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デイリーサッカーニュース Foot!

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Ben’s Foot! notes記事一覧

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Week 10 - 「発音コーナー」を本編に! 事例2: Arsenal


ポイント
●英語で必ずしも「文字=音」というわけではないので、文字にとらわれないこと
●強勢を持たない母音、「?」
●都合に応じて、ある音を発音したり発音しなかったりすることもある


カタカナでは確かに「アーセナル」と書くよね。
●事例1で話したことはここでさておく。とにかく、子音で終わるので、最後にあまり「u」を発音しないようにね!
●ご存知の通り、「Arsenal」は元々「工廠=こうしょう」という意味だった。
●そして、「アーセナル」と発音になっているのは、確かに英語の文字通りではあるだろう。
●だが、この「Arsenal」にある「na」を、そのまま「ナ」と発音して本当に正しいのか?


英語では強勢を持たない母音、つまり、その母音をあまり強調して発音しない、というのが多い
●発音記号では「ɘ」と書く音だが、強調を置かない音節では、母音が短い・小さい・弱い音になることが多い。
●全然強調を置かない音だから、あまりはっきり発音しないし、場合によっては省略されることもある。
●元々の音と、その弱さ(強調して発音しないこと)を考えると、日本語では「ウ段」の音が一番近い気がする。
●だから、カタカナ文化を変えられないにしても、私なら、その「na」を「ヌ」と発音するほうが近い気がする。
●「Arsenal」の最後の「a」を強調して発音するネイティブは居ない!


更に、普通は「Arse+nal」の2音節として発音する。「Ar+se+nal」の3音節ではない
●つまり、「se」の部分も、日本語ではそのまま「セ」にされているが、ここの母音は大半のネイティブは全く発音しない。
●この「e」がないと考えると良い。
●だから、敢えてカタカナにするなら、この部分は「ス」で、全体は「アースヌル」が一番近いかな?
●この「e」を発音するとしても、ものすごく弱い「ɘ」として発音する。


だが、現地ではきっと「アーセヌル」で「セ」の音は聞いたことがあると思うんだが?
●恐らく、チャントのときでしょうね?
●歌のメロディに歌詞を載せるとき、「音節」の数が重要だ。(日本語ではまた「文字の感覚」になると思うが、日本語の文字はそもそも「音節文字」だからOK!)
●そして、既存の歌にフットボールの歌詞を載せることが多い、イギリスのチャント文化では、2音節が必要なときは「Arse+nal」とそのまま入れるが、
●たまには2音節では短くて3音節が必要なときはその「e」を活かして、歌の場合だけは「Ar+se+nal」の3音節をそれぞれはっきり発音するパターンも可!


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Week 9:イングランド代表を巡って、飽き飽きする決まり文句


イングランド人がイングランド代表について話すと、いつも同じ話ばかり...
●ここ10年?15年?イングランド国内では、イングランド代表を巡る話がなかなか変わらない。
●テレビをはじめとするマスコミで語るプロから、パブで飲みながら議論するサポーターまで、なかなか新しい話が出てこなくて、いつも同じ決まり文句に戻ってきてしまう。
●この話にも、イングランド人は飽きてしまうし、代表チーム自体にも飽きてしまうが、
代表チームは特に新しい流れを作らない中、我々イングランド人は尚更この決まり文句に囲まれ過ぎ、新しい話をしようと思っても不可能になっている!
●その中、Football 365というウェブサイトでは、John Nicholsonというライターが
The 55 things we are sick of hearing about England
(イングランド代表を巡って、55の飽き飽きする決まり文句)

という特集記事を掲載した。
●これでイングランド人でない皆さんに紹介したいのは、
イングランド国内ではイングランド人がイングランド代表に対して、
どのように語っている?
そして、どのように飽きている?
というところです。
●イングランド人が代表チームに飽きて言い訳をすることもあれば、
その言い訳に飽きることもある!
http://www.football365.com/news/the-55-things-we-are-sick-of-hearing-about-england

Football 365の選ぶ、最も嫌いな決まり文句(5つ)
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1) 「もはやリーダーがいない」
元イングランド代表の選手がよくいうこと。しかし、Tony AdamsやBryan Robson、 Terry Butcher、Paul Ince、Stuart Pearce、Alan Shearerなど、いわゆる「リーダー」がたくさん居たときでも、イングランドが別にタイトルを取ったわけではない。むしろ、つまらない試合とか内容の乏しい試合の数が今とそう変わらなかった。だから、頭から血を流しながら、大きな声でチームメイトに叫び続けるようなタイプの有無は、プレーに全く影響を与えないと言えよう。

2) 「この頃 選手は皆ヘッドフォンをしている」
元イングランド代表のChris Waddleがよく言う。社交性やチームスピリットが無い証だという。Waddleがプレーした1980年代と1990年代には、ソニーのウォークマンが非常に人気だったことを忘れているのだろうか。その時代、「ヘッドホン」の文化が選手達に定着していなかったとしても、1994年のW杯は予選で敗退したし、1988年のEUROではグループステージで3連敗したので、あのときも今と同じく弱いときがあっただろう。

3) 「クリエイティブな選手がいない」
クリエイティブな選手が居なくてつまらないという。しかし、10年、20年前はPaul ScholesやDavid Beckham、Paul Gascoigne、Peter Beardsleyなどクリエイティブな選手がたくさん居たのに、タイトルも取れなかったし、つまらない試合が今と同じく多かった。1990年のW杯では結局ベスト4まで勝ち上がり、成功と言われたが、グループステージの段階では「つまらなくて恥ずかしいから早く帰国してこい」と呼び掛けた人が多かった。

4) 「この頃のディフェンダーは もはや守備ができない」
そんな指摘をする、古い人間は恐らくAdamsやPearce、Southgate、Butcher、Gary Nevilleの守備力を高く評価しているだろう。だが、その選手たちの時代に別にタイトルを取ったわけでもないし、失点の数も今と変わらない。

5) 「外国人選手が多すぎて 選べる選手がいない」
しかし、何回も言っているけど、イングランドのリーグに外国人選手が居なかった時代でも、イングランド代表の失敗が今と同じぐらいだった!予選敗退もあったし、本大会に出たとしてもタイトルを取れそうにもならなかった。W杯で優勝した1966年以来、50年以上決勝戦進出もなく、準決勝も3つしかない。


更に50の飽き飽きする決まり文句もある!

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October 11, 2017 4:00 PM /

Week 9 - 前半

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Week 9 -前半

(1)モウリーニョ化して、機能するようになったユナイテッド
●これで、ユナイテッドはホームのリーグ戦で5試合連続の無失点。
●2010年3月、ファーガソン監督時代に7試合連続の無失点を記録したとき以来の成績だ。

この試合も5-0で圧勝するも前半の内容に満足しないグアルディオラ監督
●今季は公式戦11試合で33ゴール。シティ同様、ちょうど1試合3ゴールのペースだ。
●その33ゴールのうち、直接でも間接でもクロスから生まれたのは13ゴールだ。これが去年と違う!
●夏の移籍マーケットにPerisicを取れなかったにもかかわらず、クロスがめっちゃ武器になってきた。


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プレミアリーグ戦のデータ
1試合辺りのクロス成功数は今季、リーグで3番目に多い。ただ、昨シーズンも5番目と多い方だった。

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1試合辺りのクロスによるチャンスメイクは、ランキングにすると中位ぐらいだ。

昨シーズンと比べて、1試合辺りでクロスによって0.4本多くのチャンスを作れているとは言え、あまり大きな違いではない。

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しかし、違いはゴールの数にある!昨シーズンはクロスが多かったものの、そこから10ゴールしか決められず、リーグで少なめの方だった。

今季は9試合だけで既に昨シーズンの38試合で決めた10点の半分まで行っている。

しかも、これは公式記録の「アシスト」なので、定義が厳しくクロスとシュートの間に誰もボールを触っていないケースのみカウントしている。間接の場合も含むとリーグ戦で9ゴールだ。


その中、かつてはサポーターのブーイングを浴びたFellainiが新たなカルト・ヒーローになった
●Fellainiが今季のプレミアリーグで、シュート4本から既に3ゴールを決めている。
●2015/16と2016/17の2シーズン合計で、シュート46本から2ゴールしか決められなかった。
●Fellainiが先発起用で最後に負けを喫したのは、2016年10月のチェルシー戦(4対0)。
●また、今季の試合成績を、Fellainiがピッチに居る時間と居ない時間に分けて、比べてみると、すごいエースに見える!
●Fellainiがピッチに居ると、今季は失点が1つもない!しかも、得点のペースが居ないときと比べて倍近くだ。
●今季の公式戦では、Fellainiの出場時間が合計で420分。90分当たりの平均にすると、ユナイテッドのスコアは4.07対0になる。
●一方、Fellainiが出場していない570分について、90分当たりの平均スコアは2.21対0.95だ。

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Barney Ronay, The Guardian紙(9月28日)
●Still, though, Fellaini divides opinion. Some see a blunt, stodgy, elbow-flailing obstacle. Others see only his bad points. But he is a high-class team player when the system works for him. This season he has seemed to do a little less to good effect, having fewer shots, fewer fouls, fewer headers, holding his position and still able to reel out his most outstanding quality, that astonishing Velcro chest control, a footballer with a chest like a hand, able to rise like a huge, angular sea and simply clutch the ball out of the sky with a wriggle of the shoulders.
●フェライニの評価は論争となる。重々しくて動きが鈍く、肘を振り回す障害物と見る向きもあれば、悪いところしか見ない者もいる。それでも、彼が機能するシステムであれば、彼は最高クラスの選手となる。今季のフェライニは、シュート数、ファウル数、ヘディング数のいずれも少なくなりながらも効果的なプレーをし、ポジションを守るとともに彼の持つ最高のクオリティを発揮している。ベルクロ(マジックテープ)の如く吸い付くように胸でコントロールできる彼にとって、胸は手のようなものであり、海の巨大なうねりさながらに上昇すると、両肩をくねらせながら空中のボールをつかみ取ってしまうのだ。
翻訳: 桐谷 圭介


強いとき、最も「モウリーニョらしい」スコアは4-0
●ユナイテッドは今季、4得点をあげたのが6回目。4?0の勝利が4回、そして土壇場に失点して4?0が4?1になったのは2回。
●このスコアは、モウリーニョの強いチームの証?モウリーニョ監督にとって、完璧なスコアか?
●必要以上にリスクを犯すことなく、安定して試合をコントロールした上で、相手を圧倒するパターン。
●実は2004/05のチェルシーにも、特に秋の季節によくみられたパターンだ。
●そのチェルシーも、今季のユナイテッドも、5得点以上決めた試合は1つもなかったが、ちょうど4点の試合が非常に多い。
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ただ、ユナイテッドが証明していないのはビッグマッチでの強さ
●シティと違って、ユナイテッドはまだ一度もTOP 6の相手と対戦していない。
●14日にリヴァプールとのアウェイ戦が大きなテストに。


(2)また「ヘビー級」の相手に圧倒されたパレス
●開幕から無得点で7連敗へと、かつてない記録が続いたパレス。
●次はチェルシーとのホーム戦だ。
●1888年に遡って、プレミアリーグと4部までのフットボールリーグ史上では、開幕から8試合無得点というのは1990/91シーズン、4部のハリファックス・タウンのみだ。
●しかも、そのハリファックスでもスコアレスドローは2つ記録できていたので、もしパレスがチェルシー戦でまた無得点で負ければ、イングランドプロリーグ史上でかつてないことになってしまう。
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出典:11v11

●また、「開幕から」という条件をなくしても、4部までのリーグ史上で無得点での連敗記録は8試合だ。
●パレスは昨シーズンの最終節もオールド・トラフォードで敗れた為、既に無得点で8連敗という記録に並んでしまった。
●これまで、ハートリプール・ユナイテッド(1970年と1993年)とサンダーランド(1977年)も無得点で8連敗していた。
出典:BBC


Roy Hodgson監督、ユナイテッド戦の試合後コメントでボクシングの比喩
●"I don't want to criticise my players in any way but we are taking a few blows to the chin. We are without Zaha, Benteke and Loftus-Cheek and we lost Scott Dann the day before the game. We are playing with a winger from Wolves at centre forward. Add all those things together and we have to accept we are the boxer fighting in a weight class he is not able to handle at the moment. We are taking the blows and getting knocked down, but we are attempting to respond and not stay on the canvas."
●「いかなる時も自分の選手を批判したくはないが、今の我々は万全の状態ではない。ザハ、ベンテケ、ロフタス・チークを欠き、試合の前日にスコット・ダンも離脱した。ウルヴズ(ウォルヴァーハンプトン)からやってきたウィングの選手をセンターフォワードに置いて戦っている。そうした状況を踏まえた上で、更に我々は現状ではとても対処できないような階級でリングに上がっているボクサーのようなものなのだ、と認めねばならない。我々は打たれ続けてノックダウンし、それでも反撃を試みるんだ。リングに横たわるのでなくてね。
https://www.theguardian.com/football/2017/sep/30/roy-hodgson-crystal-palace-jose-mourinho-marouane-fellaini-manchester-united
翻訳: 桐谷 圭介

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Week 8 -ユナイテッドチャントの差別問題を巡って


問題
●一部のマンチェスター・ユナイテッドサポーターが、先月のエヴァートン戦やサウサンプトン戦で歌ったチャントが話題に。
●その対象は新加入FWのロメル・ルカクだが、内容が人種差別的ではないかという騒ぎに。
●エヴァートン戦の後に炎上して、「Kick It Out」やクラブがチャントをやめるよう要求した。そして本人も「故意じゃないのは良く分かっているけど」やめるようお願いした。
●しかし、サウサンプトン戦でも聞こえたので、ユナイテッドは歌った人を特定するべく、サウサンプトンにセキュリティカメラの映像提供をお願いした。

チャント内容
●Romelu Lukaku
He's our Belgian scoring genius
With a 24-inch penis
●ロメル・ルカク
我々の、ベルギー人の天才点取り屋
ペニスも24インチ(約61cm)だ

歌ったサポーターの意図
●確かに下品の内容だが、見方を応援する立場だし、その男を褒めるつもりで歌った。
●つまり、男性器は大きいほど自慢できる、という考え方で、ルカクの男らしさを褒めているとの発想だ。

