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Ben’s Foot! notes記事一覧

February 22, 2018 2:39 PM /

Week 28

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(1)プレミアリーグの放映権料:高騰に歯止め、売れ残りも!
●先々週の『Foot! TUESDAY』でお話した、プレミアリーグの英国内での放映権争い。
●入札の結果が13日に発表されたので、紹介します。
●これまで通り、高騰が続くのか?
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今のところでは、次期(2019〜22年)の放映権料は今期(2016〜19年)よりも下回っている!
●これまで、特に直近2回で高騰を見せてきた放映権料だが、次期の結果は今のところでは、
£44億6400万の合計となっている。
●前回の£51億3600万と比べて、実は安くなっている!
●しかし、あくまでも「今のところでは」ということだ。
●どういう意味かというと、「売れ残り」のパッケージもあるからだ!

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売れていないのは、新たに設けられた「この節の全10試合」のパッケージ
●放映権の内訳は以上の通り。
●これまでと同じのように、Sky Sportsが日曜日(Super Sunday)と月曜日(Monday Night Football)を含めて、大半の放映権を獲得し、更にBT Sportが一部の権利を獲得している。
●しかし、新たに設けられた、ミッドウィーク・祝日開催の節、全10試合というパッケージは今のところでは売れていない。プレミアリーグが期待していたほど、魅力的ではなかったのだろうか?

売れていないワケ
●その「パッケージF」と「パッケージG」は、オンライン系にとって魅力的なコンテンツになるという期待があったが、その革新はまだイギリスでは起こっていないようだ。
●尚、売れていないというのは、入札が無かったというわけではない。
●eBayやヤフオクのようなオークションサイトでも可能なように、プレミアリーグがこのパッケージに「最低価格」をつけたと見られている。
●つまり、この価格を満たす入札がなかった、と考えられる。
●プレミアリーグはこれから交渉を続く予定だ。Sky、BT、そしてAmazonの3社が興味を示していると見られている。
●「F」と「G」を1つのパッケージに纏める、或いは即時ハイライトや録画放送の放映権も一緒につけて販売する、というように交渉される可能性がある。
●尚、1社が獲得できるのは148試合までだから、Skyは「F」と「G」のどちらか1つしか獲得できない。

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英国内で放送する試合数は増えるにもかかわらず、全て売れたとしても値下の見込み。というのは?
●「パッケージF」と「パッケージG」は恐らく、最終的に£4億前後で確定すると見られている。
●つまり、全部売れた時点でも、合計額が約£48?49億となり、前回の£51億よりも下回る見込みだ。
●その理由は、先々週紹介した通りとなった。
●SkyもBTも「これ以上視聴料を上げられない」という状況に直面している。
●そして、BTの参入によって熱くなった、2社のライバル関係が最近、協力関係へと変わってきた。
●その中、第3社が登場しない限り、歯止めがかかる可能性が高かった。
●そして、その第3社として期待されていたオンライン系の登場には、まだ早いようだ。
●Amazonはまだ「パッケージF」と「パッケージG」の交渉に残っているが、英国内ではオンライン系の本格的参入は2022年以降になりそうだ。

これでプレミアリーグのバブルはそろそろ崩壊なのか?
●決して、そうではない。
●国内での放映権料はこれにより、暫く横ばいになりそうだが、今回からプレミアリーグが特に力を入れているのは英国外での放映権だ。
●例えば、新たに設けられた「土曜日ゴールデン」の放送枠は、正直、イギリス人にとってあまり魅力的ではないし、日本にいる我々にとって深夜になってしまうが、アメリカにとってはちょうど良い時間帯だ。
●プレミアリーグは既に、3年間で$5億の放映権料で、アメリカのNBCと契約を結んでいる。
●また、中国のPPTVとは3年間で$7億の放映権料で契約を結んでいる。
●全世界の権利が決まった段階で、海外の合計額が今よりも数十億ポンド高くなる見込みだ。
●尚、英国外の放映権に関しては、お金が順位に関係なく、平等に5%ずつを各クラブに分配される。

今後の展開について
●今回は既にアメリカや中国の権利が決まっていたので、一部でも「全世界」として権利をパッケージすることはできなかった。
●2022年以降は、それは可能性としてできる。そのほうが、AmazonやFacebookの参入に繋がり、また高騰を引き起こすかもしれない。


(2)謎の英国人たちのおかげで、快進撃を続けるÖstersund
●先週と今週、ELラウンド32でアーセナルと戦っているのは、スウェーデンのエステシュンズというクラブだ。
●スウェーデンでは現在、シーズン開幕前だというのもあり、1st legでは持ち味を出せず、0-3という結果になったが、スウェーデンの規模でもスモールクラブであるこのエステシュンズは、ここ数年ではすごい快進撃を続けてきた!
●3つのクラブの合併により創設されたのは1996年10月31日。何とArsene Wengerのアーセナル監督就任よりも30日遅い!
●最初はずっと3部リーグだったが、2010年に4部リーグへ降格したらイングランド人のGraham Potterを監督に就任。
●3度も昇格を果たして、1部リーグで定着している。また、去年は国内カップで優勝した。
●ELでは3つの予選ラウンドで勝ち抜けてから、アスレティック・ビルバオとヘルタ・ベルリン、ゾリャ・ルハーンシクと同じ組から2位で通過した。
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この快進撃を支えてきたのは、イングランドではあまり知られていないイングランド人だ
●Graham Potterは1シーズンだけプレミアリーグでプレーした。1996/97、サウサンプトン時代だった。
●出場は8試合(先発2試合)にとどまったが、その一つはマンチェスター・ユナイテッドを相手に6?3で圧勝したあの時代だった。
●しかし、全く有名ではなかったので、英国内では最近までほぼ忘れられていた。
●そして、アーセナル戦にも出場した、トップチームに居る2人のイングランド人選手は、自国ではセミプロしかやっていなくて全く知られていなかった!

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(3)独自なアプローチの基、常に高い目標を設定してきた会長
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●エステシュンズは、スウェーデンの1部リーグの16チームのうち、最も緯度の高い、北部のチームだ。
●現在、4チームが首都のストックホルムにあり、また2チームがイエテボリにある。
●他のチームも基本的に南部にある。
●それに対して、エステシュンズの地方では冬が非常に寒く、雪が多い。
●アーセナル戦の1週間前、気温がマイナス18℃まで落ちた。
●その気候の為、フットボールの文化もつい最近まで根付いていなかった。
●その地方に選手を呼ぶのが難しかったし、クラブは呼ぶお金も持っていなかった。
●だから、上を目指すには、独自なアプローチが必要だった。
地図:Wikipedia

エステシュンズ監督就任の頃を振り返る、Graham Potter 監督 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"The club was coming to terms with being relegated to the fourth tier of Swedish football, and I could sense the negativity around the city. A sort of mistrust from the public. I got the feeling people in Ostersund didn't actually like the club much.
クラブはスウェーデンリーグの4部に落ちるところで、街にもネガティブな雰囲気が感じられた。人々の不信感というかね。エステルスンドの人々もクラブのことがあまりで好きではないような感じを受けていたんだ。
●"We had around 200 people in the stands for my first game in charge. And I'd say around half of those wanted us to lose.
私が就任して最初の試合、スタンドにいたのは200人くらいだった。そのうち半分くらいは我々に負けてほしいと願っているような状況だ。
●"At home, there were other challenges. My eldest son was 11 months old when we moved to Sweden, so while I was at work Rachel was adjusting to our new life with him. She admitted to me later that, for the first six months, she pretty much cried every day."
家に帰れば、そこでも挑戦だった。我々がスウェーデンに移った頃、長男はまだ11ヶ月でね。私が外で仕事している間、妻のレイチェルはその長男と新たな暮らしに適応しようとしていた。のちに彼女は最初の6ヶ月は泣いてばかりだったと認めてたよ。
出典: The Coaches' Voice

元軍人で変わり者のチェアマン、Daniel Kindberg
●Kindberg会長は元々軍人であり、大隊司令官の地位まで上がった。
●1990年代から2000年代前半まで、ボスニア・ヘルツェゴビナやコンゴ民主共和国、リビアなどの紛争で、兵役に服した。
●その後、不動産でビジネス界を経験して、エステシュンズに関わることになった。
●常に、非常に高い目標を設定することが彼の特徴。
●例えば、今季はEL優勝、最終的にはCL優勝、という目標について公言している。
●今すぐは達成しなくても、目指せば近づくことはできる、とのスタンスだ。

エステシュンズのDaniel Kindberg会長(元軍人)、3部時代から欧州大会出場を目指したことについて
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"Nobody is shooting at you, so the business world is very easy."
誰も自分を撃ってきたりはしないからね。ビジネスの方が遥かに簡単だよ。
●"We had to analyse what we wanted, what football we needed to play, what we should be, who we should be and why.
我々が考えねばならなかったのは、何を目指していくのか、どんなフットボールをプレーする必要があるのか、どんな存在、どんな人間であるべきか、そしてなぜそうなのか、といったことだった。
●"We decided this was what we were going for, and the rest is history."
我々は(ヨーロッパを目指すという)高い目標設定をした。そしてそこから先は歴史だ。
出典: ESPN

イングランドとの関わりの始まり: Graeme Jones氏(現在:ベルギー代表のアシスタント監督)
●2006年の夏、Kindberg会長はユース育成を強化しようと思い、イングランドのプレミアリーグに連絡して、アカデミーコーチを派遣してもらえないかと尋ねてみた。
●結局、イングランドから3人のコーチが短期間でエステシュンズに訪問することになったが、そのうち、1人はGraeme Jonesだった。
●当時、ミドルスブラでU-14のコーチを努めていたが、その後、Roberto Martinez監督の右腕としてスウォンジー、ウィガン、エヴァートン、そして現在はベルギー代表でアシスタントを努めている。
●JonesとKindbergが仲良くなり、その繋がりで、スウォンジーが頻繁にエステシュンズとプレシーズンマッチをすることになった。
●そして、Jonesがボストン・ユナイテッドで一緒にプレーした、Graham Potterを監督候補としてエステシュンズに紹介した。


(4)変わった経歴のイングランド人監督、Graham Potter
●現役時代から勉強熱心だった、Graham Potter監督。
●30歳を超え、ビッグクラブからオファーが来なくて現役キャリアがそのうち終わるだろうと考えるようになった。
●そしてある日、タブロイド紙のどうでもいい記事をざっとと読んでいた自分にショックを受けた。
●やばい、脳が怠けている。もっと頭を使わないと!
●そして、現役を引退する前、オープン・ユニバーシティ(イギリスの放送大学)に所属して、社会学を勉強することにした。
●遠征バスの中でも、チームメイトたちがお喋りで盛り上がっていた中、PotterだけがEUやアメリカの政治の本を読んで独学していた。
●現役引退後、UEFA 'A'ライセンスを取得して、ハル大学とリーズ・メトロポリタン大学でコーチを努めた。
●また、リーズ・メトロポリタン大学では大学院へと進学し、「リーダーシップと感情的知性」を専攻に修士で卒業した。
●そして、その学問で学んだことを、フットボールの現場でも活かしたいと思うようになった。
●特に、元軍人の先生と、医療関係者の同級生から、「失敗にどう対処するか」についてたくさん学んだという。

Graham Potter監督、大学院の勉強(専門が「リーダーシップと感情的知性」だった)について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●When I looked at the curriculum of the course, I realised how much of it fitted with football. This was a way for me to theorise the concepts of leadership.
コースのカリキュラムを見た時には、それがフットボールに非常にマッチしていることに気がついた。これで私はリーダーシップのコンセプトを理論化できるとね。
●Self-awareness. Empathy. Responsibility. Motivation. Relationship-building.
自己認識、共感、責任感、モチベーション、関係構築、といったことだ。
●You need to know about football to coach, but you need to know about people, too. Sometimes that can be the difference. It's about how you bring a team together. How you communicate as a team. How you understand each other. And, ultimately, how you unite the group for a common cause.
指導者になるにはフットボールを理解している必要があるが、同時に人間のことも分かっていなきゃいけない。時に、それが決定的な違いになるんだ。どのようにチームの一体感を作るか、どのようにチームとしてコミュニケーションをとるか、どのようにお互いに理解し合うか、そして究極的には、グループをどのように共通の目標に向けて団結させるか、ということだ。
●One thing that really resonated with me was thinking about how we deal with failure.
特に自分の中で共鳴したのは、我々が失敗とどう向き合うか、ということだ。
●In football, we focus on the mistake. We want to blame something, or someone. But in the military and the operating theatre ? life-and-death situations ? it's the opposite. It's about how you deal with the mistake. And creating an environment that allows you to learn from it.
フットボールの世界では、我々はミスに注目しがちだ。そして何か、もしくは誰かを責める。しかし、軍隊や手術室のような生きるか死ぬかの状況では、それが真逆であり、失敗にどう対処するかが大事だ。それには、その失敗から学ぶことを許容する環境づくりが必要になってくる。
出典: The Coaches' Voice


(5)スウェーデンでセカンドチャンスを手に入れた選手
「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で、大活躍を見せるように鳴ったCurtis Edwards
●ミドルスブラの下部組織出身のEdwardsは、自分の才能に自信を持ち過ぎて、頑張らなくてもトップチームに上がると思い込むようになった。
●そして、プレーに集中するよりも、パーティーや女性に興味を持ったりするようになった。
●練習でのパフォーマンスが落ちて、ユースチームの先発から外されるようになった。
●それで反発して、もっと遊びに行くようになる、という悪循環に陥り、19歳でリリースされてしまった。
●その後、父親と一緒に工事現場で働くようになり、プロキャリアを逃してしまいそうになっていると言う現実に、やっと気がついた。
●つい3年前、知り合いの知り合いがスウェーデンの3部チーム(Ytterhogdals)でコーチを勤めていたことを知り、思い切って航空券を買ってスウェーデンに渡った。
●そして2016年の夏、エステシュンズが親善試合に出る選手が足りなくて、そのYtterhogdalsに何人かを貸してくれとお願いした。
●Edwardsもその1人となった。親善試合で活躍して、Graham Potter監督から悲願のプロ契約をオファーされた。
●そして、Potter監督に「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で落ち着き、キーマンとなった。


Curtis Edwards選手、Graham Potterが与えてくれる「自由」について 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"In most of my footballing career I had been afraid to make mistakes. But Graham has always made it clear that mistakes are going to happen. It makes me feel safe. With some managers, you can get killed.
フットボールのキャリアの大半の間、僕は失敗を恐れてきた。でもグレアムはいつもミスはつきものだ、と明確にしてくれている。それだけで安心感を持ってプレーできるよ。監督によっては、ミスをしたら殺されかねないからね。
●"The work he does with us on the pitch and off the pitch, I have never seen it before. He shows us how he wants to play and lets us learn for ourselves."
ピッチの中での外でも、僕たち選手とあんな仕事の仕方をするのは見たことがなかったね。グレアムは、僕たちにどうプレーして欲しいのかを示し、僕ら自身で学べるようにしてくれている。
●出典: Daily Telegraph紙


