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プリンス座談会

2009年01月の記事一覧

キャンデロロの「アデュー」はまだ先

2009年01月27日

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And now, the end is near, and so I face his final curtain.....
日本でもおなじみマイ・ウェイかと思いきや、少し歌詞に変更が加えられているのにお気づきにですか?


本当は「the final curtain」となるべきところが、
ここでは「his final curtain」と変わっているんです。

実はこれ、フランスのTV局でフィギュアスケート実況を務めるアナウンサーの
ネルソン・モンフォールさんが作った替え歌です。

そして「his」、つまり「」とは、
実況仲間のフィリップ・キャンデロロのこと。

2008年2月から始まったキャンデロロ完全引退ツアー
Hello & Goodbye」のプログラムのために、
これぞモンフォールさんが贈った曲、題して「ヒズ・ウェイ」なんです!


競技人生は97/98シーズン後に終止符を打ったキャンデロロですが、
その後もプロ選手として積極的にショー活動を続けてきました。

しかし2009年2月で37歳。寄る年波には勝てず・・・。
腰の故障に悩まされ続けたキャンデロロは、
スケート選手としての人生に完全に幕を下ろすことに決めました。


そして2008年から始まったアデュー(永遠にサヨナラ)ツアーの終点は、
2009年1月4日のパリ。・・・のはずだったのですが!

「ツアー前半に行った地方公演があまりにも成功したものだから、
あと1年ツアーを延長することに決めた。
(腰の故障は)公演に向けて行った集中的なトレーニングのお陰で、
かなり解消されたしね」
(by キャンデロロ)


閉幕(Final curtain)は、つまり、まだ先。
なにしろ、これまでフランス25都市で開催されたサヨナラツアーでは、
なんとトータル20万人以上のファンがスタンディングオヴェーションで
キャンデロロの引退を惜しんだそうですから。
だからロロのこの決断には、大いに納得です。


ところでサヨナラツアーでは7つのキャラクターを演じ分け、
氷上のエンターテイナーぶりを遺憾なく発揮するキャンデロロ。
さあて、ロロマニアの皆様はどのキャラがお好き?


★ゴッドファザー

1994年リレハンメル五輪で初めて銅メダルを獲得した思い出のプログラム。
渋く、静かに、時には激しく描かれるイタリア男の愛と情熱に、
思わず「じーん」と深く感動させられること間違いなし(ロロはイタリア系ですし)。

中盤はおなじみ屈伸フットワークで盛り上がり、
胡坐キャンデロロスピンで演技が終わるのもお約束。
リンクの端っこで神に祈りを捧げるポーズを取るシーンは神々しいのです。


★リュッキー・リュック

1996年カナダ開催の世界選手権で演じたプログラム。
キャンデロロワールド爆裂でした。

フランスで有名な西部劇漫画の主人公が、
まるでそのまま氷の上に飛び出してきたかのよう。

背中にはカウボーイハット、前髪はピーンと立てられて!
その前髪を引っ張ってみたり、居眠りしたり、馬に引っ張られたり。
コミカルなストーリーも次第に勇ましく雄大なエンディングに・・・。
と思ったら最後はまた大爆笑。


★ダルタニャン

1998年長野五輪で銅メダルを獲得したときのフリープログラム。
まさしく完成形。高いストーリー性はもちろん、ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、
そしてうっとりせつない感情の玉手箱。

しかも氷の上に、見えないはずのものが見えてきて・・・
(右手に握っている剣が見えたり、エスコートする女性が見えたり)。

あの「フェンシング」ストレートラインステップを見て、
惚れない女性はいないんじゃないでしょうか。

個人的には序盤のペコリお辞儀のシーンで、
会場の女性たちが思わず「キャー」と叫んでしまうのが好きでした。


★ブレイブハート

1999年に作られたロロお気に入りのプログラム。
キャンデロロが実にワイルドで、雄々しくて、フェロモンを撒き散らして、
とんでもなくセクシーなんです。

いや、別にキルト(スコットランドの民族衣装、スカートの形)の下から
パンツがチラチラ見えるからセクシーだ、
と言っているわけではないんですよ・・・。


★トラボルタ

プロ公演のために作られたプログラム。
会場はまさに「サタデーナイトフィーバー」。

スポットライトに照らし出されたキャンデロロは激しくリズムに乗って、
腰をふって、そしてファンたちは思う存分手拍子して、
思う存分キャーキャー大きな声で叫んで。
ああ、酸欠になってしまいそうなほど、楽しいのです。


★マトリックス

同じフランス出身のブライアン・ジュベールに
2004年欧州選手権優勝、2006年世界選手権2位、
そして2009年欧州選手権金メダルをもたらしたのも同曲でしたが、
ロロのマトリックスは本格派!

