陣内貴美子の気まぐれシャトル便

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プロフィール

陣内貴美子陣内貴美子
(YONEX所属)
生年月日:
1964年
3月12日
出身地:
熊本県八代市

1981年から12年間日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。とりわけ、91年の全英選手権女子ダブルスでは、バルセロナ五輪優勝の鄭素英(チェン・ソーヤン)/黄恵英(ハン・ヒー・ヤン)組に惜敗したものの接戦を演じるなど、文字通り世界のトッププレーヤーとして、高く評価された。92年、バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に務めている。

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全日本総合選手権の記事一覧

 

下柳投手の超レア写真

2009年12月11日
下柳投手と

仲のいい桜庭和志さんの道場で、トレーニングの合間に

全日本総合、残念ながらスエマエの初優勝はなりませんでした。……陣内の予言が、悪いほうに的中してしまいましたね。ただ、松尾静香/内藤真実ペアが完璧でした。また楽しみなダブルスが登場しましたね。

さて、気を取り直して、今回は超レアな写真をご紹介。阪神タイガース・下柳剛投手とのツーショットです。なにがレアって、照れ屋で無口なことで知られる下柳さんのこの笑顔ですよ。

知り合ったのは、下柳さんがダイエーから日本ハムにトレードになった96年ごろかな。取材の縁から、同じ九州出身(下柳さんは長崎県)ということで仲良くなりました。確かにシャイで、インタビュー嫌いだけど、知り合うとよくしゃべるし、茶目っ気もあるんですよ。また、すごく男気のある人。金石の日本ハム時代、なかなか調子が上がらず、中継ぎや敗戦処理に降格といわれたことがあったんですね。そのとき、同僚だった下柳さんが憤慨し「負け試合に、金石さんが行く必要ないですよ。僕が行きます」と、かわりに投げてくれたそうなんですよ。

今シーズンは8勝に終わりましたが、08年には史上2人目の40代で2ケタ勝利をあげています。ですから、体の手入れは大変なもの。筋肉の使い方を学んだり、加圧トレーニング、断食などなど、自分の体に投資していますし、41歳のいまでも「昔よりも体が若いといわれる」ほどです。そして「来年も、2ケタ勝利が目標。最年長記録を、どんどん更新していきたい」のだとか。バドミントンの選手も、アスリートとして、そういうプロ意識や姿勢を見習えたらいいと思いますね。

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なるかスエマエ、初優勝

2009年12月04日

スエマエ

バドミントンの全日本総合選手権、今日が本選の2日目です。陣内の注目は、なんといってもスエマエこと末綱聡子/前田美順ペアの初優勝がなるか、です。もちろん、SSでの実績など、実力的にはずば抜けているんですよ。ただ、初めてのタイトルというのは一筋縄ではいかないんです。私も全日本総合では、シングルスは北田スミ子さん、ダブルスでは徳田敦子さんと米倉よし子さん(タゴケンのママです!)にずっと阻まれ、なかなかタイトルには手が届きませんでした。まあ、万年2位です。

たとえばお相撲でも、万年大関候補っているでしょう。実力はあるのに、巡り合わせの悪さもあってなかなか昇進できない。そのうちに、勢いのある若手がイッキに昇進したりして、先を越される……私にしても、北田さんが引退した次の年、完璧に調整もできて「今度こそV!」と意気込んだら、初戦負けです。ある定位置に長くいると、そこから脱却するには、とても大きなきっかけが必要なのかもしれません。スエマエにも、それがだぶってしまうんですね。

3年続けて決勝で敗れたオグシオがいなくなり、今度こそ!と思うと金縛りになり、足をすくわれる。対して、スエマエに挑戦するペアは失うものはなにもないわけです。昨日など、女子シングルスで高校生が3人勝ち上がりました。一発勝負のトーナメントです。「負けられない」というプレッシャーのある社会人と、負けてもともとの高校生では、やはり心理的な負荷がだいぶ違うんでしょう。

とはいえ、スエマエが第一人者であるのは誰もが認めるところ。9月の全日本社会人では、初めてのタイトルを獲得していますし、お互いがB型ですから、プレッシャーにもとらわれずにあっさり優勝してしまうかもしれません。話題のイケシオですが、陣内は、優勝の最右翼と見ますね。これまでの日本のミックスというと、副業的な位置づけだったのが、彼らはいわば“本業”として練習を積んでいます。優勝した9月の全日本社会人より、着実にコンビもよくなっています。海外でも実績を重ね、いま世界45位と日本では最上位。ここで優勝すれば、ミックスの注目度がますます上がることでしょう。


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08年バドミントン回顧(2) オグシオ、涙のハッピーエンド

2008年12月12日

 美しさと強さで、バドミントン人気に大きく貢献してくれたオグシオ。07年には流行語大賞の候補にもなったんですから、これまでなら考えられない認知度の高さでした。全日本総合の前にペア解消を発表したときも、すごく大きく報道されましたよね。

 その全日本総合、決勝はスエマエとの対戦でした。野球でいえばリーグ1位同士の日本シリーズ、相撲なら横綱の全勝対決。だれもが見たかった顔合わせでしたが、いやあ、名勝負でした。決勝まですべてストレート勝ちのスエマエに対し、オグシオは四苦八苦。ことに準々決勝では、あと2点で敗退……という場面もあり、決勝は「厳しい試合になる」(潮田)と思っていたそうです。

 3年連続の決勝対決で、なんとしてもタイトルのほしいスエマエと、5連覇のかかったオグシオ。意地の激突で、一方が抜け出すかと思えば追いつき、1ゲーム目についた最大の点差が3。手に汗握る、とはこのことで、解説の仕事でなければきっと、私も大声を出していたはずです。結局25-23でオグシオが制しましたが、ある人が以前の得点システムに換算したら、まだ7-6だったとか。

