2006年11月14日

008)From 東京ドーム  【From 東京ドーム】 戦国アジアの幕開け

決勝戦を翌日に控えた予選最後のナイトゲームは、1勝1敗同士の対戦。サムソン(韓国)対ラニュー(台湾)戦は、勝者は決勝へ、敗者は帰国となる注目の一戦となった。実はこれ、昨年の第1回大会とまったく同じ展開であった。昨年は、序盤に4点をリードしたサムソン(韓国)が、追いすがる興農ブルズ(台湾)を4-3で下して決勝にコマを進めた。

やるかやられるかの Do or Die ゲームは今年も白熱。昨年、1点及ばず予選敗退で悔し涙を浮かべた同胞たちの借りを返すべく、今年はラニューが燃えた。2-2の同点で迎えた6回裏、3番リンがドームレフト最上段の看板のさらに上まで飛ばす特大アーチで勝ち越し。3-2とラニュー1点リードで迎えた9回表、サムソンは2死2塁で打席に韓国シリーズMVPの3番パク・ジマンを迎えたが…。最後はカウント2-3から3塁線へのゴロを、抑えのエース、モレルが落ち着いて裁いてゲームセット。ラニュー・ベアーズは優勝したかのような大騒ぎで、決勝戦に進出した。

北海道日本ハムファイターズ(日本)とベアーズ(台湾)の決勝戦は、キャッチャー鶴岡のタイムリーで挙げた1点を、投手陣が守りきり、1-0でファイターズが勝利。昨年の千葉ロッテマリーンズに続き、ファイターズは2年連続でホスト国・日本にアジア王者の称号をもたらした。ちなみに前日の中国戦後、記者会見に指名されたのは、3ランホームランを放ったキャッチャー高橋信二。レギュラーは固定されがちな捕手というポジションを、高橋信、鶴岡、ベテラン中嶋の3人を使い分けながらアジア制覇したヒルマン監督の采配は、チームマネジメントの新しい可能性を示してくれた。

新庄、セギノールの飛車角を欠きながら、決勝を含む4試合で3失点と、抜群の投手力で優勝したファイターズは、野球競技におけるピッチングの重要性を改めて説いた。同時に3連敗はしたものの、チャイナ・スターズ(中国)の先発投手陣は、3回・4回の試合序盤に限って言えば、アジアの強豪相手も打ち取れるだけの技術が整ってきた。チャイナ・スターズが、アジア諸国の代表相手に金星を挙げる日は、そう遠くはなさそうだ。

来年(07年)は、北京五輪の予選もある。日本が頭ひとつ、ふたつ抜け出ている現在のアジア野球の現状ではあるが、日本を追いかけるアジアの戦い、こと台湾と中国の成長は、アジアの野球に明るい未来があることを予感させてくれた。来年のコナミカップはどんな戦いが見られるのか。今からとても楽しみである。

Reported by 小島克典



投稿者 jsports : 10:38 | From 東京ドーム | コメント (0) | トラックバック (3)

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