イングランドのフットボールで通用しなかった、イングランド選手のJamie Hopcutt
●5部のYork Cityのアカデミー出身だったが、リリースされてからどんどん下のリーグへ。
●技術は定評だったが、フィジカルは強くない為、セミプロに落ちても当たりに弱くて苦労した。
●そして、2011年12月に英国内に行われたエステシュンズのトライアルに参加し、プロ契約へ。


Graham Potter監督、 イングランドのフットボールでは通用しなかったJamie Hopcutt選手について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"If you're released from English football and you're not physically strong enough for the nonleague system, you can be out of it quite quickly. Jamie just didn't fit anywhere in the UK, and coming to our level where the physicality perhaps isn't the same, he could survive and develop. He's contributed enormously to what we've done.
イングランドのフットボールからリリースされ、セミプロでやるにもフィジカルが十分でなければ、簡単に居場所を失ってしまう。ジェイミーはイギリスではどこにいっても戦える舞台がなかったが、フィジカル面での要求がそこまで高くはないここであれば、生き残ることも、成長していくこともできた。我々がここまで到達するまでの間に彼がしてくれた貢献は計り知れないよ。
出典: ESPN


(6)エステシュンズにしかない企画:「カルチャー・アカデミー」
エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」とは
●最後に、エステシュンズの快進撃の秘訣は、他にどのクラブにも存在しない「企画」にあるかもしれない。
●それは、所謂「カルチャー・アカデミー」というものだ!
●毎年、選手たちとコーチ人が一斉に参加する、美術や芸術のワークショップ企画だ。
●シーズンを通して、一緒に何かを学んで、練習した末、シーズン終了のタイミングでサポーターや市民たちの前でパフォーマンスを行う!
●毎年のテーマと内容が違う。
●これまで、チームが一緒に本を書いたし、絵を描いて展示会を開催し、バレエ(白鳥の湖)の講演も開いたし、去年はヒップホップを歌った。
●今年は、お笑い系のミュージカル劇だ。
●監督からトップチームの選手たちまで、全員が必ず参加する。

一体何故、フットボールクラブがそんなことをするのか?
●元々、この企画を提案したのはDaniel Kindberg会長だった。
●有名なスウェーデン人作家と話し、スウェーデン人にとって何が一番怖いかといえば、人前で舞台に立ってパフォーマンスをすることだ、ということに気付いた。
●その恐怖心に立ち向かい、乗り越えたら最高だろうと考えた。
●確かに不慣れだし、めっちゃ怖いかもしれないが、実際にやればすごい達成感を得られる。
●そして、舞台不安に立ち向かって乗り越える自信は、何でも達成できるという自信に繋がるという。
●だから、ピッチ内でもより勇気を出してプレーすることもでき、予想外の展開があったとしても、よりうまく対処できるようになる。それがこの企画の狙いだ。

Graham Potter監督、エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」について
【翻訳:桐谷 圭介】

●"When I was doing my coaching badges, I never thought I'd end up singing a cappella or performing to Swan Lake in a theatre full of people. But that's what it's about: becoming (a little) comfortable in uncomfortable situations.
自分が指導者のライセンスを取得している時には、満員の観衆の前でアカペラを歌ったり、「白鳥の湖」を演じたりすることになるとは想像もしなかったよ。でも、慣れない環境に身を置かれたとしても普段通りにやる、というのはそういうことなんだ。
●"People ask what ballet or singing has to do with performing on a football pitch. It's a hard thing to quantify. But you see individuals grow. And if you're more confident, more self-aware, better at taking responsibility and at understanding the viewpoints of others, then I believe it enables you to carry out your football actions in a better, clearer way."
バレエをしたり歌ったりというのがフットボールとどう関係があるのか、と尋ねる人もたくさんいる。それを数字で示すことは難しいけど、個人個人の成長は見て取れる。より自信を持ち、自分を理解し、責任感を高め、周囲の視点を理解すれば、それは、フットボールにもより良く、賢明な方法で取り組んでいけるようになると思うよ。
出典: The Coaches' Voice

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英国内のプレミアリーグ放映権について、次期の入札は今週から開始する
●これまで通り、高騰は続くのか?
●SkyとBT Sportは権利を維持できるのか?
●オンライン系が参入すればどうなるのか?
●実は、色々と変化の始まりを感じるところがある。
●日本など、英国外にも影響が出るかもしれない!

0024_英国内TV放映権料の推移.jpg

参考:放映権料は何故、こんなに高くなったのか?
(2014/15シーズン『Foot! TUESDAY』 #27、後半レポートより抜粋。)

(1)EU法(独占法)の為、同じテレビ局が独占契約を持つことが出来なくなった。
●2007年まで、Sky Sportsと競争出来るテレビ局が基本的に無かった。
●しかし、権利の一部なら、ライバルが現実的に入札できるようになった。
●ライバルが放映権を取った上、客を増やし、次期のときに試合を更にたくさん取ってしまう、という可能性がある。
●Skyは最低限の試合しか譲らないよう、出来る限り多くの試合をどうしても取りたい。

(2)業界の複雑化:いわゆるQUAD-PLAYを1セットに販売
●ネット、テレビ、電話、無線技術を1セットで販売する、いわゆるQuad-Playという営業法が盛んになっている。
●魅力的なテレビ中継を売りにし、次いでにネット・電話・無線の契約もしてもらうという、増益パターン。
●元々テレビ局だったSkyは、魅力的なサッカー中継さえあれば4つの市場で成功できると考えている。
●元々電話の会社だったBTも、同じ作戦を取っている。
●つまり、以前より遥かに大きな市場を争っている。

(3)封印入札方式、いわゆるブラインドオークション
●国内放映権の契約について交渉はしない。
●決まる方法は封印入札方式、いわゆるブラインドオークションだ!
●各テレビ局が一度だけ入札する。
●しかし、ライバルの提示した金額を知ることは出来ない!
●また、ライバルがいくつあるかも分からない。ライバルが誰なのかも分からない!
●事業の未来をかけた入札なので、これは本当に怖い。
●前々回、電話の会社だったBTがテレビ業界に参入する予定があることすら、知られていなかった!
●他にどこかが参入してくるかもしれないが、それが全く不透明の中、あらゆるライバルに勝てるような金額で入札するしかない!

(4)放映権のパッケージ化
●上記①、EU独占法の関係で、放映権を1つのテレビ局が独占して購入することは出来ない。
●すると、プレミアリーグはこの機会を利用して、放映権を7つの放送枠(パッケージ)に分けて、別々に契約することにした。
●つまり、上記③のブラインドオークションは1回のみならず、7回も行うことになった!相手を倒すような入札を7つもしないといけない!
●土曜日お昼キックオフの28試合についてもオークションを行い、土曜日夕方キックオフの28試合についてもオークションを行い、などなど。


パッケージ化と7つのブラインドオークションの結果
(2014/15シーズン『Foot! TUESDAY』 #27、後半レポートより抜粋。)

前例として、2016〜19年の英国内放映権がどのように決められたか見てみよう。
●現在の契約では、放送される試合が7つのパッケージに分かれている。
●その為、7つのブラインドオークションが行われた。
●結局、Sky Sportsが5つのパッケージ(126試合)を獲得し、BT Sportが他2つのパッケージ(42試合)を獲得した。
0030_英国内のパッケージ契約(2016-19).jpg


今度、入札の対象となる7つのパッケージ(2019〜22年)
今度のパッケージは前期とは少し違う。全体的に拡大の上、多様化も。
●これまであった放送枠は大して変わらない。
●日曜日2試合のキックオフ時間が30分遅くなるようだが。
●しかし、各パッケージの試合数が少し増えている。
●つまり、これまでよりも多くの試合が英国内で放送される(=土曜日15時キックオフから変更される)。
●そして、新たに設けられた放送枠が1つある。
●1シーズンで8試合は土曜日の19:45にキックオフする。(日本時間では翌朝3:45又は4:45になる。)
●土曜日のゴールデンにプレミアリーグが入るのは初めてのことだ!
●また、新たな取組として、平日又は祝日開催の計4節について、全試合(各節10試合×4=40試合)が生中継の対象となる。
●日本では既に経験していることだが、英国では初めての試みとなる。
●尚、土曜日15時キックオフの試合は生で中継できない、という法律は変わっていない。
●合計で、1シーズンの380試合中、200試合が生で放送される。前回の168試合よりも32試合多く、半分以上になったのが初めてのことだ。
●尚、独占禁止法の関係で、1社が148試合までしか獲得できない。
0032_英国内のパッケージ契約(2019-22).jpg
心配事
●実際にスタジアムに足を運ぶサポーターにとって、土曜日15時キックオフが一番行きやすいので、その試合数が更に減らされるのは不満の対象でもある。
●特に、土曜日の19:45キックオフについて、アウェイのサポーターは帰れるかという心配がある。
●また、土曜日ゴールデンにプレミアリーグの中継を入れるのは、家族団欒の時間にどう影響するか。


今度のポイント:テレビ業界の事情が変わった為、変化も
不景気にもかかわらず高騰してきた放映権料だが、現状では永遠に続けられない
●2008年のリーマンショック以降、不景気が続いているイギリスだが、プレミアリーグの市場だけが高騰し続けてきた。
●しかし、2016?19年の契約から、Sky SportsとBT Sportは共に限界を感じてきた。
●共に視聴者数が伸び悩んでいる。解約する人も増えてきた。

その主な理由は視聴料。フットボールを全部見たいなら、果たして幾ら?
●やはり、放映権料がどんどん高くなっていく中、最終的に視聴者にコストが回ってしまう。
●昨日、ベンが新規契約の相談をしてみた。
●Skyのプラットフォームで基本パッケージ+Sky Sports全チャンネル、全てハイビジョン、だが映画などの有料チャンネルは入れない、というプランは:
月、£69.50(=\10,707)の料金となった。
●その上、BT Sport全チャンネル(ハイビジョン)も追加すると、
更に£32.49(=\5,005)の料金となる。
●合計では一ヶ月の視聴料が£101.99(=\15,712)となった。

共にピンチを感じるようになった両局は、ライバル関係を和らげてきた
●両局がコスト削減を進めてきたが、やはりこれ以上、視聴料を値上げすると、視聴者が離れていくしかない。
●その中、ライバル関係を和らげている。
●2019年より、お互いのチャンネルを販売することを発表している。
●(つまり、BT SportがSky Sportsのチャンネルパックに入り、Sky SportsもBTのプラットフォームで見られるようになる。どちらか1つのプラットフォームと、1つだけの契約で両者のチャンネルを全て見られるようになる。)
●これで、視聴料の値引きが期待されている。
●そして、放映権料の高騰に貢献した、両者のライバル関係が協力関係になった為、今後は高騰が続かないかもしれない。
●尚、リニア新幹線のように、入札談合はもちろん違法だけどね!!
●この中、SkyとBTの経営者は強気を示している。「高く払い過ぎることはない」と!

Gavin Patterson氏、CEO、BT Group 【翻訳:桐谷 圭介】
●"We continue to see Premier League content as an important part of BT Sport, but it is only one part. It is one we like and it has performed well for us. We know what it is worth to us and we model that and we bid up to, and no further, than the value of it. We always have a 'Plan B' if we don't get what we want."
我々はBTスポーツにとってプレミアリーグは重要なコンテンツだと考え続けているが、あくまでそれは一部だ。確かに良いコンテンツだし、実際我々のビジネスに貢献してきている。我々はプレミアリーグが我々にとってどこまでの価値があるかをしっかりと認識した上でビジネスモデルを構築しており、その価値までであれば入札できるが、それ以上の金額は出さない。もし、我々が望んだものを手にできなかったとしても、常に「プランB」は用意しているよ。
https://www.theguardian.com/media/2018/feb/02/bt-chief-we-dont-need-premier-league-rights


一番の不明確な要素:オンラインサービスの参入・入札
日本ではお馴染みの現象だが、英国の2強もオンライン系に権利が奪われる可能性も
●SkyとBTがあまりにも大手だし、巨額の放映権料を支払ってきたので、これまで簡単にはオンライン系に権利を奪われることはなかった。
●しかし、大手と競争できるのは大手だ。
●そして、時代の流れに合わせて、今の時代の大手が参入してくる可能性が出た。
●オンライン系の大手、AmazonやFacebookが入札する可能性があると見られている。

英国内でのオンライン事情
●英国では、ネットでテレビを見るという文化が日本よりも遥かに前から根付いている。
●しかし、これまではテレビ局がそれを引っ張ってきた。
●つまり、テレビ局が運営・提供するオンデマンドやネット配信が主なコンテンツだった。(ベンの大学時代ぐらいから。)
●今も、Skyのチューナーから直接アクセスできるオンデマンドのコンテンツが非常に充実している。
●そして、2000年代の途中からオンライン専用の映画配信サービスが始まり、NetflixやAmazon Prime Videoが非常に人気を集めている。
●それぐらいの大手なら、SkyとBTと競争できる日は来るかもしれない。

AmazonとFacebookの実績
●すでに、AmazonがATP World Tourテニスの放映権(英国内)をSkyより奪っている。2019?23年の5年契約となっている。
●また、アメリカではNFLの一部(1年で10試合)の配信権を獲得している。
●一方、FacebookはアメリカでFox Sportsと共同で、一部のUEFAチャンピオンズリーグ試合を配信している。
●クリケットの権利に関しても、積極的に入札している。

今回?次回?
●Skyの看板番組である『Super Sunday』と『Monday Night Football』の放送枠は最も入札額が高く、今回は恐らく奪われることがない。
●しかし、新たに設けられた「この節の全10試合」という枠に関しては、テレビというよりも配信に向いている、配信提供者にとって魅力的だ、というふうに見られている。
●だから、今回はオンライン系が初の試みとして、一部の試合だけを取って、それがうまくいけば次(3年後)から本格的にSkyと競争する官能性もある。


英国外への影響も
●SkyやBTなどの衛星テレビ、ケーブルテレビを視聴するには、物理的に英国内に居る必要がある。
●しかし、オンライン系であれば、そのインフラは原則、世界中どこからでもアクセスできるようにすることは簡単だ。
●本来は権利上、ジオブロックがかかるが、権利さえあれば配信なら、1つのサービスで複数の国、或いは全世界に映像を提供するビジネスモデルは可能だ。
●だから、世界中にビジネスを展開する、オンライン系でグローバルな大手が参入することになれば、今後は英国内にとどまらず、全世界の権利を1セットで獲得するよう、交渉することが想像できる。
●つまり、今後はFacebookやAmazonが全世界の放映権を獲得し、各国で自らのサービスで提供することは、今すぐではなくても、可能性として考えられる。

