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Ben’s Foot! notes記事一覧

Ben's Foot! notes

今週のテーマは、ユヴェントスの負け惜しみ問題...
●という言い方にすると、結論がバレちゃうが、本当に強く問題視すべきことになっていると思う。
●先週、CLの歴史に残る試合でユヴェントスが歴史に残るパフォーマンスを見せ、0-3の状況でキックオフしたレアル・マドリードというアウェイ戦で同点に追い付いたが、土壇場PKで惜しくも敗退することになった。
●その笛を吹いたのは、イングランド人主審のMichael Oliverだった。
●判定直後、ヒートアップし過ぎたGianluigi Buffonも一発レッドをもらった。
●その中で感情に負けるのは理解できる。
●しかし、Buffonの試合後コメントと、更に事後コメントを聞いて、ベンの中では彼の評価が急激に落ちた。

Gianluigi Buffon、試合後コメント、4月11日
●"To award such a doubtful, or super doubtful, penalty just ahead of the final whistle and destroy the work of a team who gave absolutely everything you have to have a rubbish bin instead of your heart. A human being cannot decide the elimination of a team with such decision.
試合終了の直前にああした疑わしい、非常に疑わしいPKを与え、全ての力を振り絞っていたチームの働きを粉々にすることなど、気持ちが無いゴミ箱にしかできない。人間だったらあんな判定でチームの敗退を決定づけることなんてできない。
●"It's a matter of sensibility. It means you don't know where you are, which teams are playing, you don't know shit."
要するに繊細さの問題だ。自分がどういう立場で、どんなチームがプレーしているのかも分かってないってことさ。何も分かっちゃいない。
●"You need to be prepared for a game like this. You have to watch the first leg and see that a similar foul was not punished with a penalty for Juventus in Turin. And especially you need personality to referee a game like this. If you don't have personality, you better watch the game from the stands with your wife and your kids while eating fries. When you take such decision in a certain moment of the game it means you don't know what sport is.
こうした試合に臨むには準備が必要だ。1stレグの試合を見て、トリノでは同様のファウルでもユヴェントスにPKが与えられていなかったのに知っておくべきだ。特にこうした試合を裁くには強い気持ちが必要だ。その強い気持ちがないのなら、妻や子供たちとスタンドでポテトフライでも食べながら試合を見てる方がマシだろう。この試合のあんな決定的な場面であの判定をするようじゃ、スポーツが何であるかを分かってない。
●"We had done something which seemed impossible. It's a pity it ended like this, unjustly."
俺らは不可能に思えたことを成し遂げたんだ。こんな不当な形でそれが終わって残念だよ。
https://www.theguardian.com/football/2018/apr/11/real-madrid-juventus-champions-league-penalty-gianluigi-buffon-rubbish-bin-heart-referee-oliver

Gianluigi Buffon、4月14日
●"The content remains and I stand by all of it. I'd say them all again - maybe with a different type of language."
言いたいことに変わりはないし、意見は全てそのままだ。言い方は別だとしても、何度だって言ってやる。
●"You find a way to speak, right or wrong, that at times can seem excessive - but this is me, I am Gigi Buffon."
時に言い過ぎに思われるとしても、それが正しかろうが間違っていようが言い方は人それぞれだ。でも、これが俺なんだ。俺はジジ・ブッフォンなんだ。
http://www.bbc.com/sport/football/43772072


イタリアのメディアも主審を酷評

Francesco Ceniti、「moviola」ライター、Gazzetta dello Sport紙
●Corriere dello Sport紙
CHE FURTO! = 何という泥棒!
https://twitter.com/IndianRegista/status/984212379721457666 




●Tuttosport紙
COSI NO! = こんな展開(終わり方)はないだろう!
https://twitter.com/IndianRegista/status/984213702625972224 


 
●La Gazzetta dello Sport紙
JUVE FURIBONDA, LA RABBIA E L'ORGOGLIO = ユーヴェの憤激、怒りと誇り
https://twitter.com/IndianRegista/status/984321330110754816

Francesco Ceniti、「moviola」ライター、Gazzetta dello Sport紙
●"To concede a debatable penalty that decides access to the semi-final of the Champions League, on a refereeing level, qualifies as a mistake. We need to start with this premise before analysing the incident which rightly infuriated Juve. Because every referee knows well that there are moments in which your whistle has a different weight and so you only punish (or should punish) obvious fouls.
チャンピオンズリーグの準決勝進出がかかった試合で論争を呼ぶPKの判定をするというのは、レフェリングのレベルで言うならミスの部類に入る。ユーヴェが怒り狂って当然のあの出来事を分析する以前に、その前提から話をする必要がある。どんなレフェリーだろうが、自分の吹く笛の重みが異なってくる場面があり、そうした場合には明らかなファウルのみを罰するべきだ、と分かっているはずだ。
●"Was Benatia's challenge on Vazquez one of those? No, because the defenders' intervention was risky, but at the same time open to interpretation.
ベナティアのヴァスケスへのチャレンジがそれに該当するか?いいや、守備陣による妨害にはリスクがあったが、同時に説明がつくものだったからね。
●"Sure, there was a tiny push with his hands, and then a contact on his underarm. So doubts over the challenge are legitimate, but so is the argument that says this challenge was not worth punishing."
もちろん、ベナティアは手で軽く押してはいただろうし、脇の下でコンタクトもあっただろう。だからそのチャレンジ自体を疑うことは正当だ。しかし、そのチャレンジが罰するに値するかという意見についても同様なのだ。
https://www.theguardian.com/football/2018/apr/12/a-savage-and-sadistic-way-to-go-out-italian-press-reacts-to-real-madrid-v-juventus

UEFA審判委員長、Pierluigi Collinaの解任も呼び掛けるユヴェントス
●その「moviola」とは「リプレイ」の意味で、イタリアの新聞が判定など話題のシーンを細かく分析する記事だ。
●尚、Tuttosport紙によると、ユヴェントスの怒りが収まらず、クラブの幹部たちがUEFA審判委員長、Pierluigi Collinaの解任も呼び掛けているという。


世界で最も審判の愚痴を言う権利が無いのはユーヴェだろ!

自分たちのクラブの歴史を忘れているかい?
●審判委員長の解任を呼び掛けるというのは、つまり、もっと都合の良い審判を選んでくれ、という意味だよね?ちょうど、セリエB降格処分に繋がったスタンスだったよね...
●全く自分たちの過去の罪を認めないユヴェントスは本当に残念に思う。
●しかも、イタリア側の論点として、「せっかく追い付いていたのに、こんな負け方は可哀想だから流すべき」という主張に聞こえるが、これは完全にナンセンスだ!
●ユヴェントスは頑張っているから、ルールは適用しなくて良い訳?!
●Buffonも、自分自身のアドバイスを聞いたほうが良いのでは?
●Carrareseというクラブの経営に関わった立場で、4年前に以下の言葉を残した。

Gianluigi Buffon、2014年
●"Winners find a way, losers find an excuse. It seems to me a motto that fits in well with everyday life as well as sport.
勝者には道が開かれ、敗者は言い訳を探すものだ。これはスポーツと同様に日々の人生にもよく当てはまるモットーだと思うね。
●"I advise you not give life to excuses or alibis as mediocre people would, but on the contrary roll your sleeves up and get to work."
人生には言い訳やアリバイを持ち込まない方が良いよ。それは二流の人がすることだし、そんなことより、袖をまくって仕事に打ち込むべきだろう。
https://www.football-italia.net/56983/buffon-losers-find-excuses 

英国内での反応は?
●これがもし、本当に誤審だったら、まだ理解できるかもしれない。
●しかし、あれは普通にPKで問題ないだろう。
●英国内では、審判がイギリス人だから擁護したいという気持ちが特にないし、中立の圧倒的過半数はユヴェントスの逆転を応援していたが、PKの判定は基本的に正しかったと思われている。
●一発レッドに関してはもう少し意見が別れるが、大半はレッドで正しいという。
●Buffonが何を言ったか、Michael Oliverしか分からないだろうが、事後のコメントを聞いたら大変リスペクトに欠けたことを言った可能性は否定できない。

Gary Lineker、Twitter
●These vituperous attacks on Michael Oliver and his wife are repugnant. Big admirer of Buffon but his behaviour since has been inflammatory and out of order. Oliver was doing his job and hard to argue against his decisions. Understand the emotion but time to defuse it, Gianluigi.
マイケル・オリヴァーと彼の妻に対する罵言での攻撃の数々は実に不快だ。私はブッフォンのファンだが、あの一件以来の彼の振る舞いは扇動的で秩序を欠いている。オリヴァーは自分の仕事をしたまでで、判定に議論の余地はない。気持ちは分かるが、もう落ち着くべき時だ、ジャンルイジ。
https://twitter.com/GaryLineker/status/985104298106413059


これが問題:Buffon等の言葉が更に行けない行為を正当化

Linekerは何故、Oliverの奥さんのことに言及しているか?
●Michael Oliverに直接連絡する方法は一般的に知られていないが、奥さんのLucyはTwitterをやっている。
●しかも、女子のSuper Leagueや男子のセミプロリーグで審判もやっていることから、ある程度の知名度がある。
●ここで奥さんには直接連絡する方法があった為、Oliver夫婦を脅かすような内容で多くのツイートが送られてしまった。
●そして、誰かがLucyの携帯電話番号もSNSに載せて、メールなどもたくさん送られてしまった。
●これはもちろん、非常にいけない行為だ。
●しかし、これを正当化してしまったのは、Buffonをはじめとするユヴェントスやイタリア側の、審判に対するリスペクトに欠けた態度だ。
●これが問題だ。これはBuffonの態度を許すべきではない理由だ。
●次に紹介したいケースは、更に衝撃的だ。

Ross Hawkes、草サッカーの主審
●So this is what you get for refereeing a Sunday morning football game for £30. Respect campaign? Actions speak louder than words @FA
日曜朝のフットボールのレフェリーを30ポンドで引き受けて得られるのがコレさ。「リスペクト」キャンペーン?FAさん、いくら言葉を並べたって、実際に何が起きてるかだろ?
https://twitter.com/rosshawkes/status/983004402159095808 

レフェリーをリスペクトしない文化を正当化すると、こんなことが起こり得る
●Ross Hawkesは36歳で、ここ20年間、草サッカーで審判をやってきた。
●先週の日曜日、レッドカードを見せた選手に殴りつけられ、蹴りつけられて、怪我を追ってしまった。
●傷口が細菌にも感染されて悪化した。
●これは、審判のキャリアで2回目のことだった。3回目が怖いということから、早速辞めることにした。
●本人は、レフェリーをリスペクトしない文化が正当化されているので、リスクがどんどん大きくなってきたという。
●発言で審判を攻撃するのがあまりにも正当化されてきた為、審判もそれを流してしまうし、本当に怒った選手は口で脅かすのでなく暴力で脅かすようになり始めたという。
●こんな恐ろしいことを一切揺れせないし、審判に対してリスペクトする上では、やはりプロの選手や関係者などが手本となる責任がある。

David Conn、The Guardian紙
●This most pressured football drama was the highest of tests for the time-served football rule drilled into children when they first pull their socks up: never argue with the ref. Buffon failed it after the penalty was awarded. As wise old coaches tell their young players, he was only letting his own team down.
「審判に決して抗議をするな」:非常に大きな重圧がかかっていた今回のフットボールのドラマは、子供が初めてサッカーをする時から教え込まれる、長年のフットボールのルールに関する究極のテストだった。そして、PKの判定後のブッフォンはその教えを守ることができなかった。懸命なベテランコーチが若い選手たちに説くように、それはチームをガッカリさせるだけなのだ。
●Arguing with the referee is necessarily an offence in the rules; Buffon, bawling and pawing at Oliver, had to go. His post-match comments to the media were unworthy, the Champions League equivalent of waiting for a referee in the car park after a disagreement on the public parks.
審判への抗議は必然的にルール違反だ。大きなジェスチャーでオリヴァーに叫び散らしていたブッフォンは出ていく必要があった。彼の試合後のメディアへのコメントは聞くに値しないし、公園での言い争った審判を駐車場で待ち伏せしているに等しい。その意味ではチャンピオンズリーグ・レベルだ。
●That, most importantly, is why Buffon is in the wrong. In [star players'] conduct towards referees, they do set standards. There are very important reasons why those standards should maintain respect: because in the real world, abuse of referees is rife, accompanied by the visceral threat of physical violence.
その点でブッフォンが間違っていた、というのが最も重要な点だ。審判への態度の手本となるのがトップ選手たちの行動だ。だからこそ、そうしたお手本がしっかりとリスペクトの気持ちを忘れないことが重要なのだ。現実の(草サッカーの)世界では、審判への感情的な脅しや暴行を伴う虐待が横行している。
●The icons of football need to set a better example, remember what they were told as children and live by it at the galactic heights they now inhabit. Buffon, as penance, should be made by Uefa to do a season's refereeing, on the mud baths of Manchester.
フットボールのアイコンたちは、子供の頃にどんなことを言われたことを忘れず、銀河系の一員となった現在もそれを続けているという、より良い手本を示す必要がある。ブッフォンは、UEFAからの罰として、マンチェスターの草サッカーの酷いピッチで1シーズン審判を務めさせられるべきだろう。
https://www.theguardian.com/football/blog/2018/apr/12/grassroots-referees-fallout-gianluigi-buffon-outburst

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Ben's Foot! notes

(1)前半終了時点での「ストーリー」
●何と言っても、シティのお祭りになっていたし、また絶賛すべき内容となっていた。
●またCLの2nd legに向け、理想的な内容だった。自信もたっぷり取り戻せそうだったし、後半から選手を温存する機会もできそうだった。
●しかし、それと同時にプレミアリーグ全体のことは心配だった。1位と2位のギャップがこんなに広いなら恐ろしい、と。
●ベンは解説で、ユナイテッドは諦めがついたように見えると言ったし、現地Sky SportsのGary Nevilleも同じことを言った。
●Nevilleは自虐で「もう後半はThierry Henryにやってもらえない?早く帰りたいから」と言った!
●こういう状況だったからこそ、後半の展開は大きなショックだった。
●ジャーナリストとして、常に「ストーリー性」を求めるが、これが前半のストーリーだった。
●そのストーリーがこんなに変わるとは...
●その「ストーリー」に関して、会場に居た現地ジャーナリストの試合中ツイートを見ると面白い。現地から見たストーリーが如何に変わったか分かる。

Miguel Delaney、Independent紙(試合中のツイート)【翻訳:桐谷 圭介】
●This could end up as one of Mourinho's most humiliating afternoons. Losing the game to lose the title, and losing both so badly.
この日はモウリーニョにとって最も屈辱的な午後となるかもしれない。試合に敗れ、タイトルを献上する。それもいずれも無残な形で。
(前半42分、https://twitter.com/MiguelDelaney/status/982667352574713856
●Half-time discussion in press room (and not necessarily one I agree with): if this is a proper 5-0 humiliation, is it a potential resigning issue?
プレスルームでのハーフタイム談義(必ずしも私が同意するのもではないが):これがもし5-0の恥さらしな展開になったら、辞任も考慮されるべき事態だろうか?
(ハーフタイム、https://twitter.com/MiguelDelaney/status/982672060123148288
●Wow!
ワオ!
(69分、https://twitter.com/MiguelDelaney/status/982678319849267200
●Far from a new era, this was very old-fashioned Manchester City... and an old-fashioned Manchester United comeback.
まだまだ(シティの)新時代は遠いようだ。今日は昔ながらに失敗するマンチェスター・シティ、昔ながらに逆転するマンチェスター・ユナイテッドだった。
(試合終了、https://twitter.com/MiguelDelaney/status/982688835795636225
●A lot of (understandable) lording it over tweets from the first half but, come on, the first half *was* a massacre. It should have been 5-0 and was humiliating. But the fact United were so bad makes the comeback even more impressive.
前半のツイートに山ほど(理解できる)リプをもらってるが、でも「前半は」大惨事だっただろ?5-0でもおかしくなかったし、恥晒しだった。でも、ユナイテッドがそれだけ酷かった分、逆転劇も印象的なものになった。
(試合終了後、https://twitter.com/MiguelDelaney/status/982703227555778560


(2)試合終了後の「ストーリー」
Matt Stead、Football 365【翻訳:桐谷 圭介】
●United were dumbstruck in the first half, and were genuinely fortunate not to be five goals down. This was an embarrassment.
ユナイテッドはただただ驚くばかり、5-0されなかっただけ、実に幸運だった。困惑させられるほど酷いプレーだった。
●That Mourinho and United managed to salvage a victory from this game feels like a watershed moment. This was one of the biggest halves of Mourinho's career, and certainly the biggest of his time at United.
そんなモウリーニョとユナイテッドがこの試合を何とか勝つことができたのは、大きな転換点となるのかもしれない。この日の後半は、モウリーニョのキャリアでも最も重大な45分間で、ユナイテッドに限れば確実に最重要だっただろう。
●The effect this could have on either side both short and long-term should not be understated. This could have a significant psychological effect going forward.
この結果が短期、長期、両方の側面でもたらす影響は、見過ごせるものではない。
●United lost the battle of this season long ago, but they could yet win the war for Manchester mastery by the time Jose Mourinho and Pep Guardiola leave their respective posts.
今季のタイトル争いではユナイテッドはとうに敗れ去ったが、それでもジョゼ・モウリーニョとペップ・グァルディオラ、それぞれが監督の座を去るまでにマンチェスターの覇権争いを制することはあるかもしれない。
http://www.football365.com/news/manchester-city-2-3-manchester-united-16-conclusions


