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アルペン ルール

ルール

アルペンとはアルペンスキーの種目は滑降(ダウンヒル、DH)、回転(スラローム、SL)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパーG(スーパー大回転、 SG)の4つ。滑降とスーパーGは高速系、回転と大回転は技術系と呼ばれる。

また2つ以上の種目を組み合わせて競われる複合(コンバインド、C/アルパインコンバインド、AC)や、2人同時に滑走を行うパラレル・ジャイアントスラローム(PG)、パラレルイベントであるシティ・イベント(CE)、各国対抗戦ネーションズ・チーム・イベント(T)がある。


ワールドカップ開催時期

ワールドカップ開催時期FISワールドカップスキー・アルペン大会の2015/16シーズンは2015年10月25日から2016年の3月20日まで。
男子は23会場で計44戦(DH11、SG8、GS10、SL10、AC3、PG1、CE1)が行われる。

開幕戦は例年決まって氷河スキー場として名高いソルデン(オーストリア)。11月末にはフィンランド、さらに北米を経由して、12月中旬から欧州での本格転戦に突入。その後は最終戦まで毎週のように熱戦が繰り広げられることになる。

Photo:ロイター/アフロ


ワールドカップ参加条件

出場枠は各国スキー連盟単位に配分される。FISポイントに基づき与えられる基本枠1に加えて、ワールドカップ・スターティングリスト(WCSL)の上位60人の人数配分に従って最大8枠が与えられる。

FISポイントとは、勝者と本人のフィニッシュタイムと、種目ごとの固定指数を使用して算出されるもの。前シーズンの最高成績2つの平均により算出されたベースリストに、当該シーズンの最高2成績を随時反映させていく。

WCSLとはワールドカップ、冬季五輪、さらに世界選手権での成績をポイント化し、順位付けしたもの。各レース終了後に、新たに計算し直される。


全種目共通ルール

  1. 配布された背番号(ビブス)をつけること、SL以外の種目では規定のスキースーツを着用すること、ストッパー付きスキー板を使用すること、規定の保護用ヘルメットを着用すること。
  2. スタートエリアでは、出走制限時間の10秒前が選手に告げられる。5秒前からはカウントダウンが始まり、制限時間到来のタイミングで「ゴー」と声がかかる。
    制限時間の5秒前〜5秒後の好きなタイミングでの出走が認められており、タイム計測は選手の膝下がスタートラインを越えた時点で始まる。
  3. コース上に設置されている全ての旗門を正しく通過せねばならない。
  4. コース上で完全に停止してしまった場合、即時レースを止めてコース外に出ること。例外的にSLで次走者の邪魔にならない場合は続行可能。
  5. 1本のスキー板が外れてしまった場合でも、停止せず、次走者の邪魔にならないのであれば、レースを続行しても良い。
  6. フィニッシュタイムは、選手がフィニッシュラインを通過し、フィニッシュ判定写真用の光線を横切ったタイミングで計測される。少なくとも100分の1単位(0.01)で計測・公表されねばならない。

旗門ルール

  1. コースには通過すべき旗門が設定される。滑降・スーパーG・大回転は(2本のポール上部を旗でつないだもの)×2で1旗門。スラロームはポール2本で1旗門となる。旗門は赤と青が交代で登場する。
  2. 選手は2本のスキー板と両足とで全旗門を正しく通過しなければならない。
  3. 選手の責任でなく1本のスキー板が外れた場合、残された片方のスキー板と両足が旗門を通過すればよい。
  4. 旗門を通過せずに脇を通り過ぎてしまった場合、登りなおして通過することができる。
  5. 旗門のポールを両足でまたいでしまった場合は即刻失格。旗門不通過のまま滑り降りてしまった場合も失格。
  6. 最後の旗門後に転倒やスキー板が外れるなどあった場合、歩いてフィニッシュラインを超えても良い。

種目別ルール

ダウンヒル(滑降)

  • 旗門数が少なく、平均時速100km以上という高速スピードがでる種目。
  • コースには6つの要素を試すパートが含まれる;技術、勇気、スピード、危険を冒す、身体能力、決定力。
  • 基本的に1回の滑りで勝敗を競う。標高差が少ない土地に限って2本制を行ってもよい。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最短でも40秒。
  • ワールドカップ・冬季五輪における男子向けコースの標高差は800〜1100m(特別の場合は750m〜)。
  • 旗門の幅は最低8m。
  • レース前日までに大会と同じ条件でオフィシャルトレーニングを行うことが義務付けられている。
  • WCSL上位7人が抽選で16〜22番スタートを決定、続いてWCSL8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。
    その後、WCSL30位までの選手が1〜7、23〜30番スタートを抽選で決定する。それ以降はポイント順のスタートとなる。
  • 2本目が行われる場合、2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

スーパー大回転(スーパーG)

  • 滑降同様に高速で斜面を滑り降りながら、大・中のカーブを曲がることが要求される種目。
  • 基本的に1回の滑りで勝敗を競う。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最小40秒。
  • ワールドカップ・冬季五輪の男子コースの標高差は400〜650m。
  • 旗門の幅はオープン(水平)旗門で6〜8m、クローズ(垂直)旗門で8〜12m。
  • WCSL上位7人が抽選で16〜22番スタートを決定、続いてWCSL8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。
    その後、WCSL30位までの選手が1〜7、23〜30番スタートを抽選で決定する。それ以降はポイント順のスタートとなる。

ジャイアントスラローム(大回転)

