【サイバー・サンデー08】ストーンコールド人気健在でWWEらしさも爆発?
この記事へのコメント・トラックバックに、J SPORTSで未放送の内容が書かれている場合があります。ご注意ください。ご存知、ファンの投票によって、試合に関わる“何か”が決まってしまう参加型PPV『サイバー・サンデー』。今年は公式サイト上のコミュニティサービス「WWEユニバース」の営業に絡めてか、主要顧客となる米国在住者の携帯電話からの投票に限定された(一部例外あり)。過熱する米国大統領選直前に開催された今大会。米国WWEファンの最初の選択が明らかになったのは、この抗争マッチからでした。
▼ミステリオ vs. ケイン
開幕戦の投票対象は試合形式。「ノー・ホールズ・バード」=39%、「フォールズ・カウント・エニウェア戦」=35%、「3本勝負」=26%、ということで、「ノー・ホールズ・バード戦」に決定。
反則裁定ナシ、凶器使用公認ルールとなればケイン優勢だが、凶器を巧く使ったのはミステリオの方。ケインから奪ったイスを臀部に当てながらのセントーンを決め、さらにケイン自身がコーナーに仕掛けた鉄階段に顔面を強打させ、イス乱打攻撃も追加。619を読まれてチョークスラムに捕まっても、ハリケーン・ラナで華麗に回避すれば、ケインはセカンドロープにグデーン! あとはもう言わずもがなの必勝パターン。
これにてミステリオの連勝となったが、次回PPVは団体戦がテーマとなる『サバイバーシリーズ』。抗争はまだ続きそうです。
ミステリオ ○-× ケイン
※チョークスラムを回避し、619を炸裂させると、エプロンからのスプリングボード・スプラッシュでピンフォール。
試合後、ディーバ・ハロウィーン仮装コンテストへの投票開始アナウンスがなされ、以後、試合前後に16人のディーバが4人ずつ、各々の衣装でアピール。まずは、ミシェルが軍人、ケイティは吸血鬼、リナ・ヤダは女忍者、キャンディスはモンローでアピールした。
(事前情報ではキャンディスが水兵で、ケリーがモンローとお伝えしましたが、筆者の勘違いでした。お詫びして訂正致します)
また、舞台裏では世界王者ジェリコがプライスレス軍団に(敗戦確実の)世界王座戦への介入を要請するも、「汚れ仕事はゴメンだ」と返され、空振りに。
▼ECW王座戦:マット・ハーディ vs. エヴァン・ボーン
ECW王座戦は挑戦者が投票対象となったが、「ヘンリー」=6%、「ボーン」=69%、「フィンレー」=25%という大差で新鋭ボーンが選出。ボーンの持つ脅威の身体能力こそが大きな期待の要因と思われるが、ファンの反応はそれでいてマットの横綱相撲を期待している節も。
注目のボーンだが、最大の強みである空中技になかなか持ち込めず、場外ムーンサルトを発射前に潰された際、ロープに絡まる形でわき腹を痛打するハメに。おまけに身体が小さい分、普段は繋ぎ技となるマットのサイド・エフェクトも決め技にも思える程だったが、逆境に立たされたことで、ボーンが粘り始める。
コーナーに振られてもバク転ムーンサルトで返し、得意のミュールキック、ダブルニープレス、そしてマットの抵抗を切り返して、必殺シューティング・スター・プレスへ! しかしマットに転がって回避され、デビュー以来、初めての自爆に(さすがに大人気ないとばかりブーイングも)。ツイスト・オブ・フェイトを見越したボーンはバックスライドで最後の抵抗に出るも、脱出したマットが今度こそ決めて王座防衛。
キャリアを考えれば極めて妥当な結果だが、ボーンが見せたカウンター能力は、昨今WWEで重要視される要素。また、各所で見せたマットの全体重を乗せるカバー姿勢からして、いつ試合が終わってもおかしくない組み立てだったが、ボーンがそれに抵抗してみせたことで、作られたレールに乗っているだけの若手達と、一線を画したといえそうだ。
マット ○-× エヴァン・ボーン
※バックスライドを脱出するや、電光石火のTOFで王座を死守。
