先週末のSUPER GT第3戦、オートポリス戦は当地、2年ぶりのレースでした。ご存知、昨年の春に熊本、大分地方で起きた大地震の影響でレースが中止になってしまったのです。阿蘇の外輪山に位置するオートポリスへの途中、メインルートのあちらこちらでは崩れた箇所の復旧工事が行われていたのを目にしました。熊本市の周辺でも影響を受けた住宅があったり、まだまだ復旧、復興は半ばという印象でした。できるだけ早くこれまで通りの生活に戻れるようにお祈り申し上げます。

SUPER GTは、モータースポーツイベントとしてのエンターテイメントだけでない別の面があることをご存知でしょうか?

ひとつのSUPER GTイベントが開催されるためには、多くの関係者が当地へ移動して数日間そこで生活します。今回は、GT500クラス、GT300クラス合計45台がエントリー。1台につきドライバーを含めて少なくとも10人のスタッフいます。これだけでも450人。自動車メーカーのレース担当関係者、タイヤメーカー関係者、レース運営人携わる関係者、報道するメディアの方々、そしてテレビ中継するJ SPORTS+中継スタッフの皆さん。各チームのスポンサーの皆さん。サポートイベントの参加ドライバー&スタッフなどをざっと合計しても1,000人近い関係者が移動し、宿泊し、食事をし、買い物もする。恒久的ではないけれど、数日間に落とされるお金、そして税金は大きいのです。1人が1日に宿泊、食事、嗜好品に費やす金額は1万円として1日に1,000万円が消費されて、消費税だけでも80万円が落ちる。それが少なくとも3日間だとして240万円もの消費税となるのですね。これ以外にもレンタカー代、レーシングマシンを運ぶトランスポーターの高速代、燃料代など含めるともっと多くのお金が開催地の周辺に落とされる、税収が増すのです。そして、サーキットに訪れていただいたファンの皆さんの入場料収入。メインスタンド裏で買い求めていただくグッズ、食べ物、飲み物の収入などなど。

モータースポーツイベントがその地方にもたらす税収は、産業としてとらえることができるわけです。特に今回のような被災された地方には特需となるわけです。イベント観戦で楽しんでいただけるだけではなく、その地方を潤す役割も有しているのです。

さて、SUPER GT第3戦を制した中嶋一貴選手は、スーパーフォーミュラの開幕戦優勝以来WECの連勝で参戦レース4連勝を達成。そして今週末は岡山でのスーパーフォーミュラ第2戦です。連勝はどこまで続くか!?

photo

高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

お知らせ

【モータースポーツが見放題!】
J SPORTSオンデマンドなら
アンテナ不要!チューナー不要!

SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WRC
ニュルブルクリンク24時間レース、
世界耐久選手権(WEC)など充実のラインアップ!
PC、スマホ、タブレットでご覧いただけます。

モータースポーツパック:月額1,800円(税抜)
※25歳以下の方は、U25割:月額900円(税抜)

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