アジアシリーズの記事一覧
2008年11月17日
【韓流野球報告2008】アジアシリーズ、より一層盛り上げるために
4回目となるアジアシリーズは、埼玉西武ライオンズの優勝で幕を閉じました。大会の岐路に立ったともいえる今回のアジアシリーズで、改めて思ったことがあります。それは「アジアシリーズの妙味である、韓国と台湾の対戦をもっと盛り上げなければ!」ということです。
これまで何度も記したように思いますが、土曜の夜に日本以外のプロ野球チームが、決勝進出をかけて戦う真剣勝負。グラウンドには日本にはないような色彩のユニフォームをまとった選手たち。スタンドの両サイドからは個性豊かな応援合戦が繰り広げられ、チアリーダーが華を添えます。しかも、たった1,000円(自由席)で楽しめる。こんな娯楽は他にないでしょう。
そんなことから過去3回の大会は、当方なりに韓国-台湾戦の魅力をアピールし続けました。その効果があったかどうか分かりませんが、観客数は05年6,340人、06年6,445人、07年7,290人とわずかではありますが増えていました。日本の出場チームに左右されないこの対戦、やりようによってはウマミもありそうです。
しかし今回は諸事情によりスタートが遅れ、これといったプロモーションはしませんでした。また、当方自身、前回記したような慢心もあり、韓国-台湾戦の重要さを忘れていたようです。さまざまな要因が重なり、今年の観客数は5,228人。試合当日に雨が降った06、07年よりも、球場へ足を運ぶ人は大幅に減ってしまいました。
アジアシリーズという大会は、遠巻きに見ている人にとっては「大変だし別にいらないんじゃん」という存在のようですが、少しでもその大会理念に触れると「絶やしてはならない」と思える意義あるものです。
ただ、方法については一考の余地があるでしょう。今後、前向きにアジアシリーズが進んでいくことを願ってやみません。そのためなら当方はひと肌もふた肌も脱ぎます。
今年も、つたない内容にお付き合いいただき、ありがとうございました。J SPORTSのみなさんお世話になりました。木村公一さん、次回またWBCのグラウンドでいろいろ教えてくださいね。
それでは、またどこかで。アンニョン(さようなら)!

決勝戦を戦った両チーム。それぞれを讃える姿は、とてもさわやかでした。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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決勝、終わりました。統一、負けました。結果はご存じの通り0対1。野球好きP氏は熱戦だったと書かれていました。ただ、どうなんでしょうねぇ……。
小生、実況のお手伝いで、喋りの素人ながら慣れぬ放送席などにいたもので、試合の本質に至るにはちょっと時間が必要な感じがしています。それでも試合後、ドーム球場近くの居酒屋で、統一の一色優トレ・コーチと西武の中国語通訳・邱ちゃんの3人で食事をしました。そこで奇しくも「統一から見て、今日の試合はどうだったのか」という話題となったのです。格上である西武相手の0対1なら善戦健闘、あるいは惜敗だったのか。いや、イニングの細部を見直せば、勝てたかも知れない余地もあった(実際、決勝点は統一守備陣の中継ミスなのですから)。とすれば、悔いの残る試合と捉えるべきなのか。
将棋で、勝敗がついた後に「感想戦」なるものを両棋士が行うのをご存じでしょうか。最初から駒を並べ直し、一手ずつ進めて、互いの手について意見を交換する反省会です。プロ同士でなぜそんなことをするかと言えば、将棋には正解がないからです。自分では善手と思った手が、相手にはそう思われていなかったり、その逆もあったりする。まあそんなことのため、お互いに確かめる意味でするのですが、野球も同じです。とくに国の違うチームの短期決戦。一投一打の背景には、かなり差違があるからです。極端に言えば、それぞれの国・地域の野球に対する価値観の差違です。まあ、そんな理屈はあまり意味がないことかも知れません。
理屈をこねれば、いくらでも見方は生まれます。たかが1点差、されど1点差。この差が統一(台湾)と西武(日本)の差なのだ、とも言えるでしょうし、あくまでもこの1試合だけの結果とも言えます。外人投手が抜群のピッチングをすれば、完勝もする。でもそれがイコールそのチームの強さとは言えない。まあ、キリはありません。要するに今年のアジアシリーズは、統一がSKに勝ち、その統一を西武が下したシリーズだった。それ以上でも、それ以下でもない。決して日本が“まだ優れている”わけでもなく、台湾が韓国より強くなったわけでもない。これは北京五輪にもあてはまるし、おそらく来年のWBCにもあてはまることなのです。
そう考えれば、野球好きP氏の感想のように「熱戦だった」と受け止めるだけで、きっといいのでしょう。
とまれ、統一は“結果的”に西武を8回まで0点に封じ、9回に中継のミスでサヨナラ負けを喫した。その事実を、統一のメンバーには噛みしめて帰って貰いたいと思います。昨年はSKにコールド負けを食らった悔しさを胸に秘め、今季を戦った。ならば来季は、あの中継ミスをショート一人ではなく、メンバー全員が噛みしめ、戦って欲しいと思います。それで少しでも、統一の野球が進歩、成長してくれるなら……。
戦いは終わりました。日が暮れる頃……といってもドームだから日没はわかりません。でも、東京ドームはメンテナンスに入っていました。次の戦いの準備のために。
その戦いとは、そう、来年3月のWBCアジアラウンドです。

勝っても負けても、その光景は余韻を感じさせます。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月16日
【韓流野球報告2008】おめでとう!統一ライオンズ
まず、謝らなければならないと思っています。当方、そして韓国プロ野球に関わる人達は、完全に慢心していました。2年連続で日本出場チームに勝利し、昨年は統一にコールド勝ち。今年も「勝って当然」という雰囲気が蔓延していました。選手たちに手抜きがあったとは思いませんが、統一の選手達は本当にあっぱれでした。試合後の会見で、統一のリュ・ウエンション監督は「韓国シリーズ全戦にコーチを派遣してSKを偵察した」とのこと。監督以下、選手の姿勢は謙虚で、韓国側が忘れていた部分でした。
4回目となるアジアシリーズ。毎年土曜の夜に行われる韓国-台湾の両出場チームの対戦は、大会の中で、最も緊張感のあるものでした。しかし、昨年SKが躍進したことで、そのことをどこかに忘れてしまっていました。
思い起こせば韓国は、代表戦ではありますが、2003年のアテネ五輪出場をかけた札幌ドームでの予選で、準備不足により台湾に敗戦。そこで反省したはずでした。その結果、06年、WBCアジアラウンドでは入念な台湾対策を練り、勝利したのですが、今回、03年の時のように、油断がなかったとはいいえないでしょう。
「3点以上離して勝たなければならない」と、一発長打にかけたリュ・ウエンション監督と、負けた場合の失点率のことは頭になかったSK。韓国側の誰にもスキがありました。
SKは来年に向けて、今年と同じ目標を掲げることになります。来年もこの大会があることを、世界で一番願う集団となるでしょう。
決勝戦に進んだ、統一ライオンズ。今回は日本勢以外が王者に輝くチャンスかもしれません。心からエールを送ります。

試合後の記者席
試合後の記者席です。前列が台湾メディア。後列が韓国メディア。韓国は毎週日曜日が新聞休刊日なので、新聞記者たちは土曜日はお休み。記事は書きません。ということで閑散としてます。一方の台湾のみなさん、キーを打つ手に力が入ります。本当におめでとう!
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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また裏切られました。期待すれば裏切り、見放せば信じられない勝ち方をする。その統一が、SKに勝利で決勝進出です。下馬評ではSK有利の試合でした。統一とファンにはお詫びするしかないですが、でも西武に勝ったSKだけに、ムリもないとご容赦下さい。
ではなぜ、勝つのは難しいと予想された試合に勝利したのか。MVPは2本塁打、6打点のリュ・フウハオであることに異論はありません。でも同時に先発で7回3失点に留めたリン・ウェイピンも同等の殊勲者でした。今季、抑えも務めた彼にとって7回までは、シーズンで二回しかありません。それも急な先発だったのですから。昨日のブログで触れましたが、舞台裏では大きなハプニングがあり、先発予定のハックマンが飛び、彼が投げることになったのです(その顛末は、許しが出れば残りのこのブログでお伝えします)。そんな中での7回3失点。上々の出来、どころではありません。彼の精神力には、改めて賛辞を送りたいと思います。とくに2回に先制本塁打を打たれても動揺することなく、その後も毎回、走者を背負いましたが文字通り踏ん張りました。男、です。彼は心臓の大手術を経ての復活投手。人生最大の好投と賛辞してもいいでしょう。

MVPのリュ・フウハオです。
でも、ほんと。統一の連中というのはわかりません。勿論、これだけの好試合を演出したのは、彼らに十二分な能力があったからです。野球において、まぐれや運は付き物ですが、でも9イニングを戦う中では、それだけでは絶対に勝てません。
ちょっと冷静に、引いて観たとき……。この試合で他国のチームと戦う国際大会というものの、“別の顔”を見た気がしました。SKは統一のデータを洗い出していても、実際にシーズンで戦ってはいません。だから長所、欠点は発見していても、潜在能力まではわからないのです。統一も、SKのことは同様に詳しくわかっていないはず。そこにある“怖さ”を感じたのです。リュ・フウハオが、SKの抑え・チョン・デヒョンと日々戦っていたら、その実績を先入観に持っていたはずです。とすれば、8回にあのようなヘッドを返したスイングが出来たかどうか。言い換えればリュ・フウハオにとって目の前に出てきた投手は、ただSKというチームの抑えに過ぎない。そして投げるボールにキレはない。極論すれば、その程度の投手だったのです。“顔で投げる”という表現がありますが、その顔は、国際大会では通用しないというわけです。とどのつまりは、グランドで見えるもの、感じるものだけでの勝負。それが国際大会の神髄なのではないか。そんなことを感じました。
では最終日の決勝、対西武戦です。西武の先発は湧井。五輪にも出ているから、まったく知らないはずはありません。でも日々戦っている投手ではないから、湧井のボールに対する先入観も少ないはず。もし日本シリーズまでの疲労を抱えてマウンドに登れば、統一打線にとっては「ただフォークの良い投手」だけに映るわけです。そこが勝機でしょうか。あとは投手次第ですが、実際、SK戦で全力を使い切りました。成り行き任せです。序盤に大量失点すれば終わりです。でも、それぞれの投手が“ネンイチ”の投球をするかも知れません。
だから予想は不可能です。もう意味はありません。刮目して一回一回を観る。あとは野球の神様だけが知っていることです。

高津に似ていますが、“男”、リン・ウェイピンです。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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いよいよ明日、アジアシリーズ決勝戦を迎えます。
2勝1敗で、埼玉西武、SK、統一が並びましたが、失点率で
決勝は「埼玉西武ライオンズ×統一ライオンズ」のライオンズ決戦となりました。
明日の決勝を前に、SKワイバーンズと統一ライオンズの応援席をご紹介。
アジアシリーズでは学生野球のように、内野に応援席を設けてチームに声援をおくってます!国によって応援方法も様々なので、その場にいるだけでも楽しめます!

まずはSK。
SKには、次長課長の河本さん似の応援団長がいて、
室井さんが作成した日本語のボードを持って、片言の日本語で場を盛り上げていました。
チアリーダーのダンスも、どこの国よりもセクスィーで必見です。
続いて統一ライオンズ!
今日のSK戦の応援席には、埼玉西武のユニフォームを着た方や、
阪神タイガーズの林選手のユニフォームを着た方や、統一のものを着た方などが集い
様々な人間模様が垣間見れました。
中でも人気をだったのが統一ライオンズのチアリーダー!

檀上に上がり、踊り始めるとカメラを持った人がわんさか集まりだして・・・。
確かに、あの美貌でヘソ出しルックとくれば、人は集まる、もとい群がりますよね!
明日が彼女達を見られる今年最後のチャンスかもしれませんよ!

頭に虹をつけている、統一のマスコット“OPEN小将”も大人気でした。
いわゆる今流行りのゆるキャラで、遷都くんなんて比じゃありません。
ドアラも油断してられないかも。かも。
早速、ニホンの女の子の心もつかんで、通路で大撮影大会が行われてました!
確かにこのユルさ、たまらないかも(笑)

本家のライオンを模したマスコットも負けじと頑張ってましたよ!

統一のチアとゆるマスコットは、明日も見られます!
是非、この国際的な雰囲気を肌で感じてみてください。
プロモ担
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2008年11月15日
14日の中国・天津戦を15-0のコールドゲームで勝利したSK。ここからは決勝戦を見据えた戦いとなります。
キム・ソングン監督は、天津戦を前に「中国、台湾での試合では、勝ってもピッチャーはあまり使いたくない」とのこと。結果、天津戦では先発、ソン・ウンボム以降、イ・ヨンウク、チョン・ビョンドゥ、キム・ウォンヒョンの各投手が登板し、勝ちパターンの投手を温存することができました。台湾・統一戦でも、先発が予想される、チェ・ビョンヨン投手が序盤をきっちり抑えることが期待されています。チェ・ビョンヨンは昨年の本大会でも統一戦に先発。5回をソロホームランの1点に抑え、勝ち投手になっています。
一方の打線ですが、キム・ソングン監督は「統一は変化球投手が多いので、それに対応していきたい」とのこと。昨年は13-1で勝利しましたが、相手投手の四死球でチャンスを広げたという点もあります。チャンスで一気に攻め込めれば、SKは有利に試合を進められそうです。
また、前回記した、パク・キョンワン捕手ですが、天津戦には出場せず、統一戦には状況により、途中から出場の見込みです。そして、決勝戦に進出した場合は、スタメンマスクが予想されます。
さて、14日の試合前ですが、韓国から大きなニュースが飛び込んできました。それは、北京五輪代表で、ヒーローズのエース左腕、チャン・ウォンサム投手(25歳)がサムソンに金銭プラス1名とトレードになったということ。その金額はなんと30億ウォン!(約2億1000万円。今は円高なので。今までなら3億円)。チャン・ウォンサム投手の今季の年俸は8,000万ウォン(約600万円)。トレードマネーがいかに大きいかがうかがえるでしょう。
このトレードは、ヒーローズが球団維持のために「チャン・ウォンサムを売った」と言えます。かつて同じような形で、球団維持のために大物選手を放出し、結果、チームは衰退、消滅していった過去がある韓国プロ野球。その渦中にいたのが、パク・キョンワン捕手であったり、弱体化した球団・サンバンウルを率いていた、キム・ソングン監督です。「チャン・ウォンサムがサムソンに入ったら、打線の援護などで15勝はできる」とキム・ソングン監督。
「SKの独走許すまじ」というサムソンと、お金が必要なヒーローズの利害が一致したこのトレードですが、今後の球界に不安を与える韓国からのニュースに、東京ドームの韓国関係者は大きな衝撃を受けました。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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ベタ負けでしたね、西武戦。結果は1対2でしたが、明らかに力負けでした。西武の岸は本来の力からすれば70%くらいの調子。打てても不思議はないキレのボールもありましたが、初対面での対決では、あそこまでが限界でしょうか。
残念なのは前日に本塁打を放ったリュウ・フウハオと3番に入ったチェン・レンフォンが、それぞれ負傷でスタメンから外れたことです。戦力全部がかかって負けたのなら仕方がないですが、台湾シリーズから調子を上げていた二人を欠けば、まあ精一杯だったでしょう。試合後に呂監督は「打順の組み方も間違った」と述べていました。が、それでも多くは望めなかったと思います。とにかく岸の緩急つけた投球に打ちあぐむばかりでしたから。