Jonathan Wilson、The Guardian紙【翻訳:桐谷 圭介】
●The ice melts sadly around the unopened champagne. The fireworks remain unfired, the streamers tightly furled. Jose Mourinho, perhaps the greatest wet blanket in football history, had done it again.
線の開けられていないシャンパンの周りで氷は悲しげに溶けていき、花火には火がつけられないまま、飾りもキツく閉じられたままだ。宴に冷や水を浴びせることにかけては、フットボール界で右に出る者はいないジョゼ・モウリーニョが、またもやって見せた。
●Manchester City's celebrations will come but they are deferred, and that was Mourinho's primary objective. But he has offered further evidence of this City side's curious vulnerability, inflicted a trauma that might yet resurface to significant effect in the future and, more even than that, shown that, however much Pep Guardiola wants to make football a game of three-dimensional chess, he can drag him into a bar fight, play the game on his terms.
マンチェスター・シティの祝福の時はやがて来るが、延期された。そしてそれがモウリーニョの主たる目的だった。しかし、モウリーニョはシティの興味深い脆さの更なる証明をし、将来的に影響を及ぼすトラウマをシティに背負わせた。それ以上に、ここで示された通りだが、どんなにペップ・グァルディオラがフットボールを立体的なチェスのようにしたくても、モウリーニョは彼のやり方、つまり酒場での喧嘩に引き込むことができるのだ。
●In January 2014 Mourinho's Real Madrid went to the Camp Nou to face Barcelona in the second leg of a Copa del Rey tie. They trailed 2-1 from the first leg and fell 4-1 behind. With nothing left to lose, they attacked, came back and drew 2-2 on the night. It made no immediate difference and Barca went on to win the Cup but it blew away the sense of invulnerability Guardiola's side had previously projected. Their aura gone, Barca dwindled to the end of the season, losing to Chelsea in the Champions League and surrendering their league title to Madrid.
2014年1月、モウリーニョ率いるレアル・マドリッドは、コバ・デル・レイでの対戦の2ndレグでカンプ・ノウに乗り込んだ。1stレグで2-1の状況で、さらに4-1までリードを許した。失うものが何もなくなった中で攻撃に転じ、その晩は2-2のドローとした。その時点では大きな違いを生むことはなく、バルサはそのままカップを勝ち獲ったが、それまでグァルディオラ率いるバルサが醸し出していた無敵感は吹き飛ばされた。シーズンの終盤にかけてバルサは減速していき、チャンピオンズリーグではチェルシーに敗れ、リーグのタイトルもマドリッドに明け渡した。
●Football has known few party poopers like Mourinho. He may not literally have broken up a party at one of his young player's homes, wearing evening dress and calling them by their numbers rather than their names, as Sir Alex Ferguson famously did at a gathering at Lee Sharpe's house, but he loves nothing more than stopping other people having fun.
フットボール界にモウリーニョほど場をシラけさせる者はなかなかいない。かつてサー・アレックス・ファーガソンが(当時ユナイテッドの選手であった)リー・シャープの家で見せた逸話のように、若手選手の家でのパーティーに正装で突如乗り込んで、名前でなく背番号で選手を呼んで帰宅させたようなことは実際にはしていないだろう。それでも、他の面々が楽しんでいるのを阻止することを何よりも愛しているのだ。
https://www.theguardian.com/football/blog/2018/apr/07/manchester-united-jose-mourinho-party-pooper-city

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April 4, 2018 10:24 AM /

Week 34

Ben's Foot! notes

Football365's famous England World Cup ladder
さて、2年前もこの時期に『Foot!』で紹介した、Football365の恒例企画!
●Football365というウェブサイトが、ここ10年以上、「イングランド代表の本大会メンバーに入りそうなランキング」という特集記事を続けている。
●各代表ウィーク空けに更新される。
●尚、当たる率が結構高くて参考になる。
●4年前のW杯前、最後の予想では上位23人から結局22人がメンバーに選ばれた。唯一の例外は左サイドバック、Luke ShawではなくAshley Coleという予想だった。
●また、Euro 2016のときは20人当たった。
残り3人について、2人(Danny WelbeckとLuke Shaw)はランキング公開後に怪我の影響で出られなくなった。もう1人のハズレはPhil Jagielka。
(予想外でメンバーに選ばれたのはKyle Walker、Ryan Bertrand、Marcus Rashford)
●なお、各ランキングでは50位まで選ばれる。
●各選手についてコメントもあり、サポーター目線でユーモアも不安もたっぷり。

0404.jpg

【以下は翻訳:桐谷 圭介】

1 (1) Harry Kane
He's still sitting atop this ladder as England's only genuine world-class player, but the gap has narrowed; he is no longer a murky spot on the horizon. England not only scored but thrived in his absence against the Netherlands and Italy. And we will continue to voice the unpopular opinion that Jamie Vardy is a better option when chances are at a premium against a high press. But it would take a bloody brave manager to make that call. Gareth Southgate is ballsier than we ever imagined but his testicles are surely not that hefty?
ケインはイングランドで唯一の真にワールドクラスの選手としてこのリストのトップに位置しているが、下との差は縮まり、地平線の彼方に見えない存在ではなくなった。オランダ、そしてイタリアと対戦したイングランドは、ケイン抜きでゴールを決めただけでなく、プレー自体も輝いていた。高い位置でプレスを受け、チャンスそのものが貴重なケースでは、ジェイミー・ヴァーディーの方が良いオプションだ、という主流派とは言えないであろう意見も依然として耳にする。それでも、それを実際に行動に移すのは、相当に勇敢な監督だろう。ギャレス・サウスゲイトは我々が想像した以上に気概がある方だが、そこまで肝が座ってはいまい。

2 (4) Kyle Walker
Little did I know that Southgate would move Walker into his three-man defence to bolster both his right side and his midfield in a moment of genius that we can only describe as witchcraft.
右サイドと中盤の強化のために、サウスゲイトがウォーカーを3バックに入れるとは誰も考えもしなかったし、この異才はまさに魔法としか表現のしようがない。

4 (2) John Stones
So he still scares the sh*t out of us sometimes, but he has started England's last six games so Southgate clearly intends to build his defence around Stones, and particularly his partnership with Walker. That three of England's top four players are from the champions-elect is exactly how it should be; Pep Guardiola is one of Southgate's greatest talents.
ストーンズは今でも我々の肝を冷やすようなプレーを時々見せるが、代表ではここ6試合連続で先発しており、サウスゲイトは明確に守備の中心には彼を据える考えのようだし、特にウォーカーとの組合せを意図しているのだろう。(スターリングを含む)このリストの上記4人中3人が王座目前のシティかであるのはあるべき姿であり、ペップ・グァルディオラは、サウスゲイトの人材の宝庫の一部となっている。

5 (14) Jamie Vardy
Vardy has now scored five of his seven international goals against Germany, Netherlands, Wales, Spain and Italy.
ヴァーディーは代表戦で決めた7ゴール中、5ゴールはドイツ、オランダ、ウェールズ、スペイン、イタリアとの対戦で決めている。

6 (3) Eric Dier
He will eventually be found out against the best teams in the world, but that's hardly a cause for huge criticism when he doesn't play for one of the best.
ダイアーはやがては世界最高峰相手との試合で弱点が暴露されるだろう。しかし、イングランド代表が世界最高峰ではないうちには、それは大きな批判を受ける理由ではない。

7 (24) Jesse Lingard
Most importantly, he brings the banter. But he has also emerged as England's first option for the most advanced of the central midfielders, moving ahead of Dele Alli. We are happy to say we were as wrong on Lingard. He is our ladder's highest climber.
最も大事なことは、彼がムードメーカーであることだが、同時にリンガードはデリ・アリを超えるイングランドの中盤のファースト・オプションとして浮上してきた。我々のリンガードを見る目が誤っていたことは喜びだ。今回のランキングで最も順位を上げたのが彼だ。

8 (5) Dele Alli
His World Cup squad place is assured, but right now England's strongest starting XI does not feature Alli. And we are absolutely fine with that.
ワールドカップでのメンバー入りは確実だが、現時点でベストのスターティングイレブンに彼の名前はない。そして、我々はそれで大いに結構だ。

11 (11) Jordan Henderson
Probably first-choice England captain. Such is England's lack of central midfield options, we have to swallow our lack of pride.
恐らくイングランド代表キャプテンの最有力候補だろう。イングランドの中盤に選択肢を欠くことの裏返しでもあるが、それは仕方がなくて我慢するしかない。

13 (18) Kieran Trippier
Confession: We're still not convinced he is any good.
正直に言おう。彼のどこが良いのか、我々はまだ確信できていない。

14 (9) Adam Lallana
The fact that Lallana was in this squad despite barely playing for Liverpool illustrates just how important he is to England as one of the few players who does not need pace to be dangerous. He looked rusty against Italy but that is because he is rusty. He must somehow now play enough minutes for Liverpool to unrust.
リバプールでほとんどプレーしていないにもかかわらず代表に名を連ねているという事実が、危険な存在になるために速さを必要としない選手の一人として、彼がイングランドにとっていかに重要であるかを象徴している。イタリア戦では動きが鈍く見えたが、それは、実際に彼の動きが鈍いからだ。鈍くなくなるには、何らかの形でリバプールで十分なプレー時間を確保する必要があるだろう。

15 (13) Phil Jones
You will have likely forgotten but we are here to remind you that Southgate considers Phil Jones to be the best English centre-half. If he can get and stay fit, he will be going to Russia.
恐らく忘れているだろうが、サウスゲイトがフィル・ジョーンズがイングランドで最高のセンターバックになると考えていることを思い出して頂きたい。コンディションさえ整って保てれば、ロシアには行くはずだ。

16 (26) Ashley Young
If you are a regular English starter for a top-six Premier League club, you will probably be in the England squad. And he is usefully versatile. And unusually ? in this group ? old and experienced. Now I am convinced.
プレミアのトップ6クラブで常時先発しているなら、イングランド代表メンバーには入るはずだ。そしてアシュリー・ヤングは便利に複数のポジションをこなしてくれる。そして、このグループの中では珍しいことだが、年齢を重ね、経験豊富だ。今は彼に確信が持てる。

17 (21) Joe Gomez
It's worth noting that every outfield player who started in Amsterdam was from a top-four side; being a Liverpool player rightly or wrongly puts Gomez ahead of players like James Tarkowski and Alfie Mawson.
アムステルダム(でのオランダ代表戦)で先発したフィールド選手は全員がトップ4クラブの所属だったことは特筆できよう。それが正しいか誤りかはさておき、リバプールの選手であるゴメスは、ジェームス・ターコウスキやアルフィー・モーソンよりも先に選ばれるものなのだ。

18 (10) Danny Rose
He has been England's best left-back, but is he England's best left wing-back right now? He looks very much like a footballer who is not playing enough football, because he is a footballer who is not playing enough football.
ダニー・ローズはイングランドでベストの左サイドバックだったが、今はどうだろう?今の彼は、プレー時間の足りていないフットボーラーに見えるが、それは、実際にプレー時間が足りていないフットボーラーだからだ。

19 (12) Joe Hart
Is a 'good tourist'/admins the WhatsApp group/organises the darts so simply has to go to Russia. We still have a sneaky suspicion that Southgate will panic and play him in Russia. And we wouldn't be too upset.
ジョー・ハートは良き観光客だし、WhatsApp(LINEのようなもの)のグループも管理してくれるし、ダーツの遊びにもメンバーを集めてくれる人なので、何れにしても彼はロシアには行かねばならない。ロシアでサウスゲイトがパニックに陥って彼を起用する可能性も微かにあると思っているが、そうなったとしてもそこまで驚きもしないだろう。

21 (25) Harry Maguire
The very grateful beneficiary of Michael Keane being absolutely bloody awful this season.
今季マイケル・キーンが実に酷いプレーをしていることで一番の恩恵を受けているのがハリー・マグワイアだ。

22 (40) Jack Wilshere
Prove that you are not made of balsa wood, Jack. Please.
バルサ材(軽量な木材)製じゃないってことを証明してくれ、頼むよ、ジャック。

23 (28) Danny Welbeck
No Premier League goals since September and yet he is in the England squad.
9月以降プレミアでノーゴールなのに、それでもイングランド代表にメンバー入りしている。

25 (23) Ruben Loftus-Cheek
It might be a straight fight between him and Jack; who can be least injured in June?
ルベン・ロフタス=チークか、ジャック・ウィルシェア、いずれかの一択だろう。6月にケガの程度が軽いのはどちらだろうか?

27 (8) Gary Cahill
I wrote in November: 'As long as he is starting with Chelsea, he will be in Gareth Southgate's plans.' The problem is that he no longer starting for Chelsea.
11月には「チェルシーで先発している限りはサウスゲイトのプランに入っているだろう」と書いたが、問題は、彼がもはやチェルシーで先発していないことだ。

32 (19) Harry Winks
And here's one we thought we had made earlier, only for him to return from injury without really returning from injury. This one makes us feel a little sad, considering the names now above him.
怪我から復帰してくると思ったが、結局全然そうなっていないのが、メンバー入りすると思われていたハリー・ウィンクスだ。彼よりも先にリストに乗って(しまって)いる名前を見ると、彼がこの位置にいるのは悲しい気分にさせられる。

33 (17) Michael Keane
We thought his 'club form can only get better when the Toffees finally decide on a manager'. It didn't; it got worse. Keane has well and truly f***ed this.
我々は監督さえしっかりすれば、マイケル・キーンのクラブでのプレーも良くなる一方だろう、と考えていたが、そうはならなかった。より悪くなった。キーンは本当に急降下してしまった。

34 (NE) Ryan Sessegnon
There is a fraction of a chance that Danny Rose gets injured before the World Cup and Southgate just thinks 'f*** it'. We would welcome such a maverick move.
ダニー・ローズがワールドカップ前にケガをして、サウスゲイトが「しょうがないからいいや」と思う可能性も微かにあるだろう。その時にライアン・セセニョンを選ぶような型破りな動きは歓迎だ。

36 (29) Chris Smalling
There is no way back for Smalling now. But Alfie Mawson has got to hurt.
スモーリングはもう後戻りはできない状況だが、それでもアルフィー・モーソンが自分よりも上に入ったことは痛いだろう。

37 (30) Daniel Sturridge
This genuinely makes us really sad. His only chance now is to improbably score six goals between now and the end of the season. In reality, it's improbable that he plays six games between now and the end of the season. He really should have joined Newcastle, by the way.
ダニエル・スタルリッジここまで順位を下げているのは本当に悲しいことだ。唯一メンバー入りのチャンスがあるとすれば、あり得なそうなことだが、今からシーズン終了までに6ゴール決めるくらいの活躍が必要だろう。現実には、今季残り6試合に出場することすらあり得ないことだろう。ちなみに言うと、彼は本当にニューカッスルに行くべきだった。

38 (38) Tom Heaton
Some 'experts' still think he will make the squad. They are not experts.
「専門家」の一部は、いまだにトム・ヒートンがメンバー入りすると考えているが、彼らは専門家じゃない。

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March 29, 2018 7:45 PM /

Week 33

Ben's Foot! notes

(1)益々悪化する、イギリスとロシアの外交問題
選挙の不正操作から核兵器へ
●ロシアがW杯を開催する2018年だが、年明けから冷戦を思い出すような雰囲気が続いてきた。
●1月末、Trump大統領が一般教書演説で核兵器の話をした。
●それを受けて、ロシアのPutin大統領が地球の裏側まで飛ばせる核兵器を開発したと発表した。

米・Donald Trump大統領、一般教書演説、1月30日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"We must modernize and rebuild our nuclear arsenal, hopefully never having to use it, but making it so strong and powerful that it will deter any acts of aggression,"
我々は、核兵器庫を現代化し、再構築せねばならない。願わくばそれ(核兵器)を決して使わずに済むよう願うが、装備を強力かつパワフルにすることで、いかなる攻撃的な行動をも阻止することができるだろう。
http://time.com/5128394/donald-trump-nuclear-poker/ 

露・Vladimir Putin大統領、3月1日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"You didn't listen to our country then. Listen to us now.
これまで我々(ロシア)のことになど耳は傾けてこなかっただろう。今は我々の話を聞く時だ。
●"I would like to tell those who have been trying to escalate the arms race for the past 15 years... The attempt at curbing Russia has failed."
この15年間に渡って兵器の増強競争をエスカレートさせてきた皆さんに言いたい。ロシアを食い止めようという試みは失敗に終わった。
https://www.theguardian.com/world/2018/mar/01/vladimir-putin-threatens-arms-race-with-new-missiles-announcement

神経ガスによって英国内に暗殺未遂事件
●その恐ろしい雰囲気の中、3月4日、元々ロシアの情報機関職員でイギリスのスパイとして活躍した、Sergei Skripalとその娘のYuliaがイギリスのソールズベリーという町で、暗殺未遂と思われる事件の被害者となった。
●2人が街中のベンチで発見され、今も意識不明で重体である。その原因が神経ガスということも分かった。
●他にもイギリス人の警官も入院し、一般人38人も被害を受けた。
●イギリスの政府によると、使われた神経ガスは「ノビチョク」という、ソ連とロシアが開発したものだったという。
●そこからの発言で、イギリスとロシアの外交問題が益々ヒートアップしてきた。

英・Boris Johnson外務大臣、3月6日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"I think it will be very difficult to see, thinking ahead to the World Cup this July, I think it would be very difficult to see how UK representation at that event could go ahead in the normal way. We would certainly have to consider that."
7月のワールドカップを見通して考えると、英国の代表(政府・王室)がいつも通りにロシアに行くのは非常に困難だと思う。非常に困難だろうね。当然我々は難しい状況であることを考慮しなければならない。
https://www.theguardian.com/politics/2018/mar/06/boris-johnson-uk-will-respond-robustly-if-russia-poisoned-spy
*「UK representation」とはイングランド代表の参加かと最初、解釈されたが、王室や政府の代表が行かないという話だった。


Kirill Kleymenovアナウンサー、Channel One (ロシア国営放送)、3月9日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"Don't choose England as a place to live. Whatever the reasons, whether you're a professional traitor to the motherland or you just hate your country in your spare time, I repeat, no matter, don't move to England."
イングランドを住む場所として選んではならない。母国を売るプロのスパイであれ、時に母国を憎むことがあるだけであれ、繰り返すが、何が理由であれイングランドには移ってはならない。
https://www.theguardian.com/world/2018/mar/09/russian-state-tv-warns-traitors-not-to-settle-in-england

英・Theresa May首相、3月12日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"Either this was a direct act by the Russian State against our country. Or the Russian government lost control of this potentially catastrophically damaging nerve agent and allowed it to get into the hands of others."
これはロシア国家が我々に対して行う直接的な行為だった。もしくは、ロシア政府がこの破滅的なまでにダメージを与えることができる神経ガスのコントロールを失い、他者の手に渡ることを許してしまったかのいずれかだ。
https://inews.co.uk/news/politics/the-key-points-from-theresa-mays-statement-on-russian-spy-poisoning/

露・Vladimir Putin大統領、3月18日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"I think any sensible person would understand that it would be rubbish, drivel, nonsense, for Russia to embark on such an escapade on the eve of a presidential election."
思慮のある方々であれば誰でも、ロシアが大統領選を控える中でそんな向こう見ずな危険を冒すことなど、馬鹿げたことで、戯言であり、ナンセンスだと理解しているはずだ。
https://www.theguardian.com/uk-news/2018/mar/18/vladimir-putin-nonsense-to-think-russia-would-poison-spy-in-uk

一番嫌がらせる比較
●その中、イングランド代表が本当にロシアW杯に参加して良いのか?安全なのか?サポーターも安全なのか?という議論が続いた。
●実際にロシアに行く予定のイングランド人サポーターは、前回大会のブラジルW杯と比べて4分の1しか居ないという情報も。
●しかし、更に問題視されたのは、1936年のベルリン・オリンピックとヒトラーとの比較である。
●ある国会議員のコメントを受けて、Boris Johnson外務大臣がその比較を認めた。

Ian Austin国会議員、3月21日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"Putin is going to use it in the way Hitler used the 1936 Olympics."
プーチンは今年のワールドカップを 、ヒトラーが1936年のオリンピックでそうしたように利用するのだろう。

(それを受けて)英・Boris Johnson外務大臣、3月21日 【翻訳:桐谷 圭介】
●"I think that your characterisation of what is going to happen in Moscow, the World Cup, in all the venues ? yes, I think the comparison with 1936 is certainly right. It is an emetic prospect of Putin glorying in this sporting event."
モスクワを始め、各会場で行われる今年のワールドカップで起きるであろうことについてのその描写 ー ああ、1936年との比較は私も確かに正しいと思う。このスポーツの祭典を誇示するのはプーチンが当然願う展望だろう。
https://www.theguardian.com/football/2018/mar/21/boris-johnson-compares-russian-world-cup-to-hitlers-1936-olympics

1936年のオリンピックと言えば
●1936年のベルリン・オリンピックは、第二次世界大戦の3年前に開催された。ヒトラーがそれをプロパガンダとして利用したとされる。
●そのヒトラーは戦争の最中にユダヤ人などに対する組織的な大虐殺「ホロコースト」を主導したが、
ヒトラーのドイツ軍はロシアも侵略し、その戦いによってロシア人が2000万人以上死亡した。
●だから、ロシアW杯をヒトラーと比較するのは、ロシア政府だけではなく、ロシアの一般国民にとっても非常に嫌なことである。


(2)政治家と違って、外交が得意なのはフットボール関係者?

