コースの特徴
注文の多いステージ。トスカーナの大地を駆け抜けるコースは、無数のうねりをはらみ、ストラーデ・ビアンケでおなじみの「白い道」も待ち受ける。勝者に求められるのはタフな脚と、グラベルを乗りこなす技術と、なにより、あらゆるトラブルを拒絶する強運。特に総合本命たちは、小さな不運で大きなタイムを失ってしまわぬよう、細心の注意を払わねばならない。
『蝶々夫人』や『トゥーランドット』で知られる作曲家ジャコモ・プッチーニが暮らし、愛し、その名を冠するトーレ・デル・ラーゴ・プッチーニへ、プッチーニ没後100周年の今年、創設115年のジロはオマージュを捧げる。そのヴィアレッジョの小さな集落から南東へ進路を取ると、序盤70kmはひたすら平地を急ぐ。
コース真ん中の4級山岳は、丘陵地帯の入り口に過ぎない。そこから小さな起伏をいくつもこなし、ラスト50km、いよいよプロトンは計3セクター・通算11.3kmの未舗装路へと飛び込んでいく。
全長1.2km・平均勾配8.4%・最大20%の「壁」
序盤の2セクターは、ストラーデ・ビアンケでも1番目と2番目に登場することでおなじみ。ただ1番目は3月には使われないゾーンへも足を踏み入れ、距離は2.1km→4.4kmと2倍に。その上、間髪入れずに、続く全長4.8kmのセクターへと突入する。第2番目のセクターの終わりには、4級山岳グロッティが立ちはだかる。登坂距離3.4km・平均勾配4.9%の白い坂道は、最大勾配15%まで跳ね上がる。
一方で残り18km地点から始まる第3セクターは、開催委員会曰く「忘れられた道」。ストラーデ・ビアンケを2度制したタデイ・ポガチャルにとっても未知の未舗装路は、全長2.4km。小さく曲がりくねり、勾配5%前後の上りも顔を出すのだとか。
ラスト15.5kmで白い道には完全に別れを告げるが、トリッキーな1日が終わったわけではない。ラポラーノ・テルメにたどり着く寸前、小さな「壁」が、グラベルで疲弊しきった脚を襲う。全長1.2km・平均勾配8.4%の坂道の終わりは、勾配18%超・最大20%にも至るという!壁をよじ登ったら、フィニッシュまでは4.2km。あとはひたすら全速疾走だ。
text:宮本あさか
関連観光グルメ
市場で売れなかった魚を使った伝統料理「トラバッコラーラ」、イカとチャードのリゾット、シンプルで伝統的な漁師料理「カチュッコ」、ハマグリやザルガイを使ったスパゲッティ「コン・イ・ニッチ」など、海沿いの街らしく魚介の伝統料理が多い、第6ステージのスタート地・ヴィアレッジョ。
その中で、手軽に食べられるおやつとして愛されているのが、トスカーナの海岸の町の伝統菓子スカルパッチャ。ズッキーニがたっぷり使われている、塩気と甘みが”いい塩梅”のケーキだ。
ポイント | 残り距離 | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | ||
オフィシャル スタート |
180.0 km | 12:55 | 12:55 | 12:55 | 19:55 | 19:55 | 19:55 |
4級山岳 | 99.6 km | 14:52 | 14:58 | 15:05 | 21:52 | 21:58 | 22:05 |
中間SP | 76.2 km | 15:20 | 15:28 | 15:36 | 22:20 | 22:28 | 22:36 |
4級山岳 | 39.6 km | 16:09 | 16:19 | 16:30 | 23:09 | 23:19 | 23:30 |
インテルジロ | 27.6 km | 16:23 | 16:34 | 16:45 | 23:23 | 23:34 | 23:45 |
中間SP | 15.5 km | 16:40 | 16:51 | 17:04 | 23:40 | 23:51 | 00:04 |
フィニッシュ | 0.0 km | 17:00 | 17:13 | 17:26 | 00:00 | 00:13 | 00:26 |