問題視される理由
●「黒人=男性器が大きい」というステレオタイプがある。
●人の人種を見て、「○○人だからこの特徴だ」と言うのは、仮に良いつもりであっても、差別であろう。
●ただ、多少の賛否両論もある。

元ユナイテッドMFのPaul Inceは「自分なら笑えた」という
●"I don't think the chant is racist.
「私は、あのチャントがレイシストではないと思う。」
●"I honestly think it's a group of fans that have got carried away and did not expect the backlash they have got.
「一部のファンたちがただ調子に乗っていただけで、こんなに炎上されると思っていなかっただろう。」
●"For a player to hear that sung about themselves, I do think they'd think it was amusing, a bit of a laugh.
「選手として、あんなことを歌われたら面白いと思って笑えるだろう。」
●"If this chant was being sang at me when I was playing, I would just laugh it off and that would be it."
「私が現役時代に同じチャントを歌われたら、普通に笑えたし、それで終わる。」

出典:The Sun紙


記事を深読み:良いステレオタイプは存在しない
Marina Hyde、The Guardian紙
※ 第1段落は皮肉で、このようなチャントを平気で歌う人の立場を取っている。
●Why is it racist to say Jews are careful with their money? Why is it racist to say Asians are good at maths? Why is it racist to say black men have 24-inch penises? Guys, these are compliments! Your lot are never satisfied, are they?
ユダヤ人がお金に繊細、と言ってなぜ人種差別なのか?アジア人が計算が得意、と言ってなぜ人種差別なのか?黒人男性のペニスが24インチ、と言ってなぜ人種差別なのか?みんな、これは褒め言葉なのよ!いくら褒められたって褒められ足りないでしょ?
●And so to some Manchester United fans' chants about their striker Romelu Lukaku, which a totally encouraging number of people simply cannot see are racist. To be super-clear (and apologies to those who realised this in 1964 or whenever): any assumption about someone made solely on the basis of that person's race is racist. It may also be banter ? but it is racist banter.
マンチェスター・ユナイテッドのファンによる、ストライカーのロメウ・ルカクへのチャントにも同じことが言え、人種差別的な要素など感じてもいない人が思ったより多くいるようだ。ハッキリさせておくと(1964年とか昔からちゃんと気付いている人には申し訳ないが)、人種だけ見て何らかの推測をすることが人種差別だ。冗談でもあるかもしれないが、それは人種差別的な冗談だ。
●As huge amounts of psychological research have found, the trouble with supposedly positive stereotypes is that they tend to be accompanied in the minds of those who hold them by distinctly less complimentary ones. Time and again research papers have showed you couldn't have one without the other: people who saw Asians as great at maths also thought they were cold and remote, and terrible drivers.
心理学の側面から相当数の調査が行われてきたが、表向き前向きな偏見の問題点は、それらが大抵、より見下した気持ちを伴いがちだという点だ。過去を辿っても、研究の数々はその一方だけを持つことはできない、と示してきた。アジア人を見て計算が得意だと見る人々は、同時に彼らのことを冷たく、疎遠で、運転が下手だ、と見ているのだ。
●And so with the Lukaku chant. I'm afraid we have to ask ourselves something about those Manchester United fans chanting their great big compliment at Lukaku: what's the likelihood the only stereotype those people hold about black people is that they have enormous penises? Honestly, what are the chances? Zero, is the answer to that, whether or not they even realise it.
ルカクのチャントも同様だ。マンチェスター・ユナイテッドのファンはルカクを褒め称えているのだ、と言うが、いま一度自分に問いかけてみるべきだ。黒人は巨大なペニスの持ち主だ、という偏見しか本当に持っていないのか?正直なところ、その可能性はどの程度だ?自分の偏見の有無を認識しているかにかかわらず、ゼロ、がその問いへの答えだ。
●This is why it is so unreasonable to expect people to laugh along with what may seem to those indulging in it to be "just banter" ? be they the subject of the chant himself, or other black people who hear it or hear of it. Not all of them may declare they have a problem with it but the ones who do have a very real and serious problem with it. Why should they be expected to laugh gratefully as you tell them they have a huge penis, when inside they may be well aware you also probably think they're lazy and more predisposed to criminal behaviour?
それが、「ただのネタ」と勝手に言っている面々と一緒に笑って済まそうというのが、なぜそんなに不合理なのか、という理由だ。問題がチャントそのもののことであれ、直接でも間接的にでもそれを耳にした他の黒人の人々の事であれ、だ。必ずしも全員がそれを問題視するわけではないだろうが、問題視する人々から見れば、これは非常に深刻な問題だ。巨大なペニスの持ち主と言われて、なぜ優しく笑ってなければならないのか?ましてや、心の内で彼らは、皆が自分たちのことを怠惰で犯罪を犯しがちな傾向があると考えている、と感じているのに?
●Prejudice masquerading as praise may appear superficially more appealing than prejudice without disguise. But only superficially.
賞賛の仮面をまとった偏見は、偽りなき偏見よりも表向き魅力的に見えるだろう。ただし、表向きだけだ。

出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/sep/19/manchester-united-racial-stereotyping-romelu-lukaku-song
翻訳: 桐谷 圭介


その要点
●ポジティブな(褒めるつもりの)ステレオタイプなら許す、というと、一般化・ステレオタイプ化そのものを許すことになってしまう。
●一般化・ステレオタイプ化しても良い、という考え方が存在する上では、故意だろうが無意識のうちだろうが、ネガティブなステレオタイプも必ず生まれてしまう。
●それはレイシズムの基である。
●つまり、ポジティブな(褒めるつもりの)場合でも、人の人種を見て一般化・ステレオタイプ化するのもレイシズムの一種である。

補足:文化的背景
●現在、欧米では人種差別や外国人嫌悪に関連する問題がいくつかある。
●例えば、失業率の原因がオートーメーション(自動化)やリーマンショック後の不景気にあるにもかかわらず、「仕事がなくなったのは移民のせいだ!」という軽い考え方に囚われ、極端な政治に行ってしまう流れもある。
●それがBrexitの原因の一つと言えるし、アメリカでは白人至上主義者の台頭を背景にトランプ大統領当選もあった。
●そのアメリカでは、黒人が警察などに差別的な扱いをされるという主張があり、最近抗議など続いている。
●アメフトの試合などで、選手たちの抗議だけではなく、トランプ大統領の反応も益々話題になっている。
●その現状の中、軽い気持ちで一般化・ステレオタイプ化を許すのは危険だ、という危機感を持つ人も多い。
●それもあり、ルカクのチャントについても、大事になる前に問題の芽を掴み取るべき、という敏感なスタンスをサッカー界が取った。

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Week 7 - Manchester City 5-0 Crystal Palace


(1) Pepが最初の30〜35分に強くこだわるワケ
この試合も5-0で圧勝するも前半の内容に満足しないグアルディオラ監督
●前半中、何度か緊張・イライラしてそうな表情を見せたグアルディオラ監督。
●前半39分、まだ0-0の段階でボールボーイにまで細かい指示をした姿が話題にあった!
●映像:38:35 グアルディオラがボールボーイに指示


Pep Guardiola、試合後コメント: 前半30分までは全てが遅過ぎて駄目だった
●"If you analyse 30 minutes in the first half, we were not ready to be there. It was slow.
「前半の30分を分析してみれば、我々は試合に入れていなかったし、スローだった」
●"If there was a foul, no-one went to take the ball and start to play. There was five, ten seconds before someone goes to take the ball and start to play. When this happens everything is slow.
「ファウルがあっても、誰もリスタートのためにボールを取りに走らず、プレーが再開されるまでには、5秒、10秒とかかっていた。こんなことでは全てがスローになる」
●"So the ball boys were slow, everybody was slow. And we have to create in the game, to provoke the game. And we didn't for most of the time in the first half."
「それはボールボーイたちも同じで、誰もがスローだった。試合を動かしていくために、クリエイティブにならねばならなかったが、前半の大半の時間でそうはできなかった」
●"In the second half, you could see immediately that the team was ready."
「後半に入ってからは、チーム全体がしっかりと準備できていたのが皆にも分かっただろう」
出典:Daily Mirror紙
翻訳:桐谷 圭介


その後、圧勝したのに、グアルディオラ監督は何故、最初30分のことがそんなに気になるのか?

実はグアルディオラ監督のシティは前半35分までにゴールを決めないと苦労する傾向が強い!
●2016/17の公式戦成績を、前半35分までにゴールを決めた試合と決めなかった試合に分けて比較すると、傾向がはっきりしている。
●前半35分までにゴールを決めれば、ほぼ確実に勝利する。
●しかし、前半35分までに決められない試合は、3分の1ぐらいしか勝利しない。

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出典:The Blizzard


理由:ペップの哲学を実行するには相当の集中力が必要だが、人間の集中力は30〜35分しか保てない
●実は、バルセロナ時代とバイエルン時代に遡っても、グアルディオラ監督のチームはどれもこの傾向が強いそうだ。一番良いサッカーが出来るのは、前半の35分ぐらいまで。
●その理由は、昨シーズンの『Foot! TUESDAY』で一度紹介した、グアルディオラ監督の「juego de posicion=ポジション・ゲーム」。
●ピッチを20のゾーンに分け、全員がそのゾーンとチームメイトがどのゾーンにいるかを常に意識しつつ、正しいポジションを取る必要がある。
●そのために高い集中力が必要だ。
●だが、科学研究によれば、人間が高い集中力を保てるのはだいたい30分?35分ぐらいだけで、その後、集中力が落ちるのは当然だそうだ。
●だから、昨シーズンからグアルディオラ監督がシティに新たな哲学を導入することにあたり、2つの大きな問題があった。
●1つは、前にあったものを徐々に崩し、新たなものを導入することにあたり、選手が慣れるのに時間がかかり、1年目で結果が悪化する可能性が高い。というのは、昨シーズンに見られた。
●もう1つは、高い集中力が必要な哲学を完璧に実行したとしても、30分?35分から益々機能しなくなる傾向があるので、前半30分?35分までが非常に重要な時間帯となる!
●その2つの問題について、『The Blizzard』でUriah Kriegelが興味深い文章を書いた。


Uriah Kriegel、The Blizzard
●Assimilating a new set of athletic instincts takes time, and it involves a period in which the new and superior instincts have not yet settled in but the old, tried and true ones are starting to disintegrate; in this period one plays worse.
様々な新たな運動能力を本能的に身につけるには時間がかかる。新しく、より優れた本能がまだ安定せずに、これまでに主に使われてきた方が崩れ始めると、一時的に選手のプレーが悪くなる期間がある。
●Between 2004 and 2007 Roger Federer won 4 Wimbledons, 4 US Opens, and 2 Australian Opens ? but not once at Roland Garros. Deciding that his only remaining wish was to complete a career grand slam by winning on Parisian clay, he reworked his game to adjust it to that peculiarly bouncy surface. And indeed, on 7 June 2009 he beat Robin Soderling in straight sets to secure his coveted career grand slam. But this had been only his second grand-slam victory in 21 months! While injuries were also a factor, clearly the project of rewiring his brain to play clay-court tennis took its toll.
2004年から2007年にかけて、ロジャー・フェデラーはウィンブルドンを4度、全米オープンを4度、全豪オープンを2度制したが、ローラン・ギャロス(全仏)では一度も勝てなかった。パリのクレーコートで勝って個人のグランドスラムを達成することだけが残された目標だ、と心に決めたフェデラーは、特にボールの弾むサーフェスに自分のプレースタイルを合わせ直すことにした。そして、2009年の7月にロビン・セーデリングをストレートで下して、切望していたキャリアでのグランドスラムを達成した。しかし、それは21ヶ月の間でクランドラムでは僅かに2度目の優勝だった。同時期の負傷も一因ではあったが、頭をクレーコートに適応させる、というプロジェクトは高くついたのだ。
●Learning Guardiola's style of football was always going to exhibit the same dynamic. It requires considerable training and a non-negligible threshold of intelligence, but it also requires a real capacity for concentration, a cognitive resource notorious for its fast rate of depletion. It is a constant of Pep's career that his teams play their best football in the first 30 to 35 minutes of a game. That is precisely the human brain's natural capacity for sustained concentration, as cognitive psychologists determined some years ago.
グァルディオラのスタイルのフットボールを学ぶ際には、同様の労力が求められることになる。相当な量のトレーニングと無視できないレベルの知性が求められ、また、一気に消費されていく認知能力の源泉である、真の集中力も必要だ。ペップの監督キャリアでは、彼のチームは最初の30?35分まで最高のフットボールを見せる、という傾向がある。それは、人間の脳が集中を継続できる、と数年前に認知学者が究明した時間と正確に一致する。
●That's why it had always been so crucial for Pep's Barca and Bayern to score in the first half hour.
それこそ、ペップが率いたバルサやバイエルンで、最初の30分にゴールを決めることが非常に大事だった理由だ。
出典:The Blizzard
翻訳:桐谷 圭介


(2) 参考:Guardiolaのハイレベル哲学:Juego de posición
2016/17シーズン『Foot! TUESDAY』、#32の前半レポートより。参考の為にコピペしました。
●Guardiolaが選手たちに求めるのはかなりハイレベルの哲学である。
●かなり細かい哲学だから、それをこなせるまで長時間の練習も必要であり、試合中もそれを常に意識する必要がある。
●2015/16シーズンまでの『Foot!』ではVan Gaalの「フィロソフィー」について何度も話したが、実はGuardiolaの哲学もその延長線である。

Guardiolaは自分の哲学を「juego de posición=ポジション・ゲーム」と呼ぶ。
●それを選手たちに教える為に、練習場のピッチを20のゾーンに分けて練習を行う。
●哲学の基本として、現在ボールが入っているゾーンに合わせて、各選手がポジションを調整する。
●また、チームメイトのポジションにも合わせて、各選手がポジションを調整する必要がある。


その中でチームの形を簡単に説明すれば、基本的に2つの条件がある。
●(1) 横には、最大3人まで同じ列のゾーンで並んでも良い。しかし、4人以上は並んではいけない。
●(2) 縦には、最大2人まで同じ列のゾーンで並んでも良い。しかし、3人以上は並んではいけない。
●つまり、チームメイトの動きにより同じ横列のゾーンで4人が並ぶことになれば、なるべく直ちに残り3人の誰かが必ず自らのポジションをそれに合わせて調整する必要がある。
●それが出来れば、ボールを持った選手にとってはどこからでも、パスの選択肢が2つか3つ確保されているはずだ。


更にハイレベルに実現する為には
●理想的には、上記の基本を固い感じではなく、むしろ流動的な感じに実現できれば最高である。
●流動的なポジションチェンジにより、重要なゾーンに人数をかけつつ、全体の組織を保つのがベスト。
●それが出来れば、パスの選択肢も相変わらず2つ、3つあるはずだし、万が一ボールロストがあっても、すぐに取り返す為のカウンタープレス(独:gegenpress)をかけ、相手のカウンターを素早く止めることができるはずだ。
●ボールを奪って、すぐに攻撃できない場合は、まずショートパスを繋ぎながら組織的な形を取り戻す。
●15本以内のパスで、正しい形に戻っているはず。ここから攻撃もカウンタープレスも機能する。
(その形を取り戻す為のパス回しが、他者には「tiki-taka」と呼ばれた。)
●つまり、試合中はずっと20ゾーン図を頭に入れて、常にそれを意識しながらボールとチームメイトのポジションに合わせて自分のポジションを調整する必要がある。かなり難しいことだろう!


