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田村岳斗 -華麗なる舞-


フィギュアスケート 12/13シーズン記事一覧

明日は、僕にとって今シーズンを締めくくる
「東日本大震災チャリティー演技会2013 ~復興の街、神戸から~」
が行われます。
その前に、今シーズンもブログにお付き合いいただき、
どうもありがとうございました。
例年になく、多くのみなさんから励ましやご意見、
また、エイドリアンへのお祝いのメッセージもいただき、
重ねてお礼を申し上げます。


まず、来シーズンに向けて、男女ともにソチ五輪枠3枠を獲得したことは、
日本にとって本当に大きいですね。
3枠を勝ち取るために戦った選手たちは本当にお疲れ様でした。
その3枠を巡る闘いはすでに始まっています。
男子は、世界フィギュアに出た3人に加え、
織田選手、小塚選手、町田選手、
その他にも力のある選手が争いに加わってきますから、
今シーズン以上に厳しい戦いが予想されます。
ただ、シーズン前半に世界最強の成績を残した日本男子が、
後半に失速したのは少し気がかりです。
それを踏まえて、候補選手は、
グランプリシリーズ、全日本に照準を合わせつつ、
約1か月程度後に行われるソチ五輪にピークを持っていく必要があります。


世界フィギュアで2位になったデニス・テン選手は、
四大陸から短期間であそこまで仕上げて来ました。
五輪でいい成績を残すためには、
最高のコンディションで大会本番に臨むことが何よりも大切です。
その上で、SP、フリーの2日間を完璧に滑り切れば十分にメダルに届きます。
今シーズンのテン選手はそれを証明してくれました。
テン選手は、4回転はSP、フリーで1回ずつしか跳んでいませんが、
2日間ミスの少ない滑りで、パトリック・チャン選手に
あと一歩のところまで迫りました。


一方で、四大陸で優勝したケビン・レイノルズ選手のように、
5回の4回転を跳び、多少のミスをしても、
1発のジャンプで表現力の差を埋めることもできます。
レイノルズ選手の成長によって、
2種類の四回転を持っている選手はさらに増やしてくるかもしれません。


4回転ジャンプのリスクを抑えて、ミスのない演技を狙うのか?
それとも高得点を狙ってより多くの4回転で勝負に行くのか?
自分の特徴、これまでのシーズンの戦い方や成績によって
五輪で勝つための作戦を考えてくるでしょう。
来シーズン、各選手がどんなプログラムにして、
どんな戦い方をするのか僕も注目しています。


さらに羽生選手の年代に近い選手たちも続々登場しそうです。
一方でプルシェンコ選手やバンクーバー五輪金メダルのライサチェック選手が
本格的に復帰するようなことがあれば、
男子フィギュア史上稀に見る厳しいシーズンになりそうです。


五輪は世界フィギュア以上に何が起こるかわからない大会です。
その戦いをまたみなさんとともに見守っていければ思っています。

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日本男子、ソチ五輪出場枠3枠獲得おめでとうございます。来シーズンに向けて、3人とも本当によくやってくれました。今の日本男子にとっては3枠でも少ないくらいですから、これが2枠になってしまうと、国内の代表争いだけでヘトヘトになり、五輪までに疲弊してしまうかもしれません。それを考えると、この3枠は本当に大きいですね。

優勝したパトリック・チャン選手は、この時代にあって3連覇という偉業を成し遂げました。勝てば勝つほどプレッシャーも大きくなる中での3連覇は見事です。ただ、今日のフリーでは、全員の滑りが終わって本人もようやくホッとしたのではないでしょうか。彼の強さを感じるとともに、新しい選手たちや戦い方も含め、ソチ五輪はこのままではいかないだろうという感想も持ちました。

2位になったデニス・テン選手はその1人です。フリーが終わった瞬間、新しい世界チャンピオンの誕生かと思ったほどでした。僕の記憶では、これまでのテン選手は、SP、フリーの2日間を完璧な演技で揃えたことがなかったのではないでしょうか。しかし、2日間これをやってしまえば...。テン選手に限らず、ソチ五輪でも誰かがこういう離れ業をやってしまうことがあるかもしれません。いずれにしろ、僅差でチャン選手を追い詰めたことは、大きな自信にもなるでしょうし、日本人選手にとっては、これまでのチャン選手、フェルナンデス選手に加え、もう1人、ライバルが加わったことになります。