超かっこいいイメージビデオが流れた後、
黒いロングコートを着たロロがワイヤーで吊り上げられて空を飛び、
向かい来る敵をバッタバッタとなぎ倒し・・・。

この敵が倒しても倒しても消えないどころか、
最後は20人くらいに増殖するんですよね。


★サムライ

映画「ラストサムライ」にインスピレーションを受けたプログラム。
しかしこれは・・・。

キャンデロロはどうみても日本風には見えない鎧や刀をまとっているし、
周りを固めるスケーターたちはどうみても太極拳&雑技団みたいな動きだし。

会場内の画面には「侍」の他に、「知恵」とか「戦い」という変な文字が
デカデカと貼られているし。これ、本気で日本ファンに見せるつもり!?


だから日本ツアー延期?
そう、2009年5月の日本サヨナラ公演延期の噂が、
近頃、日本ファンの心を痛めています。

キャンデロロ本人も
「円高ユーロ安のせいで、特に輸送費が大幅に値上がりした。
何しろ40人のスケーター、トラック2台分の荷物が大移動するんだからね。
チームのためにも、大赤字にするわけにはいかない」

と延期を匂わせています。


もちろん――、
キャンデロロをこよなく愛する日本のファンたちに
サヨナラの挨拶もせずに、
キャリアに幕を閉じてしまうわけがありません!

「チームやプログラムを編成しなおして、2010年には行くつもり」と、
キャンデロロも約束してくれています。

ならばサムライプログラムの改善を期待しつつ・・・、
ロロに会える日を楽しみに待ちましょうか。


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サヨナラツアーの7つのキャラクター、あなたのお気に入りはどれですか?
また、キャンデロロで印象に残っているプログラムや、思い出のシーンをお聞かせください。

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フランスが旋風を起こすか。そして、プレオベルは!?

2009年01月20日

p_081209.jpg「ボクらは数年前から、トリプル(フランス人による表彰台独占)を夢見てきた。
それは今年かもしれないよ!?
ボクらにその実力はある」

フィンランド・ヘルシンキで開催される
欧州選手権を直前に、
こんな強気な発言をした
フランス人選手とは一体誰・・・?


すでに世界チャンピオンの座を獲得したことがあるブライアン・ジュベール
ではなくて、
今季フランス国内選手権で念願の初優勝を果たしたヤニック・ポンセロ
ではなくて、
なんとアルバン・プレオベル

寝癖が付いた髪形のままボーっとしているような見た目とは裏腹に、
実はフランス国内でも屈指の名門経済系グランゼコール
(大学よりレベルが上の超エリート養成高等教育学校)に通うインテリの彼。

こんなプレオベルがこれほどまでにキッパリ断言したのですから、
このセリフを軽々しく扱うわけには行きません。


確かに、今年のフランス勢には表彰台独占のチャンスがあります。
大方の予想によれば、
優勝争いは昨季欧州王者トマシュ・ベルネル vs. ジュベールの一騎打ち。

そして残る3位の座をポンセロプレオベル
さらにケヴィン・ヴァン・デル・ペレン(ベルギー)
セルゲイ・ボロノフ(ロシア)等々が争うと見られています。

・・・ただし“もしも”ベルネルがミスをした場合、
フランス勢による3色メダル独占の可能性も出てきます。

なにより時にコミカルで、常に独特な味わい深い演技で、
ファンの心をぐっとわし掴みにしてきたプレオベルが、
大舞台で初めての表彰台に登るかも!!!?

