WRC世界ラリー選手権

いよいよシーズン終盤はミックス路面のスペインです。このラリーはサンレモと同様生い立ちが2つのラリーの集合体のため、両方の顔を立ててミックスでスタートしましたが1991年WRC参入以来FIA統一規則の煽りを受けて単一路面ターマックでしばらくやってきました。その後規則の画一な運用が面白さを阻害するとの声もあり、距離や競技日数等の規制を外した際にミックスも認められるようになりました。元々ミックスの基礎があったスペインが早くも2010年から対応しました。チームとしてはサスペンションをはじめとしてターマック、グラベル2通りのスペックを用意することになります。L-1はグラベル、L-2と3がターマックですが、イタリアのサンレモの時代には4日間でT—G―G―Tでしたからチームとしては2回のスペック変更作業があって負担が大きかったのです。それに比べれば少しは楽です。多少複雑なSSはSS5/9(38.95 K)はグラベルが83%、ターマックが17%混じったSSです。

いずれにしてもドライバーにはそれぞれの路面に適切に対応できる能力が求められます。 エントリーを見ると今回も随意参加のシトロエンが出場します。来年のフル参戦に向けてそろそろ仕上げの段階でしょうから。 シーズンここまでのメーカーチームの結果を見るとVWは相変わらず優位を保っていますが注目のヒュンダイのポテンシャルの向上が目立ちます。メーカーポイントは昨年よりはVWを追走しているし、ドライバーポイントではヒュンダイのドライバーたちの上位進出度合いが昨年よりはるかに向上しています。クルマが良くなり、ドライバーの自信がついてきた相乗効果が見えています。トラブルも少なくなりました。

コルシカでのヒュンダイは大成功でした。VWを追い回していますがどうしても先に立てない後一歩のところがありますが、VWには大きなプレッシャーです。
シトロエンは随意参加で出場するドライバーは常に良いスタート順になるメリットを生かしつつ時々優勝をさらっています。クリス・ミークも自分はトップを常に争う超一流ドライバーのタイプでないと自ら語っていますが、いやどうして、時々とんでもなく速いタイムを出してオジェを悩ませています。コルシカのターマックなどはすごいドライブでした。 来年よりメーカーエントリーは3台までに増枠されます。今一番苦しいのはフォードでしょう。この成績ではメーカー戦の話題になりません。

ラリー概要は以下のとおりです。

DaySS本数SSkmLiaisonkmTotalkm
Leg 1(10/13-14) 7本 119.10 km 489.54 km 608.64 km
Leg 2(10/15) 8本 139.18 km 383.33 km 522.51 km
Leg 3(10/16) 4本 62.80 km 184.36 km 247.16 km
Total 19本 321.08 km 1057.23 km 1378.31 km
photo

福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

お知らせ

J SPORTSオンデマンド

【【モータースポーツが見放題!】】
J SPORTSオンデマンドなら
アンテナ不要!チューナー不要!

SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WRC
ニュルブルクリンク24時間レース、
世界耐久選手権(WEC)など充実のラインアップ!
PC、スマホ、タブレットでご覧いただけます。

モータースポーツパック:月額1,800円(税抜)
※25歳以下の方は、U25割:月額900円(税抜)

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