 2ゲーム目は、15-19の劣勢から「急に相手の間のスペースがよく見えるようになった。不思議な感覚」(潮田)で、オグシオが6連続ポイント。個人戦最後の大会を、ハッピーエンドで飾ったわけです。どちらが勝ってもおかしくない、紙一重の試合でした。スエマエが力をつけているのも、間違いありません。でも最後は、オグシオの持つ強い勝負運が明暗を分けた気がします。肩をふるわせながら抱き合う小椋と潮田、いい光景でした。2人にはホント、ありがとうといいたいですね。12月28日、日本リーグの最終戦では、三洋電機とNEC SKYのカードが組まれています。おそらく優勝のかかった大一番になるはずで、もしかしたらここでまた、オグシオ対スエマエの対戦が見られるかも―

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オグシオ vs. スエマエの決勝対決が見たい!

2008年11月14日

 全日本総合前の記者会見で、オグシオが、ペアの解消を発表しましたね。小椋は「4年後のロンドンを目ざしたい」、潮田は「ロンドン五輪は見えない」。年内の試合はペアを組んで臨むのになぜ?と周囲は思うでしょうが、これはお互いを思いやった結果だと私は思います。気持ちを知り尽くしているだけに、小椋は「玲ちゃん、もう一度やろう」とはいえないし、潮田も「オグッチ、私がまたその気になるまで待って」とはいえない。オリンピックレースはすぐに始まりますし、それにはできるだけ早く新しいペアで挑戦したほうがいいからです。

 私は、「ご苦労様」といいたいですね。これまでは周囲が、オグシオに期待しすぎました。2人は、その期待に応えようと精一杯やってきた。オリンピックが終わり、そこでようやく「小椋」と「潮田」という自己を率直に出せるようになったのでは、と思います。

 それはともかく、全日本総合は今日でベスト8が決まりますが、どんな顔ぶれになるんでしょうか。昨年は佐々木翔(北都銀行)、今別府香里(三洋電機)の男女シングルス、川口馨士/川前直樹(NTT東日本)と、3人(組)の新しいチャンピオンが誕生していますが、今回の大注目はやはり!賢ぼうこと田児賢一でしょう。世界ランキング16位(11月13日付)は、いまや日本人最高位、第1シードです。テニスの王子様こと錦織圭選手も同い年だけど、ランキングはこっちが上だぞっ!

 昨年はベスト8に終わりましたが、社会人となってたくましさを増した今年は、決勝までは行くのでは……?佐々木も、昨年4連覇でストップした佐藤翔治も、うかうかしていられません。もし賢ぼうが優勝すれば、男子シングルスでは98年の舛田圭太以来の10代でのチャンピオン。しかも、早生まれの舛田選手は日体大の2年生でしたから、実質では社会人1年目の賢ぼうのほうが早いことになりますね。女子シングルスでは、廣瀬栄理子(三洋電機)や藤井瑞希(NEC SKY)が陣内の優勝候補です。粘っこい後藤愛(NTT東日本)も、海外で廣瀬に勝っており、侮れないですね。

 それと、女子ダブルス。最後の大会を5連覇で締めくくりたいオグシオと、初優勝を狙うスエマエの決勝対決が見られるでしょうか。 6月の実業団ではスエマエが久々に勝ち、オリンピックもご存じの通りですが、スエマエはあれがピークだったかもしれません。悲しいことに好調って、なかなか1年間は続かないものなんですよ。となると、オグシオが意地を見せて花道を飾るか?スエマエは受けて立たず、向かっていく姿勢が肝心でしょうね。

 また、98年のアジア大会で優勝した米倉加奈子(ヨネックス)、舛田/大束ペア(トナミ運輸)らにとっては、最後の全日本。日本バドミントンの功労者たちの姿を、目に焼きつけておきたいものです。

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代々木第二体育館は小龍包に似ている……

2008年11月07日

代々木第二体育館

 11日からは全日本総合選手権が始まります(本選は13日から)。各年代・カテゴリーの大会の上位進出者、また日本ランキングの上位だけが出場できる、日本一を決める大会。私たちは“全日本”とか“総合”とか呼んでおり、国内ではもっとも格式の高いトーナメントです。今年の会場は、代々木第二体育館。別の会場で行われることもありますが、やっぱり“総合”には代々木第二が似合う。なんというか、雰囲気がよくて絵になるんですよ。バドミントン=ヨヨギ、という感じですね。

 現役時代は、地下鉄の明治神宮前駅で降りて、歩いて会場入りしたものです。歩道橋を渡り、第一体育館を右に見ながら石畳を右に折れると、点心の小龍包みたいな代々木第二が見えてきます。駅から体育館までは10分くらいの距離で、“帰りには、どんな思いでここを通るんだろう”と緊張しながら体育館に向かった記憶があります。

 初めて出場したのは、高校2年(1981年)でした。米倉よし子(賢ぼうのママです!)さんに負けてベスト8で、高校3年では、準決勝で北田(現姓・芝)スミ子さんに負け。ファイナル、9-2で勝っていたんですが、あまりの調子よさに体が動きすぎ、アウトのスマッシュを捕っちゃったんです。あれがなければ……と、いまでも覚えていますね。北田さんはこの年が2回目、合計では8回も優勝していますが、私は結局シングルスでは優勝できませんでした。トボトボと足を引きずって、石畳を帰ったわけです。

 初めてのタイトルは84年のミックスで、ダブルスは88~90年まで3連覇しています。きっとそのときは、スキップでもしそうな勢いで帰ったんじゃないかな。もし観戦に行くのなら、選手たちのそういう思いを想像しながらあの石畳を歩いてみてください。

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