それにしても近頃の演技を見る限り、プレオベルの演技を決して
“コミカル”という一言で括ってはいけませんね。

今季のショートプログラムは衣装こそ
一見エレガントなパジャマ風という印象がぬぐえないものの、
演技自体はまるで現代舞踏のような、哲学的な雰囲気が漂っているじゃないですか。

一方のフリーは、なじみ深いロシア民謡で会場の観客の手拍子を誘いつつ、
最終盤に向けて徐々に盛り上がっていく王道プログラムたる仕上がり。

地元フランス杯でノリノリのまま神がかり的な演技を見せ、
ガッツポーズを連発していた姿も記憶に新しいです。
そうか、なにより、今季のプログラムの出来に
プレオベル本人が絶対的な好感触を抱いているんです。きっと。


NHK杯で3位に入ったポンセロも、今季は間違いなく欧州表彰台候補のひとりです。
クネクネ系プレオベルとは正反対で、スッと背筋が真っ直ぐ伸びて
見た目は体育会系なポンセロ。

でもやっぱりICE 5とデカデカと描かれたショートプログラムの衣装や、
エキシビションにスキー姿で現れる茶目っ気は、
さすが奇妙なオリジナリティとエスプリが同居する(?)フレンチスケーターだなぁと。

なんとなく今までジュベールとプレオベルの濃さに
圧倒されてきたような気がするのですが、
今シーズンはようやく存在感・成績共に陽の当たる舞台へと
ステップアップすることが出来るかもしれません。

ちなみに3月に開催される世界選手権@ロスへのフランス出場枠は2つしかありません。
つまり順当にジュベールが1枠取るとすると・・・、
プレオベル vs. ポンセロの出場権争いはとんでもなく熾烈に。


え?その前にジュベールの調子はどうなの?
という意見も出てきそうですが。

だって・・・

●スケート靴が合わない

●GPファイナル練習中に激しい転倒
 → 背中の故障
 → GPファイナルフリーと国内選手権棄権

●1月に入ってフリープログラム急遽変更
(ラスト・オブ・モヒカン
 → マトリックス・リローデッド+レクイエム・フォー・ア・ドリーム)

・・・と、シーズン序盤からやたらに問題続きでしたからね。


ちなみにスケート靴に関しては、見事な優勝を果たした
2007年世界選手権@東京で使用していたスケート靴に戻して無事に問題解決。

背中はまだ少し痛みが残っているようですが、
「欧州選手権には間に合う」との本人の言葉を信じるしかありません。


プログラム変更に関しては、さあ、吉と出るか凶と出るか?
このコラム担当係の極めて私的な感想なのですが、
変更前の「ラスト・オブ・モヒカン」
ジュベールの新しい世界観や表現力が切り開かれていくような、
そんな期待が持てるプログラムだと思っていたのですが・・・。

マトリックスという縁起の良い音楽(2004年欧州タイトル、2006年世界2位を取った)で、
悪い憑き物を全て振り落としたいと願うジュベールの気持ちは
分からなくもないですねぇ。


「シーズン途中でプログラムを変更するのは初めて。
ただし十分に熟考した上での決定なんだ。
自分に合わないプログラムを滑り続けた2005年と同じミスを繰り返したくない
(2005年は世界戦で6位に沈んだ)。
だから今回は大好きで、パワフルな音楽に、前回とは違う振り付けを乗せた」

上手く行けばこのマトリックスでバンクーバー五輪タイトルも狙うそうですから、
やはりジュベールはジュベール道を突っ走るしかないですね!
いや~、それにしても衣装はどんな風になるんでしょう。
やっぱりスーツ系?スケスケ?アミアミ?切り裂き?


変更といえば、ベルネルが衣装を、
ボロノフがショートプログラムを変える(た)そうですね。
こちらも楽しみ!

もちろん彼らがフランスによる独占を果たして阻止するのかどうか、注目です。


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欧州選手権の表彰台は、フランス勢が独占?!
みなさまの表彰台予想や気になる選手をお聞かせください。

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2強体制に変化あり!? 全米選手権、優勝争い加熱!

2009年01月13日

p_081209.jpgちょうど1年前の全米選手権。
史上まれに見る素晴らしい優勝争いを繰り広げた2選手が
エヴァン・ライサチェック 244.77点、
ジョニー・ウィアー 244.77点
というまったくの同点で競技を終えました。
そして栄光を手に入れたのは
フリープログラムで得点の高かった
ライサチェックでした――。


2004年からウィアーが3連覇、それを引き継ぐ形でライサチェックが2連覇。
つまりここ数年は2選手による頂点争いで大いに彩られてきた全米選手権なのですが、
2009年はどうやら少し状況が変わりそう。

そう、1月18日からオハイオ州で開催される
USフィギュアスケーティングチャンピオンシップでは、
2選手を脅かす選手が登場しそうなのです。
いや、むしろ新しい全米王者が出現するかもしれません!?


