南アフリカ
イングランド
サモア
トンガ
アメリカ前回優勝国のイングランドと南アフリカの1、2位は堅く、見どころは3位争いも含めた順位争いか。
このプールを勝ち抜くと、準々決勝ではプールBの1、2位と対戦するが、両国ともにできればワラビーズとの対戦は避け、ウェールズとの対戦を望むだろう。今季の戦いぶりから占うと、上り調子の南ア・スプリングボクスがやや有利。直近の対戦でも連勝しているが、イングランドも本番では立て直してくると思われ、いずれにしても9月14日の対戦は激しくなるだろう。次回出場権を賭けた3位争いは混戦模様。わずかではあるがサモアが一歩リードしているが、ケガ人が出るなど不測の事態で形勢は簡単に変わる程度の差にすぎず、こちらもヒートアップすることが予想される。

初出場初優勝を飾った95年大会以来の優勝を目指す。大型FWのパワープレーを活かした戦い方が特徴。注目のプレーヤーもFWに多く、95年大会以来代表の左PRをつとめ続けるデュラント。キャプテンのHOスミット。世界一と称されるラインアウトの核となるB・ボタとマットフィールドの両LO。闘志溢れるプレーが魅力のFLバーガー、ロッソウ。そして奇跡のカムバックを果たした天才・スキンスタッドとスーパースターが揃った。BKにも今年のスーパー14でトライ王となったピーターセン、ンドゥンガネに加え、決定力抜群の切り札ハバナと、WTB陣は強力。2大会ぶりの出場となる大ベテランFBモンゴメリーに、19歳の新星ステインと個性豊かな顔ぶれが揃った。ブルズが今年のスーパー14で南ア勢初のチャンピオンとなり、シャークスもファイナルまで進むなど、地力は着実に上がっている。勢いに乗ると止められないだけに、プール戦での戦いが重要になりそうだ。
2007年 テストマッチ結果

ジョニー・ウィルキンソンの劇的DGによる優勝から4年。この間ケガ続きだったウィルキンソンがピッチから姿を消すと同時にイングランドは徐々に低迷していった。テストマッチ7連敗の責任を問われての監督更迭や聖地トゥイッケナムで敗れたアルゼンチン戦など、いいことは何ひとつなかったと言っていい。世代交代を望まれながらも期待したほど若手は伸びず、アシュトン監督は前回優勝を知るベテランたちを呼び戻し、ようやく復帰したウィルキンソンとともにチームの軸となることを期待しているようだ。FWではヴィッカリー、ダラーリオ、BKではキャット、ロビンソンがキープレーヤーか。前回大会ではウィルキンソンのキックに脚光が当たったが、最大の貢献者は強くて大きい、ベテラン揃いのFWだった。ウィルキンソンのキックが活きたのもFWが身体を張ったからこそ。連覇へのカギはFWが復活できるかどうかにかかっている。
2007年 テストマッチ結果
オーストラリア
フィジー
ウェールズ
カナダ
日本3度目の優勝を目指すオーストラリアが頭ひとつ抜け出ており、古豪ウェールズが追いかける形なのがプールBだ。ウェールズは2試合をホームで戦うことができるのはアドバンテージだが、9月29日ナントでのフィジー戦が天下分け目になりそうだ。この2強をフィジーとカナダが追いかける形だが、両国ともにウェールズを倒してノックアウトステージ進出を目指す。急ピッチで仕上げる我らが日本は2チーム体制で日程の不利を乗り切るプランを持つ。世界一低いタックルとラック、世界一速いディフェンスで悲願の2勝目はもちろん、上位進出を果たしてほしいと願う。

