのボールをダイレクトで
キャバイエが叩いたシュートはロリスがファインセーブ。
24分はリヨン。グルキュフからパスを受けた
ゴミスのスルーパスはブリアンも一歩届かず。
25分は再びリール。ムサ・ソウ、ジェルヴィーニョと繋いで、
キャバイエのシュートはDFが体を張ってブロック。
交互にチャンスを創り合うような流れに、
リール・メトロポールのテンションも激しくアップダウンを繰り返します。
ところがそんなスタンドに沈黙が訪れたのは26分。
右サイドの深い位置でボールキープしていたブリアンの戻しを
レヴェイエールがクロス。シェジューがクリアしたボールは
練習場でも積極的なファンサービスが印象深かったシェルストレームへ。
得意の左足から放たれたミドルは、キッチリゴールを捕獲。
わずかに網で囲まれたアウェイゾーンの一角以外は声を失う衝撃。
1-1。前半の内にスコアは振り出しに戻りました。
追い付いたリヨンは27分にクリスの負傷交替でディアカテを投入するという
アクシデントがありましたが、「ボルドー時代のよかった頃に戻ってきているかな」と
中山さんも認めたグルキュフに積極的なボールタッチが増え、
32分にも自らが蹴ったCKのこぼれ球を際どいクロスに変えるなど、
可能性を感じさせるプレーを随所で披露します。
一方のリールは、やはりジェルヴィーニョにボールが入った時は
彼の縦へ運ぶスピードに引っ張られる形で、推進力が出てくるものの
注目のアザールは攻撃に絡めず、ムサ・ソウは完全に孤立。
なかなかこれといった形でリヨンゴールに迫るようなシーンは出てきません。
38分にはやはりジェルヴィーニョが鋭い切り返しから縦に持ち出し、
フィニッシュを迎えたものの、ボールはクロスバーの上へ。
全体的にはリヨンの攻守に渡る強さが目立つ格好で、45分間は終了しました。
P2280184lille2.jpg

なかなか電話が繋がらず、少し青海のスタッフをヒヤヒヤさせたであろう
中山さんの現地レポートを経て始まった後半。
47分にまたもジェルヴィーニョが大きく外れたとはいえ、
シュートで終わるシーンを迎えると、以降はホームのリールが前へ。
中盤アンカーに入ったマヴバはもちろんですが
その前に位置する「典型的な働き者タイプ」(中山さん)とも言うべき
バルモンの献身性は特筆すべきレベルで、
トゥラランとシェルストレームを上回るセカンド奪取によって、チームに勢いを与えます。
それでも後半に入ってもアザールにいつものキレがなく、
キャバイエは比較的よくボールに絡みましたが、
基本的には前半同様ジェルヴィーニョの突破が唯一に近い攻撃の手数。
逆に58分には一瞬の隙を突いて、グルキュフがゴミスへ浮き球でラストパス。
飛び出したランドローのクリアは小さく、DFが何とか掻き出して事無きを得ましたが、
タレントの力による一発の怖さを、リヨンが突き付けます。
68分にはリールにFKのチャンス。
ボールサイドに立ったのは、キャバイエと最終ラインで奮闘していたラミ。
結果、キッカーを務めたラミのシュートはカベに当たりましたが、
跳ね返りを再びラミが強引にミドルを放つと、
枠内に飛んだボールはロリスがファインセーブ。
バレンシア入りが既に決まっており、守備面でも安定感を発揮していたCBが
惜しいシーンを創出しましたが、勝ち越しゴールとはいきません。
70分、先に動いたのピュエル監督
前半の中盤以降はすっかりボールが収まらなくなっていた
1トップのゴミスを下げて、CLでの躍動が記憶に新しいデルガドを投入。
勝ち点3を手繰り寄せるべく、ブリアンを頂点に置いた布陣に変更します。
76分、そのリヨンに大きなチャンス。
キック精度にも冴えを見せるグルキュフのFKから
トゥラランがボレーで叩いたシュートは、ランドローがファインセーブで阻止。
80分のチャンスはまたもリヨン。ブリアンが中央を切り裂くドリブルからシュート.
ランドローが何とか弾き、詰めたグルキュフのシュートは
またもランドローが果敢に全身を投げ出すブロック。
ランドローの連続セーブに阻まれたとはいえ、
リヨンに勝ち越しゴールが生まれそうな可能性が高まっていく印象の中で、
81分にピュエルが選択した3枚目のカードはピー。
この時、交替でピッチを後にするミシェウ・バストスにスタジアム中から大きな拍手。
CLでのベンゼマもそうでしたが、以前所属していた選手の帰還に
大きな拍手で歓迎するのは、素晴らしい光景だと思いました。
ルディ・ガルシアもようやく83分に2枚替え。
流れの中でボールに絡めなくなっていたアザールとムサ・ソウを下げて、
ジョーカーのトゥーリオ・デ・メロとオブラニアクを同時投入。
この終盤で勝ち点1を3に変えるべく、思い切った采配を奮います。
86分にはリヨンに決定機。右サイドを駆け上がったレヴェイエールの折り返しに
ブリアンがダイレクトで合わせたシュートはクロスバーの上へ。
試合後の中山さんレポートに向けて、既に青海と電話を繋いでいた
90分にはリールに決定機。左サイドからオブラニアクがピンポイントクロス。
トゥーリオ・デ・メロのヘディングは、しかしロリスの正面。
途中出場の2人で創ったチャンスも決勝点を奪うまでには至らずタイムアップ。
両者にとっては最低限の結果となる勝ち点1を分け合う格好で、
今節最大のビッグマッチは幕を閉じました。

