ジャパンラグビー トップリーグ16/17 キヤノン vs. 神戸製鋼

ヤマハ発動機ジュビロの快進撃が止まらない。トップリーグ2016-2017は、第6節を終え、ヤマハが勝ち点「29」でトップを走る。10月9日に行われたクボタスピアーズ戦では、8トライを奪う猛攻で完封勝利を飾った。いったい誰がヤマハを止めるのか。昨季の王者パナソニックワイルドナイツ、準優勝の東芝ブレイブルーパスは対戦が終わっている。上位陣で対戦を残しているのは、2位サントリーサンゴリアス(勝ち点27)と3位神戸製鋼コベルコスティーラーズ(勝ち点23)である。両チームには、これまで以上にファンの熱い視線が注がれるわけだ。というわけで、今週末は、神戸製鋼と9位のキャノンイーグルスの対決を注目ゲームにあげたい。

神戸製鋼は、第6節(10月9日、花園ラグビー場)、リコーブラックラムズとのトライ合戦を制した。ディフェンスに関しては隙を見せてしまったが、攻撃面は、SHアンドリュー・エリス、WTB山下楽平らの個人技を織り交ぜながらグラウンドを大きく使って攻め、ファンを楽しませた。6試合で27トライという数字は、ヤマハに次いで2位、208僂猟洪LOアンドリース・ベッカーが怪我で欠場中だが、FL安井龍太、FL橋本大輝、NO8谷口到のFW第三列など日本人FWの健闘で勝ち進む。元オールブラックスのSHアンドリュー・エリスの卓越した戦術眼は冴えわたり、元南アフリカ代表CTBジャック・フーリーも怪我から復調。BKは選手層も厚くなっている。

対するキヤノンは、前節、豊田自動織機シャトルズと対戦し、31-14で勝利。2勝4敗と出遅れてしまったが、HO庭井祐輔キャプテンが攻守に体を張ってチームを引っ張り、前節は元キャプテンの和田拓が今季初出場するなどチーム力は上向いている。豊田自動織機戦の前半開始早々のトライは見事だった。SH天野寿紀のフラットなパスにCTB三友良平らが次々に走り込んで前進し、最後は右PRで今季初先発のレイルア・マーフィーがインゴールにボールを運んだもの。SOジャン・クロード・ルースは、ハーフウェイラインからの長距離砲も含む、4PG、2ゴールを決めた。そして、忘れてはならないのはスクラムの強さだ。元ナミビア代表PRのギデオン・レンシングFWコーチはスクラムのスペシャリスト。寸暇を惜しんでのスクラム練習で、首位を走るヤマハとの対戦時(第2節)も堂々渡り合った。神戸製鋼に対しても、スクラムで圧力をかけることができればNO8アダム・トムソン、FBマイケル・ボンドら突破力ある選手が生きてくる。

神戸製鋼のジム・マッケイヘッドコーチは、前節の試合後、「相手キックを受けてからのリターンは修正しなくてはいけない」と話した。キヤノンのSOルースは正確なロングキッカーであり、戦略的キックで陣地を進めてくる。神戸製鋼はそのキックを切り返してチャンスを作りたい。本稿執筆時点でメンバーは明らかではないが、山下楽平、アンダーソン フレイザーの両WTB、FBコディ・レイのバックスリーは突破力、決定力ともに申し分ない。山下は現在8トライでリーグトップ。トライを奪うだけでなく、さまざまなスキルを駆使してチャンスを作る攻撃面のキーマンだ。神戸製鋼の攻撃力がこの試合でも炸裂するのか、キヤノンがセットプレーで優位に立ち、番狂わせを起こすのか。この試合は、10月16日、大分県の大分銀行ドームで行われる。2019年のラグビーワールドカップの開催会場で、どんな試合が展開されるのか。見逃せない。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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