この試合後、ディーバのアピール第二陣映像が紹介され、ベスがキャラクタそのままの剣闘士、ジリアンがバットガール、マリアはバニーガール、ケリーが船長(水兵?)でアピール。
また、次のタッグマッチ選出の結果が発表され、「ノーブル&ミッキー vs. リーガル&レイラ」=27%、「クライム・タイム vs. ミズ&モリソン」=38%、「CMパンク&コフィ vs. コーディ&テッド」=35%で、「クライム・タイム vs. ミズ&モリソン」戦に決定。
▼クライム・タイム vs. ザ・ミズ&ジョン・モリソン
公式サイトのweb番組上で骨肉というより、寧ろ仲が良いんじゃないかと思えるくらい脱線気味の抗争を続けるこのカード。ハウスショーでも何度も闘っているであろう両チームは、段取り通りと思われる見事な流れを披露。ベビー側のクライム・タイムが序盤を支配し、中盤からヒールのミズ達が反撃に入り、ファンを煽ってブーイングを浴びる。
特に今はこの当たり前のスキームが成立しないヒールもいるだけに、ミズとモリソンは希有な存在である。
試合に勝ったのはミズ&モリソン。3ブランドで重用される彼らは、WWEでもっとも働いているコンビ。かつてのエッジ&クリスチャンのパターンで行けば、いずれトップを取れる可能性も?(スベリ王モリソンがエッジのようになれる画はイマイチ浮かばないけど!)
ミズ&モリソン ○-× クライム・タイム
※モリソンがシャドに捕まるも、ミズがシャドの脚を蹴り、着地したモリソンが必殺技で勝ち逃げ。
この試合後のディーバのアピール映像には、ティファニーがシスター、ブリー・ベラがクレオパトラ、ナタリヤが警官、イヴがニンジャタートル(漫画「TMNT」からの出典。武器がサイで赤色鉢巻を模したペイントってことはラファエロ?)でアピール。
一方、協力者を探すジェリコがカリにも断られ、呆然とするひとコマも。(これはカリのベビー転向が決まっているため)
▼IC王座戦:サンティーノ・マレラ vs. ホンキー・トンク・マン
試合開始前、ホンキーのIC王座保持記録まで、あと一週間と一年と豪語したマレラ。今開催地テキサスにはかつて偉大だったアスリートが余生を送っているとして名前を挙げ、二人目に挙げたシャキール・オニールが最前列に居ることに気付いて動揺したものの、「奴らはさっさと引退するべきだった」という言葉で、これから出てくる挑戦者達を含めて揶揄し、挑戦者開票を待つことに。
そして開票の結果、「パイパー」=34%、「ゴールダスト」=31%、「ホンキー」=35%で、遂にマレラがライバル視して来たホンキーとの直接対決が実現。
登場したホンキー御大は、マレラに向け「ユーは10年IC王座を守れるかもしれんが、ホンキー・トンク・マンにはなれない」というや、音楽をスタートさせ、(いささかキレの悪い)魅惑の腰つきのダンスをかまし、ユーもやってみろと挑発。するとマレラは、恋人ベスすら渋い顔になる程の微妙なダンスで対抗し、いきなり奇襲パンチ。ここから試合開始となるも、ベスの介入であっさり反則裁定となり、ルール上、マレラ防衛に。
いつもなら喜ぶマレラだが、ロートル相手に反則負けはプライドが許さないのか、介入したベスに激怒しつつ一刻も早く退場しようとする…が、ゴールダスト、パイパーがその行く手を阻み、偉人達の“かわいがり”を受けることになったのでした。
ホンキー・トンク・マン ○-× マレラ
※ロープに走ったホンキーだが、場外からベスが脚を引っ掛けて妨害。これで反則裁定となり、ルール上、王座移動はせず。
この後のディーバアピールでは、マリースがメイド(というよりストリッパー?)、レイラはスターウォーズのレイア姫、そして(恒例のヨゴレ担当)ビクトリア姐さんは、ビッグ・バナナ姿でワッショイ歌いだし、ミッキーはゲーム原作の映画「トゥームレイダー」のララ・クロフトでアピール。
▼アンダーテイカー vs. ビッグ・ショー
