SKI

Photo:Getty Images/AFLO
アルペンスキーの種目は滑降(ダウンヒル、DH)、回転(スラローム、SL)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパーG(スーパー大回転、 SG)の4つ。滑降とスーパーGは高速系、回転と大回転は技術系と呼ばれる。また2つ以上の種目で競われる複合(コンバインド、C)も存在する。
ダウンヒル(滑降)
旗門数が少なく、平均時速100km以上という高速スピードがでる種目。
コースには5つの要素を試すパートが含まれる;技術、勇気、スピード、危険、体力。
基本的に1回の滑りで勝敗を競う。
ワールドカップにおけるコースの標高差は800~1100m(特別の場合は750m~)
ヘルメット着用義務。
レース前日までに大会と同じ条件でオフィシャルトレーニングを行うことが義務付けられている。
オフィシャルトレーニングでははWCSL上位15人が、1~30まで好きなゼッケンを選択。
WCSL上位7人が抽選で16~22番スタートを決定、続いてWCSL8位~15位が抽選で8~15番スタートを決定。その後、WCSL30位までの選手が1~7、23~30番スタートを抽選で決定する。それ以降はポイント順のスタートとなる。
スラローム(回転)
旗門数が多く、細かいカーブを素早く完璧に曲がることが要求される種目。
基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目のコース範囲は重ならないこと。
ワールドカップにおけるコースの標高差は180~220m。斜度は33~45%程度。
1回の滑りで最低55(-3)回、最高75(+3)回の方向変換。
旗門の幅は4~6m。旗門間の距離は0.75~15m。
旗門はオープン(平行旗門)、クローズ(縦列)の他に、クローズ2連続が最低3回、3~4旗門が細かく連なるパートが1~3回登場すること。
1本目は第1グループを上位7人(1~7位)、次の8人(8~15位)に分けそれぞれ抽選でスタート順を決定する。上位7人は1~7番スタート、以下8人は8~15番スタート。それ以降はWCSLにより決定。
2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。
旗門通過チェックのため、レースのビデオ撮影必須。
ジャイアントスラローム(大回転)
回転に次いで旗門数が多く、大・中・小のカーブを規則正しく曲がることが要求される種目。
基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目はコース範囲は重なってもよいが、旗門設定は変更すること。
ワールドカップにおけるコースの標高差は300~450m。
旗門の幅は4~8m。旗門間の距離は10m以上。
1本目は第1グループを上位7人(1~7位)、次の8人(8~15位)に分けそれぞれ抽選でスタート順を決定する。上位7人は1~7番スタート、以下8人は8~15番スタート。それ以降はWCSLにより決定。
2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。
旗門通過チェックのため、レースのビデオ撮影が好ましい。
スーパー大回転(スーパーG)
滑降同様に高速で斜面を滑り降りながら、大・中のカーブを曲がることが要求される種目。
基本的に1回の滑りで勝敗を競う。
ワールドカップにおけるコースの標高差は500~650m。
ヘルメット着用義務。
旗門数は35以上。
旗門の幅はオープン6~8m、クローズ8~12m。旗門間の距離は通常25m以上、カーブ連続ゾーンは15m以上。
WCSLランキングの上位30人のうち、順位の低い選手からスタートを切る。
スーパーコンバインド(複合)
2つ以上の種目のタイムを合計して競う種目。
現行ワールドカップではスーパーコンバインド(SC)と呼ばれる形式が主流。
SCは基本的に1日で開催される。1本目DH→2本目SL、もしくは1本目SL→2本目DH。

Photo:Getty Images/AFLO
フリースタイルスキーは、モーグル、デュアルモーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプの5分野に分かれている。ここではモーグルとデュアルモーグルについて解説する。
モーグル
ノルウェー語で雪上のコブを意味するモーグル(Mogul)競技とは、雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、高いターン技術、エア演技、ハイスピードの3要素で審査する競技である。
以前は水平回転(ヘリコプターなど)とアップライト(コザックなど回転なしの立ち技)などのシンプルなエアがみどころだったが、2004シーズンからいわゆる「3D」と呼ばれる宙返りや水平軸のずれた回転が取り入れられ、難易度が一段と増している。
ただしあくまで最重要要素は「ターン」。柔らかなひざ使いで、滑らかに正確にコブを乗り越え、いち早くフィニッシュラインにたどり着くことがモーグルの基本なのだ。
デュアルモーグル
通常のモーグル競技が1人ずつ急坂を滑り降りるのに対して、デュアルモーグルは2人同時に坂を滑り降り、1対1で勝ち抜けを争う競技である。対決に勝利した選手は次のラウンドへ進出、決勝まで1対1で対決を続ける。
対決順は通常、ワールドカップランキングに基づいて決定される。トップ16選手はランキング順にシードを決定し、17~32位選手はドローで17~32シードを配分。それ以降はドローで順番を決定。
対決はシード1位選手vs最下位、シード2位選手vs最後から2番目……という組み合わせで進む。
本戦進出は8選手。1位~8位までの順位は順位決定戦で決する。
2選手は赤・青コースに分かれて対決。
審判は5人制(エア1人、スピード1人、ターン2人、総合1人)と7人制(エア2人、スピード1人、ターン4人)。
各審判には5票ずつ与えられ、赤と青に5-0、4-1、3-2、2-3、1-4、0-5という配分で投票する。各色のトータル得票数で勝敗を決する。

Photo:AFLO SAJ18承認第1406号
個人戦と団体戦がある。個人戦はジャンプ台の大きさによって、ノーマルヒル、ラージヒル、フライングの3種に分けられる。近年のワールドカップでは、ノーマルヒル大会は開催されていない。
ジャンプ台の種類
かつてはK点(建築基準点)までの飛行距離でジャンプ台の大きさを決めていたが、2004年からはL点(ランディングエリア限界点)までの飛行距離で決定されている。
ノーマルヒル:85~109m
ラージヒル:110m以上
フライング:185m以上
ノーマル&ラージヒル
通常の本戦は2ラウンド制。2回のジャンプのトータルスコアで競う。
本戦出場者は50人、2ラウンド目に進出できるのは30人。
フライング
通常の本戦は2ラウンド制。2回のジャンプのトータルスコアで競う。天候の悪い場合は1ラウンド。
本戦出場者は40人、2ラウンド目に進出できるのは30人。
悪天候による再開・中止などの影響があっても、選手は1日4本以上の本戦ジャンプを飛んではならない。
開催は年間2、3大会を限度とする。
最終戦にフライングを行う場合、ワールドカップ個人ランキング上位30人だけが出場できる。
団体戦
各国代表チームは4選手で構成され、結果は4選手のスコア総計で競う。
各チームの4選手は、各自色違いのゼッケンを使用し、それぞれが1~4グループに所属する。ゼッケンの色はグループ1:赤、グループ2:緑、グループ3:黄、グループ4:青。
グループ1から競技を始め、グループ内の全選手が飛び終わった時点で次グループに順番がまわる。
各グループ内の選手スタート順はワールドカップ国別ランキングで決定。
1ラウンド目の上位8カ国だけが2ラウンド目に進出できる。