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(1)Arsenal 5-1 Everton
Barney Ronay、The Guardian紙 【翻訳:桐谷 圭介】
●Arsene Wenger had enjoyed one of his more frantic January transfer windows, the doors of the Emirates revolving like the barrels on a Las Vegas slot machine. On a chilly north London day the fruits of those toils clicked beautifully into place. Most notably Henrikh Mkhitaryan produced a wonderfully deft display of attacking craft, creating three of Arsenal's goals, while Aaron Ramsey rampaged unimpeded in central midfield and scored the first hat-trick of his career.
アーセン・ヴェンゲルは、彼のキャリアの中でも最も慌ただしい1月の移籍市場のひとつを楽しんだだろう。それは、回り続けるラスベガスのスロットマシーンのリールの如く出入りの激しいものだった。そしてノースロンドンの肌寒き日に、それらの苦労の結晶がぴったりとチームに組み込まれた。最も特筆すべきは、気の利いたプレーで攻撃陣を操ったヘンリク・ムヒタリアンで、アーセナルの3ゴールに絡んでみせた。そしてアーロン・ラムジーは、中盤の中央で誰にも邪魔されることなく暴れ回り、キャリアで初めてとなるハットトリックを決めた。
●There were riches all over the pitch. Pierre-Emerick Aubameyang scored on his debut and showed signs of the supercharged speed he still has in reserve, the kind of speed that alters the entire feel of a game, and which Arsenal have lacked in a centre-forward since Thierry Henry left. Behind Aubameyang the re-signed Mesut Ozil played like he had just woken up surrounded by the most wonderful array of birthday presents.
ピッチ上は豪華そのものだった。ピエール・エメリック・オバメヤンは彼のデビュー戦でゴールを決め、彼がまだこれから発揮するであろう圧倒的なスピードを垣間見せた。そのスピードはフットボールそのものの感じ方を変えるもので、アーセナルのセンターフォワードではティエリ・アンリ以来欠いてきたものだ。オバメヤンの背後では、新たな契約にサインしたメスト・エジルが、最高の誕生日プレゼントの数々に囲まれて突然目覚めたかのように躍動した。
https://www.theguardian.com/football/2018/feb/03/arsenal-everton-premier-league-match-report


(2)Theo Walcottの古巣対決
●Theo Walcottのエヴァートン移籍があまりにも急に決まった為、アーセナルのチームメイトにお別れの挨拶を言う機会もなかった。夜遅く、アーセナルの練習場に行ってスパイクなど荷物をごみ袋に入れて、急いでリヴァプールに移動した。
そもそも何故、アーセナルでは戦力外となったのか?
●ターニングポイントとなったのは昨シーズンの第32節、クリスタルパレスに惨敗した試合だった。
●それまで、昨シーズンは基本的にファーストチョイスだった。
●1月のFAカップ4回戦、サウサンプトン戦で怪我から復帰してハットトリックを決めた。
●それからパレス戦までは公式戦で全13試合に出場して、8ゴールを決めて好調だった。
●そのうち、10試合は先発。パレス戦まで7試合連続で先発だった。
●しかし、キャプテンを努めた、あのパレス戦の後、先発起用が1回だけだった。
●途中出場は3回、出場なしは6回だった。
●そして、今季のリーグ戦では出場がわずか6試合、すべて途中からだった。
●完全にカップチームのメンバーとなってしまった。

Theo Walcott、CRY 3-0 ARS(2017年4月10日)、試合後インタビュー 【翻訳:桐谷 圭介】
●"That's not Arsenal at all. We are all disappointed in the changing room, like the fans are. We let them down tonight.
あれは本来のアーセナルでは全くなかった。ドレッシングルームでも皆ガッカリしていた。ファンと同じようにね。皆を失望させてしまった。
●"We don't go out there to lose games, we try and work the best we can. Tonight, it just didn't happen. All we can do is apologise.
僕らだって何も負けようと試合に臨むわけじゃないし、できることのベストを試みているよ。ただ、今晩はそうはならなかった。僕らは謝るしかない。
●"I think they (Crystal Palace) just wanted it more. You could tell. They wanted it more. You could sense that from the kick-off."
向こう(クリスタルパレス)の方が、意欲があったんだ。見たら分かっただろう。彼らの方が貪欲で、それはキックオフの時から皆が感じられたことだった。

問題となったのは内容よりも、この発言だった。キャプテンがこんなことを認めるなら相当やばい?
●試合後にこのコメントを残して、ベンゲル監督の信頼を失ったと思われる。
●相手のほうが試合開始からやる気があって、キャプテンとしてそれを意識するも何もリーダーシップを発揮せず、ただ試合後に問題を指摘するなんて、まさにアーセナルのメンタルの弱さを具現化する行為だった。


(3)West Hamの補強問題
Tony Henry、ウェストハムのDirector of Recruitment(当時)、Daily Mail紙、1月31日【翻訳:桐谷 圭介】
●"We had three and we felt we didn't particularly want any more African players. No reason. It's nothing racist at all. It's just sometimes they can have a bad attitude.
もうウチには3人いたし、それ以上特にアフリカ人選手が欲しくはなかった。理由などないし、何も差別的ではない。単に彼らが時に良くない態度をとることがあるということだ。
●"We had problems with Diafra Sakho. We find that when they are not in the team they cause mayhem. It's nothing against the African race at all.
ディファラ・サコーとは色々と問題があった。彼らのようなアフリカ人選手がチームにいないと思ったら問題を起こしている、ということに気がついたんだ。アフリカの人種ということとは関係なくだ。
●"In what way [is this discriminatory]? It was nothing discriminatory at all.
一体どこが差別的なんだ?全く差別的じゃないだろう?
●"I could say we get offered Russian players. I just find with Russian players that they don't settle in England.
例えばロシア人選手を勧められることもあるだろう。ロシア人選手は結局イングランドに慣れることはないと気がついているがね。
●"It's like Italians. How many Italians come and settle in England? As a club we are not discriminatory at all.
それはイタリア人と同じだ。一体どれだけのイタリア人がイングランドに馴染んだ?クラブとしては、我々は全く差別的ではない。
http://www.dailymail.co.uk/sport/sportsnews/article-5335207/West-Ham-director-sparks-race-row-African-stars.html

尚、ウェストハムのトップチームにはアフリカ人選手が2人、更にアフリカ系ヨーロッパ人選手が4人
0019_アフリカ系選手.jpg
●Cheikhou Kouyate (セネガル)
●Arthur Masuaku (コンゴ民主共和国)
●Pedro Obiang (スペイン、赤道ギニア系)
●Joao Mario (ポルトガル、アンゴラ系)
●Angelo Ogbonna (イタリア、ナイジェリア系)
●Edimilson Fernandes (スイス、カーボベルデ系)

Tony Henryの言葉を受けて、Kouyateがインスタグラムにてアフリカプライドをアピール
●"African and proud" =「アフリカ人であることを誇りに思っている」

African and proud😀 #alhamdulillahforeverything 🙌🏿🙌🏿🙌🏿

Cheikhou Kouyate🦁👑🦁さん(@roilionpapis8)がシェアした投稿 -


●チームメイトのMasuaku(masuaku26)とObiang(pedrombaobiang)も愛のコメントを。

Islam Slimaniの獲得が不可能だったワケ
●エヴァートンでも一緒に仕事をした、David Moyes監督はTony Henryを擁護し、移籍マーケット最終日にアフリカ人であるIslam Slimaniを獲得しようとしたことを指摘した。
(Slimaniは黒人ではなく、北アフリカ人なので、同じステレオタイプにされなかったのでは。)
●ところで、Slimaniを獲得できなかった話もめちゃくちゃだ!
●ウェストハムのKarren Brady副会長がThe Sun紙にて連載コラムを書いているのだが、
一度、レスターのVichai Srivaddhanaprabha会長のことをからかったことから、
レスターは一切、ウェストハムと取引するのを断ったそうだ!
●どういう内容かというと、2月にレスターがRanieri監督を解任した頃、Srivaddhanaprabha会長が£50万分のワインとシャンパンを買いに行ったことをBradyが聞いた。
●「こんなにお金持ちなら、いくら監督を解任しても違約金が小銭みたいなものだろうね」とからかった。
そのコラム:The Sun紙

サポーターがまたもや抗議を
●Slimaniの代わりに、ウェストハムは結局プレストンから無名のFW、Jordan Hugillを獲得した。
●サポーターがめちゃくちゃな経営に不満を表し、ブライトン戦でプラカードなどが見られた。
●LIES, LIES, LIES (=嘘、嘘、嘘)
YOU PROMISED US FALSE DREAMS (=お前らが約束した、明るい未来は嘘ばかりだった)
BRADY & SULLIVAN OUT (=ブレイディとサリヴァン、出て行け)
YOU HAVE KILLED US (=お前らのせいで我々のクラブが死んでいる)

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(1)Yeovil Town 0-4 Manchester United
BBC解説者、Martin Keownの「負け惜しみ」が現地でネタとなった
●アーセナルのレジェンドである、Martin Keownが1月18日のDaily Mail紙にて、
「アレクシス・サンチェスがサッカー界で最大のお金目当てだ」と厳しく批判していた。
●そして、この試合では現地BBCで解説者を務めることになり、試合開始前に同じことを言った。
●前半立ち上がりから、Sanchezのパスミスなど必ずピックアップして批判した。
●それに関してSNSなどですごく反響があって、「アーセナルからいなくなって悔しいだけだろう!」というツイートが多かった。
●しかし、Sanchezが益々良いプレーを見せるようになり、Keownはあまり批判ができなくなった。
●そして、試合のマン・オブ・ザ・マッチを選ぶのが解説者の仕事となり、Keownが選んだのは...そのSanchez!

Barney Ronay、The Guardian紙、Alexis Sánchezのデビューについて
●"[Sanchez] did give the ball away a bit, misplacing five of his first 10 passes as a United player. But then this is a part of his game.
何度かボールを奪われる場面があり、ユナイテッドの選手としての最初の10本のパスのうち5本はミスパスとなったが、それらも彼の特徴の一部だ。
●"He does ferret constantly after weak spots, improvising rather than playing the patterns. It is not hard to see a slight disjunct with Pep Guardiola's tactical ideals.
サンチェスは相手の弱点を探し続け、決まったパターンではなく即興的なプレーをする。戦術的な理想が高いペップ・グァルディオラとは若干の乖離が存在し得ることは容易に想像できた。
●"He sprinted through the middle then did that thing where he just stops, instantly, like a cartoon mouse spinning on its heel and watching a pair of galumphing cats slide past, legs flailing.
中盤を一気に駆け抜けたかと思えば急に止まり、それはまるでアニメでネズミがくるりと踵を返し、醜いネコたちが脚をよろめかせて通り過ぎるのを眺めている場面のようだった。
●"He is, on the face of it, perfect for Mourinho too, a manager who loves high-impact bolt-on parts; who has found in Sanchez the perfect addition, a ready made nitroglycerin injection of a footballer, who began here as he means to go on."
表向きはサンチェスは、モウリーニョにはパーフェクトな存在でもある。即戦力として強いインパクトを残せる補強を好む彼は、ニトログリセリンの増強とも言うべき完成されたフットボーラーで、思う通りのプレーでユナイテッドでのキャリアを歩み始めたサンチェスが完璧な補強になると気が付いただろう。
出典:https://www.theguardian.com/football/2018/jan/26/alexis-sanchez-manchester-united-fa-cup-yeovil
翻訳:桐谷 圭介


(2)Newport County 1-1 Tottenham Hotspur
今年のFAカップで最大の番狂わせまであと8分のところだった!
●4部のニューポート・カウンティが再試合という形で、ウェンブリーでプレーする機会を手に入れた。
●2部のラグビーチームも使用するホームスタジアムであり、ピッチに凸凹が多かった。
●また、ゴールの後ろにラグビー用の「インゴール」があり、ゴール裏のスタンドが小さくピッチから離れている。
●そもそも雨の多い地域だが、雨と風が非常に当たりやすく、ピッチコンディションもプレー環境も、ウェンブリーに慣れたエースにとっては非常に難しいはずだ。
●とはいえ、その環境をうまく利用したのはニューポート。その環境に合わせようとせず、いつものプレーで後半途中まで苦労し続けたのはスパーズだった!

ニューポート・カウンティについて
●スウォンジーやカーディフ、レックサムのように、ウェールズのクラブとしてイングランドのリーグでプレーする。
●1980/81シーズン、ウェールズカップの優勝チームとしてUEFAカップ・ウィナーズ・カップに出場し、準々決勝まで勝ち進んだ。東ドイツのカールツァイス・イェーナと対戦し、アウェイでの1st legは2?2で引き分けたが、ホームでは0-1で惜敗して2-3のトータルスコアで敗退した。
●1989年にクラブが破綻して、8部リーグで再スタートすることになった。
●2013年に再びフットボールリーグへ昇格した。

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12月22日(チェルシー戦の前日)記者会見にて、Allardyce監督が社会について語る
●クリスマスの忙しい時期の前に、イングランドのサッカークラブがより一層、コミュニティ活動に力を入れる習慣がある。
●自分達と比べて「恵まれていない人」の場所に訪問することが多い。
●例えば、子供病院に訪問し、闘病する子供達に選手がプレゼントを配るサービスが典型的な例である。
●エヴァートンはリヴァプール市内のAlder Hey Children's Hospitalに訪問し、青色のサンターさん衣装でプレゼントを配ったり、子供達と写真を撮ったりした。
●そこで働く医師や看護師、そしてサポートする親について、Allardyce監督が記者会見で明るく語った。
●一方、貧困層に食料を配るチャリティ機関である「フードバンク」にも訪問したら、Allardyceはかなりショックを受けたようだ。
●AllardyceとアシスタントのSammy Leeをはじめとするクラブスタッフがリヴァプール市内のフードバンクを訪問し、食料を寄付し、そこで働くスタッフなどの話を聞いた。
●イギリスほど豊かと思われる国での貧富の差があまりにもひどくなり、ホームレスや失業者だけではなく、実際に仕事をしている人まで生活するお金がなく、フードバンクに行かなければ食べていけない人が多くなった。
●その事情と、それを許すだけでなく悪化させる国家(政府)についても、Allardyceが気持ちを込めて話した。


参考:イギリスのフードバンク現状について
リーマンショック以前は聞いたこともなかった「フードバンク」のニーズが年々増加
●2016年にはイギリス在住の大人のうち、収入が足りないことが原因でご飯を食べられないことを経験した人は8%に上った。
●そういった人は、栄養と衛生からどちらか一つを選ぶことを余儀なくされるケースが多い。(つまり、今日ご飯食べたら石鹸やシャンプーは買えない。我慢したら買える。)
●しかし、その割合が更に大きくなっていないのは「フードバンク」のおかげだ。決して全てのニーズを賄えているわけではないが、一回緊急状態になった家庭はフードバンクから必要な食料をもらうことはできる。
●たった10?15年前、リーマンショック前にはイギリスに「フードバンク」は殆ど存在しなかった。全国に数ヶ所しかなかった。
●しかし、現在は全国に2070箇所(2017年6月現在)もある。
●そのうち、Trussell Trustというチャリティが1390箇所(約3分の2)を運営する。
●このTrussell Trustが配る、 「emergency food parcel=緊急食料パック」では、1人が3日間、栄養のバランスが取れた食事を食べていける。
●2016年4月?2017年3月の1年間では、Trussell Trustが延べ118万2954人分の「emergency food parcel=緊急食料パック」を配った。
●100万人分を超えたのは3年連続のことだった。
0039_配った緊急食料パックの数.jpg