ここ数ヶ月続く、怪人と大巨人の抗争。ヴィッキーGMから発表された、ファンが選んだ試合形式は、「KO戦」=9%、「アイ・クイット戦」=42%、「ラストマン・スタンディング戦」=49%で、ラストマン戦(相手を10カウント以内に立てなくするまで続く何でもアリ戦)に確定。
開始直後に場外乱戦に突入したテイカーと大巨人。イス攻撃で最初の流れを掴んだのはテイカーだったが、大巨人は特大ボディブローを連発し、すぐに流れを取り戻して、早速ダウンを奪うことに成功。テイカーもダウンを奪い、大巨人に対抗するようにパンチを中心に攻めるが、要所で決まる大巨人の重い反撃にすぐに失速する場面が多くなる。
再び場外での攻防戦になると、どちらが実況席に相手を沈めるかという流れの中、テイカーが大巨人のチョークスラムの餌食に。これでカウント9まで追い込まれたテイカーは、起きては特大右ストレートを浴び、起きてはイスを脳天に浴びて、遂に轟沈…。
さらに駄目押しを狙う大巨人がカウントを待たずに近付い…たが、テイカーはこの瞬間を待っていた! 久々のトライアングル・チョークで完全捕獲。テイカーも力尽きて技を解いた瞬間、レフェリーは両者に対しダウンカウントを開始。ロープを使って必死に起き上がるテイカーに対し、大巨人はピクリともせず。
テイカーは10カウント寸前に立ち上がり、ギリギリの勝利をものにした。
ヴィッキーGMにとってテイカー勝利は悪夢続行を意味するとあって、この抗争はまだ終わる気配は無い。
テイカー ○-× ビッグ・ショー
※奇襲の三角絞めで大巨人を絞め落とし、カウント10直前に1人立ち上がり勝利。
この試合後には、四面楚歌のジェリコが、アダムルRAW・GMにレフェリー投票を無効にしろと脅しつけるが、アダムルもやっぱり相手にせず。「あとで話し合おう」と捨て台詞を投げてジェリコは試合の準備へ?
▼ディーバ仮装コンテスト
16人のディーバがリングに登場して、優勝者発表となったが、今年の女王となったのはビッグ・バナナのビクトリア姐さん…の筈もなく、トゥームレイダー(ララ・クロフト)のミッキー!
納得行かぬディーバ達が乱闘開始。このお約束の展開になれば、3ブランドのベビー勢が結束してヒール勢を排除し、大団円。
▼WWE王座戦:HHH vs. ジェフ・ハーディ
ジェフがHHHの壁をなかなか突破出来ない中、割って入って来たのがロシアの壊し屋コズロフ。ジェフだけでなく、王者HHHもKOするなど、一気にトップ戦線に食い込んだ。WWEの思惑としては、ジェフ、コズロフ単体の挑戦ではなく、三つ巴戦への誘導を狙っていたようだが、開票結果は「ジェフ」=57%、「コズロフ」=5%、「三つ巴戦」=38%と、ジェフが単独で過半数を取る結果に。多くのファンとしては、やはりジェフにWWE王座を獲って欲しいということだろう。
今宵もファンの切実な願いを背に受けたジェフだが、HHHはジェフの攻めどころをことごとく妨害。中盤、飛び技でキッカケを掴むも、コーナーでの振り子式ドロップキックをスパイン・バスターに返される痛烈なカウンターを浴び、続く飛び技もクロスフェイスの毒牙に。
ジェフに流れが傾いたのは、彼らしい鉄階段を踏み台にしてのヒールキックから。得意のウィスパー・イン・ザ・ウィンドを連発で決め、TOFから、スワントーン・ボムで爆撃! しかし、ここまでの経験上、一発では足りないと睨んだジェフは再度スワントーンを放つが、HHHのヒザが突き刺さることに。これが敗戦の呼び水。
決めきれずイラつくジェフはぺディグリーを回避してコーナーに上がるが、HHHはコーナー上のジェフを止めると、強引にぺディグリーの体勢に捕らえ、リング中央に引きずり出して終止符を打った。
裁定後、王者HHHは今にも泣きそうなジェフに向けて、お前はやっぱり手強かったとも、どうして俺を越えられないとも取れる複雑な表情を見せた。三つ巴戦であれば、ジェフに黒星という烙印が着くことも無かった可能性があったが、ファンの期待が仇になるとは。
