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アルペン ルール

ルール

アルペンとはアルペンスキーの基本的な種目は滑降(ダウンヒル、DH)、回転(スラローム、SL)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパーG(スーパー大回転、 SG)の4つ。滑降とスーパーGは高速系、回転と大回転は技術系と呼ばれる。

上記の2つ以上の種目を組み合わせて、複合(アルパインコンバインド、AC)も争われる。

また通常は1人ずつ滑走を行うが、2人同時に滑走を行うパラレル・イベントも存在する。これにはパラレル・ジャイアントスラローム(PG)、シティ・イベント(CE)、各国対抗戦ネーションズ・チーム・イベント(NTE)などがある。


ワールドカップ開催時期

ワールドカップ開催時期FISワールドカップスキー・アルペン大会は、毎年10月末、氷河スキー場として名高いソルデン(オーストリア)にて開幕する。11月中旬からフィンランド、さらに北米を経由して、12月中旬から欧州での本格転戦に突入。その後は3月中旬の最終戦まで、毎週のように熱戦が繰り広げられることになる。

2016/17シーズンの開催期間は2016年10月23日から2016年の3月19日まで。 男子は19会場で計38戦(DH9、SG6、GS8、SL10、AC2、PE3)が行われる。 今季の最終戦の舞台はアメリカのアスペンが選ばれた。

Photo:ロイター/アフロ


ワールドカップ参加条件

出場枠は各国スキー連盟単位に配分される。必要最低FISポイント保持により与えられる基本枠1に加えて、ワールドカップ・スターティングリスト(WCSL)の上位60人の人数配分に従って各国配分枠が決定される。

FISポイントとは、勝者と本人のフィニッシュタイムと、種目ごとの固定指数を使用して算出されるもの。前シーズンの最高成績2つの平均により算出されたベースリストに、当該シーズンの最高2成績を随時反映させていく。

WCSLとはワールドカップ、冬季五輪、さらに世界選手権での成績をポイント化し、順位付けしたもの。各レース終了後に、新たに計算し直される。


全種目共通ルール

  1. 配布された背番号(ビブス)をつけること、スラローム以外の種目では規定のスキースーツを着用すること、ストッパー付きスキー板を使用すること、規定の保護用ヘルメットを着用すること。
  2. コース上に設置されている全ての旗門を正しく通過せねばならない。
  3. コース上で完全に停止してしまった場合、即時レースを止めてコース外に出ること。例外的にスラロームで次走者の邪魔にならない場合は続行可能。
  4. 1本のスキー板が外れてしまった場合でも、旗門を正しく通過し、停止せず、次走者の邪魔にならないのであれば、レースを続行しても良い。
  5. フィニッシュラインは2本のスキー板で、もしくは1本のスキー板で通過せねばならない。最終旗門からフィニッシュラインまでの間に転倒した場合のみ、両足での通過も許される。
  6. フィニッシュタイムは、選手がフィニッシュラインを通過し、フィニッシュ判定写真用の光線を横切ったタイミングで計測される。少なくとも100分の1単位(0.01)で計測公表されねばならない。

スタートルール

<滑降・スーパー大回転・大回転>
スタートエリアでは、出走制限時間の10秒前が選手に告げられる。5秒前からはカウントダウンが始まり、制限時間到来のタイミングで「ゴー」と声がかかる。制限時間の5秒前〜5秒後の好きなタイミングでの出走が認められている。

<回転>
スタートエリアへ選手が入った段階で、審判から「レディー」「アテンション」と選手に告げられる。その数秒後に「ゴー」と声がかかる。選手は「ゴー」の声から10秒以内にスタートを切らねばならない。

<全種目共通>
実際のタイム計測は、選手の膝下がスタートラインを越えた時点で始まる。


旗門ルール

  1. コースには通過すべき旗門が設定される。旗門は赤と青が交代で登場する。
  2. 滑降スーパーG大回転は<2本のポール上部を旗でつないだもの>×2で1旗門。回転はポール2本で1旗門だが、1本で1旗門のレースも可能。
  3. 選手は2本のスキー板と両足とで全旗門を正しく通過しなければならない。
  4. 選手の責任でなく1本のスキー板が外れた場合、残された片方のスキー板と両足が旗門を通過すればよい。
  5. 旗門を通過せずに脇を通り過ぎてしまった場合、登りなおして通過することができる。
  6. 旗門のポールを両足でまたいでしまった場合は即刻失格。旗門不通過のまま滑り降りてしまった場合も失格。
  7. 最後の旗門後に転倒やスキー板が外れるなどあった場合、歩いてフィニッシュラインを越えても良い。

種目別ルール

ダウンヒル(滑降)

