トップリーグ2016-2017は、第7節を終えて依然としてヤマハ発動機ジュビロが首位に立っている。7戦全勝。勝ち点は「34」。2位のサントリーサンゴリアスは7戦全勝で勝ち点は「32」。2点差で追いかける。2強のデッドヒートに割って入ろうとするのは、3位の神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。6勝1敗で勝ち点は「28」。上位2チームとの対戦を残しており、自力で優勝をもぎ取ろうと勝ち点を積み重ねている。さて、今週末の注目ゲームも一つに絞るのが難しいが、前節、トヨタ自動車ヴェルブリッツとの接戦を制して5位に浮上したNTTコミュニケーションズシャイニングアークスがヤマハに挑戦する。この試合に注目してみたい。

NTTコミュニケーションズは昨季8位、さらなる飛躍を期して着実に実力をあげている。前節は日本代表スコッド入りを果たしたSO小倉順平のトライで先制し、いったんは逆転されたが、FL鶴谷昌隆のトライで逆転して競り勝った。スクラムでは圧力を受けるシーンもあったが、なんとか対応して攻撃につなげた。怪我で欠場中の金正奎キャプテンは、「ヤマハに対してはスクラムがキーになる」と話していたが、その通り、少なくともマイボールのスクラムでボール出しを乱されないようにしたい。また、トヨタ自動車戦ではラインアウトも不安定だったため、セットプレーの安定が勝機をつかむための鍵になる。

好調のSO小倉順平は、ヤマハとの対戦について話を聞いたとき、「宮澤正利さんと戦うのが楽しみ」と話した。東京の八王子ラグビースクール、桐蔭学園、早稲田大学と同じ道を歩む先輩なのだ。宮澤は170僉80圓函▲肇奪廛蝓璽阿CTBとしては最も小さな体でレギュラーとして活躍する。小倉も172僉80圓搬膾垢覆、2人は体格を言い訳にすることなく堂々たるプレーを見せている。互いに負けられないという気持ちは強いだろう。また、小倉はトヨタ自動車戦でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM、最優秀選手)の表彰を受けた。ヤマハのSO大田尾竜彦も前節のHondaHEAT戦では、MOMの表彰を受けており、このSO対決も興味深い。

NTTコミュニケーションズのBKラインのキーマンであるCTB石橋拓也は、抜群の突破力でチャンスメーカーになっているが、夏合宿でヤマハと対戦したとき、ヤマハのCTBヴィリアミ・タヒトゥアを一発で倒せなかったことが脳裏に焼き付いている。タヒトゥアも突破役として大車輪の活躍をしており、このCTB対決も見逃せない。

ここまでヤマハのトライ数は「41」と、16チーム中1位。一方、NTTコミュニケーションズは「18」だ。爆発的なトライゲッターのいないヤマハは、組織的に防御を崩し、数的優位を簡単に作り出してトライを量産する。そのトライの獲り方は多くのチームの参考になる点が多いだろう。決してスクラムの強さだけではないところに注目してもらいたい。そして、その攻撃をNTTコミュニケーションが止めることができるのか。昨季は、1位〜8位決定トーナメントの1回戦で対戦し、26−7でヤマハが勝っている。その差は詰まるのか、開くのか。その内容を注視したい一戦だ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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