そうした、「コンテ対モウリーニョ」的な意味づけで見ればそれはまた面白いのだろうが、サッカーという天才的プロ選手の集団同士が合いまみえる競技を監督同士の私闘のように矮小化してしまうのもどうか…。

ところで、前半は完全にマンチェスター・Uの守備網に封じ込まれたチェルシーのコンテ監督。後半、どのような手段で相手の守備から逃れるのかと注目されたが、結局、後半に入っても同じやり方を続けて、不運もあったものの、早々に失点してしまった。

54分にセスク・ファブレガス、66分にウィリアンを投入してシステムも変更し、その後は押し込む展開となったが、これはシステム変更の効果というよりもマンチェスター・Uの選手の足が止まったからと言った方がよさそうだ。

コンテは、なぜモウリーニョのオールコート・プレスを破るような手を打たなかったのかというのも面白いテーマかもしれない。

あのマンチェスター・Uの執念のような守備が戦術の変更では対処しきれないようなものだったのか。それとも、コンテは敢えてモウリーニョの挑発には乗らずに勝負に拘ることをしなかったのか…。

勝点でリードしているアドバンテージを考えて、変にチームを動かすよりも、今までのやり方を崩さない方が良いと判断したのかもしれない。

いずれにしても、マンチェスター・Uが勝利したことによってチェルシーと2位のトッテナム・ホットスパーの勝点差は「4」に縮まった。

もうチェルシーでほぼ決定かと思われていたプレミアリーグの優勝争いにも、多少は興味がつながったのである。チェルシーの優位は変わらないけれども…。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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