オリックス・バファローズは3月10、11日にほっともっとフィールド神戸で2日続けてジャイアンツと対戦した。オープン戦とはいえ、10日は8-2、11日は6-0で連勝。何より、開幕を約半月後に迎えたチームにとっては収穫の大きな2試合だった。

◆オープン戦初マウンドで金子が試運転

10日の先発マウンドに上がったのは、2年連続の開幕投手が決まっている金子千尋だった。

オープン戦を「シーズン中にはできないことができる期間」と位置付ける右腕は、初回に先頭打者を内野安打で出塁させたが、後続を断ち切り無失点の立ち上がり。そして、2回には圧巻の投球を披露した。

ケーシー・マギーには高めへ速球を3球投げ込んで目付けをした後、低めのボールゾーンにしっかり制球されたスプリットを2球続けて空振り三振。

3年目の岡本和真にはキャリアの違いを見せつけた。初球は見透かしたかのように、積極的に振ってきた岡本のタイミングを外すフォークで空振り。

フルカウントまで粘られはしたが、最後はチェンジアップで腰砕けの空振り三振と、定位置獲得を狙うホープにまったく自分の打撃をさせなかった。

3回には味方の失策から1点を失うも、予定の3イニングをこなして自責点0でマウンドを降りた金子は、普段使わない球種やコースを試したのだと明かした。

その視線は既に、31日の開幕戦を見据えている。対戦相手のイーグルスには、昨季2勝2敗ながら防御率2.89と相性がいい。オープン戦での登板を重ねて、シーズン開幕後も味わい深い投球で楽しませてくれそうだ。

◆ドライチ・山岡が決め球スライダーでジャイアンツ打線を翻弄

2番手として登板したのは2016年ドラフト1位の山岡泰輔だった。即戦力として期待のかかるこのルーキー、最大の魅力は何と言っても縦横2種類のスライダーだ。

この日も、ストライクを取る時はカーブのように緩く横に曲がる球を、空振りを奪う時は高速で縦に鋭く落ちる球を投げ分けてゲームメイクした。

プロ野球界の新たな「魔球」として認知されそうなこの球種に、ジャイアンツ打線も手を焼いた。5回には失策絡みで1点を奪ったが、山岡のスライダーをうまくとらえることができずに、4イニングの攻撃で9つのゴロアウトを喫している。

172cmと小柄な身体を目一杯使って繰り出される速球にも、打者を押し込む勢いを感じる。球速自体はそれほどでもなさそうだが、豪快な投球フォームとのギャップも打ちにくさを生んでいるのではないだろうか。

課題は制球力だろう。はっきりボールと分かる球が多く、3四球を与えて、2本の被安打はいずれも甘く入った球を打たれたものだった。先発ローテーション入り、そしてその先にある新人王獲得へ向けて、山岡の1年目に注目したい。

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