好投むなし、のパン・ウェイルン
ただ中国の主審は、あれはなかったですね。潘威倫もよく投げました。5安打2失点ですか。上々です。せめて去年のようなミスの連発、雑で無気力さを感じるプレーがなかっただけでも、ヨシとすべきかも知れません。
でも「仕方がない」だけに、後が深刻だと思います。勿論、監督の采配含め、戦術が伴えば戦い方も結果も変わった可能性がありますが、しかし今の統一にそれを求めるのは酷かと思います。第3日は韓国・SK戦です。西武より打線も振れているし、キッチリした野球をするので、より手強い相手です。
どうするのでしょうね。フツーに統一の攻め方でいくのか、一か八かの奇襲でもかけるのか。戦績は一勝一敗。SKに勝てばまだわからないのですからね。見どころはそうした“姿勢”でしょうか。あと先発が間違いないハックマンがどんなピッチングを見せてくれるか……。
と、書いているうちに裏情報が入ってきました。なんと……。ちょっと今の時点では差し障りもあるので書けません。ごめんなさい。
ただ、SK戦にハックマンの登板がなくなったことだけは書いてもいいかな。
統一、ピンチです。

幻と終わったハックマンの登板
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月14日
大会が始まりました。統一の初戦は中国・天津でした。結果は……勝ちました。潘武雄の生涯初というサヨナラスリーランで、です。でも、前日のブログでの“予感”が半分的中しました。負けるかも知れない試合でした。9回まで3対4。二死三塁で、代打は新人の郭俊佑。ところがこの子がレフトへの同点打。さすが統一期待の新人でした。
「クロ(郭俊佑のニックネーム)は初めてのドーム、慣れない人工芝ということで、レフトの守備練習でももたつきがあった。それで控えにした。でも明日の西武戦ではスタメンで使います」とは呂文生監督。SKに敗れ、気を引き締めてくるであろう西武に対して、この新人が再びなにかをしでかすことを期待したいです。対西武の先発はエースの潘威倫です。肩の疲労痛で苦しんだ去年、今年ですが、終盤から回復したとのこと。ビシッと四隅に決められれば、そう連打は喰わない(と期待します)。国際大会の常連でもあるし、きっと良い投球をしてくれる(と期待します)。
聞けば、統一も今年はかなりデータを入手しているとのこと。CPBLから派遣されたスタッフが、韓国シリーズまで偵察陣が出向いたそうです。いきあたりばったり風のゲームをしているような統一としては、意外です(慣れないことはして欲しくないけれど)。
でも、打線は本来の動きにほど遠かったですね。まだ眠っている感じでした。デイゲームということもあったでしょうか(台湾では気候ゆえ、ほぼすべてナイターです)。今日はどうでしょう。起きて欲しいものです。第2試合では西武が韓国・SKに敗れました。某実況アナ氏は「SKと統一の決勝もいいね」とも。そうなったら日本球界も目を覚まし、この大会に取り組む姿勢も変わるでしょうか。ならば、観衆がらがらの決勝となっても、意味があるというものです。眠っているのは、統一だけではないのです。

5回、追撃の本塁打を放ったリュウ・フウハオ。細身ですが、バネの利いたスイングがウリです。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2008】偉大な正捕手、パク・キョンワン
毎年、初戦ナイトゲーム日本戦の翌日に、昼12時台の中国戦を迎える韓国。アジアシリーズ2日目の朝は韓国チーム関係者にとって、いつもつらいです。
さて、13日の埼玉西武戦、SKは勝利しました。昨年、中日から勝ち星を挙げていることと、シリーズ終わりで、万全とはいえない西武相手だっただけに、SKナインは「喜びを爆発!」ということはありませんでした。
戦前の注目は「キム・グァンヒョンが投げるのか?」ということでした。試合前、キム・ソングン監督は「韓国シリーズが終わった日に、キム・グァンヒョンにアジアシリーズ初戦の先発を伝えた」ということで、エースの登板は前々から決まっていました。しかし、この数日間で監督を悩ませる事態が起きます。正捕手、パク・キョンワン選手がアキレス腱を痛めたためです。これにより、キム・グァンヒョン投手の起用を、パク・キョンワン回復まで延ばすか?という考えも出てきたようです。
結局、予定通り、キム・グァンヒョンの先発となりましたが、チョン・サンホ捕手とのバッテリーは、いつも通りとはいきませんでした。
パク・キョンワンは自身の状態について、試合前「トレーナーからは台湾戦(15日)からは出られると聞いている。しかし、きょうの試合、できれば途中からでも出ておきたい。西武の打者たちは積極的に打ってくるという印象がある。注意するべき選手は1番打者で二塁手のカタ…タ…(「カタオカ」と教えてあげる)、そうそう片岡。初球から走ってくるし積極的だ。(代わりにマスクをかぶる)チョン・サンホは高校時代を除けば、はじめての国際大会で緊張すると思う。ベンチからサインを出すかどうかは、チョン・サンホがちゃんとやると思うよ」とのことでした。
パク・キョンワンは8回からマスクをかぶり、4番手のイ・スンホ投手の特徴をうまく引き出しました。特にスローボールを効果的に使い、審判の判定も味方にして打者6人から4三振。さすがパク・キョンワンというリードでした。
14日は天津ライオンズ戦。統一相手に接戦をしたそうなので、どんなチームかとても楽しみです。

上記の写真は、SK側応援席でチアリーダーや応援団長が客席に掲げている、選手名や掛け声のボード。日本人向け応援用に、毎年当方にて約40種作成し、球団イベントスタッフに進呈しているものです。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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2008年11月13日
SK野手陣ですが、俊足選手と長打力がある選手、両方が揃っています。では、誰がポイントとなるかというと、これがなかなか難しく、チャンスをつかめばどこからでも点が取れる打線です。
足の速い選手では、金メダリスト紹介で記した、セカンドのチョン・グンウ選手。その他には、強肩でもあるキム・ガンミン選手、得点圏打率が3割4分7厘の左打者、パク・チェサン選手、小技の利く、控えでの起用が予想されるチョ・ドンファ選手といった外野手が並びます。
彼らを還すのが中軸の打者たちです。先日紹介した、イ・ジンヨン選手に加え、昨年のアジアシリーズで山井大介投手(中日)からソロアーチを放った、キム・ジェヒョン選手。そして、細身ながらパンチ力のある、チェ・ジョン選手も注目の存在です。チェ・ジョンは打率3割2分8厘でリーグ3位。チームトップの成績です。どのようなカウントでも満遍なく結果を残し、欠点の少ない選手。代表選手に選ばれても遜色ないのですが、いままでは同じくサードの、キム・ドンジュ選手(トゥサン)という大きな存在がいたため、機会が巡ってきませんでした。しかし、キム・ドンジュが北京五輪を最後に代表選手から退く意向を見せ、チェ・ジョンは次のWBCがチャンスとなりそうです。キム・ソングン監督も「頭を下げてでも、チェ・ジョンを代表選手に選んでもらう」というほどで、今回のアジアシリーズでは要チェックです。

ベビーフェースだが、やるときはやる、チェ・ジョン
そして4番を務めるのが、パク・チェホン選手。打点、ホームラン、二塁打の各部門でチームトップの成績を残しました。バッターボックス内側いっぱいに構え、じっくりボールを見極めるタイプなので、投手にとっては投げにくさを感じるかもしれません。かつては3割30本30盗塁を決めたプレーヤー。国際大会でも好成績を残しているのが強みです。

以前は国際試合に強いことから「リトルキューバ」と呼ばれた、パク・チェホン
昨年同様、今年も東京ドームの前日練習でも、各選手気持ち良さそうにサク越えを連発していました。「バッターにとって最高の球場!」なんてイ・ジンヨン選手は笑顔いっぱい。チョン・グンウ選手もロングティーなのに、打球が何度もフェンスを越えていきました。これには福原峰夫コーチも「はぁー、すごいねぇ」と感心しきり。彼らにとって東京ドームは水が合うようです。
心配なのが、正捕手のパク・キョンワン選手が左足アキレス腱を負傷しているということ。これはピッチャーのローテーションにも変化が生じ、「パク・キョンワン選手が初戦には間に合わない、イコール、キム・グァンヒョン投手が決勝戦の先発登板に回る」とも予想されています。
韓国の初戦となる13日の埼玉西武戦は、どんな戦いになるでしょうか。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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【華流野球報告2008】なにより、イイ試合を見せてくれ!
前日の公式練習を見に行きました。午前10時から、わが統一獅隊。見慣れた顔ぶれです。ですが、どこか去年とは違う気がしました。自信というか、落ち着きというか。兄弟との台湾シリーズを勝ってきたためでしょうか。それとも去年に続く2度目の東京ドームだからか。練習態度にも、浮かれた感じがしませんでした。でも統一は期待と予想を裏切るチームです。まだ信用は出来ません。
明日は統一と天津の試合から今シリーズがスタートです。統一の先発は林正豊(リン・ゼンフォン)。今季、5勝3敗だった投手です。ストレートはMAXで146キロくらい。チェンジアップが持ち味の投手です。シーズン5勝の投手ですが、彼がフツーの投球をしたらまず負けることはないでしょう。統一打線がリズムを掴めば、7回コールドもアリです。申し訳ないですが、天津はそのくらいのレベルに映りました。勿論、ともに初対戦ですから、断言は出来ません。統一は、期待と予想を裏切るチームです。

リン・ゼンフォン。温泉帰りではありません。
打線では、郭岱琦(クォ・タイチ)がいい当たりをしていました。シーズン8本塁打の彼ですが、打球は小笠原のようにスタンドイン連発でした。フリー打撃だけなら、30本塁打の打者でした。「ドーム球場は、やっぱり飛びます」。郭だけでなく、多くの打者が口を揃えていました。「ボールも台湾での使用球より飛びます」。劉芙豪(リュ・フウハオ)は、そうも言っていました。心配なのは、みんなが錯覚して本塁打ばかり狙いに行くことですが、統一の面々でも、さすがにそこまでアホではないと信じています。しかし、天津相手だからと「いつでも点が取れる」と甘く見てはいけません。これは、少し心配です。

クォ・タイチ。雰囲気は3割打者です。
それに、本当の敵は西武であり、SKです。ただ勝つのではなく、翌日に繋がるような内容ある勝利を願います。
ただ、天津チーム。彼らも練習から一生懸命さが伝わってきました。初めてのドーム。初めての人工芝。こんな球場で試合をしたことのない彼らには、ただそれだけでも十分にハンデになるはずです。そんな環境で、どんなプレーを見せてくれるか。
この大会は、アジア一を決めると同時に、各国・地域の野球への活性化という目的、意味合いもあります。中国は代表ではなく初めて単独チームでやって来ました。彼らも、中国のリーグ戦で優勝してきたという自負があるはずです。そして、本国では認知もされないマイナーな野球でも、彼らにとっては人生なのです。そんな意地が観たいものです。
当たり前か、不思議なものか。視点を移すだけで、主人公が変わり、垣間見えてくる野球人生もまた、変わります。だからみんな、主役です。だから勝敗より、いい試合を見せて欲しいと思うのです。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月12日
11日、ベンチ入りメンバーが発表されました。10日の本項目「頂点を目指すSK首脳陣(1)」で「投手交代の際、マウンドには加藤初コーチとともに、パク・チョルヨンコーチが上がる」と記しましたが、今回の通訳登録は戦力分析チーム(スコアラー)のキム・ジョンジュンチーム長なので、キム・ジョンジュンさんが加藤コーチの横にいるかと思います。ちなみにキム・ジョンジュンさんは元選手で、キム・ソングン監督の息子さんです。
さて、SK投手陣ですが、先発投手はキム・グァンヒョン、チェ・ビョンヨン、ケニー・レイボーンの3人。キム・グァンヒョン投手については先日ご紹介したので、他2投手をご紹介します。チェ・ビョンヨン投手は今季10勝2敗。140キロ台前半の直球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、時折りナックルを投げる投手です。詰まらせて外野フライが増えると、チェ・ビョンヨンの状態がいい時でしょう。

ナックルを投げるチェ・ビョンヨン
ケニー・レイボーン投手は広島、台湾でもプレーしました。今季は5勝3敗。ストレートの次にチェンジアップをよく投げます。フォアボールが多いですが、走者を置いても動じないのが持ち味です。

昨季は17勝を挙げたレイボーン
そしてSKの得意分野が細かな継投です。左打者に対してはシーズン最多登板タイの85試合に投げ、ホールド王となった左腕、チョン・ウラム投手、セットアッパーは通算806試合登板で歴代1位のサイドスロー、チョ・ウンチョン投手が務めます。そして、抑えには先日ご紹介した、チョン・デヒョン投手が控えます。
その他に、SK球団創設期のエースで、04年には15勝を挙げた左腕、イ・スンホ投手が肩の負傷から復帰。ブルペン陣に厚みが増しました。また、強気の投球とスライダーが武器のユン・ギルヒョン投手、WBC代表で今季シーズン途中にキアから移籍した左腕、速球と荒れ球が特徴のチョン・ビョンドゥ投手など、短期決戦での投手のやりくりは困らなそうです。
キム・ソングン監督は、昨年のアジアシリーズ決勝戦での敗因に「継投ミス」を挙げました。今回は昨年以上に慎重かつ、根拠のある継投をしてくることでしょう。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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11日、東京ドームホテルでは監督会議の後、記者会見が行われました(ネタが野球好きPとかぶりました・失敬)。

台湾ブログなので、主役は統一・呂文生監督です。
記者たちの焦点は、韓国SKが西武を破るか、と言う点でした。それほど今年の大会は、戦力拮抗。これまでの「日本チームが勝って当然」というようなぬるいムードはないのです。そのためか、各国の記者たちも西武の主力選手の欠場に関心が集まったようです。とくに抑えのグラマン、主軸の中島が不在で、大丈夫なのかと。渡辺監督は「決して手を抜く意味で外したわけではない。戦える状態ではないから、外さざるを得なかった」と強調していました。まあ、勝負は結果がすべてです。勝てば官軍。
ちょっと残念だったのは、台湾・統一の影が薄かったこと。SKの強さは誰もが認めるところですが、じゃ、統一はどうなんだい。SKへのライバル意識、リベンジ意識は前述の通りです。でもこの際、西武まで下して、台風の目となってやれ!
さて。記者会見の後、ちょっとした再会がありました。西武の渡辺監督と、統一の一色優トレーニングコーチです。ふたりは5年くらい前、台湾の中南部の嘉義という街で、リーグは違えど交流があったふたりです。
渡辺監督は投手兼コーチとして年代勇士というチームに在籍。一色コーチは和信鯨隊のトレーナーでした。わずかな時間でしたが、当時のこと、最近のことを語り合ったふたり。それにしても渡辺監督は、台湾時代のことをなつかしく話します。
「だって俺、台湾好きだもん」
一色コーチも、もう台湾暮らしが10年を越えました。渡辺監督は台湾時代の言葉の出来ない中での、決して環境の良いとは言えない中での経験が、今の指導者としての礎となっています。一色コーチはプロの経験こそなく、台湾球界で脚光を浴びない立場ながらも、堅実に選手たちに信頼されるコーチとして生きています。人生いろいろです。野球界は狭いです。それでも、こうした“野球人生”の交錯が垣間見られるのも、アジアシリーズがあったからこそ、です。
今大会では、ゆっくり昔話をする時間も余裕もないですが、選手のガチンコ対決とは別に、こんな再会があったことも、お伝えしたいと思いました。

5年ぶりの再会。ちょっとふたりも、年をとりました。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月11日
【韓流野球報告2008】頂点を目指すSK首脳陣(2)
打撃部門を担当するのは伊勢孝夫コーチです。ヤクルト時代、野村監督の下で「ひと目で球種や配球が分かるチャート表を作って欲しい」と言われ、データ分析の鬼となり、その後、幾度もチームの優勝に貢献。その手腕はSKでも発揮されています。
伊勢コーチは「まだ韓国の選手にはID野球の“いろはのい”も伝わってない。せっかく叩き込んだデータを打席に入って忘れてしまっては意味が無い。そしてベンチにいるときも、常に相手投手を観察する眼が必要」と話します。伊勢コーチにとってまだ満足のゆく状況ではないももの、SKの攻めは、相手投手の傾向を素早く見抜き、少ないチャンスをものにする技術に秀でています。アジアシリーズでも西武投手陣を、どう攻略するか見ものです。

試合中もベンチ横で指示をだす、伊勢コーチ
守備担当は福原峰夫コーチ。試合前のグラウンドには、ノックバットを振るう福原コーチの声が響きます。SKは長い時間をかけ、密度の濃い練習をするのが特徴。鍛え上げられた選手たちは、自国リーグで優れた守備力を見せました。しかし福原コーチは「まだ1球に対しての重み、怖さを日本の選手に比べると、わかってないのかもしれない」と語ります。SKナインにとって、2年連続のアジアシリーズという舞台は、それを身をもって感じる最高の教材となりそうです。

いつ見ても男前の福原コーチ
キム・ソングン監督、そして3人の日本人コーチがいることで、日本では「SKは日本式」と伝えられることがありますが、必ずしもそうとは言えません。その辺は日本人コーチの方々も否定します。「日本のよい部分を注入した韓国式」とでもいいましょうか。う~ん難しいですね。
日本シリーズを制覇した埼玉西武と韓国のSK。この両チームの攻めには似たような点があります。そのひとつが、失敗を恐れない積極的な走塁です。ただこれが、日本らしい攻め方とは言えないでしょう。そもそも、何が日本らしいのか分からなくなってきました。いずれにしても、西武とSKの激突は、面白い戦いになりそうです。
アジアシリーズ開幕までにSKの戦力について記していきたいと思います。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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【華流野球報告2008】いよいよ来日。その戦略は?

