「新境地」と表現したいピッチングだった。

4月28日のフィリーズ戦に先発したドジャースの前田健太は、今季で自身最多となる7回を投げ、5安打2失点の好投で2勝目を記録。

目を引いたのは、開幕前から習得に取り組み、登板の数字前にはブルペンで精力的に投げ込んでいたカッターだ。

前田がこの日投じた101球のうち、新球はスタットキャストの判別ではわずかに15球だけ。イニング別では4回に投じた4球が最多と頻繁に使ったわけではなく、要所でうまく使用していた。

この試合を観る限り、カッターを活用することのメリットは大きく分けて2つあると思われる。

まずは、元より外角と低めにボールを丁寧に集める投球を身上とする前田が、よりワイドにストライクゾーンを使うことができるようになったことだ。

3回2死1・2塁のピンチで左打席に入ったフレディ・ガルビスを迎えると、前田の投じた初球のカーブは内角への逆球になったが、次は外角のカッターでストライクを取ってカウントを整えた。

ガルビスには結局、今季の課題となっている高めのボールを痛打され、タイムリー二塁打で先制の2点を献上する。

だが、続く左打者のオドゥベル・ヘレーラには、外角の2球でカウント1-1としてから、内角へのカッターでファウルを打たせてカウントを有利にし、最後はバックドアのスライダーでセカンドゴロに打ち取った。

前回までの登板では見られなかった攻め方でピンチを脱出すると、4回には右打者のマイケル・フランコの懐に速球を投じ、アウトローにチェンジアップを見せてから外角にカッターを投げてセカンドゴロに仕留めている。

他の球種との緩急が生まれていることで、カウントを有利にできる点もポイントに挙げられそうだ。

お知らせ

メジャーリーグ中継2017
J SPORTSでは、日本人選手先発試合を中心に
注目カードを200試合以上放送!

MLB特集ページはこちら≫

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