SUPER GT

 開幕からのレクサス勢の快進撃はすさまじかった。開幕戦・岡山ではトップ6を独占し、第2戦・富士500kmでも表彰台独占。さらに第3戦・オートポリスでも優勝して3連勝。ポイントランキングでもトップ4を独占している。活躍をすればハンディウェイトも重くなり、シリーズ中盤では苦しい戦いが続くはずだが、もともと持っているポテンシャルが高いだけに、着実にポイントを加算していけば、早めにタイトルの行方も決まりかねない。では日産やホンダにチャンスはないのか?

 しかしこの第3戦から2か月のインターバルに行われたテストでは、日産もホンダもなかなか良いタイムをマークしている。特にホンダは第3戦を前にして車重が軽くなったこともあり、オートポリスでは2位と3位と表彰台を獲得。もともとSUGOも得意としているコースだけに、中盤戦での活躍に期待がかかる。日産勢もテストでは速さを少しずつ発揮し始めており、これから暑いシーズンとなるとミシュランタイヤが性能を発揮しそうだし、6月に行われたテストではヨコハマタイヤが好調だった。また今年から年間に使用できるエンジンは2基に減らされたが、日産、ホンダ勢の中にはこの大会から2基目のエンジンを投入するチームもありそうで、その新たなエンジンの性能にも期待が高まる。

 なお週末の天気予報は曇りときどき雨とぐずつきそうで、雨の量によってもタイヤのマッチングは変わってくる。天候を味方につけるタイヤとチームはどこになるだろうか?

 今年のGT300クラスでは、若いドライバーたちの活躍が目立っている。フル参戦初年度の山下健太(21歳/#25 86)はランキングトップにつけているし、今季GTデビューの坪井翔(22歳/#51 RC F)もランキング2位。坪井の場合は第2戦にGT500をドライブするチャンスもあったのだが、結果的にはGT300でのドライブとなり初優勝を飾っている。若手にはぜひGT300の経験を積んで、混走に慣れて近い将来GT500へステップアップしてもらいたいもの。

 この他、川端伸太朗(24歳/#18 86)、石川京侍(22歳/#111 メルセデスSLS)、久保凛太郎(23歳/#31 プリウス)、坂口夏月(21歳/#5 86)、藤波清斗(22歳/同)といったフォーミュラで育ってきたドライバーも速さを見せているので、ぜひチェックをしていただきたい。

 今回の舞台となるSUGOは、”魔物が棲む”と言われるほど、毎年のように”何か”が起きる。SUGO、富士、鈴鹿1000kmと真夏の3連戦でチャンピオン争いの勢力図に変化が出てくれば、もっとシリーズは面白くなるはずだ。そういう意味でも日産とホンダ勢の巻き返しに期待したい。

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皆越 和也
1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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