駒澤大学高・矢崎一輝

駒澤大学高・矢崎一輝
※写真は昨年の全国高校サッカー選手権

帰ってきたストライカーは、何よりも自身が待ち焦がれていた全国大会でのゴールを振り返り、こう語った。「今回は10番ということもあってか、応援の人とかも『頑張れよ』とか『オマエに期待してる』という言葉を凄く掛けてくれるので、その期待にゴールという形で最低限応えられたのは良かったと思います」。10番とゴールと日本一と。矢崎一輝が追い求め、ようやく2つを手に入れた“願い”のラストピースは今、その輪郭をハッキリと帯び始めている。

ベスト8まで駆け上がった選手権の余韻が残る2月。駒澤大学高はリーグの開幕戦を迎えていた。スタメンに全国を経験した選手が8人も揃う中、矢崎は自ら志願した10番を背負ってピッチに立つ。惜敗した1か月前の東福岡戦でも自信を持ってやれたという彼だったが、以降は練習試合でもなかなかゴールが生まれない。「今日自分が結果を残せなかったら、10番は今後付けないという気持ちで挑んだ」一戦。2点をリードした残り5分で、ようやく味方のシュートのこぼれを押し込み、ゴールという結果を残してみせる。「絶対に決めてやろうと思っていたので点が取れて良かったです」と安堵の表情を浮かべた矢崎は、開幕からの4試合で4ゴールを量産。10番というエースナンバーに恥じない活躍で、新チームを牽引していく。

ところが新年度を迎え、最初のトーナメントに当たる関東大会予選を制し、勢いそのままに関東大会優勝も勝ち獲った駒澤大学高のメンバーに矢崎の名前は見当たらない。骨折によって戦線離脱していた彼は、直後のインターハイ予選もスタンド観戦を余儀なくされる。チームも準決勝で関東第一に0-1で敗れ、2年ぶりの全国出場は叶わず。この頃、松葉杖を突きながら試合会場を後にする矢崎の姿を何度も目にする機会があった。

結局、復帰したのは当初の予定よりもだいぶ時間が経過した夏休みの最終盤。9月下旬にはリーグ戦でゴールをマークし、10月中旬の選手権予選準々決勝でも5ゴールを奪ったチームの4点目を叩き出したが、前者は9番で、後者は11番で記録したもの。「『オマエはまだ10番にふさわしくない』」と言って、10番のユニフォームは着させなかったんです」と大野祥司監督。エースナンバーを背負えない日々が続くが、その間に矢崎の心境にも変化が生まれていた。「最初の方は10番にこだわっていたんですけど、番号とかじゃなくて自分が結果を出し続ければみんなが認めてくれるので、点を取れればそれで良いなと思います」と紡いだ言葉が印象深い。

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