90分間エネルギッシュに走り続けたチーム最年長がこう言葉を紡ぐ。「体は動くので、もっと質を高めていけばまだまだできるというか、まだまだ上手くなるし、新たな発見もあるので、そういった所は楽しみながらやっていますけどね」。栗澤僚一。34歳のサッカー小僧はまだまだその歩みを止めるつもりなんてさらさらない。

JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節。アウェイのNACK5スタジアム大宮に乗り込んだ柏レイソル。下平隆宏監督が直近のリーグ戦から9人を入れ替えたスタメンに、栗澤は名前を連ねる。持ち場は加入したばかりの細貝萌と組むドイスボランチ。立ち上がりから気を利かせながら攻守にバランスを保とうとするものの、指揮官も「あまり良い前半ではなくて、ボールも自分たちが保持したい形ではなく、攻撃の形もなかなかできなかった」と振り返った通り、チームはスムーズに回らない。

栗澤も気になる部分がいくつもあった。例えば攻撃。「ちょっと人数も含めて迫力がなかったというか、サイドが起点にはなれるんだけれども、そこで上げられるんだったら上げていいし、もう1回やり直すことがもったいなかったというか、そういうシーンが何回かありました。全部が全部中に上げなくてもいいけど、もうちょっと大胆な動きをする人が足りなかったという印象がありますね」。例えば守備。「この間のエスパルス戦もそうだし、中の1対1の競り合いの所で相手の方が先に触っているとか、ちょっとした細かい所の位置取りだと思うので、そういう所をちゃんと研ぎ澄ませていないと、あれでやられたら負けですし、やっぱりそういう甘さはあると思うんですよね。ワンチャンスで負けてしまうというか」。チームは終盤に1人少なくなった大宮アルディージャの守備陣を崩せずスコアレスドロー。試合後にはアウェイのゴール裏に陣取ったサポーターから厳しい言葉も飛んだ。

今や2011年のJ1優勝を知る選手は大谷秀和、桐畑和繁も含めた3人のみ。ユース出身者がメンバーに占める割合も年々高くなり、気付けば栗澤がチーム最年長となって4シーズン目となる。今の苦境から抜け出すために必要なことを彼はこう語る。「『1つ勝つということがどれほど大変か』という所で、選手が1つのボールに対してどこまで貪欲に行けるのか、1つ1つの競り合いで勝てるか勝てないのか、そういう所にこだわっていくかいかないかで全然違うと思うし、こういう時こそ『本当に勝ちたい』という気持ちと執念という部分が大事になってくると思うんです。勝っている時はそういうことが自然とできていたから、そういうことを思い出して上に行きたいと思うんですけどね」。そのためにはトレーニングからの高い意識が欠かせない。「俺は練習がすべてだと思っているので、そこで妥協するヤツがいれば怒るし、練習でやったことがそのまま試合に出るというのは、優勝した時もそうでしたから、そういった所は自分も含めて妥協せずに見ていきたいですし、やっていきたいです」。言葉の端々から自らの経験と情熱を若いチームに還元する気概が窺えた。

お知らせ

16/17 イングランド プレミアリーグ

◆ 16/17 イングランド プレミアリーグ
強豪クラブがひしめく世界最高峰プレミアリーグの注目試合を毎節5試合放送!!
プレミアリーグ相関図はこちら »

また「デイリーサッカーニュース Foot!」では、月曜日~金曜日までサッカーファンに必見の情報をお届け!

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