昨年のウインターカップ期間中、アンダーカテゴリーの日本代表を率いるトーステン・ロイブルコーチに杉本天昇の印象について質問すると、こんな答えが返ってきた。

「ちょっとワイルドなところがあるね」

ワイルドという言葉で筆者がすぐにイメージしたのは、疑問符のつくショット・セレクションだった。とはいえ、高い得点センスと爆発力を持っていることは昨年のウインターカップでも示しており、数々の名選手を育ててきた土浦日本大の佐藤豊コーチも、シュート力を高く評価する。U18代表のトレーニングになぜ呼ばれないのか? という素朴な疑問がしばらくの間残っていたが、杉本が3年生になると状況は変化していった。

杉本天昇

杉本天昇(土浦日本大)

3月から4月にかけてドイツで行われたアルバート・シュバイツァー・トーナメントでは、三上侑希(明成→中央大)と西田優大(福岡大附大濠)に得点が偏っていた。アジア選手権を勝ち抜いてのU19世界選手権の出場権を得るためには、この問題を改善させる必要があった。5月の第3次合宿でようやくチャンスが巡ってきた杉本は、第5次まで3度の合宿で指揮官にその能力を示すと、6月29日にアジア選手権に出場するメンバーに選ばれる。
「ユニークなプレイスタイルを持っており、チームに創造性をもたらした」とロイブルが大会後語ったように、杉本は平均身長が190cmと大きいカザフスタン戦相手に、26分間で5本の3Pシュートを決めるなど43点の大爆発。それもシックススマンとして記録したのだから恐れ入る。控えPGとしてU18アジア選手権に出場した福島南の水野幹太は、「パスを出したら決めてくれるのですごく楽しかった」と振り返る。U18アジア選手権で4位となる平均18.4点という杉本の活躍が、日本のU19世界選手権の出場権獲得といううれしいニュースはなかっただろう。

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