91年、99年に続く3度目の優勝を狙う今大会は、ベテランが中心のチーム編成となった。二人併せて238キャップというSHグレーガンとSOラーカムのコンビは円熟のひと言では言い尽くせないハーモニーを奏でる。CTBは天才ユーティリティBKギタウとモートロック主将。切り札のWTB怪鳥トゥキリが前回同様の活躍を見せると得点力はますます向上する。FWでは“ジャッカル”こと FLスミスに注目。決して大柄ではないが、ボールハントの技は世界一だ。伝統の組織ディフェンスは健在。ここ数年は低迷していたが、今年のトライネーションズではここ4年間で9割近い勝率を誇っていたオールブラックスに土をつけ見事に復活。2大会ごとに優勝しており今大会はワラビーズの大会になる前兆か。
2007年 テストマッチ結果

強いスクラム、機動力抜群のバックロー、そして天才SOのゲームメイク…70年代に最強を誇ったウェールズが復活したのは2005年だった。シックスネーションズで5戦全勝で優勝。グランドスラムを達成し、このままワールドカップまで一気に…と盛り上がったが、その後相次いだ多数のケガ人により一気に勢いは衰えてしまった。05年シックスネーションズでブレイクしたCTBハンセンはケガが癒えずスコッドから外れ、今大会も核となるのはFWではチャービス、BKではジョーンズ、トーマス、ウィリアムスらであり変わらない。チーム作りもやや遅れているが、地元カーディフで2試合を戦うことができるアドバンテージを活かし、なんとか決勝トーナメント進出は果たしたいところだ。
2007年 テストマッチ結果
ニュージーランド
イタリア
スコットランド
ルーマニア
ポルトガルIRB世界ランキング1位のニュージーランド・オールブラックスが中心の展開となることは疑いない。1位通過は間違いないだろう。焦点を当てるべきは2位争い。スコットランドは過去5大会において必ずベスト8に進出してきたが、今大会はイタリアが立ち塞がりそうだ。イタリアは2000年のシックスネーションズ参加以来、順調に強化を進めてきた。今年の対戦ではスコットランドに対しアウェイで37-17と完勝しており心理的にも優位に立つ。注目の対戦は9月29日、プールラウンドの最終戦である。ルーマニアは第1回大会から連続出場を果たしている常連国だ。毎回必ず1勝を挙げているが、今大会はイタリアかスコットランドを倒しての2勝を目論む。初出場のポルトガルはまず1勝が目標。

第1回大会以来、ウェブ・エリス杯から遠ざかっているオールブラックスは、知将グラハム・ヘンリーの下で着々と準備を進めてきた。スターターを固定せず、各ポジションで同程度の実力を持つと思われるプレーヤーを複数選出し、ケガ人や不調者が現れてもチーム力が落ちないようにチームを作ってきた。それでも何人か代わりのいないプレーヤーがいる。FWではキャプテンのFLマコウ、BKではSOカーター。ともに今シーズンは絶好調からほど遠い出来だが、本番ではスーパープレーを見せてくれるはず。WTBロコゾコの超絶ステップ、FLコリンズの突破にも注目したい。毎回優勝候補に挙げられているものの、あと一歩でウェブ・エリス杯に届かなかったが、今大会では油断と慢心さえなければ2度目の頂点にはもっとも近い存在であることは間違いない
2007年 テストマッチ結果

第1回大会から連続出場を果たしている古豪。過去最高の成績は名FBギャビン・ヘイスティングスを擁した91年第2回大会での4位。今大会もこれまで必ず果たしてきたベスト8進出を上回りたい…と言いたいところだが好材料は少ない。今年のシックスネーションズでは1勝のみの最下位に低迷したが原因は得点力不足にある。主将を務めるパターソンのキック以外に得点パターンが見当たらない。05年に現ハッデン監督が就任後、06年シックスネーションズで見せたような展開・継続ラグビーを取り戻したいところだ。宿命のライバル・イングランドとの対戦時に見せる闘志をどの試合でも見せないと屈辱のプールラウンド敗退が待っている。
2007年 テストマッチ結果

