「ホームベース踏み忘れ」など、ものともしない勢いが交流戦序盤のバファローズにはあった。

6月9日の中日戦、新加入のクリス・マレーロが1軍昇格初の試合に放った打球は、センターの頭上を越えてフェンスの向こう側へ。

1点を先制されて迎えた5回無死1塁に生まれたはずの来日初アーチは、打った張本人がダイヤモンドを1周して本塁に戻った際にベースを踏んでおらず、記録はタイムリー三塁打となってマレーロにはアウトが宣告された。

幻のホームランに漂うがっかりムード。だが、互いに1点を加えて同点のまま延長戦に突入すると、バファローズは10回にステフェン・ロメロがサヨナラ2ランを放ち、しぶとく勝ちを手中に収めた。

翌10日の同カードは、一躍時の人となったマレーロの正真正銘、来日初本塁打で先制する。その後は一時逆転を許したが、8回には試合をひっくり返して前日に続く逆転勝利に成功した。

バファローズは5月30日から始まった交流戦を連勝でスタートすると、6月に入っても4連勝を飾って、最初のスワローズ、ジャイアンツとの3連戦2カードをスウィープ。

続くタイガースとの3試合は負け越したが、先述の内容でドラゴンズに連勝。同一リーグのチームがもたつけば、ペナントレースの流れが変わる可能性のある交流戦で、首位をキープするほど勢いに乗っていた。

11日までの12試合を振り返ると、9勝3敗と大幅に勝ち越し、9勝のうち1点差が5試合、2点差が3試合で、延長戦を3度制してサヨナラ勝ちも3度。

春先の勢いを取り戻しただけではなく、勝負強さまで身につけたかのような戦いぶりは「仕切り直し」を予感させるものだった。

ところが、直後の対カープ3連戦が痛恨だった。

初戦は金子千尋の粘投もあって7回まで両軍スコアレスの展開も、8回に虎の子の1点を失い敗戦。

幸先良く先制した2試合目は中盤に逆転を許し、終盤には追いついて延長戦にもつれこむも、12回にサヨナラ負けと競り負けた。

3戦目は初回に5点を奪われて試合の行方を一気に決定づけられると、そのまま敗れている。

どのようなゲーム展開になっても、昨年のセ・リーグのディフェンディング・チャンピオンにはかなわず、一矢報いることなく3連敗。すると、続くベイスターズとの3試合にも負け越した。

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