(3) 今季は35分までに決めなくても、90分も勝負できるシティ
今季のシティは、イメージとして攻撃力がすごい
●今季のシティと言えば、攻撃力が半端ない。ゴールも多く、相手を圧倒する為の引き出し・方法をたくさん持っている。
●攻撃の厚みも半端ない。Bernardo Silvaはまだレギュラーに定着できていない。Gabriel Jesusはこの試合では要らなかった。Leroy Saneは先発起用が少なかったが、いきなり2試合連続で爆発。
●シティはクラブ新記録となる、開幕から6試合で21得点(1試合平均:3.5得点)。
公式戦では8試合で27得点(1試合平均:3.375得点)。
●ただ、今季の強みはそれだけではない。


しかし、今季は「35分のジンクス」を乗り越えて90分も勝負できるようになった
●#1 BHA 0-2 MCI - Aguero 70', Dunk OG 75'
●#2 MCI 1-1 EVE - Rooney 35' // Sterling 82' (※後半はずっと10人でプレーした)
●#6 MCI 5-0 CRY - Sane 44', Sterling 51', 59', Aguero 79', Delph 89'


「35分のジンクス」を乗り越えるも同点で終盤を迎える試合でも、勝ち切れる
●#3 BOU 1-2 MCI ? Daniels 13' // G. Jesus 21', Sterling 90'+5
●LC3 WBA 1-2 MCI ? Sane 3' // Yacob 72' // Sane 77'


まとめ
●だから、振り返ってみれば公式戦8試合のうち、5試合は必ずしも思い通りに行かなかった。
●Maneの一発退場までSalahなどにチャンスを与えてしまったリヴァプール戦も含めると、8試合中6試合で苦労する時間帯があった。
●しかし、今季のシティはこれまでになかった勝負強さを持っている。いつもよりも遅い時間帯にあっても、点を決めて勝ち切れる。
●残された疑問は、敢えて言うなら守備。
●現在はリーグ戦で2失点、公式戦で3失点しかないが、攻撃が最善の守備というベースになっている。
●リヴァプール戦のように、攻められるときは大丈夫か?という疑問についてはまだ証拠が足りない。
●だが、あのリヴァプール戦でも結局5-0で圧勝したし、見ていて楽しいので、絶賛に相応しいチームだ!

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Week 6 - 発音シリーズを本番に

はじめに
●『Foot!』公式ツイッターの人気コーナー、発音シリーズ!
●選手やチーム名の発音が気になる、視聴者の方が多いようだ。
●ベンも、頭の中にある名前を、解説時や『Foot!』時に日本語へコンバートすることに苦労することがしばしばある。
●だから、幾つかのパートに分けて、幾つかの事例を取り上げて、幾つかの難しい名前とその理由を紹介していきたいと思います!


前提
●どの国やどの言葉であっても、人名や地名など、訳さない・訳せない固有名詞の発音が難しく、完璧にはできないことが普通だ。
●例えば、「野村明弘」と「Akihiro Nomura」。
●イギリス人で真面目な人ができるだけ丁寧に発音しても、日本語を知らない限り、
「野村明弘」を日本語と同じ発音で言えるわけがない。
●特に、「r」の部分は日本語の「ラリルレロ」ではなく、英語の「r」になってしまう。
●しかし、そこは避けられないことだ。
●それぞれの母語に存在する「音素」が異なっているのは仕方がないし、自分の母語に存在しない音素を発音するのは基本的に難しい。
●ベンの場合でも、「Ben Mabley」と「ベン・メイブリー」の発音は全体的に違う。
●一番大きな違いはやはり「l」のところにあるが、
厳密に言えば「Ben」と「ベン」の発音まで微妙に違う。
●しかし、そこは細過ぎるし、みんなそれぞれの訛りとアクセントが当然あるわけだ。
●日本語にある「音素」で「Ben」という人を「ベン」と呼べば、十分自然に聞こえるし、
通じないことが一切ないはずだ。
●自分の母語に存在しない音素が発音できないのは、避けられないことだし、避けなくて良いことだと思う!

しかし、ここはおかしいぞ!と思わされる名前の発音がたくさんある!



事例1: Andros Townsend

カタカナ表記が確かに統一されていないが...
●名字の「Townsend」について、
「タウンゼント」や「タウンゼン」という、複数のカタカナ表記があるよね。
●どちらに統一したほうが良いか、と『Foot!』のスタッフに問い合わせされたこともある。
●さて、どっちなのか?
タウンゼント?
タウンゼン?
●正解は、どちらでも無いぞ!
どちらも間違っていて、ネイティブの耳ではめっちゃおかしく聞こえる!

問題はどこなの?
●「タウンゼント」と読めば、
「Townsendo」じゃないよ、「Townsend」だよ、と言われる。
その最後にある「o」は要らないよ!
●ただ、「ト」ごと取って、「タウンゼン」と読めば、
「Townsen」じゃないよ、「Townsend」だよ、と言われる。
なんで最後の「d」まで言わないの!

だけど、カタカナ表記ではそのどちらかになるだろう。
避けられないことは仕方がないって、さっき言ってなかった?

ポイント:カタカナは外国の名前を表記するのに全く適していない文字だ!

●私は気をつけて言葉を選んだ。
●自分の母語に存在しない「音素」があれば、仕方がないので、母語に存在して一番近い「音素」で発音しても構わないと思うよ。
●しかし、「音素」と「文字」は違うのだ。
●「文字」の感覚から、「音素」の感覚を分ける必要がある。
●カタカナという文字は確かに音を表す文字だが、これはいわゆる「音節文字」である。
カタカナが表す音は、「音節」である。
●実は「ア・イ・ウ・エ・オ・ヲ・ン」の7文字を除き、日本語のカタカナで表す「音節」はすべて、複数の音素から構成されている。
●基本的に、「子音+母音=2音素」から構成されている。


そう言われても、日本語ではそんな感覚が無いんだけど...
●カタカナ(とひらがな)は確かに、日本語に存在する音を表す為に素晴らしい文字だと思う。
●だが、世界のどの言葉と同じように、日本語の音節も「子音」や「母音」といった「音素」から構成されている点は変わらない。
●日本語にそういう感覚が実はある、という証拠は、五十音図そのものにある!

0015_五十音図.jpg

●「ア・イ・ウ・エ・オ」の「段」と、10の「行」という順にされているのは、元々、母音と子音の音素から構成されている感覚があったからだ。
●日本語では純粋な母音は5つ存在し、子音を言ったら必ずそのどれかが続く為、日本語に存在する音節が分かりやすくて、この音節文字を作ることが可能だった。
●「ア・イ・ウ・エ・オ」の前に /k/ という子音が来たら、「カ・キ・ク・ケ・コ」になる。
●因みに、厳密に言えば各行の子音が完全に統一しているわけではなく、発音記号にすれば「シ・チ・ツ・ヒ・フ」の子音は他の文字とは違うが、これは日本語の細かい点でこれ以上脱線しなくて良いだろう!

まあ、そうだけど...
●確かに、日本人が日本語で話す上で、こういうことを意識する必要が全くないし、意識しないのは当然だ。
●しかし、カタカナという「音節」の感覚で英語を初めとする他の言語を話そうとすると、難があるということはよくご存知だと思う。
●「Ben」と「ベン」、「野村」と「Nomura」のように、それぞれの母語に存在する音素が多少違っていても、そのまま使ってもだいたい通じるだろう。
●ただ、複数の「音素」から成る、「日本語」の音節(=カタカナ)をそのまま発音すると、通じなくなってしまうことが多い。

カタカナ表記が駄目か... じゃあどうすれば良い?
●ちょうどこの前、たまたま面白いことを発見した。
●ベンは現在、CLの仕事でAPOELのことを勉強中。
●APOELはキプロスのチームで、言葉はギリシャ語だから、文字もギリシャ文字になる。
●公式ツイッターの投稿をチェックしていたら、このツイートを見た:


APOEL FC‏Verified account @apoelfcofficial Sep 17
Γυμναστήριο, τρέξιμο και ασκήσεις με μπάλα έκαναν οι Ιωάννου, Εφραίμ και Bertoglio. Πρόγραμμα αποκατάστασης ο Milanov.

●内容は、怪我人4人の情報だった。
●そのうち、キプロス人選手は2人、外国人選手は2人居た。
●キプロス人選手のΙωάννουとΕφραίμはギリシャ文字の表記だ。
●しかし、全体がギリシャ語でギリシャ文字にもかかわらず、アルゼンチン人のBertoglioとブルガリア人のMilanovはローマ字の表記だ!

●これと同様に、日本語の文章の中でも外国人の名前を、ローマ字で表すことは不可能ではないだろう?

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September 20, 2017 3:02 PM /

Week 6 - Chelsea 0-0 Arsenal

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Week 6 - Chelsea 0-0 Arsenal


(1) 対チェルシー戦なら何故か安定する、アーセナルの形
●アーセナルは4月のミドルスブラ戦で、ほぼ20年ぶりに3バックを起用した。
●それ以来、この「チェルシーと同じ」3-4-2-1がアーセナルの基本フォーメーションになってきた。
0006_アーセナル平均ポジション  vsチェルシー.jpg
●システム変更後、昨シーズンは 10試合で9勝1敗の成績で終え、FAカップ決勝戦でチェルシーを破った。
●しかし、今シーズンはリヴァプール戦やケルン戦など、3バックではうまくいかず、後半から4バックに戻るパターンが増えてきた。
0005_アーセナル平均ポジション  vsリヴァプール.jpg
●ケルン戦ではそれが特にうまくいった。4バックに変更してから、0-1から3-1へと逆転勝利した。
●その中、基本フォーメーションは3バックか4バックか、どっちが良いのか?という議論が続いている。
●この試合では相変わらず3バックだったが、その前のアウェイ戦(リヴァプール戦)と違って、今回は非常に安定していた。現地ジャーナリスト達に高く評価された。

Jeremy Wilson記者、Daily Telegraph紙
●"[Chelsea] would surely have made their early pressure count against an Arsenal team with only two centre-backs. It was not always pretty but Arsenal largely had that one extra body just often enough to frustrate and crowd out Willian, Pedro and Álvaro Morata. It also made them far less susceptible on the counter-attack.
アーセナルのセンターバックが2枚であれば、序盤の良い時間帯にチェルシーは早々にゴールを決めていただろう。常に見栄えが良かったわけではないにせよ、アーセナルは大抵1人余らせることができており、それはウィリアン、ペドロ、アルバロ・モラタを凌ぎ、苛立たせるには十分だった。また、カウンターを受ける時の危うさも以前より遥かに薄らいだ。

●"An extra centre-back and the defensive solidity of Sead Kolasinac added to the pace of Héctor Bellerín really is a big change from the seemingly endless examples of Kieran Gibbs leaving a whacking great hole that no midfielder or centre-back would cover.
中盤やセンターバックのカバーもない中キーラン・ギッブスが上がって大きな穴を空けまくっていた頃を思えば、エクトル・ベジェリンのスピードだけでなく、センターバックが1枚余り、セアド・コラシナツの強固な守備力まで加わった現在の姿は実に大きな変化だ。

●"Indeed, there is an argument that an increasingly secure defensive platform will actually help players attack with greater certainty and confidence. That was evident when Aaron Ramsey dribbled through much of the Chelsea defence and was denied only by the post.
更に、守備の基盤が益々安定することで、選手たちも安心感と自信を持って攻撃できるのだ、という意見もある。惜しくもポストに阻まれたが、アーロン・ラムジーがチェルシー守備陣をドリブルでかわしていった場面などは、その証拠だろう。

●"The wider evidence in favour of 3-4-2-1 is also convincing. Arsenal ended last season with 10 wins in 11 games once the change was made."
3-4-2-1が確かな形だということには、より大きな証拠がある。アーセナルは昨季3バックに変更して以降、残り11試合10勝でシーズンを終えているのだ。

※ 記者のデータに誤り:最後の11試合で10勝ではなく、最後の10試合で9勝をあげた。

出典:Daily Telegraph
翻訳:桐谷 圭介

(2) そもそも、昨シーズンは3バックになって堅くなったのか?
●リヴァプール戦との違いをもたらした要素は、相手はもちろんのこと、集中力やメンバーも挙げられる。
●左サイドにBellerinではなくKolasinacを使ったのも大きいし、守備の組織という意味ではSanchezとÖzilではなく、IwobiとLacazetteがWelbeckと3トップを組んだことが大きいだろう。
●だから、アーセナルの3バックが現地ジャーナリストに高く評価されたが、「この試合では」、「この試合での」というコンテクストも必要だろう。

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●また、Jeremy Wilson記者が指摘するように、昨シーズンは3バックに変わってから成績が良くなったのは確かだ。特に、1試合平均の失点が大幅に減ったので、3バックにして守備が堅くなったという印象があった。
●しかし、本当に堅くなったのか?Sky SportsのJamie Carragherはそれを疑問に思っている。

Jamie Carragher、Sky Sports、2017年9月14日
●"Sometimes when you go to a new formation it changes people's concentration levels. It gives the players that something to focus on because they are suddenly doing something different rather than repeating the same stuff. So it can be a mental thing that managers use.
新たなフォーメーションに移行する際には、集中力のレベルも変わってくる。選手たちからすれば、それまでの同じことの繰り返しとは異なる形に突如取り組むわけで、集中せざるをえない。監督によっては、メンタルなアプローチとして(布陣変更を)使い得るね。