  • 旗門数が少なく、平均時速100km以上という高速スピードがでる種目。
  • コースには6つの要素を試すパートが含まれる;技術、勇気、スピード、危険を冒す、身体能力、判断力。
  • 基本的に1回の滑りで勝敗を競う。標高差が少ない土地に限って2本行ってもよい。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最短でも40秒。
  • ワールドカップ冬季五輪における男子向けコースの標高差は800〜1100m(特別の場合は750m〜)。
  • 旗門の幅は最低8m。
  • レース前日までに大会と同じ条件でオフィシャルトレーニングを行うことが義務付けられている。
  • WCSL上位10 人が、1〜19番までの奇数スタート番号を自ら選択。次のWCSL上位10選手が、抽選にて、2〜20までの偶数スタート番号を決定する。さらに次のWCSL上位10選手が、抽選にて、21〜30までのスタート番号を選択する。
  • 2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

スーパー大回転(スーパーG、スーパージャイアントスラローム)

  • 滑降同様に高速で斜面を滑り降りながら、大中のカーブを曲がることが要求される種目。
  • 基本的に1回の滑りで勝敗を競う。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最短でも40秒。
  • ワールドカップ冬季五輪の男子コースの標高差は400〜650m。
  • 旗門の幅はオープン(水平)旗門で6〜8m、クローズド(垂直)旗門で8〜12m。
  • WCSL上位10 人が、1〜19番までの奇数スタート番号を自ら選択。次のWCSL上位10選手が、抽選にて、2〜20までの偶数スタート番号を決定する。さらに次のWCSL上位10選手が、抽選にて、21〜30までのスタート番号を選択する。

大回転(ジャイアントスラローム)

  • 回転に次いで旗門数が多く、大中小のカーブを規則正しく曲がることが要求される種目。
  • 基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目はコース範囲は重なってもよいが、旗門設定は変更すること。
  • スタート間隔は基本的に60秒毎。最短でも30秒。
  • ワールドカップ冬季五輪の男子コース標高差は300〜450m。
  • 旗門の幅は4〜8m。連続する2旗門のターニングポール(軌道のカーブ内側)の距離は10m以上であること。
  • 1本目はWCSL上位7人が抽選で1〜7番スタートを決定、続いてWCSLの8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。それ以降はポイント順のスタートとなる。
  • 2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

回転(スラローム)

  • 急勾配で、細かいカーブを素早く完璧に曲がる、スピードと技術の両面が要求される種目。
  • 基本的に同日に行われる2回のタイム合計で勝敗を競う。1本目と2本目のコース範囲は重ならないこと。
  • スタート間隔は任意。
  • ワールドカップ五輪における男子コースの標高差は180〜220m。勾配は33〜45%。
  • 旗門の幅は4〜6m。連続する2旗門のターニングポールの距離は6〜13m。コンビネーションパート(シケインもしくはクローズド)での2旗門の配置は0.75〜1m。ディレーゲート(減速)の役目を果たす2旗門の距離は12〜18m。
  • 旗門はオープン(水平)、クローズド(垂直)の他に、ダブルクローズが最低3回、3〜4旗門が細かく連なるシケイン(ヘアピンコンビネーション)が1〜3回、ディレーゲートが1〜3回登場すること。
  • 1本目はWCSL上位7人が抽選で1〜7番スタートを決定、続いてWCSLの8位〜15位が抽選で8〜15番スタートを決定。それ以降はポイント順のスタートとなる。
  • 2本目に進出できるのは1本目上位30人。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタートとなる。

複合(コンバインド)

  • 2つ以上の種目のタイムを合計して競う種目。
  • 現行ワールドカップではアルパインコンバインド(AC)と呼ばれる形式が主流。
  • ACは高速系(滑降もしくはスーパーG)1本とスラローム1本の、2本合計のタイムで競われる。可能な限り1日で開催されるべきである。
  • 1本目のスタート順は、1本目の種目による。スラロームの場合は本来のスラロームに従った方法で、高速系の場合は高速系に従った方法で、スタート順が決定される。
  • 1本目を完走した全ての選手に、2本目に進出する権利が与えられる。2本目は30位の選手が1番スタート、1位は30番スタート。それ以降は1本目の着順にしたがってスタート。