3位のフェルナンデス選手は、4回転に3回挑戦。1つ抜けて2つになりましたが、4回転の強さを見せてくれました。今シーズン、欧州選手権優勝、スペイン人初の世界フィギュア銅メダルと、世界に誇れる実績を持って、ソチ五輪では金メダルを狙ってくるでしょう。

4位の羽生選手は、体調が悪い中、根性の滑りを見せてくれました。最初の4回転もなんとかこらえましたし、4回転サルコウも転倒してもおかしくない状態をよく踏ん張りました。その後はトリプルアクセルを含めて、しっかり跳んでいましたが、それは技術というよりも気持ちでもっていたように感じました。悪い時でもここまではいける、結果は出せるということにもつながります。とにかく根性という言葉がぴったりのフリーでした。

高橋選手も調子がよくない中で6位でした。個人では当然メダルが目標だったと思うのですが、代表3枠獲得という役割に対しては、その責任を十分果たしたと思います。今シーズンに関しては、グランプリファイナルで優勝し、全日本のフリーでも素晴らしい滑りだったのですが、四大陸、世界フィギュアは底だったと思います。彼にとって、今シーズンは負けだったという記憶になるかもしれませんが、これより下はないでしょう。考えてみると、これまで世界フィギュアで2大会連続でのメダル獲得はありません。前向きに考えると、負けた後、その悔しさをバネにステップアップできるのも高橋選手です。この結果に悲観的にならず、ぜひ次のシーズン、ソチ五輪での逆襲を期待しています。

無良選手は、最初の4回転こそバランスを崩しましたが、全体的には良い滑りで、フリーで5位、全体で8位。スコア的にも一流の仲間入りを果たし、この大会で十分世界に名前を売ることができました。彼に必要だったのは、大きな試合での結果でしたから、この成績は、今後のソチ五輪代表争いに向けても大きかったと思います。また、3枠獲得にも十分貢献したと思います。他の2人にとっても、自分がもしダメでも無良選手がいるということが心の支えになったと思います。

その他、アメリカのマックス・アーロン選手は、ホッケー出身の選手らしく、ものすごいスピードでしかも最後までそのスピードが落ちない驚異的なスタミナを感じました。100m10秒で走るペースで42.195km走ってしまうような感じです。怖いもの知らずの感もありますが、今後はスピードやペースをコントロールすることができるようになれば、演技のメリハリができて、スピードもさらに活きるでしょう。彼は今大会、名前をいちばん売ることに成功した選手だと思います。

そして、ジュベール選手。彼は今大会のような、多くの選手が4回転に挑んでくる試合を待ち望んでいたのではないでしょうか。フリーで4回転を3発跳ぼうとする姿勢にそれを感じました。結果的には2回になり、回転不足も取られたり、無効ジャンプもありましたが、イキイキと滑っていたのが印象的でした。負けて苦笑いしている姿も、こういう試合ができた喜びだったのかもしれません。ジュベール選手は、高いレベルで競い合うことが本当に好きな選手なんでしょう。また、ジュベール選手の挑み続ける姿勢は、4回転時代の回帰に少なからず貢献していると思います。

最後に、この大会で印象的なシーンがありました。それは、デニス・テン選手のフリーの演技の後、カナダのお客さんからスタンディング・オベーションが起こったことです。ひょっとしたら、先に滑ってミスが多かった自国のパトリック・チャン選手を上回ってしまう可能性もあったわけですが、それでも大きな拍手が起きました。いい演技に対して、カナダの観客は平等でした。こういう雰囲気は選手にとってまたここでやりたいという気持ちにもつながりますし、とても温かいシーンだと感じました。

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世界フィギュア男子シングルが始まりました。今日のSPは、全体的にとてもレベルの高い試合で、テレビに映っただけでも4回転8本がきっちりと決まっていました。しかも、半分はサルコウで入っています。今まではトウループで入っていく選手が多かったのですが、この大会を見て、確実に次の時代へと進化していることが感じられました。このハイレベルな戦いの中、トップに立ったのはパトリック・チャン選手です。今シーズン前半の戦いを見ると、正直大丈夫かなと思っていましたが、ここでしっかりと合わせてくるところが現世界チャンピオンですね。最初の4回転+3回転の時、4回転の着地でバランスが崩れていました。右足に重心しっかり戻さないうちに次のジャンプを踏み切って、それでも3回転に持って行きました。ベストの状態ではなくても、しっかり4回転+3回転を決められる体の強さと心の強さは、さすがというしかありません。