0034_緊急食料パックの内訳.jpg
内訳:大人は74万6016人分、子供は43万6938人分
※ Trussell Trust以外のフードバンクも入れると、合計がこの1.5倍に上るはずだ。

参考:フードバンクに頼る理由はホームレスでも失業でもない
0035_利用者の主な理由.jpg

0038_緊急食料パックの主な中身.jpg
以上、1人が3日間、栄養のバランスが取れた食事を食べていける量である。


参考:地方によってあまり差がなく、どの地方にもニーズがある
0036_各地方における食料パックの数.jpg
以上3頁の出典:Trussell Trust


フリー・トーク
監督がこんな話題を挙げるのは珍しいことだが重要である
●ここ10年、フードバンクのニーズをもたらしたのは、リーマンショックが起点となった不景気に、保守党のキャメロン内閣・メイ内閣が続けた緊縮財政政策が重なったことにある。
●フードバンクは、不景気を背景に、イギリスの政府がもたらした貧富の差の現れである。
●その政治と「差」について、また別の機会に話そうと思っている...
●もちろん、イギリスの「富」を代表するのはフットボールである。
●労働階級にこんなに貧困の問題が深刻になっている中、元々労働者のスポーツだったフットボールがこんなにお金持ちになったことには、違和感がある。
●しかし、そのフットボール界で公の立場であるAllardyce監督がその舞台を活かし、この問題を指摘したのは極めて良いことだ。
●コミュニティ活動を行っている上で、ただ訪問するだけではなく、ちゃんと問題を肌で感じて、立場を活かしてアピールするのは評価すべき。
●ここ25年、お金がフットボールに流入した中でコミュニティから離れてしまったという現象がある。
●フットボール関係者が、イギリスの文化の中でより大きな存在になった今、その力を使ってコミュニティと社会にポジティブな影響を与えて欲しい。
●フットボールというスポーツが文化だけではなく、社会そのものに強く根付いている為、政治との関連性も深い。
●フットボール関係者にとって政治の話をするのが難しい(都合が悪い人により批判を浴びるリスクも伴う)かもしれないが、その関連性を無視するのではなく、むしろ社会に対する責任を持って貰えたら有り難い。
●などなど

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(1)シティ戦をどうアプローチする?前半1分に定まる前提
●優勝争いはともかく、1試合だけのコンテクストでも「一体、どうやってシティを止めるのか?」というのが今季の大きなテーマだ。
●マンチェスター・ダービーのとき、シティの相手に「積極的にいって欲しい」という話をした。
●ここ数週間、シティの各試合に共通していることは、相手のアプローチ、引いては試合の「前提」が前半開始から1分以内に分かる、という点である。

第20節:「ボールを捨てる」ニューカッスル。多少、苦戦はさせるも、0-1で敗れた
●キックオフからShelveyが直接シュート。一見、非常にポジティブなプレーに見えるが、実は真逆のことだ。ニューカッスルはボールを捨てたかったのだ。すぐに後退し、5-4-1で非常に後ろへ引いた形で構える。

第21節:一方、「意外と積極的にいく」クリスタルパレス。シティの連勝記録をストップさせ、土壇場PKも
●一方、パレスのBentekeとZahaはシティのキックオフから前向き。ZahaがWalkerにプレッシャーをかけて奪うと、Riedewaldと左サイドを攻める。
●その後、Cabaye がMangalaにプレッシャーをかけてクリアをブロック。

積極的にいったチームが成功したのは有り難い
●もしニューカッスルがあんなやり方で勝点を取れたとすれば、シティの相手が極端に守備を固める試合が多くなったかもしれない。その試合を見る、私達にとってあまり有り難いことではない。
●しかし、積極的にいったパレスが成功した為、そんなポジティブなやり方が良いという前例ができた。
●カップ戦でバーンリー、そしてブリストル・シティも前半開始1分からアグレッシブにいって、見栄えのある試合となった。
●そして、リヴァプールにとっても良い兆候だった。
●リヴァプールは前半1分から、期待通りにアグレッシブなアプローチを見せた。プレッシャーもかけて、縦の速さでシティの高いラインの裏を狙った。

前半1分、シティが初めてボールを触るシーン。リヴァプールはアグレッシブなアプローチを
シティの素早いリスタート。しかし、Mane・Firmino・SalahがDFとGKにプレッシャーをかける。Oxlade-Chamberlainもついていく。CanがDelphを追って奪う。

立ち上がりからアグレッシブ、且つ、縦に早い。シティの高いラインの裏を狙う
●Matip→Firmino→Maneが裏を取る
●Wijnaldum→Salahで裏を狙う
●CanはAgueroから奪い、直ちに縦の速さでカウンターを狙う
●Maneがハーフウェイ付近でWalkerにプレッシャーをかけて、奪ってカウンター
●Robertson→Firminoを狙う。Otamendiはオーバーヘッドでクリアすることを余儀なくされる

Oxlade-Chamberlainの前向きのプレーから1点目を決め、2点目もアシスト。横ではなく縦!
●Oxlade-Chamberlainがボールを拾って、Fernandinhoを交わして素早く前へ運ぶ。自ら20メートルからシュートして決める。
●Oxlade-Chamberlainが受けると、前を見て運んで行く。Firminoへ縦パス。


(2)プレスのトリガー: Oxlade-Chamberlainのコメント
そのOxlade-Chamberlainがアーセナルには無かった、リヴァプールの拘りを明かす
●8月に加入してから、11月までリーグ戦で先発がなかったOxlade-Chamberlainだが、最近は益々チームに定着してきた模様。
●この試合の2日前に、クラブの公式HPにて非常に興味深いインタビューが掲載された。
●インタビューのテーマは、前所属クラブ(アーセナル)との違い、そしてリヴァプールのプレーに馴染んでいく過程だった。
●その中で、Klopp監督の哲学において、大きな基本について明かした。
●プレスの基本、起点、合図となる、「トリガー」のことだ。

Alex Oxlade-Chamberlain、1月12日(金)のインタビュー
●"The biggest thing I've had to learn is how this manager likes to stop situations at source, and how he likes to attack is slightly different to my manager before.
「僕がここにきて学ばなきゃいけなかった最大のことは、監督がいかに高い位置からの守備を好むか、そして、攻撃の仕方の好みも前の監督とはいくらか違う、ということだった。」
●"You train and train a certain thing so when you are in that situation you don't think about it.
「実際にそうした場で使われた場合に、頭で考えなくて良いように、それらのことを練習場で繰り返し学んでいくわけさ。」
●"It just might be a simple trigger when something happens and the defence passes to that player and the ball is slightly behind him. That is your cue to go and press.
「そのトリガーは簡単なことで、ちょっとしたプレーで相手ディフェンスが味方にパスした時に、ボールが少しその相手の後方に出てしまったとしよう。それがプレスに出ていくための合図になるんだ。」
●"At your previous club you might not even look into that.
「前のクラブじゃ気にもしていなかったことなんだよね。」
●"When a team is in sync to do what a manager wants and you have one player who has come in and is doing it slightly different it breaks the whole chain and it doesn't work for everyone.
「監督が望むことをチームが連動してやっているような場合、新しい選手が1人入って、皆と少しでも違うことをすると全体のチェーンを破ってしまうことになる。それでは誰の役に立つこともできない。」
●"We press high and if one person is not doing it right ? even if it is small ? it makes everyone's work a waste of time.
「僕らは高い位置からプレスをかけていくけど、誰かがやり方を間違えれば、それが本当に小さなものだとしても、皆の労力を無駄にすることになる。」
●"Just little things like that I had to learn. It can take some time."
そうした小さな事柄も学んでいかなきゃいけなかった。当然いくらかの時間がかかるよね。」
出典:リヴァプール公式HP
翻訳: 桐谷 圭介


(3)Andy Robertson
●4-3というスコアで終わった試合に関して、DFの良いプレーをピックアップするのは珍しいことだろうが、リヴァプールの問題ポジションである左SBでは、Andy Robertsonが非常に好印象のプレーを見せた。
●タックル成功数も、クリア数も共にこの試合で最多だった。
タックル成功数
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クリア数

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出典:WhoScored.com

(4)今季のビッグマッチ: 好試合が多い!
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●今季はこれまで、BIG 6同士の試合が18回あった。
●そのうち、両チーム合わせて4得点以上が入ったのは9回と、ちょうど半分だ!
●ちょうど4ゴールが4回。
5ゴールが3回。
6ゴールが1回。
そして、リヴァプール対シティの試合で7ゴールも1回。

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(1)Mark Robinsとコヴェントリー・シティ

FAカップ3回戦と(Mark Hughesと)縁がある、Mark Robins
●2017年3月よりコヴェントリーの監督を努めている、Mark Robins。
●伝説によればAlex Fergusonのキャリアを救った、Robinsだ!
●1990年1月7日、マンチェスター・ユナイテッドがFAカップ3回戦でノッティンガム・フォレストとアウェイ戦を臨んだ。
●ファーガソン監督は就任して4年目だったが、タイトルはまだ一つも取っていなかった。
●リーグでは20チーム中15位で残留争いに巻き込まれていた(順位表はこちら)。
●残留はできたとしても、唯一残ったタイトルの望みはFAカップだった。敗退すれば、解任が濃厚という噂でマスコミが盛り上がっていた。
●しかも、相手は名監督Brian Cloughが率いるフォレストだった。欧州2連覇も果たしていたCloughにとって、FAカップが唯一取ったことが無かったタイトルだった為、モチベーションがかった。
●フォレストがホームだったし、ユナイテッドは怪我人も居たので、フォレストが普通に買ってファーガソンが解任されるだろうとの予想が多かった。
●しかし、怪我人続出のおかげで先発に選ばれた、アカデミー出身のMark Robinsがゴールを決めて、ユナイテッドが0-1で勝利した。
●これでファーガソンのキャリアを救ったとされた。本当は、ファーガソンがアカデミーを強化したことによりクラブ幹部に評価されていたので、恐らく噂されたほど解任の可能性はなかっただろうが、Robinsがこれである意味「伝説」となった。
●因みに、あの日、Robinsと2トップを組んだのは、Mark Hughesだった。

コヴェントリー:クラブにとって苦しい17年間
●コヴェントリーは1987年のFAカップ優勝チームだった。決勝戦では3-2でスパーズに勝利した。
●1967年にクラブ史上初の1部リーグへの昇格を果たしてから、2001年まで34シーズン連続、トップリーグでプレーした。
●特に1990年代には毎年のように残留争いに巻き込まれていたが、Gordon Strachanなどの指揮下で何度も劇的な残留を決めた。
●しかし、2001年に降格して以来、苦しい時期が続いている。
●特に、2007年にSISUという投資家団体がクラブを買収して以来、状況が益々悪化している。
●リーマンショックの一年前だった当時、金融界に傲慢な雰囲気があった。SISUはその一例であり、ちょっとでも投資すれば2部からプレミアリーグへ復帰させるのは簡単だろうという思い込みがあった。それさえできればクラブを高く売却できるという、投機的なプランがあった。
●しかし、フットボールはそう簡単には行かないし、リーマンショックの影響で経済も急に悪化した。
●2012年に3部へ降格。2013年には破綻しそうになり、勝点剥奪ペナルティを課せられた。
●そして、2005年に新しくできたリコー・アリーナはクラブの持ち物ではなく、市営のものになった。
●2013年、SISUがより安い「家賃」を交渉できると思い、スタジアム使用契約の更新を断ったが、ビジネスのアプローチが甘過ぎて、賃貸ですらホームと呼べるスタジアムがなくなってしまった。
●その為、1年間、52kmも離れたノーサンプトン・タウンのスタジアムを借りざるを得なくなった。
●その間、Waspsというプロラグビークラブがリコー・アリーナを買収した。
●2014年からコヴェントリーがまた「賃貸」でリコー・アリーナに戻ったが、お金にしか興味がないくせにビジネスも下手なオーナーがサポーターに嫌われ、抗議がずっと続いている。
●そのオーナーにもう1ポンドでも払いたくないとのことで、試合に行かなくなったサポーターが非常に多い。3万2600人キャパのスタジアムだし、10年前は普通に2万人以上入っていたところ、今季の平均観客動員数はわずか7500人。
●しかも、「応援」というよりも「SISU、出て行け」という雰囲気の中で試合が行われる。
●その為、選手も監督も「アウェイ戦のほうがやりやすい」とコメントしたことがある。
●2017年には3部リーグから降格し、今季は1959年以来初めて4部リーグでプレーしている。
●現在3位。


(2)新加入のVirgil van Dijkにとって最高のデビュー
●コウチーニョの移籍に先立ち、同じく夏から濃厚とされていたVirgil van Dijkのリヴァプール移籍もついに叶った。
●そしてデビューとなったFAカップのエヴァートン戦で決勝ゴールを決めて、夢のようなスタートだった!
●得意とされる空中戦で頭から決めたのは、尚更良かった?

「空中戦が強いイメージだから、セットプレーの守備が弱いイメージのリヴァプールにとって良い補強...」
●イメージとしてこの通りだが、実際はどうかな?
●今季のプレミアリーグでは、Van Dijkの空中戦での成功率は74%。
サウサンプトンに加入した2015/16シーズンも74%だったし、2016/17は76%だった。
2.5シーズン平均で74%、常に成功率が高いデータだ。
●しかし、だからといって空中戦の「守備」が堅いと言えるのか?
●実は「空中戦が強い」というイメージは攻撃時から出来ているかもしれない。
エヴァートン戦のゴールもヘディングだったし、昨シーズンのプレミアリーグで唯一決めたゴールもヘディングだった(2016/17シーズン、第18節、SOU 1-4 TOT、サウサンプトン先制点)。
●今季のプレミアリーグでは、Van Dijkは相手エリア内での空中戦について、成功率が77%に上る。

自陣のエリア内では、LovrenもMatipもVan Dijkよりも空中戦のデータが良い!
●一方、Van Dijkは自陣のエリア内での空中戦については、今季の成功率がわずか56%だ。
2015/16シーズンは69%、2016/17は63%だった。2.5シーズン平均で64%の成功率だ。
●それは決して悪い数字ではない。古いタイプのCBである、レスターのWes MorganとストークのRyan Shawcrossが同じ2.5シーズンでは63%の成功率(自陣のエリア内)だった。
●しかし、守備の穴とされるDejan Lovrenは同じ2.5シーズンで、自陣エリア内の空中戦では成功率が69%だ。(リヴァプール1年目も含めて3.5シーズン平均にしても69%だ。)
(Lovren: 2014/15: 68%、2015/16: 100%、2016/17: 62%、2017/18: 44%)
●また、昨シーズン加入したJoel Matipも加入して以来の1.5シーズンで、自陣エリア内の空中戦では成功率が65%だ。
●つまり、自陣エリア内での空中戦について、LovrenもMatipもVan Dijkよりもデータが良いのだ!