いざ日本出撃!
日本シリーズの決着に気を取られている間に、アジアシリーズへの参加国は来日となりました。今日11日には韓国、台湾、中国の3チームは東京に集結なのです。
前日10日には、台湾・統一ライオンズの壮行会が開かれました。場所は台北の華國飯店。統一が台北遠征で使用する、いわば定宿です。小生も泊まったことがあります。ちょっと古いですが、格式あり食事もまずまずのホテルです。ちなみに西武は、こうしたイベントはするのでしょうかね。たぶんないですね。残念です。
でも、渡辺監督はかつて、台湾で投手兼任コーチをしていました。この手の大会には、あるいは原監督より誠実に臨むことでしょう。監督会議で、流ちょうな北京語を操る渡辺監督の姿が想像されます。
さて、統一です。台湾は大会始まって以来、第二回のLanewが2位になったのが最高です。去年はSKに7回コールド負けを食らいました。どうもこの屈辱が、今でも根深くあるようです。「日本には勝てなくても、韓国がSKなら、なんとしても」という気概が強いと聞きます。楽しみです。ただし、戦術面、選手の能力を鑑みて、SKに分があることは否めません。西武相手にもSKなら勝つことも不思議ではないです。
そんなSKに統一が勝てる要素があるとしたら……。ハッキリ言って先発投手次第です。統一のSK戦の先発は、耳にしていますが、ここでは書けません。機密漏洩になります。でも、誰であれ統一対SKは三日目です。順当なら中国・天津に勝利し、翌日の日本戦に誰が投げるか。もし私が監督なら、日本戦は手を抜きます。手を抜くという言葉が不謹慎なら、あえて好投手を先発させません。でもって三日目のSK戦に総動員すべきでしょう。総動員なら一人の投手の投球数も少ないわけで、それで勝って翌日の決勝となっても、負担はそう大きくはないわけです。というか、SKに負けてはそこで終わりです。先発候補を使い切らずに三位決定では、去年と同様に悔いも残ります。呂文生監督は、そこまで考えているでしょうか。わかりません。わからないので、明日、聞いてみることにします。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【華流野球報告2008】台湾シリーズ(かんたん)解説・その3
(6)11月1日 ●統一0-5兄弟○
(7)11月2日 ○統一4-0兄弟●
さて、3勝2敗で迎えた第6戦。地力に勝る統一が、このまま勝つかに思えました。ところが予想に反し、それも完封負けという結果に。去年のこのブログから書いていますが、統一というチームは本当に予想ができません。期待させれば裏切り、見放せば快進撃を演じる。ま、プロ野球というものが興行(エンタメ)であるとするなら、アジアの中でもこれ以上に楽しませてくれるチームもないと思います。こりゃ今年は兄弟かな。そう思ったら、最終戦、統一が完封勝利を収めました。3回、5回と連打で加点し、あとは先発のハックマンが4安打の完封。展開的には、わりとアッサリした優勝でした。これも結果論は否めませんが、兄弟の力もここまでで尽きていたかなという感じでした。

最終戦完封のハックマン投手です。
それでも7試合で球場に詰めかけた観衆は9万6825人。これは91年のプロ発足以来、最高の動員数だったそうです。1試合にすると約1万4千人。数字だけ見れば日本とは比較になりません。でも台湾の人口は日本の約五分の一、およそ2300万人の“島都市”です。人口約1億2千万の日本に換算すれば、7試合で48万人! 1試合平均7万8千人という数字になります。とんでもない数字です。あくまで換算です。でも、凄い数字です。
統一の本拠地台南球場の収容人員は1万2千人です。単純に2千人があぶれたか、無理無理に入ってイモ洗い状態になったわけです。
台湾での公式戦の平均的な観客数は1500人から2千人くらいでしょうか。ひどいときは800人くらいの試合もあったと記憶しています。それが7万8千人です!やれば出来るんです!
前述の八百長騒動を蹴散らし、熱ある戦いを見せれば、お客さんはやって来る。そんな思いを改めて感じさせたという意味でも、今季の台湾シリーズは、例年と少し趣の異なるものだったと思います。それだけに、敗れたとはいえ兄弟は殊勲です。台湾シリーズに勝ってアジアシリーズに臨む統一には、兄弟のぶんまで東京ドームで暴れて欲しい……そう思っています。でも統一だからなあ(苦笑)。

お約束のシャワーです。台湾はグランドでやります。ファンも参加気分が味わえます。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月10日
【韓流野球報告2008】頂点を目指すSK首脳陣(1)
アジアシリーズ優勝を目標にしてきた今年のSK。今回はキム・ソングン監督と加藤初投手コーチをご紹介します。
昨年からSKの指揮を執り、見事2年連続して頂点に導いたのは、キム・ソングン監督。京都・桂高校を卒業後、韓国の実業団でプレー。1982年に発足したプロ野球で指導者を歴任し、今年9月3日に、史上2人目の監督通算1,000勝を挙げた韓国を代表する名将です。「野球の神」から「野神」と呼ばれるキム・ソングン監督。選手個々への徹底した指導と、細かなデータ分析が特徴です。WBC監督就任の声も上がりましたが、健康面を理由に受諾はしませんでした。
余談ですが、試合以外でもデータ重視か?ゲンを担ぐことでも有名です。先日の韓国シリーズでも、昨年、羽織ったジャンパーを脱がなかったところ優勝したため、今年もそれを守ったり、朝出かける際、自宅マンションのエレベーターで他の住民に会わず、その日の試合に勝利すれば、翌日は極力、ひと気のない時間帯を選んで外出するなど、非常に徹底しているようです。アジアシリーズ終了後、今回はどんな縁起を担いだのか聞いてみようと思います。

キム・ソングン監督
投手コーチを務めるのは、現役時代の「鉄仮面」という愛称で知られる、加藤初投手コーチ。SKはデータに基づく細かな継投をするため、加藤コーチは頻繁にマウンドに上がります。作戦なのでしょうがないですが、相手チームファンからは加藤コーチが登場すると「またぁ~」と言った声が聞こえてきます。
通常、加藤コーチは通訳さんとともにマウンドへ上がりますが、昨年のアジアシリーズではベンチ登録の都合上、日本語が上手い、パク・チョルヨンバッテリーコーチが加藤コーチとともにマウンドに行きました。今回はどういった形になるか分かりませんが、もし加藤コーチの横に、やけに体格がよく、加藤コーチより投手に指示を出す人がいたら、それは通訳さんではなく、パク・チョルヨンでしょう。

加藤初コーチ(写真右)
次回は、伊勢孝夫打撃コーチと福原峰夫守備コーチです。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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今年、韓国の選手たちが最も注目を浴びた瞬間というと、間違いなく北京オリンピックだと思います。今回アジアシリーズに出場するSKワイバーンズからも、韓国野球代表24選手中、4人(トゥサン、サムソンと並び最多人数)が北京でプレーし、見事金メダルを手にしました。今回はその4選手をご紹介します。
まず、最も印象に残っている選手といえばやはりこの人。予選、そして準決勝で日本戦に先発した左腕、キム・グァンヒョン投手です。

予選では和田毅投手(ソフトバンク)と投げ合い、5回1/3を被安打3、7奪三振、無失点の好投。準決勝では序盤はふらついたものの、8回を2失点に抑え、勝ち投手となりました。北京では準決勝の時、トイレでばったり阿部慎之助選手(巨人)に会ってしまい、いつもの「ほほえみ」で話しかけたというキム・グァンヒョン。アジアシリーズで阿部選手と再会なるでしょうか?
投手ではもうひとり。抑えを務めるサイドスロー、チョン・デヒョン投手です。日本戦では予選の9回裏、3-5で日本が2点を追う1死二・三塁という場面でマウンドに上がりました。ここでチョン・デヒョンはG.G.佐藤選手(埼玉西武)を空振り三振、森野将彦選手(中日)をサードゴロに抑え韓国を勝利に導きました。キューバとの決勝戦でも3-2で韓国1点リードの9回裏、2死満塁で登板。ショートゴロ併殺で金メダルを手にするなど、ピンチに動じない守護神です。

野手では準決勝・日本戦で同点劇を演じた2人が、SKに在籍しています。2-1と日本の1点リードで迎えた7回裏。韓国は1死一塁。この時に代走に出たのがSKのチョン・グンウ選手でした。その後2死一・二塁となって、代打に登場するのが、SKのイ・ジンヨン選手。イ・ジンヨンは藤川球児投手(阪神)の6球目をライト前へ運ぶヒット。この打球で二塁走者、チョン・グンウ選手が、勢いのよい走塁と、捕手のタッチをかいくぐるスライディングで生還。韓国はSK2選手の活躍で2-2の同点にしました。この次の回に、イ・スンヨプ選手(巨人)の2ランホームランが飛び出し、韓国は決勝戦進出を確実なものにします。

北京五輪で好走塁のチョン・グンウ

国際大会で強さを発揮する、イ・ジンヨン
今回のアジアシリーズで、北京五輪の激闘を思い出すのも、楽しみのひとつとなりそうです。
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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【華流野球報告2008】台湾シリーズ(かんたん)解説・その2
(3)10月28日 ○兄弟6-5統一●
(4)10月29日 ●兄弟0-5統一○
(5)10月30日 ●兄弟4-7統一○
上記が第3戦から第5戦の結果です。3戦目は兄弟が勝って2勝1敗としたものの、4、5戦は統一が巻き返し3勝2敗としました。結果だけ見ても今年の台湾シリーズは勝って負けてのシーソーゲーム(ちょっと古いね、表現が)。
兄弟は、主砲の彭政閔が2戦目で足を痛めて途中退場した影響もあってか、このあたりからややブレーキがかかってきました。対する統一は3戦目の終盤にブリトー、陳連宏らの一発が出て、負けはしたものの、シリーズ待ちで間が出来ていた持ち前の打線に火がつき始めた感じがしました。
ちなみに3戦目、両軍あわせ6死球という荒れた展開となり、第4戦ではその影響から選手たちが睨み合い、もみ合うシーンも。3戦目に先発した兄弟のダニー・コーアという投手が2回に危険球で退場したのが伏線でした(でもって同投手は翌4戦目に再び先発するという、ある意味、短期決戦ならではの見どころもあったのですが)。
5戦目もその“流れ”を引きずり、試合終了時にマウンドにいた統一の林岳平がガッツポーズをすると、兄弟ベンチにいた選手たちが挑発行為と受け取って、またもみ合いに。

ご覧のような迫力あるクロスプレーも。
実は戦前、兄弟の中込投手コーチがこんな「予言」をしていました。「7試合のうち、3つの負けは想定している」と。要するに自軍の投手陣と統一の打線(あるいは、自軍の打線と統一の投手陣)を重ね合わせ、シミュレーションをしていたわけです。言い換えれば「負けないと想定できる試合」を、いかに確実に勝ちにいけるか。言葉では簡単ですが、この読みは実に難しく、だからこそ興味深いものです。ただ、この3戦~5戦目の死球に端を発した“興奮状態”は、中込コーチの想定外だったはずです。それが結果に影響を与えたとは言い切れませんが、要素としては否めなかった気もします。5戦目の試合後は、興奮した兄弟のファンが統一の選手バスを取り囲み、一時、騒然となったとも聞きました。
ここまで統一の打線は、決して爆発していませんでした。そんな打線に刺激を与え、同時に冷静な試合運びが出来なくなっていたとしたら……。単なる結果論に過ぎませんが、兄弟のシリーズにおける敗因は、この3試合の中にあったようにも思えました。

シリーズでは先発、中継ぎと奮闘した新人の買嘉瑞投手。中込コーチの秘蔵っ子です。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月07日
【華流野球報告2008】台湾シリーズ(かんたん)解説・その1
ようやっと台湾シリーズの紹介です。
2連覇を目指す統一と、ワイルドカードから勝ち上がってきた台湾No1の人気チーム兄弟の戦いです。でも勢いは確実に兄弟にありました。兄弟としてはプレーオフを3タテで済ませていたので、シリーズ初日まで中五日。先発投手陣もシーズンに近く休養を取れる間隔です。
ポイントとしては、強打の統一打線を兄弟の投手陣がどれだけ抑えられるか。ある意味、その一点だったと思います。なにしろ統一はチーム打率・285(リーグ2位タイ)、本塁打に至っては84本でトップの打撃チームです。対する兄弟のチーム打率も・283ながら、本塁打は半分以下の38本。というか今季、2チームの対戦成績は統一の16勝4敗と、ほとんどボコボコ状態だったのです。この差はひどすぎます。いくらシリーズは短期決戦で別物とはいえ、兄弟が最高のムードで臨んできたとはいえ、結果は明らかでは。そんな見方が大勢を占めていたはずです。
ところが初戦、二戦目までの結果は……。
(1) 10月25日 ●統一3-9兄弟○
(2) 10月26日 ○統一5-4兄弟●
やはり公式戦とシリーズは別物でした。とくに初戦に挙げた兄弟の9得点。完全に立場逆転のスコアです。兄弟の先発はエースの廖于誠。アンダーハンドの若手で、台湾でもくせ者の部類です。統一がプレーオフ待ちで打線に勘が戻っておらず3得点しか奪えなかったのはよしとしましょう。でも兄弟の9得点とは、正直、意外でした。統一の先発はハックマンという外国人投手。7月に途中入団した元メジャーですが、この投手が7回途中まで5失点。でもって、後続の投手たちが次々に火だるま、です。去年からそうですが、打撃の統一というぶん、投手力、とくに抑えが不安定です。不安定というより、事実上、不在です。このあたりは後述しますが、統一の最悪、典型的負けパターンでした。“勝つときは派手だが、負けるときもガタガタ”という統一の面目躍如(?)です。二戦目は接戦でなんとか勝敗を五分にしましたが、エースの潘威倫も8回投げて4失点。打線も8安打と爆発しません。この時点で、流れはまだ兄弟。ほんと、戦前の予想などまったくアテにならないと痛感した出だしでした。

兄弟の廖于誠。俊介とまではいきませんが、しっかりサブマリンしています。

統一のエース、潘威倫。シーズン防御率2.75の投手が8回4失点は、やはり誤算です。
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2008】渡韓した高津臣吾投手の今シーズン(2)
前回に続き、高津臣吾投手について。今回はプレー以外の部分です。
所属するウリヒーローズは、球団名の命名権を取得した企業からのスポンサー料によって運営される、いわば「ネーミングライツ球団」。この韓国初の方式により誕生した新球団でしたが、諸問題によりスポンサー名の「ウリ」が外れることになり、8月26日から名称が「ヒーローズ」のみに。ユニフォームからも「WOORI」の文字が消えるという、混迷の1年でした。
高津投手も「シーズン中にチーム名やユニフォームが変わるなんて、大変なことなんでしょうけど、あまり分かっていないというか、なんというか」と助っ人選手としての、心の置き所の難しさが感じられました。