2位になったデニス・テン選手は、大きな試合でのメダルの実績はなかった分、こう言ったら失礼ですが、僕も含めて世界中のスケートファンもこの順位は予想していなかったと思います。SPでは1つのミスもなく、決められたジャンプもきっちりとこなして、今大会の男子シングルをおもしろくする注目の存在になりました。フリーでどんな滑りを見せてくれるか、とても楽しみです。

3位のケビン・レイノルズ選手は、四大陸優勝という結果によって、それまで本人が持っていた自信が確信に変わったようです。あの金メダルを獲得したことで、どんどん成長していきそうです。彼の場合、他の選手にコンポーネンツで劣っていたとしても、それを1つのジャンプで上回るスコアの可能性がある4回転があります。フリーでも3つ持っていますから、本当に侮れない存在です。

4位の高橋選手は、ジャンプでのミスはありましたが、シーズン途中で変えたプログラムとは思えない動きを見せてくれました。普通は、時間をかけてプログラムを完成させて、試合ではエレメンツに集中していくものなのですが、彼の身のこなしは、とても短時間でマスターしたとは思えないものでした。フリーは今シーズンを通してやっているプログラムなので、SPよりもエレメンツに集中して滑ることができるので、大きなミスさえなければ、表彰台もいけると思っています。

5位のジュベール選手は、チャン選手と同じく、シーズン前半の調子は極めて悪かったのですが、ここに合わせてくるのは、さすが元世界チャンピオン。例えシーズン前半で不調であっても、こうした試合でひっくり返せる爆発力も持っています。彼ほど長いこといろいろな経験をして、最前線で戦っている選手はいません。この試合ではとても落ち着いて滑っているのも印象的で、そこには「早く俺を超えていけ」という、これからのフランス選手に対するメッセージにも感じました。

ジュベール選手の気持ちを受けて、滑ったアモディオ選手ですが、ちょっと気負ってしまったのか、最初のジャンプが抜けてしまったのが残念です。また、スピンの転倒ですが、フィギュアスケーターは、ジャンプの転倒にはある程度慣れというか、その後の切り替えに対処できるのですが、スピンであのように転倒してしまうと、自分では何が起こったのかわからなくなってしまいます。なかなか起き上がれなかったのも、そんなことがあったのではないでしょうか? それにしても、何が起こるのかわからないのが、やはり厳しいプレッシャーの中で戦う世界選手権の怖さです。

羽生選手は、テレビ画面で見た感じではあまり顔色がよくないように見えたので、体調に問題があったのかもしれません。それでも、前回の3位を受けて、この大会では間違いなく優勝を狙って挑んでいったはずです。今回、転倒やコンビネーションジャンプでのミスはあったものの、世界チャンピオンになるために必要なものが何か、今後の経験にきっと活かせるはずです。羽生選手は、4回転を2種類持っていますから、まだまだ挽回できるチャンスはあります。

無良選手は、最初の4回転に入る前、右足を踏み込み過ぎたように見えました。そのためトウを着く左側の足と氷との角度が浅くなって、うまく氷に食い込まなかったのではないでしょうか。スコア的には一番痛いミスではあるのですが、その後のトリプルアクセル、後半のコンビネーションとも、持ち味の高さのあるジャンプで盛り返しました。これは日本選手にとってとても大きいことです。ソチ五輪の出場枠を狙う上で、無良選手があの位置にいると、羽生選手にとっても、高橋選手にとっても、安心感が出てくるはずです。フィギュアスケートは個人の争いですが、出場枠の問題となると、どこかでお互いの存在感が大きな力になります。3人とも今日のミスをしっかりと分析し、フリーでは1つでも順位を上げて、表彰台と日本の出場3枠目指して欲しいです。

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世界ジュニアが行われていたイタリアから帰って来ました。この大会の女子シングルについては、日本の選手たちも含めてスケーターたちは素晴らしいパフォーマンスをみせてくれました。しかし、テクニカルパネルの判定に対しては、よくあんな判定ができたものだと、怒りを感じてしまいました。時間をかけてビデオ判定までして、テクニカルパネルは一体何を見ていたのか!  という気持ちです。