もちろん、新チャンピオン候補筆頭に上げられるのは
ジェレミー・アボットでしょう。

実はシーズン開幕直後から
「今季はアボットが2人に割って入る。
いや、表現力の高さと優美さを武器に、もしかしたら2人を超えてしまうかも」

と外国メディアでは密かな評判が立っていたようです。

そして、その前評判を決して裏切らない好成績を連発してくれちゃいました!
グランプリシリーズでは中国杯で優勝、
ロシア杯ではショート6位と出遅れましたが
フリーだけなら2位に入る素晴らしい滑りで最終的に4位終了。

さらには、グランプリファイナルでアメリカ人としては初めての優勝。
しかもプログラムの完璧な出来にあまりに興奮してしまったんでしょうか、
キス&クライではおなじみのジェスチャーをうっかり間違ってしまったほど・・・。

ちなみにあのジェスチャーの意味、アボットファンならきっとご存知でしょう。
そう、Pigs can fly!(豚だって飛べる!)
つまり人生には奇妙なことだって起こりえる、不可能なんてないのさ!という意味。

そしてまさしく今は、アボットパパの運営するホームページ(TOPページ)に
デカデカと書かれてあるようにPigs could fly!(豚が飛べた!)という状態。

しかも本人は
「自分の夢が、ようやく実現し始めた。全て実現してしまったのではなく、
ようやく何か起こり“始めている”感じなんだ」

と、さらに高い飛躍を予感しているようです。

つまり豚は、現在進行形で飛んでいる真っ最中なんですねー。
肝心の全米選手権ではここまで4位が最高成績(過去2年連続4位)ですが、
ようやく機は熟したでしょうか。

ウィアーとライサチェックの前に立ちはだかるのは、
何もアボットだけではありませんよ。
一昨年2位のライアン・ブラッドリー、昨季全米3位のスティーブン・キャリエールだって、
バンクーバー五輪を来年に控えて最高にやる気満々です。

ブラッドリーのエルヴィス・プレスリーメドレーは
確実に会場をノリノリ手拍子の渦に巻き込みそうだし、
しかも得意の高いジャンプを次々決めてくれるのは保証済み!

25歳のブラッドリーに対して、キャリエールはまだまだ育ち盛りの19歳。
去年よりも体格も顔つきもぐっと大人の男性っぽくなったし、演技も重厚さを増したし、
衣装の色使いは地味になったけれどセンスは良くなったような・・・。
こちらも成長真っ最中として見守っていきたいですね。


19歳といえば昨年の世界ジュニア選手権王者アダム・リッポンも同い年です。
今季から本格的にシニア部門参戦を始め、
この12月には2年間師事してきたモロゾフ氏のもとを旅立ち、
ブライアン・オーサー氏(キム・ヨナのコーチ)の住むカナダ・トロントで
トレーニングを積み始めました。

「ボクだってバンクーバーを目指したい!」
という意気込みがバシバシ伝わってきますよ~。


と、どうやらウィアーとライサチェックはうかうかもしていられないようなんです。
でも体調最悪&激やせながらNHK杯2位、
グランプリファイナル3位を勝ち取った強靭な精神力を持つウィアーなら、
きっと、簡単にトップの座を譲ることはないはず。
信じましょう!

もちろん
「ディフェンディングチャンピオンとしてチャレンジャーを迎え撃つ」
とライサチェックだって気合十分。

しかも今季は自分のファッション信念を曲げて、
タラソワコーチの薦める“クラシック”な衣装にも挑戦したほどですから・・・
(フリーのあの衣装は変更するかも、という噂は根強く残っていますが)。

今季最大の目標に上げている世界選手権@ロサンゼルス開催の出場権を、
全米優勝で堂々と勝ち取ろうと狙っているに違いありません。


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今季の全米選手権、ライサチェックとウィアーのどんなところに注目しますか?
また、この2強に割って入りそうな、新チャンピオン候補をお聞かせください。

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