そんなチームに明るい話題を提供した、コスプレ大好きマスコット、通称・トクトリ
韓国球界の環境面ですが、立派な球場もありますが、ビジターチームのロッカーが整備されていない球場もあり、練習後、満足にシャワーを浴びられない、または着替える場所が確保されていないところも少なくありません。
また、日本と違うのが3連戦終了後、すぐに次の遠征先にバス移動すること。最長距離で約300km。4時間程です。これについて高津投手は「慣れなきゃいけないんですけどね、バスで寝ちゃうとホテル着いてから寝られなくて、寝るのが朝5時過ぎになる」とのこと。日本の場合、公共交通機関を使う翌朝移動ですので、それに慣れちゃうと、韓国の移動は厳しいものがあるかもしれません。一方で、今季東京ヤクルト入りした林昌勇投手は、日本の遠征移動に「朝が辛い」とこぼしていました。
来季の高津投手について球団側は「抑えとして必要な選手」として残留を希望しています。今後、高津投手が最も望む形で、来季もマウンドに立つことを期待したいです。

※高津臣吾投手の今季全登板
http://www.strike-zone.jp/takatsu.html
(文・写真/室井昌也)
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1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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2008年11月06日
【韓流野球報告2008】渡韓した高津臣吾投手の今シーズン(1)
日本の野球ファンにとって、今季、韓国球界から飛び込んできた最も気になるニュースは「高津臣吾投手(元ヤクルト)、韓国入り」ではないかと思います。
高津投手はシーズン途中の6月中旬、ウリヒーローズにクローザーとして期待されての入団。今季、米球界入りを模索していた高津投手にとって、韓国は想定外の地ですが、「本(当方の著書「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」)、紀伊國屋で買いましたよ」と事前に準備をしての渡韓でした。

談笑する高津投手
6月24日に初登板。以後、130キロ台の直球と、90~100キロ台のシンカーとの緩急、安定した制球力で、各打者にバッティングをさせませんでした。特に、追い込まれても自分のスイングをしてくる打者たちは、高津投手のシンカーにタイミングを大きく崩されました。
3度目の登板となった6月29日のLG戦で初セーブ。7月12日まで5連続セーブを挙げました。ランナーを背負った場面や、ボールが先行した状況での落ち着いた投球が光ります。正捕手が高津投手と同い年、40歳のベテラン、キム・ドンス捕手ということで、多く盗塁を許されるのでは?という懸念もありましたが、それも巧みな牽制球で封じていきます。

しかし、高津投手にとってアンラッキーなことに、所属チームのウリは、昨オフに親会社の業績悪化により消滅した、ヒョンデ球団を引き継ぐ新生チーム。満足に春季キャンプを行えないままシーズンに突入し、チームは低迷していました。競った展開で終盤に持ち込めず、抑えの高津投手の出番はなかなか訪れません。
7月中、下旬は、セーブがつかない状況での2度の登板のみ。そして8月の韓国プロ野球は、25日間のオリンピックブレイクに入ってしまいました。9月に入っても、なかなか緊迫した場面は訪れず、9月12日、ようやく1点リードの9回表という状況になり、高津投手は2ヶ月ぶりのセーブを挙げました。
高津投手の今季は18試合に登板し、1勝0敗8セーブ。21回を投げて、18奪三振。防御率0.86と、チームの守護神としての役割を果たしました。ただ、なかなか登板のチャンスがなかったことが悔やまれるところです。<次回につづく>
(文・写真/室井昌也)
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さて、台湾シリーズです……と思っていましたが、やはり“あのこと”に触れなくては行けないでしょうか。台湾の今季終盤、大がかりな八百長&賭博の摘発がありました。それもチーム自体が八百長をしていたという、驚愕モノでした。あまり馴染みのない方々に、細々としたことを書いても却って理解して貰いにくいと思うのですが、要するにチームの背後に暴力団がおり、球団代表格の人物が選手だコーチだに指示していたというのです。これまで何度も選手の八百長が摘発され、ある程度は免疫が出来ていた私でしたが、さすがに驚き、呆れました。そのチームはオフに除籍となり、来季は5チームで行うことで調整が進んでいるようです。
一時は、プロリーグ自体が無くなるのではという危機すらありました。そりゃそうです。ファンは完全にソッポを向くことは間違いない。野球なら日本やMLBも台湾ではテレビで観ることが出来ます。本当の野球好きなら、もう国内は見限り、そっちの方で楽しむでしょう。もともと球団運営は困窮を極めています。幾つかのチームのオーナーは、いつ手放しても驚かない、という状態でした。でも八百長ムードが漂うプロ野球に宣伝効果は少なく、買い手など見つかるはずもありません。手放すとは、事実上の撤退→チーム減→リーグ消滅という末路を意味します。
そんな空気が失せぬ間に、台湾シリーズが始まることになりました。果たしてファンは球場にやってくるのか?

秋門…正確な意味は不明です。私は勝手に「秋の最終決戦」って理解してました。多謝。
これが来たんですねぇ。来たどころか、前売りチケットを販売する端末機械がパンクするほどの“殺到ぶり”だったのです。でもって、公式戦は平均して1900人程度しか入らなかった球場に、12000人が押し寄せたのです。去年のLanew対統一のカードでは、そんなことはありませんでした。ということは、やはり兄弟の人気によるモノとしか考えられません。いずれにせよ、リーグ存亡の危機を、他ならぬファンが回避したのです。このあたりのことは、また機会を見て触れたいと思います。とにかく、そんな背景アリで、台湾シリーズは始まりました。ムードとしては、最初から兄弟の絶対有利のスタートでした。

統一・兄弟の面々。中央の2人が監督です。
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1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年11月05日
アジアシリーズで来日する統一の面々の紹介はゆっくりさせて貰うとして、最初は台湾でのポストシーズンゲームなどをさらっと紹介したいと思います。
プレーオフは10月17日から、後期優勝のLanew熊と兄弟象の間で行われました。戦前はLanewの勝ち上がりかと見ていましたが、結果は兄弟の3連勝スウィープ。腰やらなにやらあちこちに持病を抱え、シーズンの終盤はベンチを温めていたたLanewの“ミスター台湾”陳金鋒が戦列に戻り、どれだけ活躍できるかがカギでした。が、やはり満足な働きが出来ず得点力はガタ落ち。兄弟の打線と中込伸コーチ率いる(?)投手陣にしてやられた格好となりました。しかし、兄弟というチームの人気、その底力には改めて驚かされましたね。これは台湾シリーズを通しても言えたことですが、チケットの売れ行きがハンパではなかったのです。兄弟は、たとえて言うなら日本の阪神みたいな人気チーム。でもより正確に言うなら「弱かった頃から脱し、強さを取り戻した頃の」という時期の人気です。つまり、負け続け低迷していたから離れていたファンが、にわかにチームが強くなり、戻ってきたという感じです。低迷時期のストレスが喜びを倍加させ、弾けた。そんな感じでしょうか。

プレーオフ対戦の両者
もともと兄弟は、統一とともに、リーグ発足時から残っている老舗チームです。本拠地のある台北は台湾でも最大都市。人口は多いけれど、反面、娯楽も多く、野球を観に行く人々が少なくなっていました。そのため、わざわざ地方での試合数を増やしていた時期もあるのです。そんなフランチャイズの老舗チームが、今季は躍進。前後期の優勝こそなりませんでしたが、勝率でのワイルドカードに残り、プレーオフへ進出したモノだから、余計にファン心理を燃え上がらせたとも言えます。ユニフォームも独特です。チームカラーのイエローそのまんまです。人気絶頂の頃はこの黄色の上着が、企業広告で埋まっていました。まるでF1のウェアのように、です。ビジターは下が黒です。近くに来られると、ちょっと引きます。でもって、前述紹介の中込投手コーチは体重100㎏超(と思われる)の体格です。写真があれば是非、お見せしたかったのですが、生憎、ふさわしいものが手元にありません。申し訳ない。残念です。最高なのに……。でも今季の好結果で、中込コーチも来季は残留でしょう。他人ごとながら、ほっと一息です。

見よ、この勇士
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2008】韓国はSKワイバーンズが2年続けて登場!
今年もお世話になります。韓国プロ野球の伝え手をしております、室井昌也です。
この季節がやってきましたね、アジアシリーズ。今回が4度目となるこの大会に韓国代表として出場するのは、公式戦を1位で終え、プレーオフ勝者・トゥサンベアーズを韓国シリーズでやぶった、SKワイバーンズです。そう、昨年と同じチームが今年もやってきます。「2年連続してSKが強かった」と言えばそうなのですが、実はこのチーム、おそらく世界中で、アジアシリーズ主催者の次に、アジアシリーズを意識していた集団と言えるでしょう。

宙を舞う、キム・ソングン監督
昨年のアジアシリーズでは、中日ドラゴンズ相手に6-3で勝利。日本出場チームに、大会初の黒星をつけました。そして中日との2度目の対戦となった決勝戦は、5-5の同点で迎えた9回表に1点を喫し、5-6で敗れるという惜敗。韓国出場チーム初の王者目前、というところで涙をのみました。試合後のインタビューでキム・ソングン監督は「優勝を逃して悔しい。力で負けたとは思っていない」と語り、その試合後から、SKナインの合言葉は「アジアシリーズ優勝」になりました。
公式戦と韓国シリーズを通り越しての「アジアシリーズ優勝」という目標は、少々ぶっ飛んでいるようにも感じますが、それを口にする、選手・コーチの表情はとても冗談とは思えず、春季キャンプから口にしてきたその目標に向けて、選手たちは戦っていきます。
今年のSKは公式戦を126試合83勝43敗、勝率6割5分9厘。4月20日以降、一度も首位を明け渡すことなく、2位に13ゲーム差をつける圧倒的な強さを見せました。韓国シリーズでは、準プレーオフ、プレーオフとおよそ3週間待ったこともあり、ゲーム感が薄れ、初戦は敗れましたが、その後4連勝。4勝1敗で韓国シリーズを制しました。
最大の目標達成まで、あと少し。SKの本気モードは、スコアラー陣を11月4日から、日本シリーズが行われている、西武ドームに送り込んでいることからも伺えます。そんな炎メラメラの集団を見逃すわけにはいきません!みなさんどうぞ、SKワイバーンズにご注目ください。

アジアシリーズ出場権ボードを掲げる、カ・ドゥクヨム投手
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。
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2008年11月04日
【華流野球報告2008】またこの連中がやって来ます
ほとんど野球好きPさんの個人ブログと化しているところに書き始めるには、ためらいがあります。私は、いきなりよその家に入って冷蔵庫を開けるヨネスケの真似は出来ません。でも、こちらも仕事です(笑)。
今年もアジアシリーズの季節となります。台湾は昨夜、統一獅隊が兄弟象隊を台湾シリーズに於いて退け、出場を決めました。去年と一緒ですが「新鮮さがない」と受け取るより「馴染みがある」と前向きにいきましょう。アジアシリーズは親善試合ではなく、真剣勝負の国際大会です。観る方も(放送する側も)、初めてのチームより多少でも見覚えがあれば、試合に入りやすい(はずです)。

2連覇達成の瞬間
ただ、兄弟のあの黄色いユニフォームを日本の野球ファンに見せられなかったことは、少しだけ残念です。インパクトがあったでしょう。兄弟の投手コーチは中込伸です。投手では元ロッテの小林亮寛もいました。彼らの凱旋が果たせなかったことも悔やまれます。でもそれが勝負の世界でもあります。
今回の統一は、チームとしては外国人選手以外、大幅な戦力補強はありません。でも気持ちが違います。去年の大会ではいいところをまるで見せられなかった。その悔しさがあると聞いています。韓国のSKが公式戦の優勝した時点で、選手、関係者も「SKがシリーズも優勝してアジアシリーズに出てきて欲しい」と言っていました。日本はともかく、韓国SKにリベンジしたい気持ちが強かった現れです。そんな思いが台湾シリーズに優勝するモチベーションにもなっていたわけです。

またこの連中がやって来ます
来年3月にはWBCも控えています。統一からも投手、野手含め4、5名は参加すると思われます。アジア予選の舞台は、これも再び東京ドーム。より場慣れするためにも、貴重な試合となります。選手も幸い、大きな故障での離脱はなく、元気にやって来てくれると思います。大会最後まで、そんな愛すべき統一球員の連中と台湾棒球あれこれを、今年もまたお伝えしていきたいと思っています。請多関照(チン・トゥオ・クゥアン・チャオ・どうぞよろしく)
(文:木村公一/写真:CPBL提供)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2008年10月21日
アジアシリーズ2008~祝!クライマックスシリーズ第2ステージ進出編~

J SPORTS クライマックス・パ こんばんは!中日ファンの新人Mです。
今日も、クライマックスシリーズは行われていますね。
パ・リーグは本日、大詰めの第4戦。セ・リーグは明日から中日が進出する第2ステージが行われます。
さて、日本でクライマックスシリーズが行われている中、東アジア各国もポストシーズン真っ盛り。先日書いた通り中国野球リーグでは、天津ライオンズが圧倒的な打撃力で、北京タイガースを退け優勝を決めましたが、韓国、台湾でも熱戦が繰り広げられています。
本日は韓国野球リーグについて。
韓国は、まずレギュラーシーズンの3位と4位が5戦3勝勝ち抜けで準プレーオフを行います。
そして、準プレーオフ勝利チームがレギュラーシーズン2位のチームと7戦4勝勝ち抜けでプレーオフを行い、さらにプレーオフ勝利チームがレギュラーシーズン1位と韓国野球リーグチャンピオンの座をかけて、韓国シリーズを行います。
レギュラーシーズンは既に終了しており、昨シーズンの覇者SKワイバーンズが勝率.659と2位以下に大差をつけ、レギュラーシーズン1位の座を獲得。2位は昨日の殊勲者T・ウッズも所属したことのあるトゥサン・ベアーズ。3位は、北京五輪での活躍が思い出される、イ・デホ所属のロッテ・ジャイアンツ。4位は、05,06の覇者サムソン・ライオンズとなりました。ちなみに、4位サムソンと5位はハンファのゲーム差は1と最後までPO進出が争われました。
さて、本日の時点では既に準プレーオフは終了し、プレーオフ第5戦が行われています。
準プレーオフは4位サムソンが、3位ロッテを3タテ。2位トゥサンとのプレーオフ進出を楽々と決めました。
そして、現在行われているプレーオフはトゥサンが先勝したものの、2戦目はサムソンが取り、1勝1敗の5分にします。3戦目は、サムソンが取って連勝。しかし、4戦目は再びトゥサンが勝利し、これで2勝2敗。まさしく5分5分です。
サムソンとしては、第6戦からは敵地チャムシルでの戦いとなるので、今日の試合をなんとか取って、王手をかけたたいところでしょう。
しかし、このブログを書いている時点では、7回ウラで6-4とトゥサンがリードをしています。
トゥサンこのまま韓国シリーズ進出に王手か???
いや~、韓国リーグもアツいですね。
アジアシリーズではきっと韓国代表チームが、日本代表チームの最大の敵なります。
いまから、そのチームを分析し、追いかければよりいっそうアジアシリーズが面白くなることは間違いないでしょう。
※写真はとある社員の社員証。もちろん中日ドラゴンズ仕様です!!
新人M 改め 宮澤”まってましたタイロン”たけし 改め アジアシリーズ中国担当 兼 8番ライト
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2008年10月14日

J SPORTS クライマックス・パ こんばんわ。
J SPORTS クライマックス・パ ご覧頂いていますでしょうか?
第1ステージは北海道日本ハムがディフェンディングチャンピオンの意地を見せ、
プレーオフ初出場のオリックスを一蹴し、第2ステージに進みましたね。
第2ステージはリーグチャンピオン 西武と 3位の北海道日本ハム の対戦となりました。
この模様はもちろんJ SPORTSで全戦生放送します。お楽しみに。
さて、日本の話はこれくらいにして、中国野球リーグの話をしたいと思います。
中国野球リーグ
ついに優勝チームが決まりました!!!
優勝チームは『天津ライオンズ』です。
今日は以上です。
前回のブログが「長い」と不評だったので、短めです。
とりあえず、中国野球リーグの優勝チームは『天津ライオンズ』です。
アジアシリーズに出場します。
以上です。
※写真は野球班のとある人物のデスク。相変わらず散らかってますね。
新人M 改め 宮澤・まさかの展開!?・たけし
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2008年10月08日