イングランド代表のSouthgate監督に聞くと
●オランダ戦の前日会見では、Southgate監督がこの問題について聞かれ、非常に丁寧に回答した。
●イングランドにも問題がたくさんあるので、それを解決しなくては他国のことは言えないよ、というスタンスだった。

Gareth Southgate監督、前日会見、3月22日 (治安について) 【翻訳:桐谷 圭介】
●"If I were a fan, I would [go to Russia. I have spent some time in Russia and felt incredibly comfortable there.
私がイングランドのファンなら、ロシアには行くだろうね。ロシアに行ったことがあるけど、凄く快適に過ごせたよ。
●"It's of little interest to me what the foreign secretary thinks about it. I was in Russia last year for the Confederations Cup and there were about 15,000 fans from Chile.
外相がそれをどう思うかは、あまり関心がない。昨年のコンフェデレーションカップでロシアに行った時には、チリから1万5000人のファンが来ていたよ。
●"There was an incredible atmosphere in the stadiums. It felt like the other World Cups I'd been to."
スタジアムは信じがたいほどの雰囲気になると思うし、それは私がこれまでに行ったワールドカップと同じだと思う。
http://www.bbc.com/sport/football/43508584

Gareth Southgate監督、前日会見、3月22日 (よく指摘される差別問題について) 【翻訳:桐谷 圭介】
●"I don't think we should just talk about racism in Russia. We have got to get our own house in order. There are still things going on in our own country around racism that aren't correct.
我々はロシアでの人種差別だけを話題にすべきだとは思わないし、我々自身が襟を正さねばならない。人種差別については、我々の国でも正しいとは言えない多くのことが起きている。
●"We keep pointing the finger at Russia, where we are going to be guests in the next couple of months, but we haven't resolved the issue in our own country and until we do I think we should stop firing those things off elsewhere."
数ヶ月もすれば我々がゲストとなるロシアを指差し続けているが、我々は自分たちの国の問題を解決できていない。それができるまでは、他国のことを攻撃するのは止めておくべきだろう。
http://www.bbc.com/sport/football/43508584

実際にイングランドのサポーターが問題を起こした
●すると、誠に残念ながらイングランドのサポーターがオランダの国家に対してブーイングしてしまい、又、アムステルダム市内にサポーターが暴れてしまい、100人以上が逮捕された。
●それを受けて、『Foot!』でお馴染みのStan Collymoreがイギリスの二極化について言及した。


Stan Collymore、Twitter、3月25日 【翻訳:桐谷 圭介】
●We are a genuinely schizophrenic country.
我々は正真正銘の分裂した国だ。
●Liberal, welcoming, self deprecating, inventive.
リベラルであり、心地よく、自虐的で、独創的だ。
●Right wing, racist, flirt with neo fascism, have a superiority complex.
保守的で、差別主義であり、ネオファシズムも思わせ、過剰な優越感がある。
●In my opinion, Britain generally is 6/8ths the top one.
俺に言わせれば、イギリス人は75%は前者だ。
●Amongst England "idiots" that rises to 6/8ths bottom one
イングランド代表の試合に行く「マヌケな」人に限るなら、これが75%は後者ってことになる。
https://twitter.com/StanCollymore/status/977895744836460544

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Ben's Foot! notes

Jonathan Wilson, The Guardian【翻訳:桐谷 圭介】
●To single out Lovren would be unfair. When up against a more powerful forward, a central defender has the right to expect some assistance from his team-mates, to trust that they might anticipate the striker winning a flick-on.
ロヴレンだけを責めるのはフェアではなかろう。よりパワフルなフォワードに対峙する際には、センターバックにもチームメイトからのいくらかのサポートを得られると期待し、競り合いでルカクが勝つことを予測している、と信じる権利があろう。
●[Klopp's style] may be more thrilling but it carries a risk and here that was manifested in the two aerial duels Lovren lost.
(クロップのスタイルは)よりスリリングだろうが、そこにはリスクがあり、実際に2つの空中戦でロヴレンが敗れたことで、そのリスクは実際に明らかなものとなった。
●It may not always be the Croat but in a system like Liverpool's there will always be a defender who can be isolated. That is the risk Klopp takes into every game.
それは必ずしもこのクロアチア人(ロヴレン)に限ったことではなく、リバプールのようなシステムでは、孤立しかねないのは常にディフェンダーなのだ。それは、クロップがどの試合にも持ち込んでいるリスクだ。
●Mourinho would love there always to be a McTominay. It may not always be the Scot, but in a set-up like United's, there will always be a midfielder to protect the back four.
モウリーニョはマクトミネイの存在を心強く思っていたはずだ。必ずしも彼でなくとも、ユナイテッドのような布陣では、4バックを守るミッドフィルダーが常にいるのだ。
https://www.theguardian.com/football/blog/2018/mar/10/liverpool-manchester-united-dejan-lovren-mistakes-jurgen-klopp-jose-mourinho

Daniel Storey、Football 365 【翻訳:桐谷 圭介】
●Ashley Young was the game's best player. He was tasked with keeping the Premier League's most potent attacker quiet, and Mohamed Salah was subdued throughout.
アシュリー・ヤングはこの試合のベストプレーヤーだった。彼はプレミアでも最高の能力を誇るアタッカーを沈黙させる任務を担い、モハメド・サラーは試合を通じて制圧されたままだった。
●That's entirely down to Young. No player on the pitch made more tackles, no player on the pitch won possession more often and no Manchester United player had more touches of the ball, proof that Young was able to get forward as well as shackling Liverpool's best player.
それはほぼヤングのおかげだ。この日ピッチに立った選手で彼よりも多くのタックルをした選手はおらず、ボール奪取数も最多、ユナイテッドの選手の中では最多タッチ数であり、ヤングはリバプールのベストの選手を封じつつ、前に出て行くこともできることを証明した。
●It would have seemed extraordinary at the start of the season, but right now Young really does deserve to be England's first-choice left-back. Danny Rose and Luke Shaw are not playing enough games, while Ryan Bertrand is having a difficult season at Southampton. Meanwhile, Young is quickly becoming Mourinho's teacher's pet.
開幕時であれば、尋常ならざる意見に思えただろうが、今のプレーであれば、アシュリー・ヤングはイングランド代表の左サイドバックのファーストチョイスにも相応しい。ダニー・ローズとルーク・ショウは十分に試合に出ているとはいえず、ライアン・バートランドはサウサンプトンで苦しいシーズンを送っている。その一方で、ヤングは早々とモウリーニョのお気に入りの選手となっている。
http://www.football365.com/news/16-conclusions-manchester-united-2-1-liverpool


後半:益々悪化する、ウェストハムとサポーターの関係

●モイーズ監督は、前節のスウォンジー戦で4-1とのスコアで敗れた後、GKを含めて先発メンバーを5人変えた。
●クラブのレジェンド、Bobby Mooreが亡くなって25年記念という、ポジティブな雰囲気で試合を始めようとした。
●0-0で折り返した後、バーンリーはWoodを投入して2トップへ。
●0-1の先制点が入ると、乱入が始まる。
●ようやく試合が再開すると、バーンリーが素早くボールを奪って2点目を追加。
●するとオーナーの前で100人以上のサポーターが集まって抗議。

中継で聞こえた抗議のチャント:次々と6パターンも
●"Sack the board"
「役員たちはクビにしろ」
●"We're not West Ham, we're not West Ham, we're not West Ham anymore"
「俺たちはもはやウェストハムではない」
●"You're fucking shit"
「お前らが下手糞」
●"Get out of our club, get out of our club, Gold and Sullivan, get out of our club"
「ゴールドとサリバン、俺たちのクラブから出て行け」
●"You've destroyed our fucking club"
「お前らが俺たちのクラブをボロボロにしたぞ」
●"We want to go home, we want to go home, Stratford's a shithole, we want to go home"
「ホームに帰りたい、ここストラットフォードクソの場所だ」

Sky Sportsのレポーター、Johnny Phillipsの写真付きツイート
●スタンドの喧嘩から守る為に、バーンリーは子どもたちをベンチに読んで座らせた。


Trevor Brooking、ウェストハムのレジェンド、BBC Radio 5 Live 【翻訳:桐谷 圭介】
●"Just don't come to the games at the moment until you try to allow the players to get the points to stay up. That atmosphere must never come back."
選手たちが残留のためのポイントを得ようとするのを支えられないうちは、今は試合に来るべきじゃないね。あの雰囲気にしちゃ絶対にダメだ。
●"There is no way the team is going to play and get the points to stay up under that sort of atmosphere. It is impossible.
チームがあんな雰囲気の中でプレーをして、残留に向けたポイントを得ていくことなんてできっこない。不可能だよ。
●"That atmosphere must never come back in the last five games otherwise the club is in serious trouble and the players won't be able to deliver."
残りの(ホームでの)5試合でああした雰囲気には決してしてはいけない。このままでは、クラブが深刻な問題に陥るし、選手も持てる力を発揮するのは難しかろう。
●"The level of aggression was something I couldn't believe a West Ham fan would get involved in.
ウェストハムのファンがあんなに攻撃的になるのも、私にはちょっと信じられなかった。
●"All I would say, between now and the end of the season is, 'anyone who has got that aggressive frustration just don't come to the five home games that are left' because we need everyone - all the fans and the team - all working together to try to get sufficient results."
これからシーズンの終わりにかけて私が言いたいのは、「ああした攻撃的な苛立ちを抱えているなら、ホームの残り5試合には来るな」ということだ。ファン、チームを含めた全員の力が必要で、十分な結果を得るために団結する必要があるからね。
http://www.bbc.com/sport/football/43362861 

サポーターの不満の原因はスタジアム。引っ越しを認めたのは、チームが強くなると約束されたから...
●皮肉にも、100人以上のサポーターが集まって、オーナー席の目の前で抗議する場所があったのは、陸上競技場を中途半端にコンバートしているからだ。
●スタジアムそのものが、不満の対象だ。
●誰もが愛したUpton Parkから、オリンピックスタジアムへの引っ越しはサポーターにとってつらかった。地元から離れるし、陸上競技場だし。
●だが、経済的にすごく良い条件で大規模なスタジアムを使えることにより、チームとして強くなり、豪華な補強もできるようになり、CLを目指すのが現実的になる、というオーナーからの話で納得した。
●その約束は、今や現実からどれだけ離れているのか...

Jim Kearns、シーズンチケット保持者&ブロガー、The Guardian紙【翻訳:桐谷 圭介】
●Saturday was the inevitable corollary of having a board of directors who speak with grandiloquence about the Champions League and then behave as though they are still running Birmingham City in the lower leagues.
土曜は、役員たちがチャンピオンズリーグのような大言壮語を語りつつ、まるで下部リーグでバーミンガム・シティを経営しているかのように振る舞い続ける中で、必然の結果だった。
●West Ham fighting relegation from the top flight is not unusual. But that is rather the point. The quid pro quo of the move from Upton Park to the London Stadium was supposed to be a better team, not a similar one, but at a different venue.
ウェストハムは降格から逃れる戦いをするのは珍しいことじゃないが、そこがポイントでもある。アップトン・パークからロンドン・スタジアムに移ったことの見返りは、これまでとは違う場所でより良いチームになることのはずだった。
●Upton Park formed part of our identity. When she danced we could really love. The London Stadium is a soulless, scaffolded testament to the hubris of all involved.
アップトン・パークは我々のアイデンティティの一部になっていた。スタジアムが揺れるのを我々は愛してきた。ロンドン・スタジアムは、移転に関わった全員の尊大さの、魂無き遺産なのだ。
●I cannot condone violence, but the board has brought this upon itself by refusing to acknowledge a simple truth ? the stadium and team are substandard.
暴力は許容できないが、今回の騒動は、ウェストハムの幹部らが、スタジアムもチームも標準以下だ、というシンプルな真実の理解を拒否することで自ら招いたことなのだ。
https://www.theguardian.com/football/2018/mar/11/west-ham-david-sullivan-david-gold-crowd-trouble-blog

以下の出典: Miguel Delaney、Independent紙
http://www.independent.co.uk/sport/football/premier-league/west-ham-united-board-protest-march-meetings-hooligans-icf-action-group-a8244951.html 

他にもサポーターにとって不満なこと
●David Goldは81歳、David Sullivanは69歳だが健康の心配がある。その中、一体誰かトップなのか?
●エンブレムに「LONDON」という文字が入ったこと。サポーターにとって、ロンドン全体のクラブではなく、地元東ロンドンのクラブである。
●オーナーとその家族による、マスコミやSNSでの発言。
●補強の方針、など。

10日のバーンリー戦で、トラブルが起こることが前から予測できていた。
●元々、10日の試合前にサポーターによるデモが予定されていた。
●オーナーに反対する、約1万人が参加する見込みだった。
●しかし、3月1日に「Real West Ham Fans (Real WHF)」というサポーター団体が、一方的にデモを中止したと発表した。
●これは、2月にクラブと3つのミーティングを行った結果、関係が良くなった、ということ。
しかし、この「Real WHF」は決して、唯一のウェストハムサポーター団体ではない
●Football Supporters' Federation (FSF) に認定されているのは、「West Ham United Independent Supporters' Association (WHUISA)」という違う団体だ。他にもグループがある。
●WHUISAをはじめとする、他のサポーター団体は「Real WHF」の発表に驚いた。デモを中止する話は、初耳だった!
●そして、2月のミーティングに関しても、3つもあったというのが驚きだった。「Real WHF」以外のサポーター団体は、2つにしか呼ばれなかった。(それでも、当日まで呼ばれなかった。)
●何故、勝手にデモを中止するんだ?と、他のグループのメンバーがFacebookで議論するようになった。
●すると、「Real WHF」のメンバーが投稿して、他のグループを脅かした。
●「ICFはデモを許さない。40年の歴史を誇る俺たちが戻ってきた。WHUISA、お前らはただのアンチファシスト、左翼野郎。」
●一体、何者だ?
●「ICF」とは元々、「Inter City Firm」のこと。70年代、80年代に活躍した、ウェストハムの恐ろしいフーリガン団体。政治的には極右。
●つまり、デモを勝手に中止した「Real WHF」という団体は、昔のフーリガンが居る団体のようだ。

フーリガンが今更!?
●少なくなとも、クラブと1つのミーティングにはこの「Real WHF」しか呼ばれなかったという話も恐ろしい。
●「Real WHF」も、オーナーに強く反対していたはずだ。
●何故、クラブはその団体とミーティングを行った?
●そして何故、そのミーティングを受けて、「Real WHF」は急に且つ一方的にデモを中止した?
●Independent紙の複数のソースによると、「Real WHF」は最終的に、クラブと「Ultras」のような関係を狙っているという。モデルは、イタリアのラツィオだ。
●つまり、「クラブと協力し合う」関係を築くよう、クラブにプレッシャーをかけたのでは?
●Independent紙によると、クラブが「Real WHF」にチケットを提供するなど協力の提案を既に行っているという。

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(1)偽の偽9番
Barney Ronay, The Guardian紙 【翻訳:桐谷 圭介】
●With 89 minutes gone at a drenched, slightly woozy Etihad Stadium Eden Hazard was taken off, bringing to an end an afternoon spent chasing fruitlessly as the most false of false nines.
雨でびしょ濡れ、若干ぼんやりとしたエティハド・スタジアムの89分過ぎ、エディン・アザールは交代となり、成果なく走り回り続けた午後は「偽9番」としても何もできずに終わった。
●Hazard cares about this Chelsea team and has been a fine servant. This, though, was an afternoon that must rank with his most miserable in England.
アザールの今のチェルシーにかける思いは強く、チームに素晴らしい貢献をして来た。しかしながら、この午後(のプレー)は彼のイングランドでのキャリアでも最も惨めな部類に入るだろう。
●Hazard was roughed up with his back to goal. He chased gamely. He made almost zero dribbles. Hazard likes dribbling: he is very good at it. But twice now in 10 days he has instead been asked to watch while creative opponents, his de facto peers, have been allowed to express their talents while he trudges his lonely path, a caged bird in a No 10 shirt.
アザールはゴールに背を向けた状態で痛めつけられ、それでも勇敢にボールを追った。この日の彼のドリブル数はほぼゼロだった。アザールはドリブルを好み、実際得意なプレーだ。しかし、自分と同類のクリエイティブな相手がその才能を見せつける中、10番のシャツを身にまとった鳥かごの鳥のように重い足取りで孤独に走り、ただそれを眺めることを求められたのは、この10日間で2度目のことだ。
https://www.theguardian.com/football/2018/mar/04/football-chelsea-manchester-city-eden-hazard-false-nine

「偽9番」はそもそも、ボールを持つ前提で機能するのでは!? 【黒板?】
●Guardiola監督のバルセロナなどで「偽9番」という戦術が機能した前例がある。
●その基本として、1トップとして中央で最も高い位置でプレーすると思われる選手が、ビルドアップで思いっきりポジションを落とすこと。
●それにより、相手CBと距離を置いてフリーになる。或いは、相手CBも一緒に釣り出して、中央にスペースを作る。
●そのスペースをチームメイトが横からカットインしたり、中盤から上がったりすることで攻める。
●このようなプレーは、Hazardに十分期待できそうだ。
●しかし、ビルドアップ中にこのプレーをする為には、そもそもビルドアップする、つまりボールを持って攻撃を展開する必要がある。
●完全にボールを持たれる試合だと、「偽9番」は難しいだろう!
●孤立した状態から何とかカウンターの起点を作るのであれば、ポストプレーが得意な選手がまずボールをキープして溜めを作ることになるが、あまりHazardが向いてそうにない。
●Conteの起用法はどうかな?


