昨シーズン、明治大学の同級生、カープの野村祐輔との対戦が、阿部の中に多くの課題を残した。手玉にとられたといってもいい。阿部は真っ先に思った。「もっとミートできる打撃、確実性を上げるバッティングをしないと打てない」。

コンパクトにミート率を上げるバッティングがテーマ。そのために、できることをオフから取り組んだ。コンパクトにスイングし、すり足気味にして…。

しかし、思ったような結果がついてこない、何より自分に違和感がある。何かが違う。そう感じている時、小笠原2軍監督からある言葉が飛んだ。「フリーバッティングでは、全部スタンドにぶち込め!」。

阿部が考えていた事と真逆の言葉。阿部は混乱した。その真意を阿部はこう説明する。

「お前のストライクゾーンはボール1個分しかないって言われたんです。振らなきゃ始まらんと。バッティングが小さいぞって言われて。さらに言えばスイングが弱いって事ですね」。

「バットに当てなきゃって意識が強すぎて振ってなかったんです。そうしているうちにどんどん自分のストライクゾーンも狭めていたんです」 長所を伸ばす。短所を克服する。考えは様々だが、往々にして短所を克服しようとすると長所まで消えていく。

阿部は「昔から打球を飛ばす自信はありました。しかし、プロに入ってからはプロのピッチャーに対応する為にって、そればかり考えていましたから、すっかり自分の長所を忘れていたのかもしれません」と話す。

鋭く強く振る。考えを一新し取り組んできた阿部のバッティング。4月、1軍に召集された阿部は試合前の練習で、見違える打球を飛ばしていた。思わず目を見張る打球。飛距離だけを見ればドラゴンズに在籍する1軍野手でもトップクラスだ。

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