だが、高いラインではVan Dijkが守備の要になるという期待も
●しかし、エリア外での空中戦については、Van Dijkはサウサンプトン移籍後の2.5シーズンで成功率が81%だ。(それに対して、Lovrenは同じ2.5シーズンで71%だ。)
●つまり、セットプレーの守備ではあまり変わらないにしても、高いラインでの守備ではVan Dijkのスキルは重要となってくるかもしれない。
●そして、リヴァプールは攻撃時のセットプレーも強くなるかもしれない。
出典: Eastbridge-SB.com

空中戦のデータ
●前ページのデータを表で纏めたものである。
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December 13, 2017 5:30 PM /

Week 18

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(1)前半:シティのすごさについて

Pep Guardiola、試合後コメント
●"We won because we were better in every department. We are an honest team. When a team has the courage to have 65 to 70 or 75% ball-possession it is because it wants to try to play and that is what we have done. We are clear, we are open and we want to attack.
我々が勝ったのは、全ての面で我々が上だったからだ。我々は正直なチームだ。65〜70%、もしくは75%のポゼッションをする気概があるのならば、それはチームがチャレンジし、しっかりとしたプレーをする意志があるからであり、まさに我々がしたことだ。その点で我々は明確であり、オープンであり、攻撃をする意志もある。
●"People said we could not play this way in England. They said we couldn't play the way we did in Barcelona but it is possible and we did it. Always I believed we could do it. That's why football is so beautiful."
人々は、イングランドではこうしたスタイルでのプレーはできないと言ってきた。バルセロナでやってきたようにはできないとね。でも、それは可能であり、我々はそれを示した。私はいつだってできると信じていたし、だからこそ、フットボールはこれだけ美しいんだ。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/10/jose-mourinho-manchester-city-manchester-united-ander-herrera
翻訳:桐谷 圭介

Daniel Taylor、The Guardian紙
●The team in blue left the impression they were in a hurry to finish this season's title race and though it still feels ridiculously early, with snow on the pavements and advent calendars two-thirds unopened, who can possibly see a way back now for Manchester United or anybody else from the chasing pack?
雪が路面を覆い、アドベントカレンダーも3分の2がまだめくられぬまま、まだバカげたほどに早い時期だが、シティは大急ぎでタイトル争いの決着をつけようとしているかの印象を残した。マンチェスター・ユナイテッドであれどこであれ、後続集団のチームはどうすることができようか?
●Far more likely, the gap will just keep growing and Jose Mourinho might have to realign his sights to the cup competitions. It feels like we are watching one of the most exhilarating one-horse races there has ever been in England's top division and, as far as the championship goes, that surely is that.
トップとの差は開き続け、ジョゼ・モウリーニョも視線をカップ戦のタイトルへと移さねばならなくなる、という方が、遥かにあり得る話だろう。今のプレミアリーグの流れでは、イングランドのトップリーグの歴史でも際立って清々しいほどの独走レースを見せられている気分だし、優勝もほぼ確定と言って良いだろう。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/10/manchester-united-city-premier-league-match-report
翻訳:桐谷 圭介


(2)纏め:他のライバルも勝点を落とし、もう優勝争いが終わり

第16節終了時点での順位表(BIG 7)
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●今節で3位チェルシーも敗れ、4位リヴァプールと5位アーセナルも引き分けた。
●どんどん勝ち点差が広がった。

Antonio Conte、ウェストハム戦の試合後コメント
●"My experience is this: if you want to stay in the race for the title, in the first part of the season you can lose once or twice. After 16 games, if you lose four, it means you never started this race.
私の経験ではこうだ。もしタイトル争いに残っていたいのなら、シーズンの序盤に1度や2度負けても大丈夫だろう。16試合終わって4敗もしているようでは、そもそもタイトル争いに加わってすらいないということだ。
●"I said before that this season would be very, very tough, very difficult, and this is the truth. If you want to stay in the title race, you must give continuity - continuity in the result. This is not our case this season."
前にも今シーズンは凄く凄くタフになるはずと言ったが、それは真実だ。タイトル争いに残っていたいなら、継続性 - 結果の面での継続性が必要だ。今シーズンの我々二、それは当てはまらない。
https://www.theguardian.com/football/2017/dec/09/antonio-conte-chelsea-west-ham-title
翻訳:桐谷 圭介

優勝争いが終わったのか
●普通はクリスマスが終わるまで何とも言えないが...
●これからは優勝争いというより、シティのすごさが一番大きな楽しみ?
●Daniel Taylor記者が言ったように、1強でもこのシティなら魅力的過ぎる。


(3)後半:アラダイス曰く、イギリスのクラブは英国人監督を嫌う

クーマン解任後(そしてレスターのピュエル監督就任後)、アラダイスが不満を表す
●ロナルド・クーマン前監督が解任した10月23日の4日後、サム・アラダイスはカタールのbeIN Sportsというテレビ局(の外国人・外国向けコンテンツ)にて出演し、非常に気になるコメントを残した。
●イギリス人監督は、イギリス国内で嫌われているのか?

Sam Allardyce, beIN Sports、10月27日(エヴァートン監督就任の1ヶ月程前)
●"You [as a British coach] are almost deemed as second class because it's your country today.
「最近じゃ、自国の指導者っていうだけで、2流の監督だと思われるんだ。」
●"It's a real shame on the fact that we are highly educated, highly talented coaches now with nowhere to go.
「素晴らしく教育されていて、才能に溢れた指導者たちが行く当てもない、という事実は本当に残念だ。」
●"The Premier League is a foreign league in England now."
「今やプレミアリーグは、イングランドにある海外リーグだ。」
出典:
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909101985435648
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909497541812224
https://twitter.com/FootballCliches/status/923909823510523905
翻訳:桐谷 圭介


(4)イギリス人監督の仕事を奪っているのは誰だよ?

Brexitとの関連性が深い発言だが...
●なるほど。カタールという外国のテレビ局で、イギリス人しか出演しない番組でイギリス人がこんな話をするのは、多少の皮肉にはなるだろうが、確かにプレミアリーグの国際化が急ペースで進んできたように感じる。
●そして、「イギリス人の仕事は外国人によって奪われている」という思いは、Brexitに繋がった思いと同じであろう。
●しかし、Brexitの場合はそれが「思い」というより「思い込み」だった。根拠が非常に怪しかったというか、完全に間違っていた。
●そういうこともあるので、アラダイスの言葉をそのまま受け入れる前に、その根拠や実際の状況を一度調べておいたほうが良いかもしれない。
●ということで、ベンはここ4シーズンのプレミアリーグでの監督交代を調べてみた。
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ここ4シーズン、監督交代が合計42回。その内、イギリス人監督が就任したのは18回。だがその内...
●監督代行を除くと、ここ4シーズンでプレミアリーグのクラブが監督を交代したことが42回あった。
●監督に就任した延べ42人のうち、外国人監督が延べ24人。イギリス人監督が延べ18人。
●つまり、監督の仕事に就く7人に4人は外国人、3人はイギリス人。
●確かにイギリス人監督は半分以下。
●だが、これは選手と比べるとイギリス人の割合がまだ多いし、世界一のリーグを目指すプレミアリーグでは、イギリス人としてもこれくらいの割合は全然悪くないと思われる。
●しかし、それよりも心配なことは、そのイギリス人監督の年齢にある。
●ここ4シーズン、プレミアリーグで監督の仕事に就いたイギリス人延べ18人のうち、50歳以上は16人、40代かそれ以下は僅か2人だ。(Tim SherwoodとPaul Clement。)
●若いイギリス人監督にとって、Eddie HoweやSean Dycheのように自ら2部から昇格させるのが、プレミアリーグの仕事へ唯一の道となっている。


(5)特に降格から救われたがるクラブには、ある傾向が強い

外国人が、というより、「お決まりの」50歳以上のイギリス人が若いイギリス人の仕事を奪っているか?
●外国人監督がイギリス人監督の仕事を奪っている、というより、50歳以上のイギリス人監督が若いイギリス人監督の仕事を奪っている、というべきかもしれない。
●プレミアリーグでは、プレミアリーグで監督経験の無くて若いイギリス人が最後にフルタイム監督の仕事に就いたのは2013/14シーズンのGarry Monk(スウォンジー)だ。(そのシーズン、Tim Sherwoodもスパーズ監督に就任した。)
●そして今季は傾向が更に著しくなっているかもしれない。
●今季の途中で監督を変えた5クラブのうち、4クラブは50歳以上のイギリス人を選んだ。
70歳のHodgson、54歳のMoyes、56歳のPardew、そして63歳のAllardyce。
●この顔は既に何度も見られてきたね!2週間前のThe Sun等が報道したように、完全に「お決まりの顔」になっている。
●その4人と、ウェストブロム監督を解任されたTony Pulis(今季中、ウェールズ代表かスウォンジーの監督に就任する可能性が高いと見られている)のキャリアを振り返ってみると、ちょっと面白いパターンが分かる。
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●最近のプレミアリーグでは、スモールクラブとは言えず中堅クラブであり、本当はもっと上のものを目指したいと言いながら、多少残留争いに巻き込まれやすいクラブと言えば、上記の6クラブが当てはまるだろう。
●そして、いずれもAllardyce・Hodgson・Moyes・Pardew・Pulisのうち、2人か3人、4人でも使ったことがある!
●上記の表では、マス目が半分以上埋まっている!一番「リーチ」に近い監督はアラダイスだ。そして一番「リーチ」に近いクラブはクリスタルパレス。今度の機会に是非モイーズを!(笑)

英国内では、「いつもお決まりの顔ばかり選ばれる」という結構が残念とも思われている
●理由ははっきりしている。
●エヴァートンはKoeman、クリスタルパレスはDe Boerなど、余裕があると思ったときには上を目指す為にもっと面白い監督選択をするケースもある。
●しかし、余裕がなくなり、残留争いに巻き込まれたときは、「保障」を欲しがる。
●プレミアリーグ未経験の監督だと、強くなるかもしれないが、失敗に終わるかもしれないので、とにかく「降格はさせない」監督を選びがち。
●特に、プレミアリーグの放映権料が高騰した今はこの傾向が強くなった。
●しかし、この流れにより、若いイギリス人監督がなかなかプレミアリーグチームの監督になれないのも残念だし、いつも同じ顔だから新鮮さに欠けるという声もある。
●今季のエヴァートンやウェストブロムには、AllardyceやPardewよりも、面白い監督は居なかったかな?


(6)Daily Telegraph紙が提案する「もっと面白い監督7人」
●AllardyceとPardewの就任を受けて、Daily Telegraphがこの特集記事を掲載した。
●世の中にもっと面白い監督がいる!あのイギリス人のおっさんより取れば良かったのに!と。

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Week 17後半 - イングランドの黄金世代が失敗した理由

●11月25日、Rio FerdinandがBBCの『The NFL Show』に出演し、チーム内で選手同士のライバル関係についてのトークとなった。
●その際、現役時代のイングランド代表を振り返り、当時に所属クラブの「派閥」があったことを認めた。
●ユナイテッド派やリヴァプール派、チェルシー派などクラブ同士のライバル関係が強くて、イングランド代表として集まるときは一体感に欠けたことを明かした。
●それがその日の朝から話題となったが、同日の夕方にFerdinandはFrank LampardとSteven Gerrardと一緒にリヴァプール対チェルシーの中継でBT Sportのスタジオゲストとして出演した。
●だから試合後に放送を延長して、3人(+MC)で10分間、その時代とその課題について熱くトークした。
●トークの内容を紹介して、野村さんと2人で受けて感想などについてフリートークができればと思っています。


(1)選手はクラブ同士のライバル関係が強くて一体感に欠けた

Rio Ferdinand, BBC『The NFL Show』、11月25日
●"That there is what held us back: not being able to separate club ties to international football.
まとまり切れない要因が僕らにはあった。クラブでの因縁を代表で分けて考えることができなかったのさ。
●"[Frank Lampard and I] grew up together at West Ham. We did everything together from 16 to 21, we roomed together, travelled together, did everything together.
(フランク・ランパードと僕は)ウェストハムで一緒に育ってきたんだ。16歳から21歳にかけては何でも一緒にやってね。部屋が一緒だったり、一緒に遠征に行ったり、何でもさ。
●"Then we went our separate ways.
そして、その後僕らは別々の道を辿るようになった。
●"When I went to Man Utd and he went to Chelsea, we stopped talking. We never spoke about it, we just stopped talking.
僕がマン・ユナイテッドに行き、彼がチェルシーに行った時、僕らは話をしなくなった。そうしようとお互いに決めたわけじゃないけど、ただ話さなくなったんだ。
●"We didn't hate each other but I didn't want to give him anything that he could take back to [facilitate his team winning at] Chelsea.
別にお互いを憎んでたわけじゃないんだ。だけど、彼がチェルシーで何かを勝ち取るのに有利になることは何ひとつ与えたくなかった。
●"I just didn't like him anymore really because he was playing for Chelsea. He was getting his hands on a trophy that I wanted. It was an obsession with winning."
単に彼がチェルシーでプレーしているという理由だけで、彼のことは好きになれなくなった。僕が欲しかったトロフィーに彼は手をかけていた。勝利への強迫観念が僕をそんな気持ちにさせたんだ。
出典:http://www.bbc.com/sport/football/42110739

以下の出典:https://twitter.com/btsportfootball/status/934542569115185152

Rio Ferdinand, BT Sport、11月25日
●"It just became an unwritten code of conduct. It was the same with Stevie. When I was with England, and we were battling with them for the Premier League, I didn't want to sit around him or be around him because I just didn't want to hear what Liverpool were doing. It's a fact, and I know he felt the same about me.
それは暗黙の了解のようなものになった。スティーヴィーとも同じだったね。プレミアリーグのタイトルを争っている時に代表で一緒になっても、僕は彼の近くにはいたくなかった。リバプールが何をしているのかを耳にしたくはなかった。それは事実で、スティーヴィーが僕に対してそう思っていたのも分かっているよ。
●"It was subconscious. It wasn't at the forefront of our minds, like 'whatever happens with England, I don't care, this is about Manchester United, Chelsea, Liverpool'. I didn't mean it. Just looking back retrospectively now, this is how I see it was."
それは無意識のことでもあった。僕らがそれを最優先に考えていたわけじゃない。「マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプールが大事で、代表なんてどうでもいい」というわけじゃなかったし、そういうつもりじゃないんだ。でも、今振り返ってみると、僕にはそう見えていたんだな、という話さ。


