第47回全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)の男子は26日に3回戦を行い、正智深谷高校(埼玉)は、83−97で土浦日大高校(茨城)に敗れた。

勝った土浦日大は第2ピリオドからエースであるU−18日本代表SF杉本天昇が躍動。さらに1年生ガード高原晟也が3ポイントを連発。第1ピリオドは正智深谷がリードしたが、試合の流れがひっくり返った。正智深谷にとっては、来ると分かっていた「我慢の時間」を耐えきれなかったという展開。成田靖監督は「点が止まったときに、相手が積極的にボールを奪いに来たあたりは、指導力の差。ターンオーバーが多かった」と肩を落とした。

流れを変えられなかったのを悔やんだのは、指揮官だけではない。序盤、大きな声でチームを鼓舞していた2年生シューターの常田耕平は「苦しいときに自分が喋るのが仕事だったのに、喋れなかった。声を出すことは、誰でもできる。チームに伝わったり、雰囲気を盛り上げたりするところまでやることができなかった。心のどこかで『負けるんじゃないか』と少し思ってしまった。公式戦でも練習試合でも思ってはいけないと引き締めてやって来たのに、この舞台で初めて思ってしまった。それは、味方に伝わると分かっていた……」と悔し涙を流した。

ケガを抱えながらも父の見守る前で戦い続けた常田耕平

ケガを抱えながらも父の見守る前で戦い続けた常田耕平

どの試合でも、ハーフタイムに一人ひとりに声をかけるようにして来た。しかし、この試合では言葉が見つからなかったという。常田の口からは、自分を責めるような、後悔のような言葉ばかりが出て来た。しかし、何もせずにやられていたわけではなかった。第3ピリオドの序盤、ルーズボールを無理に追って自陣のベンチに突っ込んだ。前日の試合で左足のかかとを痛めていたにも関わらず、無理をした。

賢いプレーとは言えないが「間に合わないのは分かっていたけど、飛び込んだ。そういう姿勢を見せれば、もしかしたら、チームが息を吹き返すんじゃないかと思った。気持ちが伝わればと思った」という、なりふり構わぬ姿勢の表れだった。第3ピリオドの終盤にかかとの痛みが再発してもプレーを止めず、第4ピリオドには意地の3ポイントをたたき込んだ。

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