(2)後半:ペップの抗議がシティにとって不都合の質問を招く件

黄色いリボン:カタルーニャ独立住民投票とスペイン政府の対応
●『Foot! MONDAY』でも紹介されてきたように、去年10月1日にスペインでカタルーニャ独立住民投票が行われた。
●フットボール界にも色々と影響が出るかもしれないが、現在、話題となっているのはGuardiola監督のつけている黄色いリボンのことだ。
●住民投票を受けて、Jordi Sanchez氏とJordi Cuixart氏をはじめとする、カタルーニャ独立支持者の政治家が、スペイン国家に対して反乱の扇動という疑いで逮捕された。
●そういったスペイン政府の対応が人権問題として問題視され、カタルーニャ独立自体に賛成しなくても、それを決める権利はカタルーニャの人々にあるということを主張する人は、政治家の逮捕に対して反対の気持ちを表すために黄色いリボンを身に付ける動きが始まった。

そのリボンをつけたGuardiolaが処分を受けることに
●しかし、フットボール関係者がその立場を利用して政治的なマークをつけたりすることが基本的に許されない中、FAカップ5回戦やリーグ・カップ決勝戦でそのリボンを付けたGuardiolaがFAに処分を課せられることになった。
●一体何が「政治的なマーク」なのか、という点について、解釈がバラバラで不明というのも問題だが、それを別にしても、この件が実は、マンチェスター・シティにとって非常に不都合の質問を招いてしまっている。
●つまり、この話題を持ち込みした、マンチェスター・シティの監督が「じゃあ、あなたは?」と問われる立場になった。

Pep Guardiola、カタルーニャの人権問題について(2月25日)【翻訳:桐谷 圭介】
●"Before a manager, I am a human being.
私は監督である前に、ひとりの人間だ。
●"[The FA] know I'll wear the yellow ribbon always. It's not about politicians, it's about democracy; it's about helping the people who didn't do absolutely anything."
(FAは)私は黄色のリボンを身に着け続けることは分かっている。政治家かどうかではなく、これは民主主義であり、何も悪くない人々を助けるためだ。
●"If I broke the rules, I accept the fine. There are four guys in prison. There are other guys, who are outside of Catalonia; when they come back, they are going to be jailed, imprisoned for rebellion and sedition.
もし私がルールを破ったなら、罰金を受け入れるよ。4人の男が牢獄にいるんだ。他にも、今はカタルーニャの外にいても、戻ってくれば反逆と扇動で投獄される者もいる。
http:www.bbc.com/sport/football/43195688

ペップが言うこと、そしてこの動きに参加して意識を広めることはごもっともだ、とはいえ...
●地元の社会に対する、強い責任感を感じたGuardiola監督。
●確かに、一般人より、Guardiola監督ほど知名度や立場のある人がリボンをつけると、世界中に意識が高まるに違いない。
●しかし、Guardiola監督の雇用主である、マンチェスター・シティというクラブは基本的にある国家の持ち物である。
●その国家はアラブ首長国連邦(アブダビ)だ。
●そして、実はそのアラブ首長国連邦では、人権問題があるようだ。
●国際的な人権NGOの『ヒューマン・ライツ・ウォッチ』は、UAEを以下のように評価している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(国際的な人権NGO)による、UAEの評価【翻訳:桐谷 圭介】
●"The United Arab Emirates (UAE) often uses its affluence to mask the government's serious human rights problems. The government arbitrarily detains, and in some cases forcibly disappears, individuals who criticized the authorities, and its security forces face allegations of torturing detainees. A new anti-discrimination law further jeopardizes free speech and is discriminatory, as it excludes references to gender and sexuality. Authorities denied access to the country to activists who criticized the UAE's mistreatment of migrant workers. Labor abuses persist, as migrant construction workers facing serious exploitation. Female domestic workers are excluded from regulations that apply to workers in other sectors."
UAEは、政府による人権上の深刻な問題を覆い隠すのに、その豊かさをしばしば利用している。UAE政府は、権力を批判する者たちは独裁的に逮捕し、時には強制的に抹殺してしまう。治安部隊には逮捕者への拷問の疑いがかけられている。新たな反差別法は更に言論の自由を危機に晒し、ジェンダーやセクシュアリティへの言及は除外されるなど、実際には差別的だ。当局は、UAEによる移民労働者への虐待を批判した活動家の入国を拒否した。強制労働の実態は依然残っており、建設現場で働く移民たちは深刻な搾取に晒されている。家庭内で働く女性労働者は、別の産業の労働者たちには適用される規制から外されている。
https://www.hrw.org/middle-east/n-africa/united-arab-emirates

このUAEの人権問題は新しい問題ではない。しかし、ペップがこれを話題にしてしまった
●そもそも、間接的にもフットボールクラブが国家の持ち物になることを問題視する人も少なくないし、UAEの人権問題もこれまでも知られていた。
●だが、フットボールと政治を別で考えるべきなのか、どこまで一緒にすれば良いのか、色々とグレイゾーンがある。
●オーナーのことを考えるより、シティのフットボールを純粋に楽しもう、というほうが主流だった。
●しかし、カタルーニャの人権問題を持ち込みすることで、Guardiola監督が自ら人権を話題にしている。
●だから、人権問題のあるUAEのアブダビからお金を貰って仕事をしているGuardiola監督も立場が問われることになった。
●リーグ・カップ決勝戦の試合後記者会見でカタルーニャの人権問題について話した後、Guardiola監督は記者に「では、UAEの人権問題は?」と聞かれてしまった。

Pep Guardiola、UAEの人権問題について(2月25日)【翻訳:桐谷 圭介】
●"Every country decides the way they want to live for themselves. If he decides to live in that [country], it is what it is. I am in a country with democracy installed since years ago, and try to protect that situation."
どの国も、自分たちがどうありたいかは(自分たちで)決めている。もし誰かがその国で生きていきたいのならば、それまでの話だ。私自身は昔から民主的な国から来ているし、それを守ろうとしているのだ。
http:www.independent.co.uk/sport/football/news-and-comment/geopolitics-in-football-qatar-abu-dhabi-man-city-psg-trump-manchester-united-a8235996.html

知らない顔をしたも同然で、批判の対象に。
●これにより、UAEや、パリ・サンジェルマンを持つカタールの事情も、これまでよりも注目を浴びることになった。
●シティのオーナーにとって、こんな話題が非常に不都合のはずだ。
●しかし、ペップの行動を受けて、アブダビのような国家が何故、フットボールに関わろうとするかについて、注目度が高まり、報道が増えた。

Nick McGeehan、人権問題の研究者(Independent紙)【翻訳:桐谷 圭介】
●"[Abu Dhabi and Qatar are] not making money out of these clubs. They latch themselves on to prestigious, high-value brands, whether it's football clubs or universities or museums, and these associations enable them to present themselves as progressive and tolerant, when the opposite is true."
(アブダビやカタールは)これらのクラブで金儲けをしているわけではない。自分たちを、名誉ある価値の高いブランドに並べ立てているだけだ。それがフットボールクラブ、大学、博物館の何であれ、それらに関連することで、実際には正反対であるのに、彼ら(アブダビやカタール)が進歩的で寛容であるかのように見せることを可能にしているのだ。
●"What Pep said is fine in isolation but the context is that he works for the Abu Dhabi government, whose deputy Prime Minister he thanked in the same speech, and was speaking on a platform provided to him by their money. If he'd said people in Abu Dhabi also deserve these rights, that would have really been something to admire, but he pointedly refused to do that. That's obscene hypocrisy."
ペップの発言自体は別で良いのだが、ここでの文脈は、彼が同じ場で副首相に感謝を述べたアブダビ政府のために仕事をしており、その資金によってもたらされた足場で話をしている、ということだ。もし、彼がアブダビの人々にもそうした人権があって然るべきだ、と言ったなら、それは真に賞賛されることだろうが、その点についてはあからさまに拒否した。それは節度を欠いた偽善というものだ。
http:www.independent.co.uk/sport/football/news-and-comment/geopolitics-in-football-qatar-abu-dhabi-man-city-psg-trump-manchester-united-a8235996.html

シティのオーナーは困るだろうが、このきっかけで改善を?
●やはり都合良く無視するのではなく、フットボールを通じてこういった問題も注目を浴び、そしてそれが改善に繋がるのが理想的だ。
●素晴らしいフットボールが絶賛を浴びているシティだからこそ、そのフットボールが人権問題を隠すのではなく、暴露して改善に繋がると良いだろう。

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(1)1月に炎上した、両監督の不仲がこれで落ち着いた?
1月の頭、それぞれの記者会見での発言で急にヒートアップした、両監督の不仲
●モウリーニョがタッチラインでの振る舞いについて発言したところ、「コンテのことか」と解釈され、コンテに直接質問が投げられることに。
●それにコンテが怒り、モウリーニョが「そういう意味じゃないよ」と否定しつつ、いきなり関係ない侮辱も!

Jose Mourinho、前日記者会見、1月4日(FAカップ3回戦、ダービー・カウンティ戦)
●"Because I don't behave as a clown on the touchline, it means that I lost my passion?
私がタッチライン沿いでピエロのように振る舞わないからといって、私が情熱を失ったということになるのか?
●"I prefer to behave the way I am doing it, much more mature, better for my team and myself, I don't think you have to behave like a crazy guy on the touchline to have that passion."
私は今自分がしているように、より成熟して、チームや自分自身のために良い振る舞いをしたいし、情熱を保つためにタッチライン沿いで狂った男のように振る舞う必要があるとは思わない。
https://www.standard.co.uk/sport/football/manchester-united-news-jose-mourinho-touchline-clown-dig-antonio-conte-jurgen-klopp-a3732356.html

Antonio Conte、前日記者会見、1月5日(FAカップ3回戦、ノリッチ・シティ戦)
●"Maybe sometimes I think that someone forgets what they said in the past or which is his behaviours and sometimes I think there is, I don't know the name, demenza senile ? when you forget what you do in the past."
誰かさん(モウリーニョ)は、自分が過去に言ったことや自分自身の振る舞いを忘れることがあるんだろうね。(英語で)何というのか知らないが、自分が過去に言ったことを忘れてしまう - 認知症でもあるんだろう。
●"I am starting to be a bit annoyed. If you want to go to fight with me, I am ready. I have zero problems.
私は困惑し始めている。ケンカがしたいというなら準備は万端だ。何の問題もない。
●"There is a person who continues to look here. He went away but continues to look here."
こちらを見てばかりの人がいるね。もうここ(チェルシー)を去ったが、こちらを見続けているんだ。
https://www.theguardian.com/football/2018/jan/05/antonio-conte-jose-mourinho-chelsea-manchester-united

Jose Mourinho、試合後記者会見、1月5日(FAカップ3回戦、ダービー・カウンティ戦)
●"I don't blame him. Honestly. I don't blame him. I think the press should apologise to me and him. Because the question that comes to him is completely wrong and because of that he had that out-of-control reaction.
彼を責めたりはしないよ。正直、責めてはいない。プレスの方が私と彼に謝罪すべきだろう。彼に向けられた質問は完全に誤りだったし、彼が自制心を失った答えをしたのもそのせいだ。
●"Yes, I made mistakes in the past on the touchline and yes, I will make less but I'll still make a few. What has never happened to me and will never happen is to be suspended for match-fixing. That never happened to me and it will never happen."
ああ、私は過去にタッチライン沿いでいくつかの過ちを犯したし、少なくなったとはいえ、まだこの先もあるだろう。ただ、これまでに一度もなく、この先も決して起きないのは、八百長疑惑で処分を受けることだ。私の身に起きたことは一度もないし、今後も決してない。
https://www.theguardian.com/football/2018/jan/05/antonio-conte-jose-mourinho-chelsea-manchester-united

Antonio Conte、試合後記者会見、1月6日(FAカップ3回戦、ノリッチ・シティ戦)
●"You show you are a little man. A little man. You don't know very well [what] is the situation. But I know him very well in the past. In the past he was a little man in many circumstances, is a little man in the present and for sure he will be a little man in the future."
自分がどれだけ小さな人間かを示してたね。けちな男だ。あの(八百長疑惑の)状況の何を知ってたって言うんだ?でも私は彼を過去によく知ってたよ。多くの場面で彼は小さな男だったし、今だってそうだ。そして、この先もけちな男であり続けるだろうね。
https://www.theguardian.com/football/2018/jan/06/antonio-conte-jose-mourinho-little-man-fake-claudio-ranieri-chelsea-manchester-united

【翻訳:桐谷 圭介】

あれからの成績: チェルシーは低迷、ユナイテッドも内容の乏しい試合が増えた
●この喧嘩は、特にチェルシーにとって何も良い効果をもたらさなかった。
●モウリーニョの心理戦は成功したかというと、そうでもないかな...
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(2)これでユナイテッドは健全なのか?指標によって答えが違う
ここ1ヶ月ぐらいで、ベンの中でモウリーニョの評判が落ちている
●モウリーニョは確かに移籍・補強にこだわる監督が、これまで、チームの穴を把握して、ピンポイントの補強でそれを埋める・強化することが得意な印象だった。
●ファーガソン引退後、モウリーニョ就任まで、ユナイテッドの移籍活動が確かにめちゃくちゃで、埋めないといけない穴が確かに多かった。
●Mkhitaryan・Sanchezのトレードは確かに、ユナイテッドにとって良い取引だったと思う。
●しかし、Mkhitaryanという「穴」は、元々モウリーニョが取った選手だった。もう人のせいにできない。
●そして、(チェルシー戦を除いて)Sanchezを左サイドで起用した、ということにがっかりした。
●Sanchezを取って破壊力を上げるのは良いことだが、穴は左サイドではなかった。
●MartialとRashfordは右サイドなら苦労する、左サイドなら活躍する、というパターンが既にはっきりしていた。
●つまり、ユナイテッドの穴はそこではなく、右だった。
●右で起用するつもりでSanchezを獲得したと思った。
●しかし、Sanchezを左、Martialをまた右に戻すと、自ら「穴」を作る行為になる。

Daniel Storey記者、Football 365、2月22日 (セビージャ戦を受けて) 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"Alexis Sanchez continues to look like the right answer to the wrong question."
アレクシス・サンチェスを獲るという解決策は正しかろうが、課題認識がそもそも間違っているのだ。
http://www.football365.com/news/manchester-united-sevilla-champions-league-the-masters-of-doing-just-enough

とはいえ、もはや「チーム作り」よりも「注目度」というのがクラブのプライオリティ、成功の基準なのか?
●クラブの健全さを測る上で、試合成績を指標にすることが一般的だが、以前も話したように、ユナイテッドのプライオリティは本当にそこにあるのか?副会長のコメントが気になる。

Ed Woodward副会長、NYSE、2月8日 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"Our solid business model has allowed us to invest in the future of the club with the extension of Jose Mourinho's contract as manager and the acquisition of Alexis Sanchez.
我々のソリッドなビジネスモデルが、ジョゼ・モウリーニョとの契約延長やアレクシス・サンチェスの獲得といった将来への投資を可能にしている。
●"This trade generated some interesting social media stats. It was the biggest United post on Instagram with two million likes and comments, the most shared United Facebook post ever, the most retweeted post ever, and #Alexis7 was the number one trending topic on Twitter worldwide.
今回の取引では、ソーシャル・メディアの世界で興味深い数字を生み出した。インスタグラムで200万もの「いいね」やコメントがついた、ユナイテッドの中では最大のポストとなり、フェイスブックでも最もシェアされたポスト、(ツイッターでの)リツイート数も最多で、#Alexis7は、世界のツイッターでのナンバーワンのトピックになった。
●"To put all of that into context the announcement posts generated 75 percent more interactions than the announcement of the world's most expensive player last summer when Neymar moved from Barcelona to PSG.
それら全てを加味すると、今回の発表は、史上最高額での昨夏のネイマールのバルセロナからパリ・サン=ジェルマンへの移籍を75%も上回るSNSでの共有を生んだことになる。
●"Alexis Sanchez has also set a new January signing record in terms of shirt sales - three times that previous record."
アレクシス・サンチェスは、シャツの売上の面でも、1月の補強としては過去最高を記録した。これまでの記録の3倍だ。
https://www.manchestereveningnews.co.uk/sport/football/transfer-news/manchester-united-alexis-sanchez-arsenal-14263571

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February 22, 2018 2:39 PM /

Week 28

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(1)プレミアリーグの放映権料:高騰に歯止め、売れ残りも!
●先々週の『Foot! TUESDAY』でお話した、プレミアリーグの英国内での放映権争い。
●入札の結果が13日に発表されたので、紹介します。
●これまで通り、高騰が続くのか?
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今のところでは、次期(2019〜22年)の放映権料は今期(2016〜19年)よりも下回っている!
●これまで、特に直近2回で高騰を見せてきた放映権料だが、次期の結果は今のところでは、
£44億6400万の合計となっている。
●前回の£51億3600万と比べて、実は安くなっている!
●しかし、あくまでも「今のところでは」ということだ。
●どういう意味かというと、「売れ残り」のパッケージもあるからだ!