Frank Lampard, BT Sport、11月25日
●"You feel so passionately about the club you play for, that to be a bit pally with someone down the road who you're competitive with... I think Rio's right. We didn't hate each other but by nature we would sit on tables [with our clubmates] and stick together slightly."
自分がプレーするクラブには情熱を感じるものだろうし、ライバルとして競い合っている相手とは、後で仲良くなるにしてもね...、リオの言う通りだと思うね。僕らはいがみ合っていたわけじゃないけど、テーブルじゃクラブの仲間と席に着いたし、一緒にいることも多かっただろうね。


Steven Gerrard, BT Sport、11月25日
●"I think it was more respectful relationships at England rather a bond, rather than a closeness or a love there. When I speak to other internationals [from other countries], Coutinho can't wait to go away with Brazil. It's the best ten days of their season. Whereas you didn't really get that feeling with England.
代表でのお互いの関係は、結束とか一体感、愛情というよりも、お互いをリスペクトするような関係だった。クラブの他の国の代表選手と話をしてみると、例えばコウチーニョはブラジルに帰るのが楽しみでしょうがなくて、シーズンの中でも最高の10日間といった感じだ。僕らはイングランド代表じゃそんな気持ちは抱いちゃいなかった。
●"The bond, the spirit, the togetherness, the closeness has to improve. I think Gareth's trying to do that, and I think it will definitely help results on the pitch because, as Rio's said, I think possibility it did have an effect on how well we did."
(代表での)結束やスピリット、一体感、親密さといった要素には改善が必要だよ。ギャレス(サウスゲイト)もそう考えていると思うし、それはピッチで結果を出す上でも助けになるはずさ。リオが言うように、僕らがどれだけやれたか、という面にもおそらく影響していたからね。


Rio Ferdinand, BT Sport、11月25日
●"The one thing [the England managers] did try and do was the tables situation. We used to get four or five tables; you'd have a Manchester United table, you'd have a Liverpool and others table, you'd have a Shearer and his table. It was different, it was weird. So what they did was make it one big table at mealtimes. But then you had a Manchester United end...!"
(過去のイングランド代表監督たちが)改善を試みてきたことの1つに、テーブルの並び方がある。僕らの頃は大抵4つか5つのテーブルがあって、そうするとマンチェスター・ユナイテッドのテーブル、リバプールのテーブル、その他のテーブル、という風になっていた。シアラーがいれば、彼のテーブル、とかね。それは違うよね、おかしい。それで、監督たちは食事の時に1つの大きなテーブルを用意したんだ。でも、そうしたら、マンチェスター・ユナイテッドのサイドができたり...!
●"We'd have all loved to have won with England. But to the detriment of your club? It's a hard one."
僕らは皆イングランド代表として勝ちたかったけど、それが自分のクラブを犠牲にしてまでか、と聞かれれば、難しかったね。


Frank Lampard, BT Sport、11月25日
●"It's not something to say I regret. I regret that we couldn't win anything but it's not that simple. It just felt natural, what we were doing. We were all focused on our thing, it certainly wasn't anything personal."
別に後悔する類の話じゃないよ。何も勝ち取れなかったことに悔いはあるけど、それは簡単なことじゃない。僕らがそうしていたのは、単純に自然なことに思えたのさ。僕らはみんな自分たちのことに集中していたし、決して個人が好き勝手していたわけではなかったね。


(2)盤の強みを監督たちがうまく採用しなかった

Rio Ferdinand, BT Sport、11月25日
●"I don't think we had a manager who was brave enough to sort out our midfield. On paper, we had the best midfield players in the world at the time. Lampard, Gerrard, Scholes, Beckham, Hargreaves, Carrick, and even below that you had more players.
中盤を勇敢に選び切る監督がいたとは思えないね。机上では、僕らには世界でもベストの部類の中盤の選手が揃ってた。ランパード、ジェラード、スコールズ、ベッカム、ハーグリーヴス、キャリックだけでなく、その下にもまだまだ選手がいた。
●"But we played a rigid 4-4-2. If you have the best midfield players in the world, you try to get them in the team in a diamond, or whatever. You play them. And all of these guys could have been interchangeable within that system.
でも僕らは凝り固まった4-4-2でプレーしていた。もし世界レベルで最高の中盤の選手が揃っていたのなら、ダイヤモンド型でもなんでも試して、彼らを活かすべきだった。彼らを使いさえすれば、そのシステムで彼らはみんなお互いにポジションを変えていくことができただろうね。
●"You see Spain now, Germany, they would have fitted into those teams because they would have made sure their best players, their most creative players, would have been on the pitch."
今のスペインやドイツを見てみなよ。彼らはそんなチームに当てはまるだろうね。最高の選手たち、もっとも創造的な選手たちを、皆ピッチで使えるようにするはずだからね。


Steven Gerrard, BT Sport、11月25日
●"I don't think we really had a manager who really had a philosophy or a way of playing that worked in terms of constructing, possession-wise, to keep the ball long enough. We played very individually. I didn't feel like we were part of a team that played a certain way and that's the way we stuck to."
真の意味で、ボールを十分長く持って組み立てて行けるような哲学やプレー方法を持っていた監督が、僕らにはいなかった。僕らは非常に個人的なプレーに終始していた。決まったやり方のチームの一員だとは感じられなかったし、僕らはそこで止まってしまっていたのさ。


Frank Lampard, BT Sport、11月25日
●"I never really enjoyed a World Cup. And I hate that, because if you speak to young players, the World Cup is the dream. I went, and for me personally it didn't go great, so I was carrying that around with me for the whole month. So I have small regrets that that didn't work."
僕は心からワールドカップをエンジョイできたことはないね。そしてそう感じるのは嫌なことだよ。若い選手たちと話をすれば、彼らにはワールドカップは夢だからね。僕は出ることはできたけど、個人的には良い結果にならなかった。そのことを1ヶ月間引きずり続けたんだ。結果を出せなかっことに、幾らかの後悔はあるよ。


(3)今後の世代には一体感を期待できる

Rio Ferdinand, BT Sport、11月25日
●"The difference with this generation coming through now is that, from 17 years old, they're winning trophies together. So they've created that bond from now, and that will carry on throughout their senior years as well.
今の若い世代との違いは、彼らは17歳の頃からトロフィーを勝ち取り続けていることだ。その団結を今の時点から作れていて、それは年代が上がっていっても維持できるからね。
●"I look at Spain. David de Gea, and just before that with Iniesta, they were doing well with their youth teams, the under-21s. They go straight through to the first team and they carry that on. Same with Germany. Hopefully now we're at the beginning of that cycle with England."
僕はスペインに着目したよ。ダヴィド・デ・ヘア、そしてその前はイニエスタ、彼らは若い頃、U-21の頃から結果を出しているんだ。そのままフル代表にも上がって、それを続けている。ドイツも同じだよ。イングランドもそのサイクルの始まりになると思いたいね。

翻訳:桐谷 圭介

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Week 17前半 - Arsenal 1-3 Manchester United

(1)ユナイテッドの攻撃について
Alan Shearer、BBC『Match of the Day』:「ユナイテッドの攻撃がシティ並みで本当にすごかった」
●"It was a magnificent game of football. We've sat here and eulogised about Manchester City going forward many times but what we've seen from United at times is equally as good.
「素晴らしい試合だった。私たちはこの番組で何回もマンチェスター・シティの攻撃を褒め称えてきたが、ユナイテッドが見せた攻撃は同じレベルだった。」
●"They were just breath-taking at times. They were too quick and too sharp for Arsenal. Arsenal just couldn't cope with the one and two-touch football.
「ときには驚異的なくらいだった。あのワンタッチ、ツータッチのプレーは、アーセナルが対応するのに速過ぎて、鋭過ぎた。」
●"They were brilliant going forward, just superb."
「ユナイテッドの攻撃は本当にすごくて、お見事だった。」


(2)シュート33本:期待値の記録を更新するもDe Geaが神る
先週も紹介した「シュートブロック成功数」データ
●強豪クラブは主導権を握ることが多く、そもそも相手にあまり多くのシュートを許さない為、基本的にはシュートブロック数が少ない。
●チェルシーは除くが、この試合まで、BIG 6の他5クラブは確かに圧倒的に少なかった。
●しかし、これまで14試合で34本のシュートしかブロックしていなかったユナイテッドはいきなり1試合だけで13本のシュートもブロックして、中堅クラブ並みのブロック数となった!

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ARS対MUN、キックオフ直前
スパーズ以下は圧倒的に少ない

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ARS対MUN、終了後
ユナイテッドはいきなり中堅並み

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第15節終了後
日曜日の2試合も反映して

出典:WhoScored.com


BBC『Match of the Day』で紹介されたOptaの期待値スコアは何と5.01対1.82
●今季のプレミアリーグで初めて、1つのチームの得点期待値が「5」を上回った。
●この試合を何度も繰り返して同じ内容でやれば、平均としてアーセナルは5得点も決めるのか?

0021_期待値データのアテンプト図_@Caley_graph.jpg
シュート図:@Caley_Graphics

●こんなに期待値と実際の数字が異なる場合は、統計家によると理由が大きく3つに分かれる:
(1)計算式が誤っている
(2)結果が非常に不運である
(2)数字で測れない、例外的なすごさがある
●このケースではやはり、De Geaのすごさが数字では測れないほど、例外的なものだった!


Barney Ronay、The Guardian紙:「De Geaが神っている」
●Arsenal's players looked genuinely pained not to have scored, ready to appeal, fruitlessly, to the referee, or the fourth official, or God.
(再三の決定機に)ゴールが決まらなかったアーセナルの選手たちは深い苦痛の表情を浮かべて、それが叶わなくとも、レフェリーに、4thオフィシャルに、そして神にさえ訴えんばかりだった。
●Except at the Emirates God was wearing a turquoise shirt and playing in goal for the visitors.
ただ、エミレーツにいた神は、ターコイズのシャツを身にまとい、アウェー側のゴールマウスでプレーしていたのだ。

出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/dec/02/david-de-gea-manchester-united-arsenal-onslaught
翻訳:桐谷 圭介

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Week 16 後半:Price of Football

●BBCの毎年恒例『Price of Football』調査。イングランドでフットボールを見に行くのは、どのくらい高いのか?
●イングランドのフットボールでは、チケットの値段が若干安くなった一方、若いサポーターにとって高過ぎて試合に行けないという問題が相変わらず深刻。

主な結果
●2017/18シーズンのプレミアリーグでは、80%以上のチケットが昨シーズンと同じ価格、又は値引きされている。
●これで2シーズン連続、年間チケットの平均価格が前年比較で値引きされている。
●一方、レプリカユニフォームの価格は高騰している。今季は史上で初めて、平均で大人のシャツは£50以上、子供のシャツは£40以上の価格設定。

05.PNG
凡例
白=リーグで最も安い。
色が濃い=リーグで最も高い
* アーセナルの年間チケットは、カップ戦(FAカップ+EL)7試合のチケットも含める。
** ブライトンのチケット価格は、バス・電車の往復切符代も込み。
*** リヴァプールは、地元(郵便番号「L」圏内)に在住する500人限定で£9の特別価格を設けた。
**** 今季、スパーズの場内飲食店について、ウェンブリースタジアムが値段を設定した。

お財布にやさしい取り組み
●プレミアリーグ全体のルールとして、アウェイ席の最高価格は£30を超えてはいけない。
●ハダースフィールドのDean Hoyle会長が2009年、会長に就任したとき、彼が会長でいる限り、そのシーズンから£100で年間チケットを購入したサポーターには、プレミアリーグに昇格しても£100のままにすることを約束した。

出典:http://www.bbc.com/sport/football/41482931


しかし、若い人にはフットボールがまだ高過ぎる
●今回、BBCは18歳?24歳の若いサポーター1000人を対象に、本調査とは別にもう一つの調査を行った。
●その結果、82%の回答者が「フットボールの試合に行く上で、チケットの価格が高くて傷害である」と回答した。
●また、55%の回答者もチケットが高過ぎることを理由に、昔ほど試合に行かなくなった、又は完全に行かなくなったと答えた。
●プレミアリーグのデータによると、今季の年間チケットを購入した大人のうち、18歳?24歳の層は4%しか占めていない。
●プレミアリーグの大人チケットを購入する人の年齢は年々上がっており、2015年現在には平均で41歳だった。


(1)この結果を受けて、関係者やサポーターがコメント
Mark Hughes、ストーク・シティ監督
●"It's probably an area that needs to be looked at. Money is tight, everyone understands that. Maybe [young fans] need a little more help."
それは恐らく注意を払うべき問題だろうね。お金のやり繰りが厳しいことは皆が分かっているし、若いファンには幾らかのサポートが必要だろうね。
●"It's only circumstances that are not allowing [18 to 24-year-olds] to see as much football live as everybody would like. You would like to think that at that stage they've got their team and they are emotionally involved."
18-24歳の層は誰だってスタジアムでフットボールを観たいだろうが、そうできる状況にないということだ。その歳なら、自分の好きなチームがあり、気持ちの面でも結びついているということは皆分かってあげられるはずだがね。

Arsene Wenger、アーセナル監督
●"Can you afford to go when you are young? That is not always easy.
若い頃からスタジアムに通えるお金があるか?それは簡単ではないだろうね。
●"People's lifestyles are a bit different, they play less sport and play more on computers."
(今の若い)人々のライフスタイルはいくらか違ってきていて、スポーツはあまりしなくなって、コンピュータを介して過ごす時間が増えている。

Ryan Ward、22歳、エクセター・シティ(4部)のサポーター
●"Although I support a League Two side, I can often find it difficult to find the money to go to a game. Not only do you have the cost of a match ticket but you have the cost of travel, food and drink. It can quickly turn into a £40 or £50 day out."
僕がサポートしているのは4部のクラブだけど、それでも試合を観に行くお金がいつもあるわけじゃない。かかるのはチケット代だけじゃなくて、交通費や飲食代もかかるからね。1日で簡単に40?50ポンドは使っちゃうことになる。
●"Another reason young people don't buy tickets is that you have to purchase a membership just to buy a ticket which can be roughly £25.
若者がチケットを買わない理由は年会費にもある。チケットを買うだけのために、25ポンド程度のメンバーシップ費用がかかる。
●"Clubs need to follow Germany, where it is £20 a ticket, you can stand in the terrace, and pop up bars outside the ground are run by fans. The atmosphere is a lot better also."
各クラブはドイツの事例に倣うべきだろう。20ポンドのチケットを買えばテラスで立ち見が出来て、スタジアム外の屋台はファンが出している。結果的に雰囲気も随分良いものになっている。

出典:http://www.bbc.com/sport/football/42012985
翻訳:桐谷 圭介


(2)チケット代などがクラブにとってどれぐらい大切なのか?
●データが公開されているのは2015/16シーズンまでだが、大きく言えば、チケット代や当日のグッズ販売、飲食、VIP席など含むマッチデー収益は、ビッグクラブにとって総収益の2割ぐらい、そうでないクラブにとって1割ぐらいを占めた。
●しかし、その翌シーズンから放映権の収益が1.5倍ほど増えた為、今はそのパーセンテージが小さくなっているはず。
●放映権料が上がった分、チケット代を安くしてくれ、との声が多い。
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出典:Swiss Ramble

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Week 16 - Brighton and Crystal Palace

(1)ブライトン攻撃の要は新加入のPascal Groß
●ブライトンは今季13試合で失点は14と非常に少ない。(リーグ全体で6番目に少ない。)
●しかし、得点は13と決して多くない。
●移籍マーケット最終日までスパーズのVincent JanssenやデポルティーボのFlorin Andoneなど、必死にプレミアクラスのFWを取ろうとしたが失敗に終わり、チェアマンのTony Bloomがサポーターに謝った。
●その中、攻撃の要になったのは、ブンデスリーガから降格したインゴルシュタットから獲得した、
26歳のPascal Gros。
●既に3ゴールと5アシストで、ブライトンの13得点中8得点に絡んだキーマンとなっている!
●今季のプレミアリーグで5アシストを記録したことで、「シティを除いたランキング」ではリーグ最多!
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●しかも、5アシストは既に、昨シーズンのブンデスリーガで記録した4アシストよりも1つ多い。
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●だが、実は昨シーズンから、アシストは少なかったもののチャンスメイクは多くてリーグ最多だった!
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(この頁の出典:WhoScored.com

アシストは少なかったが、チャンスメイクは多かった。どちらのデータに信憑性があったのか?
●98回もチャンスを作ったにもかかわらず、アシストが4つしかなかった。
●それは、Grosはパスの数だけが多くて、あまり良いチャンスを作っていなかったからなのか?
●それとも、Grosがせっかくチャンスを作っていたのに、インゴルシュタットのチームメイトが外しまくっていたからなのか?
●どちらのデータを見れば良いだろう?