  • 回転に次いで旗門数が多く、大・中・小のカーブを規則正しく曲がることが要求される種目。
  • 基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目はコース範囲は重なってもよいが、旗門設定は変更すること。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最小30秒。
  • ワールドカップ・冬季五輪の男子コース標高差は300〜450m。
  • 旗門の幅は4〜8m。連続する2旗門のターニングポール(軌道のカーブ内側)の距離は10m以上であること。
  • 1本目はWCSL上位7人が抽選で1〜7番スタートを決定、続いてWCSLの8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。
    さらにWSCL16位〜30位が抽選で16〜30番スタートを決定し、31番以下はWSCLランキング順のスタートとなる。
  • 2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

スラローム(回転)

  • 旗門数が多く、細かいカーブを素早く完璧に曲がることが要求される種目。
  • 基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目のコース範囲は重ならないこと。
  • スタート間隔は任意。
  • ワールドカップ・五輪における男子コースの標高差は180〜220m。勾配は33〜45%。
  • 旗門の幅は4〜6m。連続する2旗門のターニングポールの距離は6〜13m。コンビネーションパート(シケインもしくはクローズド)での2旗門の配置は0.75〜1m。ディレーゲートの役目を果たす2旗門の距離は12〜18m。
  • 旗門はオープン、クローズの他に、ダブルクローズが最低3回、3〜4旗門が細かく連なるシケインパートが1〜3回、ディレーゲートが1〜3回登場すること。
  • 1本目はWCSL上位7人が抽選で1〜7番スタートを決定、続いてWCSLの8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。
    さらにWSCL16位〜30位が抽選で16〜30番スタートを決定し、31番以下はWSCLランキング順のスタートとなる。
  • 2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

コンバインド(複合)

  • 2つ以上の種目のタイムを合計して競う種目。
  • 現行ワールドカップではアルパインコンバインド(AC)と呼ばれる形式が主流。
  • ACは高速系(滑降もしくはスーパーG)1本とスラローム1本の、2本合計のタイムで競われる。可能な限り1日で開催されるべきである。
  • 1本目のスタート順は、1本目の種目による。スラロームの場合は本来のスラロームに従った方法で、高速系の場合は高速系に従った方法で、スタート順が決定される。
  • 1本目を完走した全ての選手に、2本目に進出する権利が与えられる。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタート。それ以降は1本目の着順にしたがってスタート。

パラレル・ジャイアントスラローム

  • 2015/16シーズンに初導入。
  • 2人の選手が、並列して作られた同じ旗門設定のコースで、同時にジャイアントスラロームを競い合う。
  • 本戦出場は最大32選手。WCSLジャイアントスラローム部門の上位16選手、さらにWCSL総合部門上位4選手には自動的に本戦出場権が与えられる。
  • 成績に用いられるタイムは、2人のタイム差、もしくは各選手のスタートからフィニッシュまでのタイムのいずれか。
  • レースは2本で争われる。対戦する2選手は1本目と2本目でコースを入れ替える。
  • 1本目で未完走・失格となった選手も、2本目に出走する。その際は最大0.5秒のペナルティタイムを課される。
  • 出場選手全員にワールドカップポイントが与えられるが、FISポイントやWCSLには反映されない。

シティ・イベント

  • 男女それぞれ16人ずつのトーナメント形式によるパラレル・スラロームで争われる。
  • WCSLのスラロームランキング上位12人と、総合ランキング上位4人に出場権利が与えられる。
  • 同性の2選手が同時にスタートを切り、隣り合う2コースを併走。先にフィニッシュラインを通過した選手が次ラウンドへ勝ちあがる。男女共に第1回戦・準々決勝・準決勝・決勝の4戦。
  • 出場選手全員にワールドカップポイントが与えられるが、FISポイントやWCSLには反映されない。

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競技説明

成績

各大会での成績の他に、シーズンを通しての種目別成績・全種目総合成績・チーム総合成績が争われる。

大会の成績
各大会 1回の滑りで決する種目は、1回のタイムで競う。2回の滑りで決する種目は、2回のタイム合計で競う。上位3選手は表彰される。各大会の上位30人にはワールドカップポイント100p〜1pが与えられる。
種目別 現行シーズンにおいて獲得された、種目別ワールドカップポイントで争う。種目別首位に立っている選手は、赤いゼッケンをつけてレースに挑む。
またシーズン終了後に種目別首位を獲得した選手にはワールドカップトロフィー「クリスタル・グローブ」が、上位3選手にはメダルが贈られる。
全種目総合 現行シーズンにおいて獲得された、全種目のワールドカップポイント総計で争う。シーズン終了後には、種目別ワールドカップよりも一回り大きい巨大なクリスタル・グローブが贈られる。また上位3選手にはメダルが贈られる。
チーム総合成績 同じ国籍を持つ選手のワールドカップ個人ポイント総計で競われる。男子、女子、男女総合でそれぞれ首位を獲得した国代表チームには、優勝杯が贈られる。

最終戦

シーズンを締めくくるエリートの祭典。男女5種目(DH、SG、 GS、SL、TE)が同一会場で開催される。

出場資格を持つのは各種目別ワールドカップランキング上位25選手、ワールドカップポイント総計500p以上獲得した選手、そして同年開催の五輪・世界選手権・世界ジュニア選手権チャンピオンだけ。交代枠や繰り上がり枠はない。

最終戦に限って、ワールドカップポイントを獲得できるのは上位15選手のみ。レース終了後にはシーズン総合チャンピオンの表彰式が行われる。


冬季五輪と世界選手権

4年に1度開催される冬季五輪の他に、奇数年(2年に1度)には世界選手権が行われる。次回の世界選手権は2017年2月、スイスのサンモリッツ開催。

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