先週末は、ツインリンクもてぎへ行って全日本F3選手権の第14戦、第15戦そして第16戦を取材して来ました。終盤戦にさしかかっている同シリーズの注目される三連戦。Cクラス、Nクラス共にこのイベントでチャンピオンが決定する可能性があったのです。

Nクラスは、見事にDORAGON選手が4戦を残してチャンピオンに輝いています。

さて、Cクラスはポイントランキングトップの高星明誠選手をアレックス・パロウ選手と坪井 翔選手が追うという展開。開幕イベントの岡山で来日1勝目をマークしているパロウ選手が中盤戦以降、精彩を欠いている。坪井選手は、シーズン折り返しの鈴鹿以降速さを増して連続ポールポジションと優勝をガンガン大量生産中。坪井選手は、調子を上げているのだけれど、ポイント的にはハッキリ言って<ケツに火がついて>いて、このもてぎで三つ勝たないとチャンピオンの可能性が無くなる。だから、背水の陣で臨んだ先週末。

まずは、ポールポジションを二つとって、第14戦で勝ったので第16戦もポールポジションからスタートを切った。結果から言うと、見事に3連勝。チャンピオンへ向けての可能性を残すことができた。残すは、オートポリスと菅生の4戦。

今回の3戦は、スタートからゴールまで全く目が話せない大接戦の展開。毎レース、毎レーストップの坪井選手と2位の高星選手が1秒から2秒の差でラップを重ね、第16戦は、1秒を切る差で両者全く譲らない走りを披露したのです。モニターを見つめ、ラップタイムとギャップをラップチャートに記入するこちらも気がつくと息を止めてしまうほどの緊張するレースが展開されていたのです。レースが終わる毎に本当に疲れた。外からは、毎周殆ど同じ差で周回する2台のマシンは、面白みが無く映ってしまうのですが、今回のもてぎ3連戦は近年に無い素晴らしいレースであったと思います。互いにミスが許されないとてもとてもハイレベルなドライビングを披露してくれたのです。

レース後、トップ3の記者会見でホッとする表情の坪井選手。全力を尽くしても捕らえきれなかった悔しさが漂う高星選手。1980年代にイギリスF3選手権を闘ったアイルトン・セナ選手とマーティン・ブランドル選手を思い出させるような若き2人のドライバー達の素晴らしいレースでした。

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高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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