またしても、またしてもあと一歩で届かなかったジェフ。こうなってくると、もう来年1月のロイヤルランブル戦で優勝し、祭典で王座を奪うという劇的シナリオしか残っていないのかも…。
HHH ○-× ジェフ
※コーナーに登ったジェフを攻撃して、上半身をかがませると、強引にぺディグリーの体勢に捕らえてトドメを刺した。
▼世界王座戦:クリス・ジェリコ vs. バティスタ (特別レフェリー=オースチン)
特別レフェリー候補は敵対者ばかり。なもんで協力者を求めて舞台裏を彷徨い、アダムルGMにレフェリー投票の取り下げを迫ったジェリコだが、いずれも不発。試合開始直前に開票となった結果は、「オートン」=4%、「HBK」=22%、「ストーンコールド・スティーブ・オースチン」=74%で、オースチン人気が改めて証明される結果に。
ジェリコにとってオースチンは過去の抗争関係から良好なものではない。敗北は確実の中で、ジェリコに出来ることは悪あがきのみ! オースチンと口論しつつ、無警戒のバティスタに平手打ちを浴びせた辺りはまさにだろう。そして、試合放棄に出るが、オースチンがマイクを握るやレフェリー権限で、試合から逃げれば王座を剥奪すると告げ、締めの台詞は勿論「ストーンコールド、かく語りき!」
渋々戻ったジェリコが迎撃されるお約束パターンだが、腐っても王者、腐ってもベテランのジェリコは野獣の脚狙いでひたすらセコセコと反撃。一発がデカいバティスタだが、必殺ウォール・オブ・ジェリコに捕まってみると、ジェリコのセコい戦法が地味に利いてくる様子。
そろそろ浮上してくるのが特別レフェリーの存在。ブレイクになっても技を解かないジェリコにオースチンが中指をおっ立てたが、終盤では、ジェリコがかわしたバティスタのショルダーブロックがオースチンに誤爆!
すかさずバティスタにコード・ブリーカーを決め、カバーしたジェリコ…んが、レフェリーは不在。第二のレフェリーを待ってみるも、やって来たのはHBK!
恐ろしく遅いカウントでカバーを返されたジェリコは、HBKになにしてケツカンネンと口角泡を飛ばしたが、野獣の奇襲スピアーの的に。
だが、突如JBLが乱入し、HBKを場外でKO。さらにバティスタの隙も作り、ジェリコをサポートする不可解な事態となり、回復したオースチンが職務に復帰しようとすれば、今度はオートンがオースチンを突き飛ばして、代理レフェリーに就任する混乱模様。
このまま行けばジェリコ防衛か…なんて、オースチンが居る以上、そんなことになる訳もなく、オートンをスタナーで蹴散らし、事態は元通り。突っかかってきたジェリコにも狙って避けられたものの、バティスタのスパイン・バスターが炸裂し、必殺ボムにて試合終了。バティスタが念願の世界王者復帰を果たした。
主要キャストをフル投入する展開といい、試合後のビール盛りといい、久々に“WWEらしいごった返し”の内容となれば、場内から割れんばかりの歓声が起きたのも当然のことだろう。
世界王座戦線としては、近日中のシナ復帰に合わせて何らかの動きがある模様だが、それは今後のRAWを見て、確認致しましょう!
バティスタ ○-× ジェリコ
※オートンが代理レフェリーを務めようとしたが、オースチンがスタナーで排除。ジェリコへのスタナーは不発も、野獣がジェリコを捕らえ、必殺ボムで引導を渡し、世界王座を奪取!
2008年11月20日(木) | サイバー・サンデー08 | 固定リンク | このページのTOP


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今回は単純に、マット兄貴対ボーン君の試合が最も興奮しました。
カウンター・アフター・カウンターの展開って、やっぱ盛り上がりますね。
それにビクトリア姐さん…。ビッグバナナって、もはやコスプレですら無い…にも関わらず、己の仕事をやりきる姿勢は立派。最近の若い者にも見習わせたい。
ミッキーさんのトゥームレイダーは、上腕の逞しさがひたすら目立ちましたなあ。