一方のパナソニックは、準決勝でヤマハ発動機ジュビロに快勝した。トップリーグ開幕戦では苦杯をなめた相手に対して、力強いタックルを連発してボールを奪い、一気に切り返すと、WTB福岡堅樹山田章仁、CTBリチャード・バックマンらが次々にインゴールに飛び込んだ。ゲームキャプテンを務めた布巻峻介、怪我から復帰の西原忠佑、オーストラリア代表のデービッド・ポーコックというFW第三列のボールへの働きかけは凄まじい力強さだった。PR稲垣啓太、HO堀江翔太、LOヒーナン ダニエルも含めハードタックラーが揃うディフェンスラインはヤマハの攻撃力を封じ込めた。サントリーに対しても、どれだけハードヒットを続け、ターンオーバーを勝ち獲れるのか、ひとつの見どころだろう。

準決勝のヤマハはパナソニックに対して攻撃がやや単調になっていた。パナソニックのタックラーは狙い撃つように、ヤマハのボールキャリアに激しいタックルを見舞った。サントリーが勝つためには、タックルの的を絞らせないように、SH流大、SO小野晃征のキックも織り交ぜながら、ボールを縦横無尽に動かせるかどうかがキーポイントになる。パナソニックからすれば、ディフェンスで圧力をかけ、サントリーの自由を奪いたい。

トップリーグ第4節で対戦メンバーを見ると、その時いなかった選手でチーム力に大きな影響を与える選手がいる。パナソニックでは、シーズン途中で合流したNO8デービッド・ポーコック、怪我から復調のFL西原忠佑、サントリーでは、シーズン途中に加入したスティーブン・ドナルド、怪我の癒えた村田大志のCTBだ。いずれも試合の流れを変えるプレーのできる選手ばかり。ドナルドは準決勝を怪我で欠場しており、決勝に登場できるかは本稿執筆時点では未知数。出場すればインサイドCTBとして攻守のキーマンとなるだろう。福岡堅樹(パナソニック)と中徇款粥淵汽鵐肇蝓次砲離好圈璽疋好拭実亰茲曚、注目のマッチアップは多いが、ポーコックとジョージ・スミス(サントリー)という世界屈指のボールハンター対決は最大の見どころ。準決勝でヤマハのチャンスの芽を摘むターンオーバーを連発したポーコックに対して、オーストラリア代表の先輩スミスがどんなプレーを見せるのか。サントリーが勝てば4年ぶり7度目、パナソニックが勝てば2年連続6度目の優勝となる。国内シーズンの最後を締めくくる質の高い試合を期待したい。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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