●"I was surprised that he stayed with it. I thought it was something just to get them through to the end of the season. There is no doubt they got results with it but their actual defending did not massively improve. I have never really been convinced when watching them that it is going to make that much of a difference.
ヴェンゲルが3バックをそのまま使い続けたのには驚きだった。僕はあれはシーズンを良い形で終えるための手段だと思ってたからね。結果が出たことは確かだけど、実際にアーセナルの守備がそこまで良くなったわけでもなかった。見ていても、それが大きな違いを生むほどのものだと確信できたことはなかったよ。

●"I don't think their problems were with the system, I think they were about the mentality."
問題が彼らのシステムにあったわけじゃないだろう。むしろメンタリティの問題だったと思う。

出典:Sky Sports
翻訳:桐谷 圭介


Carragherの疑問を証明するのは、期待値のデータ!実は昨シーズンでも3バックは全然堅くなかった
●昨シーズン、3バックに変わってからアーセナルの失点は1試合平均で1.3から0.625へと減った。
●だからと言って、守備は堅くなったのか?本当に決定機を相手に与えていなかったのか?
●それを証明するのは期待値だ。

0920_2.png
出典:Sky Sports

●アーセナルの決定機と、相手の決定機について、それぞれゴールが決まる確率(=どのくらい良いチャンスだったのか)で見てみると、実際の成績とは違う傾向が見られる。
●実は昨シーズン、アーセナルが3バックに変わってから、失点の期待値が減るどころか、1.2から1.7へと増えてしまった。
●つまり、実際の失点が減ったのは、相手選手が良いチャンスを作っていたのに決められなかっただけ、という傾向も強かった。たまたま、アーセナルは相手の失敗に恵まれていた。

纏め
●要するに、フォーメーションを変えるだけで全てがずっと良くなることはない。
●アーセナルには、もっと臨機応変が必要だ。
●ケルン戦のように途中からシステムを変更して良くなるのも良いことだが、場当たり的な感じでやっているなら成功し続けることはない。
●4バックのときでも、ベンゲル監督は一つの基本フォーメーションを決めたとき、相手に関係なくずっと使い続けて、不調が本当にひどい状況になるまで基本フォーメーションを変えない傾向が強い。
●そうではなく、フォーメーションのオプションを幾つか持ち、各試合のニーズに合わせて使い分けできるようになれたら理想的。


(3) アーセナルの移籍活動について、詳しい記者から裏の話!
●アーセナルを細かく取材する、BBCのDavid Ornsteinが夏の流れと内部情報を詳しく明かした。

アーセナルは大型補強とともにエースの残留が優先事項だった。その為に、大型放出もする方針だった。
今年の夏移籍マーケットでは、アーセナルのプライオリティは3つだった:
1.FWと左WBの補強=LacazetteとKolasinac
2.プラスアルファの補強=Lemar
3.既存戦力の残留=Sanchez、Özil、Oxlade-Chamberlain

0011_今夏 アーセナルの主な移籍.jpg
●2016年の夏移籍マーケットでは、アーセナルが£1億以上も使ったが、今年はそれ以上の予算を用意していた。
●その予算の大半は、Lacazetteの移籍金と、LacazetteとKolasinacの年俸に使われた。
●その2人の移籍が成立した後、プライオリティはLemarの獲得と、Sanchez・Özil・Oxlade-Chamberlainの残留だった。
●しかし、全部をこなす為には、選手を放出することで資金を調達し、人件費を減らす必要があった。(人件費について、FFPの制限もあった。)

放出はうまく行かなかった。放出したかった選手は残留を希望した一方、他の選手が移籍を希望した。
放出する選手としてリストアップしたのは:
Szczesny, Giroud, Wilshere, Elneny, Gibbs, Chambers, Jenkinson, Akpom他。

0007_アーセナル今夏放出候補に挙がっていた選手.jpgのサムネール画像
●GiroudとWilshereは残留を希望した。
●Chambersについて、Wenger監督は心変わりした。
●Lucas Perezは移籍を希望したが、元々はGiroudを放出する予定だったので、クラブは残留を決めた。そして、Giroudの残留希望によって、Lucas Perezの放出が可能となったが、タイミングが遅くて完全移籍について交渉が間に合わず、ローンでしか出せなかった。
●Gibbsの移籍も、予定よりも時間がかかってしまった。
●Gabrielは急に移籍することになり、Mustafiも移籍を希望した。アーセナルはMustafiのパフォーマンスに満足していないので、放出は平気だったが、他のDFを取る時間がなくなってしまった。
●因みに、Bellerinはバルセロナに戻りたくて移籍を希望したが、クラブは放出したくなかった。

契約満了まであと1年だった3人
ベンゲルはSanchez・Özil・Oxlade-Chamberlainを3人とも絶対にキープしたかった。
クラブにとって、3人とも1年後、フリートランスファーで出ていってしまうのが考えられないことだった。

●契約更新はできなければ、少なくとも1人を放出する必要があった。
●Özilとは契約更新が3月よりずっと保留状態で、話すら全くしていない。しかし、Özilの獲得を狙ってオファーするクラブはいなかった。
●Sanchezは移籍を希望した。クラブにとって、その代わりにトップクラスの選手を取れたら移籍を認めるスタンスだったが、取れずに放出することはアウトだった。
●Oxlade-Chamberlainにはかなりの昇給をオファーしたものの、本人は断って移籍を希望した。ベンゲルにその旨を伝えたとき、ベンゲルは激怒したそうだ。
●しかし、3人の中でOxlade-Chamberlainの移籍が最も現実的だったので、クラブはそれを認めた。

最後に残った予算
浮いたお金は、来年の冬と夏の予算に上乗せする予定。
●Oxlade-Chamberlainの移籍後、アーセナルは問い合わせに対して、大型補強する予算がもうないと主張した。
●しかし、最終日にSanchezを£5500万で売却し、Lemarを£9200万で獲得するという話になったので、少なくとも£3700万の余裕はあっただろう。
●そのお金は、来年の冬と夏の予算に上乗せする予定。

クラブは、移籍マーケットが成功だったという考えだそうだ
クラブの考えでは、昨シーズンよりも強いメンバーが揃えているという。
●ベンゲルは8月下旬、Oxlade-Chamberlainの移籍を受けて、中盤の補強を考えたが、もう時間が残っていなかった。
●しかし、その点以外は、クラブはこの移籍マーケットが成功だったという考えだ。
●その根拠はSanchezとÖzilの残留、そしてキーとされたポジション(LacazetteとKolasinac)で補強できた点だ。

出典:David Ornstein、BBC


しかし、これからの予算に浮いたお金を上乗せすることは、本当に可能なのか?
ベンゲル監督が認めたように、Sanchezがフリートランスファーで出た場合は実質£1億4千の損失
●"You take a Sanchez into the final year of his contract, you sacrifice £60-£70million income and at the end of the season you will have to buy somebody for that amount of money."
「Sanchezのような選手を契約の最後の1年に残留させることで、£6000万〜7000万の収入(移籍金)を犠牲にするのと同時に、シーズン終了後にそのくらいのお金で誰かを取る必要も出てくる。」

出典: beIN Sports、2017年9月6日

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Week 4 - Rooney, summer transfers, Huddersfield

(1)Rooneyのキャリアを振り返る
●このエピソードにより、Rooneyのキャリアをどう評価するのか、というのを議論する機会が改めて訪れてきた!
●先日、シティ戦で記念すべきプレミアリーグ通算200ゴールを記録した。
●それを受けて、プレミアリーグの現地製作がベストゴール集を公開した。


GOOD:爆発的なティーネージャー
●ゴール集の中で、ベンが一番気に入ったのは2005年のニューカッスル戦のゴールだった。主審に怒り出して抗議した直後に、そのままの勢いで決めた。
●2004年のユーロと、ユナイテッド移籍後初出場のフェネルバフチェ戦の活躍は未だに記憶に新しい。
●ベンの人生で、若いときのRooneyほど活躍を見て興奮したイングランド人選手はGazzaだけ。
●2004年にRooneyが怪我しなければ、イングランドがユーロで優勝できたはず。


GOOD:Ronaldoのサポート役、Ronaldoの後任者
●2007年?09年、Ronaldoが覚醒して初めて点を量産するようになったとき、Rooneyが見事なサポート役を努めて、Tevezとの流動的な3トップでユナイテッドに素晴らしい攻撃力を与えた。
●2009年まで、ユナイテッド加入後の5シーズンではリーグ戦で12ゴール前後、公式戦で20ゴール前後を一貫して決めていた。
●しかし、Ronaldoが居なくなった後の2009/10シーズン、RooneyがそれまでのRonaldoと同じペースでゴールを決めるようになった。リーグ戦で26ゴール、公式戦で34ゴール。
●しかも、そのゴールはすべて3月末までに決めた。3月末のバイエルン戦で怪我しなければ、ユナイテッドはプレミアリーグもCLも優勝してもおかしくなかった。
●怪我の影響で翌シーズンの途中まで本調子を取り戻せなかったが、2011/12シーズンにはまたリーグ戦で27ゴール、公式戦で34ゴールを決めた。
●あの頃は、Ronaldo・Messiの一個下でワールドクラスな選手だった。


BAD:On the pitchよりもOff the pitchでの存在のほうが大きくなった
●ピッチ外での行動が決して万全ではなかった中、2010年にマンチェスター・シティ、2013年にチェルシーへの移籍を実現させようとした。ユナイテッドに対する不満を公に表した。
●しかし、2回ともすぐにユナイテッドと新契約を結んだ。お金が全て、という深い印象を残した。
●MoyesとVan Gaalの時代に、プレー内容や運動量、コンディションがどんどん落ちる中、マーケティングの顔としてステータスがぶれず、クラブの問題を象徴するようになった。
●一旦中盤にコンバートしてもらい、横へのリングフィードばかりでオナニープレー。見栄えは良くて自分は良く移るが、チームの攻撃が進まず、むしろスローダウンしてしまうパターンに。


賛否両論:Rooneyの代表ゴール記録
●ユーロ予選:27試合、14得点
●ユーロ本大会:10試合、6得点
●W杯予選:26試合、16得点
●W杯本大会:11試合、1得点
●親善試合:45試合、16得点
●合計:119試合、53得点
●Rooneyがイングランド代表の歴代得点数を決めたが、本当にRooneyで良いのか?という賛否両論がイングランド国内にある。
●W杯本大会で多くの点を取ったSir Bobby CharltonとGary Linekerと違い、Rooneyは1ゴールにとどまった。
●一方、Sir Bobby CharltonとGary Linekerは 多くのゴールが親善試合だった一方、Rooneyは一貫して予選試合で多くのゴールを取って、いつも本大会出場権の獲得に大きく貢献した。


UNLUCKY:本大会直前にアクシデント
●2004年にRooneyが怪我しなければ、イングランドがユーロで優勝できたはず。
●その期待の中、2006年のW杯前にチェルシー戦で中足骨を骨折した。
●2010年W杯までにバイエルン戦で足首を怪我した。
●2012年ユーロ予選のモンテネグロ戦でレッドカードを貰い、グループステージ第1・2試合が出場停止となった。
●2012年は自分が悪かったが、キャリアのピークで一度も良い調子で大会に臨むことができなかった。


UNLUCKY:「黄金時代」終了後、イングランド代表で唯一のエースに
●代表でブレークした頃、Beckham・Scholes・Gerrard・Lampard・Ferdinandなど、多くの黄金時代選手がまだピークに近かった。
●しかし、Rooneyがピークを迎えた頃、その黄金時代が終わっていた。その世代がもう居なかった、或いはもうベテランだった。
●その為、Rooneyの普段と、Rooneyに寄せられる期待がどんどん大きくなってしまった。


ディープ?:エースを立て過ぎて、そして叩き過ぎる、イングランドの駄目なパターン
●イングランド国内では、特に代表チームに関して、良さそうなときはエクサイトし過ぎてしまう。ブレークした選手や、一回良いパフォーマンスをした代表チームをすぐに褒め過ぎて、期待し過ぎてしまう。
●そして、プレッシャーを掛け過ぎてしまい、最終的に期待外れに終わったとき、叩き過ぎる!
●Rooneyがずっとその対象になって、大変だっただろう。


(2)おもろライター:欲張りの移籍マーケットについて

Barney Ronay、The Guardian紙、9月1日
●The road of excess leads to the palace of wisdom. In which case, as the Premier League unbuckles its belt and lets loose a great shivering belch of satisfaction at the excesses of the transfer window just past, we can presumably expect a state of contemplative calm to settle as the process of digestion begins.
●過度という道こそ叡智の宮殿に通ずる。幕を閉じたばかりの移籍市場で食べ過ぎたプレミアリーグで言うならば、そのベルトを緩め、震えるほど大きなゲップを吐き出して消化の段階に入れば、静観する落ち着きを得られる、ということになろう。

●Perhaps this would instead be the window where the seas boil, discontent rises up and the public finally loses its appetite for this ceaseless inanity of greed; the window where state intervention in the market at Paris St-Germain is finally censured; the window where someone at Arsenal finally decides, just maybe, it is not really working out with Arsene. Or again perhaps it is not.
●もしかしたら、今回の移籍市場で荒れ狂う海に不満が募り、絶え間なく空虚な強欲に人々が遂に飽き飽きしたかもしれなかった。パリSGへの国家の介入に遂にメスが入ったかもしれなかった。本当に多分だが、アーセナルの中の誰かが、結局アーセンでは上手くいかない、と結論付けたかもしれなかった。もしくは、そのどれでもなかったのかもしれない。

●Instead this was the window when something else changed. In terms of excitement, cliffhangers, drama and indeed global impact there is a fair case to be made that the summer transfer window has overshadowed the Premier League season that preceded it. The league may no longer be capable of dishing up races to the wire, of projecting a sense of Europe-wide muscle but, no matter, the window has this.
●それとも、今回の移籍市場で変わったのは他のことかもしれない。興奮度合いや先の読めない筋書き、ドラマ、そして世界的なインパクトを考えれば、この夏の移籍市場は昨シーズンのプレミアリーグそのものを上回ったと言うことすらできるだろう。プレミアリーグは、タイトル争いを最後まで面白く盛り上げることも、ヨーロッパの舞台でその実力を示すこともできないだろうが、この移籍市場ではそれが可能なのだ。