今大会の女子シングルは、スコアも全体的にロースコアで、お客さんにとっても違和感がある大会だったのではないでしょうか。選手の出来とスコアがあまりにも噛み合わず、ブーイングが起きたのも事実です。2002年のソルトレイクシティ五輪で採点の不正があって以来、現在のジャッジングシステムになったのですが、今回のような判定が繰り返されるようであれば、スケーターはもちろん見ている方たちも納得がいかないような競技になってしまうかもしれません。男子で多くの選手が4回転に挑まなくなってしまった時があったように、女子も3アクセルや3回転+3回転にチャレンジしにくくなってしまうのでは?と危惧したくなるほどでした。テクニカルパネルの判定によって、勝った選手、負けた選手双方にとって後味の悪い盛り上がらない試合だと思いました。今回の世界ジュニアは、あの判定によって、女子シングルの技術の進歩を妨げ、選手のモチベーションを大きく下げるものだったと僕は思います。

回転不足判定、ダウングレード判定には、「全てのはっきりとしない場合には、テクニカルパネルはスケーターの利益になるように務めるべきである。」とありますが、今回の大会ではその理念は感じられませんでした。選手は0.1、0.01スコアを上げるために、いろいろな努力を積み重ねています。ショートプログラムからこうした判定が出ていたので、フリー当日の公式練習で多くの選手たちは着氷後の跡を何度も確認して、ちょっと異常な雰囲気でした。終わってしまった結果については何を言っても始まらないのですが、この結果を受けて、偉大な先輩スケーターがそうだったように、選手はこの悔しさと怒りをエネルギーに変えて新しいスタートを切ってさらに向上していくしかありません。

帰国してすぐに、今回の世界ジュニアで現地に行っていた日本の関係者の方たちに「もう一度映像を見てください。」とお願いしたところ「宮原のフリーの1本目のルッツはしっかりアウトエッジで踏み切れている。「e」がつくのは確かに判定がおかしいと思う」と言ってもらいました。「それ以外の回転不足に関してはグレーゾーンだと思う」とも言っていました。先に書いたルール「全てのはっきりしない...」の観点からすれば「グレーゾーン=はっきりしない」です。少なくともルッツの判定に関しては、見ている方にも不当だと認識してもらいました。今さらISUに抗議はできなくても意見する方向で行動すると約束してもらいました。今回のような判定が繰り返されないよう、強化部や僕たちコーチは大切な自国の選手を守るために気持ちを一つにして、なんらかの対応や行動をとる必要があると僕は思っています。よい演技によい判定、よい結果がでる、フィギュアスケートを愛する人が望む本来フィギュアスケートがあるべき姿になってほしいと思い、あえてここで言わせてもらいました。

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まもなく世界ジュニアが開催されます。
4人の日本選手が出場します。
現在、日本の出場枠は男女とも2枠ですが、
今後に向けてぜひ3枠を獲得できるように、
日本人選手の上位進出を期待したいですね。

特に女子は、ロシアが強いので、そこに食らいついていって欲しいです。
今回の世界ジュニアは、来年のソチ五輪だけでなく、
2018年の平昌五輪に向けた戦いにもなります。
また、この世代は、現在のルールの下で成長してきた選手たちです。
ソチ五輪以降のフィギュアスケートと、
それ以前のルールだった10年前、あるいは
20年前のフィギュアスケートを見たら、
まったく違うスポーツに見えるかもしれません。
新しい世代の選手たちが大舞台で競い合う中で、
どんな滑りを見せてくれるのか楽しみでもあります。

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ちょっと遅くなりましたが、
浅田真央選手、四大陸選手権優勝おめでとうございます。

SPでトリプルアクセルを跳んだということは
映像を観る前に耳にしていましたが、
実際に映像を見た時、
成功するとわかっていたにも関わらず、
ジャンプを見て鳥肌が立ちました。

見ている方としては本当に興奮しましたが、
久しぶりの試合での成功ということで、
後のジャンプが心配になりました。
並の選手だったら、うれしさのあまり余計な力が入って
凡ミスが出ることもあるからです。

浅田選手に限ってはそんな心配は必要なかったですね。
淡々とエレメンツをこなして、
パーフェクトな演技を見せてくれました。

周りから見ると、トリプルアクセルを跳ぶまでの間、
ずいぶん長い期間だったように感じるかもしれませんが、
浅田選手にしてみれば、4年間という時間の使い方の中で、
計画通りにやってきたということではないかなと思います。

ソチ五輪では、現在のライバルたちだけでなく、
ジュニアから上がってくる新しい選手たちとの対決にもなると思いますが、
絶対に負けたくないという気持ちは強いはずです。

これまでの女子シングルは、浅田選手のトリプルアクセルと、
その他の選手の3回転+3回転の闘いでしたが、
浅田選手にも3回転+3回転のコンビネーションが加わる予定と聞いています。