正解は「期待値」だ!
●そう!チームの期待値スコアやゴール数だけではなく、最近から個人データについても期待値を算出することが少し普及してきた。
●その中、「expected assists = xA = アシストの期待値」というデータを見ると面白い。
●その選手が作ったチャンスの質を評価するデータ。
●この選手の作ったチャンスや出したパスでは、普通は何ゴールぐらいを期待できたのか、というのを測る。ボールを受けた選手の、その場からゴールを決める確率より算出する。
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(出典:Nikita Vasyukin氏、@NVasyukhinのデータを元にベンが算出した)

●上記のように、Grosはブンデスリーガのアシストランキングでは34位だったが、アシストの期待値ランキングでは7位だった!トップクラスのチャンスメーカーだと言えよう。
●しかも、上位ではGros以外、全員はアシストの期待値(xA)よりも実際のアシスト数(A)の方が多い。つまり、その選手たちは優れたフィニッシャーに恵まれ、難しいチャンスでも決めてくれていた。
●Grosだけ、インゴルシュタットに良いフィニッシャーがいなかったので、せっかく作ったチャンスはゴール(=アシスト)にならなかった。


(2)ブライトン→パレス→ブライトンでプレーしたGlenn Murray
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Glenn Murray、27日のインタビュー
「パレスを相手にゴールを決めてもセレブレーションはしない」
●"I had some great years at Palace, got supported really well by the fans. They were patient with me in my first year and throughout my injury. They welcomed me back with open arms when I had been out on loan at Reading.
僕はパレスで素晴らしい日々を送ったし、ファンたちに本当によく支えてもらった。ゴールをあまり決められなかった最初のシーズンも、怪我をしている間も辛抱してくれたんだ。ローンでレディングでプレーした後も、両腕を広げて復帰を歓迎してくれてね。
●"Through having four or five fantastic years there, I wouldn't celebrate, no."
パレスであれだけ素晴らしい4、5年を過ごしたんだ。(パレス相手に)ゴールを決めたって喜んだりしないよ。


一度パレスに移籍したことで、未だに一部のブライトンサポーターに嫌われていることについて
●"It's difficult to change people's perception of you. I would like to think the goals have done it but there are still the people out there that still doubt me and just don't like me for that one reason - that I joined a rival club.
ファンが自分に対して抱く気持ちを変えるのは簡単なことじゃない。ゴールを決めてきたことでそうできている、とは考えたいけど、それでも僕に疑いの目を向けたり、僕のことが嫌いな人々もいるよ。ライバルクラブでプレーした、というたった1つの理由でね。


元々ブライトンを出たのも、パレスを出たのも、クラブに必要とされていなかったからだ
●"When you move clubs you think about every scenario but in my situation with both transfers, going up to Palace and, in a round about way coming back to Brighton, neither Brighton or Palace wanted me.
クラブを移ることになる時は、いろいろなシナリオが浮かんでくるものさ。でも、僕の場合は、パレスに行った時も、ボーンマス経由でブライトンに戻ってきた時も、ブライトンにせよパレスせよ僕を必要とはしてなかったんだ。
●"So it was the decision of the hierarchy really. If I had been wanted by Brighton before I left I wouldn't have signed for Crystal Palace and if I had been wanted by Crystal Palace I would never have left for Bournemouth and ended up back here.
だから、実際のところはそれぞれのクラブの幹部が決めたことなのさ。ブライトンが必要とし続けてくれていたならクリスタル・パレスに行くこともなかったし、クリスタル・パレスが必要とし続けていてくれれば、ボーンマスに行くことも、結局ここに戻ってくることもなかった。
●"As far as I am concerned I just want to play games, score as many goals as possible, where ever that may be."
僕自身としては、ただできる限り多くの試合に出て、できるだけ多くのゴールを決めたいだけさ、それがどこのクラブであったとしてもね。

出典:Seagulls TVThe Argus紙にて引用


クリスタルパレスのSteve Parish会長が、Murrayを放出してしまったことを後悔している
●"The fact that Glenn is not at this club is a massive regret for me. We made a mistake, simple as that."
グレンがもうこのクラブにいないというのは、私にとっては痛恨の後悔だ。我々が過ちを犯した。ただそれだけのことだがね。
●"He did have a cruciate injury and I was told by managers he wasn't good enough and that he wouldn't make it. In the Premier League he didn't do this and he didn't do that.
大怪我をした彼について、監督たちには「十分なレベルにはなく、元のレベルにも戻れない。プレミアリーグで必要なプレーが、あれもこれもできない」と言われていたんだ。
●"Maybe they hadn't watched him enough. Sometimes you don't realise people are good enough until they are given the opportunity."
恐らく彼ら(監督たち)は彼をよく見ていなかったのだろう。時に、チャンスを与えなければ、選手の良さに気がつかないということはあるものさ。

出典:Croydon Advertiser紙  
翻訳:桐谷 圭介

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Week 15 - Arsenal 2-0 Tottenham Hotspur

Barney Ronay, The Guardian
●Ozil was sensationally good throughout on an afternoon when Arsenal beat Tottenham 2-0 without ever really taking a punch in return. Best of all, he was good in a way he hasn't always been, not just the incisive conductor of his best days, but a vigorous, foraging, assertive presence.
アーセナルがほぼパンチを食らうことなくトッテナムを2-0で下した午後、エジルは試合を通じてセンセーショナルな出来だった。中でも一番良かったのは、エジルが本来の彼らしい切れ味鋭い指揮者としてだけでなく、これまでには観られなかったような活気に溢れる出足で積極的な存在感を示して見せたことだ。
●Together at last, [Arsenal's front three] were wonderfully convincing here on a chilly, dank north London day when the sky seemed to close in to just above the lip of the stand. Ozil, Sanchez and Lacazette all made or scored a goal. Best of all, they played as a genuinely compelling unit, with speed, slick passing and real aggression.
ノースロンドンは肌寒い上に薄暗く、空もスタンドの縁のすぐ上にあるかのように低かったが、アーセナルの前線の3人は遂に素晴らしいプレーで皆を納得させた。エジル、サンチェス、そしてラカゼットはいずれもゴールかアシストを決めた。スピード、滑らかなパス、本物の積極性と共に、真に圧倒的なユニットとして機能し、これまでで最高の姿を見せた。
●Ozil in particular played with real swagger, using his left foot like a scalpel in between the bruising midfield collisions and repeatedly teeing up Sanchez near goal.
その中でもエジルは特に自信に溢れ、左足を外科医のメスの如く正確に操り、激しく潰し合う中盤をすり抜けると、何度となくゴール前のサンチェスにチャンスをお膳立てした。
●There will, though, surely be one or two tremors of regret. Sanchez was cheered off at the end with real affection by the home crowd, just as Ozil left the pitch to a full standing ovation with five minutes to go. Quite how many more afternoons this beautifully balanced front three might give late-Wenger Arsenal remains to be seen. A cynic might suggest that as auditions for a jackpot-hitting Bosman go, both Ozil and Sanchez tailored this to perfection.
それでも、当然後悔の念が1つか2つわ湧いてくるだろう。残り5分でエジルが皆からのスタンディング・オベーションでピッチを後にしたのと同様に、サンチェスが終盤に下がる際にもホームの観衆からの深い愛情と共に歓声が贈られた。後期ヴェンゲル政権下のアーセナルで、これだけ美しくもバランスのとれた前線の3人のプレーをあとどれだけ目にすることができるかは分からない。皮肉屋から見れば、(高いサラリーが期待できる)ボスマン・ルールでの移籍に向けたオーディションが進んでいて、エジルとサンチェスは完璧に備えているとも言えるだろう。
https://www.theguardian.com/football/blog/2017/nov/18/arsenal-front-three-ozil-sanchez-lacazette-tottenham-derby


Wenger監督:ダービーの勝利がSanchezとÖzilにとって契約を更新するきっかけになるか?
●I am long enough in the job [to know] that [a win] is not enough! Because the quality of the contract has to be good and enough for them as well. I am convinced they love the club, they love the team but the rest will be decided when I don't really know. No, [money] is part of it, the whole thing has to be right, they have to be happy. I believe they love the club and want to stay but as well other clubs, other top clubs offer good contracts as well."
長くこの仕事をしていれば、1勝して済む問題ではないことくらい分かっている。契約内容は彼らにとっても十分なものでなければならないからだ。彼らがクラブ、そしてこのチームを愛しているとは確信しているが、その他のことは私の分からないところで決まることだ。お金もその一部であり、すべての面で正しく、彼らはハッピーでなければならない。彼らがクラブを愛し、留まることを望んでいると信じているが、他のクラブ、トップクラブも良い内容の契約を提示するからね。
hhttp://www.independent.co.uk/sport/football/premier-league/mesut-ozil-alexis-sanchez-arsenal-clicked-contracts-north-london-derby-a8062946.html


アーセナルの3-4-3は実は昨シーズンよりも強くなった!
●今季の『Foot! TUESDAY』#6では、アーセナルの3バックについてお話した。
●そのとき、紹介したのはJamie CarragherがSky Sportsで紹介していたデータだった。
●アーセナルは昨シーズン、最後の8試合で3バックを起用して7勝1敗との好成績を挙げたが、Carragherの指摘では、その成績が期待値を上回っていたので、実は内容がそれほど良くなくて長くは続かないだろう、とのことだった。
●確かに、昨シーズン終盤の絶好調は今季に入ってから保っていないように見える。
●暫く期待値を上回る時期があっても、平均値へ回帰する(=成績が落ちる)ことは時間の問題だ。
●3バックを起用するようになってから、昨シーズンと今季のデータを比較してみると、落ちているように見える。
●勝率から1試合平均の勝ち点、得点、失点まで、データが悪化している。
0004_アーセナル 3バックデータ1.png

●しかし、Carragherは「(3バックに変わってから)成績が良くなったからと言って内容が良くなったわけではない」と言おうとしていたので、逆のことも言える。
●今季に入ってから、成績が昨シーズンの終盤と比べて落ちたからと言って、内容は?
●というと、実は内容が昨シーズンの終盤よりも遥かに良くなってきた!
●アーセナルは今季、得点も失点も期待値が良くなっている。
(特にCarragherが気になっていた、失点の期待値が大いに改善されている。)
0005_アーセナル 3バックデータ2.png

●また、ボール支配率を除き、1試合平均のシュート数からパス成功数、タックル成功率などまで、あらゆる試合データが基本的に良くなっている!
●昨シーズン、3バックに変わって成績が良くなったのはたまたまだったかもしれないが、今季はアーセナルの3バックがより本物になっている。
●出典: Sky Sports、WhoScored.com、独自の調べ


Tony Pulis監督の解任
衝撃のチャント!WBAサポーターが不満を隠せなかった!CHE戦の終盤、Pulis監督へ直接愚痴を
●第12節、WBA 0-4 CHE、91:30~92:00
"Your football is shit! Your football is shit! Tony Pulis, your football is shit!"
●「お前のフットボールはクソ!お前のフットボールはクソ!トニー・ピューリスよ、お前のフットボールはクソ!」

火曜日のDaily Mirror紙によると、スタンドで観戦した選手(少なくとも2人)も一緒に歌ったという
●PULIS NEVER HAD A CHANTS
「ピュリスはWBAに残る『チャンス=チャント』が無かった」

こんなに見方のサポーターに嫌われているなら解任は仕方ないが、チームを安定させたのに酷くない?
●Pulis監督はチェルシー戦の前日会見と、マッチデープログラムのコラムで、解任の可能性を意識しているかのように、自らの成績と、クラブを降格から救って安定させたことを強調した。
●確かに、Pulisが言うようにWBA監督就任まではWBAが残留争いに巻き込まれることが多かった。
●そして、Pulis監督が降格を経験したことはキャリアで一度もなく、彼が居れば残留は問題ない、という定評があった。
●しかし、Pulisの問題は、ある意味では安定し過ぎていることにある!
つまり、毎年同じ過ぎる、ということだ。
0001_ピューリス監督 プレミアリーグの成績.png
●Pulisは2008/09より毎シーズン、プレミアリーグで指揮を執っている。
●最低順位は14位で確かに残留は確実だが、最高順位は10位だ。
●ポイント数は最低が42、最高が47。つまり、良いときでも悪いときでもほぼ一緒だ!
伸び代は殆ど感じない!
●得点の数も、1試合平均で1前後であり、変動があまり無い。
●これが、一番嫌われる理由であろう。
降格からチームを救うときは、サポーターにとってそれ自体が有り難いので試合内容はどうでも良い。しかし、チームが安定した後は、その有り難さを忘れ、面白くない内容を見れば見るほど飽きる。

