24時間レースというのは、長いようで短いようで、やっぱり長い。現在、レースが終わって人がいなくなったスタンドを横目に見ながら、サルト・サーキットのメディアセンターでこのコラムを書いている。今年は途中の展開が目まぐるしく、仮眠を取ることができず、ウォームアップ前にサーキット入りしてから、そろそろ一睡もせず35時間が経過しようとしている。ル・マンというのは走る方もクルマを送り出す方も、観る方もなんとも過酷だ。

それにしても、2012年に初めてル・マンには来たが、こんな展開のル・マン24時間は初めてだ。もう遠い昔のように感じる金曜(6月16日)の段階で、「レースは分からない」と書いたが、ここまで分からないとは思わなかった。改めてル・マン、そして耐久レースというのは、いかに目的地まで速く、かつ確実に到達することを競う競技なのかと痛感させられた。クルマもドライバーも、速いだけでもダメ。確実なだけでもダメ。どちらも両立して、ミス、エラーを少なくしなければ、速さが違うクラスのクルマにまで先行されてしまうのだ。

“LMP2総合首位”の衝撃

今回LMP2がレースをリードし、総合の表彰台に2台を送り込むことになろうとは、WEC世界耐久選手権をある程度観てきたファンなら想像もつかなかったことだろう。大きな要因は、両メーカーともなにがしかのトラブルが出たこと、そして昨年までLMP1にいたアウディが去ってしまったことにあると思う。

それにしてもだ。世界に名だたる自動車メーカーが威信を賭けて作り上げたレーシングカーが、こうもトラブルが起きるとは思ってもみなかった。イレギュラーによるトラブルもあったようだが、それほど現代のLMP1は技術的に高い要求をしているのではないだろうか。

ひとつ気になる点があるが、折しもレースの前日にあたる6月16日、サーキット内でACOフランス西部自動車クラブによるプレスカンファレンスが行われ、そこに出席してきたのだが、その場で2020年のLMP1規定に関する発表が為された。大きなところでは、現行のLMP1からのコストカット、さらに市販車に使用されている技術の応用として、プラグインハイブリッドが使用されるなど、多岐に渡る。

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