今、世界でのその2つの技のスコアを加算できる選手は、
浅田選手以外にはいません。
この2つを跳べるとなると、さらにトリプルアクセルの価値が高まります。

ソチ五輪まで残り1年を切りましたが、
さらにジャンプの完成度を高めて、
ソチ五輪ではいちばん綺麗なメダルを目指して欲しいですね。

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四大陸選手権男子フリーが終わりました。
予想していなかった結果ではありますが、
ソチ五輪を前に、
成長していたのは日本だけではなかったということを
思い知らされた感がありました。
日本選手におごりがあったとは思いませんが、
油断していたところはあったかもしれません。

優勝したカナダのケビン・レイノルズ選手は、
SPでは2回の4回転が2つとも回転不足になったと聞きましたが、
それに臆することなく、
フリーで3つの4回転にトライして来ました。
彼の場合、コンビネーションでも4+3、3+3も入れて
ミスなく決めたことで、とんでもなく高い技術点が出ました。
SPで2回の4回転を入れてくるのはリスクが高いのですが、
回転不足を採られても、ダウングレードにさえならなければ、
トリプルルッツやトリプルフリップぐらいの点になるので、
やってくる価値があるということをこの大会で見せました。
レイノルズ選手のジャンプは、高さはありませんが、
軸の良さと回転スピードで回り切る独特のジャンプです。

もう1人、中国のハン・ヤン選手は、
スケーティングのスピードがあり、
後半になってもスピードが落ちるどころか、
ますます加速していく感がありました。
また、彼のトリプルアクセルは特に印象に残りました。
普通の選手は、ジャンプに入るスピードと比較すると、
着氷の時にはスピードが落ちるのですが、
彼の場合はほとんど変わりません。
もし僕がジャッジだったら、
加点を3点加えたいと思わせるジャンプでした。
それだけでも4回転に近い得点になります。
まだまだ16歳で、表情も含め、
まだどんな選手か読めないところもありますが、
今後、日本の選手にとっては脅威になるかもしれません。

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全日本が終わりました。やはりこの大会は男子も女子も独特の空気感がありました。特に今年は男女ともGPファイナルで優勝した選手が参加して、世界で一番レベルの高い、そして参加選手には過酷な国内選手権でした。その中で多くの選手が持ち味を出して、本当に見応えがある試合となりました。

女子フリーは、すべてのグループに濱田先生と僕が教えている選手がいたので、試合をじっくりと観戦できませんでしたが、それでも会場の雰囲気は十分伝わって来ました。

その中で、宮原知子が表彰台に乗り、本当にうれしいです。いま、世界で一番強いスケーターの浅田真央選手の次に滑るということで、不安もありましたが、堂々と滑ってくれました。宮原にとっても、非常にいい経験をさせてもらったと思います。ただ、今回表彰台に乗ったとはいえ、宮原にとってはこれからの方が大変です。宮原以外のジュニアの選手もいい結果を残しましたが、今後ジュニアからシニアになって立場が変わった時、浅田選手、村上選手、鈴木明子選手のように堂々と滑れるとは限りません。宮原はまだ14歳。先は長いです。また気を引き締め直して、次の目標へ向かっていくことでしょう。

1224.jpg

(表彰式直後。左から、リンクサイドで気合入ってた人。すごく頑張った人。頑張ったフリしてる人)


9位に入った村元小月は、最初のジャンプで回転が抜けたのですが、しっかりとした演技で滑り終えることができました。練習通りにできたと言えばそれまでですが、あの大舞台で練習通りに滑るということはとても大変な事です。ミスがあっても、後半はなんとかしてくれると思って安心して見ていました。ただ、ドルトムントの試合ではパーフェクトだっただけに、フリーの最初のミスは本人も悔しさがあると思います。それ以外は練習の成果が見えた、とてもいい滑りでした。

それにしても、全日本はどの試合とも違う雰囲気で、僕は選手のように体を動かしているわけではないのにかなり疲れました。首が痛い。この後、マッサージにでも行こうかなと思っています。

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(全日本出発前。伊丹空港で。ハンバーグ定食に夢中になっていた山田耕新。この後
耕新はチケットをなくして大騒ぎ。ゲート前でバッグやポケットひっくり返して大変
でした。やっぱり全日本選手権は雰囲気が違う)

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羽生選手、全日本初優勝おめでとうございます。最終滑走のプレッシャーに臆することなく、高橋選手と堂々と渡り合っての優勝ですからとても価値がある優勝になりました。2位の高橋選手は、ジャンプで回転不足はあったようですが、それでもすべての演技が素晴らしいものでした。SPで大差をつけられても集中力を切らすことなく、きっちりと実力を見せてくれるところは、さすが高橋選手です。

