4月16日のレバンガ北海道戦で競り負けたのは、セミファイナルまでのホームゲーム開催を目指す栃木ブレックスにとって痛手。その理由は、シーホース三河に抜かれてB1全体の成績で3位に転落したからだ。しかし、チャンピオンシップ獲得を目指すうえで、栃木は北海道との2連戦でハーフコート・オフェンスの質を高める必要が明らかになったのである。

田臥勇太は敗戦後、「ハーフコートのオフェンスになったとしても流れを作って、ハーフコートになっても泊まる必要はない。全員でオフェンスの流れを作らないと、いいシュートには結びつかない。それをすごく感じた試合だった」と振り返る。得意とするトランジションゲームに持ち込めず、テンポが遅い展開の際に行うオフェンスのレベルアップは、栃木がここ数年ずっと抱えてきた課題。これを改善することが、頂点に立つためには必要なのだ。

1戦目も試合に勝ったものの、北海道の厳しいディフェンス、速攻に持ち込もうとすればファウルを駆使されて止められていたのは、ファスト・ブレイク・ポイントが2試合とも2点だったことでも明らか。ボールと選手の動きが止まってしまうシーンが多く、1戦目は8アシスト、2戦目も11アシストとシーズン平均16.5本を下回る。また、2試合ともFG成功率が40%未満に終わった。

チャンピオンシップになれば、北海道戦のようにテンポが遅くなり、速攻もすぐにファウルで止められてしまうだろう。レギュラーシーズンの残り7試合、栃木はB1最高成績でホームコート・アドバンテージ獲得することを重要視している。しかし、戦い方としてはハーフコート・オフェンスの質を上げ、機能させて勝てるかがより重要。優勝候補と見られる川崎ブレイブサンダース、三河、アルバルク東京、千葉ジェッツをチャンピオンシップで倒すには、ハーフコート・ゲームでも勝てることを示す必要がある。

とはいえ、北海道に負けたことをネガティブに捉える必要はない。クォーター・ファイナルやセミファイナルの1戦目に負けたのに比べれば、攻防両面で質をより高めることのできる時間が残っている。栃木にとっては、チームの現状を再認識するいい機会と捉えるべきだろう。

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青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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