今年も6月17〜18日に決勝レースが行われるル・マン24時間耐久レース。今大会で85回を重ねる長い歴史の中で繰り返されたテクノロジーの進化と挑戦の日々が再び激突する。栄冠を手にするのは果たしてどのチームか。ル・マンを知る12人の男達がその深淵な戦いの歴史と魅力を紡ぐ。#11は29回の現役最多出場を誇り、日本では「ミスター ル・マン」の愛称で知られる寺田陽次郎が語る(後編)。

ARCHIVE
きっかけは「スティーヴ・マックィーン」/関谷正徳(前編)
マクラーレンで走ったワケ/関谷正徳(後編)
初参戦のオーディション/荒聖治(前編)
総合優勝のポイントとは/荒聖治(後編)
「朝日に相当感動して、涙が出そうなくらいだった」/近藤真彦(前編)
「戦いに行く、それが僕にとってのル・マン」/近藤真彦(後編)
「行った人しかわからない特殊な空気がある」/片山右京(前編)
「ル・マンの魅力は、老後になってからわかる」/片山右京(後編)
「僕はモータースポーツは世の中でいちばん素晴らしいスポーツだと思っている」/高橋国光(前編)
「その『一瞬』の積み重ねが『人生』なんですよ」/高橋国光(後編)
「スティーブ・マックイーンになりきってた」/鈴木亜久里(前編)
「ル・マンでのことは、今だからおもしろいって言える」/鈴木亜久里(後編)
「国さんがいなければ、ル・マンに行けなかった」/土屋圭市(前編)
「ル・マンは、行けるだけで幸せ」/土屋圭市(後編)
「現地の人に愛されている歴史が詰まった大会」/寺田陽次郎(前編)
「簡単に勝つことができない難しいレース」/寺田陽次郎(後編)

「今の良い流れを活かして今年は勝たないといけない」

——何度もル・マンを経験されてきて印象に残っていることはありますか?
寺田:1982年に初めて完走した時と、1991年の総合優勝の2つです。1982年はヘルメット内の無線がない時代でした。ゴール20分前のエンジントラブルなどありましたが、やっと完走できた時はよく覚えています。
また、ル・マンは簡単に勝つことができない難しいレースだと感じています。24時間走り続けるのは大変なことですが、まず準備期間として1週間現地で生活し続けることは大きな負担になります。その大変さを肌で実感できて、レースに活かせるようになるまでには10年くらいかかると思います。

——これまでの経験を活かして監督や指導者としてル・マンに行こうと思ったことはありますか?
寺田:今はオートエクゼ(マツダ車専門のチューニングパーツメーカー)の代表をしているので、今のところそれは思っていないですね。然るべきタイミングが来たら監督や指導者として再びル・マンに行くことを考えたいとは思っています。

——ここからは今年のル・マンについてお伺いします。TOYOTA GAZOO Racingが3台とも日本人を乗せていますが、それについてはどう感じていますか?
寺田:昨年のレース前にトヨタの中嶋に話を聞いたのですが、「感覚は良い」と言っていたので自分は大丈夫だと思っていました。しかし結果は出ませんでした。でも今年はル・マンでトヨタに勝つ追い風が吹いていると感じています。ここまで2連勝していることに安心せず取り組めば勝てるはずです。ル・マンは自動車の発展とともにレギュレーションが変わってくるので、今の良い流れを活かして今年は勝たないといけないです。

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