パラレル・ジャイアントスラローム

  • 2人の選手が、並列して作られた同じ旗門設定のコースで、同時にジャイアントスラロームを競い合う。
  • 本戦出場は最大32選手。WCSLに基づいて20選手に自動的に本戦出場権が与えられる。残り枠は予選にて、本選進出者を決定する。
  • 本戦1回戦の対戦相手はビブ1vsビブ32、ビブ2vsビブ31、ビブ3vsビブ30……。ランキングによる本選出場者に1〜20のビブ番号が、予選による本選進出者に21〜32のビブ番号が与えられる。
  • コースを入れ替えて2本走り、2本のタイム合計で勝敗を競う。
  • 勝利選手は、次ラウンドへ進出する。第1回戦・第2回戦、準々決勝・準決勝・決勝の5戦。
  • 2本滑走後に同タイムで並んだ場合、2本目の勝者が勝ち抜け。2本とも同タイムだった場合、ビブ番号が若い選手が次ラウンドへ進出する。
  • 1本目で未完走・失格となった選手も、2本目に出走する。その際は最大0.5秒のペナルティタイムを課される。
  • 2本目を未完走・失格となった選手は、自動的に敗退。ただし両選手ともに2本目で失敗した場合、1本目のタイムで勝敗を競う。
  • 両選手ともに1本目・2本目を失敗した場合、2本目の滑走距離の長かった選手が次ラウンドへ進出する。
  • 出場選手全員にワールドカップポイントが与えられるが、FISポイントやWCSLには反映されない。

シティ・イベント

  • 男女それぞれ16人ずつのトーナメント形式によるパラレル・イベント。基本的な滑走形式・勝敗決定法はパラレル・ジャイアントスラロームと同じ。
  • WCSLのスラローム種目ランキング上位12人と、WCSL総合ランキング上位4人に出場権利が与えられる。
  • 1回戦の対戦相手はWCSLスラロームランキングを基に決定される。ランキング1位vs16位、2位vs15位、3位vs14位……となる。
  • 勝利選手は、次ラウンドへ進出する。男女共に第1回戦・準々決勝・準決勝・決勝の4戦。
  • 出場選手全員にワールドカップポイントが与えられる。スラローム種目別ポイントと総合ポイントの両方に反映されるが、WCSLには反映されない。

チーム・イベント

  • ワールドカップ国別ランキング上位16か国で争われる、トーナメント形式によるパラレル・イベント。ジャイアントスラロームの旗門が使用される。
  • 各国チームの構成人員は最大6名。少なくとも男女各2人ずつ組み込むこと。
  • 1回戦の対戦相手はワールドカップ国別ランキングを基に決定される。ランキング1位vs16位、2位vs15位、3位vs14位……となる。
  • 各ラウンドで、各国はそれぞれ男女2人ずつ計4選手を選抜。各人が同性の選手と1本ずつパラレル対決を行う。
  • 各対決の勝者の所属国には1ポイント与えられる。両者同時フィニッシュの場合には、両国に1ポイントずつ与えられる。4人の滑走が終了した時点で、ポイントをより多く獲得した国が勝利国となる。
  • 両国の獲得ポイントが並んだ場合、各国の女子最速タイム+男子最速タイムの合計で勝敗を決する。それでも並んだ場合は、各国の男女4人のタイムから、最速タイムのみを比較して勝敗を決する。
  • 勝利国チームは、次ラウンドへ進出する。全体で第1回戦・準々決勝・準決勝・決勝の4戦。
  • 全ての出場国に、男女それぞれのワールドカップネーションズポイントが与えられる。

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競技説明

ワールドカップ大会

各大会での成績の他に、シーズンを通しての種目別成績・全種目総合成績・チーム総合成績が争われる。

成績
各大会 1本の滑りで決する種目は、1本のタイムで競う。2本の滑りで決する種目は、2本のタイム合計で競う。上位3選手は表彰される。各大会の上位30人にはワールドカップポイント100p〜1pが与えられる。
種目別順位 現行シーズンにおいて獲得された種目別ワールドカップポイントで争う。種目別首位に立っている選手は、赤いゼッケンをつけてレースに挑む。
またシーズン終了後に種目別首位を獲得した選手にはワールドカップトロフィー「クリスタル・グローブ」が、上位3選手にはメダルが贈られる。
全種目総合 現行シーズンにおいて獲得された、全種目のワールドカップポイント総計で争う。シーズン終了後には、種目別ワールドカップよりも一回り大きい巨大なクリスタル・グローブが贈られる。また上位3選手にはメダルが贈られる。
チーム総合成績 同じ国籍を持つ選手のワールドカップ個人ポイント総計で競われる。男子、女子、男女総合でそれぞれ首位を獲得した国代表チームには、優勝杯が贈られる。

ワールドカップ最終戦

シーズンを締めくくるエリートの祭典。男女5種目(DH、SG、GS、SL、TE)が同一会場で開催される。

出場資格を持つのは各種目別ワールドカップランキング上位25選手、ワールドカップポイント総計500p以上獲得した選手、そして同年開催の五輪・世界選手権・世界ジュニア選手権チャンピオンだけ。交代枠や繰り上がり枠はない。

最終戦に限って、ワールドカップポイントを獲得できるのは上位15選手のみ。レース終了後にはシーズン総合チャンピオンの表彰式が行われる。


冬季五輪と世界選手権

4年に1度開催される冬季五輪の他に、奇数年(2年に1度)には世界選手権が行われる。次回の世界選手権は2017年2月、スイスのサンモリッツ開催。

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