SPでは羽生選手に追い詰められましたが、逆にフリーでは羽生選手を追い詰める形になりました。そのせいもあって、フリーの羽生選手の滑りは固かったようにも見えました。それでも羽生選手は、あの状況で2種類2度の4回転を転倒することなくもちこたえて、他のジャンプはしっかりと決めて、滑りきりました。この苦しい勝負を乗り越えて勝った経験は、必ず今後にプラスになります。そして、羽生選手自身もまだまだ高橋選手から学ぶことも多いでしょう。今年の全日本の2人の闘いは、本当に見応えがあってとても興奮しました。

3位に入った無良選手は、後半のアクセルが抜けてしまいましたが、それ以外のジャンプは今大会一の高さを持つ男前ジャンプで、持ち味を存分に発揮してくれました。

4位の織田選手は、フリーではいちばん質の高い4回転を跳びましたが、本来は得意なはずのトリプルアクセルの2本のミスが響きました。1本目のミスからわずかな時間で切り替えができず、2本目のミスにもつながってしまいました。どちらか一本でも入っていれば、順位は変わっていたかもしれません。

小塚選手は、4回転以外のところでも苦しい滑りになってしまいました。彼の実力からすれば、今まで見たことがないような内容だったので、オリンピックを見据えて、もう一度今シーズン中に立て直す必要があります。

もう1人、印象に残った選手がいます。それは田中刑事選手です。実は、田中選手は、Jr.グランプリファイナル以降、ケガでフリーを通して練習ができず、公式練習でもジャンプを跳べなかったようです。コーチも最後まで滑りきれるか心配していましたが、そんな状況で1つ失敗はあったものの、トリプルアクセル、3回転+3回転を決めるなど、気迫あふれる田中選手の滑りに感動しました。

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全日本男子SPが終わりました。とんでもないスコアでトップに立った羽生選手は、最終滑走で最高の演技を見せてくれました。6分間練習ではあまりいい感じには見えなかったのですが、本番では完璧に4回転も入り、他のエレメンツも素晴らしかったです。将来、しかもかなり近い将来、世界チャンピオン誕生を予感させるSPでした。ただ、スケートアメリカのSPで10点近いリードをつけながら、フリーで守りきれなかった経験もあります。また、全日本は独特の雰囲気がありますから、それを克服して、フリーも昨日のSPのように滑ることができれば、念願の日本一に近づけるでしょう。

2位の高橋選手は、4回転の着氷はなんとかこらえました。彼の実力からすればベストの滑りではなかったけれど、悪いなりにも「底力」を見せてくれたと思います。

小塚選手は、最初の4回転こそステップアウトしましたが、他のジャンプ、スケーティングは質の高さがありました。同じく織田選手も、最初の4回転の失敗はありましたが、その他のジャンプは彼本来が持つ力を出せていました。

4位に入った無良選手は、4回転-3回転も決めて、さらにトリプルアクセルは今大会一滞空時間、迫力のある男前ジャンプでした。SPが良かったからといって、必ずしもフリーが同じとは限りません。滑走順も含め、まだまだ勝負はわかりません。

ところで、SPのMVPを選ぶとしたら、僕は佐々木選手を選びます。彼はいつもパフォーマンスで魅せてくれますが、ジャンプで泣いてきました。それが今回、あの会場の雰囲気の中で、しっかりとジャンプも決めてきました。寒い北海道を熱くしてくれたおかげで、僕も汗をかいたほどです。

もう1人、ブレードが折れてしまった堀之内選手は、本当に悔しい思いをしているでしょう。彼は僕の日大の後輩にあたります。日下コーチは同級生です。それだけに余計に2人の悔しさがわかります。実は、今年の8月のアイスショーの時に、僕もブレードが折れるという体験をしました。それも1日の猶予があったので小塚選手に手伝ってもらいながらなんとか対応ができました。もし替えのブレードを持っていたとしても、あのタイミングで限られた時間の中ではつけ替えるのは不可能だったでしょう。彼にとっては引退のシーズンなだけに余計に悔しさも募ると思いますが、長い人生の中で考えればまだまだやれることはあります。インカレも国体もあるでしょうし、今回の悔しさを晴らす機会が必ずやってきます。

