2006年11月14日
 
【華流野球報告】 第22回(最終回) 大会は終わったけれど
終わりました、アジアシリーズ。La newベアーズも13日に帰国の途につきました。
まあLa newの善戦&健闘は各所で紹介されていますので、ここでは最後に独自の辛口を。
力量的には台湾や韓国と日本の間には、まだまだ差があるといわれます。しかし、1試合を戦うときの結果は別だと思います。台湾人投手が自己最高のピッチングをしたら、日本チームとて簡単には打ち崩せません。日本人投手だってコントロールミスはあります。その失投を見逃さなければ、ホームランだって打てるのです。乱暴に言えば、まぐれでも、交通事故でも、得点が失点を上回れば勝ちなのです。
La newは日ハムに勝ち、優勝するチャンスはありました。でも負けた。理由はエラー。エラーが失点に繋がるのは、どの国でも一緒ですが、La newの場合、サード、ショートのエラーは、ペナント来のつきものです。普段と同じミスをしていたら、そりゃ勝てません。
今回の準優勝を「金星」と喜ぶだけなら、来年への収穫はないでしょう。たまたまいいところが出て勝っただけに終わってしまう。「優勝できなかった」と悔やんでくれれば、La newも、強いチームに育つはずです。ただ、そのあたりちょっと不安ですね。
それと、最後なので他チームについても、一言だけコメントを許してください。
韓国・サムスン……3位に終わったのはともかく。大会終了を待たずに「準備期間が十分にとれなかった」とか「2連覇しての参加も、優勝できなければ評価を落とす。それは凄いストレスだった」といった主旨の発言が漏れてきました。いやはや。こうした発言が出ている間は、ダメですね(笑)。
中国選抜……3試合のうち2試合はコールド負け。ここ数年、年を追うごとに戦績&内容が悪くなっている気がします。個人批判ではなく「アメリカ的指導」は、基礎からスタートの中国にはあわないんじゃないですかね。背景に諸事情あることは理解していますが、筆者はアメリカではなく、キューバと提携して育成した方がいいと思っていましたが。現状では、北京五輪時の戦力はもっと悪化するでしょう。
日本ハム……新庄には出て欲しかったなぁ。っていうか、球団はなぜ欠場を容認したのでしょうね。このアジアシリーズは「各国の優勝チームがアジア一を争う、国内シリーズの上に位置する大会」というのが、各国球界の統一見解、立場です。つまり、この大会は日本シリーズの上にある大会(のハズ)なんです。言い換えれば、新庄はペナント優勝した後に「若い選手たちに出番を」といって日本シリーズを欠場したようなモンなんですよ。それを誰も批判しない。おそらく新庄は、日米野球を欠場したくらいにしか思っていないのでしょう。そしてファンもメディアも。青臭いことを言うようですが、こういう大会は、建前ってモンに意義を求めないと、成立しません。それで勝っても、意味はない。もっと言えば、日本はアジアの他国&地域をリードする立場、などと偉そうなことはいえないと言うことです。
来年も、11月8日からと日程が決まったらしいです。
さて、どのチームが出てくるか。どんなチームでもイイです。真剣&ガチンコでぶつかるチームが出てくるなら。でもって、日本が“番狂わせ”でもいいから敗退するような試合が見たいものです。そうなって初めて、この大会の意味と注目が変わるはずです。そしてその結果の積み重ねが、各国&地域の野球の活性化に繋がり、本当の意味での交流にも繋がると思う。だから、もっともっとけんか腰の試合が見たい。
そんな印象を残した、第2回大会でした。
ブログは今回で(たぶん)最後です。ここまで拙文につきあってくださっていた方がおいででしたら、心から感謝します。
(木村公一)
投稿者 jsports : 16:59 | 華流野球報告 | コメント (2) | トラックバック (0)

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From 東京ドーム
コメント一覧
昨年と今年、全試合を観戦しました。
辛口ではありますが、幾つかの点に同感です。
サムスンは全体的に「口だけ」だったと感じました。
打線が弱いことはリーグ戦の成績を見れば、容易に理解できます。それならば、それなりの戦い方をしてほしかったです。
La newに関しては、今回の成績で満足していては更なる成長はないですね。
本当にその通りだと思います。打線や投手力には潜在力があるだけに、3失策(それ以上のまずさがありました)で1失点で済んだのは驚きですが、守備をもっと強化して欲しいです。
中国代表は、確かに打線は強くなってきていますが、投手力の弱さは昨年にも増している気がしました。
そして、日本ハムの新庄選手が出場しなかったのは、日米野球の日本選手辞退続出と同じほど、他の参加国に失礼ですね。
プロ野球はお客さんやTV、ラジオを視聴している人を興奮させるほどの試合をして欲しいのに、本気で戦わないんじゃ、野球人気が落ちるのも当たり前だと思います。
野球のためにも、夢のような国際試合が盛んになってきたので、選手たちにも自覚を持ってもらいたいと感じました。
素人ながら僭越にもいろいろ書きましたが、楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
投稿者 むみそ : 2006年11月14日 18:51
木村さんシリーズの解説お疲れ様でした。
新庄のアジアシリーズ辞退について批判する人がいない事を不思議に思っていましたので、木村さんが批判して下さり安心しました。
ミーイズムの塊で彼ほど過大評価されている選手はいないでしょう。
学芸会のような「新庄劇場」は日本シリーズの権威や価値を貶めました。そして彼はアジアシリーズを辞退しました。スター選手の出場辞退が許された事は悪しき前例となるかも知れません。
新庄の辞退と共に、アジアシリーズ前のヒルマン監督の表立った就職活動から、日本王者のやる気の無さが窺えて非常に残念でした。韓台中の3チームに対して非常に失礼で申し訳ない気持ちです。
今後はこのようなわがままを許してはなりません。許していてはアジアシリーズの価値向上など有り得ないのですから!
投稿者 NORIX : 2006年11月15日 03:08
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