上茶谷　大河

かみちゃたにたいが

リリーフ転向で覚醒したドラ1右腕

スライダーがダルビッシュ有（パドレス）、スローカーブが三浦大輔監督、フォークは『大魔神』佐々木主浩氏からと、錚々たる顔ぶれからの直伝の多彩な変化球で勝負する右腕。リリーフに転向した昨季は、46試合に登板して防御率2.11とブレイクを果たした。

東洋大学ではリーグ新記録となる1試合20奪三振を記録。ドラフトではヤクルトとの競合の末、1位で入団した。プロ1年目は7度目の先発でのプロ初完封、初勝利から6連勝をマーク。後半戦は失速して7勝に終わったが、25試合に登板し、防御率も3点台でシーズンを終えた。

2020年は自身2度目の完封勝利をマークしたが、右肘の炎症での出遅れが響いて2勝に終わった。その後も投球フォームの改造など試行錯誤を続けたが、2022年までの4年間で通算13勝と、右のエース候補としての期待に応えられなかった。

しかし、昨季の開幕直前にリリーフ転向となると、ロングリリーフやビハインドでの登板などで結果を残し、9月にはプロ初ホールドを記録するなど、シーズン終盤には勝ちパターンでも起用された。

最終的に1年間、一軍に帯同し続けて5勝3敗4ホールドと、ブルペンに欠かせない存在になった。今季もフル回転で投手陣を支える。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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