フランスが旋風を起こすか。そして、プレオベルは!?
2009年01月20日
「ボクらは数年前から、トリプル(フランス人による表彰台独占)を夢見てきた。
それは今年かもしれないよ!?
ボクらにその実力はある」
フィンランド・ヘルシンキで開催される
欧州選手権を直前に、
こんな強気な発言をした
フランス人選手とは一体誰・・・?
すでに世界チャンピオンの座を獲得したことがあるブライアン・ジュベール、
ではなくて、
今季フランス国内選手権で念願の初優勝を果たしたヤニック・ポンセロ、
ではなくて、
なんとアルバン・プレオベル!
寝癖が付いた髪形のままボーっとしているような見た目とは裏腹に、
実はフランス国内でも屈指の名門経済系グランゼコール
(大学よりレベルが上の超エリート養成高等教育学校)に通うインテリの彼。
こんなプレオベルがこれほどまでにキッパリ断言したのですから、
このセリフを軽々しく扱うわけには行きません。
確かに、今年のフランス勢には表彰台独占のチャンスがあります。
大方の予想によれば、
優勝争いは昨季欧州王者トマシュ・ベルネル vs. ジュベールの一騎打ち。
そして残る3位の座をポンセロ、プレオベル、
さらにケヴィン・ヴァン・デル・ペレン(ベルギー)、
セルゲイ・ボロノフ(ロシア)等々が争うと見られています。
・・・ただし“もしも”ベルネルがミスをした場合、
フランス勢による3色メダル独占の可能性も出てきます。
なにより時にコミカルで、常に独特な味わい深い演技で、
ファンの心をぐっとわし掴みにしてきたプレオベルが、
大舞台で初めての表彰台に登るかも!!!?
それにしても近頃の演技を見る限り、プレオベルの演技を決して
“コミカル”という一言で括ってはいけませんね。
今季のショートプログラムは衣装こそ
一見エレガントなパジャマ風という印象がぬぐえないものの、
演技自体はまるで現代舞踏のような、哲学的な雰囲気が漂っているじゃないですか。
一方のフリーは、なじみ深いロシア民謡で会場の観客の手拍子を誘いつつ、
最終盤に向けて徐々に盛り上がっていく王道プログラムたる仕上がり。
地元フランス杯でノリノリのまま神がかり的な演技を見せ、
ガッツポーズを連発していた姿も記憶に新しいです。
そうか、なにより、今季のプログラムの出来に
プレオベル本人が絶対的な好感触を抱いているんです。きっと。
NHK杯で3位に入ったポンセロも、今季は間違いなく欧州表彰台候補のひとりです。
クネクネ系プレオベルとは正反対で、スッと背筋が真っ直ぐ伸びて
見た目は体育会系なポンセロ。
でもやっぱりICE 5とデカデカと描かれたショートプログラムの衣装や、
エキシビションにスキー姿で現れる茶目っ気は、
さすが奇妙なオリジナリティとエスプリが同居する(?)フレンチスケーターだなぁと。
なんとなく今までジュベールとプレオベルの濃さに
圧倒されてきたような気がするのですが、
今シーズンはようやく存在感・成績共に陽の当たる舞台へと
ステップアップすることが出来るかもしれません。
ちなみに3月に開催される世界選手権@ロスへのフランス出場枠は2つしかありません。
つまり順当にジュベールが1枠取るとすると・・・、
プレオベル vs. ポンセロの出場権争いはとんでもなく熾烈に。
え?その前にジュベールの調子はどうなの?