以下、先週に投稿しようして忘れてたのの、長文力作につき、もったいなく思いそのまま投稿です。
長いですが、あしからず。
『まだまだ日本ではCS進出をかけてのアツい戦いが繰り広げられていますが
中国ではチャンピオンシップシリーズ(中国版日本シリーズ)に進出するチームが決定しました。
【中国野球リーグ 第9週】
北京がプレーオフ(以下PO)を2戦2勝とし、9月26日に行われた『上海 対 北京』。
結果は0対4で、北京が完封勝ち。
北京の3連勝で、予想通りのチャンピオンシップシリーズ進出をあっさり決定しました。
3戦で20得点の1失点ですから、圧勝でしたね。
一方、PO1勝1敗と5分の戦いを繰り広げている『天津 対 広東』は最後までもつれました。
PO第3戦となる26日の試合では、11対6と天津が勝利します。
これで、天津はPO2勝1敗。チャンピオンシップシリーズ進出に王手をかけました。
しかし、続く27日は前年のチャンピオンシップシリーズ進出チーム 広東が意地を見せます。
広東が5回までに3点をあげるも、6回に天津が逆転
しかし、広東が7回以降に3点、1点、5点と大量得点をあげ、12対4で勝利。
星を2勝2敗の五分に戻します。
そして、運命のPO第5戦。
勝ったほうが、チャンピオンシップシリーズに進む1戦となったこの試合、
天津が3回までに10点の大量点をあげ、広東が追い上げる展開になります。
広東が5回打者一巡の猛攻で6点をあげるなど追い上げ。
しかし、広東の追い上げもかなわず、10対9で天津の勝利となりました。
これで、天津がPO3勝2敗とし、チャンピオンシップシリーズへの進出が決定します。
5戦で得点38ながら、失点も36。まさに5分5分の戦いとなりましたね。
広東が最後まで粘るも、やはり歴代チャンピオン 天津と広東の牙城は崩せず。
今年も新王者が誕生することはなく、天津と広東のどちらかが中国野球リーグの頂点に立つことが決定しました。
03、04、05年チャンピオンの北京か?
02、06、07年チャンピオンの天津か?
10月4日、5日に天津を舞台に、10日、11日、12日北京を舞台にして、
中国野球リーグチャンピオンを決めるチャンピオンシップシリーズが開催されます。
レギュラーシーズンの対戦成績は天津の5勝1敗と北京を圧倒。
天津が北京の挑戦を退け、3連覇を達成するのか?
北京が05年以来の頂点返り咲きとなるのか?
中国からの挑戦者が決定する瞬間を日本から楽しみましょう。』
・・・ということで、月日は過ぎ、CS進出チームもセ・パ共に決定しました。
今夜はセ優勝をめぐる伝統の一戦も開催されます。
そして、中国では先週末に中国チャンピオンシップシリーズの第1ラウンドが開催されました。
結果は、0-2、3-13と敵地 北京で天津が連勝。
天津が中国野球リーグ優勝、そしてアジアシリーズ進出に大手をかけました。
第2ラウンドは、天津ホームで10日、11日、13日に開催されます。
さてはて、天津がこのまま押し切るのか、それとも北京が意地のうっちゃりを見せるのか。
遠く日本地から見届けましょう。
※写真は西武優勝セール間近の西武百貨店前。くす玉も準備万端です。
新人M 改め 宮澤”もう膝は大丈夫”たけし 改め アジアシリーズ2008中国担当
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2008年09月26日

さて、先日アジアシリーズの概要が発表されましたが、今年もJ SPORTSはもちろんやります。
アジアシリーズ全試合生中継です!!
今回も、中国、チャイニーズ・タイペイ、韓国、そして日本の各国代表が東京ドームに集結。
4日間にわたって、アジア・ナンバーワン・クラブチームの称号をかけて熱戦を繰り広げます。
みなさんご存知の通り、日本はシーズン真っ只中。
CS進出チームさえもまだ決まっていません。
では、他の国はどうか。
ということで、調べてみました。
まずは中国野球リーグ。
中国野球リーグは昨シーズンまでは、様々な理由からリーグ選抜チームが参加していました。
しかし、今シーズンからは他国と同様にリーグチャンピオンが出場します。
その中国野球リーグは現在、西南・華北地区リーグと東南・華東地区リーグの上位チームによるプレーオフ(以下PO)の真っ只中。
西南・華北地区からは、
リーグ戦19勝2敗(しかもホームでは12勝0敗!)と圧倒的強さでリーグ1位となった前年度の覇者『天津ライオンズ』と、03年~05年に3連覇を成し遂げた『北京タイガース』が12勝9敗のリーグ2位で順当にPO進出。
東南・華東地区リーグからは、
『上海ゴールデンイーグルス』が10勝11敗と負け越し(交流戦成績が2勝7敗)ながらリーグ1位、また2年連続でチャンピオンシップに進んでいる『広東レパーズ』が8勝13敗の成績でリーグ2位でPO進出を決めている。
プレーオフの組み合わせは、リーグ上位の二チームがたすきがけとなり、以下の通り。
①天津 対 広東、②上海 対 北京
天津 対 広東のリーグ戦対戦成績は天津の3勝0敗。しかし、20日からのPO2連戦では広東が6-3、3-10と健闘して1勝1敗の五分としている。
また、上海 対 北京のリーグ戦対戦成績は上海の1勝2敗。こちらは、北京が11-0、5-1と順当に2連勝している。
リーグ戦の成績からも、チャンピオンシップは『天津 対 北京』の対戦が濃厚だろうか。
今日から天津、上海のホームで3連戦が行われ、先にPOを通して3勝したほうが10月4日から行われるチャンピオンシップの出場権を得る。
さて、リーグ優勝チームが始めて参加する中国代表チーム。
果たしてどのチームが出場して、どんな野球を展開するのか。
今から楽しみでなりません。
写真は僕が愛飲しているS社のウーロン茶。
我很喜欢乌龙茶。(某翻訳サイト直訳)
CBL(中国野球リーグ)公式サイト→http://www.cbl.org.cn/index.shtml
日本語サイトも充実しています。
新人M 改め 宮澤・見つめないで・たけし
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2007年11月15日
【華流野球報告2007】これからの台湾野球のために
大会終了後、すぐに更新できずに済みませんでした。
統一チームは決勝に臨めませんでしたが、中日とSKの試合を観戦した選手、関係者たちもいたようです。彼らは、どんな気持ちで決勝のスリリングな戦いを見たのでしょうか。
負けたチームの批判はしたくありませんが、これまで書いてきたように、統一は投打のミスで、いわば「自滅」しました。完全な力負けと言い換えてもいいかもしれません。そんな自分たちの戦いと、決勝で繰り広げられた戦いを重ね合わせて、どれだけこの大会で多くのものを吸収し、また反省してくれるか。そうでなければ、負けた意味がありません。勿論、そうした「見えないもの」は、次の試合、次のシーズンに簡単に反映できるものではないでしょう。でも統一にとっては、反省と教訓を得るには十分な大会だったはずです。「勝つときは勝つ、負けるときは負ける」という、ハッキリ言って「雑な野球」をいつ脱皮してくれるのか。呂監督には期待したいです。
台湾野球界には、様々な問題があることは知っています。
八百長、選手の年俸、球場施設等の環境問題、無理解な球団上層部……。多くのものが野球の成長を阻んでいます。
でも問題は日本にも、韓国にもあります。それを言い訳にはできない。
未熟な野球だから、まだ成長の余地も十分にある。そう思いたいし、選手もまた諦めないでやって貰いたい。そう思っています。
統一に関しては、とにかく来季はまず優勝。
そしてもう一度、アジアシリーズに登場して貰いたいです。そして今回とは少しでも違った野球、成長した足跡を披露して貰いたいと思います。それもまた、台湾野球のための成長の、ひとつだと思うから。
そのためにも、私も来季はまた、台湾に応援に行くつもりです。
もしチャンスがあれば、また別の機会に迷球諸氏にメッセージを送れればと思っています。短い間でしたが、直接、書き込みをして戴いて感謝しています。謝謝。
(文/木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2007年11月13日
【韓流野球報告2007】SKの五輪予選代表選手たち
J SPORTSさんでは「北京五輪アジア地区最終予選」の中継もあるようなので、アジアシリーズに出場したSKワイバーンズに所属する、韓国代表選手について、ご紹介します。
SKから代表入りするのは6人。でしたが、外野手のパク・ジェホンがミン・ビョンホン(トゥサン)と入れ替わったため、5人となりました。理由としては、「元々、パク・ジェホンはスタメン起用ではなく、経験豊かなパク・ジェホンをベンチに置いておくよりも、強肩で足が速いミン・ビョンホンの方が、使い勝手がよい」というのが理由のようです。
投手では、中日との初戦、4番手で登板したサイドハンド守護神、チョン・デヒョン。学生時代のシドニー五輪と、ワールドベースボールクラシック(WBC)で代表入りしています。キム・ビョンヒョン(マーリンズ)が代表入りを断ったため、チーム唯一の横手投げとなり、最終メンバーとして台湾入りすることでしょう。
そして、捕手のパク・キョンワン。現在4人の捕手が代表入り。最終的には2、3人がエントリーされる見通しですが、パク・キョンワンは韓国シリーズ、アジアシリーズでのリードで再評価され、こちらも最終メンバーに残りそうです。
内野手は、一塁手で4番打者だったイ・ホジュン、遊撃手で1番打者のチョン・グンウ。イ・スンヨプ(巨人)が左手親指付け根の手術で、代表入りしないため、イ・ホジュンは一塁手、または指名打者で出場の可能性があります。また、チョン・グンウはチームではショートですが、代表チームには、パク・チンマン(サムソン)、キム・ミンジェ(ハンファ)という鉄壁の両選手がいて、二塁手の控え。人数的に最終メンバーに残るのは困難に思われましたが、こちらも最近、評価がアップしています。足があり、パンチ力もあるだけに、首脳陣も最後まで悩むことでしょう。
そして外野手は、中日との決勝戦で5-5の同点とする2ランアーチをライトスタンド上部に叩き込んだ、イ・ジンヨン。WBCでの活躍で「国民的右翼手」と言われ、キム・ソングン監督は彼を「国際大会要員」と冗談めかして評していましたが、決勝戦での値千金の一発で、今回も国際舞台での勝負強さを見せつけました。
SK所属の代表選手たちも、既に召集されているメンバーと合流し、韓国代表チームの合宿地・沖縄入り。アジアシリーズでの戦いが自信となって、五輪予選で実力が発揮されることを期待します。
(文 室井昌也)
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2007年11月12日
【韓流野球報告2007】SK惜敗でアジアNo.1ならず
3連勝で予選を1位通過したSK。2005年からスタートしたアジアシリーズで、今回の決勝戦が韓国チーム対日本チーム5度目の戦いですが、韓国側が初めて優位な立場で迎えた試合でした。
「挑戦者」ではないSKが、ここまでのような戦いをできるか正直不安でしたが、シーズン中よりも、韓国シリーズ、アジアシリーズを経て、どんどん強くなっていったチームは、臆することなくゲームを進めていきます。
3-5で迎えた7回表、1死一・三塁のピンチを招きますが、左腕のカ・ドゥクヨムがしのぎ、8回裏のイ・ジンヨンの同点2ランを呼び込みました。同点にさえなれば、あとは自慢のリリーフ陣がつなぎ、打撃陣が1点をもぎ取るという、普段のSKらしい戦いになるところでしたが、ひとつだけ違ったのは「決勝戦の場合、勝敗が決まるまで行う」というルールのため、延長戦を考え、6番手のロマノを続投させたことでしょうか。
とはいえ、ロマノを責めるよりも、ノーアウトで出たフォアボールのランナーをバントで送り、ヒットで還した中日が素晴らしかったというところでしょう。
試合後の記者会見で、監督、選手が語った「力で負けたと思っていない」という言葉は、負け惜しみではなく、今年に限っては、韓国のチャンピオンチームが日本のチャンピオンチームと対等に戦えたということだと思います。
SKはアジアNo.1にはなれませんでしたが、今後もアジアシリーズが継続するのであれば、今回のSKの戦いは、日本に追いつこうとする各国球界にとって、励みになったのではないでしょうか。
(文 室井昌也)
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2007年11月11日
3連勝で決勝進出を果たした、SKワイバーンズ。中日との2度目の対戦となる決勝戦はどんな戦いになるでしょうか?
SKとしては先発・レイボーンがなんとか5回までゲームを作って欲しいところ。フォアボールが多いレイボーンですので、中日としては、フォアボールで得たランナーをいかに生かすかがカギとなりそうです。5回以降は、初戦で好投した19歳左腕、キム・グァンヒョンをはじめ、投手総動員体制で優勝を目指します。
打線ですが、韓国の投手より数段レベルが上の、中日投手陣が持つ落差のある変化球を打ち崩すのは容易ではありません。初戦は相手のミスでもらったチャンスに助けられました。決勝戦では少ないチャンスを得点に結び付けられるかが重要になりそうです。
そこで大事なのが、打線のつながりですが、韓国シリーズから調子を落としていた、9番のチェ・ジョンに、チャイナスターズ戦中盤から当たりが出てきました。下位打線からでも得点できるようだと、SKにはいい流れとなりそうです。
初戦もそうでしたが、ミスをした方が勝利から遠のく戦い。SKの守備面での不安としては、外野手、特にライトが、ドーム天井に向け高く上がったフライを、見えにくそうにしているので、そのあたりで守備のほころびがでなければということろでしょう。
中日が日本勢の面目を保ち、アジアNo.1となるのか、それともSKがチャンピオンの座を奪うのか?非常に楽しみです。

10日(土) 統一戦を前に実施の「韓国プロ野球トークライブ」に、ゲスト出演してくれた、キム・ソングン監督(写真右)と司会の当方
(文・写真 室井昌也)
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中国戦、統一戦とコールド勝ちしたSK。シーズン中、ずっと首位をキープしていたSKですが、韓国シリーズ、そしてアジアシリーズと、チームがどんどん強くなっているのを感じます。その中のひとつに「選手の勝利へ向けた自覚」があります。
前回、本欄で「また、2回には無死一・二塁の場面でパク・ジェホンに、普段にはない送りバントの指示。」と記しましたが、このバント、驚いたことに、実はサインではなく、パク・ジェホン自らの判断だということが、監督のコメントから明らかになりました。聞いてみなければわかりませんね。
パク・ジェホンといえば、プロ初年度の1996年、新人王、本塁打王、打点王に輝き、華々しくデビュー。国際大会での強さから「リトルキューバ」と呼ばれ、年俸はチーム内トップの4億ウォン(約5千万円)です。しかし、性格には若干ムラがあり、チームのためというより、個人主義的なタイプです。

ヒョンデ、キアを経て2005年にSK入りしたパク・ジェホン
そのパク・ジェホンが、どうしても先制点が欲しい中日戦の序盤、自らの判断で送りバントを試みます。これを見て、キム・ソングン監督は「(サインが間違って伝わったかと思い)コーチにサインを確認した」ほど。「チームのために、送りバントをするとは、パク・ジェホンは成長した」というのが監督のパク・ジェホン評です。
チャイナスターズにコールド勝ちし、臨んだ統一戦でも、大量得点での勝利の後は、大振りになりがちですが、右打ちや次の塁を狙う走塁など、きっちりとした攻めをしてきました。
さぁ、いよいよ決勝戦です。韓国出場チームがアジアシリーズ王者に輝くことは出来るのでしょうか?
(文・写真 室井昌也)
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2007年11月10日

ただいまチャイナスターズの応援席に潜入中。9回の表、最後の攻撃だけに盛り上がってます!北京オリンピックの大会マスコットも駆けつけ応援中。
(ドーム担当)
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これ、試合後数時間経ってから書いています。すぐに書かなかったのは、気分が悪かったからです。なぜ気分が悪かったかというと、統一が中日に勝てた試合に負けたからです。
勿論、正直言って最初は期待してませんでしたよ。いや、より正確に言えば、心密かに期待はしていたけれど、相手はやっぱり日本一になった中日です。しっかりした野球をすることでも日本一。前日、韓国SKに負けただけに、統一戦は気持ちを切り替え、引き締めて戦ってくるはず。だから統一にとっては不利だと想定していたわけです。
でも、中日打線は1日では変わりませんでした。守備でもサードの森野は自分を見失っている感じですね。この大会、もう彼本来の力は発揮できないでしょう。そんな、なんというか流れとか、雰囲気って言うのがあるんです、野球には。
そんな中日相手に、7回まで2対3で許しているリードはわずか1点!勝てたのに!(9安打で2点なんて、ほんと去年までの負けパターンそのものではないか)。
せっかく潘威倫(愛称トゥトゥ)が投げているんですよ。肩が悪いのに、来季のことを考えたら休んだ方がいいのに、それでもマウンドに立っている。球速は本来の150キロはやはり遠く、138キロ、139キロが精一杯。でも冷静に、丹念にツーカンのミットめがけて投げている!統一の打者たちは、そんなトゥトゥを後ろから見ていて、燃えないんだろうかね。それで野球選手かね。
これまで随分統一の試合を見てきました。そのたびに期待と失望を繰り返してきましたが、今日という今日は、失望しました。
だって打線が、相変わらずシーズンのままなんだもの。走者が出ても、進塁させ、少しでも相手投手を苦しめるといった攻撃をすることもなく、ただバットを思い切り振るだけ。プリトー!お前が5回にヒットを打っていれば、流れは完全に統一に来たんだ!