以下、中山さんの感想です。
201102272023000 0227.jpg
見る人にとっては緊迫感のある、いいゲームだったと思う。
リヨンは勝ち点1でも全然OKという姿勢が、特に後半は窺えた。
それもピュエルの経験と、チームの懐の深さを感じさせる部分で、
まだ十分に余力があるのは間違いない。
リールは100%ベストを尽くし、いいパフォーマンスを見せたが
大きな痛手ではないにせよ、勝ち点3は取りたかった所。
リールの攻撃力は魅力的なので、
是非CL出場権を得て、フランスのイメージを変えて欲しい。
あとは攻撃だけじゃなく、守備陣もしっかりリヨンを抑えていたので
それも上位にいる理由だと改めて感じた。

☆L’EQUIPEの採点
(リール)
ランドロー7、デビュッシー5、ラミ7、シェジュー6、ベリア5
マヴバ5、バルモン6、キャバイエ6、
ジェルヴィーニョ6、ムサ・ソウ5、アザール5

(リヨン)
ロリス6、レヴェイエール5、クリス-、ロヴレン6、シソコ5、
トゥララン5、シェルストレーム6、ブリアン5、グルキュフ6、ミシェウ・バストス4、
ゴミス6

(ゲームの採点)
★★★★☆☆
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AD土屋

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首位のリールから5位のパリ・サンジェルマンまで勝ち点差はわずかに4。
大混戦の様相を呈している、フランスのリーグアン。
上位5チームの中で唯一土曜日にゲームがあるのは、
ガンバ大阪の監督も務めていたアントネッティ率いるレンヌ。
24試合で18失点という鉄壁の守備をベースに、ここへきて3連勝で2位まで浮上。
今日、19位に低迷するランスに勝利すれば暫定ではありますが
首位へ躍り出ることになります。
甲高い楽器が場内を煽り、少しずつスタンドも観衆で埋まっていくと、
ルテ・ドゥ・ロリアンにも情熱が充満し、キックオフを迎えました。
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長いボールが目立った立ち上がり。
攻撃の形はお互いそれほど確立されていないような雰囲気を感じさせる中、
先にチャンスを掴んだのはアウェイチーム。
9分、クードリューが素早くリスタートしたボールは、左サイドでフリーになったルデへ。
中への折り返しは呼吸が合いませんが、
ランスが一瞬の隙を突く格好でレンヌゴールへ迫ってみせます。
ところが、何ともリーグアンらしい豪快なゴールが生まれ、
ルテ・ドゥ・ロリアンに一瞬で火を付けたのは23歳のトーゴ人。
14分、ブカリは左で完全にフリーとなった味方へ出したパスが、
引っ掛けられて自分の下へ戻ってくると全力で右足を強振。
すると、そのボールはゴール右スミへ糸を引きながら一直線。
25mはあった距離を一瞬でゼロにする強烈なミドルで
好調レンヌが先制ゴールを奪いました。
早くもリードを許す格好となった降格圏内に甘んじるランスは
19分にCBのクードリューが負傷交替を余儀なくされるなど
厳しい序盤となりますが、攻撃の回数自体は互角かむしろ多いくらい。
25分には左からベディモのピンポイントクロスに
アカレがフリーで合わせたヘディングは枠を捉えられず。
27分には前への推進力が目立っていたボランチのヴァランが
右サイドをワンツーで綺麗に崩してクロスまで持ち込むなど、
チャンスも確実に創出していきます。
それでも、やはりリーグ最小失点を誇るレンヌ守備陣は強固。
特に今やフランス代表でもレギュラーを掴みつつある、