という意見も出てきそうですが。
だって・・・
●スケート靴が合わない
●GPファイナル練習中に激しい転倒
→ 背中の故障
→ GPファイナルフリーと国内選手権棄権
●1月に入ってフリープログラム急遽変更
(ラスト・オブ・モヒカン
→ マトリックス・リローデッド+レクイエム・フォー・ア・ドリーム)
・・・と、シーズン序盤からやたらに問題続きでしたからね。
ちなみにスケート靴に関しては、見事な優勝を果たした
2007年世界選手権@東京で使用していたスケート靴に戻して無事に問題解決。
背中はまだ少し痛みが残っているようですが、
「欧州選手権には間に合う」との本人の言葉を信じるしかありません。
プログラム変更に関しては、さあ、吉と出るか凶と出るか?
このコラム担当係の極めて私的な感想なのですが、
変更前の「ラスト・オブ・モヒカン」は
ジュベールの新しい世界観や表現力が切り開かれていくような、
そんな期待が持てるプログラムだと思っていたのですが・・・。
マトリックスという縁起の良い音楽(2004年欧州タイトル、2006年世界2位を取った)で、
悪い憑き物を全て振り落としたいと願うジュベールの気持ちは
分からなくもないですねぇ。
「シーズン途中でプログラムを変更するのは初めて。
ただし十分に熟考した上での決定なんだ。
自分に合わないプログラムを滑り続けた2005年と同じミスを繰り返したくない
(2005年は世界戦で6位に沈んだ)。
だから今回は大好きで、パワフルな音楽に、前回とは違う振り付けを乗せた」
上手く行けばこのマトリックスでバンクーバー五輪タイトルも狙うそうですから、
やはりジュベールはジュベール道を突っ走るしかないですね!
いや~、それにしても衣装はどんな風になるんでしょう。
やっぱりスーツ系?スケスケ?アミアミ?切り裂き?
変更といえば、ベルネルが衣装を、
ボロノフがショートプログラムを変える(た)そうですね。
こちらも楽しみ!
もちろん彼らがフランスによる独占を果たして阻止するのかどうか、注目です。
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欧州選手権の表彰台は、フランス勢が独占?!
みなさまの表彰台予想や気になる選手をお聞かせください。
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コメント一覧
いよいよヨーロッパ選手権ですね。表彰台は
1位プレオベール
2位ジュベール
3位ベルネル
かなーと予想しますがどうなるでしょうか。
投稿者 べるるんがんばって : 2009年01月21日 18:01
表彰台付近の選手たちも楽しみですが、
ジャマル・オスマン君
イゴール・マキプラ君
アルテム・ボロデュリン君
アドリアン・シュルタイス君
を楽しみにしています。
フランスのジュニア、フローラン・アモディオ君も大好きなのですが、シニアにはなかなか上がってくるのが難しそうですね。
投稿者 キキリキ : 2009年01月22日 19:13
プレオベール…点は伸びませんでしたが、すばらしい演技でしたね。満足げな笑顔から一転、点の低さに頭を抱える姿は見ているこちらも悲しかったです。
彼の魅力あふれる演技が世界選手権で見られないのは本当に残念です・・・フランスは本当に層が厚いですね。
今のジュベールとポンセロ君ならきっと三枠取れると思うので、オリンピックでプレオベールの演技が見れることを楽しみにしていようと思います!
しかしコンテ君の活躍は誰が見ても予想外だったみたいですね。SPもFSも良く彼に似合ったプログラムで印象的でした。
投稿者 プレ男のコラムありがとうございます : 2009年01月23日 18:26
いやー、面白かった、欧州選手権。
ポンセロ、メダルは残念だったけど、爽快感のある演技でしたね。
ケビンには一昨年に続いて泣かされました。
表彰台は、ジュベール以外予想外の展開。コンテ君の根性に感動しました。
さー、次は全米選手権だ!
投稿者 kaoru : 2009年01月23日 21:54
フランス勢で表彰台独占ならずでしたね。
でも3人の活躍は見ててワクワクしました。
そのうち1人が世界選手権に行けないなんて残念すぎる!
世界選手権に出る二人にはがんばって来年の枠を3枠にしてほしいです。
投稿者 じゅのん : 2009年01月24日 23:45