ライオンズvs.ハリケーンズ

スーパーラグビー2017は7月29日、準決勝の2試合が行われる。ニュージーランド(NZ)勢が引っ張った今季の戦いで、他国のチームで唯一ベスト4に勝ち残ったのが、南アフリカのライオンズだ。最終節では、NZのクルセイダーズを逆転して総合首位でのプレーオフ進出。準々決勝ではシャークスに苦戦したが、終了間際にWTBルアン・コンブリンクが60m近いロングPGを決め、23−21で僅差勝負をものにした。

そのコンブリンクはパワフルな走りが魅力だが、8月18日に開幕するトップリーグの近鉄ライナーズ入りが発表されたばかり。CTBライオネル・マプーも、クボタスピアーズに復帰することが明らかになった。同じくクボタのFLヤコ・クリエル、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのSOエルトン・ヤンチースもおり、日本のファンにとってなじみ深い顔が多い。

縦横無尽にボールを動かし、今季84トライをあげているライオンズだが、その中心にいるのは、ヤコ・クリエル、クワッガ・スミスの両FLと、NO8ルアン・アッカルマンだ。パワフルな突進が光るクリエルと、WTB並みのスピードを誇るスミスはディフェンス側にとっては脅威。この3人が活躍する展開になればライオンズが勢いづく。俊足WTBコートナル・スコーサンは昨年の10トライに迫る9トライをあげており、抜群の決定力を誇る。膝の怪我でリハビリを続けていた、CTBローアン・ヤンセ・ファンレンズバーグは準々決勝に続いてリザーブに入るが、出場すれば、185僉109圓離汽ぅ困妊ぅ鵐僖トプレーヤーになるだろう。

ライオンズは、ラインアウトからのモールも得意とする。チャンスでは確実にトライを狙うだろう。ハリケーンズとの対戦は、昨年の決勝戦の再現。そのときは、3−20で完敗したが、今回は、ホームのヨハネスブルグで迎え撃つことができる。悲願の優勝に向かって負けられない戦いだ。

ディフェンディングチャンピオンのハリケーンズは、準々決勝でブランビーズを35−16で破った。第4節での脳震とうで戦列を離れていたオールブラックスのHOデイン・コールズが、ここに来て先発復帰。ハリケーンズでの100試合目を勝利で祝いたい。足の付け根を痛めていたCTBヴィンス・アソも復帰し、アソとンガニ・ラウマペという最強CTBコンビが揃った。アソの復帰でジョーディー・バレットは本来のFBに戻り、WTBには、21歳のウェス・フーセンと、トリッキーな動きが魅力のネヘ・ミルナースカッダーが入る。

ハリケーンズは、ライオンズを上回る93トライをあげている。全選手がまんべなくボールを持ち、グラウンドを広く使って攻めるアタッキングチームだ。攻守にFW第三列のようにプレーするSH、TJ・ペレナラ、2016年の世界最優秀選手であるSOボーデン・バリットが的確な判断で相手のいないスペースにボールを運ぶ。図抜けた突破力を持つFLアーディー・サヴェア、献身的に動き続けるNO8ブラッド・シールズも注目すべき選手だ。

今季の一試合当たりの平均得点は、ライオンズが38点、ハリケーンズ39点。対戦相手が違うので単純な比較はできないが、攻撃力の高いチーム同士の戦いである。いったい、どんなトライが生まれるのか。ライオンズが勝てば決勝戦もホームで戦うことができる。初優勝を狙うライオンズ、勝ってNZに帰りたいハリケーンズが、立ち上がりから激しくぶつかりあう。キックオフが待ちきれない。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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