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売れていないのは、新たに設けられた「この節の全10試合」のパッケージ
●放映権の内訳は以上の通り。
●これまでと同じのように、Sky Sportsが日曜日(Super Sunday)と月曜日(Monday Night Football)を含めて、大半の放映権を獲得し、更にBT Sportが一部の権利を獲得している。
●しかし、新たに設けられた、ミッドウィーク・祝日開催の節、全10試合というパッケージは今のところでは売れていない。プレミアリーグが期待していたほど、魅力的ではなかったのだろうか?

売れていないワケ
●その「パッケージF」と「パッケージG」は、オンライン系にとって魅力的なコンテンツになるという期待があったが、その革新はまだイギリスでは起こっていないようだ。
●尚、売れていないというのは、入札が無かったというわけではない。
●eBayやヤフオクのようなオークションサイトでも可能なように、プレミアリーグがこのパッケージに「最低価格」をつけたと見られている。
●つまり、この価格を満たす入札がなかった、と考えられる。
●プレミアリーグはこれから交渉を続く予定だ。Sky、BT、そしてAmazonの3社が興味を示していると見られている。
●「F」と「G」を1つのパッケージに纏める、或いは即時ハイライトや録画放送の放映権も一緒につけて販売する、というように交渉される可能性がある。
●尚、1社が獲得できるのは148試合までだから、Skyは「F」と「G」のどちらか1つしか獲得できない。

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英国内で放送する試合数は増えるにもかかわらず、全て売れたとしても値下の見込み。というのは?
●「パッケージF」と「パッケージG」は恐らく、最終的に£4億前後で確定すると見られている。
●つまり、全部売れた時点でも、合計額が約£48?49億となり、前回の£51億よりも下回る見込みだ。
●その理由は、先々週紹介した通りとなった。
●SkyもBTも「これ以上視聴料を上げられない」という状況に直面している。
●そして、BTの参入によって熱くなった、2社のライバル関係が最近、協力関係へと変わってきた。
●その中、第3社が登場しない限り、歯止めがかかる可能性が高かった。
●そして、その第3社として期待されていたオンライン系の登場には、まだ早いようだ。
●Amazonはまだ「パッケージF」と「パッケージG」の交渉に残っているが、英国内ではオンライン系の本格的参入は2022年以降になりそうだ。

これでプレミアリーグのバブルはそろそろ崩壊なのか?
●決して、そうではない。
●国内での放映権料はこれにより、暫く横ばいになりそうだが、今回からプレミアリーグが特に力を入れているのは英国外での放映権だ。
●例えば、新たに設けられた「土曜日ゴールデン」の放送枠は、正直、イギリス人にとってあまり魅力的ではないし、日本にいる我々にとって深夜になってしまうが、アメリカにとってはちょうど良い時間帯だ。
●プレミアリーグは既に、3年間で$5億の放映権料で、アメリカのNBCと契約を結んでいる。
●また、中国のPPTVとは3年間で$7億の放映権料で契約を結んでいる。
●全世界の権利が決まった段階で、海外の合計額が今よりも数十億ポンド高くなる見込みだ。
●尚、英国外の放映権に関しては、お金が順位に関係なく、平等に5%ずつを各クラブに分配される。

今後の展開について
●今回は既にアメリカや中国の権利が決まっていたので、一部でも「全世界」として権利をパッケージすることはできなかった。
●2022年以降は、それは可能性としてできる。そのほうが、AmazonやFacebookの参入に繋がり、また高騰を引き起こすかもしれない。


(2)謎の英国人たちのおかげで、快進撃を続けるÖstersund
●先週と今週、ELラウンド32でアーセナルと戦っているのは、スウェーデンのエステシュンズというクラブだ。
●スウェーデンでは現在、シーズン開幕前だというのもあり、1st legでは持ち味を出せず、0-3という結果になったが、スウェーデンの規模でもスモールクラブであるこのエステシュンズは、ここ数年ではすごい快進撃を続けてきた!
●3つのクラブの合併により創設されたのは1996年10月31日。何とArsene Wengerのアーセナル監督就任よりも30日遅い!
●最初はずっと3部リーグだったが、2010年に4部リーグへ降格したらイングランド人のGraham Potterを監督に就任。
●3度も昇格を果たして、1部リーグで定着している。また、去年は国内カップで優勝した。
●ELでは3つの予選ラウンドで勝ち抜けてから、アスレティック・ビルバオとヘルタ・ベルリン、ゾリャ・ルハーンシクと同じ組から2位で通過した。
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この快進撃を支えてきたのは、イングランドではあまり知られていないイングランド人だ
●Graham Potterは1シーズンだけプレミアリーグでプレーした。1996/97、サウサンプトン時代だった。
●出場は8試合(先発2試合)にとどまったが、その一つはマンチェスター・ユナイテッドを相手に6?3で圧勝したあの時代だった。
●しかし、全く有名ではなかったので、英国内では最近までほぼ忘れられていた。
●そして、アーセナル戦にも出場した、トップチームに居る2人のイングランド人選手は、自国ではセミプロしかやっていなくて全く知られていなかった!

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(3)独自なアプローチの基、常に高い目標を設定してきた会長
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●エステシュンズは、スウェーデンの1部リーグの16チームのうち、最も緯度の高い、北部のチームだ。
●現在、4チームが首都のストックホルムにあり、また2チームがイエテボリにある。
●他のチームも基本的に南部にある。
●それに対して、エステシュンズの地方では冬が非常に寒く、雪が多い。
●アーセナル戦の1週間前、気温がマイナス18℃まで落ちた。
●その気候の為、フットボールの文化もつい最近まで根付いていなかった。
●その地方に選手を呼ぶのが難しかったし、クラブは呼ぶお金も持っていなかった。
●だから、上を目指すには、独自なアプローチが必要だった。
地図:Wikipedia

エステシュンズ監督就任の頃を振り返る、Graham Potter 監督 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"The club was coming to terms with being relegated to the fourth tier of Swedish football, and I could sense the negativity around the city. A sort of mistrust from the public. I got the feeling people in Ostersund didn't actually like the club much.
クラブはスウェーデンリーグの4部に落ちるところで、街にもネガティブな雰囲気が感じられた。人々の不信感というかね。エステルスンドの人々もクラブのことがあまりで好きではないような感じを受けていたんだ。
●"We had around 200 people in the stands for my first game in charge. And I'd say around half of those wanted us to lose.
私が就任して最初の試合、スタンドにいたのは200人くらいだった。そのうち半分くらいは我々に負けてほしいと願っているような状況だ。
●"At home, there were other challenges. My eldest son was 11 months old when we moved to Sweden, so while I was at work Rachel was adjusting to our new life with him. She admitted to me later that, for the first six months, she pretty much cried every day."
家に帰れば、そこでも挑戦だった。我々がスウェーデンに移った頃、長男はまだ11ヶ月でね。私が外で仕事している間、妻のレイチェルはその長男と新たな暮らしに適応しようとしていた。のちに彼女は最初の6ヶ月は泣いてばかりだったと認めてたよ。
出典: The Coaches' Voice

元軍人で変わり者のチェアマン、Daniel Kindberg
●Kindberg会長は元々軍人であり、大隊司令官の地位まで上がった。
●1990年代から2000年代前半まで、ボスニア・ヘルツェゴビナやコンゴ民主共和国、リビアなどの紛争で、兵役に服した。
●その後、不動産でビジネス界を経験して、エステシュンズに関わることになった。
●常に、非常に高い目標を設定することが彼の特徴。
●例えば、今季はEL優勝、最終的にはCL優勝、という目標について公言している。
●今すぐは達成しなくても、目指せば近づくことはできる、とのスタンスだ。

エステシュンズのDaniel Kindberg会長(元軍人)、3部時代から欧州大会出場を目指したことについて
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"Nobody is shooting at you, so the business world is very easy."
誰も自分を撃ってきたりはしないからね。ビジネスの方が遥かに簡単だよ。
●"We had to analyse what we wanted, what football we needed to play, what we should be, who we should be and why.
我々が考えねばならなかったのは、何を目指していくのか、どんなフットボールをプレーする必要があるのか、どんな存在、どんな人間であるべきか、そしてなぜそうなのか、といったことだった。
●"We decided this was what we were going for, and the rest is history."
我々は(ヨーロッパを目指すという)高い目標設定をした。そしてそこから先は歴史だ。
出典: ESPN

イングランドとの関わりの始まり: Graeme Jones氏(現在:ベルギー代表のアシスタント監督)
●2006年の夏、Kindberg会長はユース育成を強化しようと思い、イングランドのプレミアリーグに連絡して、アカデミーコーチを派遣してもらえないかと尋ねてみた。
●結局、イングランドから3人のコーチが短期間でエステシュンズに訪問することになったが、そのうち、1人はGraeme Jonesだった。
●当時、ミドルスブラでU-14のコーチを努めていたが、その後、Roberto Martinez監督の右腕としてスウォンジー、ウィガン、エヴァートン、そして現在はベルギー代表でアシスタントを努めている。
●JonesとKindbergが仲良くなり、その繋がりで、スウォンジーが頻繁にエステシュンズとプレシーズンマッチをすることになった。
●そして、Jonesがボストン・ユナイテッドで一緒にプレーした、Graham Potterを監督候補としてエステシュンズに紹介した。


(4)変わった経歴のイングランド人監督、Graham Potter
●現役時代から勉強熱心だった、Graham Potter監督。
●30歳を超え、ビッグクラブからオファーが来なくて現役キャリアがそのうち終わるだろうと考えるようになった。
●そしてある日、タブロイド紙のどうでもいい記事をざっとと読んでいた自分にショックを受けた。
●やばい、脳が怠けている。もっと頭を使わないと!
●そして、現役を引退する前、オープン・ユニバーシティ(イギリスの放送大学)に所属して、社会学を勉強することにした。
●遠征バスの中でも、チームメイトたちがお喋りで盛り上がっていた中、PotterだけがEUやアメリカの政治の本を読んで独学していた。
●現役引退後、UEFA 'A'ライセンスを取得して、ハル大学とリーズ・メトロポリタン大学でコーチを努めた。
●また、リーズ・メトロポリタン大学では大学院へと進学し、「リーダーシップと感情的知性」を専攻に修士で卒業した。
●そして、その学問で学んだことを、フットボールの現場でも活かしたいと思うようになった。
●特に、元軍人の先生と、医療関係者の同級生から、「失敗にどう対処するか」についてたくさん学んだという。

Graham Potter監督、大学院の勉強(専門が「リーダーシップと感情的知性」だった)について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●When I looked at the curriculum of the course, I realised how much of it fitted with football. This was a way for me to theorise the concepts of leadership.
コースのカリキュラムを見た時には、それがフットボールに非常にマッチしていることに気がついた。これで私はリーダーシップのコンセプトを理論化できるとね。
●Self-awareness. Empathy. Responsibility. Motivation. Relationship-building.
自己認識、共感、責任感、モチベーション、関係構築、といったことだ。
●You need to know about football to coach, but you need to know about people, too. Sometimes that can be the difference. It's about how you bring a team together. How you communicate as a team. How you understand each other. And, ultimately, how you unite the group for a common cause.
指導者になるにはフットボールを理解している必要があるが、同時に人間のことも分かっていなきゃいけない。時に、それが決定的な違いになるんだ。どのようにチームの一体感を作るか、どのようにチームとしてコミュニケーションをとるか、どのようにお互いに理解し合うか、そして究極的には、グループをどのように共通の目標に向けて団結させるか、ということだ。
●One thing that really resonated with me was thinking about how we deal with failure.
特に自分の中で共鳴したのは、我々が失敗とどう向き合うか、ということだ。
●In football, we focus on the mistake. We want to blame something, or someone. But in the military and the operating theatre ? life-and-death situations ? it's the opposite. It's about how you deal with the mistake. And creating an environment that allows you to learn from it.
フットボールの世界では、我々はミスに注目しがちだ。そして何か、もしくは誰かを責める。しかし、軍隊や手術室のような生きるか死ぬかの状況では、それが真逆であり、失敗にどう対処するかが大事だ。それには、その失敗から学ぶことを許容する環境づくりが必要になってくる。
出典: The Coaches' Voice


(5)スウェーデンでセカンドチャンスを手に入れた選手
「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で、大活躍を見せるように鳴ったCurtis Edwards
●ミドルスブラの下部組織出身のEdwardsは、自分の才能に自信を持ち過ぎて、頑張らなくてもトップチームに上がると思い込むようになった。
●そして、プレーに集中するよりも、パーティーや女性に興味を持ったりするようになった。
●練習でのパフォーマンスが落ちて、ユースチームの先発から外されるようになった。
●それで反発して、もっと遊びに行くようになる、という悪循環に陥り、19歳でリリースされてしまった。
●その後、父親と一緒に工事現場で働くようになり、プロキャリアを逃してしまいそうになっていると言う現実に、やっと気がついた。
●つい3年前、知り合いの知り合いがスウェーデンの3部チーム(Ytterhogdals)でコーチを勤めていたことを知り、思い切って航空券を買ってスウェーデンに渡った。
●そして2016年の夏、エステシュンズが親善試合に出る選手が足りなくて、そのYtterhogdalsに何人かを貸してくれとお願いした。
●Edwardsもその1人となった。親善試合で活躍して、Graham Potter監督から悲願のプロ契約をオファーされた。
●そして、Potter監督に「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で落ち着き、キーマンとなった。


Curtis Edwards選手、Graham Potterが与えてくれる「自由」について 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"In most of my footballing career I had been afraid to make mistakes. But Graham has always made it clear that mistakes are going to happen. It makes me feel safe. With some managers, you can get killed.
フットボールのキャリアの大半の間、僕は失敗を恐れてきた。でもグレアムはいつもミスはつきものだ、と明確にしてくれている。それだけで安心感を持ってプレーできるよ。監督によっては、ミスをしたら殺されかねないからね。
●"The work he does with us on the pitch and off the pitch, I have never seen it before. He shows us how he wants to play and lets us learn for ourselves."
ピッチの中での外でも、僕たち選手とあんな仕事の仕方をするのは見たことがなかったね。グレアムは、僕たちにどうプレーして欲しいのかを示し、僕ら自身で学べるようにしてくれている。
●出典: Daily Telegraph紙


イングランドのフットボールで通用しなかった、イングランド選手のJamie Hopcutt
●5部のYork Cityのアカデミー出身だったが、リリースされてからどんどん下のリーグへ。
●技術は定評だったが、フィジカルは強くない為、セミプロに落ちても当たりに弱くて苦労した。
●そして、2011年12月に英国内に行われたエステシュンズのトライアルに参加し、プロ契約へ。


Graham Potter監督、 イングランドのフットボールでは通用しなかったJamie Hopcutt選手について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"If you're released from English football and you're not physically strong enough for the nonleague system, you can be out of it quite quickly. Jamie just didn't fit anywhere in the UK, and coming to our level where the physicality perhaps isn't the same, he could survive and develop. He's contributed enormously to what we've done.
イングランドのフットボールからリリースされ、セミプロでやるにもフィジカルが十分でなければ、簡単に居場所を失ってしまう。ジェイミーはイギリスではどこにいっても戦える舞台がなかったが、フィジカル面での要求がそこまで高くはないここであれば、生き残ることも、成長していくこともできた。我々がここまで到達するまでの間に彼がしてくれた貢献は計り知れないよ。
出典: ESPN


(6)エステシュンズにしかない企画:「カルチャー・アカデミー」
エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」とは
●最後に、エステシュンズの快進撃の秘訣は、他にどのクラブにも存在しない「企画」にあるかもしれない。
●それは、所謂「カルチャー・アカデミー」というものだ!
●毎年、選手たちとコーチ人が一斉に参加する、美術や芸術のワークショップ企画だ。
●シーズンを通して、一緒に何かを学んで、練習した末、シーズン終了のタイミングでサポーターや市民たちの前でパフォーマンスを行う!
●毎年のテーマと内容が違う。
●これまで、チームが一緒に本を書いたし、絵を描いて展示会を開催し、バレエ(白鳥の湖)の講演も開いたし、去年はヒップホップを歌った。
●今年は、お笑い系のミュージカル劇だ。
●監督からトップチームの選手たちまで、全員が必ず参加する。

一体何故、フットボールクラブがそんなことをするのか?
●元々、この企画を提案したのはDaniel Kindberg会長だった。
●有名なスウェーデン人作家と話し、スウェーデン人にとって何が一番怖いかといえば、人前で舞台に立ってパフォーマンスをすることだ、ということに気付いた。
●その恐怖心に立ち向かい、乗り越えたら最高だろうと考えた。
●確かに不慣れだし、めっちゃ怖いかもしれないが、実際にやればすごい達成感を得られる。
●そして、舞台不安に立ち向かって乗り越える自信は、何でも達成できるという自信に繋がるという。
●だから、ピッチ内でもより勇気を出してプレーすることもでき、予想外の展開があったとしても、よりうまく対処できるようになる。それがこの企画の狙いだ。

Graham Potter監督、エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」について
【翻訳:桐谷 圭介】

●"When I was doing my coaching badges, I never thought I'd end up singing a cappella or performing to Swan Lake in a theatre full of people. But that's what it's about: becoming (a little) comfortable in uncomfortable situations.
自分が指導者のライセンスを取得している時には、満員の観衆の前でアカペラを歌ったり、「白鳥の湖」を演じたりすることになるとは想像もしなかったよ。でも、慣れない環境に身を置かれたとしても普段通りにやる、というのはそういうことなんだ。
●"People ask what ballet or singing has to do with performing on a football pitch. It's a hard thing to quantify. But you see individuals grow. And if you're more confident, more self-aware, better at taking responsibility and at understanding the viewpoints of others, then I believe it enables you to carry out your football actions in a better, clearer way."
バレエをしたり歌ったりというのがフットボールとどう関係があるのか、と尋ねる人もたくさんいる。それを数字で示すことは難しいけど、個人個人の成長は見て取れる。より自信を持ち、自分を理解し、責任感を高め、周囲の視点を理解すれば、それは、フットボールにもより良く、賢明な方法で取り組んでいけるようになると思うよ。
出典: The Coaches' Voice

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英国内のプレミアリーグ放映権について、次期の入札は今週から開始する
●これまで通り、高騰は続くのか?
●SkyとBT Sportは権利を維持できるのか?
●オンライン系が参入すればどうなるのか?
●実は、色々と変化の始まりを感じるところがある。
●日本など、英国外にも影響が出るかもしれない!