●But then the Premier League has only ever partly been about the football. It is instead the acknowledged master at continuing to happen all the time, at plastering the gaps at the edges with a high-grade football-shaped entertainment product. This summer was the jackpot, a demonstration once again of one area ? dramatic acquisitiveness ? in which the Premier League is undoubtedly world-class.
●となると、プレミアリーグではフットボール自体はほんの一部でしかない。むしろ、話題に事欠かないこと、そして隅々の欠陥を高レベルなフットボールを模したエンターテインメントで覆い隠すことでは、誰もが認めるエキスパートなのだ。この夏はこれまででもピカイチだった。劇的なまでの強欲さ、という分野においてはプレミアリーグが疑いの余地なくワールドクラスであることをまたも証明した。

出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/sep/01/transfer-window-show-overshadowing-football
(翻訳:桐谷 圭介)


(3)現在3位のHuddersfield Town

David Wagner監督
●ほぼ完全にドイツ育ちだが、父親が米軍の兵士だった為、現役時代はアメリカ代表だった。
●現役時代はマインツでJurgen Kloppと仲良くなり、Kloppの結婚式でベストマンを努めた。
●現役引退後、大学でスポーツ科学と生物学を勉強し、中学校の先生になったが、サッカー指導者免許も取得し、Ralf Rangnickの招待でホッフェンハイムU19の監督に就任した。
●その後、また一旦中学校の先生に戻り、サッカーをやめようとも考えていたが、Kloppの招待で2011年よりドルトムンドU23の監督に就任した。
●Rangnickの連動プレスとKloppのゲーゲンプレスについて直接影響を受け、自分のチームにも浸透させた。
●そのスタイルと、賢い補強によって期待もされていなかった昇格を果たした。
●尚、現在は3試合無失点だが、実はチャンピオンシップでは失点が9番目に少なかった(つまり、特別に少なかったわけではない)。
●また、チームの得点数の14番目だった!得失点差がマイナスな成績で昇格を果たした!
●昨シーズンの終盤、バーミンガムとのリーグ戦ではメンバーを10人も入れ替えて敗れたことが話題になった。そのおかげでバーミンガムが残留することができた。
●しかし、Wagnerは最初から優先しなくて良い試合では割り切って5、6人変えることが多かった。それにより、コンディションを保つことができる。プレミアリーグではまたするかな?
●Wagnerはハダーズフィールド監督就任の話になるまで、ヒースロー空港でのトランジットを除いてイギリスに行ったこともなく、ハダーズフィールドはどこにあるかも知らなかったという!

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August 30, 2017 12:52 PM /

Week 3: Alive and kicking

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Week 2 - 後半:Cambridge rules

BGMの提案
曲名:Alive and Kicking
アーティスト:Simple Minds
リリース:1985年

PV

CM

●この曲はプレミアリーグ開幕時、地上波で流れまくったSky SportsのCMに使われた。
●「新しい」リーグを「新しい」テレビで提供することにより、「新しい」時代を盛り上げるSkyだから、何故このど80sの曲を1992年に使ったかは不明で不思議である。


今月、「25周年」を迎えたプレミアリーグ
●各メディアやプレミアリーグのSNSなどで今月、25周年の企画が行われている。
●プレミアリーグが確かに、1992年8月15日に開幕したのは間違いない。
●しかし、一体何の25周年なの?
●イングランドのトップリーグがそれよりも104年前、1888年に始まった。
●プレミアリーグになって、何が変わった?ただの改名なのでは?


なにが変わった?一方では何も変わらず...
●リーグのフォーマットが変わったわけではない。1991/92のFootball League Division 1と同じように、22チームがH&Aの総当たり戦でリーグ戦を争う大会だった。
●リーグ戦で制覇すれば、イングランドのチャンピオンになるというのも同じだった。
●2部リーグとの昇格・降格も、そのままだった。
●特別にルールが変わったわけでもない。たまたま、バックパスのルール変更とタイミングが被った為、GKがバックパスを手で触れなくなって混乱する時期と重なったが、
それはただタイミングの偶然で、それ以外は1992/93プレミアリーグの試合内容やリーグ構成はそれまでと全く変わらなかった。
●殆どの意味では、それまでのFootball League Division 1の延長線となった。


...他方では全てが変わった
●しかし、変わったのは、パワーバランスだ。
●何と何のパワーバランスというと、まずはFootball LeagueとFootball Association(FA、協会)。
●そして、リーグの運営側と、クラブ。
●その中でも、ビッグクラブとその他のクラブ。
●そして何よりも、テレビ局の力。
●テレビ局の資金力がきっかけで、イングランドのサッカー界にお金が流入するようになり、今の状況へ進んできた。
●その起点となったのは、プレミアリーグの開幕だった。


プレミアリーグの前には、イングランドサッカーの現状はどうだった?
●1部~4部リーグは、Football Leagueが運営した。Football Associationとは別の組織(J.LeagueとJFAと同様)で、かなり古くて組織図も複雑だった。基本的に変化に抵抗する、保守的な組織だった。
●ビッグクラブと言えば、クラブの歴史や近年のタイトル数、人気度によって、当時にはいわゆる「Big Five」という5強が定着していた。
●Arsenal (1989年と1991年にリーグ優勝。)
 Everton (1985年と1987年にリーグ優勝。1984年にFAカップ優勝、1985年にECWC優勝。)
 Liverpool (1973年と1990年の間、11回リーグ優勝、4回欧州制覇。)
 Manchester United (1967年以来、リーグ優勝から遠ざかっていたが、1983年・1985年・1990年にFAカップ優勝、1991年にECWC優勝。観客動員数が最多。)
 Tottenham Hotspur (1961年以来、リーグ優勝から遠ざかっているが、1981年・1982年・1991年にFAカップ優勝。当時、FAカップ優勝回数の8回が最多だった。)
●尚、当時はFAカップのメディア露出が高かったというのもあり、優勝すればリーグ優勝とほぼ同じ名誉だった。
●因みに、チェルシーは80年代の半分以上を2部リーグで過ごし、観客動員数が10000人を切ることが多かったので、とてもビッグクラブという感じではなかった。
●マンチェスター・シティも、1983年から20年間、かなりのヨーヨークラブだった。


プレミアリーグの前には、英国のテレビ業界はどうだった?
●英国内のテレビは基本的に全国4チャネルの地上波のみだった。
●サッカーは、BBCがFAカップ、民放のITVがリーグ戦を無料で放送していた。
●リーグ戦の生中継は、一年で30試合だった。
つまり、1節1試合以下だった。
●ケーブルテレビと、画質も悪くて庭にでかいアンテナを置く必要があった衛星テレビは非常にマイナーな市場だった。
●技術の進化により、1989年から「直接」な衛星テレビ放送が可能となった。(より多くの衛生台数から、より安定した信号を、壁に設置できるほどより小さなアンテナで受信することが可能となった。)
●それを受けて、SkyとBSBという2つの新しい衛星テレビサビースが開始したが、
その競合も視聴者にとって不理解の原因となり、有料テレビの文化が全く定着しなかった。
●2社が早速、合併したにもかかわらず、加入者を集めることに苦労ばかり。
●赤字が20億ポンドを越え、一時期、毎週1000万ポンド以上の赤字を記録していた。
●イギリス人は安定の地上波を無料で見られるし、よく知らないSkyなんちゃらをお金まで払ってみようと思っていなかった!


変化のきっかけ: お金の配分
●Football Leagueは1部リーグのみならず4部まであった為、テレビでは基本的に1部リーグしか中継されないにもかかわらず、放映権料は2部以下のクラブにも配分されていた。
●Football League時代は基本的に放映権料の半分が1部リーグのクラブに配分され、残り半分は2部?4部のクラブに配分された。
●それに対して、最も多くの視聴者を集めた「Big Five」のクラブは不満を抱えていた。
●その為、1988年にアーセナルのチェアマン、David DeinがITVの会長、Greg Dyke(のちFA会長)と、「Suntory」というジャパニーズレストランでミーティングを行った。
●そこでDyke氏が提案したのは、「Big Five」の放映権を他クラブの放映権から分けて、「Big Five」だけに多額の放映権料を払ってその試合を中心にITVで中継するプランだった。
●その話は聞いたFootball Leagueは慌てて、今回だけ1部リーグの配分は半分ではなく75%(つまり、2部?4部の配分は25%)というふうに何とかクラブを納得させた。
●ITVは1988?1992年のFootball League放映権を、年間£1800万で獲得した。
(今はSky Sportsが1試合でほぼ同じ金額を支払っている。)
●「Big Five」への特別扱いは無かった。
●しかし、これはあくまでも今回だけの合意だったし、問題を後回しにしただけだった。「Big Five」を初めとする、1部リーグのクラブはまだ不満を抱えていた。


Football Leagueが巻き返して強くなった結果、クラブは弱っていたFAを利用できた
●Football Leagueはこのエピソードを受けて、権力を確かめるべく新たな企画を始めた。
●リーグを中心に育成や設備など様々な分野に力を入れて、全国のフットボールを盛り上げるマニフェストを公開した。
●これは、FAの権限を侵害する行為だったが、当時はパワーバランス(とカネ)が完全にFootball Leagueにあった為、FAにとって止めることが難しかった。
●また、権力を強調する為にも、Football Leagueは急に1部リーグのチーム数を20から22へと増やすことにした。
●しかし、そのFAの弱っている姿が、「Big Five」にとってチャンスとなった。
●自分たちに有利な放映契約を結ぶ為には、Football Leagueから独立(離脱)する必要があると判断していた。
●しかし、勝手に独立すればヨーロッパ大会などには出られなくなるので、色々とFAの許可が必要だった。
●だから、クラブがFAと手を組んで、FAの管轄下で新しいリーグを創設してもらえたら、クラブとFAにとってWin-Winとなるはずだった。
●David DeinとリヴァプールのチェアマンNoel WhiteがFAにアプローチして、FAはすぐにその話に乗った。
●FAはコンサルタントのRick Parry(のちプレミアリーグ初代CEO、リヴァプールCEO)を「Big Five」との仲介役として雇い、企画を進めた。
●「Big Five」はホテルなどで、定期的にシークレットミーティングを行った。


FA会長の致命的な紳士ぶり
●FAは1991年4月5日に新しいリーグの企画を公開した。
●名前は、元々挙がっていた「スーパーリーグ」ではなく、「FAプレミアリーグ」となる。
●Football Leagueは訴訟を起こしたが、それが失敗に終わり、1992/93シーズンよりプレミアリーグが開幕することになった。
●そして、1部リーグのクラブがFA本部で集まり、新しいリーグの詳細を議論した。
●最初は、放映権料の40%をグラスルーツに投資するなど、FAにとって有り難い提案がいくつかあった。
●だが、ネックとなったのはチームの数。元々、22チームから18チームへと減らして試合数を減らすことで、代表チームに貢献するというプランがあったが、そんなに減らせば降格する心配が大きくなるクラブが多かった。
●18チームへと減らすことは、本当に必須なのか?と、クラブがFAのSir Bert Millichip会長に尋ねたところ、会長は紳士的なつもりで回答した。


プレミアリーグの前には、英国のテレビ業界はどうだった?
●"It's your league, you decide."
「あなたたちのリーグですから、あなたたちで決めてもらっても良いですよ。」


2017年にそのエピソードを振り返った、Rick Parry(初代プレミアリーグCEO)
●"I was looking at Graham and thinking: 'Hang on, isn't that pretty fundamental?'. It took me by surprise, I think it took everybody by surprise. He was referring to the 18 clubs, but the message people heard was 'it's our league, we'll make the big decisions'."
●「私は『ちょっと待って、その発言で基本が変わるだろう』と思った。私も驚いたし、恐らくその場で集まったクラブ代表者も驚いた。彼は、18チームのことだけについてクラブに任せるつもりだったが、クラブ代表者が受けたメッセージは『じゃあ、私たちのリーグだから、これから大きな決断は私たちでしよう』。」


紳士会長に会議室を貸してもらったクラブ代表者でリーグの詳細が決定した
●今や考えられないことに、Millichip会長はそれで別の会議室を用意して、クラブ代表者がリーグの詳細をFA無しで議論して、2時間弱で決定した。
●振り返ると、リーグがまだ開幕もしていない段階で、完全に権限をFAからクラブに渡す行為となった。
●そこで決まったのは、最終的にチーム数を22から20へと減らすこと。
●プレミアリーグの組織はFootball Leagueと違ってシンプルであり、加盟クラブは1クラブ1票で大きな決断を投票で決める。
●可決する為に、3分の2の圧倒的多数が必要。
●放映権料は、基本的に2部以下やグラスルーツに回す義務がなく、プレミアリーグのクラブが全額をキープすることになった。(現在は降格したチームに一部を回すようになった。)
●国内の放映権料は50-25-25で配分する。50%は平等に全クラブに配分。25%はリーグ順位によって配分。そして25%は生中継の数によって配分。(現在も同じ。)
●当時、微額だった海外の放映権料は平等に全クラブに配分。(現在も同じ。)


シンプルな組織となったプレミアリーグは後、決めることが1つだった。どのテレビ局を?
●最初から「Big Five」と裏で話していた、ITVのGreg Dyke会長は、プレミアリーグの創設によって自分の想像していた中継が可能になると考えていた。
●「Big Five」を納得させるほど、これまで以上の金額を支払い、プレミアリーグの初代放映契約を結ぶ自信があった。
●しかし、そこで2つのハードルが現れた。
●まず、「Big Five」以外のクラブは、1988年に「Big Five」だけの放映契約を提案していたITVに対して不満を抱えていたこと。1クラブ1票なので、5クラブだけで可決することはできない。
●そして、早くキラーコンテンツが獲得できなければ生き残れそうになかったSkyの登場。
●Skyは赤字が巨額になっていたが、その資本・主要株主はRupert Murdoch氏のNews Corporationだった。20億ポンドの赤字でも、また致命的ではなかった。
●SkyがプレミアリーグのRick Parry CEOと交渉し、有力な立場になった。


