もちろん出場国が増えれば、これまでワールドカップに縁のなかった中堅国のモチベーションが上がるというメリットはある。2016年夏にフランスで開催された欧州選手権も、出場国が16カ国から24カ国に拡大され、これまで本大会に出られなかったウェールズやハンガリー、アイスランド、アルバニアといった国々が参戦。非常に前向きな戦いを見せて、大会を盛り上げてくれた。

とりわけ、アイスランドは総人口33万のうち10%がフランスを訪れるほどの熱狂ぶりだった。その小国の代表がラウンド16でイングランドを撃破したのだから、世界中が驚いて当然だ。そういった出来事が毎回のように起きれば、48カ国出場のワールドカップも前向きに捉えられるかもしれないが、果たして現実はどうだろう。実際にはかなり難しそうだ。

9年後のワールドカップがFIFAの決定通り、48カ国開催でいいのかどうかは、まだまだ議論の余地がありそうだ。開催国の負担も大きいだけに、ワールドカップ招致に乗り出せる国も限られてしまう。そんな要素も加味しつつ、メリットデメリットを再検証して、9年後を迎えたいものである。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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