中盤アンカーに入った20歳のエムヴィラと、
マンガネの離脱を受けてスタメンに抜擢された23歳のボイェに、
21歳のカナ・ビイクで組むCBコンビの3人は、中央でいわゆる鉄の壁を形成。
少しずつランスの勢いを削ぎ落としていくことに成功します。
こうなるとペースはホームチームへ傾き、
36分にはモンターニョのミドルがランスゴールを強襲。
前半終了間際にもダンゼのフィードをモンターニョが頭でうまくフリック。
テッテイのシュートは相当力んでスローインになりましたが、
追加点の可能性を感じさせながら、ハーフタイムを迎えました。
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後半もスタンドを赤く染めるサポーターの後押しを受けて、攻勢に出たのはレンヌ。
51分、テッテイのスルーパスにモンターニョはまったくのフリーで抜け出すと、
この1対1はランスのGKルニエがかわそうとしたドリブルをストップ。
54分、ルモワーヌは相手最終ラインでの緩慢なボール回しをカット。
モンターニョのラストパスから、ルロワのシュートはルニエがファインセーブ。
さらに59分、左サイドでブカリのラストパスを受けたモンターニョは
エリア内で巧みなステップからDFを1人かわしてシュートを放つも、
ボールはクロスバーの遥か上へ。2度の決定機を逃したモンターニョへは、
さすがにホームのサポーターからも大きなブーイング。
少しスタジアムにも嫌な雰囲気が流れ始めます。
追い付きたいランスのボローニ監督も65分にはルデを下げて、
スタメンが予想されていたブラジル人のエドゥアルドを投入。
相手が自ら手放しかけていた主導権を一気に奪還しようと試みましたが、
ようやくコロンビア人エースが
待ち望んだ2度目の歓喜をルテ・ドゥ・ロリアンにもたらしたのは70分。
ルロワが優しく出した最高のスルーパスを受けて、
右サイドから豪快にゴール左スミを一突き。
7月に開催されるコパ・アメリカでは日本と対峙する可能性も高い
モンターニョの今シーズン7ゴール目で、点差は2点に開きました。
追い込まれたランスは72分に最後のカードとしてセルティッチを送り込み、
何とか1点でも返そうという姿勢は窺えたものの、
フィニッシュまで持ち込めるようなアイデアもパワーも欠如。
勝利を確信したスタジアムにはわずかに一角を占める
アウェイゾーン以外の観衆で何周も何周も続くウェーブの嵐。
85分、ジェマーとのコンビネーションでヴァランが
エリア内から放ったシュートも枠を外れ、ランスはゲームオーバー。
終盤にはあのステファン・ダルマを送り込む余裕を見せるなど
アントネッティにとってみれば会心とも言えそうな勝利で、
あくまで暫定とはいえ、レンヌが10月以来の首位に立つ結果となりました。

レンヌは攻撃陣がやや決定力を欠く部分は否めませんが、
抜群の運動量で広範囲に顔を出すブカリや、
シュート精度には難があるものの、中盤から積極的に飛び出すテッテイ、
そして凄く綺麗なフランス語を話すらしいモンターニョなど、
個々のタレントは一定以上。
噂通りに堅牢を敷く守備陣は間違いなく計算できるだけに
今後も大崩れすることはなさそうなので、
最後まで優勝争いを繰り広げることになりそうです。
アントネッティ監督も、そしてクラブの広報さんも非常にいい方だったので、
クラブ史上初のリーグタイトル獲得へ向けて、是非頑張って欲しいと思います。
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AD土屋

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