更に、Pulis監督のデータ
●Pulisはプレミアリーグでは通算322試合で指揮を執っている。得点が319だから平均で1を切る。
●プレミアリーグで通算150試合以上、指揮を執った監督の中で、ワーストな平均得点数である。
●因みに、319得点のうち、157(49.2%)はセットプレーから決めた。このパターンも分かりやすい!
●Pulisが昨シーズンまでプレミアリーグで監督を努めた9シーズンのうち、8回も彼のチームはパス総数がリーグ全体で最も少なかった。
出典: Sky Sports、WhoScored.com、独自の調べ
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最新はこちら:https://www.skybet.com/football/specials/manager-specials

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Week 11 - UEFA Nations League


来年からキックオフする、新たな大会!
●今度は中国共産党の話ではありません。
●来年の9月より、2年に一度行われる代表チームの大会がヨーロッパで始まる。
●代表戦の数が増えるわけではなく、通常通りの代表ウィークで行う大会だが、
この大会の導入により、代表サッカーで初めて「昇格」「降格」も導入されることになる。
●その大会は、「UEFA Nations League」というものである。

欧州55ヶ国をまず4つのリーグに分け、そのリーグもそれぞれ4つのグループに分ける
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League A (12チーム=3チーム×4グループ)
●ドイツ、ポルトガル、ベルギー、スペイン、フランス、イングランド、スイス、ポーランド、アイスランド、クロアチア、オランダ
League B (12チーム=3チーム×4グループ)
●オーストリア、ロシア、スロバキア、スウェーデン、ウクライナ、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、北アイルランド、デンマーク、チェコ、トルコ
League C (15チーム=3チーム×1グループ、4チーム×3グループ)
●ハンガリー、ルーマニア、スコットランド、スロベニア、ギリシャ、セルビア、アルバニア、ノルウェー、モンテネグロ、イスラエル、ブルガリア、フィンランド、キプロス、エストニア、リトアニア
League D (16チーム=4チーム×4グループ)
●アゼルバイジャン、マケドニア、ベラルーシ、ジョージア、アルメニア、ラトビア、フェロー諸島、ルクセンブルク、カザフスタン、モルドバ、リヒテンシュタイン、マルタ、アンドラ、コソボ、サンマリノ、ジブラルタル


初回大会は2018年9・10・11月の代表ウィークに行われる

初回大会だけ、リーグの振り分けはランキングによって決められる。以降は昇格・降格
●各リーグはそれぞれ4つのグループに分けられ、H&Aの総当たり戦を行う。
●例えば、イングランドの入るLeague Aは3チームで4つのグループに分けられる。
●だから、イングランドは例えばドイツとベルギーと同じグループに入れば、その2チームとそれぞれ2回対戦し、合計で4試合をすることになる。
●League Aの4グループからは、それぞれの首位チームが2019年6月に決勝T(準決勝・3位決定戦・決勝戦=2試合ずつ、合計4試合)で優勝を争う。
●尚、今回だけリーグの振り分けはランキングによって決められたが、これからは昇格と降格によって決められる!
●League A?Cでは、各グループの最下位チームは降格し、次回(2020年)の大会では一つ下のリーグでプレーすることになる。
●一方、League B?Dでは、各グループの首位チームは昇格する。
●つまり、仮想のグループでイングランドがベルギーとドイツに全敗すれば、次回はLeague Bでプレーすることになる!
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この大会の目的・メリット
●代表戦を盛り上げること。親善試合よりも大きな意味をもたらすこと。
昇格・降格の導入によって、新鮮さを与えること。
●同じレベルの相手同士で対戦することにより、競争を盛り上げること。特に強豪国にとって、公式戦のビッグマッチが増えること。
●また、弱小国にとっても、いつものように公式戦で格上のチームに負け続けるパターンより離れ、昇格などのかかった試合で同じレベルのチームと対戦する(=勝つ可能性がある)。それにより、夢を与えて、弱小国までレベルアップを図ることが出来る?

この大会のデメリット
●親善試合の機会が減る為、自由に日程を組むことが難しくなる。
●例えば、イングランドは既に影響・強化の両目的でフランスやブラジル、ドイツといった強豪国と頻繁に親善試合を行っている。アイスランドやスイスと同じグループに入れば、そういった親善試合よりも集客力がむしろ減るリスクもある。
●3チームのグループの場合は、最終戦を行うタイミングがバラバラになる。
●また、フォーマットも分かりにくく、日程もややこしくなるという声もある。


EURO予選の開始が遅れる中、一体どのような日程へ?

大まかな日程
●本来は、W杯が終わった後、同年9月の代表ウィークよりEURO予選が始まるが、今後はEURO予選が翌年の3月より始まる。
●この新しい「UEFA Nations League」は9・10・11月の代表ウィークに行われる。
●それぞれの代表ウィークには通常通り、各チームが2試合を行う。
●League CとLeague Dの4チームグループではそれぞれ6試合を戦うので、各代表ウィークに2試合ずつ戦うことになる。
●しかし、イングランドのGroup Aなど、3チームグループの場合は、2試合分の日程が余るので、そのときには親善試合を開催することができる。
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●そして、2019年3月より始まるEURO 2020の予選では、55チームが10グループに分けられる。
●5チーム×5グループ、6チーム×5グループ、ということになる。
●尚、2019年6月にNations Leagueの優勝プレーオフ(決勝T)を争うチームは予定を空ける為に必ず、EURO 2020予選では5チームのグループに入ることになる。
●EURO予選では、5チームグループの場合は、Nations Leagueの優勝プレーオフに出場するチーム以外は2つの親善試合を行う余地が出る。
●しかし、6チームグループの場合は、2019年のすべての代表戦は予選になる。
●これまで、奇数年の11月には予選プレーオフが行われてきた。今年の11月にもW杯予選のプレーオフが行われる予定だ。
●しかし、2019年にはその時間がなくなる。
●その代わりに、EURO 2020の予選では全10グループの首位チームと2位チームは本大会へストレートインすることになる。


全てをややこしくする、2020年3月のプレーオフ

全10グループの首位・2位チームだと20になるがEURO本大会は24チームだよね?
●これで全てがややこしくなる。
●実は2020年3月の代表ウィーク、つまり、EURO 2020の本大会が開幕する2ヶ月ちょっと前に、プレーオフによって最後の4枠が決められる予定。
●しかし、その4枠はEURO予選の成績によって決められるわけではない。
●その代わりに、2018年のUEFA Nations League成績によって決められるのだ。

League A〜Dについてそれぞれプレーオフを行い、それぞれ1チームがEUROに出る
●2018年のUEFA Nations Leagueでの、League A~Dのそれぞれの成績順で、
EURO予選で本大会出場権を獲得できなかったチームを対象に、16チームで4つのプレーオフが行われる予定だ。
●つまり、League Aより上位4チーム(但し、EURO予選で本大会出場権を獲得したチームは除く)で準決勝・決勝のプレーオフを行い、決勝で勝利する1チームにEURO出場権。
●League B、C、Dも同様。
●つまり、最もランキングの低いLeague Dから、最低でも1チームが必ずEURO本大会に出場することになる!
●アゼルバイジャンなどに夢がある!!
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プレーオフを行う為に必要なチーム数を満たさない場合は、下のリーグより繰り上げる
●League Aの12チームのうち、9チーム以上が普通のEURO予選で出場権を獲得する場合、プレーオフを行うチーム数が足りなくなる。
●その場合は、League B以下のチームを繰り上げてLeague Aのプレーオフを行うことになる。
●League B以下のチームについて、上位チームはそのリーグのプレーオフに入り、繰り上げの場合はその下のチームを繰り上げることになる。
●つまり、League Aへ1チームを繰り上げる必要がある場合は、League Bの上位4チームはLeague Bのプレーオフを争い、5位チームはLeague Aのプレーオフに繰り上げられる(=より難しい相手と対戦する)。


全てをややこしくするだけではなく、駄目にする「繰り上げ」

「繰り上げ」という言葉、Jリーグ2ステージ制の考案から覚えていますか?
●そうですよ。「繰り上げ」ということが入ると、大会フォーマットが駄目になってしまう可能性が高い!
●実は、この大会の「繰り上げ」も同様だ。

Nations LeagueとEURO予選で全敗しても、最後2試合だけ勝って出場権獲得
●先程、仮想のNations League順位表ではイングランドが全敗で最下位だった。
●もし、それに続いて、EURO予選でも全敗しても、
それ以外のLeague Aのチームが8チーム以上、EURO本大会の出場権を獲得する場合、イングランドはLeague AのプレーオフでEURO本大会の出場権を争うチャンスを貰う。
11_3.png
●このフォーマットは、強豪チームにセカンドチャンスを与える為にあるのか?
●最近のオランダのように強豪国が本大会を逃すのはUEFA的に都合が悪いのでは?

一番駄目なこと:「負けたほうが有利」というケースが出る可能性がある
●Jリーグの考案と同じことです。
●以上の、仮想EURO予選では、イングランドの最終戦がベルギー戦だとする。
試合前の順位表が以下の通り。
11_4.png
●ベルギーが引き分け以下の場合は3位になるので、EUROストレートインにはならないが、Nations Leagueの成績によってLeague Aプレーオフに出ることになる。
●しかし、League Aプレーオフにベルギーが出ることになれば、イングランドにはそのLeague Aプレーオフに出る枠が足りなくなり、セカンドチャンスはならず即敗退になる。
●その為、League Bだったスウェーデンではなく、同じLeague Aのベルギーがストレートインになったほうが、イングランドにとってLeague Aのプレーオフに出てセカンドチャンスを貰うことになる。
●つまり、最終戦はベルギーに負けたほうがイングランドにとって有利だ!


その他、駄目なこと
Nations Leagueの段階でも、「負けて降格したほうが有利」というケースもある
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●League Dにまでプレーオフを行い、EURO本大会に1つの出場枠を保障するのであれば、なかなか大きな大会に出られていない中堅国にとっては、Nations LeagueでわざとLeague Dまで降格し、League Dプレーオフで出場権を狙ったほうが、長い目で見ると有利かもしれない。

League Dプレーオフの目的は本当に純粋なのか?
●League Dにまでプレーオフを行い、EURO本大会に1つの出場枠を保障するのであれば、アゼルバイジャンにも夢がある!という話を先に紹介した。
●因みに、そのアゼルバイジャンは一度も大きな大会に出たことがないが、経済力は持っており、13各国で開催されるEURO 2020ではグループステージと準々決勝を開催することになっている。
●League Dのプレーオフは、その経済力のあるアゼルバイジャンを本大会に出場させる為に設けられたのでは?

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Week 10 - 「発音コーナー」を本編に! 事例2: Arsenal


ポイント
●英語で必ずしも「文字=音」というわけではないので、文字にとらわれないこと
●強勢を持たない母音、「?」
●都合に応じて、ある音を発音したり発音しなかったりすることもある


カタカナでは確かに「アーセナル」と書くよね。
●事例1で話したことはここでさておく。とにかく、子音で終わるので、最後にあまり「u」を発音しないようにね!
●ご存知の通り、「Arsenal」は元々「工廠=こうしょう」という意味だった。
●そして、「アーセナル」と発音になっているのは、確かに英語の文字通りではあるだろう。
●だが、この「Arsenal」にある「na」を、そのまま「ナ」と発音して本当に正しいのか?


英語では強勢を持たない母音、つまり、その母音をあまり強調して発音しない、というのが多い
●発音記号では「ɘ」と書く音だが、強調を置かない音節では、母音が短い・小さい・弱い音になることが多い。
●全然強調を置かない音だから、あまりはっきり発音しないし、場合によっては省略されることもある。
●元々の音と、その弱さ(強調して発音しないこと)を考えると、日本語では「ウ段」の音が一番近い気がする。
●だから、カタカナ文化を変えられないにしても、私なら、その「na」を「ヌ」と発音するほうが近い気がする。
●「Arsenal」の最後の「a」を強調して発音するネイティブは居ない!


更に、普通は「Arse+nal」の2音節として発音する。「Ar+se+nal」の3音節ではない
●つまり、「se」の部分も、日本語ではそのまま「セ」にされているが、ここの母音は大半のネイティブは全く発音しない。
●この「e」がないと考えると良い。
●だから、敢えてカタカナにするなら、この部分は「ス」で、全体は「アースヌル」が一番近いかな?
●この「e」を発音するとしても、ものすごく弱い「ɘ」として発音する。


だが、現地ではきっと「アーセヌル」で「セ」の音は聞いたことがあると思うんだが?
●恐らく、チャントのときでしょうね?
●歌のメロディに歌詞を載せるとき、「音節」の数が重要だ。(日本語ではまた「文字の感覚」になると思うが、日本語の文字はそもそも「音節文字」だからOK!)
●そして、既存の歌にフットボールの歌詞を載せることが多い、イギリスのチャント文化では、2音節が必要なときは「Arse+nal」とそのまま入れるが、
●たまには2音節では短くて3音節が必要なときはその「e」を活かして、歌の場合だけは「Ar+se+nal」の3音節をそれぞれはっきり発音するパターンも可!


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今週のFoot!

2/19~2/23のFoot!


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【2/19】MC:西岡明彦 コメンテーター:木崎伸也、菅原慎吾
月曜は週末に行われたプレミアリーグのハイライトを中心にお届け!
▽FAカップ5回戦 結果
▽木崎さんのブンデスリーガ トピックス
―ドイツにおけるメディアとサッカー界の関係
▽菅原慎吾のリーガ・エスパニョーラ トピックス
―コパ・デル・レイ決勝の会場問題
▽フットサル Fリーグ
―プレーオフ進出5チームを中心に17/18シーズンを振り返る


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【2/20】MC:野村明弘 コメンテーター:ベン・メイブリー
火曜日は、週末に行われた注目ゲームを分析します。
▽FAカップ5回戦
▽ジャーナリスト インタビュー
―ガーディアン・ポッドキャスト マックス・ラシュデン


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【2/21】MC:下田恒幸 ゲスト:川勝良一
▽今回のFoot!WEDNESDAYは、川勝良一さんをゲストにお迎えし、サディオ・マネ (リヴァプール)のテクニックをマニアックに分析&解説します!


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【2/22】コメンテーター:平畠啓史 ワッキー(ペナルティ)
▽平ちゃんが行くJリーグキャンプ取材・サンフレッチェ広島篇
―昨年は悔しい思いをした工藤選手、新シーズンへの意気込みを語る
―J3からステップアップし念願のJ1に挑む馬渡選手のインタビュー
▽開幕目前のJリーグ!今シーズンを大展望!


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【2/23】ゲスト:曺 貴裁(湘南ベルマーレ監督) & 清宮 克幸(ラグビー・ヤマハ発動機ジュビロ監督)
▽今回のFoot!FRIDAYは、先週に引き続き"ALIVE"をテーマにお送りします!
指導者を志したきっかけをはじめ、今季湘南がチームスローガンに掲げた「ALIVE」についてその発案者である清宮監督と曺監督が各々の「ALIVE」について、たっぷりと語ります!




※放送内容は変更となる場合がございます。


Foot!について

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
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