日本時間で3月10日(金)に始まるプールCでは、世界最高レベルのベースボールを体感することができる。なにしろ、ESPNが優勝候補の本命に挙げたドミニカ共和国と、アメリカが顔を揃えているのだから。

カナダコロンビアはともに見るべきところのあるチームではあるが、相手が悪すぎる。よほどのことがなければ、アメリカとドミニカ共和国が2次ラウンドに駒を進めるだろう。ここでは注目選手とともに各チームの戦力を紹介しよう。

◆バランスの取れた戦力で名誉挽回を期するアメリカ

優勝候補本命の2チームを比較すると、より走攻守のバランスに優れているのがアメリカだ。

その象徴がポール・ゴールドシュミット(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)で、昨年は24本塁打&32盗塁、一昨年は33本塁打&21盗塁をマークした。2013年には36本塁打、125打点で二冠に輝いており、通算打率.299が示すように打撃は穴が少なく、広角に打球を打ち分ける技術も併せ持つ。

1塁守備でもゴールドグラブを2度獲得しており、足は飛び抜けて速いわけではないが、投手のモーションを完璧に盗んで盗塁を上積みできる。こうした備え持つ知性に加え、野球に取り組む姿勢や人格に対する評価も高い。

わずか1ヶ月足らずの大会開催期間で、チームの模範として振る舞うことのできる“ゴールディー”の存在はグラウンド内外で極めて重要だ。

「周囲を高められる」という点においては、3つのチャンピオン・リングを持つバスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の存在もゴールドシュミット同様、あるいはそれ以上に大きなものだ。

彼を現役最高捕手たらしめている要素は、その経験値だけではない。打撃こそ首位打者を獲得した2012年をピークに、ここ数年は陰りが見えるが、昨季は投手が投じた際どいコースのボールを審判にストライクとコールさせた回数が、両リーグ最多の201回を数えた

ポージーはこの「フレーミング」と呼ばれる技術だけで、26.8得点を防いだと算出されている。無形の力が短期決戦でどれほど効力を発揮するかは、改めて述べるまでもない。

優れたベースボールIQでチームを牽引し、様々な場面に対応していく2人の存在が「柔」であるとするならば、ノーラン・アレナド(コロラド・ロッキーズ)と怪力ジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)はまさしく「剛」の存在だ。

2年連続で本塁打と打点の二冠&3塁でゴールドグラブ賞を獲得したアレナドのプレーは、チームの勝敗度外視で見る価値がある。

宇宙まで打球を飛ばすことのできるスタントンは故障が多く、その才能を考えるとまだ八分咲きの印象も残るが、事前にホームランを打つ映像を見てしまうと相手投手はまともな神経では投げられないのではないだろうか。

この2人のダイナミズムは「メジャーリーグ」を強く感じさせてくれるものだ。

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