0024_英国内TV放映権料の推移.jpg

参考:放映権料は何故、こんなに高くなったのか?
(2014/15シーズン『Foot! TUESDAY』 #27、後半レポートより抜粋。)

(1)EU法(独占法)の為、同じテレビ局が独占契約を持つことが出来なくなった。
●2007年まで、Sky Sportsと競争出来るテレビ局が基本的に無かった。
●しかし、権利の一部なら、ライバルが現実的に入札できるようになった。
●ライバルが放映権を取った上、客を増やし、次期のときに試合を更にたくさん取ってしまう、という可能性がある。
●Skyは最低限の試合しか譲らないよう、出来る限り多くの試合をどうしても取りたい。

(2)業界の複雑化:いわゆるQUAD-PLAYを1セットに販売
●ネット、テレビ、電話、無線技術を1セットで販売する、いわゆるQuad-Playという営業法が盛んになっている。
●魅力的なテレビ中継を売りにし、次いでにネット・電話・無線の契約もしてもらうという、増益パターン。
●元々テレビ局だったSkyは、魅力的なサッカー中継さえあれば4つの市場で成功できると考えている。
●元々電話の会社だったBTも、同じ作戦を取っている。
●つまり、以前より遥かに大きな市場を争っている。

(3)封印入札方式、いわゆるブラインドオークション
●国内放映権の契約について交渉はしない。
●決まる方法は封印入札方式、いわゆるブラインドオークションだ!
●各テレビ局が一度だけ入札する。
●しかし、ライバルの提示した金額を知ることは出来ない!
●また、ライバルがいくつあるかも分からない。ライバルが誰なのかも分からない!
●事業の未来をかけた入札なので、これは本当に怖い。
●前々回、電話の会社だったBTがテレビ業界に参入する予定があることすら、知られていなかった!
●他にどこかが参入してくるかもしれないが、それが全く不透明の中、あらゆるライバルに勝てるような金額で入札するしかない!

(4)放映権のパッケージ化
●上記①、EU独占法の関係で、放映権を1つのテレビ局が独占して購入することは出来ない。
●すると、プレミアリーグはこの機会を利用して、放映権を7つの放送枠(パッケージ)に分けて、別々に契約することにした。
●つまり、上記③のブラインドオークションは1回のみならず、7回も行うことになった!相手を倒すような入札を7つもしないといけない!
●土曜日お昼キックオフの28試合についてもオークションを行い、土曜日夕方キックオフの28試合についてもオークションを行い、などなど。


パッケージ化と7つのブラインドオークションの結果
(2014/15シーズン『Foot! TUESDAY』 #27、後半レポートより抜粋。)

前例として、2016〜19年の英国内放映権がどのように決められたか見てみよう。
●現在の契約では、放送される試合が7つのパッケージに分かれている。
●その為、7つのブラインドオークションが行われた。
●結局、Sky Sportsが5つのパッケージ(126試合)を獲得し、BT Sportが他2つのパッケージ(42試合)を獲得した。
0030_英国内のパッケージ契約(2016-19).jpg


今度、入札の対象となる7つのパッケージ(2019〜22年)
今度のパッケージは前期とは少し違う。全体的に拡大の上、多様化も。
●これまであった放送枠は大して変わらない。
●日曜日2試合のキックオフ時間が30分遅くなるようだが。
●しかし、各パッケージの試合数が少し増えている。
●つまり、これまでよりも多くの試合が英国内で放送される(=土曜日15時キックオフから変更される)。
●そして、新たに設けられた放送枠が1つある。
●1シーズンで8試合は土曜日の19:45にキックオフする。(日本時間では翌朝3:45又は4:45になる。)
●土曜日のゴールデンにプレミアリーグが入るのは初めてのことだ!
●また、新たな取組として、平日又は祝日開催の計4節について、全試合(各節10試合×4=40試合)が生中継の対象となる。
●日本では既に経験していることだが、英国では初めての試みとなる。
●尚、土曜日15時キックオフの試合は生で中継できない、という法律は変わっていない。
●合計で、1シーズンの380試合中、200試合が生で放送される。前回の168試合よりも32試合多く、半分以上になったのが初めてのことだ。
●尚、独占禁止法の関係で、1社が148試合までしか獲得できない。
0032_英国内のパッケージ契約(2019-22).jpg
心配事
●実際にスタジアムに足を運ぶサポーターにとって、土曜日15時キックオフが一番行きやすいので、その試合数が更に減らされるのは不満の対象でもある。
●特に、土曜日の19:45キックオフについて、アウェイのサポーターは帰れるかという心配がある。
●また、土曜日ゴールデンにプレミアリーグの中継を入れるのは、家族団欒の時間にどう影響するか。


今度のポイント:テレビ業界の事情が変わった為、変化も
不景気にもかかわらず高騰してきた放映権料だが、現状では永遠に続けられない
●2008年のリーマンショック以降、不景気が続いているイギリスだが、プレミアリーグの市場だけが高騰し続けてきた。
●しかし、2016?19年の契約から、Sky SportsとBT Sportは共に限界を感じてきた。
●共に視聴者数が伸び悩んでいる。解約する人も増えてきた。

その主な理由は視聴料。フットボールを全部見たいなら、果たして幾ら?
●やはり、放映権料がどんどん高くなっていく中、最終的に視聴者にコストが回ってしまう。
●昨日、ベンが新規契約の相談をしてみた。
●Skyのプラットフォームで基本パッケージ+Sky Sports全チャンネル、全てハイビジョン、だが映画などの有料チャンネルは入れない、というプランは:
月、£69.50(=\10,707)の料金となった。
●その上、BT Sport全チャンネル(ハイビジョン)も追加すると、
更に£32.49(=\5,005)の料金となる。
●合計では一ヶ月の視聴料が£101.99(=\15,712)となった。

共にピンチを感じるようになった両局は、ライバル関係を和らげてきた
●両局がコスト削減を進めてきたが、やはりこれ以上、視聴料を値上げすると、視聴者が離れていくしかない。
●その中、ライバル関係を和らげている。
●2019年より、お互いのチャンネルを販売することを発表している。
●(つまり、BT SportがSky Sportsのチャンネルパックに入り、Sky SportsもBTのプラットフォームで見られるようになる。どちらか1つのプラットフォームと、1つだけの契約で両者のチャンネルを全て見られるようになる。)
●これで、視聴料の値引きが期待されている。
●そして、放映権料の高騰に貢献した、両者のライバル関係が協力関係になった為、今後は高騰が続かないかもしれない。
●尚、リニア新幹線のように、入札談合はもちろん違法だけどね!!
●この中、SkyとBTの経営者は強気を示している。「高く払い過ぎることはない」と!

Gavin Patterson氏、CEO、BT Group 【翻訳:桐谷 圭介】
●"We continue to see Premier League content as an important part of BT Sport, but it is only one part. It is one we like and it has performed well for us. We know what it is worth to us and we model that and we bid up to, and no further, than the value of it. We always have a 'Plan B' if we don't get what we want."
我々はBTスポーツにとってプレミアリーグは重要なコンテンツだと考え続けているが、あくまでそれは一部だ。確かに良いコンテンツだし、実際我々のビジネスに貢献してきている。我々はプレミアリーグが我々にとってどこまでの価値があるかをしっかりと認識した上でビジネスモデルを構築しており、その価値までであれば入札できるが、それ以上の金額は出さない。もし、我々が望んだものを手にできなかったとしても、常に「プランB」は用意しているよ。
https://www.theguardian.com/media/2018/feb/02/bt-chief-we-dont-need-premier-league-rights


一番の不明確な要素:オンラインサービスの参入・入札
日本ではお馴染みの現象だが、英国の2強もオンライン系に権利が奪われる可能性も
●SkyとBTがあまりにも大手だし、巨額の放映権料を支払ってきたので、これまで簡単にはオンライン系に権利を奪われることはなかった。
●しかし、大手と競争できるのは大手だ。
●そして、時代の流れに合わせて、今の時代の大手が参入してくる可能性が出た。
●オンライン系の大手、AmazonやFacebookが入札する可能性があると見られている。

英国内でのオンライン事情
●英国では、ネットでテレビを見るという文化が日本よりも遥かに前から根付いている。
●しかし、これまではテレビ局がそれを引っ張ってきた。
●つまり、テレビ局が運営・提供するオンデマンドやネット配信が主なコンテンツだった。(ベンの大学時代ぐらいから。)
●今も、Skyのチューナーから直接アクセスできるオンデマンドのコンテンツが非常に充実している。
●そして、2000年代の途中からオンライン専用の映画配信サービスが始まり、NetflixやAmazon Prime Videoが非常に人気を集めている。
●それぐらいの大手なら、SkyとBTと競争できる日は来るかもしれない。

AmazonとFacebookの実績
●すでに、AmazonがATP World Tourテニスの放映権(英国内)をSkyより奪っている。2019?23年の5年契約となっている。
●また、アメリカではNFLの一部(1年で10試合)の配信権を獲得している。
●一方、FacebookはアメリカでFox Sportsと共同で、一部のUEFAチャンピオンズリーグ試合を配信している。
●クリケットの権利に関しても、積極的に入札している。

今回?次回?
●Skyの看板番組である『Super Sunday』と『Monday Night Football』の放送枠は最も入札額が高く、今回は恐らく奪われることがない。
●しかし、新たに設けられた「この節の全10試合」という枠に関しては、テレビというよりも配信に向いている、配信提供者にとって魅力的だ、というふうに見られている。
●だから、今回はオンライン系が初の試みとして、一部の試合だけを取って、それがうまくいけば次(3年後)から本格的にSkyと競争する官能性もある。


英国外への影響も
●SkyやBTなどの衛星テレビ、ケーブルテレビを視聴するには、物理的に英国内に居る必要がある。
●しかし、オンライン系であれば、そのインフラは原則、世界中どこからでもアクセスできるようにすることは簡単だ。
●本来は権利上、ジオブロックがかかるが、権利さえあれば配信なら、1つのサービスで複数の国、或いは全世界に映像を提供するビジネスモデルは可能だ。
●だから、世界中にビジネスを展開する、オンライン系でグローバルな大手が参入することになれば、今後は英国内にとどまらず、全世界の権利を1セットで獲得するよう、交渉することが想像できる。
●つまり、今後はFacebookやAmazonが全世界の放映権を獲得し、各国で自らのサービスで提供することは、今すぐではなくても、可能性として考えられる。

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(1)Arsenal 5-1 Everton
Barney Ronay、The Guardian紙 【翻訳:桐谷 圭介】
●Arsene Wenger had enjoyed one of his more frantic January transfer windows, the doors of the Emirates revolving like the barrels on a Las Vegas slot machine. On a chilly north London day the fruits of those toils clicked beautifully into place. Most notably Henrikh Mkhitaryan produced a wonderfully deft display of attacking craft, creating three of Arsenal's goals, while Aaron Ramsey rampaged unimpeded in central midfield and scored the first hat-trick of his career.
アーセン・ヴェンゲルは、彼のキャリアの中でも最も慌ただしい1月の移籍市場のひとつを楽しんだだろう。それは、回り続けるラスベガスのスロットマシーンのリールの如く出入りの激しいものだった。そしてノースロンドンの肌寒き日に、それらの苦労の結晶がぴったりとチームに組み込まれた。最も特筆すべきは、気の利いたプレーで攻撃陣を操ったヘンリク・ムヒタリアンで、アーセナルの3ゴールに絡んでみせた。そしてアーロン・ラムジーは、中盤の中央で誰にも邪魔されることなく暴れ回り、キャリアで初めてとなるハットトリックを決めた。
●There were riches all over the pitch. Pierre-Emerick Aubameyang scored on his debut and showed signs of the supercharged speed he still has in reserve, the kind of speed that alters the entire feel of a game, and which Arsenal have lacked in a centre-forward since Thierry Henry left. Behind Aubameyang the re-signed Mesut Ozil played like he had just woken up surrounded by the most wonderful array of birthday presents.
ピッチ上は豪華そのものだった。ピエール・エメリック・オバメヤンは彼のデビュー戦でゴールを決め、彼がまだこれから発揮するであろう圧倒的なスピードを垣間見せた。そのスピードはフットボールそのものの感じ方を変えるもので、アーセナルのセンターフォワードではティエリ・アンリ以来欠いてきたものだ。オバメヤンの背後では、新たな契約にサインしたメスト・エジルが、最高の誕生日プレゼントの数々に囲まれて突然目覚めたかのように躍動した。
https://www.theguardian.com/football/2018/feb/03/arsenal-everton-premier-league-match-report


(2)Theo Walcottの古巣対決
●Theo Walcottのエヴァートン移籍があまりにも急に決まった為、アーセナルのチームメイトにお別れの挨拶を言う機会もなかった。夜遅く、アーセナルの練習場に行ってスパイクなど荷物をごみ袋に入れて、急いでリヴァプールに移動した。
そもそも何故、アーセナルでは戦力外となったのか?
●ターニングポイントとなったのは昨シーズンの第32節、クリスタルパレスに惨敗した試合だった。
●それまで、昨シーズンは基本的にファーストチョイスだった。
●1月のFAカップ4回戦、サウサンプトン戦で怪我から復帰してハットトリックを決めた。
●それからパレス戦までは公式戦で全13試合に出場して、8ゴールを決めて好調だった。
●そのうち、10試合は先発。パレス戦まで7試合連続で先発だった。
●しかし、キャプテンを努めた、あのパレス戦の後、先発起用が1回だけだった。
●途中出場は3回、出場なしは6回だった。
●そして、今季のリーグ戦では出場がわずか6試合、すべて途中からだった。
●完全にカップチームのメンバーとなってしまった。

Theo Walcott、CRY 3-0 ARS(2017年4月10日)、試合後インタビュー 【翻訳:桐谷 圭介】
●"That's not Arsenal at all. We are all disappointed in the changing room, like the fans are. We let them down tonight.
あれは本来のアーセナルでは全くなかった。ドレッシングルームでも皆ガッカリしていた。ファンと同じようにね。皆を失望させてしまった。
●"We don't go out there to lose games, we try and work the best we can. Tonight, it just didn't happen. All we can do is apologise.
僕らだって何も負けようと試合に臨むわけじゃないし、できることのベストを試みているよ。ただ、今晩はそうはならなかった。僕らは謝るしかない。
●"I think they (Crystal Palace) just wanted it more. You could tell. They wanted it more. You could sense that from the kick-off."
向こう(クリスタルパレス)の方が、意欲があったんだ。見たら分かっただろう。彼らの方が貪欲で、それはキックオフの時から皆が感じられたことだった。

問題となったのは内容よりも、この発言だった。キャプテンがこんなことを認めるなら相当やばい?
●試合後にこのコメントを残して、ベンゲル監督の信頼を失ったと思われる。
●相手のほうが試合開始からやる気があって、キャプテンとしてそれを意識するも何もリーダーシップを発揮せず、ただ試合後に問題を指摘するなんて、まさにアーセナルのメンタルの弱さを具現化する行為だった。


(3)West Hamの補強問題
Tony Henry、ウェストハムのDirector of Recruitment(当時)、Daily Mail紙、1月31日【翻訳:桐谷 圭介】
●"We had three and we felt we didn't particularly want any more African players. No reason. It's nothing racist at all. It's just sometimes they can have a bad attitude.
もうウチには3人いたし、それ以上特にアフリカ人選手が欲しくはなかった。理由などないし、何も差別的ではない。単に彼らが時に良くない態度をとることがあるということだ。
●"We had problems with Diafra Sakho. We find that when they are not in the team they cause mayhem. It's nothing against the African race at all.
ディファラ・サコーとは色々と問題があった。彼らのようなアフリカ人選手がチームにいないと思ったら問題を起こしている、ということに気がついたんだ。アフリカの人種ということとは関係なくだ。
●"In what way [is this discriminatory]? It was nothing discriminatory at all.
一体どこが差別的なんだ?全く差別的じゃないだろう?
●"I could say we get offered Russian players. I just find with Russian players that they don't settle in England.
例えばロシア人選手を勧められることもあるだろう。ロシア人選手は結局イングランドに慣れることはないと気がついているがね。
●"It's like Italians. How many Italians come and settle in England? As a club we are not discriminatory at all.
それはイタリア人と同じだ。一体どれだけのイタリア人がイングランドに馴染んだ?クラブとしては、我々は全く差別的ではない。
http://www.dailymail.co.uk/sport/sportsnews/article-5335207/West-Ham-director-sparks-race-row-African-stars.html

尚、ウェストハムのトップチームにはアフリカ人選手が2人、更にアフリカ系ヨーロッパ人選手が4人
0019_アフリカ系選手.jpg
●Cheikhou Kouyate (セネガル)
●Arthur Masuaku (コンゴ民主共和国)
●Pedro Obiang (スペイン、赤道ギニア系)
●Joao Mario (ポルトガル、アンゴラ系)
●Angelo Ogbonna (イタリア、ナイジェリア系)
●Edimilson Fernandes (スイス、カーボベルデ系)

Tony Henryの言葉を受けて、Kouyateがインスタグラムにてアフリカプライドをアピール
●"African and proud" =「アフリカ人であることを誇りに思っている」

