そういう天才がピッチ上で見ている景色は、僕たちには想像することもできない。僕たちは、スタンドの上段から、あるいはテレビ画面で俯瞰的に見ているからこそ、敵味方の配置やスペースの有無などが見えるのだ。平面のピッチ上に立って、しかも敵味方のプレーヤーが交錯しながら動き回るなかで、遠くの敵味方の選手の動きや、生まれかけているスペースがどのように見えるのか……。

名波浩が見ていた景色、中村俊輔が見ている景色。それは、Jリーグレベルの普通の選手にも分からない世界なのではないか。

そんな2人が監督と選手という立場でチームを作ったら、どんなプレーが生まれるのか。自分の感覚をいちいち説明しないでも理解してもらえる監督の下なら、中村俊輔はストレスなく、気持ちよくプレーできるはずだし、自分の感覚を理解できるパッサーをピッチ上に置くことができれば、名波監督は自分のイメージ通りのチームをつくることができるはず。

そんな2人の天才が作り上げる、今シーズンのジュビロ磐田の攻撃が今から楽しみである。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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