コースの特徴
2012年大会ではマーク・カヴェンディッシュが、2018年ティレーノ〜アドリアティコではマルセル・キッテルが制したファーノの町で、今年は異なるタイプの勝者が誕生することになりそうだ。少なくとも、「上れる」という枕詞を持たないスプリンターには、この日のステージを攻略することなど不可能だ。
マルティンシクーロから漕ぎだすと、ステージ序盤は完全にフラット。ただ50km地点を過ぎ、アドリア海岸線を離れ内陸へと切り込むと、道はクラシック顔負けのアップダウンコースに変化する。
爆発力を要する小さな坂道の繰り返し
4級山岳が4つ。等級の付かない6つの起伏。一つひとつを見れば、たいした上りではない。しかし全ての4級の最大勾配は2桁台に達するし、残り55km地点に登場する3つ目の4級オストラは、登坂距離こそ1.1kmと短いものの、平均勾配9.4%、最大15%の激坂だ。フィニッシュ手前9kmのモンテ・ジオーヴェは、無印ながらも、最大勾配は20%にも至る。こんな爆発力を要する小さな坂道の繰り返しが、地味に、しかし確実に、選手たちの脚を削っていくに違いない。
フィニッシュもまた難解だ。ラスト6kmで起伏とはおさらばするけれど、ラスト5kmからは、11の直角コーナーといくつかのカーブをこなさねばならない!
text:宮本あさか
関連観光スポット
第12ステージの到着地点となるファーノ。ファーノの中心である9月20日広場のパラッツォ・ラジオーネの中に、1800年代に建設された劇場『テアトロ・デッラ・フォルトゥーナ』がある。
第二次世界大戦中に深刻な被害を受け強制閉鎖されたが、1998年春に古風な外観を保ちつつ、技術的な設備や備品を一新。長期にわたる複雑な修復・改修工事を経て再び一般公開されることになった。宮殿内最初の演劇公演は1491年に行われたことが記録に残っている。現在もオペラや演劇、ダンスなどの公演が行われている。
ポイント | 残り距離 | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
オフィシャル スタート |
193.0 km | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 19:30 | 19:30 | 19:30 |
中間SP | 115.5 km | 14:20 | 14:25 | 14:32 | 21:20 | 21:25 | 21:32 |
4級山岳 | 99.8 km | 14:41 | 14:47 | 14:55 | 21:41 | 21:47 | 21:55 |
4級山岳 | 66.2 km | 15:32 | 15:41 | 15:52 | 22:32 | 22:41 | 22:52 |
4級山岳 | 54.6 km | 15:46 | 15:57 | 16:08 | 22:46 | 22:57 | 23:08 |
インテルジロ | 45.2 km | 15:59 | 16:09 | 16:22 | 22:59 | 23:09 | 23:22 |
4級山岳 | 42.4 km | 16:02 | 16:14 | 16:26 | 23:02 | 23:14 | 23:26 |
中間SP | 31.6 km | 16:17 | 16:28 | 16:41 | 23:17 | 23:28 | 23:41 |
フィニッシュ | 0.0 km | 16:59 | 17:13 | 17:28 | 23:59 | 00:13 | 00:28 |