1991/92シーズン終了直後に、新シーズンの放映権がやっと決まった
●1992年5月18日、プレミアリーグの22クラブ代表がロンドンのRoyal Lancaster Hotelで集まった。
●Skyだけが入札の締め切りに間に合っていたが、ギリギリまで調整していたITVがそれを無視して、早めに会場に登場して新しいオファーを出した。
●ITVの入札は以前よりも倍以上の額となる、5年間で£2億6200万だった。それまでと同様に、1シーズンで30試合を生中継する予定だった。
●それで一番困ったのは、スパーズのオーナーとなっていた、Alan Sugar氏。
Sugar氏が経営するAmstrad社が既にSkyとチューナーを製造する契約を結んでいた為、Skyが生き残れなくなれば自分の会社も困る。
●Guardian紙の報道によると、Sugar氏はそこで「彼女から電話!」と嘘ついて会場から飛び出して、ホテルのロビーで慌ててSkyに電話したという。
●状況をSkyに伝え、ITVが絶対に支払えない金額を早くオファーしろ!とアピールしたという。
●Rick Parryも、Skyに連絡してITVの遅れた入札について伝えたという。
●そして、Skyの代表者がホテルに登場し、5年間で£3億0400万を入札した。
●有料テレビでしかできない、年間60試合を放送し、またハイライトをBBCが無料で放送できる提案だった。
●それで可決となり、プレミアリーグとSkyの時代が始まった。


纏め:その日のレガシィ
●Skyと契約しないとリーグ戦が見られない、ただ、契約すれば前よりもずっと多くの試合が見られる、というふうになった。
●Skyにとってはまさにキラーコンテンツになった。そのキラーコンテンツをキープする為に、契約更新時に毎回、益々巨額の放映権料を支払うようになってきた。
●権力がFAなどから、クラブに移るようになった。お金の流れが今の時代に繋がり、FAカップなどの伝統よりも豪華なリーグがメインになった。
●プレミアリーグ創設がそのきっかけとなった。


参考と出典:Paul McGuinness記者、The Guardian紙、2017年7月23日
https://www.theguardian.com/football/2017/jul/23/deceit-determination-murdochs-millions-how-premier-league-was-born

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Week 2 - 後半:Cambridge rules

「労働者のスポーツだ」というフットボール
●これまで、『Foot!』で何度かフットボールと労働者の関係について話してきた。
●そして、どちらかと言えば、上流階級の人はラグビーを好むという話もした。

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2015/16シーズン、#6より


サッカーをやる一般庶民、ラグビーをやる上流階級:学校から始まる流れ
●確かに今もその傾向が強い。特に、英国の私立学校出身であれば、フットボールよりもラグビーを好む傾向が強い。
●尚、イギリスの公立学校(小中高)は一切学費がかからない一方、私立学校の平均年間学費は英国民の平均年収よりも高い為、国民の約7%しか通うことが出来ない。
●まさに、英国の中にある別の社会だといえよう。


しかし、ルールを定め、フットボールを「遊び」から「スポーツ」に変えたのは私立学校
●そうだ。フットボールという「スポーツ」のルーツは英国の私立学校、つまり、英国の上流階級にあった。
●フットボールのような遊びは、日本の蹴鞠やイタリアのカルチョなど、世界各地にあったが、スポーツになったのは非常に英国らしい流れだった。
●イギリスにあった遊び、中世フットボールは非常にラフな遊びで、ほぼ何でもありだった。
●例えば、「村対村」の対戦では、それぞれのゴールがそれぞれの村にあり、数kmも離れることが多かった。
●因みにその伝統を引き継いでいるのは、イングランド・ダービーシャー州アッシュボーンにて毎年1度行われる「シュローヴタイド・フットボール」。ゴールが5km離れている。

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その英国らしい流れとは
●16?17世紀より、土地や資金、知恵と時間に恵まれた私立学校、特にイートン校やウィンチェスター・カレッジ、ウェストミンスター・スクールなどエリートの私立学校ではフットボールが益々流行った。
●それぞれの学校では、それぞれのルールを少しずつ決めていくことで、その学校ではその学校のみんながフットボールを楽しめる環境ができた。
●そして、1760年(前後)に英国で「産業革命」が始まった。
●労働階級にとって、それがもたらしたのは可能性とともに苦労。1850年代の工場法まで、週6日勤務、1日12時間以上勤務というパターンが非常に多かった。子供も普通にそんなスケジュールで工場で勤務した、フットボールという娯楽を楽しむ余裕が全くなかった。祝日に行われたラフな中世フットボールも姿を消した。
●しかし、上流階級にとっては尚更、益々可能性が生まれた。
●特に、1825年に世界初めての鉄道が営業を開始し、1840年代には「鉄道狂時代」というのがあり、鉄道が急に全国に広まった。
●それにより、私立学校出身の人にとっては移動がしやすくなり、より多くの上流階級の人がケンブリッジなどの一流大学で集まることが可能になった。
●しかし、集まったところで、それぞれの出身校で使っていたルールはそれぞれ違っていた。
●例えば、1830年代からラグビー校ではボールを手で持って走ることが人気だったが、イートン校出身の学生にとってはそれが有り得ない反則だった!
●だから、1848年にケンブリッジ大学で各校出身の代表が集まり、正式にフットボールのルールを定めることにした。


参考:その証拠
いかにして1848年のルールが策定されたかという物語は後にH.C. Maldenによって1897年10月8日書かれた書簡で語られている。

私はケンブリッジトリニティ・カレッジに上がった。翌年、その頃流行っていたホッケーよりむしろフットボールを始めようとする試みがなされた。しかし、皆がそれぞれの出身のパブリックスクールで慣れた規則でプレーしようとしたため、結果は悲惨な混乱状態となっていた。私はイートン校の卒業生がラグビー校の卒業生に向かってボールを手で扱うことについてどのようにわめいていたのかを覚えている。そして、パブリックスクール卒業生からそれぞれ2名、大学代表としてパブリックスクール出身でないものからも2名が代表者として選ばれることが合意された。G. Saltと私が大学代表として選ばれた。他が誰だったか覚えていればよかったのだが。ラグビー校の一人はBurn、イートン校の一人はWhymperであったように思う。私達は全員で14名だったと思う。ハーロー、イートン、ラグビー、ウィンチェスター、シュルーズベリーの代表者である。私達はホールの後の午後四時に私の部屋に集った。長い会合が予期され、私は机を片付けペンとインク、紙を用意した。何人かは入ってくると、試験は受かったのかどうか私に尋ねた! 皆がそれぞれの出身校のルールの写しを持参するか暗記してきていて、新ルールを作る我々の歩みはゆっくりであった。投票が同数であった時に、公平な立場のSaltと私は幾度もルールを採用あるいは不採用とした。我々は午前零時の5分前に解散した。この新ルールは「ケンブリッジ・ルールズ」として印刷され、写しは配布されたりパーカーズ・ピースに掲示されたりし、非常に満足のいく働きをした。これらのルールは忠実に守られ、このルールを好まないからといってプレーをやめてしまったパブリックスクール出身の生徒については耳にしたことがない。[...] さて、この後、他の者がこれらのルールを採用し、ケンブリッジではまだ有効であったが、わずかな修正を加えてアソシエーション・ルールズとなった。フェアキャッチとフリーキック(ハーロー校ではまたプレーされている)は廃止された。オフサイドルールはよりゆるやかになった。「ハンド」はより厳しくなった; これは賢明に修正されたばかりである。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケンブリッジ・ルール


Football Associationへ
●他にも「Sheffield Rules」も有力だったが、1863年にロンドンを中心とする私立学校やフットボールクラブがFootball Associationを創設し、正式にルールを定めたとき、主にケンブリッジ大学の「Cambridge Rules」がベースとなった。
●尚、これがフットボールとラグビーの分かれ目となった。ラグビー校出身の人は、どうしても手でボールを運びたいという拘りを捨てることができなかったので、別のルールと別のスポーツを作ることになった。
●因みに、「rugby=ラグビー」を「rugger=ラガー」という愛称にするのは、非常に私立学校学校らしい呼び方だが、「サッカー=soccer」という表現も、同じように英国の私立学校でAssociationの省略形「Assoc.」から生まれた。
●私立学校でのルーツは、FAカップの歴史を遡ればはっきりしている。


FAカップ、歴代優勝と準優勝チーム
1872年 Wanderers(ワンダラーズ) 1-0 oyal Engineers(王立戦闘工兵隊)

1873年 Wanderers 2-0 Oxford University(オックスフォード大学)

1874年 Oxford University 2-0 Royal Engineers

1875年(再試合) Royal Engineers 2-0 Old Etonians(イートン校OB)

1876年(再試合)Wanderers 3-0 Old Etonians

1877年 Wanderers 2-1 Oxford University

1878年 Wanderers 3-1 Royal Engineers

1879年 Old Etonians 1-0 Clapham Rovers(クラップハム・ローヴァーズ)

1880年 Clapham Rovers 1-0 Oxford University

1881年 Old Carthusians(チャーターハウス・スクールOB 3-0 Old Etonians

1882年 Old Etonians 1-0 Blackburn Rovers(ブラックバーン・ローヴァーズ)

1883年 Blackburn Olympic(ブラックバーン・オリンピック)2-1 Old Etonians

●ワンダラーズとクラップハム・ローヴァーズはエリート私立学校出身の選手が中心となるチームだった。
●王立戦闘工兵隊はかなりステータスの高く、学歴が良くないと入れない工兵隊だった。
●1881年まで、最初の10大会では決勝戦に勝ち進んだのはOBチームや大学チーム、私立学校出身チームだけだった。
●その流れを変えたのはBlackburnの2クラブ。どちらも地方クラブで労働者のチームだった。
●1850年代の工場法を受け、労働者が娯楽を楽しむ時間をもう少し与えられるようになり、FA創設語、1870年代から地方の労働者でフットボールが広まるようになった。
●そして、私立学校出身の人にとってはスポーツはあくまでもアマチュアのものだったのに対し、労働者にとっては客も集まるし、工場で働くよりも良い「仕事」になりそうだった。
●1885年にプロ化が認められ、その後、私立学校出身のチームがFAカップの決勝戦に出場することが全くなくなった。

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Week 2 - Tottenham Hotspur 1-2 Chelsea

(1)冒頭:玉子?!
7部リーグのチェシャーダービーでとんでもないハプニング
●先週の火曜日、15日に7部のNorthern Premier Leagueでは、チェシャー同士のダービーマッチが行われた。
●マンチェスター郊外にあるAltrincham FCが、アウェイでもう少し南にあるNantwich Townと対戦した。
●この2クラブはどうやらライバル関係が熱いそうで、前半の途中に試合がとんでもない理由で一旦中止することになった。


Altrincham FC公式ツイッターでの試合速報より
●"13' Play stopped. Believe because eggs are being thrown onto the pitch from outside the ground? Bizarre."
「13分、プレーが一旦中止。理由は、グラウンドの外から誰かが玉子を投げつけているからだ、と聞いているんだけど?おかしいな。」
出典:https://twitter.com/altrinchamfc/status/897533785612406786
●"Yep, they're eggs. This is weird."
「はい、確かにそれは玉子だ。これは変だぞ。」
出典:https://twitter.com/altrinchamfc/status/897534120087171073 




(2)おもろライター
Miguel Delaney、The Independent紙
●Marcos Alonso scored a sensationally late second of the game to give his side a 2-1 win over Spurs, a first victory of the season, and also kill one of the other early storylines of the season: a Chelsea crisis.
●試合終盤のマルコス・アロンソのセンセーショナルなゴールがスパーズ相手の2-1での勝利、チェルシーの今季初勝利をもたらした。そして、今季早々に湧き起こった「チェルシーの危機」というお題目も消し去ってしまった。

●The mood around the club will instantly improve, but the vibe around Wembley remains so disconcerting for Tottenham. This type of game was precisely the wrong way to start life at the stadium. In fact, beyond getting hammered, it's difficult to think how this opening match here could have gone worse for Spurs. A calamitous late defeat in a game they dominated will only deepen the complex about this stadium, as well as all the discussion about it, especially since a depleted Chelsea were supposedly there for the taking.
●チェルシーを取り巻くムードは一気に良くなるだろうが、トッテナムのウェンブリーでの戸惑いぶりは依然として深刻だ。新スタジアムでの門出という舞台で正に避けたかった展開で、実際、惨敗でもしない限り、ウェンブリーでのホーム開幕戦でここまで最悪な筋書きは考えられなかった。支配し続けていた試合の土壇場で悲劇的な敗戦、ウェンブリーとの関わりも、それに関する議論も複雑になるばかりだ。ましてや、大人しかったチェルシーなど簡単に屈服させるはずだったのに、だ。

●While the Wembley issue does remain somewhat exaggerated, arguably a greater concern for Mauricio Pochettino is how this game conformed to a pattern - notably that from these two teams' last meeting here, Chelsea's 4-2 win in the FA Cup semi-final last season. Spurs again had the majority of the play and the chances, but it was Chelsea who had the incision. That remains such a problem to be fixed for the Argentine, especially given the pressure they had the champions under.
●ウェンブリーに関する話題は若干誇張されてもいるが、マウリシオ・ポチェッティーノにとっての一層の懸念は、ここウェンブリーで両者が対戦し、チェルシーが4-2で勝利した昨季のFAカップ準決勝と同じパターンに陥ってしまったことだろう。この日もスパーズは大半の時間で主導権を握り、チャンスも作った。それでも、決め手を持っていたのはチェルシーの方だった。あれだけ王者を追い詰めていたことを考えれば、アルゼンチン指揮官には明確に解決すべき課題だろう。

●Alonso showed them what they were missing.
●アロンソが見せたのは、まさに今のスパーズに欠けているものだったのだ。

出典:http://www.independent.co.uk/sport/football/premier-league/tottenham-vs-chelsea-match-report-verdict-things-we-learned-marcos-alonso-goals-michy-batshuayi-a7903716.html

(翻訳:桐谷 圭介)




(3)BBC『Match of the Day』で紹介された、「期待値」スコア
プレミアリーグ第1節、期待値スコア。(実際の試合結果が括弧の中)
●Arsenal 2.58-1.50 Leicester City (4-3)
●Brighton & Hove Albion 0.30-1.84 Manchester City (0-2)
●Chelsea 1.53-0.64 Burnley (2-3)
●Crystal Palace 1.06-0.49 Huddersfield Town (0-3)
●Everton 0.59-0.35 Stoke City (1-0)
●Manchester United 2.00-0.45 West Ham United (4-0)
●Newcastle United 0.73-2.36 Tottenham Hotspur (0-2)
●Southampton 2.02-0.30 Swansea City (0-0)
●Watford 2.32-2.53 Liverpool (3-3)
●West Bromwich Albion 1.28-0.47 Bournemouth (1-0)

プレミアリーグ第2節、期待値スコア。(実際の試合結果が括弧の中)
●Bournemouth 0.65-2.33 Watford (0-2)
●Burnley 1.28-0.91 West Bromwich Albion (0-1)
●Huddersfield Town 0.26-0.75 Newcastle United (1-0)
●Liverpool 2.55-0.67 Crystal Palace (1-0)
●Leicester City 2.06-0.17 Brighton & Hove Albion (2-0)
●Southampton 2.08-1.91 West Ham United (3-2)
●Stoke City 0.69-1.44 Arsenal (1-0)
●Swansea City 0.43-3.06 Manchester United (0-4)
●Tottenham Hotspur 0.70-0.74 Chelsea (1-2)

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17/18 Ben's Foot! notes Week1

(1)チェルシーの状況、どう反応すれば良い?

