暖かいマカオから帰ると雪、そして……
撮影のお仕事でマカオに行っていたんですが、マカオの土産話は別の機会にするとして、それにしても、横綱・朝青龍の引退にはビックリ!でしたね。今週の私は、びっくりの連続でした。成田に着いたら雪が降っていてびっくり。もっとびっくりはこの日、日本相撲協会の理事選挙で、貴乃花親方が当選したことです。だって選挙前は、不利が伝えられていたじゃないですか。相撲でいえば、土俵際のうっちゃりというところでしょうか。ダンナの知り合いなので、早速「おめでとうございます!」と連絡を入れました。
これまでの相撲協会の理事というのは、一門の力関係や年功序列の持ち回りによって、なあなあで決まる傾向だったんですってね。相撲界のことはよくわかりませんが、そういう閉鎖的なシステムでも、これまでは運営が円滑だったのでしょう。だけど弟子の死亡事故など、長年のしきたりだけではコントロールできない問題が続発しています。貴乃花親方に、一門以外からも賛同者がいたのは、危機意識の現れでしょう。そもそもこれまでの理事選で、誰が誰に入れたか厳しくチェックされていたことなどは、時代錯誤もいいところです。
貴乃花親方というと、とにかくすごくマジメで、曲がったことがきらいな性分です。自分の信念と異なれば、たとえ衝突覚悟ででも主張する。だから誤解もされやすいのですが、私は現役時代の四股の美しさが人格を象徴していると思います。脚がまっすぐに伸び、ピーンと高くはね上がり、しかも片足で支える体が微動だにしない。四股を軽視し、適当に足を上げてお茶を濁す関取が多いなかで、親方の四股の美しさは感動的でした。よほどの鍛練と、相撲に対しての敬意がないと、あれほど絵になる四股は踏めるものじゃありません。
理解者だけじゃないし、しかもタテ社会の角界にあって、理事のうち最年少。改革への前途は多難でしょう。そこへ、よくも悪くも人気者だった横綱の引退という大激震。ただ貴乃花親方なら、横綱になったときの口上「不借身命」の精神で、まっすぐにぶつかってくれると期待しています。
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陣内貴美子




