ジャパンラグビー トップリーグ16/17パナソニック vs. サントリー プレビュー

トップリーグは第3節を終え、ヤマハ発動機ジュビロトヨタ自動車ヴェルブリッツが勝ち点「14」で並び、得失点差でヤマハが首位に立った。2位のトヨタ自動車に続いては、勝ち点「13」でサントリーサンゴリアス東芝ブレイブルーパス、勝ち点「10」でパナソニック ワイルドナイツが追いかけている。今季は、第4節までは4週連続で試合があり、翌週はお休み。ここまでを一区切りに短期目標を立てているチームが多い。第4節は、興味深い対戦カードが多く、注目の一試合を選ぶのは非常に難しい。ヤマハ発動機と東芝ブレイブルーパスの全勝対決もあるが、ここは、王者パナソニックサントリーの対戦をあげたい。

4連覇を目指すパナソニックとしては、負けられない一戦だ。すでに首位とは4点差あり、2敗目を喫すれば勝ち点争いで、ますます苦しくなるからだ。両者は、昨年のリーグ開幕節で対戦し、38-5でパナソニックが勝利している。しかし、サントリーは、沢木敬介新監督の下、アグレッシブに攻撃するスタイルは継承しながらも、SO小野晃征を軸に戦略的キックも織り交ぜ、「スペースを作って、スペースを攻める」(沢木監督)スタイルでボールを動かしている。 パナソニックに対しても、縦横無尽にボールを動かすだろう。

パナソニックは、第1、2節は、SH内田啓介、SO山沢拓也という若手HB団を先発させたが、第3節ではSH田中史朗、SOベリック・バーンズが先発。経験豊富な2人がリアクションの良い近鉄ライナーズのディフェンスを崩した。田中のパスさばきは的確で、複数の選手が走り込んでくる攻撃の中で、最適な選手に判断良くパスを出し、トライを導き出していた。この他、相手のミスボールを拾った瞬間に攻めに転じ、交代出場のHO坂手淳史、先発CTB森谷圭介のルーキーが素早くパスをつなぎ、トライを演出。若い選手にも攻守の切り替えの意識が浸透していることを証明した。

サントリーに勝機があるとずれば、スクラム、ラインアウトで互角に戦い、ミスを最小限に減らして攻撃を継続することだろう。ミスが増えれば、パナソニックのカウンター攻撃を受ける回数が増える。持ち味を出せるのは、どちらのチームなのか。リーグ屈指のボールキャリアーであり、ボールハンターのジョージ・スミスサントリー)が王者に対してどんなプレーを見せてくれるのかも楽しみだ。

パナソニックPR稲垣啓太、サントリーPR畠山健介パナソニックSH田中史朗、内田啓介、サントリーSH日和佐篤の日本代表対決、サントリー松島幸太朗に挑むパナソニックのルーキー森谷圭介のCTB対決ほか注目のマッチアップも多い。パナソニックの10番を背負うのがバーンズか山沢かは本稿執筆時点で不明だが、対する小野晃征(サントリーSO)も円熟味あるプレーを見せている。プレーメイカーの知恵比べもハイレベルになるだろう。第4節屈指の好カードだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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