African and proud😀 #alhamdulillahforeverything 🙌🏿🙌🏿🙌🏿

Cheikhou Kouyate🦁👑🦁さん(@roilionpapis8)がシェアした投稿 -


●チームメイトのMasuaku(masuaku26)とObiang(pedrombaobiang)も愛のコメントを。

Islam Slimaniの獲得が不可能だったワケ
●エヴァートンでも一緒に仕事をした、David Moyes監督はTony Henryを擁護し、移籍マーケット最終日にアフリカ人であるIslam Slimaniを獲得しようとしたことを指摘した。
(Slimaniは黒人ではなく、北アフリカ人なので、同じステレオタイプにされなかったのでは。)
●ところで、Slimaniを獲得できなかった話もめちゃくちゃだ!
●ウェストハムのKarren Brady副会長がThe Sun紙にて連載コラムを書いているのだが、
一度、レスターのVichai Srivaddhanaprabha会長のことをからかったことから、
レスターは一切、ウェストハムと取引するのを断ったそうだ!
●どういう内容かというと、2月にレスターがRanieri監督を解任した頃、Srivaddhanaprabha会長が£50万分のワインとシャンパンを買いに行ったことをBradyが聞いた。
●「こんなにお金持ちなら、いくら監督を解任しても違約金が小銭みたいなものだろうね」とからかった。
そのコラム:The Sun紙

サポーターがまたもや抗議を
●Slimaniの代わりに、ウェストハムは結局プレストンから無名のFW、Jordan Hugillを獲得した。
●サポーターがめちゃくちゃな経営に不満を表し、ブライトン戦でプラカードなどが見られた。
●LIES, LIES, LIES (=嘘、嘘、嘘)
YOU PROMISED US FALSE DREAMS (=お前らが約束した、明るい未来は嘘ばかりだった)
BRADY & SULLIVAN OUT (=ブレイディとサリヴァン、出て行け)
YOU HAVE KILLED US (=お前らのせいで我々のクラブが死んでいる)

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(1)Yeovil Town 0-4 Manchester United
BBC解説者、Martin Keownの「負け惜しみ」が現地でネタとなった
●アーセナルのレジェンドである、Martin Keownが1月18日のDaily Mail紙にて、
「アレクシス・サンチェスがサッカー界で最大のお金目当てだ」と厳しく批判していた。
●そして、この試合では現地BBCで解説者を務めることになり、試合開始前に同じことを言った。
●前半立ち上がりから、Sanchezのパスミスなど必ずピックアップして批判した。
●それに関してSNSなどですごく反響があって、「アーセナルからいなくなって悔しいだけだろう!」というツイートが多かった。
●しかし、Sanchezが益々良いプレーを見せるようになり、Keownはあまり批判ができなくなった。
●そして、試合のマン・オブ・ザ・マッチを選ぶのが解説者の仕事となり、Keownが選んだのは...そのSanchez!

Barney Ronay、The Guardian紙、Alexis Sánchezのデビューについて
●"[Sanchez] did give the ball away a bit, misplacing five of his first 10 passes as a United player. But then this is a part of his game.
何度かボールを奪われる場面があり、ユナイテッドの選手としての最初の10本のパスのうち5本はミスパスとなったが、それらも彼の特徴の一部だ。
●"He does ferret constantly after weak spots, improvising rather than playing the patterns. It is not hard to see a slight disjunct with Pep Guardiola's tactical ideals.
サンチェスは相手の弱点を探し続け、決まったパターンではなく即興的なプレーをする。戦術的な理想が高いペップ・グァルディオラとは若干の乖離が存在し得ることは容易に想像できた。
●"He sprinted through the middle then did that thing where he just stops, instantly, like a cartoon mouse spinning on its heel and watching a pair of galumphing cats slide past, legs flailing.
中盤を一気に駆け抜けたかと思えば急に止まり、それはまるでアニメでネズミがくるりと踵を返し、醜いネコたちが脚をよろめかせて通り過ぎるのを眺めている場面のようだった。
●"He is, on the face of it, perfect for Mourinho too, a manager who loves high-impact bolt-on parts; who has found in Sanchez the perfect addition, a ready made nitroglycerin injection of a footballer, who began here as he means to go on."
表向きはサンチェスは、モウリーニョにはパーフェクトな存在でもある。即戦力として強いインパクトを残せる補強を好む彼は、ニトログリセリンの増強とも言うべき完成されたフットボーラーで、思う通りのプレーでユナイテッドでのキャリアを歩み始めたサンチェスが完璧な補強になると気が付いただろう。
出典:https://www.theguardian.com/football/2018/jan/26/alexis-sanchez-manchester-united-fa-cup-yeovil
翻訳:桐谷 圭介


(2)Newport County 1-1 Tottenham Hotspur
今年のFAカップで最大の番狂わせまであと8分のところだった!
●4部のニューポート・カウンティが再試合という形で、ウェンブリーでプレーする機会を手に入れた。
●2部のラグビーチームも使用するホームスタジアムであり、ピッチに凸凹が多かった。
●また、ゴールの後ろにラグビー用の「インゴール」があり、ゴール裏のスタンドが小さくピッチから離れている。
●そもそも雨の多い地域だが、雨と風が非常に当たりやすく、ピッチコンディションもプレー環境も、ウェンブリーに慣れたエースにとっては非常に難しいはずだ。
●とはいえ、その環境をうまく利用したのはニューポート。その環境に合わせようとせず、いつものプレーで後半途中まで苦労し続けたのはスパーズだった!

ニューポート・カウンティについて
●スウォンジーやカーディフ、レックサムのように、ウェールズのクラブとしてイングランドのリーグでプレーする。
●1980/81シーズン、ウェールズカップの優勝チームとしてUEFAカップ・ウィナーズ・カップに出場し、準々決勝まで勝ち進んだ。東ドイツのカールツァイス・イェーナと対戦し、アウェイでの1st legは2?2で引き分けたが、ホームでは0-1で惜敗して2-3のトータルスコアで敗退した。
●1989年にクラブが破綻して、8部リーグで再スタートすることになった。
●2013年に再びフットボールリーグへ昇格した。

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12月22日(チェルシー戦の前日)記者会見にて、Allardyce監督が社会について語る
●クリスマスの忙しい時期の前に、イングランドのサッカークラブがより一層、コミュニティ活動に力を入れる習慣がある。
●自分達と比べて「恵まれていない人」の場所に訪問することが多い。
●例えば、子供病院に訪問し、闘病する子供達に選手がプレゼントを配るサービスが典型的な例である。
●エヴァートンはリヴァプール市内のAlder Hey Children's Hospitalに訪問し、青色のサンターさん衣装でプレゼントを配ったり、子供達と写真を撮ったりした。
●そこで働く医師や看護師、そしてサポートする親について、Allardyce監督が記者会見で明るく語った。
●一方、貧困層に食料を配るチャリティ機関である「フードバンク」にも訪問したら、Allardyceはかなりショックを受けたようだ。
●AllardyceとアシスタントのSammy Leeをはじめとするクラブスタッフがリヴァプール市内のフードバンクを訪問し、食料を寄付し、そこで働くスタッフなどの話を聞いた。
●イギリスほど豊かと思われる国での貧富の差があまりにもひどくなり、ホームレスや失業者だけではなく、実際に仕事をしている人まで生活するお金がなく、フードバンクに行かなければ食べていけない人が多くなった。
●その事情と、それを許すだけでなく悪化させる国家(政府)についても、Allardyceが気持ちを込めて話した。


参考:イギリスのフードバンク現状について
リーマンショック以前は聞いたこともなかった「フードバンク」のニーズが年々増加
●2016年にはイギリス在住の大人のうち、収入が足りないことが原因でご飯を食べられないことを経験した人は8%に上った。
●そういった人は、栄養と衛生からどちらか一つを選ぶことを余儀なくされるケースが多い。(つまり、今日ご飯食べたら石鹸やシャンプーは買えない。我慢したら買える。)
●しかし、その割合が更に大きくなっていないのは「フードバンク」のおかげだ。決して全てのニーズを賄えているわけではないが、一回緊急状態になった家庭はフードバンクから必要な食料をもらうことはできる。
●たった10?15年前、リーマンショック前にはイギリスに「フードバンク」は殆ど存在しなかった。全国に数ヶ所しかなかった。
●しかし、現在は全国に2070箇所(2017年6月現在)もある。
●そのうち、Trussell Trustというチャリティが1390箇所(約3分の2)を運営する。
●このTrussell Trustが配る、 「emergency food parcel=緊急食料パック」では、1人が3日間、栄養のバランスが取れた食事を食べていける。
●2016年4月?2017年3月の1年間では、Trussell Trustが延べ118万2954人分の「emergency food parcel=緊急食料パック」を配った。
●100万人分を超えたのは3年連続のことだった。
0039_配った緊急食料パックの数.jpg

0034_緊急食料パックの内訳.jpg
内訳:大人は74万6016人分、子供は43万6938人分
※ Trussell Trust以外のフードバンクも入れると、合計がこの1.5倍に上るはずだ。

参考:フードバンクに頼る理由はホームレスでも失業でもない
0035_利用者の主な理由.jpg

0038_緊急食料パックの主な中身.jpg
以上、1人が3日間、栄養のバランスが取れた食事を食べていける量である。


参考:地方によってあまり差がなく、どの地方にもニーズがある
0036_各地方における食料パックの数.jpg
以上3頁の出典:Trussell Trust


フリー・トーク
監督がこんな話題を挙げるのは珍しいことだが重要である
●ここ10年、フードバンクのニーズをもたらしたのは、リーマンショックが起点となった不景気に、保守党のキャメロン内閣・メイ内閣が続けた緊縮財政政策が重なったことにある。
●フードバンクは、不景気を背景に、イギリスの政府がもたらした貧富の差の現れである。
●その政治と「差」について、また別の機会に話そうと思っている...
●もちろん、イギリスの「富」を代表するのはフットボールである。
●労働階級にこんなに貧困の問題が深刻になっている中、元々労働者のスポーツだったフットボールがこんなにお金持ちになったことには、違和感がある。
●しかし、そのフットボール界で公の立場であるAllardyce監督がその舞台を活かし、この問題を指摘したのは極めて良いことだ。
●コミュニティ活動を行っている上で、ただ訪問するだけではなく、ちゃんと問題を肌で感じて、立場を活かしてアピールするのは評価すべき。
●ここ25年、お金がフットボールに流入した中でコミュニティから離れてしまったという現象がある。
●フットボール関係者が、イギリスの文化の中でより大きな存在になった今、その力を使ってコミュニティと社会にポジティブな影響を与えて欲しい。
●フットボールというスポーツが文化だけではなく、社会そのものに強く根付いている為、政治との関連性も深い。
●フットボール関係者にとって政治の話をするのが難しい(都合が悪い人により批判を浴びるリスクも伴う)かもしれないが、その関連性を無視するのではなく、むしろ社会に対する責任を持って貰えたら有り難い。
●などなど

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(1)シティ戦をどうアプローチする?前半1分に定まる前提
●優勝争いはともかく、1試合だけのコンテクストでも「一体、どうやってシティを止めるのか?」というのが今季の大きなテーマだ。
●マンチェスター・ダービーのとき、シティの相手に「積極的にいって欲しい」という話をした。
●ここ数週間、シティの各試合に共通していることは、相手のアプローチ、引いては試合の「前提」が前半開始から1分以内に分かる、という点である。

第20節:「ボールを捨てる」ニューカッスル。多少、苦戦はさせるも、0-1で敗れた
●キックオフからShelveyが直接シュート。一見、非常にポジティブなプレーに見えるが、実は真逆のことだ。ニューカッスルはボールを捨てたかったのだ。すぐに後退し、5-4-1で非常に後ろへ引いた形で構える。

第21節:一方、「意外と積極的にいく」クリスタルパレス。シティの連勝記録をストップさせ、土壇場PKも
●一方、パレスのBentekeとZahaはシティのキックオフから前向き。ZahaがWalkerにプレッシャーをかけて奪うと、Riedewaldと左サイドを攻める。
●その後、Cabaye がMangalaにプレッシャーをかけてクリアをブロック。

積極的にいったチームが成功したのは有り難い
●もしニューカッスルがあんなやり方で勝点を取れたとすれば、シティの相手が極端に守備を固める試合が多くなったかもしれない。その試合を見る、私達にとってあまり有り難いことではない。
●しかし、積極的にいったパレスが成功した為、そんなポジティブなやり方が良いという前例ができた。
●カップ戦でバーンリー、そしてブリストル・シティも前半開始1分からアグレッシブにいって、見栄えのある試合となった。
●そして、リヴァプールにとっても良い兆候だった。
●リヴァプールは前半1分から、期待通りにアグレッシブなアプローチを見せた。プレッシャーもかけて、縦の速さでシティの高いラインの裏を狙った。

前半1分、シティが初めてボールを触るシーン。リヴァプールはアグレッシブなアプローチを
シティの素早いリスタート。しかし、Mane・Firmino・SalahがDFとGKにプレッシャーをかける。Oxlade-Chamberlainもついていく。CanがDelphを追って奪う。

立ち上がりからアグレッシブ、且つ、縦に早い。シティの高いラインの裏を狙う
●Matip→Firmino→Maneが裏を取る
●Wijnaldum→Salahで裏を狙う
●CanはAgueroから奪い、直ちに縦の速さでカウンターを狙う
●Maneがハーフウェイ付近でWalkerにプレッシャーをかけて、奪ってカウンター
●Robertson→Firminoを狙う。Otamendiはオーバーヘッドでクリアすることを余儀なくされる

Oxlade-Chamberlainの前向きのプレーから1点目を決め、2点目もアシスト。横ではなく縦!
●Oxlade-Chamberlainがボールを拾って、Fernandinhoを交わして素早く前へ運ぶ。自ら20メートルからシュートして決める。
●Oxlade-Chamberlainが受けると、前を見て運んで行く。Firminoへ縦パス。


(2)プレスのトリガー: Oxlade-Chamberlainのコメント
そのOxlade-Chamberlainがアーセナルには無かった、リヴァプールの拘りを明かす
●8月に加入してから、11月までリーグ戦で先発がなかったOxlade-Chamberlainだが、最近は益々チームに定着してきた模様。
●この試合の2日前に、クラブの公式HPにて非常に興味深いインタビューが掲載された。
●インタビューのテーマは、前所属クラブ(アーセナル)との違い、そしてリヴァプールのプレーに馴染んでいく過程だった。
●その中で、Klopp監督の哲学において、大きな基本について明かした。
●プレスの基本、起点、合図となる、「トリガー」のことだ。

Alex Oxlade-Chamberlain、1月12日(金)のインタビュー
●"The biggest thing I've had to learn is how this manager likes to stop situations at source, and how he likes to attack is slightly different to my manager before.
「僕がここにきて学ばなきゃいけなかった最大のことは、監督がいかに高い位置からの守備を好むか、そして、攻撃の仕方の好みも前の監督とはいくらか違う、ということだった。」
●"You train and train a certain thing so when you are in that situation you don't think about it.
「実際にそうした場で使われた場合に、頭で考えなくて良いように、それらのことを練習場で繰り返し学んでいくわけさ。」
●"It just might be a simple trigger when something happens and the defence passes to that player and the ball is slightly behind him. That is your cue to go and press.
「そのトリガーは簡単なことで、ちょっとしたプレーで相手ディフェンスが味方にパスした時に、ボールが少しその相手の後方に出てしまったとしよう。それがプレスに出ていくための合図になるんだ。」
●"At your previous club you might not even look into that.
「前のクラブじゃ気にもしていなかったことなんだよね。」
●"When a team is in sync to do what a manager wants and you have one player who has come in and is doing it slightly different it breaks the whole chain and it doesn't work for everyone.
「監督が望むことをチームが連動してやっているような場合、新しい選手が1人入って、皆と少しでも違うことをすると全体のチェーンを破ってしまうことになる。それでは誰の役に立つこともできない。」
●"We press high and if one person is not doing it right ? even if it is small ? it makes everyone's work a waste of time.
「僕らは高い位置からプレスをかけていくけど、誰かがやり方を間違えれば、それが本当に小さなものだとしても、皆の労力を無駄にすることになる。」
●"Just little things like that I had to learn. It can take some time."
そうした小さな事柄も学んでいかなきゃいけなかった。当然いくらかの時間がかかるよね。」
出典:リヴァプール公式HP
翻訳: 桐谷 圭介


(3)Andy Robertson
●4-3というスコアで終わった試合に関して、DFの良いプレーをピックアップするのは珍しいことだろうが、リヴァプールの問題ポジションである左SBでは、Andy Robertsonが非常に好印象のプレーを見せた。
●タックル成功数も、クリア数も共にこの試合で最多だった。
タックル成功数
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クリア数

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出典:WhoScored.com

(4)今季のビッグマッチ: 好試合が多い!
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●今季はこれまで、BIG 6同士の試合が18回あった。
●そのうち、両チーム合わせて4得点以上が入ったのは9回と、ちょうど半分だ!
●ちょうど4ゴールが4回。
5ゴールが3回。
6ゴールが1回。
そして、リヴァプール対シティの試合で7ゴールも1回。

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(1)Mark Robinsとコヴェントリー・シティ

FAカップ3回戦と(Mark Hughesと)縁がある、Mark Robins
●2017年3月よりコヴェントリーの監督を努めている、Mark Robins。
●伝説によればAlex Fergusonのキャリアを救った、Robinsだ!
●1990年1月7日、マンチェスター・ユナイテッドがFAカップ3回戦でノッティンガム・フォレストとアウェイ戦を臨んだ。
●ファーガソン監督は就任して4年目だったが、タイトルはまだ一つも取っていなかった。
●リーグでは20チーム中15位で残留争いに巻き込まれていた(順位表はこちら)。
●残留はできたとしても、唯一残ったタイトルの望みはFAカップだった。敗退すれば、解任が濃厚という噂でマスコミが盛り上がっていた。
●しかも、相手は名監督Brian Cloughが率いるフォレストだった。欧州2連覇も果たしていたCloughにとって、FAカップが唯一取ったことが無かったタイトルだった為、モチベーションがかった。
●フォレストがホームだったし、ユナイテッドは怪我人も居たので、フォレストが普通に買ってファーガソンが解任されるだろうとの予想が多かった。
●しかし、怪我人続出のおかげで先発に選ばれた、アカデミー出身のMark Robinsがゴールを決めて、ユナイテッドが0-1で勝利した。
●これでファーガソンのキャリアを救ったとされた。本当は、ファーガソンがアカデミーを強化したことによりクラブ幹部に評価されていたので、恐らく噂されたほど解任の可能性はなかっただろうが、Robinsがこれである意味「伝説」となった。
●因みに、あの日、Robinsと2トップを組んだのは、Mark Hughesだった。