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GPファイナル男子は2日間完璧に滑りきった選手はいませんでしたが、
選手がお互いに勝ちたいという気持ちが見えたエキサイティングな試合でした。
たった6人で4回転が何回も出て、決まった4回転だけでも10本以上あったので、
生で見ていた人はラッキーですね。
結果を知ってテレビで観てもとても興奮する試合でしたが、僕も生で見たかったです。

中でもフェルナンデス選手。
初日にまさかの失敗がありましたが、結局3つの4回転を決めてきました。
ジャンプに関しては一人抜けているのかなと思います。
フェルナンデス選手は、
コンポーネンツの部分は金メダルを狙うレベルの選手と比較すると、
スコアが伸びないかもしれませんが、
あれだけのジャンプを跳んでしまうとその差をひっくり返してしまうことができます。
一撃で10点以上ですから。

日本人で初めてファイナル優勝を決めた高橋選手は、
フリーで1本目のジャンプで転倒した後、
たった20秒ぐらいで集中力を取り戻して次のジャンプを決めました。
例え1本目を転倒しても2本目を決めると、
見ている人の印象もよくなりますし、本人の自信になるはずです。

普通は失敗が頭に浮かんで、次のジャンプが不安になってしまうのですが。
まったく同じジャンプで、しかもコンビネーションを跳んで取り戻せる。
さすが世界チャンピオンを経験した人という見事な滑りでした。

チャン選手もまた、1本目を失敗した後、しっかりと2本目で取り戻しました。
ただチャン選手は2回転でもいいからコンビネーションを付けてくれたら、
その後の計算がしやすく、跳び過ぎのコンビネーションはなかったんじゃないかなと思います。
チャン選手は、以前と比較すると、今シーズン全体的に余裕がないのかなという感じはします。
その状態でも4回転を跳んでいますから、彼もまた現役世界チャンピオンとしての凄みを感じさせてくれました。

そのチャン選手に勝った羽生選手は、さらに大きな自信になるのでしょう。
まだ18歳ですから、今後への期待感を抱かせてくれる選手です。


写真はドイツの朝食です。
morning.jpg
普段は朝はあまり食べられないのですが、時差のため朝からモリモリ食べました。


PS.織田選手と対談をしました。
普段通り、楽しい雰囲気の話になったので、楽しみにしていてください。

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昨日の夜、村元小月の試合で行っていたドイツ・ドルトムントから戻って来ました。
今回、SPの公式練習は壁のないリンクで、
公式練習の時はマイナス6度(タクシーの運転手さん情報)と過酷な条件でした。
005 (2).jpg
(↑練習リンク。壁がないので雪も見えます。-6℃だったみたいです。)

そんな中にあっても、小月は2日間とも落ち着いて、いい滑りを見せてくれました。
ジャンプも、ショートでは少し失敗があったものの、
フリーではしっかりとジャンプを決めてくれました。
実は、ドルトムントは、2004年に僕が最後の試合をしたところです。
あの時6分間練習からビビって右足をグネってしまった苦い思い出がありました。
僕と違って小月は堂々と滑ってくれました。
反省点は、スピンでレベルが取れていないところがありました。
全日本までにはしっかり修正していきたいと思っています。

また、この大会には久々にユナキム選手がカムバックしました。
本来ならあまりニュースには取り上げられないような
ローカルな国際大会だったと思うのですが、
オリンピックチャンピオンが参加したことでお客さんも多く入りました。

実績のある選手と同じリンクで滑れることを小月も光栄に思っていましたし、
全日本に向けていい経験となるはずです。

同じ時期に行われていたGPファイナルの結果は知っていますが、
まだ試合を見ていないのでレポートはまたにします。

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今年のGPファイナル男子は、日本人選手が4人出場することになりました。これは大会史上初めてのことで、フィギュアスケートを知らない方が今年のGPファイナルを見たら、「これは何の大会?」と思ってしまうかもしれません。ただ、これまでGPファイナルで優勝した日本男子はまだいません。ぜひ、今度こそ日本人選手の優勝を期待したいですね。

今回のGPファイナルに出場するのは4人の選手ですが、ソチ五輪には最大3人しか行けません。GPファイナル以上に国内大会の方が厳しい戦いです。今の日本には、GPファイナルに出場する4人の他にも、実力のある3人の選手がいます。

織田信成選手は、今シーズンはケガから復帰のシーズンでしたが、スケートカナダでは表彰台に乗っています。しかも、戦った相手は、今回のGPファイナルに出場するパトリック・チャン選手とフェルナンデス選手です。十分に評価できる結果だと思います。また、無良選手は、初戦のスケートカナダでは崩れたものの、2戦目ではエリック杯では初優勝を決めました。世界を舞台にこれだけ力のある選手たちが競い合っているわけですから、本当に日本男子の選手層は厚くなりました。