現地の新聞
●チェルシーにとって一つ助かったのは、この試合がロンドン開催の世界陸上と被り、Usain BoltとMo Farah(英国人の長距離ランナー、五輪2大会連続で5000mと10000mの2冠を達成)のラストレースと同じ日に行われた為、それによってスポーツニュースでは影が薄くなった。
●第一面で大きく取り上げたのはMail on Sunday紙のみ。
●スポーツ欄の第一面: BLUE FOOLS (=青色の馬鹿たち)
出典:https://twitter.com/hendopolis/status/896478160862269441
●ニュース欄の裏ページ: BLUE DAY (=憂鬱な一日)
出典:https://twitter.com/hendopolis/status/896477968268185600
●裏ページの記事では、Conte監督の退任オッズが一番人気になったことを取り上げている。


ベンの見解:チェルシーの心配事3つ
●補強問題がやっぱり影響している!
しかも、選手層の薄さが暴露された翌日に、獲得できなかったLukakuと、ライバルに放出してしまったMaticが共にユナイテッドのユニフォームで大活躍した。
●CahillとFabregasのレッドカードによって、来週のスパーズ戦では尚更選手層の問題が著しくなってしまう。
Cahillの穴を埋めそうだったZoumaとAkeはもう居ない。Fabregasの穴を埋めそうだったChalobah・Matic・Loftus-Cheekも居ない。
●ベンが心配していた、チェルシーの「インテンシティ」。
この試合では2つのレッドカードで一番悪い意味でのインテンシティを見せてしまったし、前半の終盤ではインテンシティが全く無かった為、バーンリーのリードが1点から3点へと広がってしまった。

ベンの見解:チェルシーにとって逆に良かった事3つ
●チェルシーが後半に見せた、良い意味の「インテンシティ」。
1人、2人少ない状況でも諦めず、むしろやるしかないという雰囲気で激しくなって見事反撃を図った。同点には追いつけなかったが、こんなインテンシティを11人で見せることが出来れば今のメンバーでも十分強そう。
●その中で、新加入Morataの動き。
コンディションの心配もあったし、プレミアリーグにフィットするのに時間がかかるという心配もあったが、彼が入ったら流れが変わった。単調だったBatshuayiと違って、活発な動きを見せてバーンリーのラインがどんどん低くなり、1人少ない状況でもチェルシーが攻めるスペースを作れた。
●補強問題が暴露されるなら、このタイミングがちょうど良い。
Conte監督が明らかに不満の中、この試合で「ほら!補強が必要だろう!」とフロントにアピールしたら強い説得力がある。



(2)「おもろライター」の言葉
Barney Ronay、The Guardian(試合全体について)
●By the end a match that might have finished nine-three or 12-all and which contained every Arsenal emotion from giddy, brittle hope, to giddy, brittle collapse had ended in a rollicking 4-3 home victory marked out by a carefree disdain for the prosaic disciplines of defending. And all of this on a deep blue north London evening before the season has even started for 90% of the Premier League. Hello Arsenal my old friend. I've come to talk with you again.
出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/aug/11/alexandre-lacazette-goal-initiation-crazy-world-arsenal
●9-3、もしくは12-12で終わる可能性のあった試合は、目まいがするほど頼りなく希望を持たせ、目まいがするほど頼りなく崩れ落ちる、そんなアーセナルが与えてくれる感情を全て含んでいた。結果こそ4-3という勝利に終わったが、これは退屈な守備の規律への無責任で驕った態度が招いたスコアだ。空がディープブルーに染まった、ノースロンドンでのできごとことだ。プレミアリーグの90%のクラブはまだシーズンが始まってさえいない。こんにちはアーセナル、僕の古い友人。また君と話をしにきた。

Barney Ronay、The Guardian(アーセナルが先制した直後、同点に追い付かれたことについて)
●After the hope: the deflation. If Lacazette's start felt perfectly scripted, then the best scripts also tend to contain a dollop of uncomfortable truth. Within 90 seconds Leicester had equalised. Everyone in an Arsenal shirt ignored Maguire, the most unignorable object inside the Emirates not wearing a green dinosaur costume. His header back found Shinji Okazaki and the ball flashed past Petr Cech on his line.
出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/aug/11/alexandre-lacazette-goal-initiation-crazy-world-arsenal
●膨らんだ希望はやがて萎んでいった。ラカゼットの先制ゴールの筋書きは完璧だったが、最高の筋書きには、得てして幾らかの不都合な真実が含まれているものだ。ものの90秒でレスターが同点に追いついた。赤いシャツのアーセナルの面々は、全員がマグワイアを無視した。緑の恐竜のマスコットを除けば、この日のエミレーツで最も目立つ、見落としようのなかった彼を、だ。マグワイアのヘッドでの折り返しが岡崎慎司にピタリと合い、ボールはペトル・チェフを破ってラインを越えていった。

Michael Cox、ESPN(この試合を受けて、プレミアリーグとは何か)
●In a week's time, the Premier League marks its 25th anniversary and this was a perfect reminder of precisely what the division brings. The best defending? No. The best technical quality? No. The most astute tactics? No. But the best entertainment? Almost certainly.
出典:http://www.espnfc.com/english-premier-league/23/blog/post/3177234/olivier-giroud-hero-as-arsenal-come-back-for-victory-vs-leicester
●今週で25周年を迎えたプレミアリーグだが、この試合はこのリーグがもたらすものを完璧に再確認させてくれた。最高のディフェンス?違う。最高のテクニック?違う。最も卓越した戦術?違う。最高のエンターテインメント?多分間違いなくそうだ。



(3)88年前の文学から分かる。
英国の労働者にとってフットボール観戦とは何なのか?

●"To say that these men paid their shillings to watch 22 hirelings kick a ball is merely to say that... Hamlet is so much paper and ink. For a shilling, Bruddersford United AFC offered you Conflict and Art... and what is more, it turned you into a member of a new community, all brothers together for an hour and a half. Not only had you escaped from the clanking machinery of this lesser life, from work, wages, rent, doles, sick pay... but you had escaped with most of your neighbours, with half the town, and there you were cheering together, thumping one another on the shoulders, swopping judgments like lords of the earth, having pushed your way through a turnstile into another and altogether more splendid kind of life, hurtling with Conflict and yet passionate and beautiful in its Art."
●J.B. Priestley、1929年作の「The Good Companions=友達座」より
●お金を払って男たちが見ているのは、22人の労働者たちによる球蹴りだと揶揄するのは、(中略)、ハムレットなんて紙の束とインクじゃないか、と言っているのと一緒だ。ほんのちょっとお金を払えば、ブラッダースフォード・ユナイテッド・AFCが
あなたに闘争とアートを提供する(中略)。おまけにあなたは新たなコミュニティーのメンバーとなれる。その仲間たちは1時間30分の間、君と一緒だ。貧しい生活、仕事、給料、家賃、失業手当、疾病手当からも逃れられる。(中略)そしてその間、あなたは1人じゃない。ご近所さんや、町の半分くらいの人たちと一緒になって逃げられるんだ。共に応援し、肩をぶつけ合い、この地球の主のかようにジャッジを罵倒する。回転扉の向こうにある、日常とは違った、全くもって素晴らしい人生へ連れて行ってくれる。その人生には闘争の激しさと、アートに宿る情熱や美しさがある。
●尚、「Bruddersford」とは実在の地名ではありません。ヨークシャー州にある「Bradford」と「Huddersfield」をくっつけていると思われますが、とにかく労働者の多いイングランド北部の街ということです。

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Week 41 - Season review

(1)上位勢のシーズン振り返り

リヴァプール、アーセナル、ユナイテッド、エヴァートンについて
●リヴァプールはTOP 4に入ったことで、成功と言えるだろう。
●CLプレーオフではシードも確定したそうだ。それは有利のはずだが、格下の相手を崩せないというパターンは来季から解決する必要がある!
●アーセナルは21年ぶりにCLを逃してしまった。21年に一回、こんなシーズンがあっても仕方がないが、その代わり、優勝したシーズンもここ13年無いので、ベンゲルの立場が弱くなった。
●また、本人が契約延長の問題がチームの問題に繋がったと認めている。
●ユナイテッドは、モウリーニョがかつて軽視したELだけにシーズンの成功がかかっている。
●4月以降の失速まで、相手を圧倒する試合さえ勝っていれば、優勝を争えたが、得点力不足が深刻。
●エヴァートンのBarkleyは22日まで契約を延長しないと放出される?

Arsene Wenger監督の試合後コメント:自分の状況がチームの問題に繋がった
出典:http://www.bbc.com/sport/football/39994392
●"I believe since January we have played in a very difficult environment for different reasons."
●「様々な理由によって、1月からは非常に難しい雰囲気でプレーしてきた。」
●"Psychologically the atmosphere was absolutely horrendous. It has been difficult, yes, and certainly my personal situation has contributed to that but you can never question my professionalism or commitment."
「メンタル面に関しては、本当に恐ろしい雰囲気になってしまった。これは難しかったし、私自身の状況もその一因となった。しかし、私のプロ意識や忠誠心に疑問の余地はないだろう。」

Arsene Wenger監督の試合後コメント:お願いだからクビにしないでくれ、という意味?
出典:http://www.mirror.co.uk/sport/football/news/arsene-wengers-comments-suggest-hes-10470424
●"It is important to keep this group of players together because we learned from what happened this season.
「今季のことから色々なことを学ぶことが出来たので、このグループの選手たちをクラブに残留させることが何よりも大事である。」
●"I think that they are very strong, resolute and have learned a lot this season.
「彼らは非常に強いし、毅然とした態度を持っている。今季、多くのことを学んで成長している。」
●"I love my club, [they are] my whole life, and I wouldn't be able to change that, but as I said, after the cup final we will see where we go.
「私のクラブを愛している。このクラブは私の全人生であり、その事実を変えようと思っても変えられない。カップの決勝戦が終わった後、どうなるか様子を見るしかない。」
●"My commitment and loyalty to this club cannot be questioned, I've said 'no' to many clubs during my career here but I want to do what is best for the club."
「このクラブに対する、私の忠誠心やコミットメントに疑問の余地はない。ここに来てから、多くのクラブからオファーを頂いて、全部断った。このクラブの為に最善のことをしたい。」


2013年7月16日、モウリーニョがチェルシー監督に復帰して、前シーズンのEL制覇を軽視
出典:http://www.bbc.com/sport/football/23330815
●"I don't want to win the Europa League. It would be a big disappointment for me. I don't want my players to feel the Europa League is our competition."
「私はヨーロッパ・リーグなんて優勝したくない。そうなれば、私にとってがっかりだ。ヨーロッパ・リーグが我々のレベルだと、選手たちに考えてほしくない。」


2017年5月14日、モウリーニョによるとCLに入る為にTOP 4よりEL優勝の方が良い
出典:http://www.independent.co.uk/sport/football/premier-league/jose-mourinho-manchester-united-europa-league-attitude-2013-opinion-chelsea-a7736326.html
●"At Manchester United, for us it's more important to win titles than to finish in the top four.
「ここマンチェスター・ユナイテッドでは、TOP 4に入るよりもタイトルを取ることが重要である。」
●"We know it's a big objective, we know that if we lose the final we don't play Champions League, we know that. But we fight for titles and probably other clubs finishing in the top four, probably they would like to be in our position, to try and fight for a title."
「EL優勝は大きな目標であり、決勝戦で負ければCLは無いというのも分かっている。だが、我々は現在、タイトルを争う状況にある。恐らく、TOP 4で終了する他のクラブも、それよりタイトルを争うほうが良いと考えているだろう。」




(2)溢れネタ:移籍の噂
●現在、噂されている移籍について、SkyBetがそれぞれオッズを公開している。
170524.png出典:https://www.skybet.com/football/specials/transfer-specials 

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Week 40 - 後半:各クラブの経営事情

①後半:各クラブの経営事情
●今月4日、スウォンジー・シティが2015/16の年度決算を発表した。
●フットボールクラブの年度決算発表がかなり送れて発表されるものだが、これでようやく、昨シーズンのプレミアリーグ全チームの発表が済んだので、初めて比較することが出来る。
●会計士Kieron O'Connorが『Swiss Ramble』という有名なブログにて、サッカーのファイナンスを分かりやすく説明する。それを参考に説明したいと思う。
(以前にも『Foot! TUESDAY』でフットボールの経済・経営的情報を紹介したとき、『Swiss Ramble』を参考に情報を纏めた。)
●参考:
http://swissramble.blogspot.jp
https://twitter.com/SwissRamble 
https://twitter.com/i/moments/861503194911965184
●『Swiss Ramble』の図では、単位が100万ポンドである。又、100万ポンド単位に四捨五入してある。




②税引き前利益
ben2.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861500431872270337
●昨シーズン、税引き前利益が一番高かったのはマンチェスター・ユナイテッド。2番目に高いのはスパーズ。優勝したレスターは4番目に高かった。
●一方、スウォンジーを含む8クラブは税引き前損失を発表した。アストン・ヴィラはやっぱりピッチ内外とも苦労した!その後、Tony Xiaという中国人投資家に買収されたが、2部で11位終了。
●気になるのはチェルシーとリヴァプール!
●しかし、チェルシーの損失は例外的な支払いによるものである。Adidasとのスポンサー契約を解除させる為に約6700万ポンドの解約金を支払った。又、Mourinhoとそのスタッフにも合計800万£。
●リヴァプールはBrendan Rodgers前監督の解任、Jurgen Klopp監督の就任、移籍金・報酬・エージェントへの支払いの高騰を損失の理由として説明した。