コヴェントリー:クラブにとって苦しい17年間
●コヴェントリーは1987年のFAカップ優勝チームだった。決勝戦では3-2でスパーズに勝利した。
●1967年にクラブ史上初の1部リーグへの昇格を果たしてから、2001年まで34シーズン連続、トップリーグでプレーした。
●特に1990年代には毎年のように残留争いに巻き込まれていたが、Gordon Strachanなどの指揮下で何度も劇的な残留を決めた。
●しかし、2001年に降格して以来、苦しい時期が続いている。
●特に、2007年にSISUという投資家団体がクラブを買収して以来、状況が益々悪化している。
●リーマンショックの一年前だった当時、金融界に傲慢な雰囲気があった。SISUはその一例であり、ちょっとでも投資すれば2部からプレミアリーグへ復帰させるのは簡単だろうという思い込みがあった。それさえできればクラブを高く売却できるという、投機的なプランがあった。
●しかし、フットボールはそう簡単には行かないし、リーマンショックの影響で経済も急に悪化した。
●2012年に3部へ降格。2013年には破綻しそうになり、勝点剥奪ペナルティを課せられた。
●そして、2005年に新しくできたリコー・アリーナはクラブの持ち物ではなく、市営のものになった。
●2013年、SISUがより安い「家賃」を交渉できると思い、スタジアム使用契約の更新を断ったが、ビジネスのアプローチが甘過ぎて、賃貸ですらホームと呼べるスタジアムがなくなってしまった。
●その為、1年間、52kmも離れたノーサンプトン・タウンのスタジアムを借りざるを得なくなった。
●その間、Waspsというプロラグビークラブがリコー・アリーナを買収した。
●2014年からコヴェントリーがまた「賃貸」でリコー・アリーナに戻ったが、お金にしか興味がないくせにビジネスも下手なオーナーがサポーターに嫌われ、抗議がずっと続いている。
●そのオーナーにもう1ポンドでも払いたくないとのことで、試合に行かなくなったサポーターが非常に多い。3万2600人キャパのスタジアムだし、10年前は普通に2万人以上入っていたところ、今季の平均観客動員数はわずか7500人。
●しかも、「応援」というよりも「SISU、出て行け」という雰囲気の中で試合が行われる。
●その為、選手も監督も「アウェイ戦のほうがやりやすい」とコメントしたことがある。
●2017年には3部リーグから降格し、今季は1959年以来初めて4部リーグでプレーしている。
●現在3位。


(2)新加入のVirgil van Dijkにとって最高のデビュー
●コウチーニョの移籍に先立ち、同じく夏から濃厚とされていたVirgil van Dijkのリヴァプール移籍もついに叶った。
●そしてデビューとなったFAカップのエヴァートン戦で決勝ゴールを決めて、夢のようなスタートだった!
●得意とされる空中戦で頭から決めたのは、尚更良かった?

「空中戦が強いイメージだから、セットプレーの守備が弱いイメージのリヴァプールにとって良い補強...」
●イメージとしてこの通りだが、実際はどうかな?
●今季のプレミアリーグでは、Van Dijkの空中戦での成功率は74%。
サウサンプトンに加入した2015/16シーズンも74%だったし、2016/17は76%だった。
2.5シーズン平均で74%、常に成功率が高いデータだ。
●しかし、だからといって空中戦の「守備」が堅いと言えるのか?
●実は「空中戦が強い」というイメージは攻撃時から出来ているかもしれない。
エヴァートン戦のゴールもヘディングだったし、昨シーズンのプレミアリーグで唯一決めたゴールもヘディングだった(2016/17シーズン、第18節、SOU 1-4 TOT、サウサンプトン先制点)。
●今季のプレミアリーグでは、Van Dijkは相手エリア内での空中戦について、成功率が77%に上る。

自陣のエリア内では、LovrenもMatipもVan Dijkよりも空中戦のデータが良い!
●一方、Van Dijkは自陣のエリア内での空中戦については、今季の成功率がわずか56%だ。
2015/16シーズンは69%、2016/17は63%だった。2.5シーズン平均で64%の成功率だ。
●それは決して悪い数字ではない。古いタイプのCBである、レスターのWes MorganとストークのRyan Shawcrossが同じ2.5シーズンでは63%の成功率(自陣のエリア内)だった。
●しかし、守備の穴とされるDejan Lovrenは同じ2.5シーズンで、自陣エリア内の空中戦では成功率が69%だ。(リヴァプール1年目も含めて3.5シーズン平均にしても69%だ。)
(Lovren: 2014/15: 68%、2015/16: 100%、2016/17: 62%、2017/18: 44%)
●また、昨シーズン加入したJoel Matipも加入して以来の1.5シーズンで、自陣エリア内の空中戦では成功率が65%だ。
●つまり、自陣エリア内での空中戦について、LovrenもMatipもVan Dijkよりもデータが良いのだ!

だが、高いラインではVan Dijkが守備の要になるという期待も
●しかし、エリア外での空中戦については、Van Dijkはサウサンプトン移籍後の2.5シーズンで成功率が81%だ。(それに対して、Lovrenは同じ2.5シーズンで71%だ。)
●つまり、セットプレーの守備ではあまり変わらないにしても、高いラインでの守備ではVan Dijkのスキルは重要となってくるかもしれない。
●そして、リヴァプールは攻撃時のセットプレーも強くなるかもしれない。
出典: Eastbridge-SB.com

空中戦のデータ
●前ページのデータを表で纏めたものである。
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December 13, 2017 5:30 PM /

Week 18

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(1)前半:シティのすごさについて

Pep Guardiola、試合後コメント
●"We won because we were better in every department. We are an honest team. When a team has the courage to have 65 to 70 or 75% ball-possession it is because it wants to try to play and that is what we have done. We are clear, we are open and we want to attack.
我々が勝ったのは、全ての面で我々が上だったからだ。我々は正直なチームだ。65〜70%、もしくは75%のポゼッションをする気概があるのならば、それはチームがチャレンジし、しっかりとしたプレーをする意志があるからであり、まさに我々がしたことだ。その点で我々は明確であり、オープンであり、攻撃をする意志もある。
●"People said we could not play this way in England. They said we couldn't play the way we did in Barcelona but it is possible and we did it. Always I believed we could do it. That's why football is so beautiful."
人々は、イングランドではこうしたスタイルでのプレーはできないと言ってきた。バルセロナでやってきたようにはできないとね。でも、それは可能であり、我々はそれを示した。私はいつだってできると信じていたし、だからこそ、フットボールはこれだけ美しいんだ。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/10/jose-mourinho-manchester-city-manchester-united-ander-herrera
翻訳:桐谷 圭介

Daniel Taylor、The Guardian紙
●The team in blue left the impression they were in a hurry to finish this season's title race and though it still feels ridiculously early, with snow on the pavements and advent calendars two-thirds unopened, who can possibly see a way back now for Manchester United or anybody else from the chasing pack?
雪が路面を覆い、アドベントカレンダーも3分の2がまだめくられぬまま、まだバカげたほどに早い時期だが、シティは大急ぎでタイトル争いの決着をつけようとしているかの印象を残した。マンチェスター・ユナイテッドであれどこであれ、後続集団のチームはどうすることができようか?
●Far more likely, the gap will just keep growing and Jose Mourinho might have to realign his sights to the cup competitions. It feels like we are watching one of the most exhilarating one-horse races there has ever been in England's top division and, as far as the championship goes, that surely is that.
トップとの差は開き続け、ジョゼ・モウリーニョも視線をカップ戦のタイトルへと移さねばならなくなる、という方が、遥かにあり得る話だろう。今のプレミアリーグの流れでは、イングランドのトップリーグの歴史でも際立って清々しいほどの独走レースを見せられている気分だし、優勝もほぼ確定と言って良いだろう。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/10/manchester-united-city-premier-league-match-report
翻訳:桐谷 圭介


(2)纏め:他のライバルも勝点を落とし、もう優勝争いが終わり

第16節終了時点での順位表(BIG 7)
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●今節で3位チェルシーも敗れ、4位リヴァプールと5位アーセナルも引き分けた。
●どんどん勝ち点差が広がった。

Antonio Conte、ウェストハム戦の試合後コメント
●"My experience is this: if you want to stay in the race for the title, in the first part of the season you can lose once or twice. After 16 games, if you lose four, it means you never started this race.
私の経験ではこうだ。もしタイトル争いに残っていたいのなら、シーズンの序盤に1度や2度負けても大丈夫だろう。16試合終わって4敗もしているようでは、そもそもタイトル争いに加わってすらいないということだ。
●"I said before that this season would be very, very tough, very difficult, and this is the truth. If you want to stay in the title race, you must give continuity - continuity in the result. This is not our case this season."
前にも今シーズンは凄く凄くタフになるはずと言ったが、それは真実だ。タイトル争いに残っていたいなら、継続性 - 結果の面での継続性が必要だ。今シーズンの我々二、それは当てはまらない。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/09/antonio-conte-chelsea-west-ham-title
翻訳:桐谷 圭介

優勝争いが終わったのか
●普通はクリスマスが終わるまで何とも言えないが...
●これからは優勝争いというより、シティのすごさが一番大きな楽しみ?
●Daniel Taylor記者が言ったように、1強でもこのシティなら魅力的過ぎる。


(3)後半:アラダイス曰く、イギリスのクラブは英国人監督を嫌う

クーマン解任後(そしてレスターのピュエル監督就任後)、アラダイスが不満を表す
●ロナルド・クーマン前監督が解任した10月23日の4日後、サム・アラダイスはカタールのbeIN Sportsというテレビ局(の外国人・外国向けコンテンツ)にて出演し、非常に気になるコメントを残した。
●イギリス人監督は、イギリス国内で嫌われているのか?

Sam Allardyce, beIN Sports、10月27日(エヴァートン監督就任の1ヶ月程前)
●"You [as a British coach] are almost deemed as second class because it's your country today.
「最近じゃ、自国の指導者っていうだけで、2流の監督だと思われるんだ。」
●"It's a real shame on the fact that we are highly educated, highly talented coaches now with nowhere to go.
「素晴らしく教育されていて、才能に溢れた指導者たちが行く当てもない、という事実は本当に残念だ。」
●"The Premier League is a foreign league in England now."
「今やプレミアリーグは、イングランドにある海外リーグだ。」
出典:
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909101985435648
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909497541812224
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909823510523905
翻訳:桐谷 圭介


(4)イギリス人監督の仕事を奪っているのは誰だよ?

Brexitとの関連性が深い発言だが...
●なるほど。カタールという外国のテレビ局で、イギリス人しか出演しない番組でイギリス人がこんな話をするのは、多少の皮肉にはなるだろうが、確かにプレミアリーグの国際化が急ペースで進んできたように感じる。
●そして、「イギリス人の仕事は外国人によって奪われている」という思いは、Brexitに繋がった思いと同じであろう。
●しかし、Brexitの場合はそれが「思い」というより「思い込み」だった。根拠が非常に怪しかったというか、完全に間違っていた。
●そういうこともあるので、アラダイスの言葉をそのまま受け入れる前に、その根拠や実際の状況を一度調べておいたほうが良いかもしれない。
●ということで、ベンはここ4シーズンのプレミアリーグでの監督交代を調べてみた。
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ここ4シーズン、監督交代が合計42回。その内、イギリス人監督が就任したのは18回。だがその内...
●監督代行を除くと、ここ4シーズンでプレミアリーグのクラブが監督を交代したことが42回あった。
●監督に就任した延べ42人のうち、外国人監督が延べ24人。イギリス人監督が延べ18人。
●つまり、監督の仕事に就く7人に4人は外国人、3人はイギリス人。
●確かにイギリス人監督は半分以下。
●だが、これは選手と比べるとイギリス人の割合がまだ多いし、世界一のリーグを目指すプレミアリーグでは、イギリス人としてもこれくらいの割合は全然悪くないと思われる。
●しかし、それよりも心配なことは、そのイギリス人監督の年齢にある。
●ここ4シーズン、プレミアリーグで監督の仕事に就いたイギリス人延べ18人のうち、50歳以上は16人、40代かそれ以下は僅か2人だ。(Tim SherwoodとPaul Clement。)
●若いイギリス人監督にとって、Eddie HoweやSean Dycheのように自ら2部から昇格させるのが、プレミアリーグの仕事へ唯一の道となっている。


(5)特に降格から救われたがるクラブには、ある傾向が強い

外国人が、というより、「お決まりの」50歳以上のイギリス人が若いイギリス人の仕事を奪っているか?
●外国人監督がイギリス人監督の仕事を奪っている、というより、50歳以上のイギリス人監督が若いイギリス人監督の仕事を奪っている、というべきかもしれない。
●プレミアリーグでは、プレミアリーグで監督経験の無くて若いイギリス人が最後にフルタイム監督の仕事に就いたのは2013/14シーズンのGarry Monk(スウォンジー)だ。(そのシーズン、Tim Sherwoodもスパーズ監督に就任した。)
●そして今季は傾向が更に著しくなっているかもしれない。
●今季の途中で監督を変えた5クラブのうち、4クラブは50歳以上のイギリス人を選んだ。
70歳のHodgson、54歳のMoyes、56歳のPardew、そして63歳のAllardyce。
●この顔は既に何度も見られてきたね!2週間前のThe Sun等が報道したように、完全に「お決まりの顔」になっている。
●その4人と、ウェストブロム監督を解任されたTony Pulis(今季中、ウェールズ代表かスウォンジーの監督に就任する可能性が高いと見られている)のキャリアを振り返ってみると、ちょっと面白いパターンが分かる。
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●最近のプレミアリーグでは、スモールクラブとは言えず中堅クラブであり、本当はもっと上のものを目指したいと言いながら、多少残留争いに巻き込まれやすいクラブと言えば、上記の6クラブが当てはまるだろう。
●そして、いずれもAllardyce・Hodgson・Moyes・Pardew・Pulisのうち、2人か3人、4人でも使ったことがある!
●上記の表では、マス目が半分以上埋まっている!一番「リーチ」に近い監督はアラダイスだ。そして一番「リーチ」に近いクラブはクリスタルパレス。今度の機会に是非モイーズを!(笑)

英国内では、「いつもお決まりの顔ばかり選ばれる」という結構が残念とも思われている
●理由ははっきりしている。
●エヴァートンはKoeman、クリスタルパレスはDe Boerなど、余裕があると思ったときには上を目指す為にもっと面白い監督選択をするケースもある。
●しかし、余裕がなくなり、残留争いに巻き込まれたときは、「保障」を欲しがる。
●プレミアリーグ未経験の監督だと、強くなるかもしれないが、失敗に終わるかもしれないので、とにかく「降格はさせない」監督を選びがち。
●特に、プレミアリーグの放映権料が高騰した今はこの傾向が強くなった。
●しかし、この流れにより、若いイギリス人監督がなかなかプレミアリーグチームの監督になれないのも残念だし、いつも同じ顔だから新鮮さに欠けるという声もある。
●今季のエヴァートンやウェストブロムには、AllardyceやPardewよりも、面白い監督は居なかったかな?


(6)Daily Telegraph紙が提案する「もっと面白い監督7人」
●AllardyceとPardewの就任を受けて、Daily Telegraphがこの特集記事を掲載した。
●世の中にもっと面白い監督がいる!あのイギリス人のおっさんより取れば良かったのに!と。

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今週のFoot!

4/16~4/20のFoot!


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【4/16】MC:西岡明彦 コメンテーター:ミムラユウスケ、菅原慎吾
月曜は週末に行われたプレミアリーグのハイライトを中心にお届け!
▽プレミアリーグ ハイライト
―トッテナム×マンチェスターC、マンチェスターU×ウェストブロム ほか
▽プレミアリーグ ワールド
―ロイク・レミ(元チェルシー) インタビュー
▽ミムラさんのブンデスリーガコーナー
―なぜドルトムントは道を誤ったのか ~フロントの失策~
▽菅原Pのスペイン マドリード レポート
―セサル・アスピリクエタ(スペイン代表/チェルシー)インタビュー


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【4/17】MC:野村明弘 コメンテーター:ベン・メイブリー
火曜日は、週末に行われた注目ゲームを分析します。
▽プレミア第34節を受けて注目の試合をピックアップ!
▽Foot! Off The Pitch
―ピッチ外の話題をピックアップして紹介!


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【4/18】MC:下田恒幸 ゲスト:渡邉一平
▽今回のFoot!WEDNESDAYは、渡邉一平さんをゲストにお迎えし、アイメリク・ラポルト(マンチェスターC)のテクニックをマニアックに分析&解説します!


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【4/19】コメンテーター:名良橋晃、ワッキー(ペナルティ)
4月からリニューアルしたFoot! THURSDAY。高校選手権出場経験の無い元日本代表プレイヤー名良橋晃さんと、強豪 市立船橋サッカー部出身のお笑い芸人ワッキーのコンビで、今の高校年代のサッカーを追いかけます!
未来の日本サッカーを背負って立つダイヤの原石を探しだせ!
▽高円宮杯プレミアリーグ第2節振り返り
―注目の千葉決戦、流経柏 vs 市船の結果やいかに!?
▽高円宮杯プレミアリーグ参戦チーム紹介
―ご存知ワッキーさんの母校!市立船橋高校サッカー部を取材


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【4/20】ゲスト:飯野一徳(FC東京通訳) & 塚田貴志(湘南ベルマーレ通訳)
▽今回のFoot!FRIDAYは、"海外選手の通訳"をテーマにお送りします!
 通訳に至った経緯から仕事をするうえで必要な要素や独自のこだわり、忘れられない監督や選手との出来事など知られざる通訳の世界についてたっぷりと語って頂きます!




※放送内容は変更となる場合がございます。


Foot!について

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
ナビゲーター紹介
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