一方、女子は浅田真央選手、鈴木明子選手がGPファイナルに進みました。浅田選手は、今シーズンのGPシリーズで2回の優勝という結果を残したことは、とてもよかったと思います。フィギュアスケートだけではありませんが、スポーツで世界一を争うということは、内容が良かった、あるいは自分の滑り(戦い)ができたというだけでは済まされない面があり、常に結果が求められます。特に浅田選手は、一時期自信を失いかけていたことがあったかもしれませんが、ここまでやってきた努力の成果が今回の好結果となって、また次の自信になっていくでしょう。

前回に続いて、写真は部屋の靴シリーズです。
今回は小学校の時に買ってもらったヤツ以来の長靴。
rainshoes.jpg
これで大雨も安心。

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GPシリーズ最終戦、NHK杯が終わりました。この大会で、男子は羽生選手、女子は浅田真央選手が優勝しました。羽生選手はNHK杯初優勝、浅田選手は今シーズンGP2勝目ということで、2人とも本当におめでとうございます。そして、この大会で、男子では羽生選手、高橋大輔選手、女子では浅田選手、鈴木明子選手がGPファイナル出場を決めました。今シーズンのGPファイナルはソチで行われますが、ソチ五輪を来シーズンに控えて、本会場で大きな試合で戦えることは、選手にはとてもいい経験になるでしょう。

今回のNHK杯で、羽生選手はSPで素晴らしいスコアを出しました。世界チャンピオンのパトリック・チャン選手も、思わず逃げ出してしまうのではないかというほど質の高い滑りでした。

僕がびっくりしたのは、羽生選手があれだけのスコアを出しても、キス&クライではしゃぐこともなく、平然としていたところです。前回も95点台を出していたので、彼にしてみれば当然といえば当然ですが、17歳という年齢であの落ち着きようは、まるで別の次元にいる、世界が違うと思えるほどでした。

羽生選手は、今回のフリーで後半少しミスがありましたが、前回のスケートアメリカのフリーの時の失敗を短期間でしっかりと修正してきたところも良かったです。今後、ペース配分を考えれば、フリーでの後半もしっかりと滑り切ることができるでしょう。

2位の高橋選手ですが、まだ今シーズンの2試合を見る限り、力の半分も出せていません。本人も悔しい思いをしているでしょう。ただ、悪い状態でも、しっかりと結果を出して、ファイナルまで進めるところが彼の強みであり、底力でもあります。まだ本調子ではなくても、3月の世界選手権を見据えて、ピークをどこに持っていくか、ベテランだからこそ自然と体の感覚ができていると思います。

また、頼もしい後輩が出てきたことで、これまで日本人の出場枠獲得など彼が重く背負っていたものが、少し軽くなったのではないでしょうか。今後は、若手選手と競い合いながら、自由に自分の滑りに集中できるはずです。追い込まれてからの高橋選手の力は今まで何度も見てきました。みなさんもよく知っているでしょう。GPファイナル、全日本を含め、今後の大会でどう調子を上げていくのか、ぜひ注目していきたいですね。

ところで、NHK杯とはまったく関係ありませんが、ブログは写真があった方がいいという声を聞いて、とりあえず部屋にある物を撮ってみました。

前回のイタリア遠征には、イタリア製のブーツを履いて行きました。
055 (1).jpg
特に深い意味はありません。

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今シーズンもルール改正がいくつかありましたが、
その中で、SPの後半のジャンプが1.1倍になる
というものがあります。

今までのSPは、確実に点数を取るために、
体力がある前半の内にジャンプ、ジャンプ、ジャンプときて、
後半にステップ、スピンという選手が比較的多かったと思います。
見ていて少し盛り上がりに欠ける印象がありました。
後半にジャンプが残っていたら、
見ている方も緊張して見ることができると思います。
(選手は大変だと思いますが...)

このルール変更によって、
それをうまく利用できる選手が出てきたら、
得意なジャンプがある選手は後半で安定して跳べると強いです。
このルール改正はとてもよかったのではないかと僕は思います。

 いよいよNHK杯が始まります。
男子は高橋、羽生の両選手の対決に加え、
今シーズン、スケートカナダで優勝したフェルナンデス選手も参加します。
とても楽しみな大会になりそうですね。

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プロフィール

プロフィール写真【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

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