③EBITDA(金利・税金・償却前利益)
ben3.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861500585882914817
●この指標は、移籍活動や契約解除料など、一度限りで例外的なものを反映しない。
●その為、クラブの根本的な利益性を図る為に、サッカー界ではよく使われる。




④収益
ben4.jpg
出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501025961816064
●各クラブにどれだけのお金が流入してきているのだろうか?
●一番少ないケースでも1億ポンド弱だ。だが、ユナイテッドは5億1500万ポンドでレアル・マドリードを上回り、「Deloitte Money League」で首位になった。




⑤放映権料による収益(青:国内大会、黄:欧州大会)
ben5.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501109944410112
●尚、今季から新しい放映権の契約期間が始まり、放映権料が更に高騰している為、今季の最下位チームは昨シーズンの優勝チームと同じくらいの金額をもらう予定だ。
●昨シーズン、優勝したレスターよりも、英国内で多くの試合が生中継されたビッグクラブのほうが若干、プレミアリーグの放映権料をたくさんもらった。またクラブTVを持つクラブも収益が上がった。




⑥放映権料への依存度
ben6.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501186825957376
●上記⑤の放映権料を、上記④の収益で割ったパーセンテージ。
●つまり、各クラブのトータル収益のうち、テレビのお金がどのくらいの割合を占めるのか?
●ビッグクラブ以外は非常に割合が高い為、降格のリスクが恐ろしい。




⑦商業活動による収益
ben7.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501281705357312
●スポンサー契約やグッズ販売などの収益。やはりユナイテッドは桁違い。




⑧マッチデー収益
ben8.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501401528225793
●チケット代やスタジアム内での飲食販売など。




⑨人件費
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出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501463490592768
●ビッグクラブとその他には大きな格差がある。
●ここで気になるのは、BIG 6ではなくBIG 5になっている。
●スパーズの支払っている人件費は他5チームと比べて半分ぐらいしかない。
●これは良いビジネスをしている証かもしれないが、ベンが14日の解説中にも言ったように、今後のステップアップを図る為、また、エースが引き抜かれないようにする為に、これがネックかも。
●今季、多くの選手の契約を更新してきたので、それがどのくらい来年の年度決算に反映されるかが気になる。




⑩「人件費」対「収益」の比率
ben10.jpg
出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501645871624192
●放映権料などが高騰する中でも、クラブのトータル収益が基本的に半分以上、人件費として支払われてしまう。




⑪負債総額
ben11.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501861521653760
●これまでは、マンチェスター・ユナイテッドが圧倒的にリードするような数字が続いてきたが、やはりグレーザー一家による「敵対的買収」がまだ響いている。
●また、Brexitによるポンド安も響いている。ユナイテッドの負債はドルなどポンド以外の通過にある為、ポンドで計算するとまた高くなってしまった。そして、収益の多くもポンドである。




⑫支払利息
ben12.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861501962478649344
●しかし、今のユナイテッドの収益を考えると、一年で支払っている利息はそこまで大変ではない。
●今、負債返済額が約2000万ポンドである。
●それに対して、オーナーに対する、サポーターの抗議が最も熱くなった2009/10頃は、毎年の負債返済額が1億ポンドを上回っていた。




⑬現金残高
ben13.jpg出典 https://twitter.com/SwissRamble/status/861502068007342082
●ローン返済額が最も大きい、ユナイテッドとアーセナルだが、営業が健在の為、現金残高が非常に高い。
●そのお金で、ユナイテッドはシーズン前に余裕を持って、PogbaやIbrahimovicなど大型補強が出来た。
●現金がこんなにあるのに、あまり大型補強はしないというのはここ数年、アーセナルサポーターの不満の原因である。

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Week 39 - Relegation battle

(1)弱気なMoyes
●シーズン序盤から、Moyesの弱気な態度やコメントがサポーターに叩かれる対象となった。

8月21日、ミドルズブラに敗れた試合後コメント:今季も残留争いに巻き込まれる恐れについて
出典:BBC
●"Well, they would probably be right. That's where they've been every other year for the last four years, so why would it suddenly change? I don't think you can hide the facts. People will be flat because they are hoping that something is going to dramatically change - it can't dramatically change, it can't."
●「サポーターが今年も残留争いに巻き込まれるのが心配だというなら、恐らくその通りだろう。ここ4年、毎年巻き込まれてきたので、今年になって突然変わる理由はないだろう。事実から逃げてはいけない。何かが大きく変わると期待したサポーターはがっかりするかもしれないが、状況が大きく変わることは無理だよ。無理だ。」

1月20日、WBA戦の前日会見:冬の移籍マーケットの期待について

出典:the guardian
●"I'd be kidding you on if I said the players we're hoping to bring in this month are going to make a big difference because, first of all, we probably couldn't get that level of player and, secondly, we probably wouldn't have the finances to do that. To suggest that a player we might bring in would be making a big difference would not be correct."
●「もし、今月中に獲得する選手が大きな変化をもたらすと言ったら、皆さんを騙す発言になる。まず、そんなレベルの選手を狙っても来てくれない。そして、来てくれるとしても、このクラブにとって経済的には取れない。だから、今月中に誰かを獲得するとしても、大きな変化が期待できると言ったら嘘だ。」

4月25日、MID戦の前日会見:直近17試合で1勝しかしていなかった。7試合連続無得点も
出典:HITC
●"We have played well in recent games. We have had good moments. We need to stop conceding and score more."
●「最近の試合では良いプレーをしている。良い時間帯があった。ただ、失点を無くして、より多くの得点を決める必要があるだけだ。」

4月27日、16試合で勝利が無かったMIDに敗れた試合後コメント:サポーターの批判について
出典:BBC
●"I'm a football supporter, I know what it's like. You don't like seeing your team lose. There is nobody who wants to win more than me. I am used to winning, I'm not used to losing and I don't want to get used to it either. We are not enjoying it, we are not enjoying losing or the position we are in. Criticism is rightly due, but I wouldn't do it on tonight's performance. Tonight and against West Ham United we played well."
●「私もフットボールサポーターだから、気持ちが分かるよ。チームが負けるのを見て嫌だ。私よりも勝ちたいと思っている人は居ない。私は勝利に慣れている。負けることには慣れていないし、慣れていきたくない。負けることも、今の順位も楽しくない。批判を浴びるのは理解できるが、今日のパフォーマンスは批判できないだろう。今日も、ウェストハム戦も良い試合をしたと思う。」

しかし、サポーターはそれに納得いかず、ミドルズブラ戦中にずっと不満を露わにする
●ミドルズブラに負けた試合の内容にはサポーターがとても満足できたとは言えない。
●むしろ、チームとMoyesに対する不満をずっと露わにした。
●Moyes解任を呼び掛けるコールも、皮肉にもRoy Keane時代を懐かしく思い出すコールもあった。
(つまり、駄目監督と思われたKeaneでも、Moyesよりはましという意味だ。)


(2)しかし、降格の理由はここ数年、積み重ねてきた失敗にある
●又、今季はMoyesが元エヴァートンと元ユナイテッドを中心に、地味な補強ばかりしていて叩かれた。
●しかし、そこには可哀想なところがある。
●シーズン前、Allardyce前監督のイングランド代表監督就任により、急に就任が決まってあまり移籍する時間がなかった。Moyesはかなり移籍に関してゆっくり考えたがる(=躊躇する)タイプなので、夏の移籍マーケットは難しかった。
●就任時はそれが仕方ないとして、1月により前向きの補強ができるとMoyesは思っていた。
●しかし、その後、クラブにお金が無いことが明らかになって、1月もあまり補強できないことが分かり、Moyesはがっかりした。
●放映権料などが高騰したこの時代、プレミアリーグのクラブにお金が無いなんておかしな話だが、
サンダーランドはEllis Shortがオーナーになってから8年半で8回も監督を交代して、全く長期的なプランニングが出来ていないことが原因である。
●特に、Paolo di Canioを監督に、Roberto di FantiをTDに就任させた2013年以来、大型補強と監督交代の繰り返しが続いている。

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●2013/14〜2015/16の3シーズンだけで41人も獲得したが、今もチームに残っているのは僅か9人しかいない(「○×」で示している)。その為、今季も新たに13人も獲得した。
●監督を交代する度に、好みの選手も変わるので、大幅なメンバー入れ替えが続いている。
●また、ずっと緊急状態から救ってもらうという形で補強を続けている為、クラブの交渉する立場が弱い。サンダーランドに来てもらう為に、他のクラブよりも高い給料などを提示する必要がある。
●そして、放出するときも、監督が変わった為に不要になった、或いはそもそも短期的な補強だったので年齢的にリセールバリューが無い、という事情が多い。だから放出時の移籍金もロスになる。
●このダメダメなプランニングが降格に繋がるのは、ただ時間の問題だった。 


(3)後半:メンタルヘルスを巡る関係者コメント

Mauricio Pochettino監督、スパーズ (既にLennonの家族に連絡してサポートをオファーした)
●"It was someone who played here for nearly 10 years and of course Tottenham care about him. The players, the staff and everyone here cares about his situation."
「Lennonはほぼ10年間、ここでプレーしてくれたので、彼のことを心配しているのは当然だ。選手たち、スタッフが全員、彼のことを心配している。」

Leon Osman (1年半、エヴァートンでLennonと一緒にプレーした)
●"The problem is identifying the people who need help. Players tend to keep things to themselves. But things are changing within football and it's more accepted to come and get help if you need it and that has to be the way forward."
「問題は、サポートが必要な選手を特定することだ。選手は基本的に自分で抱え込む傾向があるからだ。しかし、サッカー界は徐々に変わっており、助けを求めやすくなってきている。」

Arsene Wenger監督、アーセナル (クラブ内で対応することが難しい)
●"Not all the players, even if they feel the need, want to be helped by people at the club. Sometimes you don't want to show your feelings as it could be interpreted as a weakness. I believe that most of the players want help from outside the club."
「サポートが必要だと感じても、クラブ内の関係者には求めたくないという選手が少なくない。弱さの現れとして思われるのが怖くて、あまり表に気持ちを出したくないというケースが多い。大半の選手たちはクラブの外でサポートを願うだろう。」

Adam Smith選手、ボーンマス (スパーズアカデミー出身)
●"We live and breathe football, it's not just our job it's our life and if you are not playing well, or not even playing, it's hard. When you are away from your family and friends sometimes it can be a lonely place."
「選手として、サッカーが全てだ。ただの仕事だけではなく、人生だ。だから、調子が良くないときや、使ってもらえないときは難しい。家族や友達から離れると、孤独の世界になることがある。」

Slaven Bilic監督、ウェストハム (SNSの影響も大きい)
●"One day, you are king the next, you are zero. With social media, you even know what the fans in New Zealand think about you before that wasn't the case. The clubs are trying but everyone that is involved in football should do more."
「ある日は王様のように絶賛を浴び、翌日は駄目者扱いになる。SNSの時代になって、ニュージーランドのサポーターたちにまで世間にどう言われてるか分かってしまう。昔はそうではなかった。クラブは頑張っているが、サッカー界として全力を挙げてサポートする必要がある。」

Steven Pienaar選手、サンダーランド (給料が高いからといってストレスが無いわけではない
●"I don't think we do get enough support. People think footballers get paid a lot of money but they don't know we are under a lot of pressure every day. As a player you need people around you who will help you and encourage you and are open to listen."
「サポートが足りないと思う。サッカー選手はすごくお金を貰っていると思われるが、毎日プレッシャーも大きいということはあまり知られていない。選手として、周りにサポートしてくれる人、そして悩み事を聞いてくれる人が居ないといけない。」

出典:Sky Sports

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今週のFoot!

10/16~10/20のFoot!


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【10/16】MC:西岡明彦 コメンテーター:木崎伸也、菅原慎吾
月曜は週末に行われたプレミアリーグのハイライトを中心にお届け!
▽プレミアリーグ ハイライト
―リヴァプール×マンチェスターU、マンチェスターC×ストーク、クリスタルパレス×チェルシーほか
▽プレミアリーグ ワールド
―ニューカッスル監督 ラファ・ベニテス インタビュー
▽木崎さんのブンデスリーガ・トピックス
―ゲーゲンプレッシング
▽菅原慎吾のリーガ・エスパニョーラ情報
―ベティス特集


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【10/17】MC:野村明弘 コメンテーター:ベン・メイブリー
火曜日はベン・メイブリー氏を迎え、週末に行われた注目ゲームを分析します。
▽プレミアリーグ ハイライト
―レスター×ウェストブロム
▽プレミア第8節を受けて注目の試合をピックアップ!
―リヴァプール×マンチェスターUの試合を徹底分析!
▽Foot! Off The Pitch
―UEFAネーションズリーグについて


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【10/18】MC:下田恒幸 ゲスト:渡邉一平
▽今回のFoot!WEDNESDAYは、渡邉一平さんをゲストにお迎えし、ガブリエウ・ジェズス (マンチェスター・シティ)のテクニックをマニアックに分析&解説します!


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【10/19】コメンテーター:平畠啓史 ワッキー(ペナルティ)
▽J1第29節結果振り返り
▽現在残留争い真っ只中!ヴァンフォーレ甲府特集
―今シーズン就任した吉田達磨監督、ここまでの戦いぶりを聞く
―最終ラインで抜群の安定感をみせるエデル・リマ選手のインタビュー
▽J1第29節 Foot的ベスト11
▽Jリーグ勢9シーズンぶりの決勝進出なるか!?ACL準決勝第2戦 浦和×上海上港の結果


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【10/20】ゲスト:大塚慶輔(FC町田ゼルビア フィジカルコーチ)&篠田洋介(川崎フロンターレ フィジカルコーチ)
▽今回のFoot!FRIDAYは、Jリーグで活躍するフィジカルコーチお二人をゲストに迎え、その仕事内容や役割など、知られざるフィジカルコーチの世界についてたっぷりと語ってもらいます!!




※放送内容は変更となる場合がございます。


Foot!について

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
ナビゲーター紹介
スタッフ紹介
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