『ブラジル悲劇の2時間前』という写真です。
2014年のFIFAワールドカップでブラジル代表がドイツ代表に 1-7で負けてしまったあの日です。

『Foot!』で月曜から金曜までそれぞれMCを担当している5人のアナウンサーに、これまでの半生を振り返ってもらいつつ、どういう想いで今の仕事と向き合っているかを語っていただいています。
五者五様の“オリジナルな生き方”を感じて戴ければ幸いです。


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Q:お名前をお願いします。

A:倉敷保雄です。

Q:生年月日をお願いします。

A:1961年、昭和36年、劇場版『モスラ』が公開された年。そして3月11日という、まだちょっと重い日にちです。当年56歳です。

Q:Wikipediaを見ると出身地は千葉県になっていると思うんですけど、大阪にもお住まいでしたよね?お生まれになったのは千葉ですか?

A:いえ、生まれたのは大阪です。引っ越しを何度も繰り返して東京の後の千葉が比較的長かったので、千葉出身にしています。小学校から20歳ぐらいまでを千葉で過ごしたのです。

Q:結構いろいろな所にお住まいだったんですね。

A:母親は滋賀の水口出身で、おそらく井原正巳さんと同じ中学校だと思います。父はよく仕事を変えたので、母と出会った滋賀、京都、大阪など関西を点々としてから東京の下落合へ移り、そこから抽選で当選した千葉の公営住宅に移り住んだということですね。

Q:倉敷さんは関西弁ってまったく出ないですけど、関西にはいつ頃までいらっしゃったんですか?

A:なんちゃって関西弁なら話せますよ。大阪生まれですが、聞き馴染んだお国言葉は大阪弁ではなくて母の故郷の近江弁なんです。母の実家は大家族だったので、夏休みになると親戚の子供たちは、みんなおばあちゃんの家に集まって過ごすのが10年以上続いていました。その時、耳に馴染んでいた印象的な言葉が近江弁だったという訳です。僕は関西に対して“好き”の度合いが強いので、言葉は自然に入ってきましたね。音感は良いんです。就職してからは東北の言葉を覚えるのが面白くなって、ここは少し話が飛んでしまって申し訳ないのですけど(笑)、当時の首相だった竹下登さんが昭和63年から“ふるさと創生事業”という施策をやった訳です。その時にラジオカーに乗って、助成金が渡された福島県内のすべての市町村を回って「何に使いましたか?」と聞いて回る番組のリポーターを担当したんです。福島県には“中通り”“浜通り”“会津地方”と大きく分けて3つの地域があって、それぞれに味わいのある言葉があるんですけど、もっと分けると“中通り”の中にも“県北”“県中”“県南”があって、ちょっとずつ言葉が違うんですね。二本松あたりから変わってくる、といった変化がとても面白くて、僕は片っ端から覚えていったんです。若者言葉やお年を召した方の言葉もイントネーションまで違っていて、これもまた片っ端から覚えました。そしてそれを使い分ける面白味を知ったんです。昔アメリカの「サタデー・ナイト・ライブ」という有名なコメディ番組でエディ・マーフィーがやっていたように。そういう言葉の使い分けは楽しいですね。ひとくちに東北弁と言っても実に様々、関西弁も同様に実に様々、北海道や九州、沖縄にも素敵な言葉がたくさんあります。言葉は生活環境や県民性を現わすもので、それは世界のどの国、どの地域にいっても当てはまるはずです。言語を覚える面白さというのは、そのままサッカーに直結しましたね。

Q:倉敷さんって今でも言語のニュアンスとかにこだわる部分があると思いますけど、そういう部分は子供の頃からあったんですか?

A:言葉遊びが好きなんです。昭和40年代のテレビブームの影響をモロに受けた世代ですからね。白黒からカラー放送へ移行する時代のテレビをメチャメチャ見ていたので、テレビ全盛期のタレントが生み出す言葉とか、ギャグや歌謡曲や劇伴といった音楽を含めた音感を愛しています。何よりもコマーシャルですよ。20秒の中に印象的な音楽とキャッチコピーがあって、覚えようとしなくても自然に染み込んでいった文化が今のスタイルに生きているんじゃないかなと思います。

Q:それこそ幼稚園の頃ぐらいからテレビをご覧になっていたんですか?

A:幼稚園の頃に見ていたのは『ナショナルキッド』かな。これはナショナル(現在のパナソニック)がスポンサーになっていて、主人公の武器には懐中電灯そっくりの“エロルヤ光線銃”という名前が付いていました。徹底したタイアップとマーチャンダイジングです。『ウルトラマン』なら“タケダアワー”、『鉄人28号』などグリコの買い切り番組と同じく『ナショナルキッド』は、まさにナショナルの一社提供番組でした。宇宙からやってきた快男児が、地球の平和を守るために力を貸してくれる無敵の超人という内容で、ブラジルでもソフトが販売されているそうですが、まだチェックできていません。どなたかチェックしていただけたら幸いです(笑) キッドは僕の最初のヒーローなので、番組を映し出しているテレビの形ごと覚えています(笑)

Q:ちなみに幼稚園の頃はどういう子供だったんですか?

A:とても明るい子供だったんです。通っていたのは下落合の落合第三だったか第四幼稚園だと思うんですけど、なぜそこがあやふやになるかというと、僕は第三か第四かをかなりの年になるまで間違って覚えていたらしいんです。つまり、何という幼稚園として覚えていたかというと、“落合ライオン幼稚園”に自分は通っていたと思っていたんです(笑) ライオンだからきっと第四なんでしょうね。友達もたくさんいたんです。楽しかったですよ。お蕎麦屋さんの友達がいて、その子の2階のお部屋には値段の高いレゴがあって、さらにレーシングカーのセットまであって。お米屋さんの友達と青果店の友達と一緒に遊びに行きました。それぞれ商店をやっている家の子供たちが仲のいい友達だったので、凄く楽しかったですね。ところが住んでいたアパートが区画整理の対象地域になって引っ越すことになり、また転々とすることになる訳です。友達もどんどん変わってしまって……それは子供としても大変でした。明るくおしゃべりだった自分は、それから無口な少年になっていくんです。

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