「このままシーズン33本の豪打を見せずじまいで台湾に帰るか?!」のブリトー。
それ以上に呆れたのは、守備です。許聖杰!なんだ3回の守備は!君が2度もエラーしなければ、3人でチェンジになり、同点にされることはなかったんだ!
その後も統一野手陣は記録に表れないミスばかりしでかして。ここまで“普段の野球”をするこたぁないじゃないか!テレビ中継では、さすがにこんな感情むき出しのコメントは出来ないから我慢していたけれど、ほんと、呆れました。

「なんのために統一に帰ってきたんだ!ベテランがあんなエラーしたら話にならんだろ!」の許聖杰
今大会で改めて痛感したこと。それは“野球の質の違い”です。勿論、台湾に行って見ているときからわかっていたことですが、こうやって中日や韓国SKと同じグランドでプレーしている姿を見ると、改めて統一というチームが“雑な野球”をしていると実感します。(大橋監督が頭を抱えていたことですが)。
それが統一の野球だというなら、それはそれでもいいです。でもこういう大会は、統一の野球であって、同時に「台湾の野球を代表している」ということを忘れてはいけないはずです。言い換えれば、統一がミスをすれば、台湾野球が笑われると言うことです。それでもいいのですか?
明日は韓国SKとの試合です。結果はわかりません。でも「ミスがなければ勝てるけど、ミスが出たら負ける」というスタイルを、この機会に反省してもらいたいと思います。そのためにも、私はSKとの試合にはコールド負けするくらいの恥をかいて貰いたいと思っています。
前回のブログは、台湾の統一ファンの方々からの書き込みを多く戴きました。思っても見なかったことで感謝しています。謝謝!(中国語の書き込みも、ちゃんと理解しましたよ)
なので今回はお礼の意味も込め(?)説明をすっ飛ばして、そんな球迷諸氏(台湾ではファンのことを球迷と書きます)に伝えるために、あえてストレートな書き方にしました。きっと日本でご覧の野球ファンの方々は、ついて来られなかったですよね。多謝。
でもさぁ、台湾の単独チームが日本一のチームに勝つ絶好のチャンスだったんだぜ?ったく。勿体ないというか、情けないというか。
……なんだよ。数時間経って書いても、怒りは同じだったよ。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2007年11月09日
帰ってきました!ドームメシ!!
今回は食事はチョットという人のために番外編として、ティータイム編をお届けします。
東京ドームの目と鼻の先にある、東京ドームホテル3階にパティスリー「プティプティ」を発見。
店内:パティスリー「プティプティ」
住所:東京都文京区後楽1-2-61(東京ドームホテル3階)
電話:03-5805-2111

専門のパティシエが旬のフルーツを使い作ったオリジナルケーキが10種類以上!!
見た目も鮮やかで、甘過ぎずサッパリとした味わいでティータイムには持ってこいです!たらふくお昼を食べた後でも、デザートは別腹だからかすんなりお腹に入ってしまいます! テイクアウトも可能!

1日限定15色のシューロワイヤルもお試しあれ!!
プロモ担
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アジアシリーズが開幕しました!!
日本代表として挑んだ中日ドラゴンズ、初戦の相手は韓国代表のSKワイバーンズ。
残念なことに中日ドラゴンズが3対6と完敗し、3年目を迎えるアジアシリーズで日本勢初の黒星を喫してしまいました・・・・
過去2大会は千葉ロッテ、北海道日本ハムが順当に勝ち進み、無敗でアジアNo.1の座に輝いただけ
に・・・日本代表として大会3連覇に挑む中日ドラゴンズに黄信号点滅!!

哀愁漂う中日ドラゴンズのマスコット“ドアラ”

11日の決勝に進出するには、今日の統一ライオンズ戦が正念場。
勝つために、中日ドラゴンズは朝倉健太投手が先発マウンドにあがります。
注目の一戦「統一ライオンズ×中日ドラゴンズ」は、まもなくプレイボール!
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第1戦が終了しました。結果は9対5。期待に違わぬ(?)ひとつ間違えれば「歴史的敗退(中国の歴史的勝利)」となる展開での勝利でした。
1回表の攻撃で潘武雄の二塁打、高国慶のタイムリーヒットと繋がり、あっけなく先制。いや、この時点でイヤな予感がしたんです(苦笑)。いくら格下の中国とはいえ、こんなにアッサリ先制するなんて出来すぎだと。ただフィゲロアがあれだけ打たれることは想定外でした。結果、8回途中まで投げましたが、1回裏に4連打で2失点、2回も1失点。4、5回にも4安打許して1失点……。毎回のように安打、出塁を許して4点を与えるなんて。
彼は台湾に来てシーズンは4試合、プレーオフ1試合、台湾シリーズ3試合の計8試合登板しているのですが、この日の中国戦が最悪の内容だったと思います。まずスライダー、カーブで思うようにストライクが取れない。ストレートの球威もイマイチ。通常でもMAX143キロくらいなのですが、この日は138キロ程度。
打線も初回の先制の後、7回までヒットは出るも毎回残塁。まあこれが統一のシーズンで見せ続けた“本来”のパターンなんですけどね。放送でも小生、なかば呆れてコメントしましたが、まさかこんな大会でも“普段着野球”をやってのけるとは思っても見ませんでした。フツー、このての大会って“よそ行きの野球”になるわけですよ、緊張したりして。でもこのチームは違うんですよね(笑)。
それでもって、7回に潘武雄の四球、プリトーのヒット、高国慶の二塁打、劉芙豪が四球、そして陳連宏の満塁ホームラン……。
まったくもってシーズンの大逆転でよくあるパターンでした。 中継の都合で試合後の取材が出来ないので、ベンチじゃ選手達がどんなだったかはわかりません。(第2日目の試合前に確かめますが)でも、多少は焦ってたと思いますよ、逆転するまで。
というのも、相手が中国だったからです。台湾と中国は、ここで触れるまでもなく“微妙で特殊”な関係にあります。だから双方とも他国以上に勝ちたい相手。それは統一のメンバーでも同じだろうし、また周囲もそう求めます。だからこそ空回りして得点が出来なかったことも予想されます。
いずれにしても、野球がなぜ九回守り、攻撃するのかという基本的なルールがあるかが、こういう試合を見ると実感します。これ、5回、7回だったら、絶対に負けてました。九回あるから双方の実力が表れる。そんなことを感じた試合でした。

プロ11年目、34歳のベテラン。ヒザの持病からDHがほとんどだが、本来は外野。バットコントロールの良さは台湾でも随一。大柄(身長190㎝)だが、実際はアベレージヒッター。ミスター台湾の陳金鋒は実弟。
陳連宏は、これで台湾に帰っても鼻高々でしょうな。中国相手に7打点ですから。本来はホームラン打者ではないけれど、ストレート一本で待っていて、1、2の3で打った感じでしたね。東京ドームは飛びますし。
ただ14安打を放って、攻撃陣も少しはほぐれたと思います。あとは投手ですね。昨日は抑えの曾翊誠(ゼン・イーチェン)が最後に登板しましたが、シーズン同様不安定な内容でした。ストレートも走っていないし、スライダーのキレも良くない。9対4の点差でしたから、本当なら他の中継ぎ投手でも良かったところ“試し登板”だったと思います。でもあの内容じゃ、呂監督も韓国、日本戦では使いにくいだろうな。

アマ時代に阪神から誘われた。プロ入り後は主に中継ぎ、抑えに。鋭いスライダーが武器も、今季は不振。03年、選手生命を危ぶむ右大腿骨骨折をするが、奇跡の復帰。明るい性格でベンチにも不可欠の存在。愛称は「シャオパオ」
このシャオパオ、見かけによらず緊張しいの小心なんです。
さてさて、第2日目は日本戦。どうなることやら。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2007】SK紹介<5>大会初、日本チームから勝利
アジアシリーズ初日、18時から行われた中日対SK。中日守備陣のミスもあり、6-3でSKが勝利。SKは、アジアシリーズで初めて日本のチームに黒星をつけたことになります。
ゲーム詳細は、各所で見ることができると思うので、この試合の背景にまつわる話を記します。
まず、6回2/3を0点に抑えた、ルーキーのキム・グァンヒョン。SK紹介<3>でもお伝えしましたが、韓国シリーズ第4戦で好投し、注目の的となりました。キム・ソングン監督は、キム・グァンヒョンに対し、10月29日の時点で、アジアシリーズ初戦での先発を伝えたとのこと。監督は今となって「早く伝えすぎて緊張させてしまったかも」と振り返
りますが、心配をよそに、中日打線をきっちり抑えました。これも、緊張感のあった初回に迎えたピンチを、0点で切り抜けた点が大きいでしょう。
キム・ソングン監督は、今年2月の沖縄・具志川キャンプでキム・グァンヒョンについて「素材的には彼は日本に持ってきても有望視されるでしょうね。新人の左投手であれくらいの球を放れる投手は少ない」と話していましたが、期待のルーキーとはいえ、その時はまさか、秋に日本チーム相手に勝ち星を挙げるとは思ってなかったのではないでしょうか。

今以上にあどけない表情だった、今年2月のキャンプでのキム・グァンヒョン
SKナインは1回表の攻め、とにかく固さが目立ちました。しかし、その裏、キム・グァンヒョンがピンチをしのぎ、徐々に選手たちがほぐれてきた様子が、グラウンドレベルで見て取れました。
この日のSKの打線は、シーズン中とはちょっと違ったもの。中日投手陣からそうは点がとれないと見て、攻撃的な布陣を組みました。通常、外野では、守備面を考え、パク・ジェホン、イ・ジンヨンはどちらかを併用となるケースが多いのですが、両方をスタメンに並べ、クリンアップカルテットともいえる打順を組みました。
また、2回には無死一・二塁の場面でパク・ジェホンに、普段にはない送りバントの指示。結果失敗し得点にはつながりませんでしたが、「なんとしても先取点が欲しい」というSKベンチの思惑が見て取れました。
6-3で中日に勝利したSKですが、特にはしゃぐという様子はなし。SKは、普段から監督以下、コーチたちが選手を我が子のように、真剣に向き合っている姿を目にします。その親たちが勝利のあと、あえて引き締めたような表情をしているのを見て、子供たちは喜びをグッと押し殺しているように見えました。キム・グァンヒョンは好投しましたが「相手のミスでもらった勝ち星」という冷静な判断がチーム内にはあるようです。
初戦で強敵中日をやぶったSKは、今後どんな戦いを見せるでしょうか?
(文・写真 室井昌也)
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2007年11月08日

ただいまSKワイバーンズの応援席にいます。6回の表に2点入り、すごい盛り上がってます!テーハミングの大合唱♪中日の巻き返しに期待しましょう。
(ドーム担当)
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アジアシリーズが開幕しましたね!!
第1試合の「統一ライオンズ×チャイナスターズ」は中盤まで、チャイナスターズがリードしていて歴史に残る1勝を間近で見られるかもと期待してしまいましたが、9対5で統一ライオンズの勝利!!
勝利を記念して、統一ライオンズのマスコット七変化をお楽しみください!
ドームより愛をこめて

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統一ライオンズのマスコットを3塁側で発見しました!
オレンジ色のメガホンを持って応援中。チャイナスターズに逆転勝利しノリノリです。
(プロモ担M)
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今年も戻ってまいりました東京ドームメシ。
今日は野菜がたっぷり食べられる韓国料理を選んでみました。
店名:ノルブネ 水道橋店
住所:東京都文京区後楽1-1-15 梅澤ビルB1
電話:03-3814-4422
概観撮るの忘れました!
が、店内には興味深いものが。。。
「笑っていいとも!」に店主さん(たぶん)が出演したときのフリップですね。
気の抜けた阿部寛…
お顔を拝見したかったのですが、私の座った席からは残念ながら厨房内は見えませんでした。

そんなこんなで出てきたカクテキ・サラダ・スープ!
お茶がコーン茶なのがとってもうれしいです。
メインはビビンバ。
トッピングを聞かれて思わずメニューの一番上に書いてあった「とりマヨネーズ」を指差してしまった私。。。
失敗しました。
「黒そぼろ」「赤そぼろ」「キムチ」あたりにすべきだったorzとか思いつつ、マイルドなビビンバを頂きました。
カクテキが辛いのでちょうどいいもーん。
そんなランチは850円で男性もおなかいっぱいになれるボリューム。お勧めです。
(Web担・O)
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【韓流野球報告2007】SK紹介<4>バランス良く揃った面々
さて、ここまで投手陣はアジアシリーズでの先発が予想される3投手を紹介してきましたが、残すはあと1人です。韓国シリーズでは第2、6戦に登板した、チェ・ビョンヨン。体格を生かした重い直球で打者を詰まらせ、今季は11勝8敗。防御率はリーグ2位の2.84でした。

アジアシリーズでは中国戦に登板か?
彼ら先発陣につなぐのが、SK自慢のリリーフ陣です。60試合以上登板した投手を4人抱えるSK。中でも12年連続50試合以上登板、今季も64試合に登板し、自身が持つ通算最多記録を更新する756試合登板のチョ・ウンチョンと、シドニー五輪、WBCでも代表選出され、北京五輪アジア予選でも代表のチョン・デヒョン、この2枚の右のサイドハンドがセットアッパーとクローザーの役を務めます。

しなるようにスナップを利かせた投球が武器のチョ・ウンチョン

防御率0.92はクローザーの中でリーグトップのチョン・デヒョン
彼らをリードするのがかつての本塁打王で、現在はデータ野球の扇の要を担う、パク・キョンワンです。
打撃陣はシーズン中、ツープラントンシステムを敷き、シーズン中は日替わり打線だったのですが、韓国シリーズではある程度固定されました。外野は国際試合に強く「リトルキューバ」という異名を持つ、パク・ジェホン、チームトップの25盗塁のチョ・ドンファ、21盗塁のパク・ジェサンが並びました。ワールドベースボールクラシックで美技を連発し「国民的右翼手」として韓国国内でも知名度の高いイ・ジンヨンは、チーム事情もあり、控えに回ることが多くなっています。
そんな中、最も固定起用されたのがサードを守る、チェ・ジョン。打点・本塁打はいずれもチーム2位。高卒3年目であどけない表情と線の細さが印象に残る選手ですが、見かけの割りにパンチ力があり、下位打線からの得点源となりました。

