千葉ジェッツとのクォーターファイナルは、ゲーム2で22点差を逆転。シーホース三河戦は、ゲーム3で2点を追う残り30秒のディフェンスからミスを2度誘発させ、残り2秒でライアン・ロシターがドライブでフィニッシュして逆転勝利。川崎ブレイブサンダースとのファイナルは、ゲームを通しての最大得点差が8、リードが変わったのが14回、同点が9回という激戦を制し、初代B1チャンピオンになれたのは、栃木が非常に心身両面でタフなチームに成長したことが大きい。

そのキーワードは“リベンジ”。クォーターファイナルで戦った千葉は、今年のオールジャパンの準々決勝で大敗した相手。セミファイナルの三河は、一昨シーズンのNBLセミファイナルで敗れていた。川崎は昨年のNBLセミファイナルで、ホームでのゲーム1で快勝しながらゲーム2でロシターが故障。エースを失った栃木は、2連敗でシーズンを終えていたのである。

トーマス・ウィスマンコーチの「アルバルク東京、千葉ジェッツなどがいる過酷な地区を戦い抜いてきて、この先も厳しい道が続くと思うが、この道を経て進んでいきたい」というコメントは、栃木がチャンピオンシップに対する強い思いを示すもの。三河を土壇場で倒すことができたのも、川崎を終盤で振り切ることができたのも、今まで悔しい思いをさせられた借りを返し、リベンジするというモチベーションがチーム全体に浸透していたからに尽きる。

それは、ブレックス・ネイションとしてチームをサポートしたファンの力も大きい。「自分たちを後押ししてくれたファンの方々に心から感謝しています」と田臥勇太が話したように、ブレックスアリーナ宇都宮でのクォーターファイナルとセミファイナルに続き、ファイナルの舞台となった代々木第1体育館も7割が黄色いシャツで埋めていた。選手、コーチ陣、チームスタッフ、ブレックス・ネイションが一体となった結果、栃木は3つのリベンジを果たしての頂点に立ったと言っていい。

photo

青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

お知らせ

東アジアバスケットボール選手権大会
6月3日から長野県で開催される第5回東アジアバスケットボール選手権大会を放送!
≫詳細はコチラ

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