今大会ではプールDのアルゼンチンとともに「台風の目」となりそうなのがイタリアだ。2000年のシックスネーションズ参加以降、途中には現日本代表ヘッドコーチのジョン・カーワンに率いられ着実に実力を付けてきた。今年のシックスネーションズでは初のアウェイ勝利をスコットランドから挙げ、ウェールズも下し過去最高の4位となっている。ラグビーのスタイルは大型のプレーヤーが揃うFWを前面にキックを有効に使うもの。現代表の中心となるのがプレースキッカーでもあるSOのぺスと“ぺぺ”ことスカナバッカ。FWではトライゲッターでもあるオープンサイドFLのベルガマスコに注目したい。チーム作りも順調のようで、初のベスト8入りを果たす可能性は高いと言える。
2007年 テストマッチ結果
フランス
アルゼンチン
アイルランド
グルジア
ナミビアいわゆる“死のグループ”となり、もっとも注目を集めているのがこのPOOL Dだ。現在北半球で1,2を争う実力のホスト国フランスとアイルランドに加え、ここ数年メキメキと実力を付け、ついに北半球シックスネーションズ全チームから勝利を挙げたアルゼンチンの三つ巴。悲願の優勝を目指すフランスにとっては大変厳しい組み合わせとなった。このプールは1位で抜けないと準々決勝ではオールブラックスと対戦する可能性が高く、ノックアウトステージ以降のことを考えない、小細工や駆け引きなしのガチンコ対決が見られそうだ。グルジアとナミビアはアウトサイダー。直接対決で勝った方がワールドカップ初勝利を挙げることになる。

悲願の初優勝に挑むホストカントリー。昨年今年とシックスネーションズを連覇しており、目下のところ北半球では実力ナンバーワンのチームと言えよう。経験豊富なプレーヤーが顔を揃えたFWだが、なかでも軸になるのはHOイバニェス主将とLOプルースの大ベテラン。FLベッツェンの低いタックルにも注目。“シャンペンラグビー”と称され、奔放な展開が看板のBKではエースのCTBジョジオンに期待が集まる。今回が3回目の出場となるWTBドミニシの存在も心強いかぎりだ。99年からチームを率いる名将ラポルト監督は、今大会を花道に退任予定。優勝で花道を飾りたい。厳しいプールに振り分けられたが、優勝の喜びは道が険しいほど大きいはず。観衆の大声援を背に受け、“レ・ブルー”は頂点のみを目指して突き進む。
2007年 テストマッチ結果

シックスネーションズではなかなか優勝できないが、近年は必ず優勝争いに絡んでおり評価が高いのがアイルランドだ。以前はキック中心の展開に愚直なFWプレーというラグビースタイルだったが、多くの才能が現れたことで魅力的なラグビーをするチームに変身した。その象徴がCTBオドリスコル主将。現在世界最高のCTBと言われ、ブリティッシュ・ライオンズの主将を任命されるなど傑出したリーダーシップの持ち主。オドリスコルを活かすのがSOオガーラのゲームメイク。プレースキッカーでもある彼にかかる期待は大。FWでは北半球ナンバーワンLOのオコンネルに注目。ラインアウトの高さは世界一だ。上位進出のカギを握るのは彼ら主力が揃うこと。選手層が薄いだけにケガ人が出ないことが重要になる。逆に主力が揃えば優勝を狙えるだけの実力はある。
2007年 テストマッチ結果

2000年以降急速に力を付け、過去最高のベスト8はおろか、ベスト4以上を狙えるとまで言われているのがアルゼンチンだ。以前から地元では圧倒的な強さを見せていたが、主力プレーヤーのヨーロッパ進出でアウェイでもコンスタントに力を発揮できるようになった。昨年ラグビーの聖地・トゥイッケナムでイングランドから勝利を挙げ、今年はアイルランドに連勝とその成長に陰りは見えない。チームの中心はSHピチョット。名SHが揃うフランスリーグでナンバーワンとされる彼の手綱捌きに注目したい。また、99年の就任以来、チームをここまで育てた名将ロフレダ監督は今大会で勇退が決定している。国中から厚い信頼が寄せられる監督の花道を飾るべく、“ロス・プーマス”はフランスとの開幕戦で世界を驚愕させるため牙を研いでいる。
2007年 テストマッチ結果