今季の最重要強化選手だったチェ・ジョン
昨年、一昨年の出場チーム、サムスンと比べると、スター選手は少ないですが、投打ともにバランスよく選手が揃っています。今年のSKは日本チームから初めての勝利を挙げることができるか?注目していただきたいです。
(文・写真 室井昌也)
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【華流野球報告2007】前日練習・そして打撃編その2
統一の場合、ブリトーとともにクリーンナップを打つ4番の高国慶(カオ・コーチン)も代表的な打者です。
4年目の今季、大ブレイクしたスラッガーです。
シーズン最多安打の新記録152本を達成。シーズン打率は.358。
粗さはあるけれど豪快さは魅力の、五輪代表候補にも名前を連ねている打者です。得点圏打率.355。対左長打率.608。対右長打率.539と、今季残した数字もマンガのよう。プロ入りした1年目に12本塁打を記録して、その当時から台湾を代表する打者の期待をもたれましたが、その後は低迷。
やはり粗さがすべてなんですよね。甘い球はガンガン飛ばすけれど、ちょっと厳しいコースを攻められると、途端にバットが湿ってしまう。このあたり、やはり台湾の打者の課題というか限界です。

カオ・コーチン
「この逞しさ。もう一皮むけたら、いい打者になるのだけれど。」
勿論、1番を打つ楊松弦(ヤン・ソンシェン)や2番の潘武雄(パン・ウーション)など、シュアーな打者もいます。でも、彼らも「ここ」というウィークポイントを持っている。勿論、日本の打者だって「穴」はあります。ただ台湾選手の場合、なかなかそれを克服できない。ひとつには「それでも最終的には結果を出している」ということ。だから欠点の克服に対して、もうひとつ真剣味が加わらない。リーグのレベルの問題もありますね。そういう点がクリアされていくことが、台湾野球のレベルアップにも繋がると思うのですが。その意味でも、他国と対戦する今大会のような舞台は、彼らにとっても貴重な体験ができる場所だと思います。

パン・ウーション
台湾でも数少ないシュアーな打者。ちょっと高橋由伸が入っている気が(そう思うのは私だけ?)
そうそう。忘れてならない打者がいました。
プレーオフで捕手ながら1番を打った高志鋼(カオ・ツーカン)です。しぶとい打撃と冷静なリードが持ち味。札幌のアテネ五輪予選では韓国からサヨナラ打を放つなど、勝機に強い打者です。
北京五輪予選でも正捕手の筆頭候補。盗塁阻止率.250というのが気になりますが、まあ盗塁は投手のフォームが大きかったりという別の要員もあるので。
決して大きいのはありませんが、ライトにちょこんと打ってみたり、とにかく「ここ」という場面では楽しみな打者です。今大会も、相手投手が左だったら、彼の1番も実現するかも。
そんなにこだわるのも変化も知れませんが、「フツーの野球」ばかりじゃつまらないと思いませんか? プロならば、やはり「フツー」じゃないものを見せてくれることも大事。私はそう思う一人です。だからこそ、統一のような破天荒なチームに魅力を感じたりするのです。
ツーカンの1番、そして一塁に出たら盗塁! 実際にプレーオフでも見せてくれたような「意外性」を、今大会でも発揮して欲しいと願って(祈って)います。

カオ・ツーカン
捕手にしちゃ、甘いマスクで台湾でも女の子に人気があります。
日本の俳優・河合我門を思い出しましたが、それは私だけ?
そんなこんなで、大会初日。中国戦に臨みます。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【華流野球報告2007】攻撃編・そして大会前日練習
さて、7日は各チームの公式練習が行われました。
統一も、オレンジのユニフォームに身を包んで東京ドームのグランドに姿を現しました。
他のマスコミ関係者や、中日関係者からは「でかいのが多いな」という声も漏れたほど、統一ナインの姿は威風堂々たるものでしたね。
ですが、打撃練習に入った印象は「?」でした。移動の疲れもあるのでしょうか芯を外す打球が多く、本来のガシガシ打ちつつも、きっちりミートした打球が見受けられません。
象徴的だったのは、「布雷」のグランドネームのブリトーです。
今季33本塁打、107打点で2冠王に輝いたドミニカン。
彼の打球は、普通なら打った瞬間に練習でも軽くスタンドインする軌道なのですが、ほとんどがライナーかゴロで人工芝の上を転がって行くものばかりでした。最初は初めてのドームの感触を確かめているのかと勘ぐりましたが、打ち続ける姿を見ている限りでは、そうでもなさそうです。

ブリトー
ブリトーは昨季途中に統一に入団し上記のように今季、33本で本塁打、打点107の2冠を獲得。33本と7試合連続本塁打はともにリーグ新記録更新です。韓国でもサムスン、SK、ハンファノ3球団に所属し、今大会出場のSKは古巣のひとつ。得点圏打率.388。対右長打率.638。対左長打率.587を誇るスラッガーです。
難を言えば打ち損じが多いこと。
確実に捉えていれば打率3割7分、本塁打45本は台湾なら打てている打者です。
それと守備の拙さ。韓国時代に膝を痛めて持病になっており、シーズン中は腰高の守りが目につきました。まあそうした欠点がなければ、台湾はおろか、メジャーでプレーしてたでしょうが。
ちなみに公式練習日には、SKの練習時間にも姿を現し、親しかった選手と歓談していました。(韓国の選手が一生懸命英語で話しているのが印象的でしたね。どこまで通じているのかビミョーな雰囲気でしたが、ま、会話ってのは正確に通じることが第一じゃないから)。
彼らの打撃練習を眺めているとき、一色トレーニングコーチの話を思い出しました。
台湾シリーズが終わった翌日。
国際電話で話したときに、彼はこんなことを指摘していました。
「気になるのは相手以上に試合時間です。選手たちは昼の試合に慣れていないから」。そう。1年中温暖、かつ夏場は暑い台湾では、デイゲームはないのです。平日は6時半からで土、日曜が5時。日本のような1時、2時という時間帯の試合はほとんど経験していないのです。加えて1時間の時差があります。
でも大会初日はなんと12試合開始。台湾にしてみれば午前11時の開始時間になるわけです。そのためには少なくとも朝7時くらいには起きなければなりません(台湾なら6時です)。
「選手には事前に自己調整するように話していましたけど、元来、夜型の野球選手ですからね」一色コーチは、そうも漏らしていました。さすがにベンチで居眠りすることはないでしょうが、そんな調整も、こういう大会では必要なわけですね。
ただ、日本人の我々には理解不能な「火事場の馬鹿力」を秘めている選手ですから、練習と本番では“別人”になることも珍しくありません。なにせ第一回の本文でもご紹介したように、マンガのようなペナントリース、プレーオフを制してきたチームですから。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2007年11月07日
明日いよいよ開幕するKONAMI CUPアジアシリーズ2007!!
今年のアジアシリーズは去年までとちょっと様子が違うらしい!?
アジア各国・地域ファンの交流を目的とし、「アジアンナイト」と銘打ち、様々なファンサービスを展開。
明日8日(木)の18時PBの「中日ドラゴンズ×SKワイバーンズ」戦はKOREAN NIGHT!
先着10,000名様にラッキーカードを配布、ソウル往復航空券、ソウル市内ホテル宿泊券など豪華賞品をプレゼント!
しかも日本人女性に絶大な人気を誇る韓流スター「リュ・シウォン」さんが試合前に登場し、
始球式を行うらしいのです!!
9日(金)の「中日ドラゴンズ×統一ライオンズ」戦はチャイニーズタイペイナイトと題し、華流スターのピーター・フォーさんが登場!!
10日(土)の「中日ドラゴンズ×チャイナスターズ」は日中文化・スポーツ交流年試合に認定され、北京五輪のマスコットが東京ドームに駆けつけます!
皆さんもアジアを感じに、東京ドームに行ってみてはいかがでしょうか!?
プロモ担M
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お次はピーター・マンロー、32歳です。
彼は開幕時から来てました。アメリカ人の先発投手って、基本的に試合前の練習は別ってヤツが多いんです。とくに先発の日はひとり離れてウォークマンで耳を塞いで、本を読んでいたり。サングラスしてることも多いので、見るからに「近寄るな」って感じなんです。でも登板明けの日は、こんな感じでリラックス。写真撮った日も、なにげに声かけて話し始めたら、喋るわ喋るわ。身の上話って感じで、マイナー時代から延々、聞かされました(語彙力の問題で、半分は理解できませんでしたが)。
でもまあ、アメリカ人で一度はメジャーを目指し、昇っては落ちして30過ぎると、やっぱりアジアから声がかかるんですよね。
で、金を稼ぐため、仕事としてやってくる。
その間の心の葛藤や想いは、そりゃいろいろあると思います。勿論、ビジネスと割り切って最後は来るわけだけれど。ほんと、こうした連中と接するたびに、野球という「娯楽」は彼らにとって「仕事」なんだと実感させられます。
その点、日本でプレーしている日本人選手は、甘い。
閑話休題。
ピーターは今季14勝。藩とともに統一の優勝を支えた原動力でした。
投げる球は、いわゆる“汚い球”です。まともなストレートなんてありません。それでゴロに打ち取り、フライを打たせる。そして稼ぐ。なにやら噂では、韓国チームからも関心が持たれているとか。監督の呂さんもそれを耳にし「じゃいっそのことSK戦に投げさせるか」と決めたとか。
その方がモチベーション上げて好投が期待できる、と言う計算ですな。台湾や韓国でプレーしている外国人選手にとっては、この大会は自分の力を見せつける機会でもあるわけです。まあそれで統一からサヨナラするのはちと複雑な思いもありますが、見方を変えれば「野球界とは一期一会」の世界。
監督もそう割り切っての起用でしょうか。と同時に、また別の場所やチームで意外な出会いもあったり。それもまた野球という世界の妙でもある。

ピーター登板明けの日は、こんな感じでぶらぶらしてます。
お次にご紹介する曹竣●(ツァオ・チュンヤン)は、台湾人投手。
2000年から数年間、中日にいました。でも中日では正直パッとした活躍が出来ず、台湾に戻ったクチです。今年で31歳。チームでは中継ぎをしています。
本人は「もう歳。身体がいうことを利かない」と達者な日本語で笑って言いますが、かつてはストレートえぐいスライダーで台湾屈指の右腕と讃えられました。で、希望を胸に中日に。
今大会は、その中日との対戦です。川上憲伸や、小笠原ほか、当時から仲の良かった投手とも再会を果たしました。まあ入ったチームが悪かった気もします。当時から中日の投手陣の層は厚かったはず。楽天みたいなチームだったら、もつと成績も残せたかも知れない。
でも誘われていく立場では、そんなチームの内情なんて知らないですからね。とくにアジア人選手の場合、代理人もいないことが多いし。そう言う意味じゃ、ちょっと気の毒というか、運もなかった選手かも知れません。ほんと「運」て大きい。ま、それはプロ球選手に限ったことではないけれど。
「アジアシリーズで日本に来たら、なにがしたい?」と尋ねたら「居酒屋に行きたい」と言ってました。東京ドーム近くの居酒屋に足を踏み入れたら、彼がいるかも知れません。
ま、その前に、中日相手に渾身の一球を投じて貰いたい。
そんな気持ちで応援するつもりです。
※●は、山へんに易です。

ツァオ・チュンヤン 「顔がでかいから写真、嫌だなぁ」と笑っていました。
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2007】SK紹介<3>一気に4選手!
アジアシリーズが直前に迫ってきましたので、韓国シリーズを振り返りながら、4選手をご紹介していきます。
SKの1勝2敗で迎えた第4戦、対戦相手のトゥサンは必勝を期して、今季22勝でリーグMVPの助っ人右腕、第1戦で完封勝利を挙げた、ダニエル・リオスを中3日でぶつけてきます。
これに対し、SKの先発は、高卒ルーキー左腕、19歳のキム・グァンヒョン。球団史上最高額の5億ウォン(約6,500万円)の契約金での入団した、将来を有望視されている投手です。シーズン中は3勝どまりでしたが、そのルーキーを大舞台の先発に送ります。そのキム・グァンヒョンが快投。150キロ台の速球を武器に、6回1アウトまでノーヒットピッチング。7回1/3を被安打1の無失点。奪った9つの三振が全て空振り三振という、胸のすくような投球です。これには試合後のインタビューで、キム・ソングン監督が「SKに大投手が誕生した」と語り、7日に東京ドームホテルで行われた、アジアシリーズ監督記者会見では「キム・グァンヒョンは、この大舞台に出ることで成長できる。このことはチームだけではなく、国にとっても大きな期待」と語りました。高校時代からの特徴である、マウンド上での笑顔は「ほほえみ王子(?)」として日本の野球ファンにも記憶されるかもしれません。

こんなガッツポーズが、アジアシリーズでも見られるか?
続いて、2勝2敗のタイで迎えた第5戦。この日の先発は、広島でもプレーし、昨年のアジアシリーズでは台湾・LaNewの一員として好投を見せた、ケニー・レイボーン。6回を無失点に抑え、役割を果たします。レイボーンは与四死球が99個とリーグワースト2位。この日もカウントを悪くして走者を許しますが、キム・ソングン監督いわく「四球で与えた走者では失点されていないという、シーズン中のデータがあるので、四球にはあまり心配していない」とのこと。アジアシリーズでも先発登板が予想されますが、ランナーを背負いながら、要所を締めるというピッチングとなりそうです。

アジアシリーズでは、日本球団のスカウトも関心を寄せるレイボーン
第5戦の打のヒーローは、今季、軍入隊から復帰し、4番に返り咲いた「帰ってきた4番打者」イ・ホジュンと、シーズン中はツープラトンシステムの採用で起用が減り、満足のゆく成績は残せなかった「球界一の美男子」キム・ジェヒョンのキャリアのある両選手です。
イ・ホジュンはシーズン中、チームトップの71打点。得点圏打率・3割8分4厘のチャンスに強い頼れる4番。今年12月の北京五輪アジア予選で初の代表チーム入りとなります
。

ムードメーカーで頼れる4番のイ・ホジュン
キム・ジェヒョンはLG在籍時の2002年、「股関節無血壊死症」で選手生命の危機に立つも、キムソングン監督(現SK監督)の下、手術を遅らし韓国シリーズでプレー。第6戦で代打出場し、二塁打性のタイムリーヒット。しかし、走ることが出来ずなんとか一塁へという、韓国シリーズの歴史の中でも記憶に残るシーンを見せた選手です。今年の韓国シリーズでは打率.364、2本塁打、4打点でMVPに。アジアシリーズでもシャープなスイングで快音を響かせることを期待したいです。

シャンパンファイトのあとのMVP受賞で、水もしたたるキム・ジェヒョン
次回はその他の主力選手をご紹介します。
(文・写真 室井昌也)
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さて投手たちです。
エースはなんといっても藩威倫(パン・ウェイルン)。
25歳で代表チームでも常連の、大型右腕ですが、今年は肩の故障で苦しんだ一年でした。球速も本来出すMAX150キロにはほど遠く、夏頃までは133キロくらい。
登板間隔も開けなければならず、先発しては登録抹消、また投げて抹消ということもたびたびありました。
でも成績は16勝2敗。本人も「スピードだけが投球じゃないことを実感した」と言っていましたけど、あの球速、球威じゃ、確かに制球力に心血注ぐしかなかったはず。でも来年、大丈夫かな。五輪予選もエントリーされてますけど、おそらく外れる気がします。今大会は、聞いた話では中日戦らしいです、5日の段階では。普段は無口で、すっごく気のいいヤツですが、投げるときは怖い顔しています。

エースの藩威倫。見かけは強面ですが、笑うとハチミツクマさんです。
次は助っ人コンビの一人目、ネルソン・フィゲロア、33歳です。

ネルソン・フィゲロアです。渋谷のチーマーではありません。
9月半ばに入ってきました。マイナーが8月で終わるため、その後の1ヶ月、“パートタイム”的に台湾にやってくる外国人選手は、例年、珍しくありません。本人がその気なら、チームとしても来季のテストにもなるし。(それでもプレーオフや台湾シリーズに出られちゃう登録システムがすごい)。で、4試合に登板して4勝。球速も140キロ半ばだし、決して目を見張る球種を持っているわけではありませんが、なんとなく抑えてしまう。
彼、メジャーにも少しだけいて通算成績は5年間で7勝17敗、防御率4.65。
成績はたいしたことないですが、投球を見ていると、「ちょっとでもメジャーを経験した投手」っていう雰囲気があります。場慣れしているマウンドさばき。落ち着き。
要は、ツボを押さえたピッチングです。
それで台湾シリーズでは中三日で1,4,7戦と投げすべて勝ち、シリーズのMVPにも輝きました。ボーナスは幾らだっけな。そう言えば、記憶に間違いがなければ31歳の奥さんと6歳くらいの可愛い娘がいたはずです。一緒に台湾に来て、彼が投げる日に限らず、スタンドで応援していました。
考えてみりゃ、家族とはいえ大変ですよね。アメリカだ、メキシコだ、アジアの台湾だ、あっちこっち居を移して暮らしていくのも。あ、忘れてましたが、彼はアメリカ籍です。とまれ、こんなナイスガイには、少しでも長く稼いで、家族を暮らせて欲しいなと思います(大きなお世話ですが)。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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2007年11月06日
【華流野球報告2007】メンバー紹介・監督、コーチ編
まずは敬意を表して監督から。台湾では総教練といいます。ま、ヘッドコーチですな、アメフト流にいえば。名前は呂文生(リュ・ウエンション)サン。ユニフォーム姿は堂に入っていますが、今季後半から監督になったキャリアわずか5ヶ月の御仁です。
呂さん、もともと統一のセカンドでしたが、選手時代にはそれほどの成績を残していません。プロが発足した90年から9年間プレーして、通算成績は541試合で打率.212、打点90、本塁打1。(でもそんな人ほど、名監督になったりしてますな、日本では)。
引退後は、他チームで内野守備コーチをしてましたが、今季、統一にコーチで復帰。で、前任の監督が前期に退任したのを受けて、監督になったという次第です。本人も「まさか今年、監督になるとは思っても見なかった」と言ってましたが、でもチームの雰囲気としては、次期監督候補だったみたいです。
采配は至ってシンプル。見た目、サインらしいサインはありません(笑)。いわば「その日のオーダーを決め、送り出すまでが監督の仕事」というタイプ。日本で言えば、阪神の岡田監督的ですかね。放任と言うほどではないですが、基本は選手任せ。その代わり、怠慢プレーをした選手はすぐベンチに下げ、へたすりゃ主軸でも即二軍。ってことも今季はよく見かけました。その点はシビア。
ちなみにユニフォーム姿は「知将」っぽいですが、普段着姿で台湾の街を歩いているとき、もし目が合えば……私なら絶対目をそらします(笑)。でもパンチパーマじゃないですよ。

呂さんです。

監督は打撃投手もします。

監督はノックもします。

監督はグランドならしもします。
次はコーチ。投手コーチは呉俊良(ウー・シュンリャン)。1974年生まれだから、まだ33歳。若いです。前期までは現役兼任投手で二軍にいました。で、監督交代と同時に引退して一軍の投手コーチに(だから背番号も39と、コーチらしくない番号だったりします)。日本ならあり得ないことです。でも台湾なら、アリです。しっかし苦労しています。先発はともかく、中継ぎ以降がしんどいチームなんで。でもって台湾の野球中継って、やたらベンチを映すんです。彼に限ったことではないけど、もし投手が打たれたり凡プレーしたら、すぐベンチの投手コーチを映す。やだよね、きっと。撮られてるのも、よくわかっています。だからあえて冷静な顔していたり。でも試合後にロッカーに戻ると、いつもうなだれてました、私が行ったときはいつも(苦笑)。自他共にまだ未熟を認める投手コーチですが、それだけに今大会のようなイベントは、いい経験にして貰いたいものです。

これが呉俊良投手コーチ。ちょっとトッポイです。
次は一色優(イッシキ・マサル)。名前の通り、日本人コーチです。役職は体能調整コーチ。要はコンディショニングコーチです。台湾でも近年はトレーニングコーチが増えましたが、通常、台湾でトレ・コーチは「体能コーチ」と書きます。でも彼の肩書きには「調整」、つまりコンディショニングを加えている。まあ日本でもこの微妙な違いは専門家でないとわかりませんが、少しでも「トレーニングとコンディショニングの違いを知って欲しい」という彼の思いが込められているのです。簡単に言えば、トレーニングって、筋トレとかパワーアップのイメージがありますよね? でもコンディショニングって言ったら、もうちょっとデリケートな感じがしませんか? ま、ここで講釈しているスペースはないので割愛しますが、とにかく彼は今、台湾でユニフォームを着ている唯一の日本人コーチです。プロ野球の経験は勿論、硬式の経験もありません。でも、とにかく野球の仕事がしたくて、いろいろあって台湾に渡りました。もうかれこれ10年近く前のことです。実は彼とはその当時からの付き合い。まさかアジアシリーズで日本に「凱旋帰国」する日が訪れるなんて、その当時には夢にも思ってみませんでした。個人的には、感無量。
これからも、少しでも台湾人選手の体と心のサポート役を続けて貰いたいと思っています。

一色コーチ。最近、ちょっとふけました(失礼)。
コーチはまだ他にもおられますが、全員紹介できません。多謝。
ということで、次は投手編です。
(文・写真 木村 公一)
木村公一
1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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【韓流野球報告2007】SK紹介<2>ロマノ、チョン・グンウ
さて、今回は先日行われた韓国シリーズから、SKワイバーンズの各選手を紹介していきます。
2連敗で第3戦を迎えたSKは、先発にマイク・ロマノを送ります。ロマノは以前広島にも在籍し、今季SK入り。多彩な変化球と140キロ台後半の直球を持ち味に、今季12勝4敗。SK・加藤初投手コーチいわく「ロマノは立ち上がりが肝心。立ち上がりさえよければスイスイいく」とのことで、その言葉どおり、無難な立ち上がりを見せたこの日のロマノは、ピンチらしいピンチなく、6回を1失点に抑えマウンドを降ります。アジアシリーズでもレイボーン、チェ・ビョンヨンと並んで、先発投手の重責を担うことでしょう。

レイボーンを2人で今季29勝を挙げたロマノ
この日、SK打線で活躍を見せたのは1番のチョン・グンウ。俊足を生かし、がむしゃらに取り組むプレースタイルで、時にはそれがスライディングや守備時に、相手チームを怒らせてしまうことも。このシリーズ中は、打席に入るたびに、トゥサンファンからブーイングを浴びていました。本人は必死にやっているだけで悪気はないという、みなさんの学校や職場にもひとりはいるのでは?というタイプです。
というわけで乗せたら怖いタイプなのですが、1、2戦は沈黙。しかし第3戦は2安打、そしてホームスチールと、らしさがでました。アジアシリーズでもチョン・グンウの出塁が、SKの得点力に大きく影響しそうです。

第6戦ではホームランも放ち、パンチ力もあるチョン・グンウ
このシリーズでSKは、トゥサン相手に、1、2戦で6つの死球をぶつけ、それが伏線となり、第3戦では乱闘騒ぎが起きてしまいました。ゲームは9-1でSKが勝利し、対戦成績をSKの1勝2敗に。プレーオフで3連勝、韓国シリーズでも連勝のトゥサンでしたが、この乱闘を境に、流れは完全にSKに傾きます。
次回は韓国シリーズ第4戦の中から、SKワイバーンズの選手を紹介していきます。
(文・写真 室井昌也)
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昨年のアジアシリーズで食したドームメシは以下のリンクからご覧頂けます。
■ドームメシ vol.1:アジアじゃなくてハワイから
■ドームメシ vol.2:男の一人メシ
■ドームメシ vol.3:中華でエビプリプリ
■ドームメシ vol.4:二日酔いの日はチゲ
■ドームメシ vol.5:女も一人で食べるべし。
■ドームメシ vol.6:一人より大勢で食べるべし。
■ドームメシ vol.7:一度は食べるべし。
■ドームメシ vol.8:アメリカンな食事でお腹を満たしたい
■ドームメシ vol.9:弁当を持って行きたいこともある
■ドームメシ vol.10:ゆっくりいっぱい食べよう!
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2007年11月05日
今年もアジアシリーズの季節がやってきました。
昨年に引き続き、韓国出場チームを担当する、韓国プロ野球の伝え手、室井昌也です。どうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回は最初ということで、SKワイバーンズの球団紹介をしたいと思います。
韓国プロ野球は財閥が球団を持つケースが大半で、このSKもそのひとつ。旧鮮京グループで、通信や石油を扱う会社です。一般的になじみのあるところでは、携帯電話会社の「SKテレコム」や街中のガソリンスタンドなどで、「SK」の文字を目にすることができます。
球団発足は2000年。サンバンウルレイダースが資金難で球団消滅となり、新生球団として誕生したのがSKワイバーンズです。そういった意味では、東北楽天?ともいえますかね。本拠地は国際空港があることで、耳にされたことがある方もいるかと思いますが、インチョン(仁川)。ソウルの西、約40キロに位置する韓国第3、4の都市です。港町でもあるので、その点では横浜?ともいえますね。
ちなみに以前は青を基調としたユニフォームで、帽子にはWyvernsの頭文字のWを使用していたことから、横浜大洋を思わせるようなデザインでした。2006年より、親会社のC.I変更によりユニフォームはオレンジと赤を採用しています。
チーム名のワイバーンは英語で飛龍。中日との対決は「龍対決」ということになりますね。

飛龍のマスコット“WOW”と、韓国シリーズ第2戦で始球式を務めた、ワイバンズガールのイ・ヒョンジ
本拠地球場は2002年より、インチョンムナク(文鶴)球場を使用。30,400人収容可能の天然芝の球場で、最新鋭の設備を誇るメジャー風のスタジアムです。

韓国シリーズ第1戦のインチョンムナク球場
日本とゆかりのあるところでは、2006年に日本人助っ人として野手では初となる、塩谷和彦選手が在籍(死球による欠場でシーズン途中退団)。春季キャンプは沖縄県の具志川市で行い、今季は沖縄二次キャンプを前に、高知県でキャンプを行いました。
現在、韓国に日本人選手は在籍していませんが、このSKには加藤初投手コーチ、大田卓司打撃コーチ、福原峰夫守備コーチが在籍。アジアシリーズで凱旋帰国となります。
球団発足8年目で初の優勝を果たした、SKワイバーンズ。次回は韓国シリーズでの戦いを振り返りたいと思います。
(文・写真 室井昌也)
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2007年11月02日

中日ドラゴンズが53年ぶりに日本一に輝き、
KONAMI CUPアジアシリーズの出場チームが全て決まりました!!
ここでまず「KONAMI CUPアジアシリーズ」について簡単に説明を・・・・。
今年で3回目を迎えるアジアNo.1プロ野球チーム決定戦、それがアジアシリーズ。
日本、韓国、チャイニーズタイペイ、中国の各国リーグ優勝チームが総当り戦を行い、
その後上位2チームが決勝に進出。
過去2回大会は千葉ロッテ、北海道日本ハムのいずれも日本チームが王者に輝きました。
今年のアジアシリーズは11月8日(木)に開幕!!
アジアNo.1の座を目指す各国代表チームは以下の通り。
チャイニーズタイペイ代表は、昨年アジアシリーズに出場したLA NEWベアーズを破って「統一ライオンズ」に決定。
韓国代表は2000年の球団創設以来、初の韓国チャンピオンに輝いた「SKワイバーンズ」。
中国はオリンピックを控え、選抜チームのチャイナスターズが出場。
そして我らが日本代表は、豊富な投手陣、荒木&井端の不動の1・2番、巨砲タイロン・ウッズを誇る中日ドラゴンズが出場!
クライマックスシリーズ、日本シリーズと圧倒的な強さを見せたオレ流采配で何としてでもアジアNo.1の座を勝ち取って欲しいものです!
そして星野ジャパンが出場する12月の北京五輪予選に弾みをつけたいものですね!
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2007年10月31日
今年もアジアシリーズが始まります。台湾も10月28日に出場チームが決まりました。今年は統一獅子隊(ライオンズ)が出場します。
ただこのチーム、一昨年の興農、昨年のLanewとは、ちと趣きが違うチームなんです。
『予測不可能のチーム』。
そう呼んでもいいでしょう。
『アパッチ野球軍の実写版』
ちょっと古すぎてわかりませんかね。
まず、アジアシリーズまでの道のりがフツーじゃありませんでした。
なにしろ今季は前期開幕(台湾は前期50試合、後期50試合の100試合制です)から4勝13敗という、見事なまでの“開幕逆スタート”で一時はダントツの最下位。それが4月下旬あたりから連勝に次ぐ連勝で首位に手が届くまでに躍進。でもって、あと一勝すれば前期大逆転優勝!ってところでコロッと敗れ、誠泰コブラスってチームに優勝を進呈したのです。
ただ後期も好調さをキープして、でも「前期の二の舞はしないぞ」って感じで上位圏を守り、夏場を乗り切り、首位に出る。そして「こりゃ優勝間違いなし」というシーズン最終盤に、今度は昨季のLanewベアーズに差し切られ、またしても2位に。で、前期優勝の誠泰とのプレーオフに廻ったのです。
ちょっと説明。上記の通り台湾は前後期制です。でも前後期総合した勝率一位のチームが各優勝チームとは異なる場合、メジャーのワイルドカードのような感じで、プレーオフに出られるという「救済方式」が採られているのです。統一はそれに助けられ、敗者復活。
(相手は各優勝チームのうち、年間の勝率が低かった方です。今季は前期優勝の誠泰でした)。
しかし復活もいいところです。だって試合結果は以下の通り。
第一戦 統一○9-2●誠泰
第二戦 統一○14-0●誠泰
第三戦 統一○13-2●誠泰(注・5戦3勝制)
プレーオフの緊張感も何もあったもンじゃない大差の3連勝です。ま、誠泰も後期は主軸打者の外国人選手が途中帰国などして、戦力が大幅ダウン。最下位に落ちてたチームなので、力の差は明瞭だったのですけどね。
そして再び、Lanewベアーズとの台湾シリーズとなりました。ところがこのシリーズも……。ま、説明するよりご覧戴いた方がリアルかも知れません。
第一戦 統一○10-2●Lanew (うむ、やるじゃねぇか)
第二戦 統一○7-3●Lanew (こりゃ楽勝か?)
第三戦 統一●6-7○Lanew (ま、相手の昨年王者だ)
第四戦 統一○11-4●Lanew (よし、王手!)
第五戦 統一●5-8○Lanew (おいおい)
第六戦 統一●5-6○Lanew (逆王でだぞ!!)
第七戦 統一○4-2●Lanew (…涙…)
どうです?試合内容がわからなくても、結果展開だけでも笑えませんか?見事なまでの演出です。まるでマンガです。いや、マンガでもこれだけのシリーズ、そしてペナントを描くのには相当の構成力が必要です。へたすりゃ読者が引きます。

シリーズの行われた台南球場
台湾のファンも、よくぞ最後まで応援していたと思います。期待すれば裏切られ、見放せばまた蘇る。とにかく観ているだけで、疲れるチームです。勝つときはマシンガン打線のようにバットが炸裂し、負けるときはエラー満載、併殺、凡打の自滅、自滅。
そんなですから、アジアシリーズだってあっけなく、コロッとこける可能性大です。でも、もしかしたら(?)とんでもない大番狂わせをやってのけるかも知れません。
まあ目の肥えた日本の野球ファンからすれば、未完成、未成熟、欠点だらけのチームに映ることでしょう。好き嫌いがハッキリ分かれるタイプのチームです。
でも、そんなプロチームが同じアジアに存在する。それをご紹介できるだけでも今大会は意義がある、そう思っています(笑)。

チームのペットマークです
ただこの統一獅子隊、90年に台湾にプロ野球が発足して以来、数少なく残っている老舗球団でもあるんです。優勝も数度果たしています。なのに、キャッチャーが1番を打ったりするんです。で、そのキャッチャー、一塁に出たら盗塁までしてしまう(!)。
ほんと、マンガみたいなチームです。勿論、1番から9番、エースから外国人助っ人まで、キャラ立ちまくりの連中です。
今後は随時、そんな“愛すべき棒球隊員”たちを紹介していきたいと思っています。

統一優勝の瞬間(CPBL提供)
(文・写真 木村 公一)
木村公一

1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
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